本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。掲載商品は編集部が楽天市場・Yahoo!ショッピングで販売実態を確認したうえで選定しており、広告主の意向で評価を変えることはありません。編集方針を見る →
初めてボルダリングジムに行く日、シューズやチョークバッグのことは調べたのに「服装」については意外と考えていなかった、という人は少なくありません。いざ受付を済ませてウォールの前に立ってみると、動きにくいデニムで股関節が上がらなかったり、丈の長いTシャツの裾がホールドに引っかかったり、腕を伸ばした瞬間に袖が突っ張ったりして、「なんだか思うように動けない」という違和感を覚えることがあります。ジムのレンタルコーナーには専用のクライミングパンツが置いてあることも多く、それを一度履いてみると、普段の私服との動きやすさの差に驚く人も多いはずです。この記事では、なぜ普段着ではなく専用のウェアが動きやすいのか、パンツとトップスそれぞれで何を基準に選べばいいのかを、専門用語をやさしい言葉に置き換えながら整理しました。最後には、実店舗でもよく見かけるウェア4点も紹介しています。
この記事でわかること
- 「なんとなく動きやすい服」で失敗しやすい理由
- そもそもウェアの何を見れば違いが分かるのか
- 「ストレッチ性」の読み方 — 何%伸びるかより方向性を見る
- 「シルエット・股下のゆとり設計」の読み方 — テーパードよりゆったりめが無難
- 「トップス」の読み方 — 速乾性・フィット感・袖の長さ
- 目的別に見る3タイプ
おすすめのクライミングウェア4選
ここでは実際に選んだ候補を紹介します。先にお断りしておくと、これらを着れば必ず登れるようになる、という話ではありません。いずれもメーカーやショップの商品ページ上で「クライミング」「アウトドア」向けとして案内されているものを中心に、パンツ2点・トップス1点・レディースパンツ1点というバランスで選びました。価格は取材・執筆時点のものです。その後変更されている場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズ・カラーを確認してください。
4点を並べると、素材と用途で役割が分かれているのが分かります。ダートバックパンツはコットン主体で日常使いにも馴染むパンツ、O.D.パンツはナイロン主体で軽量・携帯性を重視したパンツ、ライトワイヤーテックティーは速乾性を重視したトップス、クレド パンツはレディース向けの定番モデルといった役割分担になっています。
どれが最適かは、通う頻度や汗のかきやすさ、そして予算によって変わります。まず自然な素材感と日常使いのしやすさを取りたいなら1つ目、軽さと携帯性を重視するなら2つ目、汗をかきやすくトップスの速乾性を優先したいなら3つ目、レディースサイズのパンツを探しているなら4つ目、という視点を持って選ぶと、判断しやすくなるはずです。価格・仕様は変わることがあるため、最終確認は商品ページで行うようにしてください。
価格だけで比べると、ライトワイヤーテックティーとO.D.パンツが比較的手頃に見えるかもしれません。ただし、この価格帯の違いは素材やブランドのポジショニングによるところが大きく、どちらが優れているというわけではなく、目的によって向き不向きが変わってくると考えてください。最初はパンツ1着・トップス1着から試してみて、ジムに通うペースが安定してきたら、シーンに合わせて枚数を増やしていくという進め方も十分にありです。
また、今回はいずれもメーカーやショップの商品ページで「クライミング」「アウトドア」向けとして明記されているものを選びましたが、ウェア選びに正解は一つではありません。同じ「クライミングパンツ」というくくりでも、ブランドごとにシルエットやストレッチ性には違いがあります。可能であれば、この4点に近いスペックのモデルを試着してみると、自分の体型や動きにより合う1着が見つかりやすくなります。

ブラックダイヤモンド ダートバックパンツ メンズ(Black Diamond Dirtbag Pants)BD67025
参考価格10,780円
シンプルなデザインとナチュラルな素材感で、快適さとタイムレスなスタイルを兼ね備えたクライミングパンツ。フルストレッチのオーガニックコットンツイル素材を採用し、耐久性と動きやすさを両立しています。クラシックなシルエットに加え、フロントのドロップインポケットや伸縮性のあるウエストバンドを備え、ハーネス着用時でも快適に使える設計です。
ここが良い
- 世界的なクライミングブランドの正規取扱店から購入でき、品質面の安心感がある
- ハーネスをすっきり着用できる設計とされ、屋外クライミングへのステップアップにも対応しやすい
- コットン主体の自然な素材感で、ジムだけでなく日常のカジュアルスタイルにも馴染みやすい
注意点
- サイズ展開がS・Mの2種類とやや限定的
- コットン素材のため、化学繊維中心のモデルに比べると速乾性はやや控えめとされる

モンベル O.D.パンツ ライト ベルトループ メンズ(mont-bell)1105785
参考価格8,900円
適度なハリ・コシを持つ薄手のナイロン素材を使用したベルトループ付きのパンツ。1WAYストレッチで軽量、コンパクトにまとめられる携帯性の高さが特徴です。裾まわりはストレートで、登山靴やクライミングシューズに被る形状のため、裾から小石や砂が入りにくいとされています。
ここが良い
- 国内アウトドアブランドの定番モデルで、サイズ・カラー展開が幅広い
- 約310gと軽量で、はっ水加工も施されており、ジムからアプローチまで幅広く使いやすいとされる
- 裾がストレートな形状で、シューズに履き替える際の扱いやすさも考慮されている
注意点
- 4WAYストレッチのモデルと比べると、斜め方向への伸縮性はやや控えめとされる
- クライミング専用というより登山・アウトドア全般向けの位置づけで、ハーネス着用時の設計は明記されていない

ブラックダイヤモンド ライトワイヤーテックティー メンズ(Black Diamond Lightwire Tech T)BD66708
5.00(1件のレビュー)
参考価格6,776円
クライミング・トレッキング・トレーニングなど、幅広いアクティビティに対応する高機能テックTシャツ。通気性と速乾性に優れたストレッチリサイクルポリエステル素材を採用し、ザックを背負っても快適なゆとりのあるスリーブと脇下のマチで、動きを妨げにくい設計になっています。
ここが良い
- 約112gと非常に軽量で、通気性・速乾性に優れるとされ、汗をかきやすい人でも快適に使いやすい
- 脇下にマチが入った設計で、腕を大きく上げる動作でも裾やそでが突っ張りにくいとされる
- 掲載時点でレビュー評価5.00(1件)と、実際の着用感を確認しやすい
注意点
- レビュー件数が4点の中でもっとも少なく、判断材料がやや限られる
- ポリエステル主体の化学繊維素材のため、綿素材特有の肌触りを好む人には物足りない場合がある

ブラックダイヤモンド クレド パンツ レディース(Black Diamond Credo Pants Women)
参考価格13,900円
ブラックダイヤモンドの定番クライミングパンツのレディースモデル。動きやすさを重視したシルエットで、ジムでのボルダリングから屋外クライミングまで対応するとして案内されています。カラーはNickel(ニッケル)で、XS〜Lの4サイズ展開です。
ここが良い
- メンズのDirtbag Pantsと同じブランドで揃えられ、パートナーとお揃いで選びやすい
- XS〜Lまで4サイズ展開があり、体格に合わせて選びやすい
- ジムだけでなく屋外クライミングでの使用も視野に入れられたモデルとして案内されている
注意点
- 並行輸入品のため、ご注文後のキャンセル・返品・サイズ交換ができない点に注意が必要
- 納期が2〜4週間程度とされ、すぐに使いたい場合には不向き
■ スペック比較表
| 商品 | ブラックダイヤモンド ダートバックパンツ メンズ(Bla… | モンベル O.D.パンツ ライト ベルトループ メンズ(… | ブラックダイヤモンド ライトワイヤーテックティー メンズ… | ブラックダイヤモンド クレド パンツ レディース(Bla… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 10,780円 | 8,900円 | 6,776円 | 13,900円 |
| 購入 | ||||
| 素材 | ストレッチオーガニックコットンツイル(284g/m2、コットン97%、ポリウレタン3%) | ナイロン94%+ポリウレタン6%・リップストップ(はっ水加工) | ストレッチリサイクルポリエステル、速乾防臭加工(ポリエステル88%、ポリウレタン12%) | — |
| 重量 | 約580g(Mサイズの目安) | — | 約112g(Mサイズ、実測値の目安) | — |
| シルエット | クラシック(フルストレッチツイル) | — | — | — |
| ポケット | 前ドロップポケット×2、後ろドロップポケット×2 | — | — | — |
| サイズ展開 | S、M | S〜XXL(カラーによりS-L・M-Sなど細分化) | S、M、L | XS、S、M、L |
| 生産国 | インドネシア | — | インドネシア | — |
| 平均重量 | — | 約310g | — | — |
| ストレッチ | — | 1WAYストレッチ | — | — |
| フィット | — | レギュラー(締め付けが少ない適度なフィット感) | — | — |
| 裾まわり | — | ストレート(登山靴・シューズに被る形状) | — | — |
| カラー展開 | — | ダークグリーン、ダークグレー、タン | スティールグレー、アロイ、ミッドナイトブルー | — |
| フィッティング | — | — | レギュラー(クリーンフィット) | — |
| 仕様 | — | — | ゆとりのあるスリーブ、脇下のマチ、リフレクティブロゴ | — |
| カラー | — | — | — | Nickel(ニッケル) |
| 販売形態 | — | — | — | 海外正規品の並行輸入品 |
| 納期目安 | — | — | — | 2〜4週間(お取り寄せ) |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
この道具の最安値をまとめて比較 →
クライミングのロープ・ギア27点を、Amazon・楽天・Yahoo!の価格で並べて比較できます。
ボルダリング・クライミングでよく買われる道具
この記事を読んでいる人がよく使うサービス
PR※ アフィリエイトプログラムを利用しています。料金・キャンペーンは変動するため最新情報は各公式サイトでご確認ください。
「なんとなく動きやすい服」で失敗しやすい理由
ボルダリングは、股関節を大きく開いて足を高く上げたり、腕を頭より高く伸ばしてホールドを取ったりと、日常生活ではあまりしない可動域を使うスポーツです。ジーンズやチノパンのような伸縮性のない素材のボトムスでは、股関節を開こうとした瞬間に生地が突っ張り、思うように足が上がらないということが起こります。上半身も同様で、綿100%のゆったりしたTシャツは動きやすそうに見えて、実際には腕を大きく伸ばしたときに裾がまくれ上がってお腹が出てしまったり、汗を吸って重くなったりすることがあります。
「動きやすい服」と一口に言っても、普段の生活での動きやすさとクライミングでの動きやすさは、求められる基準が異なります。ジョギングやウォーキングであれば軽さと通気性があれば十分ですが、クライミングでは股関節・肩関節を極端な角度まで動かす瞬間があるため、単なる「柔らかい生地」以上に、股上や股下の裁断(クロッチ)にゆとりを持たせた設計かどうかが体感に直結します。この設計上の工夫は、商品ページの写真だけでは分かりにくく、素材やシルエットの説明文を読み込む必要があります。
また、見落とされがちなのが安全面です。ジムでは自分の意志とは関係なく、壁を移動する最中に体の一部がホールドや壁の突起に擦れることがあります。露出の多い服装だと、擦り傷を負ったり、思わぬところに肌が引っかかったりするリスクが上がります。逆に長袖・長ズボンであっても、生地が厚すぎたり伸縮性がなかったりすると、汗をかいたときに動きが重くなってしまいます。「肌を適度に守りつつ、関節の可動域を妨げない」というバランスの取れた服装が、快適にジムで過ごすための鍵になります。
この記事では「このウェアを着れば必ず登れるようになる」というような書き方はしません。ウェアの効果は登攀力そのものを引き上げるものではなく、あくまで本来の体の動きを妨げないためのものだからです。その代わり、パンツとトップスそれぞれで商品ページのどこを見れば「動きを妨げにくいウェアかどうか」を判断できるのかを、できるだけ具体的に説明していきます。
なお、この記事は主に室内のボルダリングジムに通うことを想定した服装を対象にしています。屋外の岩場でのクライミングでは、日差しや虫刺され、擦り傷への対策として長袖・長ズボンがより強く推奨される傾向があり、選び方の優先順位が一部異なります。これから通うのが屋内ジムなのか、屋外の岩場なのかを、まず確認したうえで服を選ぶようにしてください。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については一概には言えないため、「〜とされる」という控えめな表現にとどめています。ウェアの着心地には体格や好みによる個人差が大きく、人それぞれで差が出るためです。判断材料として使い、可能であれば購入前にサイズ表を確認し、実店舗のあるブランドは試着することをおすすめします。
そもそもウェアの何を見れば違いが分かるのか
クライミングウェアの商品ページには、素材の伸縮性(ストレッチ性)、シルエット、股下・脇下のゆとり設計、生地の厚み、速乾性など、さまざまな情報が並んでいます。すべてを一度に理解する必要はありませんが、初心者〜中級者がまず押さえておきたいのは、パンツなら「ストレッチ性」「シルエット」「股下のゆとり設計」の3つ、トップスなら「速乾性」「フィット感」「袖・裾の長さ」の3つです。この6つを見るだけで、そのウェアが「クライミング向けに設計されているか、それとも一般的なアウトドアウェアの流用か」がおおよそ判断できます。
たとえるなら、ストレッチ性は生地そのものの伸びやすさ、シルエットは体のラインに対するゆとりの取り方、股下のゆとり設計は特に足を高く上げたときの動きやすさに関わる要素です。ストレッチ性が高いほど生地が体の動きに追従しやすくなりますが、素材によっては薄手で耐久性が低くなることもあり、必ずしも「伸びれば伸びるほど良い」というわけではありません。初心者のうちは「適度なストレッチ性と、動きを妨げないゆとりのあるシルエット」のバランスが取れたモデルを優先すると失敗しにくくなります。
一方で、ゆとりのあるシルエットだけを追求したパンツは、裾が広すぎて足元のホールドが見えにくくなったり、余った生地が足に絡まったりすることもあります。これは動きやすさと足元の視認性のトレードオフで、どちらが正解ということではありません。まずは「クロッチ(股の部分)にゆとりがあり、かつ裾はすっきりとまとまっているか」という2点を意識しておくと、商品ページの写真や説明文が意味を持って見えてきます。
もう一つ見落とされがちなのが、ウェアの快適さが継続のモチベーションに与える影響です。動きにくい服のまま登り続けると、技術以前の部分でストレスを感じてしまい、ボルダリング自体を楽しいと感じる前に嫌になってしまう人もいます。逆に、体の動きを妨げないウェアであれば「今日も思い切り体を動かせた」という満足感を得やすく、結果として継続日数そのものが伸びやすくなります。ウェア選びは見た目の話であると同時に、続けやすさを左右する要素でもあると考えてください。
また、ジムの室温や運動強度による発汗量も無視できません。ボルダリングは休憩を挟みながら短時間の運動を繰り返すスポーツで、動いている間は汗をかきやすく、休憩中は汗が冷えて体が冷えやすいという特性があります。綿素材は肌触りが良い一方で乾きにくく、汗を吸ったまま重くなったり、体を冷やしたりしやすいとされています。ポリエステルなどの化学繊維を使った速乾性のあるウェアは、こうした発汗と休憩を繰り返す運動特性に合いやすいとされています。
「ストレッチ性」の読み方 — 何%伸びるかより方向性を見る
ストレッチ性は、生地に含まれるポリウレタン(伸縮性のある繊維)の配合率や、織り方の工夫によって決まります。商品ページには「1WAYストレッチ」「4WAYストレッチ」といった表記がされていることがあり、数字が大きいほど、より多くの方向に生地が伸びることを示しています。
1WAYストレッチは主に一方向(多くはタテ方向)にだけ伸びる生地で、価格を抑えたエントリーモデルによく採用されています。4WAYストレッチは縦・横・斜めなど複数方向に伸びる生地で、体をひねる・大きく足を上げるといった複雑な動きに追従しやすいとされ、より本格的にクライミングを続けたい人に向いているとされています。ただし4WAYストレッチの生地は製造コストが高くなりやすく、価格に反映される傾向があります。
初心者にまず勧められやすいのは、1WAYストレッチでも「股上・股下に立体裁断(ゆとりを持たせた縫製)を採用している」パンツです。生地そのものの伸びが控えめでも、裁断の工夫によって足を高く上げる動作をカバーできる設計になっていることが多いためです。逆に、ストレッチ性が高いと謳っていても裁断が一般的なストレートパンツと変わらない場合は、極端な角度で足を上げたときに突っ張りを感じることがあります。
ストレッチ性は主に股関節・肩関節の可動域に影響しますが、長時間着用したときの快適さとも関係が深い要素です。適度なストレッチ性のある生地は、座ったり立ったりを繰り返すジムでの過ごし方にも馴染みやすいとされ、着用時間が長くなっても窮屈さを感じにくいという声もあります。一方で伸縮性の高い生地を好む上級者からは「伸びすぎると足元の感覚がつかみにくい」という声もありますが、これはグレードが上がってから気になる程度の差です。
「シルエット・股下のゆとり設計」の読み方 — テーパードよりゆったりめが無難
シルエットは、パンツの裾に向かって細くなる「テーパード」タイプと、裾までまっすぐな「ストレート」タイプ、そして全体的にゆとりのある「リラックスフィット」タイプに大きく分けられます。クライミング専用パンツの多くは、太もも回りにゆとりを持たせつつ裾は絞られた、動きやすさと足元の視認性を両立するシルエットを採用しています。
初心者にまず勧められやすいのは、股上が深めで、クロッチ(股の縫い目)にマチ(ゆとりを持たせた生地)が入ったタイプです。この設計により、しゃがんだ姿勢や足を高く上げた姿勢になっても、股の部分が突っ張りにくくなるとされています。逆にファッション性を重視したスキニーシルエットのパンツは、見た目はすっきりしますが、大きく足を上げる動作では窮屈に感じやすいとされ、ジムでの使用にはあまり向いていません。
裾の形状も重要なポイントです。裾が広がったブーツカットタイプは、足元のホールドが生地に隠れて見えにくくなることがあります。クライミングパンツの多くは裾をやや絞ったテーパードシルエットを採用しており、これは足先の位置を視覚的に確認しやすくするための工夫とされています。商品ページの写真で、パンツの裾がどの程度絞られているかを確認しておくと、実際に登ったときのイメージがつかみやすくなります。
また、ウエストの仕様も見落とせません。ベルトループ付きのモデルは私服としても使いやすい一方、ハーネス(安全確保用のベルト)を着用する場面では、ウエストの締め付けが気になることがあります。ジムでのボルダリングであればハーネスを使わないことがほとんどなので、この点はあまり神経質になる必要はありませんが、将来的にリード(ロープ)クライミングにも挑戦したい場合は、ハーネスを着けたときに邪魔にならない設計かどうかも確認しておくと安心です。
デニムやチノパンでも登れなくはないが
デニムやチノパンでもボルダリングをすること自体は可能ですが、ストレッチ性がないため、大きく足を上げる動作の際に生地が突っ張り、無意識のうちに動きを制限してしまうことがあるとされています。何度もジムに通う予定があるなら、早い段階で専用のクライミングパンツを1着用意しておくと、余計なストレスを減らせます。
「トップス」の読み方 — 速乾性・フィット感・袖の長さ
トップスは、パンツほど動きの制約を受けにくい一方、汗をかいたときの快適さや、袖・裾の長さによる動作への影響が選び方のポイントになります。商品ページでは「速乾」「クイックドライ」「ストレッチ」といった表記のほか、フィット感を示す「レギュラーフィット」「スリムフィット」「クリーンフィット」などの表現が使われています。
速乾性のあるトップスは、汗を素早く生地の表面に拡散させて乾かす機能を持つとされ、ポリエステルなどの化学繊維を使ったモデルに多く見られます。綿素材に比べて汗を吸ったあとの重さや、休憩中に汗が冷えて体が冷える感覚を軽減しやすいとされています。特に夏場や、1回のジム滞在時間が長い人ほど、この差を感じやすい傾向があります。
フィット感については、体にぴったり沿うスリムフィットよりも、ある程度ゆとりのあるレギュラーフィット〜クリーンフィットが、腕を大きく上げる動作にも対応しやすいとされています。ザック(リュック)を背負って移動することを想定し、肩回りや袖ぐりにゆとりを持たせた設計のモデルもあり、こうした工夫があるかどうかも商品説明から読み取れることがあります。
袖と裾の長さも意外と見落とされがちなポイントです。袖が短すぎると腕を伸ばしたときに生地が引っかかる感覚があり、逆に長すぎるとホールドを掴む際に手首周りが邪魔になることがあります。裾についても、極端に短いと腕を伸ばした瞬間にお腹が出やすく、極端に長いと椅子や壁に引っかかることがあります。多くのクライミング向けトップスは、こうした引っかかりを避けるために、一般的なTシャツよりもやや短め・すっきりとしたシルエットで設計されているとされています。
目的別に見る3タイプ
ここまで見てきたストレッチ性・シルエット・速乾性の組み合わせによって、市販のクライミングウェアはおおよそ3つの系統に分けられます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、店頭やネットショップで「このウェアはどのタイプだろう」と判断する目安として使ってください。自分がどのタイプに近いかを先に決めておくと、数ある商品ページを一つずつ読み込まなくても、説明文を見た瞬間にある程度の当たりをつけられるようになります。
■ ジム入門型
1WAYストレッチ〜適度なストレッチ性、股下にゆとりを持たせたレギュラーシルエットといった組み合わせが多いタイプです。私服としても違和感なく使えるデザインが多く、これまでレンタルウェアや普段着で通っていた人が最初の1着として選びやすい系統です。
■ オールラウンド型
4WAYストレッチに近い伸縮性と、速乾素材を組み合わせたタイプです。ジムでの練習だけでなく、屋外のアプローチ(岩場までの歩き)や軽いトレッキングにも使えるとされ、月に4回以上通うようになった人、屋外クライミングにも興味が出てきた人に選ばれやすい系統です。
■ パフォーマンス重視型
高いストレッチ性と、体のラインに沿ったタイトめのシルエットを採用したタイプです。競技志向の高い人や、細かい体の動きを妨げたくない中〜上級者向けとされる一方、初心者にはサイズ感が難しく感じられることもあります。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にクライミングウェアを選ぶ手順を大きく3つに分けて整理しました。順を追って絞り込んでいくと、専門用語に惑わされにくくなり、候補を決めやすくなります。焦って完璧な1着を選ぼうとする必要はありません。まずはこの3ステップで大きく外さない選択をして、実際に着て登りながら自分の好みを見つけていくつもりで進めてください。
- 1パンツとトップスのどちらを優先するかを決める。すでに動きやすいトップスを持っているならパンツから、逆にパンツは私服で代用できそうならトップスから検討すると、予算を分散しやすくなります。両方一気に揃えるなら、まずはパンツの動きやすさを優先するのがおすすめです。動きの制約を強く受けるのはトップスよりもパンツだからです。
- 2ストレッチ性とシルエットで候補を絞る。月に数回のペースでこれから基礎を固めたい場合は「ジム入門型」寄り、月に4回以上通っていて屋外クライミングにも興味がある場合は「オールラウンド型」寄りから検討すると外しにくくなります。この時点ではブランドやデザインにこだわりすぎず、まず条件のレンジで機械的に絞り込むのがコツです。
- 3可能であればサイズ表を確認し、試着する。海外ブランドのウェアは日本人の体格に対してゆとりが大きい・小さいといった差が出やすいとされています。実店舗があるブランドは試着を、通販のみの場合は商品ページのサイズ表と、普段着ているサイズを照らし合わせて選ぶと失敗しにくくなります。
まずは1着、様子を見てから増やす
ウェアは消耗品でもあり、洗濯を繰り返すうちに色落ちや生地のへたりが出てきます。最初から何着も揃える必要はなく、まずはパンツ1着・トップス1着を試してみて、ジムに通うペースが安定してきたら、シーンに合わせて枚数を増やしていくという進め方でも十分です。
サイズ選びで失敗しないために
クライミングウェアは、普段着ているサイズと同じものを選べば必ず合うというわけではありません。ここでは通販でウェアを選ぶ際に、特に確認しておきたいポイントを整理します。
まず、パンツについては「立ったときのフィット感」だけでなく「しゃがんだとき・足を高く上げたときのフィット感」を意識することが重要です。試着ができる場合は、その場でスクワットのように腰を落としたり、片足を大きく上げたりして、股関節周りに突っ張りがないかを確認しておくと、実際にジムで動いたときの違和感を減らせます。
次に、トップスについては、普段のサイズよりもワンサイズ上を選ぶかどうかで迷う人が多いポイントです。ぴったりめのサイズは見た目がすっきりする一方、腕を大きく上げたときに裾が上がりやすくなります。逆にワンサイズ上げると動きには余裕が出ますが、生地が余って引っかかりの原因になることもあります。商品ページのサイズ表に記載された着丈・身幅の実寸と、普段着ているトップスを採寸して比較すると、通販でも失敗しにくくなります。
また、海外ブランドと国内ブランドでは、同じS・Mといった表記でも実際の寸法が異なることがあります。特に欧米ブランドは、日本のブランドに比べて肩幅や身幅がゆったりめに作られていることが多いとされています。初めて購入するブランドの場合は、商品ページのサイズ表(cm表記)を必ず確認し、可能であれば口コミレビューでサイズ感についてのコメントを探すことをおすすめします。
通販で失敗しないためのチェックリスト
購入前に「①股関節・肩関節を大きく動かしたときの突っ張りを想定できているか」「②商品ページのサイズ表(実寸cm)を確認したか」「③そのブランドのサイズ感に関するレビューを確認したか」の3点をチェックしておくと、通販でのサイズ選びの失敗を減らしやすくなります。
買ったあとに気をつけたいこと
クライミングウェアは買って終わりではなく、使っていくうちに劣化していく消耗品でもあります。特に初心者のうちは見落としがちな点をいくつか挙げておきます。
まず洗濯の頻度です。ジムでは汗をかくだけでなく、チョーク(滑り止めの粉)が生地に付着することがあります。チョークは白い粉末のため、濃い色のウェアだと特に目立ちやすくなります。使用後はできるだけ早めに洗濯し、チョークや汗を長時間放置しないようにすると、生地の劣化や黄ばみを防ぎやすくなります。
次に、ストレッチ素材特有の注意点です。ポリウレタンを含むストレッチ生地は、乾燥機の熱や直射日光での乾燥によって伸縮性が劣化しやすいとされています。洗濯表示を確認し、可能であれば陰干しでの自然乾燥を選ぶと、生地の伸縮性を長持ちさせやすくなります。また、柔軟剤の使いすぎは速乾機能を低下させることがあるとされ、機能性素材のウェアには控えめに使うのが無難です。
最後に、ホールドとの摩擦による毛羽立ちや色落ちです。特に膝や太もも、肘の外側は壁やホールドに擦れやすい部分で、繰り返し使用するうちに生地が薄くなったり、色が薄くなったりすることがあります。これは動きの証でもあるため過度に気にする必要はありませんが、ハリのある生地のパンツを選んでおくと、こうした摩耗が目立ちにくいとされています。
こうした細かなメンテナンスは、ウェアそのものの機能とは別の話に思えるかもしれません。ですが、道具を大事に使う習慣は、結果的に「今のウェアが自分に合っているか、合っていないか」を自分で判断しやすくすることにもつながります。動きにくさの原因がウェア本体にあるのか、単なる劣化にあるのかを切り分けられるようになると、次にウェアを買い替えるときの判断もしやすくなるはずです。
よくある質問
Qジーンズやチノパンでボルダリングをしてはいけませんか?
Aジーンズやチノパンでも運動自体は可能ですが、ストレッチ性がないため、大きく足を上げる動作の際に生地が突っ張り、無意識のうちに動きを制限してしまうことがあるとされています。何度もジムに通う予定があるなら、早い段階で専用のクライミングパンツを1着用意しておくと、余計なストレスを減らせます。
Qパンツとトップス、どちらを先に揃えるべきですか?
A動きの制約を強く受けるのはトップスよりもパンツです。両方一気に揃える予算がない場合は、まずパンツの動きやすさを優先し、トップスは通気性の良い普段の運動着で代用してみるという進め方でも十分です。
Qサイズはぴったりめとゆったりめ、どちらがいいですか?
Aパンツはクロッチ(股の部分)にゆとりのある設計かどうかが重要で、必ずしも大きいサイズを選ぶ必要はありません。トップスはぴったりめだと腕を上げたときに裾が上がりやすく、ゆったりめだと生地が余って引っかかることがあるため、レギュラー〜クリーンフィット程度のバランスが無難とされています。
Q綿素材のTシャツではダメですか?
A綿素材は肌触りが良い一方、汗を吸うと乾きにくく、休憩中に汗が冷えて体が冷えやすいとされています。ジムでの運動は発汗と休憩を繰り返す特性があるため、ポリエステルなどの化学繊維を使った速乾性のあるトップスのほうが快適に感じやすい人が多いとされています。
Qチョークで服が汚れませんか?
Aチョーク(滑り止めの粉)は白い粉末で、生地に付着することがあります。濃い色のウェアだと特に目立ちやすいため、気になる場合は明るめの色や、チョークが目立ちにくい柄物を選ぶという工夫もあります。使用後は早めに洗濯することで、汚れの定着を防ぎやすくなります。
Q洗濯するときに気をつけることはありますか?
Aストレッチ素材は乾燥機の熱や直射日光での乾燥によって伸縮性が劣化しやすいとされています。洗濯表示を確認し、可能であれば陰干しでの自然乾燥を選ぶと生地を長持ちさせやすくなります。柔軟剤の使いすぎは速乾機能を低下させることがあるため、機能性素材のウェアには控えめに使うのが無難です。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aパンツは8,000〜14,000円程度、トップスは6,000〜8,000円程度が一つの目安です。パンツ1着・トップス1着であれば、合計で15,000〜20,000円程度から揃えられます。最初から何着も揃える必要はなく、まずは1セットを試してみて、通うペースが安定してから買い足すのがおすすめです。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

ブラックダイヤモンド ダートバックパンツ メンズ(Black Diamond Dirtbag Pants)BD67025
参考価格 10,780円
向いている人:自然な素材感と定番ブランドの安心感を重視したい人、日常使いも兼ねたパンツを探している人
あわせて検討したいサービス
PR※ アフィリエイトプログラムを利用しています。料金・キャンペーンは変動するため最新情報は各公式サイトでご確認ください。
体づくりはジム・スタジオで
関連記事
