本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。掲載商品は編集部が楽天市場・Yahoo!ショッピングで販売実態を確認したうえで選定しており、広告主の意向で評価を変えることはありません。編集方針を見る →
初めてトライアスロンにエントリーして、スイムパート用のウェットスーツを探し始めたとき、「オープンウォータースイミング用のウェットスーツと何が違うのだろう」と疑問に思ったことはないでしょうか。実はトライアスロン用のウェットスーツは、単に水温から体を守って浮力を得るだけでなく、「スイムを終えた直後にどれだけ早く脱げるか」「バイクパートに向けて濡れた体のまま着替える動線に無理がないか」という、レース全体の時間配分に直結する視点で選ぶ必要があります。同じ防寒性能でも、袖ありのフルスリーブと袖なしのスリーブレスでは、トランジション(種目間の切り替え)にかかる時間も、泳いでいる最中の肩の動かしやすさもまったく違います。さらに、スプリント・オリンピック・ミドル・ロングといった距離のカテゴリーによって、求められる保温性や体力の消耗を抑える浮力のバランスも変わってきますし、大会によっては水温に応じてウェットスーツの着用自体が禁止・義務化されることもあります。この記事では、トライアスロンという競技特有の「レース全体の中でのウェットスーツの役割」に焦点を当てて選び方を整理したうえで、実際に選びやすい定番モデル4点を比較していきます。
この記事でわかること
- トライアスロンのウェットスーツは「泳ぐための道具」だけではない
- そもそもスペックで何が変わるのか
- 「袖の有無」の読み方 — フルスリーブかスリーブレスか
- 「浮力プロファイルと脱ぎやすさ」の読み方
- 大会規定と水温ルール — 着用の可否を左右する基準
- レンタルか購入か — 初めての大会での判断基準
トライアスロン用ウェットスーツ・トライスーツのおすすめ4選
以下、実際の候補として選んだものを紹介します。念のため触れておくと、これらを着用すれば必ずトランジションが速くなる、という話ではありません。トライアスロン専門ショップが「トライアスロン用」として案内しているモデルの中から、フルスリーブ・スリーブレス・布帛素材のトライスーツ・トランジション用ギアという異なる役割の4点を選びました。価格は記事執筆時点の参考値であり、日々変動しています。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・サイズを確認してください。
4点を並べると、「防寒・浮力」「動きやすさ・トランジション速度」「水温が高い大会での代替」「レース当日の荷物管理」という、それぞれ異なる役割を担っていることが分かります。HUUB ARAYAは初めてのウェットスーツとして防寒と浮力を重視したい人向け、ARAYA SLはトランジションのタイムを意識し始めた人向け、Collectiveトライスーツはウェットスーツが禁止される大会や暑い時期のレース向け、2XUのトランジションバッグはウェットスーツ本体とは別に大会運営をスムーズにするための道具という役割を持つモデルです。
どれが必要かは、出場予定の大会の水温・距離・頻度によって変わります。まず1着だけ用意するなら防寒と浮力を確保できるARAYA、大会経験を積んでトランジション速度を意識し始めたらARAYA SLへのステップアップ、水温が高い大会にも出るならCollectiveトライスーツを追加、大会参加が本格化してきたらトランジションバッグで荷物管理を効率化する、という順番で揃えていくと無理がありません。価格・仕様は今後変更される場合があるため、購入前に商品ページで最終確認をおすすめします。
今回はトライアスロン専門ショップが実際に「トライアスロン用」として販売しているモデルを中心に選びましたが、ウェットスーツ選びに唯一の正解があるわけではありません。同じ厚み・同じ浮力プロファイルを謳うモデルでも、ブランドごとにフィット感や生地の伸縮性には違いがあります。可能であれば、この4点に近いスペックのモデルを専門ショップの店頭で実際に試着し、着脱の練習も含めて確認してみることをおすすめします。

HUUB(フーブ) トライアスロン ウエットスーツ ARAYA メンズ フルスリーブ
参考価格57,200円
トライアスロン専門ブランドHUUBのエントリーモデル。5〜1.5mmの部位別厚み設計で、柔軟性に富んだネオプレンラバーを採用し、浮力を利用して安定したスイムポジションを取りやすい設計とされています。腕と足先にはナイロンフェイスのネオプレンラバーを使用し、密着性を高めています。素早いトランジションを意識したブレイクアウトジッパーも採用。
ここが良い
- トライアスロン専門ブランドの製品で、防寒と浮力のバランスを重視した設計
- ブレイクアウトジッパーにより、トランジション時の脱ぎやすさに配慮されている
- トライアスロン専門店から購入でき、サイズ相談がしやすい
注意点
- 欧米サイズ基準のため、初めて購入する場合はサイズ表の確認が必須
- フルスリーブのため、水温が高い大会では体温が上がりすぎることがある

HUUB(フーブ) トライアスロン ウエットスーツ ARAYA SL メンズ スリーブレス
参考価格49,500円
ARAYAシリーズのスリーブレス(袖なし)モデル。柔軟なネオプレンラバーで浮力と動きやすさを両立しつつ、肩から先を露出させることで、ストロークの可動域とトランジションの速さを重視した設計です。日本の暑い水温にも対応しやすいよう仕立てられた限定生産モデル。
ここが良い
- 肩の可動域を確保しやすく、ストロークのフォームを崩しにくいとされる
- フルスリーブに比べてトランジションでの脱着がスムーズになりやすい
- 日本の夏場の水温を想定した仕立てで、蒸れによる不快感を抑えやすい
注意点
- 腕が露出するため、水温が低い大会では保温性の面で不安が残る
- 4点の中ではフルスリーブモデルに次いで高価格帯

HUUB(フーブ) Collective トライスーツ MENS TCLCBW
参考価格31,900円
布帛素材で作られたトライスーツ(トライアスロン用ワンピーススーツ)。ウェットスーツの着用が禁止される暑い大会や、大会後のバイク・ランパートでもそのまま着用し続けることを想定した設計です。3Dトライアスロン専用シャモアパッドと大型エアロリアポケットを備え、特にビギナートライアスリートに向くと案内されています。
ここが良い
- ウェットスーツが禁止される水温の大会でも、そのままスイムに入水できる
- スイムからバイク・ランまで着替えなしで通せるため、トランジションの手間を大きく減らせる
- 4点の中でもっとも価格が手頃で、初めてのトライスーツとして選びやすい
注意点
- 保温性はほとんどなく、水温が低い大会での単独使用には向かない
- 生産量が少なく、サイズによっては売り切れの場合がある

2XU(ツータイムズユー) トランジションバッグ UQ7030G
参考価格17,600円
ウェットスーツやトライスーツと合わせて用意しておきたい、大会会場への移動・トランジションエリアでの荷物管理用バッグ。前面の上下ポケットや内側メッシュポケット、濡れたウェットスーツを分けて収納できるサブバッグが付属し、スイム後の慌ただしい移動をスムーズにする工夫が凝らされています。
ここが良い
- 濡れたウェットスーツと乾いた荷物を分けて収納できるサブバッグ付きで、移動時に濡れが広がりにくい
- ボトルポケットや背面パッドなど、大会会場までの移動を意識した設計
- ウェットスーツ本体だけでなく、バイクシューズやヘルメットなど大会一式をまとめて運べる収納力
注意点
- ウェットスーツそのものではないため、単体では防寒・浮力の効果はない
- 4点の中では最も価格帯の判断がしにくく、必要性は大会参加頻度による
■ スペック比較表
| 商品 | HUUB(フーブ) トライアスロン ウエットスーツ AR… | HUUB(フーブ) トライアスロン ウエットスーツ AR… | HUUB(フーブ) Collective トライスーツ … | 2XU(ツータイムズユー) トランジションバッグ UQ7… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 57,200円 | 49,500円 | 31,900円 | 17,600円 |
| 購入 | ||||
| ジャンル | ネオプレン製フルスリーブ・フルスーツ | ネオプレン製スリーブレス | 布帛素材のトライスーツ(ワンピース) | — |
| 厚み | 5〜1.5mm(部位別) | — | — | — |
| 浮力プロファイル | 下半身の浮力を強化(2:4) | 下半身の浮力を強化(2:4) | — | — |
| サイズ展開 | XS・S・M・MT・ML・L・XL | XS・S・M・MT・ML・L | XS・S・M・L・XL | — |
| 備考 | 欧米サイズのため日本サイズよりワンサイズ大きめ | 日本の水温に対応した限定生産モデル | — | — |
| 機能 | — | — | 肩・上腕のUVプロテクション、吸汗速乾 | 前面ポケット・内側メッシュポケット・濡れ物用サブバッグ付属 |
| パッド | — | — | 3Dトライアスロン専用シャモアパッド | — |
| サイズ | — | — | — | 約H620×W360×D240mm(約35L) |
| 品番 | — | — | — | UQ7030G |
| カラー | — | — | — | ブラック |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
この道具の最安値をまとめて比較 →
水泳水着39点を、Amazon・楽天・Yahoo!の価格で並べて比較できます。
水泳でよく買われる道具
この記事を読んでいる人がよく使うサービス
PR※ アフィリエイトプログラムを利用しています。料金・キャンペーンは変動するため最新情報は各公式サイトでご確認ください。
トライアスロンのウェットスーツは「泳ぐための道具」だけではない
トライアスロンはスイム・バイク・ランの3種目を、種目間の切り替え(トランジション)を挟みながら連続してこなす競技です。スイムパートで着るウェットスーツは、水中では防寒と浮力を提供してくれる頼もしい存在ですが、スイムを終えてトランジションエリアに上がった瞬間から、今度は「いかに早く脱いで、バイクウェアに近い動きやすさを取り戻すか」が課題になります。濡れたネオプレン素材は思った以上に脱ぎにくく、初めての大会でウェットスーツを脱ぐのに手間取り、周りの選手にどんどん抜かれていくという経験をする人も少なくありません。
この「脱ぎやすさ」という視点は、プールで完結する競泳や、脱ぐことを考えなくていいオープンウォータースイミングの大会にはあまり出てこない、トライアスロン特有の要素です。実際、トライアスロン用として作られたウェットスーツの多くは、太もも部分の生地を薄くして足を抜きやすくしたり、背中のジッパーを大きく開くタイプにしたりと、トランジションの時間を短縮するための工夫が随所に凝らされています。オープンウォータースイミング用のウェットスーツをそのままトライアスロンに転用する選手もいますが、脱ぎやすさの工夫が少ないモデルだと、レース全体のタイムに影響してしまうこともあります。
また、トライアスロンには「スプリント」「オリンピックディスタンス」「ミドル(70.3など)」「ロング(アイアンマンなど)」という距離のカテゴリーがあり、スイムの距離は750m程度から3.8km程度まで大きく異なります。距離が長くなるほど、水中にいる時間が延び、体温が奪われるリスクも、体力の消耗を抑える浮力の重要性も増していきます。同じ「トライアスロン用ウェットスーツ」というくくりでも、自分が出場する距離やレースの水温によって、選ぶべき保温性や浮力のバランスは変わってくるのです。
この記事でも、商品ごとの特徴については感じ方には個人差があるため、断定的な表現は避けています。泳ぎの癖や体格、レース経験によって体感には個人差が大きく、必ずしも同じ結果になるとは限らないためです。可能であれば、所属するトライアスロンクラブのコーチや、専門ショップのスタッフに相談したうえで、自分のレーススタイルに合ったモデルを選ぶことをおすすめします。
この記事で扱う範囲
この記事は、トライアスロンのスイムパートで使うネオプレン製ウェットスーツと、水温が高くウェットスーツが着用できない場合の代替となる布帛素材のトライスーツを対象にしています。海や湖でのレジャー目的のオープンウォータースイミングそのものを対象とした選び方は、別記事「オープンウォータースイミング用ウェットスーツの選び方」でより詳しく扱っています。
そもそもスペックで何が変わるのか
トライアスロン用ウェットスーツの商品ページには、厚み・浮力プロファイル・袖の有無・ジッパーの位置や開き方、サイズ展開などさまざまな情報が並んでいます。すべてを一度に理解する必要はありませんが、まず押さえておきたいのは「袖の有無」「浮力プロファイル」「脱ぎやすさに関わる構造」「サイズ感」の4つです。この4つを見るだけで、そのモデルが「防寒・浮力重視」なのか「トランジション速度重視」なのかが、おおよそ判断できます。
たとえるなら、袖の有無は保温性と肩の可動域のトレードオフ、浮力プロファイルは体のどの部分をどれだけ浮かせるかという設計思想、脱ぎやすさに関わる構造はレース当日の時間配分、サイズ感は水の抵抗と着脱のしやすさの両方に関わる要素です。フルスリーブ(長袖)のウェットスーツは保温性と浮力を最大化できる一方、脱ぐのに時間がかかりやすく、水温が高めのレースでは体温が上がりすぎてしまうこともあるとされています。スリーブレス(ノースリーブ)タイプは、肩の可動域を確保しやすく、トランジションも比較的スムーズに行えるとされていますが、保温性はフルスリーブに劣ります。
初心者のうちは、まず「防寒と浮力への安心感」を優先したほうが、慣れないオープンウォーターでのスイムパートへの不安を減らしやすくなります。水温が想定より低かったり、思ったより泳ぐのに時間がかかったりしたときに、体力を温存できる余裕が生まれるためです。一方で、大会経験を重ねてトランジションのタイムを意識し始めた段階では、脱ぎやすさや肩の可動域を優先したスリーブレスタイプや、薄手のモデルに切り替える人も多く見られます。
もう一つ見落とされがちなのが「浮力プロファイル」という考え方です。多くのトライアスロン用ウェットスーツは、太もも〜お尻にかけての下半身により厚いネオプレンを配置し、上半身を薄くすることで、体が沈みやすい下半身を持ち上げつつ、腕のストロークを妨げないバランスを取っています。商品ページに「浮力プロファイル2:4」のような表記がある場合、これは体の部位ごとの厚みの配分を示す目安で、下半身の浮力をどの程度強化しているかを読み取る手がかりになります。
また、同じ距離のレースでも、大会によって想定水温や当日の天候はさまざまです。スペック表の数字を見るときは、エントリーする大会の過去の水温データと同時に、「自分は寒さに弱いほうか、それとも体を動かしているとすぐ暑くなるタイプか」という自己認識も判断材料に加えてみてください。
「袖の有無」の読み方 — フルスリーブかスリーブレスか
トライアスロン用ウェットスーツは、長袖の「フルスリーブ」と、肩から先が露出する「スリーブレス(ノースリーブ)」の2タイプに大きく分かれます。商品ページでは「フルスーツ」「スリーブレス」「SL(Sleeveless)」といった表記でタイプが示されていることが多く、まずこの表記を確認することが選び方の出発点になります。
フルスリーブタイプは、腕まで含めて全身をネオプレンで覆うため、保温性と浮力の両方を高いレベルで確保できるのが特徴です。水温が低めのレースや、長距離のミドル・ロングディスタンスに挑戦する場合、体温を奪われるリスクを抑えられる安心感は大きなメリットです。一方で、腕を覆う分だけ肩の可動域がわずかに制限され、ストロークのフォームに慣れが必要になることや、トランジションで脱ぐのに時間がかかりやすいことがデメリットとして挙げられます。
スリーブレスタイプは、肩から先が自由に動かせるため、ストロークのフォームを崩しにくく、水から上がったあとの脱着もフルスリーブに比べてスムーズに行えるとされています。特にトランジションのタイムを少しでも縮めたい競技志向の選手や、水温がそこまで低くない大会に出場する選手に選ばれやすいタイプです。ただし、腕が露出する分、保温性はフルスリーブに劣り、水温が低い大会では体が冷えやすいという弱点もあります。
どちらを選ぶべきかは、出場予定の大会の想定水温と、自分がどの段階のトライアスリートかによって変わります。初めてウェットスーツを使う場合や、防寒面での不安が大きい場合は、まずフルスリーブから入り、大会経験を積んでトランジションのタイムを意識するようになったら、スリーブレスタイプを検討するという順番が無理のない進め方です。同じブランドの同じシリーズでフルスリーブとスリーブレスの両方が用意されていることも多いため、まずは自分が使いたいシリーズを決めてから、袖の有無を選ぶという探し方もおすすめです。
「浮力プロファイルと脱ぎやすさ」の読み方
ネオプレンの厚みは、商品ページに部位ごとのミリメートル(mm)表記や「浮力プロファイル◯:◯」といった数値で示されることがあります。トライアスロン用のモデルは、下半身に厚めのネオプレンを配置して浮力を強化し、上半身や脇の下は薄手にしてストロークの妨げにならないよう設計されているものが主流です。
目安として、下半身の浮力を強化したモデルは、泳ぎに慣れていない初心者や、キック力に自信がない選手にとって、体が沈みにくくなることで体力の消耗を抑えられるとされています。逆に、上半身まで厚みのあるモデルは保温性には優れるものの、ストロークの可動域が制限されやすく、フォームが崩れる原因になることもあります。エントリーする大会の水温と、自分の泳力のどちらを優先したいかを考えたうえで、浮力プロファイルの配分を確認するとよいでしょう。
脱ぎやすさに関わる構造としては、背中のジッパーが大きく開く設計や、太もも・ふくらはぎ部分の生地を薄く滑りやすい素材にした「ブレイクアウトパネル」と呼ばれる工夫が挙げられます。これらの工夫があるモデルは、水から上がったあとに上半身を脱ぎ、腰まで下ろした状態で太もも・足首を素早く抜きやすいとされ、トランジションの時間短縮に直結します。商品ページに「クイックリリースジッパー」「ブレイクアウトパネル」といった表記がある場合は、脱ぎやすさを重視した設計であることの目安になります。
初めてウェットスーツを着用する場合、実際に泳ぐ前に自宅やプールサイドで着脱の練習をしておくことを強くおすすめします。濡れた状態での脱ぎやすさは、乾いた状態で試着したときの感覚とはかなり異なります。可能であれば、大会前に一度シャワーやプールで濡らした状態での着脱をシミュレーションしておくと、レース当日に慌てずに済みます。
大会規定と水温ルール — 着用の可否を左右する基準
多くのトライアスロン大会は、World Triathlon(世界トライアスロン連合)や、日本国内であればJTU(日本トライアスロン連合)の規定に準じて、ウェットスーツの着用可否・厚みの上限を水温に応じて定めています。水温が高い大会ではウェットスーツの着用が禁止されたり、逆に一定水温以下では着用が義務づけられたりするため、エントリーする大会の要項を必ず事前に確認する必要があります。
一般的な目安として、水温がある程度低い場合はウェットスーツの着用が認められ、逆に水温が高すぎる場合は熱中症のリスクを避けるために着用が禁止される傾向があります。ウェットスーツの着用が禁止された場合、多くの選手は競泳用の水着や、抵抗軽減を目的とした布帛素材のトライスーツで泳ぐことになります。事前に「この大会はウェットスーツが禁止になる可能性がある」と分かっている場合は、保温性のあるウェットスーツと、薄手のトライスーツの両方を用意しておくと、当日の水温発表に柔軟に対応できます。
また、大会によってはウェットスーツの厚みの上限(例えば5mm以下など)が定められていることもあります。市販されているトライアスロン用ウェットスーツの多くはこの基準内に収まるよう設計されていますが、サーフィンやダイビング用の厚手のウェットスーツを流用する場合は、規定の厚みを超えてしまうこともあるため注意が必要です。必ず「トライアスロン用」として案内されているモデルを選ぶことをおすすめします。
水温の発表は大会によって異なりますが、多くの場合、レース前日や当日の朝に公式サイトやSNSで通知されます。ウェットスーツの着用可否が直前まで分からないケースもあるため、初めて大会に出場する場合は、着用が禁止された場合の代替案(トライスーツでのスイム参加)もあらかじめ想定しておくと安心です。
この記事のスタンス
大会ごとのルールは年度や主催団体によって変更される場合があります。この記事の内容は選び方の一般的な目安であり、実際にエントリーする大会の最新の要項を必ず確認したうえで、ウェットスーツ・トライスーツを選ぶようにしてください。
レンタルか購入か — 初めての大会での判断基準
「まだ何度も大会に出るか分からないのに、数万円するウェットスーツを買うべきか」と悩む初心者は少なくありません。近年は専門ショップによるウェットスーツのレンタルサービスも充実しており、初めての1〜2レースはレンタルで様子を見るという選択肢も十分に現実的です。
レンタルの最大のメリットは、初期費用を抑えられることと、体に合うかどうか分からないまま高額な買い物をするリスクを避けられることです。多くのレンタルサービスは大会前後の数日間から1週間程度のプランで提供されており、宅配便でのやり取りが一般的です。ただし、レンタルできるサイズや在庫には限りがあり、人気の大会シーズンには早めに予約が埋まってしまうこともあるため、余裕を持って手配することをおすすめします。
一方で、年に3回以上トライアスロンの大会に出場する予定がある場合や、練習でもオープンウォーターに入る機会が多い場合は、早い段階で自分のウェットスーツを購入したほうが、長期的にはコストパフォーマンスに優れるとされています。自分の体に合ったサイズをじっくり試着して選べることや、練習でも同じウェットスーツで感覚をつかめることも、購入の大きなメリットです。
判断に迷う場合の目安として、「今シーズン中に大会が1〜2回だけの予定ならレンタル、3回以上の予定、または来シーズン以降も継続する意思が固まっているなら購入」という基準で考えると整理しやすくなります。レンタルで使用感を確かめてから、翌シーズンに自分のモデルを購入するという段階的な進め方も、決して遠回りではありません。
サイズ選びで失敗しないために
トライアスロン用ウェットスーツは、多くが海外ブランドの製品であり、普段着ているウェアや日本サイズの感覚で選ぶと失敗しやすい部類の用品です。ここでは通販で選ぶ際に、特に確認しておきたいポイントを整理します。
まず、海外ブランドのモデルは「日本サイズよりワンサイズ大きめ」に作られていることが多く、身長・体重の対応表を必ず確認する必要があります。商品ページに「初心者はサイズ表の幅の下側の数値に合わせることをおすすめ」といった注意書きがある場合は、その案内に沿って選ぶと失敗しにくくなります。迷ったときは、ワンサイズ小さめを選ぶほうが、ウェットスーツ本来の浮力とフィット感を得やすいとされています。
次に、ウェットスーツは体にぴったりフィットしていないと、泳いでいる最中に水が内部に侵入してきて保温効果が落ちてしまうことがあるとされています。特に首まわり・手首・足首の締め付け具合は、試着の際に重点的に確認したいポイントです。逆にきつすぎると呼吸がしづらくなったり、肩の可動域が極端に狭くなったりすることもあるため、「ぴったりだが窮屈すぎない」バランスを見極める必要があります。
また、初めてトライアスロン用ウェットスーツを購入する場合、専門ショップでの試着・フィッティングサービスを利用できるなら積極的に活用することをおすすめします。通販だけでサイズを決めるよりも、実際に体を動かして可動域を確認できるほうが、購入後の失敗を大きく減らせます。店舗によっては、自宅で試着してから返送できるフィッティングサービスを提供しているところもあります。
通販で失敗しないためのチェックリスト
購入前に「①欧米サイズ基準であることを踏まえてサイズ表を確認したか」「②迷った場合はワンサイズ小さめを検討したか」「③試着・フィッティングサービスの有無を確認したか」の3点をチェックしておくと、通販でのサイズ選びの失敗を減らしやすくなります。
買ったあとに気をつけたいこと
トライアスロン用ウェットスーツ・トライスーツは、使っていくうちに劣化していく消耗品でもあります。特に初心者のうちは見落としがちな点をいくつか挙げておきます。
まず、着用後は真水で軽くすすぐことが基本のお手入れです。海水や塩素、砂などの汚れをそのままにしておくと、ネオプレン素材の劣化や、生地の伸縮性の低下につながるとされています。使用後はできるだけ早めに真水ですすぎ、直射日光を避けた風通しの良い場所で陰干しするようにしてください。
次に、着脱時の爪や硬いものとの接触に注意が必要です。ネオプレン素材は柔軟である一方、爪を立てただけで穴が開いてしまうことがあります。着脱の際には手を濡らしてから作業する、指輪などのアクセサリーを外しておくといった配慮が、製品を長持ちさせることにつながります。トランジションの練習をする際も、焦って生地を引っ張りすぎないよう意識しておくとよいでしょう。
最後に、レース前のシミュレーションです。大会当日に初めてそのウェットスーツで泳ぐのではなく、事前に一度はオープンウォーターまたはプールで着用して泳ぎ、着脱の練習も含めて感覚をつかんでおくことを強くおすすめします。トランジションの練習は、陸上でタオルを使ってウェットスーツを脱ぐ動作をイメージトレーニングするだけでも効果があるとされています。
また、ネオプレン製のウェットスーツは、使用頻度にもよりますが、生地の伸縮性や保温性は徐々に低下していくとされています。着用時に「以前より水が入ってくる」「肩が動かしにくくなった」といった変化を感じたら、買い替えを検討するタイミングかもしれません。特に大会シーズン前には、実際に水に入って浮力や保温性、脱ぎやすさに問題がないかを事前に確認しておくと安心です。
よくある質問
Qオープンウォータースイミング用のウェットスーツとトライアスロン用は何が違いますか?
Aどちらも防寒・浮力という基本機能は共通していますが、トライアスロン用はスイムのあとにバイクへ切り替える「トランジション」を前提に、脱ぎやすいジッパー構造や、太もも部分を薄く滑りやすくした設計が採用されていることが多い点が異なります。オープンウォータースイミング専用のモデルは、脱ぎやすさよりも泳いでいる間の性能に重点が置かれている傾向があります。
Qフルスリーブとスリーブレス、初心者はどちらを選べばいいですか?
Aまずは防寒と浮力を確保しやすいフルスリーブから検討するのがおすすめです。水温への不安を減らしやすく、初めてのトライアスロン挑戦に向いているとされています。トランジションのタイムを意識し始めたら、肩の可動域と脱ぎやすさを重視したスリーブレスタイプへの切り替えを検討するとよいでしょう。
Qウェットスーツはレンタルと購入、どちらがいいですか?
A今シーズン中の大会出場が1〜2回程度であればレンタルで様子を見て、3回以上の予定がある、または来シーズン以降も継続する意思が固まっているのであれば購入を検討するとよいでしょう。レンタルで使用感を確かめてから、翌シーズンに自分のモデルを購入する段階的な進め方もおすすめです。
Q大会でウェットスーツの着用が禁止されることはありますか?
Aはい。多くのトライアスロン大会では、World Triathlonや国内のJTUなどの規定に準じて、水温に応じてウェットスーツの着用が禁止・義務化されるルールが設けられています。水温が高い大会ではウェットスーツが禁止され、布帛素材のトライスーツや競泳水着での参加が求められることがあるため、エントリー前に必ず大会要項を確認してください。
Qサイズはどうやって選べばいいですか?
A海外ブランドの製品は日本サイズよりワンサイズ大きめに作られていることが多いため、商品ページのサイズ表(身長・体重の対応表)を必ず確認してください。迷った場合は、案内に従ってワンサイズ小さめを選ぶほうが、ウェットスーツ本来のフィット感と浮力を得やすいとされています。
Qトランジションを速くするコツはありますか?
Aウェットスーツの脱ぎやすさに配慮された構造(大きく開くジッパーや、太もも部分の滑りやすい生地)のモデルを選ぶことに加えて、事前に陸上や水中で着脱の練習をしておくことが効果的です。焦って生地を強く引っ張ると破損の原因にもなるため、練習を通じて落ち着いて脱げる手順を体に覚えさせておくことをおすすめします。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aエントリー向けのスリーブレスやトライスーツであれば3万円台から、防寒重視のフルスリーブモデルになると5万円台後半程度が目安になります。最初の1着であれば、無理に高額なモデルを選ぶ必要はなく、まずは出場予定の大会の水温や距離に合った袖の有無・厚みを優先して選ぶのがおすすめです。予算的に不安がある場合は、レンタルサービスの利用も検討してみてください。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

HUUB(フーブ) トライアスロン ウエットスーツ ARAYA メンズ フルスリーブ
参考価格 57,200円
向いている人:水温が低めの大会に初めて挑戦する人、防寒と浮力をしっかり確保したい人
あわせて検討したいサービス
PR※ アフィリエイトプログラムを利用しています。料金・キャンペーンは変動するため最新情報は各公式サイトでご確認ください。
体づくりはジム・スタジオで
関連記事