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オープンウォーター用ウェットスーツ選び方とおすすめ4選
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オープンウォーター用ウェットスーツ選び方とおすすめ4選

海や湖で泳ぐオープンウォータースイミング・トライアスロン向けに、ウェットスーツと布帛素材のレーシングスーツの違い、厚み・保温性・WA(World Aquatics)承認の読み方をやさしく解説。目的別に選びやすい定番モデル4点も比較して紹介します。

公開:更新:執筆:SPOGEAR編集部

本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。掲載商品は編集部が楽天市場・Yahoo!ショッピングで販売実態を確認したうえで選定しており、広告主の意向で評価を変えることはありません。編集方針を見る →

海や湖で開催されるオープンウォータースイミングの大会にエントリーしたとき、あるいはトライアスロンのスイムパートに向けて練習を始めようとしたとき、「ウェットスーツって何を基準に選べばいいのだろう」と迷った経験はないでしょうか。プールで使う競泳水着と違い、オープンウォーター用の水着には、水温から体を守るネオプレン素材の「ウェットスーツ」と、抵抗を減らすことに特化した薄い「布帛(ふはく)素材のレーシングスーツ(スイムスキン)」という、性質の異なる2つのジャンルが存在します。さらに大会によっては水温に応じてウェットスーツの着用が禁止・義務化されるルールがあり、World Aquatics(旧FINA、世界水泳連盟)の承認モデルかどうかも確認が必要になります。厚みや保温性、着用が認められる条件を知らないまま「なんとなく良さそうだから」という理由で選んでしまうと、大会当日に着用を断られたり、逆に水温に対して薄すぎて低体温症のリスクが高まったりすることもあります。この記事では、オープンウォーター用ウェットスーツ・レーシングスーツの基本の読み方を整理したうえで、目的別に選びやすい定番モデル4点を比較していきます。

この記事でわかること

  • ウェットスーツ選びは「なんとなく」で選ぶとルール違反にもなりうる
  • そもそもスペックで何が変わるのか
  • 「素材とジャンル」の読み方 — ネオプレンか、布帛(スイムスキン)か
  • 「厚み・保温性」の読み方 — ミリ数が大きいほど暖かく、動きは制限される
  • 「WA承認(旧FINA承認)」の読み方 — 大会で使えるかどうかの目安
  • 目的別に見る3タイプ
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オープンウォーター用ウェットスーツのおすすめ4選

ここでは実際に比較した候補を紹介します。前置きとして、これらを着用すれば必ずタイムが縮む、という話ではありません。いずれもスイム・トライアスロンブランドが「オープンウォーター」「トライアスロン」向けとして案内しているネオプレン製ウェットスーツの中から、フルスーツとショーティを含む4点を選びました。こちらの価格は記事作成時点の目安です。日々変動する可能性があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・サイズを確認してください。

4点を並べると、形状と対象で役割が分かれているのが分かります。ゾーン3のアドバンスは女性専用パターンの上位フルスーツ、ゾーン3のアジャイルは肩の動かしやすさを重視したフルスーツ、アクアスフィアのPursuitは防寒と浮力を重視したフルスーツ、Aqua Skin Shortyは半袖・半身丈で手軽に試せるショーティという位置づけです。

最終的にどれを選ぶかは、参加予定の大会のルールと、自分がどの程度の水温を想定しているかによって変わります。まず費用を抑えて試したいならAqua Skin Shorty、防寒をしっかり確保したいならPursuit Triathlon Wetsuit、肩の動かしやすさを重視するならゾーン3のアジャイル、女性でレース志向のフルスーツが欲しいならゾーン3のアドバンス、という考え方をすると、判断に迷いにくくなります。水温が高くウェットスーツが禁止される大会では、前半で解説した布帛素材のレーシングスーツ(スイムスキン)を別途検討してください。なお価格・仕様は変わることがあるため、最終的な判断は商品ページの最新情報をもとに行ってください。

また、今回は大手ブランドが「オープンウォーター」「トライアスロン」向けとして案内しているモデルを選びましたが、ウェットスーツ選びに正解は一つではありません。同じ厚み・同じ素材を謳うモデルでも、メーカーごとにフィット感や浮力の効き方には違いがあります。可能であれば、この4点に近いスペックのモデルをスイムショップの店頭で実際に試着してみると、自分の目的により合う1着が見つかりやすくなります。

No.1ゾーン3(ZONE3) ウィメンズ アドバンス ウェットスーツ(Women's Advance Wetsuit) Black/Pink/Silver
ウィメンズ専用の上位フルスーツ

ゾーン3(ZONE3) ウィメンズ アドバンス ウェットスーツ(Women's Advance Wetsuit) Black/Pink/Silver

参考価格約60,512円

ゾーン3の女性用フルスーツ「アドバンス」。同社のアジャイルより上位に位置づけられるオープンウォーター・トライアスロン向けのネオプレン製ウェットスーツで、女性の体型に合わせたウィメンズ専用パターンで作られています。

こんな人に女性でレース志向のフルスーツを探している人
ブランドゾーン3(ZONE3)
モデルWomen's Advance Wetsuit
タイプネオプレン製フルスーツ(ウィメンズ)
カラーBlack/Pink/Silver

ここが良い

  • 女性専用パターンのため、メンズ兼用モデルより体に沿いやすい
  • アジャイルより上位のモデルで、レースを意識した装備を求める人に向く
  • 全身を覆うフルスーツで、水温が低めの大会でも防寒と浮力を確保しやすい

注意点

  • 4点の中でもっとも価格が高い
  • 販売ページがサイズごとに分かれており、在庫のあるサイズが限られる場合がある
No.2ゾーン3(ZONE3) メンズ アジャイル ウェットスーツ(Men's Agile Wetsuit)
肩の可動域重視

ゾーン3(ZONE3) メンズ アジャイル ウェットスーツ(Men's Agile Wetsuit)

参考価格約60,112円

ゾーン3のメンズ アジャイル ウェットスーツ。肩まわりに柔軟なパネルを配し、初心者にも経験者にも向くとされるオープンウォーター用のフルスーツです。

こんな人に肩の動かしやすさを重視してスーツを選びたい人
ブランドゾーン3(ZONE3)
モデルMen's Agile Wetsuit
タイプフルスーツ
特徴2mm肩パネル・縫い目処理

ここが良い

  • 肩の動きやすさを重視した設計
  • 縫い目処理で水の侵入に配慮
  • アドバンスより価格を抑えられる

注意点

  • 6万円前後と決して安くはない
  • サイズ展開は在庫により変動
No.3アクアスフィア(Aqua Sphere) Pursuit Triathlon Wetsuit メンズ ブラック
ネオプレン・防寒重視のフルスーツ

アクアスフィア(Aqua Sphere) Pursuit Triathlon Wetsuit メンズ ブラック

参考価格51,300円

トライアスロン・オープンウォーター向けブランドとして知られるアクアスフィアのネオプレン製フルスーツ。全身をカバーする設計で、水温が低めの環境での防寒と浮力の確保を重視したトライアスロン用ウェットスーツです。海外仕様のため、サイズ選びは対応表の確認をおすすめします。

こんな人に水温が低めの大会に向けて、防寒と浮力をしっかり確保したい人
ジャンルネオプレン製フルスーツ
ブランドAqua Sphere(アクアスフィア)
カラーBlack
サイズ展開2X SMALL・X SMALL・SMALL・MEDIUM・MED/LARGE
備考海外限定モデル・海外取り寄せ品

ここが良い

  • トライアスロン・オープンウォーター専門ブランドの製品で、防寒と浮力を重視した設計
  • 全身をカバーするフルスーツタイプで、水温が低い大会でも安心感を得やすい
  • トライアスリートやオープンウォータースイマー向けに開発されたモデルとされる

注意点

  • 海外取り寄せのため納期がかかる場合があり、サイズ交換もしにくい
  • ゾーン3の2点に次ぐ5万円台と、価格帯は高め
No.4アクアスフィア(Aqua Sphere) Aqua Skin Shorty メンズ ブラック/ターコイズ
エントリー向け軽量ショーティ

アクアスフィア(Aqua Sphere) Aqua Skin Shorty メンズ ブラック/ターコイズ

参考価格16,000円

ネオプレン1.5mmを使用した軽量タイプの保温ウェットスーツ。半袖・半身丈のショーティ構造で、フルスーツよりも動きやすく、初めてウェットスーツを試す人にも扱いやすい設計です。UVカット・速乾性能も備えています。

こんな人にとにかく費用を抑えて最初の1着を用意したい人、動きやすさを優先したい人
ジャンルネオプレン製ショーティタイプ
厚みネオプレン1.5mm
カラーブラック/ターコイズ
サイズ展開S・M・L
機能UVカット・速乾・保温・ストレッチ

ここが良い

  • 4点の中で最も価格が手頃で、初めてウェットスーツを試す人にリスクが少ない
  • フルスーツより軽量で動かしやすく、着脱の負担も比較的少ない
  • トライアスリート・オープンウォータースイマー向けブランドの製品として設計されている

注意点

  • 半袖・半身丈のため、フルスーツと比べると保温性は限定的
  • サイズによっては在庫が少なく、売り切れの場合がある
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■ スペック比較表

商品ゾーン3(ZONE3) ウィメンズ アドバンス ウェットスーツ(Women's Advance Wetsuit) Black/Pink/Silverゾーン3(ZONE3) ウィメンズ アドバンス ウェット…ゾーン3(ZONE3) メンズ アジャイル ウェットスーツ(Men's Agile Wetsuit)ゾーン3(ZONE3) メンズ アジャイル ウェットスー…アクアスフィア(Aqua Sphere) Pursuit Triathlon Wetsuit メンズ ブラックアクアスフィア(Aqua Sphere) Pursuit…アクアスフィア(Aqua Sphere) Aqua Skin Shorty メンズ ブラック/ターコイズアクアスフィア(Aqua Sphere) Aqua Sk…
参考価格約60,512円約60,112円51,300円16,000円
購入
ブランドゾーン3(ZONE3)ゾーン3(ZONE3)Aqua Sphere(アクアスフィア)—
モデルWomen's Advance WetsuitMen's Agile Wetsuit——
タイプネオプレン製フルスーツ(ウィメンズ)フルスーツ——
カラーBlack/Pink/Silver—Blackブラック/ターコイズ
特徴—2mm肩パネル・縫い目処理——
ジャンル——ネオプレン製フルスーツネオプレン製ショーティタイプ
サイズ展開——2X SMALL・X SMALL・SMALL・MEDIUM・MED/LARGES・M・L
備考——海外限定モデル・海外取り寄せ品—
厚み———ネオプレン1.5mm
機能———UVカット・速乾・保温・ストレッチ

※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。

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ウェットスーツ選びは「なんとなく」で選ぶとルール違反にもなりうる

オープンウォータースイミングやトライアスロンのスイムパートは、プールとは違って波・流れ・水温の変化にさらされる環境で行われます。ネオプレン素材のウェットスーツは体を保温すると同時に、体を浮きやすくしてフォームを安定させる効果があるとされ、特に水温が低い大会や、長距離を泳ぐ大会では欠かせない装備になります。一方で、水温が高い大会ではウェットスーツの着用が「禁止」されたり、逆に一定水温以下では「義務」になったりと、大会規定によって扱いが変わる点が、プール競技にはない大きな特徴です。

このルールを知らずに、通販サイトで見た目が格好いいという理由だけでウェットスーツを選んでしまうと、大会会場で「このモデルは着用できません」と言われてしまうことがあります。多くの国内外の大会は、World Aquatics(ワールドアクアティックス、旧FINA=国際水泳連盟)やトライアスロン競技を統括するWorld Triathlonの規定に準じて、ウェットスーツの厚みや素材、着用可否の水温基準を定めています。エントリーする大会の要項に目を通し、「何度からウェットスーツが禁止/義務になるか」を確認したうえで、その大会に適したモデルを選ぶ必要があります。

また、この記事では「オープンウォーター用ウェットスーツ」と一括りに呼んでいますが、実際には大きく分けて、水温から体を守るネオプレン製の「ウェットスーツ」と、抵抗軽減に特化した布帛素材の「レーシングスーツ(スイムスキン)」の2種類があります。後者は保温性がほとんどないため、水温が高くウェットスーツが禁止される大会で使われることが多いジャンルです。この違いを理解しないまま「ウェットスーツ」という名前だけで探すと、自分の目的に合わないモデルを選んでしまう可能性があります。

この記事でも、商品ごとの特徴については断言はせず、「〜とされる」「〜の傾向がある」という表現を用いています。水温の感じ方や浮力の効き方には体格や泳力による個人差が大きく、誰にでも当てはまるとは限らないためです。可能であれば、エントリーする大会の要項やスイミングクラブのコーチに確認したうえで、自分の目的に合ったタイプを選ぶことをおすすめします。

この記事で扱う範囲

この記事は、海・湖などで行うオープンウォータースイミングやトライアスロンのスイムパートで使う水着(ネオプレン製ウェットスーツ・布帛素材のレーシングスーツ)を対象にしています。サーフィンやダイビング用の分厚いウェットスーツとは求められる性能が異なるため、選び方の基準も変わってきます。

そもそもスペックで何が変わるのか

オープンウォーター用の水着の商品ページには、素材(ネオプレンか布帛か)、厚み、WA承認の有無、性別・サイズ展開などさまざまな情報が並んでいます。すべてを一度に理解する必要はありませんが、まず押さえておきたいのは「素材とジャンル」「厚み・保温性」「WA承認の有無」「サイズ・フィット感」の4つです。この4つを見るだけで、そのモデルが「防寒・浮力重視」なのか「抵抗軽減・レース重視」なのかが、おおよそ判断できます。

たとえるなら、素材とジャンルはそのウェットスーツが担う主な役割、厚みは保温性と動きやすさのバランス、WA承認は大会で着用できるかどうかの判断材料、サイズ・フィット感は水の抵抗と着脱のしやすさに関わる要素です。ネオプレン製のフルスーツは保温性と浮力を優先した設計で、初めてオープンウォーターに挑戦する人や、水温が低めの大会に向いているとされています。一方、布帛素材のレーシングスーツは水を弾く速乾性の高い生地で作られ、抵抗を減らしてタイムを縮めることを目的としています。

初心者のうちは、まず「保温性」を優先したほうが、オープンウォーターという環境そのものへの不安を減らしやすくなります。水温が想定より低かったり、泳ぐ時間が伸びたりしたときに、体温が奪われることへの心理的な余裕が生まれるためです。一方で、レース志向が強まってきた段階では、抵抗の少ない布帛素材のレーシングスーツや、薄手のウェットスーツに切り替える人も多く見られます。

もう一つ見落とされがちなのが、ウェットスーツが持つ「浮力」の効果です。ネオプレン素材は水に浮きやすい性質があり、体幹部分に浮力が働くことで、泳ぎに慣れていない人でも水平に近い姿勢を保ちやすくなるとされています。これは長距離を泳ぐオープンウォーター種目において、体力の消耗を抑えるうえでも大きな意味を持ちます。逆に、プールでの競泳に慣れていても、オープンウォーターでは急にペースが落ちてしまう人がいますが、その一因として「浮力に頼れない布帛素材のレーシングスーツを、慣れないまま使っている」というケースも考えられます。

また、水温や気温だけでなく、大会当日の天候によって体感温度は大きく変わります。同じ水温18度の大会でも、風が強い日と穏やかな日とでは、体から奪われる熱の量が変わってくるとされています。スペック表の数字を見るときは、大会要項に記載された想定水温と同時に、「自分は寒さに弱いほうか」という自己認識も判断材料に加えてみてください。

「素材とジャンル」の読み方 — ネオプレンか、布帛(スイムスキン)か

オープンウォーター用の水着は大きく分けて、発泡ゴムの一種であるネオプレンを使った「ウェットスーツ」と、化学繊維を編んだ布帛素材を使った「レーシングスーツ(スイムスキン)」の2ジャンルに分かれます。商品ページでは「ネオプレン○○mm」「布帛素材」「フルスーツ」「ロングスパッツ」といった表現でジャンルが示されていることが多く、まずこの表記を確認することが選び方の出発点になります。

ネオプレン製のウェットスーツは、水温から体を守る保温性と、体を浮かせる浮力を兼ね備えているのが最大の特徴です。トライアスロンのスイムパートでは、水温が一定以下の大会でこのタイプの着用が義務づけられることもあり、防寒と浮力の両方を必要とする場面で選ばれています。一方で、水を含んだ状態での重量があり、腕の可動域がやや制限されるため、抵抗の少なさという点では布帛素材に劣るとされています。

布帛素材のレーシングスーツ(スイムスキンとも呼ばれます)は、水を弾く高撥水加工が施された薄い生地で作られており、保温性はほとんどありませんが、水の抵抗を減らすことに特化しています。水温が高くウェットスーツの着用が禁止される大会や、少しでもタイムを縮めたい競技志向の高い選手に選ばれるジャンルです。多くのモデルにWA承認のマークが付されており、公式大会での使用可否を判断する目安になります。

どちらを選ぶべきかは、参加予定の大会のルールと、自分がどの程度の水温を泳ぐ予定があるかによって変わります。初めてオープンウォーターに挑戦する場合は、まずネオプレン製のウェットスーツから入り、大会経験を重ねる中で「この大会は水温が高くウェットスーツ禁止だった」という場面に出会ったら、布帛素材のレーシングスーツを追加で用意するという順番が無理のない進め方です。

「厚み・保温性」の読み方 — ミリ数が大きいほど暖かく、動きは制限される

ネオプレン製ウェットスーツの厚みは、商品ページに「1.5mm」「3mm」のようにミリメートル(mm)で表記されます。部位によって厚みを変えている(肩まわりを薄く、体幹部を厚くするなど)モデルも多く、その場合は複数の数値が併記されていることがあります。厚みが大きいほど保温性と浮力は高まりますが、そのぶん体の動かしやすさは制限されやすいとされています。

目安として、1〜1.5mm程度は「ショーティ(半袖・半身丈)」タイプに多く、比較的水温の高い環境や、動きやすさを優先したい人に向いているとされています。2〜3mm以上になると「フルスーツ」と呼ばれる全身タイプが中心になり、水温が低めの大会や、防寒をしっかり確保したい初心者に向いているとされています。極端に厚いモデルはサーフィン用など別ジャンルの製品であることが多く、オープンウォーター用としては動きにくさが目立つため、この記事で扱う範囲では基本的に候補になりません。

保温性だけを見ると、厚ければ厚いほど良いように思えますが、厚みが増すほど肩の可動域が狭くなり、ストロークのフォームが崩れやすくなるとも言われています。特に初心者のうちは「寒さへの不安」と「動かしやすさ」のバランスを取ることが大切です。エントリーする大会の想定水温を確認し、その水温でも十分な余裕を持って泳ぎきれる厚みを選ぶようにしてください。

布帛素材のレーシングスーツの場合、厚みという概念よりも「圧着による締め付けの強さ」がフィット感の目安になります。筋肉へのコンプレッション効果を意識した設計のモデルが多く、着用時にはタイトな締め付けを感じることが一般的です。初めて布帛素材のレーシングスーツを着る人は、思っていたよりも窮屈に感じることがあるため、事前にサイズ表を確認し、必要であれば専用のフィッティンググローブを用意しておくと、着脱時に生地を傷めるリスクを減らせます。

「WA承認(旧FINA承認)」の読み方 — 大会で使えるかどうかの目安

WA承認(World Aquatics承認、旧FINA承認)とは、World Aquatics(世界水泳連盟、2022年にFINAから名称変更)が定めた規格に適合していることを示すマークです。商品ページに「WA承認モデル」「FINA承認」と明記されているモデルは、公式大会での使用が想定された仕様になっていることを示しています。

ただし、WA承認モデルであれば必ずどの大会でも使えるというわけではありません。大会によっては、主催団体や種目(トライアスロンならWorld Triathlonの規定など)によって独自のルールを設けている場合もあり、事前に大会要項を確認することが欠かせません。特にウェットスーツの厚み上限や、着用が義務・禁止となる水温の基準は大会ごとに細かく定められていることが多く、WA承認の有無だけで判断せず、必ず個別の要項を確認してください。

趣味としてオープンウォータースイミングを楽しむだけであれば、WA承認の有無はそれほど重視しなくても問題ありません。しかし、大会参加を視野に入れているのであれば、購入前に商品ページのWA承認表記を確認しておくことで、大会当日に着用を断られるといったトラブルを避けやすくなります。

また、WA承認モデルの多くは、抵抗軽減や圧着によるコンプレッション効果を重視したレース仕様に設計されているため、フィット感がかなりタイトになる傾向があります。初めて競技用の水着を購入する人は、公式大会に出る予定がなければ、無理にWA承認モデルを選ばなくても、練習用としてはより着脱しやすい一般的なウェットスーツで十分な場合が多いです。

この記事のスタンス

大会ごとのルールは年度や主催団体によって変更される場合があります。この記事の内容は選び方の一般的な目安であり、実際にエントリーする大会の最新の要項を必ず確認したうえで、水着を選ぶようにしてください。

目的別に見る3タイプ

ここまで見てきた素材・厚み・WA承認の組み合わせによって、市販のオープンウォーター用水着はおおよそ3つの系統に分けられます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、店頭やネットショップで「この水着はどのタイプだろう」と判断する目安として使ってください。

■ 防寒・浮力重視型(ネオプレン フルスーツ)

厚み2〜3mm程度のネオプレン素材で全身を覆うフルスーツタイプです。保温性と浮力を優先した設計で、水温が低めの大会や、初めてオープンウォーターに挑戦する人に向いているとされています。着脱にはややコツが必要ですが、防寒面での安心感が大きいタイプです。

■ エントリー向け軽量型(ネオプレン ショーティ)

厚み1〜1.5mm程度で、半袖・半身丈のショーティタイプが中心です。フルスーツよりも動きやすく、価格も手頃な傾向があり、水温がそこまで低くない環境での練習や、初めてウェットスーツを試してみたい人に選ばれやすい系統です。

■ レース・タイム重視型(布帛素材のレーシングスーツ)

保温性よりも抵抗の少なさを優先した、布帛素材のロングスパッツやスーツタイプです。WA承認モデルが多く、水温が高くウェットスーツが禁止される大会や、タイムを意識し始めた人向けとされています。フィット感はタイトで、着脱に時間がかかる傾向があります。

選び方の3ステップ

ここまでの知識を踏まえて、実際にオープンウォーター用の水着を選ぶ考え方を3つのステップに落とし込みました。段階を踏んで絞り込むと、専門用語に振り回されることなく、候補を絞りやすくなります。

  1. 1エントリーする大会の要項(または練習で泳ぐ予定の水域の水温)を確認する。ウェットスーツの着用が義務・禁止になる水温基準や、WA承認の要否が定められていることが多いため、まずこの情報を把握します。大会未定でレジャーとして楽しみたい場合は、想定する水温や季節から、防寒を優先するか動きやすさを優先するかを決めます。
  2. 2素材とジャンルを決める。防寒・浮力を優先するならネオプレン製のフルスーツかショーティタイプ、水温が高くウェットスーツが禁止される、またはタイムを意識したいなら布帛素材のレーシングスーツを検討します。この時点で候補となるジャンルが1つに絞られるはずです。
  3. 3サイズとフィット感を確認する。オープンウォーター用の水着は、身長・体重の対応表に沿ってタイトめのサイズを選ぶのが基本です。可能であれば店頭で試着し、肩の可動域や首まわりの締め付け感を確認してください。通販で購入する場合は、商品ページのサイズ表と自分の実測値を必ず照らし合わせましょう。

試着は水に入る前提で確認する

ウェットスーツは陸上で試着すると窮屈に感じられることが多いですが、水に入ると生地が水を含んでなじみ、動かしやすさが変わってきます。陸上での窮屈さだけで判断せず、可能であればプールでの試着や、返品・交換ポリシーを確認したうえで購入することをおすすめします。

サイズ選びで失敗しないために

オープンウォーター用の水着は、普段着ているウェアと同じ感覚でサイズを選ぶと失敗しやすい部類の用品です。ここでは通販で選ぶ際に、特に確認しておきたいポイントを整理します。

まず、ウェットスーツ・レーシングスーツともに、身長と体重の両方を基準にしたサイズ表が用意されていることがほとんどです。身長だけ、体重だけで判断せず、両方の数値が表の範囲に収まっているかを確認してください。特にネオプレン製のウェットスーツは、体にぴったりフィットしていないと、泳いでいる最中に水が侵入してきて保温効果が落ちてしまうことがあるとされています。

次に、海外ブランドのモデルは、日本人の体格を基準にしたサイズ表記とは異なる場合があります。「SMALL」「MEDIUM」のような表記のみのモデルを選ぶときは、商品ページに掲載された実寸(cm)の対応表を必ず確認し、過去に着用したウェットスーツやスポーツウェアのサイズ感と照らし合わせてから注文するようにしてください。

また、布帛素材のレーシングスーツは、そもそも体にタイトにフィットさせることを前提に設計されているため、普段のウェア感覚では「小さすぎるのでは」と感じるサイズが適正であることも珍しくありません。商品ページに「窮屈に感じる場合がある」といった注意書きがある場合は、その表記を参考にしつつ、初めて購入する場合はワンサイズ上を検討するのも一つの方法です。

通販で失敗しないためのチェックリスト

購入前に「①身長・体重の両方がサイズ表の範囲に収まっているか」「②海外表記のサイズなら実寸(cm)の対応表を確認したか」「③そのモデルが布帛素材なら、タイトなフィット感を前提にしたサイズ選びができているか」の3点をチェックしておくと、通販でのサイズ選びの失敗を減らしやすくなります。

買ったあとに気をつけたいこと

オープンウォーター用の水着は、使っていくうちに劣化していく消耗品でもあります。特に初心者のうちは見落としがちな点をいくつか挙げておきます。

まず、着用後は真水で軽くすすぐことが基本のお手入れです。海水や塩素、砂などの汚れをそのままにしておくと、ネオプレン素材の劣化や、布帛素材の撥水性能の低下につながるとされています。使用後はできるだけ早めに真水ですすぎ、直射日光を避けた風通しの良い場所で陰干しするようにしてください。

次に、爪や硬いものとの接触に注意が必要です。特に布帛素材のレーシングスーツは非常に薄く繊細な生地でできており、着脱時に爪を立てただけで穴が開いてしまうことがあります。着脱の際には別売りのフィッティンググローブを使う、あるいは指輪やアクセサリーを外しておくといった配慮が、製品を長持ちさせることにつながります。

最後に、保管方法です。折りたたんだまま長期間放置すると、折り目部分にひび割れが生じることがあるとされています。使わない期間が長くなる場合は、ハンガーにかけるか、緩やかに丸めた状態で、高温多湿を避けた場所に保管する習慣をつけておくと、次のシーズンも気持ちよく使うことができます。

また、ネオプレン製のウェットスーツは、使用頻度にもよりますが、生地の伸縮性や保温性は徐々に低下していくとされています。着用時に「以前より水が入ってくる」「肌寒く感じる」といった変化を感じたら、買い替えを検討するタイミングかもしれません。大会前には、実際に水に入って浮力や保温性に問題がないかを事前に確認しておくと安心です。

よくある質問

Q初心者はネオプレンのウェットスーツと布帛素材のレーシングスーツ、どちらを選べばいいですか?

Aまずは保温性と浮力を確保できるネオプレン製のウェットスーツから検討するのがおすすめです。水温への不安を減らしやすく、初めてのオープンウォーター挑戦に向いているとされています。布帛素材のレーシングスーツは保温性がほとんどないため、水温が高くウェットスーツが禁止される大会や、レース志向が強まってから検討するのが無理のない順番です。

QWA承認(旧FINA承認)とは何ですか?

AWorld Aquatics(世界水泳連盟、旧FINA=国際水泳連盟)が定めた規格に適合していることを示すマークです。公式大会での使用が想定された仕様であることの目安になりますが、大会によって独自のルールがある場合もあるため、必ず個別の大会要項も確認してください。

Qウェットスーツの厚みはどのくらいを選べばいいですか?

A目安として、動きやすさを優先するなら1〜1.5mm程度のショーティタイプ、防寒をしっかり確保したいなら2〜3mm程度のフルスーツタイプを検討するとよいでしょう。厚ければ保温性は高まりますが、肩の可動域が狭くなりフォームが崩れやすくなるとも言われています。エントリーする大会の想定水温を確認したうえで選んでください。

Q大会によってウェットスーツの着用が禁止されることがあると聞きました。本当ですか?

Aはい。多くのオープンウォータースイミングやトライアスロンの大会では、水温に応じてウェットスーツの着用が禁止・義務化されるルールが設けられています。水温が高い大会ではウェットスーツが禁止され、布帛素材のレーシングスーツや競泳水着での参加が求められることがあります。エントリー前に必ず大会要項を確認してください。

Qサイズはどうやって選べばいいですか?

A身長と体重の両方が商品ページのサイズ表の範囲に収まっているかを確認するのが基本です。海外ブランドの「SMALL」「MEDIUM」のような表記の場合は、実寸(cm)の対応表を必ず確認し、過去に着用したウェアのサイズ感と照らし合わせてから注文すると失敗しにくくなります。

Q着用後のお手入れで気をつけることはありますか?

A使用後はできるだけ早めに真水ですすぎ、海水や塩素、砂などの汚れを落としてください。直射日光を避けた風通しの良い場所で陰干しするのが基本です。特に布帛素材のレーシングスーツは生地が薄く繊細なため、爪を立てないよう着脱に注意し、フィッティンググローブの利用も検討してください。

Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?

Aエントリー向けの軽量なネオプレン製ショーティタイプであれば1万円台前半から、防寒重視のフルスーツやWA承認の布帛素材レーシングスーツになると3万円台後半〜5万円台程度が目安になります。最初の1着であれば、無理に高額なモデルを選ぶ必要はなく、まずは目的の大会や水温に合った素材・厚みを優先して選ぶのがおすすめです。

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