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黙々と同じコースを往復するだけの練習に飽きてしまい、「音楽でも聴きながら泳げたら気分転換になりそうだ」と考えたことがある人は多いはずです。ランニングやジムトレーニングでは当たり前になったワイヤレスイヤホンでの「ながら運動」ですが、水泳の場合は事情が違います。普段使っているBluetoothイヤホンをそのままプールに持ち込んでも、水中では電波が届かずスマートフォンとの接続が切れてしまいますし、防水等級が足りなければ数回の使用で故障してしまうこともあります。実際、「防水と書いてあったのに水没させたら音が出なくなった」「プールに入った瞬間に接続が切れて結局イヤホンだけが耳に残った」という失敗談は珍しくありません。水中で音楽を聴くためには、スマホと無線でつながるワイヤレスイヤホンとは異なる仕組み——本体に音楽データを保存しておき、スマホなしで単体再生する「MP3プレーヤー機能」を備えた製品が必要になります。この記事では、水中用の防水MP3プレーヤー・骨伝導イヤホンをどう選べばいいかを一つずつ整理し、注目されやすい4製品を比較しました。
この記事でわかること
- 「防水のBluetoothイヤホン」を水中に持ち込んでも聴けない理由
- 水中で音楽を聴く2つの方式 — 骨伝導とイヤホン一体型
- 防水等級の読み方 — IPX7とIPX8の違い
- 内蔵メモリと再生方式 — 何曲入るか、どう操作するか
- 装着方法とフィット感 — 泳いでいる間にズレないか
- 骨伝導と耳栓の組み合わせ方
水泳用に候補になりやすい防水MP3プレーヤー・骨伝導イヤホン4選
ここからは実際の候補です。いずれも商品ページ上で「水泳」「防水」といった用途が明記されているものを中心に、方式・価格帯の異なる4製品を選びました。価格は記事公開時点の情報です。セールなどにより変動することがあります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・防水条件を確認してください。
4製品を並べると、方式と価格帯で役割がはっきり分かれているのが分かります。Shokz OpenSwim Proは定番ブランドの骨伝導モデルで価格帯はもっとも高め、COMPBEAT ATHLETEは32GBメモリを内蔵した二刀流の骨伝導モデル、Acogedorはもっとも手頃なクリップ型、DOOGEEEcoは軽量性と大容量メモリを両立した骨伝導モデルというすみ分けがされています。
どれが適しているかは、陸上でも兼用したいか水泳専用として割り切るか、通話機能が必要か、予算をどこまでかけられるかによって変わります。まず費用を抑えて試したいならAcogedor、定番ブランドの安心感を重視して選びたいならShokz OpenSwim Pro、長時間の練習で曲数を切らしたくないならCOMPBEAT ATHLETEかDOOGEEEco、軽さを最優先したいならDOOGEEEco、という基準で選ぶと、後悔しにくいはずです。価格・仕様はメーカーの都合で変わることがあります。購入前に商品ページで最新情報を確認してください。
骨伝導タイプを選ぶ場合は、あわせて自分の耳に合うスイミング用耳栓も用意しておくことをおすすめします。耳栓との組み合わせ次第で、同じイヤホンでも聴こえ方の満足度が大きく変わることがあるためです。
Shokz(ショックス)OpenSwim Pro 骨伝導イヤホン 水泳用 Bluetooth5.4 MP3プレーヤー内蔵 IP68防水
参考価格34,701円
耳を塞がないオープンイヤー式の骨伝導イヤホンで、IP68防水規格により水泳やワークアウトでの使用を想定したモデル。水中ではMP3再生、陸上ではBluetooth接続と使い分けられ、マイクも搭載しています。
ここが良い
- 耳を塞がないため、水中でも陸上でも周囲の音を聞き取りやすい
- 水中ではMP3プレーヤー、陸上ではBluetoothイヤホンとして1台で使い分けられる
- マイク搭載で、通話にも対応する
注意点
- 34,701円と、4点の中では価格帯がかなり高め
- 内蔵メモリ容量などの詳細仕様は販売店の掲載内容だけでは分からないため、購入前に商品ページでの確認が必要
- 骨伝導特有の音質のため、重低音を重視する人には物足りなく感じられる場合がある

COMPBEAT ATHLETE 骨伝導イヤホン 二刀流 Bluetooth6.0 完全防水・完全密閉構造 MP3プレーヤー32GB内蔵
4.57(215件のレビュー)
参考価格15,800円
COMPBEATシリーズのアスリート向けモデル。通話用マイクを省いた完全密閉構造により防水性能を強化し、内蔵メモリを32GBに増量。物理ボタン式操作とチタンフレームで、長時間の水泳トレーニングでの使用を想定した設計です。
ここが良い
- マイクを省いた完全密閉構造で、長時間の水泳でもマイクカバーなしで使える設計
- 32GBの大容量メモリで、曲の入れ替え頻度を減らせる
- レビュー評価4.57(214件)と高評価が多く、防水性能への信頼度が読み取りやすい
注意点
- マイクが非搭載のため通話には使えず、通勤との兼用には向かない
- 4製品の中では価格がもっとも高い

Acogedor IPX8防水MP3プレーヤー クリップ付き 8GBメモリ内蔵 防水ヘッドフォン付属
参考価格6,436円
ゴーグルや水着のストラップに固定できるクリップ付きの、耳栓一体型の水中用MP3プレーヤー。IPX8防水性能を備え、水深約3m相当の水圧に耐える設計とされています。Bluetoothを使わず本体のみで完結するシンプルな構造です。
ここが良い
- Bluetoothを使わないシンプルな構造で、接続の手間や電波トラブルの心配がない
- イヤホンが本体一体型のため、別途耳栓を用意する必要がない
- 4製品の中では価格がもっとも手頃
注意点
- 掲載時点でレビュー件数が少なく、装着感や耐久性についての判断材料が限られる
- 耳をふさぐカナル型のため、周囲の音が聞こえにくくなる

DOOGEEEco 骨伝導イヤホン 水泳対応 IP68防水 Bluetooth5.4 MP3プレーヤー32GB内蔵
参考価格11,125円
IP68等級の防水性能を備えた骨伝導イヤホン。水泳時はBluetoothを使わずMP3再生モードに切り替えて使用し、陸上ではBluetoothイヤホンとして利用できる二刀流設計です。ネックバンド構造で軽量性(約25g)を重視しています。
ここが良い
- 約25gと軽量で、長時間の装着でも負担を感じにくいとされる
- 32GBの大容量メモリを、COMPBEATより手頃な価格帯で搭載
- 物理ボタン式操作で、濡れた手でも操作しやすい設計
注意点
- 掲載時点でのレビュー件数はまだ少なく、実使用者の声の蓄積はこれから
- マイクの有無や通話対応について商品ページに明記がなく、通話用途では事前確認が必要
■ スペック比較表
| 商品 | COMPBEAT ATHLETE 骨伝導イヤホン 二刀流… | Acogedor IPX8防水MP3プレーヤー クリップ… | DOOGEEEco 骨伝導イヤホン 水泳対応 IP68防… | |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 34,701円 | 15,800円 | 6,436円 | 11,125円 |
| 購入 | ||||
| 防水等級 | IP68(最大2mの深さで2時間耐える設計とされる) | 完全密閉設計(マイク非搭載により防水性能を強化、マイクカバー不要) | IPX8(水中最大10フィート=約3mの水圧に対応との表記) | IP68(水泳時はMP3再生モードでの使用を推奨) |
| Bluetooth | Bluetooth 5.4 | Bluetooth 6.0 | — | Bluetooth 5.4(マルチポイント対応) |
| 連続再生時間 | 最大9時間 | — | — | 最大約10時間 |
| 充電 | 急速充電対応 | — | — | — |
| 装着方式 | オープンイヤー(耳を塞がない) | — | クリップ固定+防水コード付きイヤホン一体型 | — |
| 型番 | SHOKZ S710(商品ページ記載) | — | — | — |
| 内蔵メモリ | — | 32GB(最高音質約3,200曲、通常音質約8,000曲の目安) | 8GB(目安約2,000曲) | 32GB |
| 操作方式 | — | 物理ボタン式(タッチ操作の誤作動を回避) | — | 物理ボタン式 |
| フレーム素材 | — | チタン | — | — |
| 発売時期 | — | 2025年6月発売 | — | — |
| 対応フォーマット | — | — | MP3・WMA・OGG・APE・FLAC・WAVなど | — |
| ブランド | — | — | Acogedor | — |
| 重量 | — | — | — | 約25g |
| メーカー型番 | — | — | — | BONEBEATSWIMLITE |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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「防水のBluetoothイヤホン」を水中に持ち込んでも聴けない理由
街中でもプールサイドでもよく見かけるワイヤレスイヤホンの多くは、IPX4〜IPX7程度の防水性能を謳っています。数字だけを見ると「水に強そうだから泳ぐときも使えるのでは」と思ってしまいがちですが、実はここに大きな誤解があります。
Bluetoothは電波(電磁波)を使った通信方式で、水中では急激に減衰する性質があります。水は電波を吸収しやすく、頭が水没した瞬間にスマートフォンとの接続が切れてしまうことがほとんどです。つまり、いくらイヤホン本体の防水性能が高くても、クロールで顔をつけた瞬間に音が途切れる、あるいはまったく聴こえないという状態になりやすいのです。プールサイドに置いたスマホから音を飛ばそうとしても、電波の届く範囲は水中に入ると数十センチ程度まで極端に短くなるとされています。
また、防水性能の等級自体にも注意が必要です。「IPX4」は生活防水レベルで、汗や小雨には耐えられても、水中に沈める使い方は想定されていません。水泳のように継続的に水中へ沈める用途では、少なくとも「IPX7」(一定条件下での水没に耐える)、できれば「IPX8」(メーカーが指定する水深・時間での水没に耐える)相当の等級が必要です。パッケージに小さく書かれた等級表示を見落として購入してしまうと、初回の使用で故障につながることもあります。
こうした事情から、水中で音楽を楽しみたい場合は「Bluetoothで音を飛ばす」のではなく、「イヤホン本体に音楽データを保存しておき、スマホと接続せずに単体で再生する」タイプの製品を選ぶ必要があります。これが、いわゆる「防水MP3プレーヤー」や、MP3再生機能を内蔵した骨伝導イヤホンと呼ばれる製品群です。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴についてはすべての人に当てはまるとは限らないため、控えめな表現を心がけています。防水性能や装着感には個人差・使用環境による差が大きく、一概に言い切れるものではないためです。判断材料として使い、購入前に必ず商品ページで最新の仕様・保証条件を確認してください。
水中で音楽を聴く2つの方式 — 骨伝導とイヤホン一体型
現在、水泳中に音楽を聴くための製品は、大きく分けて「骨伝導イヤホン+MP3内蔵」タイプと、「本体にイヤホンが直結したクリップ型MP3プレーヤー」タイプの2つに分類できます。それぞれ音の伝わり方や装着感が異なるため、まずこの2方式の違いを理解しておくと選びやすくなります。
骨伝導タイプは、耳の穴をふさがずに頬骨やこめかみの骨を振動させて音を伝える方式です。耳栓と併用することで水や騒音を遮断しつつ、骨伝導特有のこもった音で音楽を聴くことができます。耳の穴がふさがらないため、プールサイドの監視員の声や周囲の音も拾いやすく、安全面でのメリットがあるとされています。一方で、一般的なイヤホンの音質と比べると低音の抜けが物足りなく感じられることがあり、また対応する耳栓との相性によって聴こえ方が変わる点には注意が必要です。
クリップ型MP3プレーヤーは、防水加工された本体を水着やゴーグルのストラップにクリップで固定し、そこから伸びる防水コード付きイヤホンで耳に装着するタイプです。イヤホン部分は一般的な耳栓型(カナル型)に近い構造のものが多く、音質面では骨伝導よりも聴き取りやすいと感じる人が多いとされています。ただし、耳の穴をふさぐ構造のため、周囲の音が聞こえにくくなる点はデメリットとして挙げられます。プールでの個人利用というより、コーチの指示が飛ばない自主練習の時間帯に向いているタイプと言えるでしょう。
どちらの方式でも共通して重要なのが「Bluetoothに頼らず単体で音楽再生ができるか」という点です。近年の骨伝導イヤホンの中には、陸上ではBluetoothでスマホと接続し、水中に入るときだけ本体に保存した音楽データを再生する「MP3モード」に切り替えられる製品が増えています。この「陸上ではワイヤレス、水中ではMP3単体再生」という二刀流の仕組みが、現在の水泳用オーディオ機器のスタンダードになりつつあります。
防水等級の読み方 — IPX7とIPX8の違い
商品ページのスペック表には「IPX7」「IPX8」「IP68」といった表記が並びます。これはIEC(国際電気標準会議)が定める保護等級(IP: Ingress Protection)の一部で、数字が大きいほど防水性能が高いことを示します。水泳用の製品を選ぶ際に必ず確認しておきたい項目です。
IPX7は「規定の条件(水深1m程度・30分程度が目安)で水没しても内部に浸水しない」という等級です。これに対してIPX8は「メーカーが独自に指定する、より厳しい条件(多くの場合1.5m以上・30分〜数時間)で水没しても機能する」という、メーカー独自基準の等級になります。IPX8はメーカーによって保証する水深や時間が異なるため、「IPX8対応」とだけ書かれていても、実際にどれくらいの水深・時間まで耐えられるのかは商品ページの詳細説明まで確認する必要があります。
「IP68」のように数字が2つ並んでいる表記を見かけることもありますが、これは前半の数字が防塵性能(0〜6の7段階、6が最高)、後半の数字が防水性能を示しています。「6」は「塵埃が内部に侵入しない」という最高等級です。プールの水は真水に近いとはいえ、砂やゴミが混ざったビーチや海で使う可能性がある場合は、防塵性能も合わせて確認しておくと安心です。
また、多くの製品の注意書きに「マイク部分からの浸水を防ぐため、水中で長時間使用する際は付属のカバーを装着すること」といった条件が付いていることがあります。防水等級の数字だけを見て安心せず、実際の使用条件(真水限定か、塩水やお湯は対象外か、連続使用時間の上限があるかなど)まで目を通しておくことをおすすめします。
海水プール・温水プールでの注意
防水試験の多くは常温の「真水」で行われており、海水浴や温泉・ジャグジーでの使用は保証対象外とされている製品がほとんどです。海のオープンウォータースイミングや、塩素濃度の高い温水プールで使う予定がある場合は、対応可否を商品ページやメーカーへの問い合わせで確認しておくと安心です。
内蔵メモリと再生方式 — 何曲入るか、どう操作するか
水中で使うMP3プレーヤー・骨伝導イヤホンは、パソコンにUSB接続して音楽ファイルを転送し、本体のストレージに保存しておく仕組みが一般的です。ストレージ容量は製品によって8GB〜32GB程度まで幅があり、容量が大きいほど保存できる曲数が増えます。
目安として、一般的な音質(128kbps程度)のMP3ファイルであれば、8GBで2,000曲前後、32GBであれば8,000曲前後を保存できるとされています。毎回同じプレイリストで飽きてしまう人や、ポッドキャストなど長時間のコンテンツも聴きたい人は、容量の大きいモデルを選んでおくと入れ替えの手間が少なくなります。逆に「決まった数曲をループ再生できれば十分」という人であれば、8GB程度のエントリーモデルでも不自由は少ないでしょう。
操作方法にも注目してください。水中では画面のタッチ操作がしにくく、手袋のような水かきグローブをつけていればなおさら細かい操作は困難になります。多くの製品は、本体側面に配置された物理ボタン(再生・停止、音量調整、曲送り)で操作する設計になっており、濡れた手やゴーグルをつけた状態でも押しやすいよう配慮されています。購入前に、ボタンの数や配置が直感的に分かるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
なお、対応する音声ファイル形式も製品によって異なります。一般的なMP3形式にはほぼすべての製品が対応していますが、WAVやFLACといった高音質フォーマットに対応しているかどうかは製品ごとに差があります。音質にこだわりたい場合は、対応フォーマットの欄も確認しておくと安心です。
装着方法とフィット感 — 泳いでいる間にズレないか
水泳中は腕を大きく振り、顔を左右に動かし、時にはターンで体全体を回転させます。陸上での運動以上に激しい動きが加わるため、装着感とズレにくさは音質と同じくらい重要なポイントです。
骨伝導イヤホンの多くは、頭の後ろを通るネックバンド(後頭部を回り込む形状のフレーム)で固定する構造になっています。素材にチタンなど弾力のある金属を採用した製品は、頭の大きさに合わせてしなり、キャップやゴーグルの上から装着しても圧迫感が少ないとされています。逆に安価なプラスチック製フレームの場合、キャップと干渉して浮いてしまったり、逆に締め付けが強すぎて長時間の練習では痛みを感じたりすることもあるようです。
クリップ型のMP3プレーヤーは、本体を水着の背中やゴーグルのストラップにクリップで留める方式が主流です。クリップ部分の作りが華奢だと、ターンや飛び込みの衝撃で外れて水中に落としてしまうリスクがあります。口コミなどで「クリップが緩い」「泳いでいるうちに外れた」といった声がないか、購入前にチェックしておくと安心です。
重量も見逃せないポイントです。イヤホン単体の重量が20〜30g程度であれば、装着していることをほとんど意識せずに泳げるとされていますが、これより重いモデルは長時間の練習で耳の付け根や後頭部に負担を感じることがあります。特に週に何度も長距離を泳ぐ人ほど、軽量性を重視して選ぶことをおすすめします。
骨伝導と耳栓の組み合わせ方
骨伝導イヤホンを水泳で使う場合、多くのメーカーが「耳栓との併用」を推奨しています。これは音質と防水の両面で理由があります。
骨伝導は本来、耳の穴をふさがずに使うことを想定した技術ですが、水中では耳の穴に水が入り込むこと自体が不快感につながります。耳栓をすることで水の浸入を防ぎつつ、外部の水音や騒音を遮断できるため、骨伝導の振動をより明瞭に感じ取れるようになるとされています。「耳栓をしても骨伝導の音がちゃんと聞こえるのが、骨伝導イヤホンである証拠」と説明しているメーカーもあるほどです。
ただし、耳栓の形状や硬さによって装着感や遮音性は大きく変わります。スイミング用の耳栓には、シリコン製の柔らかいタイプや、耳の形に合わせて成形するカスタムタイプなどがあり、自分の耳の形に合ったものを選ぶことが快適な音楽視聴にもつながります。骨伝導イヤホンを購入する際は、あわせて自分の耳に合う耳栓も用意しておくと、初回から満足度の高い使い心地を得やすくなるでしょう。
逆に、クリップ型MP3プレーヤーに付属するカナル型(耳栓型)イヤホンの場合は、イヤホン自体が耳栓を兼ねる構造になっているため、別途耳栓を用意する必要はありません。装着の手間を減らしたい人にとっては、この点もクリップ型を選ぶ理由の一つになり得ます。
目的別に見る2タイプの選び方
ここまで見てきた要素を踏まえて、目的別にどちらのタイプが向いているかを整理しました。すべての人に当てはまる正解はありませんが、選ぶ際の大きな判断軸として使ってください。
■ 骨伝導+MP3内蔵タイプ
陸上ではBluetoothイヤホンとして通勤・ランニングにも使い、プールに入るときだけMP3再生に切り替えたい人向け。周囲の音や監視員の声を聞き取りながら泳ぎたい人、1台で陸上・水中の両方をカバーしたい人に向いています。価格帯は1万円台前半〜半ばが中心です。
■ クリップ型MP3プレーヤー
水泳専用として割り切り、音質をできるだけ重視したい人向け。イヤホンで耳をふさぐぶん周囲の音は聞こえにくくなりますが、その分没入感のある聴き方ができるとされています。価格帯は5,000〜7,000円程度とやや手頃な製品が多く見られます。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際に水泳用の防水MP3プレーヤー・骨伝導イヤホンを選ぶ流れを3つの手順に整理しました。
- 1使うシーンを整理する。プールでの練習中だけ使いたいのか、通勤・ランニングなど陸上でも日常的に使いたいのかを決めます。陸上でも使いたい場合は、Bluetoothと水中MP3モードを切り替えられる骨伝導タイプが候補になります。
- 2防水等級と保証条件を確認する。「IPX7」「IPX8」の表記だけでなく、対応する水深・連続使用時間・真水限定かどうかまで商品ページで確認します。海やお湯での使用を考えている場合は特に注意が必要です。
- 3装着方法と重量を確認する。ネックバンド式かクリップ式か、重量は20〜30g程度に収まっているか、キャップやゴーグルと干渉しにくい形状かを確認します。可能であれば、購入前に口コミでフィット感に関する感想を探しておくと失敗しにくくなります。
初回使用は浅いプールで試すのがおすすめ
どんなに防水性能が高い製品でも、個体差や経年劣化によって浸水するリスクはゼロではありません。新しく購入した製品を初めて使うときは、いきなり長距離の練習で使うのではなく、浅いプールで数分間、動作と音質を確認してから本格的に使い始めると安心です。
買ったあとに気をつけたいこと
水中で使う電子機器は、購入して終わりではなく、使い方や手入れの仕方によって寿命が大きく変わる製品でもあります。長く快適に使うために気をつけたいポイントを整理しました。
まず、使用後は真水でのすすぎと乾燥を習慣にしましょう。プールの水には塩素が含まれており、そのまま放置すると本体の隙間やゴムパッキンの劣化を早めるとされています。使用後に水道水で軽くすすぎ、柔らかい布で水気を拭き取ってから、風通しの良い場所で完全に乾燥させてから保管するのが基本です。
次に、充電端子の扱いに注意してください。多くの製品は充電用の端子部分にゴムキャップやマグネット式クレードルを備えていますが、この部分が濡れたまま充電しようとすると、接触不良や本体故障の原因になることがあります。充電前には端子周りが完全に乾いているかを必ず確認する習慣をつけましょう。
また、防水性能はゴムパッキンなどの経年劣化によって少しずつ低下していくとされています。購入から1〜2年程度使用したあとは、新品のときと同じ感覚で長時間水没させず、こまめに動作確認をしながら使うと安心です。「最近、音が途切れやすくなった」「片方だけ音量が小さい」といった変化を感じたら、内部への浸水が始まっているサインかもしれません。
最後に、保証・サポート体制も確認しておきましょう。輸入品・並行輸入的な製品の中には、国内での修理対応やサポート窓口が明確でないものもあります。購入前に、販売店やメーカーの保証期間・連絡先が商品ページに明記されているかを確認しておくと、万が一のトラブル時にも安心して相談できます。
練習メニューへの取り入れ方
音楽を聴きながらの練習は、単調になりがちな長距離泳の集中力維持や、テンポの良い曲でストローク数を意識したペース走に活用しやすいとされています。ただし、音楽に集中しすぎて周囲の泳者との距離感や監視員の指示を見落とさないよう、施設のルールと安全確保を最優先にしたうえで取り入れるようにしてください。
よくある質問
Q普段使っているBluetoothイヤホンは水泳中に使えますか?
A多くの場合、水中では使えません。Bluetoothは電波を使った通信方式で、水中では電波が急激に減衰するため、頭が水没するとスマートフォンとの接続が切れてしまいます。水泳中に音楽を聴きたい場合は、本体に音楽データを保存して単体で再生できるMP3プレーヤー機能を備えた製品を選ぶ必要があります。
QIPX7とIPX8は何が違うのですか?
AIPX7は規定の条件(水深1m程度・30分程度が目安)で水没しても浸水しない等級です。IPX8はメーカーが独自に指定する、より厳しい条件(多くの場合1.5m以上や、より長い時間)で水没しても機能する等級で、保証する水深・時間はメーカーによって異なります。水泳での継続使用を考えるなら、IPX7以上、できればIPX8対応の製品を選ぶのが無難です。
Q骨伝導イヤホンとクリップ型MP3プレーヤー、どちらが向いていますか?
A陸上でもBluetoothイヤホンとして日常的に使いたい人、周囲の音を聞き取りながら泳ぎたい人には骨伝導タイプが向いています。水泳専用として割り切り、音質や装着の手軽さを重視したい人にはクリップ型MP3プレーヤーが向いています。
Q骨伝導イヤホンを使うときに耳栓は必要ですか?
A多くのメーカーが耳栓との併用を推奨しています。耳栓で水の浸入と外部の水音を遮断することで、骨伝導の振動をより明瞭に感じ取りやすくなるとされています。スイミング用の柔らかいシリコン製耳栓などを別途用意しておくと快適です。
Q海やお湯でも使えますか?
A多くの製品で、防水試験は常温の真水で行われており、海水浴やお湯・温泉・ジャグジーでの使用は保証対象外とされています。海のオープンウォータースイミングや温水プールで使う予定がある場合は、事前に商品ページやメーカーへの問い合わせで対応可否を確認してください。
Q内蔵メモリはどのくらいの容量があれば十分ですか?
A一般的な音質のMP3ファイルであれば、8GBで2,000曲前後、32GBで8,000曲前後を保存できるとされています。決まった曲をループ再生する程度であれば8GBでも十分ですが、曲の入れ替えを減らしたい人や長時間のポッドキャストも聴きたい人は、32GB程度の大容量モデルを選ぶと快適です。
Q使用後のお手入れで気をつけることはありますか?
Aプールの水には塩素が含まれているため、使用後は真水で軽くすすぎ、柔らかい布で水気を拭き取ってから完全に乾燥させて保管することをおすすめします。充電端子が濡れたまま充電すると接触不良の原因になるため、端子周りが乾いていることを確認してから充電してください。
迷ったらこれ|この記事のNo.1
Shokz(ショックス)OpenSwim Pro 骨伝導イヤホン 水泳用 Bluetooth5.4 MP3プレーヤー内蔵 IP68防水
参考価格 34,701円
向いている人:水泳だけでなくランニングなど日常でも使える、定番ブランドの防水イヤホンを探している人
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