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「ピュアドライブって結局どうなの?」——テニスラケット選びを始めると、必ずと言っていいほど名前が挙がるのがバボラのピュアドライブです。世界的に販売本数が多いとされる定番中の定番ですが、定番だからといって全員に合うわけではありません。この記事では、ピュアドライブの性能を「パワー」「コントロール」「スピン」「安定性」「軽さ・取り回し」「初心者向け度」の6項目に分けて10点満点で数値化し、レーダーチャートで見える化しました。そのうえで、各項目の点数の理由と、どんな人に向いていて、どんな人には別の選択肢があるのかを具体的に解説します。数値はメーカー公式スペックと一般的な評価をもとにした編集部の相対評価であり、実測値ではありませんが、「自分に合いそうか」を判断する物差しとして使ってもらえるはずです。
PERFORMANCE CHART
バボラ ピュアドライブ の性能チャート
※メーカー公式スペックと一般的な評価をもとにした編集部の相対評価(10点満点)です。実測値ではありません。
総評
最大の武器は、6項目中トップの「パワー9」。フェイス100平方インチ×やや厚めのフレームという設計で、コンパクトなスイングでもボールが飛んでくれる。スピンと安定性も7と穴が少なく、オールラウンドに戦える一方、300g(フレームのみ)という重量とパワー系ゆえの飛びすぎリスクがあるため、コントロールと取り回しは6にとどめた。「しっかり振れる体力がある初心者〜中級者」に特におすすめしやすい1本。
この記事でわかること
- ピュアドライブとはどんなラケットか — 「パワー系の基準」と呼ばれる理由
- パワー:9 / 10 — このラケットを選ぶ最大の理由
- コントロール:6 / 10 — 飛びすぎと付き合う技術が要る
- スピン:7 / 10 — かけようと思えばしっかりかかる
- 安定性:7 / 10 — ブレにくく、芯を外しても失速しにくい
- 軽さ・取り回し:6 / 10 — 300gを振り切れるかがひとつの分岐点
この記事で比較する商品
結論:ピュアドライブが向いている人・向いていない人
ここまでの6項目を踏まえて、ピュアドライブの向き・不向きを整理します。総合的には「穴が少なく、パワーという明確な武器を持ったオールラウンダー」であり、迷ったらこれを選んでおけば大きく外さない、と言われるだけの完成度があります。
■ 向いている人
パワー不足に悩んでいる人/サーブとストロークの威力を上げたい人/週2回以上プレーする体力のある初心者〜中級者/1本でシングルスもダブルスもこなしたい人。
■ 向いていない人
もともとフルスイングで飛ばせていて、コントロール重視の打球感が欲しい人/300gを振り続ける体力に不安がある人(→軽量版のチーム・ライトを検討)/スピン量を最優先したい人(→ピュアアエロ等のスピン特化モデルを検討)。
■ 購入時の注意
販売されているのは基本的にフレームのみ(ガット未張り上げ)です。購入後に別途ガットとガット張り工賃(合計5,000円前後〜)がかかること、グリップサイズ(G1〜G3)の選択があることを覚えておいてください。
バボラ Babolat 硬式テニスラケット PURE DRIVE(ピュアドライブ)101552
4.73(15件のレビュー)
参考価格30,800円(フレームのみ、未張り上げ)
本記事でレビューした標準モデル(300g・フェイス100平方インチ)。世界的に販売本数が多いとされるパワー系の定番で、初心者から中級者まで幅広く候補になる1本です。グリップサイズが選べるため、迷ったら細めのG2を基準に検討してみてください。
ここが良い
- コンパクトなスイングでも深く飛ぶ、パワー系の代表的な設計
- スウィートエリアが広く、ミスヒットに寛容で安定性も高い
- 使用者が多く、ガット等のセッティング情報や中古の玉数が豊富
注意点
- 飛びが強いぶん、フラットなフルスイングではアウトしやすい
- 300gは非力な人には重く、軽量版(チーム/ライト)との比較検討が必要
中古品です。コンディションは店舗でご確認ください。新品の最安値には含めていません。
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ピュアドライブとはどんなラケットか — 「パワー系の基準」と呼ばれる理由
ピュアドライブは、フランスのバボラ(Babolat)社が1994年に発売して以来、モデルチェンジを重ねながら販売され続けているパワー系ラケットの代表格です。フェイス面積100平方インチ・重量300g(フレームのみ)・バランスポイント320mmというスペックは、いわゆる「黄金スペック」と呼ばれる構成の代名詞になっており、他社のパワー系ラケットが「ピュアドライブと比べてどうか」という文脈で語られることも珍しくありません。
長年売れ続けている定番だけに、部活の学生から週末プレーヤー、競技志向の社会人まで、コートで見かける頻度がとても高いラケットです。使用者が多いということは、それだけ「試打の情報が集めやすい」「ガットやグリップのセッティング例が豊富」「中古市場でも玉数が多い」という実利にもつながります。
ただし、定番=万人向けではありません。ピュアドライブには「よく飛ぶ」という明確な個性があり、その個性が自分のプレースタイルや体力と噛み合うかどうかで、評価は大きく変わります。ここからは6つの項目に分けて、その個性を具体的に見ていきましょう。
評価方法について
この記事の点数(10点満点)は、メーカー公式スペック(フェイス面積・重量・バランス・フレーム厚など)と一般的に語られる評価をもとにした編集部の相対評価です。実測データではなく、感じ方には個人差があります。あくまで比較検討の目安として使い、可能であれば購入前に試打することをおすすめします。
パワー:9 / 10 — このラケットを選ぶ最大の理由
ピュアドライブの評価でまず語るべきはパワーです。フレーム厚は最厚部で26mm前後とやや厚めの設計で、フェイス面積100平方インチと相まって、インパクトの反発力が高い構成になっています。同じスイングスピードなら、薄めのコントロール系ラケットよりも明らかにボールが深く飛びやすいとされており、この「飛び」こそが30年近く定番であり続ける理由です。
飛びの恩恵をもっとも感じやすいのは、ラリーの終盤や守備的な場面です。体勢を崩されて十分なスイングができないときでも、ラケット自体の反発力がボールを深くまで運んでくれるため、浅い返球から一気に攻め込まれる展開を減らしやすくなります。
サーブでも同様に、腕力に頼らずスピードを出しやすいと評価されることが多く、「サーブが武器になった」という声が多いのもこのラケットの特徴です。パワー不足に悩んでいる人にとっては、9点を付けた意味をコートの上で実感しやすいはずです。
一方で、この強い反発は諸刃の剣でもあります。もともとフルスイングでしっかり飛ばせるタイプの人が使うと、アウトのリスクと隣り合わせになります。パワーの項目が9点と高いことは、次の「コントロール」の項目が6点にとどまっている理由と表裏一体だと考えてください。
コントロール:6 / 10 — 飛びすぎと付き合う技術が要る
コントロールは6点としました。誤解のないように書くと、これは「コントロールが悪いラケット」という意味ではなく、「飛びの強さをスピンや面の感覚で制御する技術が、使い手側にある程度求められる」という意味です。薄いフレームのコントロール系ラケットが「打った分だけ飛ぶ」感覚だとすれば、ピュアドライブは「打った以上に飛ぶ」感覚に近く、その差分を自分で調整する必要があります。
具体的には、フラット気味の当たりでフルスイングするとバックアウトしやすい、タッチショットやドロップショットで距離感が合わせにくい、といった場面で飛びの強さを意識することになります。ネットプレーでも、面を合わせるだけでボールが伸びるので、ボレーの距離調整には慣れが必要です。
ただし、これは対処法がはっきりしている弱点でもあります。スピンをかけて弾道で距離を制御する打ち方を身につける、ガットのテンションをやや高めに張る、飛びを抑えたポリエステル系ガットを選ぶ、といったセッティングで大きく改善できるとされています。実際、ピュアドライブ使用者の多くはポリ系ガットとの組み合わせで飛びをコントロールしています。
スピン:7 / 10 — かけようと思えばしっかりかかる
スピン性能は7点です。バボラにはスピン特化の「ピュアアエロ」という兄弟モデルがあるため、それと比べればスピン量は一歩譲りますが、ピュアドライブ自体も16×19本のストリングパターン(ガット目が粗めの構成)を採用しており、スピンのかけやすさは十分に高い部類です。
ガット目が粗いとボールとガットの引っかかりが強くなり、回転をかけやすいとされています。ワイパースイング(ボールを擦り上げる打ち方)ができる人なら、強い飛びをスピンで抑え込んで、深くて跳ねるボールを打ちやすい構成です。前の項目で触れた「飛びすぎ」対策としても、スピンは最重要のスキルになります。
逆に、スピンを最優先にラケットを選びたい人(グリグリのスピンでベースラインから戦いたいタイプ)であれば、同じバボラのピュアアエロや、他社のスピン特化モデルも比較対象に入れる価値があります。ピュアドライブのスピンは「武器になる7点」ですが、専用機ではないという性格の製品と言えます。
安定性:7 / 10 — ブレにくく、芯を外しても失速しにくい
安定性は7点としました。ここで言う安定性とは、芯を外したときの失速のしにくさと、インパクトでラケット面がブレにくいことを指します。フェイス100平方インチはスウィートエリアが広めで、多少打点がずれてもボールが飛んでくれるため、ラリー中のミスヒットに寛容です。
300g(フレームのみ)という重量も安定性に貢献しています。軽量ラケットは速いボールに打ち負けて面がブレやすいのに対し、ピュアドライブはある程度の質量があるぶん、相手の強打に対しても押され にくいとされています。ダブルスで速いボレー戦になったときや、リターンで強いサーブを受け止めるときに、この差は感じやすい部分です。
歴代モデルではフレームのねじれを抑える設計改良が繰り返されており、現行モデルは打球感のマイルドさと安定感の両立をうたっています。硬めの打球感が好みか柔らかめが好みかは個人差が出るところなので、可能なら最新モデルと1つ前のモデルを打ち比べてみるのも面白いでしょう。
軽さ・取り回し:6 / 10 — 300gを振り切れるかがひとつの分岐点
取り回しは6点です。フレームのみで300g、ガットを張ると320g前後になる重量は、大人用ラケットとして標準的ではあるものの、決して軽量ではありません。バランスポイント320mmというやや手元寄りの設計で数字ほどの重さは感じにくいとされていますが、非力な人が長時間振り続けるには体力が要ります。
目安として、部活動やスクールで週2回以上プレーしている学生・社会人であれば、300gはむしろ「ちょうどいい手応え」と感じる人が多い重量帯です。一方、テニスを始めたばかりで週1回程度、あるいは腕力にまったく自信がないという人は、試合後半でスイングが鈍ってくる可能性があります。
その場合は、同じピュアドライブシリーズの軽量版(285gの「チーム」や270gの「ライト」など)という選択肢があります。飛びの性格はそのままに重量だけ落とした構成なので、「ピュアドライブの飛びは欲しいが300gは不安」という人の受け皿になっています。この記事の評価はあくまで標準モデル(300g)に対するものです。
初心者向け度:7 / 10 — 「体力のある初心者」には最良クラス
初心者向け度は7点です。当てやすいフェイスサイズ・飛んでくれる反発力・ミスヒットへの寛容さという初心者に嬉しい要素が揃っている一方、300gの重量と飛びすぎのリスクが、まったくの運動初心者にはハードルになり得るため、満点ではなくこの点数にしました。
向いているのは、「これから本格的にテニスをやっていくつもりで、体力には自信がある」タイプの初心者です。部活で始める中高生や、他のスポーツ経験がある社会人がこれに当たります。最初からピュアドライブを選んでおけば、上達してもラケットに性能面の不満が出にくく、長く使い続けられるのが最大の利点です。
逆に、「運動は久しぶりで、まずは楽しく続けられるかを確かめたい」段階の人には、もう少し軽くて飛びがマイルドなエントリーモデルから入るほうが安全です。ピュアドライブは上達を見越した「先行投資」的な選び方に向いたラケットであり、その意味での7点だと理解してください。
よくある質問
Qピュアドライブは初心者には難しいですか?
A体力があり週2回以上プレーする初心者なら十分に扱えます。フェイスが広くミスヒットに寛容なため、当てやすさの面ではむしろ初心者向きです。ただし300gの重量と飛びの強さがあるため、運動がまったく久しぶりという人は軽量版(チーム285g/ライト270g)から検討するのがおすすめです。
Qピュアドライブとピュアアエロはどちらを選べばいいですか?
A大まかには、フラット気味の打球やサーブの威力を重視するならピュアドライブ、スピン量を最優先してベースラインから跳ねるボールで戦いたいならピュアアエロが向いているとされています。迷ったら、自分のプレーで「威力」と「回転」のどちらを増やしたいかで選ぶと判断しやすいです。
Qガットは何を張ればいいですか?
A飛びをコントロールしやすくするため、中級者以上はポリエステル系ガットをやや高め(50ポンド前後)で張る組み合わせが定番とされています。初心者や肘に不安がある人は、柔らかいナイロン系ガットを46〜50ポンド程度で張るところから始めるのが無難です。適正テンションは46〜55ポンドです。
Qグリップサイズはどれを選べばいいですか?
A日本ではG2を選ぶ人がもっとも多く、手が小さめの人や女性はG1、手が大きい人はG3が目安とされています。迷ったら細めを選んでおき、太くしたい場合は後からグリップテープで調整するのが定番の方法です。
Q性能チャートの点数は何を根拠にしていますか?
Aメーカー公式スペック(フェイス面積・重量・バランスポイント・フレーム厚・ストリングパターンなど)と、一般的に語られる評価傾向をもとにした編集部の相対評価です。実測値ではなく、感じ方には個人差があります。比較検討の目安としてご利用ください。
Q中古で買うのはありですか?
A定番モデルで玉数が多いため、中古市場でも探しやすいラケットです。ただしフレームのひび・グロメットの劣化・グリップサイズを必ず確認してください。当サイトの中古ラケット購入ガイドで確認ポイントを詳しく解説しています。
Q購入後、すぐに使えますか?
A基本的にフレームのみ(ガット未張り上げ)で販売されているため、ガットを張ってからの使用になります。ネット購入の場合は張り上げサービス付きの店舗を選ぶか、購入後にテニスショップやスポーツ用品店で張ってもらってください(ガット代+工賃で5,000円前後〜が目安です)。
迷ったらこれ|この記事のNo.1
バボラ Babolat 硬式テニスラケット PURE DRIVE(ピュアドライブ)101552
参考価格 30,800円(フレームのみ、未張り上げ)
向いている人:パワーという武器を手に入れたい、体力のある初心者〜中級者
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