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【2026年最新】初心者向けテニスラケットの選び方とおすすめ4選

これからテニスを始める人向けに、ラケット選びで見るべきフェイス面積・重量・フレーム厚・ガット目の読み方をやさしく解説。候補になりやすい初心者向けラケット4本も紹介します。

公開:

スクールの体験レッスンや部活で「まずは自分のラケットを用意してください」と言われて、お店やネットの数字だらけの商品ページを見て固まった経験はないでしょうか。フェイス面積、重量、フレーム厚、ガット目……どれも聞き慣れない単語ばかりで、結局「なんとなく安いもの」や「なんとなくかっこいいもの」を選んでしまう人も少なくありません。ですが、ラケットは体の一部のように使う道具です。自分に合わないラケットを使い続けると、ボールが当たりにくいのが自分の技術不足のせいだと思い込んでしまったり、腕や肩に余計な負担がかかったりすることもあります。この記事では、専門用語を一つずつやさしい言葉に置き換えながら、初心者がどこを見てラケットを選べばいいかを整理しました。最後には、実際に候補になりやすい4本も比較しています。

この記事でわかること

  • ラケット選びは「なんとなく」で失敗しやすい
  • そもそもラケットのスペックで何が変わるのか
  • 「フェイス面積」の読み方 — 数字が大きいほど的が広い
  • 「重量」の読み方 — 軽ければ良いというわけでもない
  • 「フレーム厚」の読み方 — 厚いほど飛び、薄いほど操作性
  • 「ガット目(ストリングパターン)」の読み方 — 16×19と18×20の違い

最終更新:

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初心者におすすめの硬式テニスラケット4選

ここからは実際の候補です。前提として、これらを使えば必ず上達する、という話ではありません。いずれもメーカーの商品ページ上で「初心者向け」「入門モデル」として案内されているものを中心に、フェイス面積・重量のバランスが異なる4本を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるグリップサイズを確認してください。

4本を並べると、価格帯とフェイス面積の広さで役割が分かれているのが分かります。ダンロップとゴーセンは5,000〜6,000円台で揃えられる軽量なエントリーモデル、ヨネックスはそこから少し価格が上がる代わりに素材と信頼性を取ったスタンダードモデル、プリンスはフェイス面積を最大化して飛びやすさを追求したモデルという位置づけです。

どれが合うかは、体力や運動経験、そして予算によって変わります。まず費用を抑えて試したいなら1〜2本目、ブランドの安心感も欲しいなら3本目、とにかく当てやすさ・飛びやすさを優先したいなら4本目、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。

価格だけで比べると、ダンロップとゴーセンの2本が突出して手頃に見えるかもしれません。ただし、この2本はアルミ素材を含むフレームである点は押さえておいてください。フルカーボンのモデルに比べると打感や耐久性の面で差があるとされていますが、最初の数か月〜1年程度、テニスが続くかどうかを見極める期間の1本としてはコストパフォーマンスに優れています。続けることが決まってから、2本目としてカーボン素材のモデルにステップアップするという考え方も十分にありです。

また、今回はいずれも「初心者向け」「入門モデル」として商品ページに明記されているものを選びましたが、ラケット選びに正解は一つではありません。同じ価格帯・同じフェイス面積でも、メーカーごとにグリップの形状や打球感の作り方には違いがあります。可能であれば、この4本に近いスペックのモデルを店頭やレンタルで実際に握り比べてみると、自分の感覚により合う1本が見つかりやすくなります。

No.1
ダンロップ FLASH 270(フラッシュ270)硬式テニスラケット [ガット張り上げ済] DS22107
コスパ最強の入門モデル

ダンロップ FLASH 270(フラッシュ270)硬式テニスラケット [ガット張り上げ済] DS22107

参考価格4,980円

大手メーカー・ダンロップのエントリーモデル。100平方インチのスタンダードなフェイス面積と270gの軽量フレームで、振り抜きやすさを重視した設計です。ガット張り上げ済み・専用ケース付きで、届いたその日から練習を始められます。

こんな人にとにかく費用を抑えて最初の1本を用意したい人、部活動や習い事で急いで揃えたい人
フェイス面積100平方インチ
全長27.0インチ
平均重量270g(フレームのみ、目安)
フレーム厚22.5mm(フラット形状)
ストリングパターン16×19
推奨ストリングテンション52〜62ポンド
グリップサイズG2
素材アルミニウム・グラファイト

ここが良い

  • ガット張り上げ済みで届いたその日から練習を始められる
  • 270gと軽く振り抜きやすいため、腕力に自信がない人でも扱いやすいとされる
  • 5,000円を切る価格で、まず1本目として試しやすい

注意点

  • アルミ素材を含むフレームのため、フルカーボンモデルに比べると打感の質や反発力は控えめとされる
  • カラー展開が限られており、選べる色は購入時点の在庫による
No.2
ゴーセン ウイザードET(MTWET)硬式テニスラケット [ガット張り上げ済]
軽さと振り抜きやすさのバランス

ゴーセン ウイザードET(MTWET)硬式テニスラケット [ガット張り上げ済]

参考価格5,990円

102平方インチとやや広めのフェイスに、285〜305gの軽量フレームを組み合わせた入門モデル。操作性を重視した設計で、これからテニスを始める人向けに作られています。専用ケース付き。

こんな人に軽さを最優先したい人、初めてのラケットで扱いやすさを重視したい人
フェイス面積102平方インチ
長さ685mm(27インチ)
重量285〜305g(目安)
推奨ストリングテンション50〜55ポンド
グリップサイズG2
素材アルミニウム
カラーブルー/レッド

ここが良い

  • 102平方インチとフェイスがやや広く、芯を外しても飛びやすいとされる
  • 285〜305gという軽さで、女性や非力な人でも振り抜きやすいとされる
  • ガット張り上げ済み・専用ケース付きで、追加の準備なしに使い始められる

注意点

  • アルミフレームのため、フルカーボンモデルに比べると耐久性や反発力は控えめとされる
  • カラーはブルーとレッドの2色のみ
No.3
ヨネックス スマッシュエース(20SMAG)硬式テニスラケット [ガット張り上げ済]
ブランド信頼のスタンダード

ヨネックス スマッシュエース(20SMAG)硬式テニスラケット [ガット張り上げ済]

参考価格10,990円

国内大手メーカー・ヨネックスの入門向けモデル。100平方インチの広いスウィートエリアと290gの軽量設計で、これからテニスを始める人に向けて作られています。専用ケース付き。

こんな人に価格だけでなく、大手メーカーの安心感や打感の質も重視したい人
フェイス面積100平方インチ
全長27インチ(約68.6cm)
重量張り上げ時290g(目安)
素材グラファイトコンポジット
推奨ストリングテンション40〜55ポンド
グリップサイズG2

ここが良い

  • グラファイトを含む素材で、同価格帯のアルミフレームより打感がしっかりしているとされる
  • 国内正規流通の大手メーカー品で、部活動や大会でも使いやすい
  • 掲載時点でレビュー評価4.86(7件)と、初心者からの評判を確認しやすい

注意点

  • ダンロップやゴーセンのエントリーモデルより価格は上がる
  • 品番による色展開が少なく、選べるカラーは限られる
No.4
プリンス EMBLEM 120(エンブレム120)硬式テニスラケット 7TJ234 [フレームのみ]
大型フェイスで飛びを実感したい人向け

プリンス EMBLEM 120(エンブレム120)硬式テニスラケット 7TJ234 [フレームのみ]

参考価格27,500円(フレームのみ、ガット代別)

120平方インチという大型フェイスと、平均247gという軽さを両立させたモデル。広いスウィートスポットで、力の弱い人でもボールを飛ばしやすい設計とされています。国内正規品で、専用フルケース付き。

こんな人に力に自信がなく、とにかくボールを飛ばしやすいラケットを探している人、女性やシニア層
ヘッドサイズ120平方インチ
平均ウエイト247g
全長27.25インチ
バランスポイント365mm
フレーム厚30-27.5-26mm
ストリングパターン16×19
推奨ストリングテンション42〜50〜58ポンド
グリップサイズG1/G2
素材高弾性カーボン+テキストリーム×ザイロン+高分子エラストマー

ここが良い

  • 120平方インチという大型フェイスで、芯を外したミスヒットにも強いとされる
  • 平均247gと非常に軽く、腕や肩への負担を抑えやすいとされる
  • 専用フルケース付きの国内正規品で、仕様が明記されている

注意点

  • フレームのみの販売でガットが別途必要なため、実質的な総額は他の3本より高くなる
  • 大型フェイスは操作性より飛び・寛容性を優先した設計のため、狙って打ち分けたい人には不向きな場合がある

■ スペック比較表

商品ダンロップ FLASH 270(フラッシュ270)硬式テニスラケット [ガット張り上げ済] DS22107ダンロップ FLASH 270(フラッシュ270)硬式テ…ゴーセン ウイザードET(MTWET)硬式テニスラケット [ガット張り上げ済]ゴーセン ウイザードET(MTWET)硬式テニスラケット…ヨネックス スマッシュエース(20SMAG)硬式テニスラケット [ガット張り上げ済]ヨネックス スマッシュエース(20SMAG)硬式テニスラ…プリンス EMBLEM 120(エンブレム120)硬式テニスラケット 7TJ234 [フレームのみ]プリンス EMBLEM 120(エンブレム120)硬式テ…
参考価格4,980円5,990円10,990円27,500円(フレームのみ、ガット代別)
フェイス面積100平方インチ102平方インチ100平方インチ
全長27.0インチ27インチ(約68.6cm)27.25インチ
平均重量270g(フレームのみ、目安)
フレーム厚22.5mm(フラット形状)30-27.5-26mm
ストリングパターン16×1916×19
推奨ストリングテンション52〜62ポンド50〜55ポンド40〜55ポンド42〜50〜58ポンド
グリップサイズG2G2G2G1/G2
素材アルミニウム・グラファイトアルミニウムグラファイトコンポジット高弾性カーボン+テキストリーム×ザイロン+高分子エラストマー
長さ685mm(27インチ)
重量285〜305g(目安)張り上げ時290g(目安)
カラーブルー/レッド
ヘッドサイズ120平方インチ
平均ウエイト247g
バランスポイント365mm

※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。

※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。

ラケット選びは「なんとなく」で失敗しやすい

テニスを始めたばかりの頃は、ラケットの違いなんてどれも似たようなものだと感じるかもしれません。ですが実際には、同じ「硬式テニスラケット」というくくりの中でも、フェイスの大きさや重さ、フレームの厚みによって、ボールの当たりやすさや振ったときの感覚がかなり変わります。プロが使っているような操作性重視のモデルを何も知らずに選んでしまうと、芯を外したときの失速が大きく、ラリーが続かずに「自分は向いていないのかも」と感じてしまう人もいます。

逆に言えば、ラケットの特性を知ったうえで「今の自分に合うタイプ」を選ぶだけで、ボールが当たる感覚や続けやすさは大きく変わります。これは決して大げさな話ではなく、テニスコーチが初心者に貸し出す用のラケットが、たいてい「フェイスが広くて軽いモデル」に統一されているのも同じ理由です。道具の特性を理解して選ぶことは、上達の近道というより、テニスを嫌いにならずに続けるための土台づくりに近いものだと考えてください。

この記事では「このラケットを使えば上達する」というような書き方はしません。ラケットの効果には個人差があり、体格や筋力、これまでのスポーツ経験によっても合う・合わないが変わるからです。その代わり、スペック表に並ぶ数字がそれぞれ何を意味していて、初心者にとってどのあたりが無難な目安になるのかを、できるだけ具体的に説明していきます。

また、スポーツ用品店の店頭では、忙しい時間帯だとスタッフに詳しく説明してもらう時間が取れないこともあります。ネット通販であればなおさら、商品ページの数字を自分で読み解く必要があります。専門用語を知らないまま「レビューの評価が高いから」「見た目が好みだから」という理由だけで選んでしまうと、後になって「思っていたのと違った」と感じるケースも珍しくありません。数字の意味さえ分かってしまえば、店頭でもネットでも同じ基準で比較できるようになります。

なお、この記事は硬式テニス用のラケットを対象にしています。日本では学校の部活動などで「軟式(ソフトテニス)」のラケットも広く使われていますが、硬式用と軟式用ではフレームの設計もガットの張り方も異なり、そのまま流用することはできません。これから始めるのがどちらの競技なのかを、まず確認したうえで商品を探すようにしてください。通販サイトで検索する際も「硬式テニスラケット」「ソフトテニスラケット」のように種目名を含めて検索すると、目的に合わない商品を除外しやすくなります。

この記事のスタンス

商品ごとの特徴については「〜とされる」「〜しやすい傾向がある」という表現にとどめています。ラケットの相性には個人差が大きく、断定できるものではないためです。判断材料として使い、可能であれば購入前に実物を握ってみることをおすすめします。

そもそもラケットのスペックで何が変わるのか

ラケットのスペック表には、フェイス面積、重量、フレーム厚、ストリングパターン(ガット目)、バランスポイント、グリップサイズなど、さまざまな数値が並んでいます。すべてを一度に理解する必要はありませんが、初心者がまず押さえておきたいのは「フェイス面積」「重量」「フレーム厚」「ガット目」の4つです。この4つを見るだけで、そのラケットが「当てやすさ重視」なのか「操作性重視」なのかが、おおよそ判断できます。

たとえるなら、フェイス面積は的の大きさ、重量とフレーム厚は振ったときのパワーの出やすさ、ガット目はボールを掴む感覚の細かさに関わる要素です。的が大きければ多少ずれても当たりますし、パワーが出やすい設計なら弱い力でも飛んでくれます。初心者のうちは「当てやすさ」を優先したほうが、ラリーが続く楽しさを早く体験できます。

一方で、当てやすさだけを追求したラケットは、慣れてきたときに「思ったところに打ちにくい」と感じることもあります。これは操作性とのトレードオフで、どちらが正解ということではありません。まずは「今の自分は当てやすさを優先する時期なのか、それとも多少の当てにくさより操作性を取りたい時期なのか」を意識しておくと、スペックの数字が意味を持って見えてきます。

もう一つ見落とされがちなのが、当てやすいラケットが練習のモチベーションに与える影響です。ボールがまったく当たらない状態が続くと、テニス自体を楽しいと感じる前に嫌になってしまう人もいます。逆に、多少フォームが崩れていてもある程度ボールが返せるラケットであれば、ラリーが続く成功体験を早く積むことができ、結果として練習量そのものが増えやすくなります。ラケット選びは技術的な話であると同時に、続けやすさを左右する要素でもあると考えてください。

また、体格差の影響も無視できません。テニスは男女や年代を問わず楽しめるスポーツですが、握力や腕の筋力には個人差があります。同じ「初心者向け」というくくりでも、部活動で毎日素振りをする学生と、週末に軽く汗を流したい社会人とでは、無理なく振れる重さの範囲が変わってきます。スペック表の数字を見るときは、一般的な目安と同時に「自分は非力なほうか、体力に自信があるほうか」という自己認識も判断材料に加えてみてください。

「フェイス面積」の読み方 — 数字が大きいほど的が広い

フェイス面積は「平方インチ(sq.inch)」という単位で表され、ラケットの打球面(ガットが張ってある部分)の広さを示しています。数値が大きいほど打球面が広く、いわゆる「スウィートエリア」も広くなる傾向があるとされています。市販モデルはおおよそ95〜118平方インチの範囲に収まることが多く、95〜100前後を「ミッド〜ミッドプラス」、105〜118前後を「オーバーサイズ」と呼ぶのが一般的です。

初心者にまず勧められやすいのは100平方インチ以上のモデルです。芯を外したミスヒットでも極端に失速しにくく、ボールが飛んでくれる感覚をつかみやすいとされています。逆に95平方インチ前後の小さめのフェイスは、操作性は高いとされる一方で、芯を外したときの失速が大きく、当たる感覚がつかめないうちは扱いにくく感じることが多いです。

中には120平方インチを超える、さらに大きなフェイスのモデルもあります。的が大きい分ミスヒットに強いとされていますが、フレーム自体も大きくなるぶん、振ったときの重心バランスが独特に感じられることもあります。まずは100〜105平方インチ程度を基準に、そこから体格や好みに応じて広げたり狭めたりするとイメージしやすいでしょう。

フェイス面積は主にグラウンドストローク(前後の打ち合い)での当てやすさに影響しますが、サーブやボレーとの相性も無視できません。フェイスが大きいラケットはサーブのスイートエリアも広がりやすいとされ、まだ打点が安定しないうちは恩恵を感じやすい部分です。一方でボレーのように瞬間的に面を合わせる場面では、大きすぎるフェイスがかえって扱いにくく感じられるという声もあります。とはいえ、これは慣れてきてから気になる程度の差であり、最初の1本を選ぶ段階ではあまり神経質になる必要はありません。

「重量」の読み方 — 軽ければ良いというわけでもない

重量は「フレームのみ」または「ガット張り上げ後」のグラム数で表記されます。表記がどちらの状態を指しているかは商品ページによって違うため、比較するときは注意してください。初心者向けのモデルはおおむね250〜300g程度に収まることが多く、これより重いモデルは中級者以上を想定していることが一般的です。

軽いラケットは振り抜きやすく、テイクバックからスイングまでの動作をコンパクトにしやすいという利点があります。腕力に自信がない人や、テニス自体が久しぶりという人には扱いやすい傾向があるとされています。ただし軽すぎるラケットは、ボールが当たった瞬間の衝撃を吸収しきれず、手首や肘への負担が大きくなる場合があるとも言われています。

逆にある程度重量があるラケットは、スイングスピードが同じでも威力が出やすく、当たったときの手応え(振動の少なさ)を感じやすいとされています。ただし振り遅れやすく、特にサーブやボレーで手元が浮いてしまう原因にもなり得ます。目安として、体格に不安がなければ260〜280g前後、非力さが気になるなら250g前後から試してみるとよいでしょう。

また、重量と合わせて見ておきたいのが「バランスポイント」です。これはラケットのどのあたりに重心があるかを示す数値で、グリップエンドからの距離(mm)で表記されます。数値が大きいほど先端(トップ)寄りに重心があり、振ったときにヘッドの重さを感じやすくなります。同じ重量でもバランスポイントが違うと体感は大きく変わるため、「軽いのに振りにくい」「重いのに軽く感じる」といったことが起こります。初心者向けモデルの多くはグリップ寄りに重心を置いた設計になっており、これも振りやすさを重視した工夫の一つです。

「フレーム厚」の読み方 — 厚いほど飛び、薄いほど操作性

フレーム厚はラケットのフレーム部分の厚みをミリメートル(mm)で表したもので、商品ページでは「トップ◯mm・ミドル◯mm・シャフト◯mm」のように部位ごとに書かれていることもあります。フレームが厚いほどしなりが少なく反発力が出やすいとされ、逆に薄いほどしなりを使ってコントロールしやすいとされています。

目安として22mm前後までを「薄め(コントロール系)」、25mm以上を「厚め(パワー系)」と考えるとイメージしやすいです。初心者向けのエントリーモデルは22〜24mm程度のフラットな厚みで作られていることが多く、極端に厚いモデルはむしろ非力な人のスイングを助ける目的で採用されることもあります。

ここで大事なのは、フレーム厚だけで「飛びすぎる・飛ばなすぎる」を判断しないことです。同じ厚みでも、フェイス面積や重量、ストリングパターンとの組み合わせによって体感はかなり変わります。フレーム厚はあくまで、そのラケットが「パワー寄りか、コントロール寄りか」を大まかにつかむための一つの手がかりとして見るのがおすすめです。

フレームが厚いモデルは、しなりが少ないぶんインパクトの衝撃がダイレクトに手元へ伝わりやすいとも言われています。過去にテニス肘や手首の違和感を経験したことがある人は、極端に厚いモデルよりも、22〜24mm程度の標準的な厚みのモデルを選んでおくほうが無難かもしれません。逆に、しっかり振れるだけの体力があり、球を飛ばすことよりも操作性を大事にしたい人であれば、薄めのフレームのほうが打っていて手応えを感じやすいこともあります。

商品ページによっては、フレーム厚が「トップ◯mm・ミドル◯mm・シャフト◯mm」のように部位ごとに分けて記載されていることがあります。これはフレームの形状が均一な厚みではなく、部位によって微妙に変化する設計になっているためです。数値が3つ並んでいて戸惑うかもしれませんが、初心者のうちは平均的な厚みをざっくり把握できれば十分で、部位ごとの差まで細かく比較する必要はありません。

「ガット目(ストリングパターン)」の読み方 — 16×19と18×20の違い

ガット目はストリングパターンとも呼ばれ、「16×19」「18×20」のように、縦糸(メイン)×横糸(クロス)の本数で表記されます。数字が小さいほどガットの間隔が広く、大きいほど間隔が狭い、密なパターンになります。

16×19のように本数が少なめのパターンは、ガット同士の間隔が広いぶんボールがめり込みやすく、スピンをかけやすい、飛びやすいと感じる人が多いとされています。反対に18×20のように本数が多いパターンは、ガットが動きにくく、狙った方向へ打ち出しやすい・耐久性が高いとされる一方で、スピンはかけにくく感じられることもあります。

初心者のうちは、この違いを厳密に使い分ける必要はあまりありません。多くのエントリーモデルは16×19前後の標準的なパターンを採用しており、まずはそれで十分です。慣れてきて「もっとスピンをかけたい」「もっと方向性を安定させたい」と感じるようになった段階で、ガット目の違いを意識して選び直すくらいで問題ありません。

なお、ガット自体の素材(ナイロン、ポリエステル、天然ガットなど)によっても打感やスピンのかかり方は変わりますが、これはラケット本体の選択とは別の話です。張り上げ済みで販売されているエントリーモデルには、初心者でも扱いやすいとされる合成繊維系のガットがあらかじめ張られていることが多く、最初のうちはガットの種類まで気にする必要はほとんどありません。ラケットに慣れて、プレースタイルの好みがはっきりしてきてから、ガットの張り替えを検討すれば十分です。

推奨ストリングテンションの数値も、商品ページでよく見かける項目です。これはガットをどのくらいの強さで張るかの目安で、ポンド(lbs)で表記されます。数値が低め(緩め)だとボールが食い込む感覚が強くなり飛びやすく、高め(きつめ)だと反発が抑えられコントロールしやすくなるとされています。エントリーモデルは中間的なテンションで張り上げ済みのことが多く、最初のうちは初期設定のまま使い、違和感を覚えるようになってから調整を検討すれば十分です。

体型・プレースタイル別に見る3タイプ

ここまで見てきたフェイス面積・重量・フレーム厚・ガット目の組み合わせによって、市販のラケットはおおよそ3つの系統に分けられます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、店頭やネットショップで「このラケットはどのタイプだろう」と判断する目安として使ってください。自分がどのタイプに近いかを先に決めておくと、数ある商品ページを一つずつ読み込まなくても、スペック表を見た瞬間にある程度の当たりをつけられるようになります。

パワー重視型

フェイス面積100平方インチ以上・重量250〜270g程度・フレーム厚25mm以上といった組み合わせが多いタイプです。弱い力でもボールが飛びやすく、体力や筋力にまだ自信がない人、これまで球技経験が少ない人に向いているとされています。ミスヒットへの寛容性も高めです。

コントロール重視型

フェイス面積95〜100平方インチ・重量280g以上・フレーム厚22mm前後の薄めの設計が多いタイプです。狙った場所へ打ち出しやすいとされる一方、芯を外したときの失速が大きく、ある程度スイングが安定してから使うほうが本来の良さを感じやすいとされています。運動経験が豊富な人向けです。

万能型(オールラウンド)

フェイス面積98〜102平方インチ・重量265〜285g程度と、パワーとコントロールの中間に位置するタイプです。どちらの要素も極端に振っていないぶん失敗しにくく、初めての1本として最も選ばれやすい系統とされています。迷ったらこのタイプから探すのが無難です。

選び方の3ステップ

ここまでの知識を踏まえて、実際にラケットを選ぶ手順を3つのステップに整理しました。順番に沿って絞り込んでいくと、数字の羅列に振り回されずに候補を決めやすくなります。焦って1本目から完璧なラケットを選ぼうとする必要はありません。まずはこの3ステップで大きく外さない選択をして、実際にプレーしながら自分の好みを見つけていくつもりで進めてください。

  1. 1自分のプレースタイルの傾向を大まかに把握する。運動経験がほとんどない、非力さが気になる場合は「パワー重視型」寄り、他の球技経験があり体力にも自信がある場合は「万能型」寄りから検討すると外しにくくなります。最初から「コントロール重視型」を選ぶのは、よほど運動経験が豊富な人以外にはおすすめしません。
  2. 2フェイス面積と重量で候補を絞る。目安として、フェイス面積100平方インチ前後・重量250〜280g程度のレンジに入っているモデルを3〜5本ほどリストアップします。この時点ではブランドやデザインにこだわりすぎず、まずスペックのレンジで機械的に絞り込むのがコツです。
  3. 3可能であれば実際に握る、レンタルラケットで試打してみる。グリップの太さや振ったときの重心バランスは、数字だけでは分かりません。スクールや練習場でレンタルラケットを借りられる場合は、購入前に何本か振り比べてみるのが確実です。試打が難しい場合は、口コミレビューで体格や運動経験が近い人の感想を探すのも参考になります。

レンタルラケットで試打してから選ぶのが確実

テニススクールの体験レッスンや、公共のテニスコートに併設されたショップでは、有料・無料でラケットをレンタルできることがあります。数千円のラケットでも、実際に振ってみると「思ったより重い」「グリップが太い・細い」と感じることは珍しくありません。特に初めての1本は、可能な範囲で試打してから決めることをおすすめします。

新品と中古、どちらを選ぶべきか

ここまで新品のエントリーモデルを前提に話を進めてきましたが、フリマアプリや中古スポーツ用品店で、状態の良い中古ラケットを見かけることもあると思います。結論から言うと、初心者が最初の1本として中古を選ぶこと自体は悪い選択ではありません。ただし、いくつか確認しておきたいポイントがあります。

中古ラケットで特に気をつけたいのはガットの状態です。長期間張りっぱなしのガットは、見た目に切れていなくても劣化してテンションが落ちていることがあり、本来の性能を発揮できません。購入後すぐにガットを張り替える前提で予算を考えておくと、想定外の出費に驚かずに済みます。また、フレームにヒビや変形がないか、グリップ部分に極端な傷みがないかも、写真だけでなく可能であれば実物で確認してから購入するのが安心です。

一方で、中古を選ぶメリットもはっきりしています。同じ予算でワンランク上の素材(フルカーボンなど)のモデルに手が届くことがあり、また「合わなかったら手放しやすい」という気軽さもあります。テニスを続けるかどうかまだ分からない段階で、いきなり高額な新品を買うのに抵抗がある人には、中古から試してみるという選択肢も十分に合理的です。合うスペックの傾向が分かってきてから、新品の1本に投資するという順番でも遅くはありません。

もう一つの選択肢として、テニススクールの入会キャンペーンなどでラケットが割引価格や無料でセットになっていることもあります。この場合、選べるモデルが限定されていることが多いですが、この記事で紹介した「フェイス面積100平方インチ前後・重量250〜280g程度」という目安に近いスペックであれば、まずはそれを使い始めて問題ありません。無理に別のラケットを新たに買い足す必要はなく、実際にコートで数回使ってみてから、必要に応じて買い替えを検討する順番でも十分間に合います。

買ったあとに気をつけたいこと

ラケットは買って終わりではなく、使っていくうちにメンテナンスが必要になる道具です。特に初心者のうちは見落としがちな点をいくつか挙げておきます。

まずグリップテープです。購入時に巻かれているグリップテープは消耗品で、汗や摩擦で徐々に劣化します。握ったときに滑りやすくなったと感じたら、グリップテープを巻き直す、あるいはオーバーグリップを上から追加するタイミングです。数百円程度で購入でき、握り心地が大きく改善されることもあります。

次にガットです。張り上げ済みのラケットでも、使用頻度に応じてガットは伸びたり切れたりします。目安として、週1回程度の練習であれば半年〜1年ほどでテンションが落ちてくることが多いとされています。「なんとなく飛ばなくなった」「弾く感覚が弱くなった」と感じたら、ラケット自体ではなくガットの劣化が原因であることも珍しくありません。

最後にグリップサイズです。多くのエントリーモデルはG2(日本規格でいう2号相当)が標準ですが、手が小さい・大きいと感じる場合は、グリップテープの巻き方で微調整できる場合があります。極端に合わない場合は、購入前にグリップサイズを選べる商品かどうかも確認しておくと安心です。

ラケットの保管方法にも触れておきます。夏場の車内や、直射日光が当たる場所に長時間置いておくと、フレームの樹脂やガットが劣化しやすくなると言われています。専用ケースに入れて、できるだけ高温多湿を避けた場所で保管する習慣をつけておくと、ラケットを長持ちさせやすくなります。また、練習後にフレームやグリップの汗を軽く拭き取っておくだけでも、グリップの傷みを遅らせることができます。

こうした細かなメンテナンスは、ラケットそのものの性能とは別の話に思えるかもしれません。ですが、道具を大事に使う習慣は、結果的に「今のラケットが合っているか、合っていないか」を自分で判断しやすくすることにもつながります。違和感の原因がラケット本体にあるのか、グリップやガットの劣化にあるのかを切り分けられるようになると、次にラケットを買い替えるときの判断もしやすくなるはずです。

よくある質問

Q初心者はどのくらいのフェイス面積を選べばいいですか?

A目安として100平方インチ前後から探すのがおすすめです。数字が大きいほどスウィートエリアが広くなる傾向があるとされ、芯を外したミスヒットでも失速しにくいためです。95平方インチ前後の小さめのフェイスは操作性が高いとされる一方、当たる感覚をつかむまでは扱いにくく感じることが多いです。

Q重量は軽いほうが振りやすいですか?

A軽いほうが振り抜きやすいのは確かですが、軽すぎるとボールが当たった衝撃を吸収しきれず、手首や肘への負担が大きくなる場合があるとも言われています。目安として250〜280g程度の範囲から、自分の体力や好みに合わせて選ぶとバランスを取りやすくなります。

Qガットは張り上げ済みのものを選ぶべきですか?

A初心者であれば、張り上げ済みのモデルを選ぶことをおすすめします。ガットの種類やテンションの選び方は判断材料が多く、最初から自分で決めるのは難しいためです。この記事で紹介した4本のうち3本はガット張り上げ済みで、届いてすぐ練習を始められます。

Qグリップサイズはどうやって選べばいいですか?

A多くの入門モデルはG2(日本規格の2号相当)が標準で、まずはこのサイズから始めて問題ありません。手が小さいと感じる場合はグリップテープの巻き方で細めに調整できることもあります。極端に合わないと感じたら、店頭で実際に握って確認するのが確実です。

Q中古ラケットは初心者にもおすすめですか?

A選択肢としては十分にありです。まずどんなラケットが自分に合うか分からない段階で、いきなり高額な新品を買うのは不安という人には、中古から試してコストを抑える方法も合理的です。ただしガットの劣化状態やフレームの傷などは購入前によく確認してください。

Qジュニア用と大人用のラケットは何が違いますか?

A主に全長と重量が異なります。ジュニア用は25〜26インチ前後と短く、200g台前半など軽めに作られていることが多いです。大人用は27インチ前後が標準で、身長やパワーに合わせて選びます。体格によっては、身長が伸びた中高生でも大人用の入門モデルが適することがあります。

Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?

Aエントリーモデルであれば5,000〜11,000円程度で、ガット張り上げ済み・専用ケース付きのものが揃います。フェイス面積を最大化した特殊なモデルは2万円台になることもあります。最初の1本であれば、無理に高額なものを選ぶ必要はなく、まずは扱いやすさを優先して選ぶのがおすすめです。

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