本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。掲載商品は編集部が楽天市場・Yahoo!ショッピングで販売実態を確認したうえで選定しており、広告主の意向で評価を変えることはありません。編集方針を見る →
会社帰りや週末に「ボルダリングジムに行ってみよう」と思い立ち、体験に何度か通ううちに「そろそろマイシューズを持とうかな」と考え始める人は多いはずです。ですが、いざ通販サイトやジム併設のショップでクライミングシューズを探してみると、ダウントゥ、剛性、クロージャー、アッパー素材……見慣れない言葉が並ぶ商品説明を前に、結局「レンタルシューズと似た形だから」「安かったから」という理由だけで選んでしまう人も少なくありません。クライミングシューズはランニングシューズ以上にサイズ感の個人差が大きく、足に合わないものを履き続けると、指先が痛くて登るどころではなくなったり、逆にブカブカで足裏の感覚がつかめずホールドに乗れなかったりします。この記事では、専門用語を一つずつやさしい言葉に置き換えながら、初心者〜中級者がどこを見てクライミングシューズを選べばいいかを整理しました。最後には、購入候補に挙がりやすい4足も比較しています。
この記事でわかること
- レンタルシューズのまま続けると損をしやすい理由
- そもそもシューズの何を見れば違いが分かるのか
- 「ダウントゥ」の読み方 — 反りが強いほど上級者向け
- 「ソールの剛性」の読み方 — 硬すぎず柔らかすぎない中間が無難
- 「クロージャー」の読み方 — ベルクロ・レースアップ・スリッポン
- 「フィット感・サイズ感」の読み方 — 普段の靴より小さめが基本
初心者〜中級者におすすめのクライミングシューズ4選
ここからは選定した候補の紹介です。先にお伝えしておくと、これらを履けば必ず登れるようになる、という話ではありません。いずれも専門店やメーカーの商品ページ上で「初心者向け」「エントリーモデル」として案内されているものを中心に、ダウントゥ・剛性・クロージャーの組み合わせが異なる4足を選びました。こちらの価格は記事作成時点の目安です。日々変動する可能性があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズを確認してください。
4足を並べると、素材とクロージャーの組み合わせで役割が分かれているのが分かります。ラ・スポルティバはレザーアッパーで足に馴染んでいく定番モデル、アンパラレルは着脱のしやすさを重視した合成繊維モデル、イボルブはフラットソールで足裏感覚を重視した軽量モデル、スカルパはトウラバー設計で耐久性を重視したモデルという特徴を持つ製品です。
自分にフィットするのは、足の形や通う頻度、そして予算によって変わります。まずブランドの実績と安心感を取りたいなら1足目、休憩のたびに素早く脱ぎ履きしたいなら2足目、足裏感覚を使うスメアリングを練習したいなら3足目、長く使える1足を求めるなら4足目、という視点で比較すると、選びやすくなります。購入を検討する際は、価格・仕様が変わっている可能性があるので商品ページも確認してください。
価格だけで比べると、アンパラレルとラ・スポルティバが比較的手頃に見えるかもしれません。ただし、この価格帯の違いは素材やソールのグレードの差によるところが大きく、どちらが優れているというわけではなく、目的によって向き不向きが変わってくると考えてください。最初の数ヶ月〜1年程度、ボルダリングが続くかどうかを見極める期間の1足としては、いずれも十分な性能を持っています。続けることが決まってから、よりダウントゥの強い上位モデルにステップアップするという考え方も十分にありです。
また、今回はいずれも専門店の商品ページで「初心者向け」「エントリーモデル」として明記されているものを選びましたが、シューズ選びに正解は一つではありません。同じ「エントリーモデル」というくくりでも、メーカーごとに木型やクッションの入り方には違いがあります。可能であれば、この4足に近いスペックのモデルを店頭で実際に試し履きしてみると、自分の足により合う1足が見つかりやすくなります。
ラ・スポルティバ タランチュラ(LA SPORTIVA TARANTULA)
4.50(2件のレビュー)
参考価格14,500円
1928年創業のイタリアの老舗クライミングブランドによる定番エントリーモデル。クセのない履き心地で、初めての1足として選ばれることが多いとされています。ソールには耐久性に優れるFriXion RSラバーを採用し、丸みを帯びたつま先で足への負担を抑える設計です。
ここが良い
- 世界初のクライミングシューズを作ったとされる老舗ブランドで、品質面の安心感がある
- ソールのFriXion RSは耐久性に優れるとされ、頻繁に通っても長持ちしやすい
- サイズ展開がEU34〜49と幅広く、体格を問わず選びやすい
注意点
- レザーアッパーのため、履き始めは足に馴染むまで多少の伸縮を待つ必要がある
- クロージャーがワンストラップのみで、細かいフィット調整の幅はやや限られる

アンパラレル アップヴァートゥー(UNPARALLEL UP VIRTU)
参考価格14,300円
快適な履き心地と使いやすさを追求した、ファーストシューズとして案内されているモデル。足に優しくフィットするコンフォートラストを採用し、履き口が大きく開く変則ツイン・ベルクロクロージャーでスムーズな着脱を実現しています。
ここが良い
- 履き口が大きく開く構造で、脱ぎ履きの手間を減らしたい人に向いているとされる
- 合成繊維アッパーのため、レザーモデルに比べて型崩れしにくいとされる
- ソールが硬すぎず柔らかすぎない中間の剛性で、初心者にも扱いやすいとされる
注意点
- ベルクロが2本あるぶん、レースアップほど細かいフィット調整はできない
- ラ・スポルティバやスカルパに比べると国内での取り扱い店舗数はやや少ない

イボルブ デファイ(EVOLV DEFY)
参考価格18,000円
快適な履き心地と確かなパフォーマンスを両立した、イボルブ定番のエントリーモデル。柔らかな構造とフラットソールにより足裏感覚に優れ、ジムでのトレーニングやスラブ、スメアリングで力を発揮するとされています。
ここが良い
- フラットソールで足裏感覚に優れ、スメアリングを覚えたい初心者に向いているとされる
- 通気性のあるスプリットタン構造で、汗をかきやすい人でも蒸れにくいとされる
- 4足の中では最も軽量で、足を上げる動作の負担を抑えやすい
注意点
- ベルクロがワンストラップのみで、足幅が特殊な場合はフィットの微調整がしづらいことがある
- 4足の中では価格がやや高め

スカルパ オリジンVS(SCARPA ORIGIN VS)
5.00(1件のレビュー)
参考価格19,800円
履きやすさを重視したシングルストラップのエントリーシューズ。従来モデルより柔軟性が向上し、甲を広くトウラバーで覆うなど、現代的なインドアクライミングに対応できるようリファインされています。ソールはベテランのインドアトレーニングにもお勧めできるスティッキーなS-72を採用。
ここが良い
- イタリアの登山靴ブランドとして高い評価を持つスカルパのエントリーモデルで、品質面の安心感がある
- エントリーユーザーだけでなく、ベテランのインドアトレーニング用としても案内されており、長く使いやすい
- 甲を広く覆うトウラバー設計で、つま先を巻き込む動きへの耐久性が高いとされる
注意点
- 4足の中では価格がもっとも高い
- サイズによっては売り切れが出やすく、購入時点での在庫確認が必要
■ スペック比較表
| 商品 | アンパラレル アップヴァートゥー(UNPARALLEL … | イボルブ デファイ(EVOLV DEFY) | スカルパ オリジンVS(SCARPA ORIGIN VS… | |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 14,500円 | 14,300円 | 18,000円 | 19,800円 |
| 購入 | ||||
| 重量 | 約240g(1/2ペアの目安) | 約485g(US9.0、両足の目安) | 約215g(片足の目安) | 約220g(#40.5、1/2ペアの目安) |
| ダウントゥ | ほぼフラット | — | フラットソール | — |
| アッパー素材 | スエードレザー | マイクロシンセティック(合成繊維) | スプリットタン構造(通気性重視) | マイクロファイバー(合成繊維) |
| ソール | FriXion RS | RH3.5mm(フル) | 3.5mm EVO 74ラバー | S-72(4.0mm) |
| クロージャー | ベルクロ(ワンストラップ) | ツインベルクロ | ベルクロ(ワンストラップ) | ベルクロ(25mm面ファスナーストラップ) |
| サイズ展開 | EU34〜EU49 | US4.0〜12.0 | EU37〜EU46 | — |
| 剛性 | — | MID(中間) | — | — |
| 生産国 | — | — | 韓国製 | — |
| 甲まわり | — | — | — | 広めのトウラバーで覆う設計 |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
ボルダリング・クライミングでよく買われる道具
この記事を読んでいる人がよく使うサービス
PR※ アフィリエイトプログラムを利用しています。料金・キャンペーンは変動するため最新情報は各公式サイトでご確認ください。
レンタルシューズのまま続けると損をしやすい理由
ボルダリングジムのレンタルシューズは、不特定多数の人が繰り返し使うことを前提に作られているため、フィット感よりも「そこそこ誰にでも合う」ことを優先した中庸な作りになっていることがほとんどです。ソールはある程度硬めで、足裏の感覚を研ぎ澄ませるような繊細なスメアリング(壁に足の裏を擦り付けて摩擦で立つ技術)には向いていないとされています。
初心者のうちは「シューズの違いなんてまだ分からない」と感じるかもしれません。ですが実際には、同じ「クライミングシューズ」というくくりの中でも、つま先の反り具合(ダウントゥ)やソールの硬さ、アッパーの素材によって、ホールドの捉えやすさや足の疲れやすさがかなり変わります。レンタルシューズのまま何ヶ月も通っていると、「自分の実力が伸び悩んでいるのか、シューズが合っていないだけなのか」を判断しづらくなってしまいます。
マイシューズを持つことのメリットは、単に衛生面だけではありません。自分の足の形やレベルに合ったシューズは、ホールドへの乗り込みやすさ、つま先での踏ん張りやすさを高めてくれるとされ、結果として「あと少しで登れそうだったのに足が滑ってしまった」という悔しい思いを減らすことにもつながります。ジムのスタッフから「そろそろマイシューズを持ってみては」と勧められるタイミングは、多くの場合、月に3〜4回以上通うようになった頃だとされています。
この記事では「このシューズを履けば必ず登れるようになる」というような書き方はしません。シューズの効果には個人差があり、足の形や登り方の癖、経験値によっても合う・合わないが変わるからです。その代わり、商品ページに並ぶ言葉がそれぞれ何を意味していて、初心者〜中級者にとってどのあたりが無難な目安になるのかを、できるだけ具体的に説明していきます。
なお、この記事は主に室内のボルダリングジムでの使用を想定した「ジム向けクライミングシューズ」を対象にしています。屋外の岩場でリードクライミングをする場合は、耐久性や足首のサポート性を重視した別系統のモデルが必要になることがあり、選び方の基準も一部異なります。これから始めるのが屋内ジムでのボルダリングなのか、屋外での本格的なクライミングなのかを、まず確認したうえで商品を探すようにしてください。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については効果を確約するものではないので、「〜とされる」といった表現で紹介しています。シューズの相性には個人差が大きく、状況によって差があるためです。判断材料として使い、可能であればジム併設のショップや専門店で試し履きをすることをおすすめします。
そもそもシューズの何を見れば違いが分かるのか
クライミングシューズの商品ページには、ダウントゥ(つま先の反り)、ソールの剛性(硬さ)、クロージャーの方式(ベルクロ・レースアップ・スリッポン)、アッパー素材(レザーか合成繊維か)など、さまざまな情報が並んでいます。すべてを一度に理解する必要はありませんが、初心者〜中級者がまず押さえておきたいのは「ダウントゥ」「ソールの剛性」「クロージャー」「フィット感(サイズ表記の読み方)」の4つです。この4つを見るだけで、そのシューズが「オールラウンドなエントリーモデル」なのか「特定の壁の形に強いクセのあるモデル」なのかが、おおよそ判断できます。
たとえるなら、ダウントゥはつま先に力を集めるための反り具合、ソールの剛性は立ち込んだときの足裏の踏ん張りやすさ、クロージャーは着脱のしやすさとフィットの微調整、フィット感は足全体の収まり方に関わる要素です。ダウントゥが強いほど、足を上に高く上げてつま先だけで踏ん張るような動きに向きやすくなりますが、その分足への負担も大きくなるとされています。初心者のうちは「フラットに近い形状」を優先したほうが、足への負担を抑えながら基礎的なフォームを身につけやすくなります。
一方で、フラットに近いシューズだけを使い続けると、慣れてきたときに「傾斜のある壁で足がすぐ滑ってしまう」と感じることもあります。これはホールド性能と足への負担のトレードオフで、どちらが正解ということではありません。まずは「今の自分はまだ基礎を固める時期なのか、それとも多少の窮屈さより性能を取りたい時期なのか」を意識しておくと、商品ページの言葉が意味を持って見えてきます。
もう一つ見落とされがちなのが、フィット感が継続のモチベーションに与える影響です。登るたびに指先が痛くて数分しか履いていられない状態が続くと、ボルダリング自体を楽しいと感じる前に嫌になってしまう人もいます。逆に、多少グレードが上がらなくても足への負担が少ないシューズであれば、「今日も1時間しっかり登れた」という成功体験を積みやすく、結果として継続日数そのものが伸びやすくなります。シューズ選びは登攀力の話であると同時に、続けやすさを左右する要素でもあると考えてください。
また、足の形による向き不向きも無視できません。クライミングシューズは欧米ブランドの木型(ラスト)で作られていることが多く、日本人の足に多いとされる甲高・幅広の形にはメーカーやモデルごとに合う・合わないの差が出やすいとされています。同じ「初心者向け」というくくりでも、足幅が細めの人と幅広めの人とでは、快適に感じるモデルが変わってくることがあります。商品ページの説明を見るときは、一般的な目安と同時に「自分の足は細身か、幅広か」という自己認識も判断材料に加えてみてください。
「ダウントゥ」の読み方 — 反りが強いほど上級者向け
ダウントゥとは、シューズを横から見たときにつま先が下向きに反っている度合いのことです。商品ページでは「フラット」「ややダウントゥ」「強めのダウントゥ」といった表現で紹介されていることが多く、明確な数値が示されないことも珍しくありません。
初心者にまず勧められやすいのは、ほぼフラットに近い形状のモデルです。足裏全体で壁を捉えやすく、まだ体の使い方が安定していない段階でも、無理なく足を置く感覚をつかみやすいとされています。逆に強いダウントゥのモデルは、天井や強傾斜の壁でつま先に力を集中させやすい一方、初心者には窮屈で足が痛くなりやすいと言われています。
中には競技志向の強い、非常に強いダウントゥとねじれ(非対称性)を持つ特殊なモデルもあります。上級者が難易度の高い課題に挑むための設計で、履いているだけで足が痛いと感じる人も多く、初めての1足として選ぶのはおすすめできません。まずは価格帯1万3千〜2万円程度の、フラット〜ややダウントゥのエントリーモデルを基準に検討するとイメージしやすいでしょう。
ダウントゥは主に立ち込みやつま先での踏ん張りに影響しますが、長時間履き続けたときの疲れにくさとも関係が深い要素です。フラットに近いシューズは、練習時間が伸びても足指の疲労感が蓄積しにくいとされ、まだ体力・柔軟性が十分でないうちは恩恵を感じやすい部分です。一方で難易度の高い課題に挑みたい人からは「ダウントゥが弱いと足が入りにくい」という声もあります。とはいえ、これはグレードが上がってから気になる程度の差であり、最初の1足を選ぶ段階ではあまり神経質になる必要はありません。
「ソールの剛性」の読み方 — 硬すぎず柔らかすぎない中間が無難
ソールの剛性は、靴底に仕込まれたミッドソール(芯材)の硬さによって決まります。商品ページには「MID(ミディアム)」「SOFT(ソフト)」のように表記されていることが多く、硬いモデルほどエッジング(ホールドの縁に足を乗せて立つ動き)がしやすく、柔らかいモデルほどスメアリングやつま先を巻き込むような繊細な動きがしやすいとされています。
初心者にまず勧められやすいのは、硬すぎず柔らかすぎない中間の剛性(MID相当)を採用したモデルです。小さなホールドにも足を乗せやすく、まだ足の裏の感覚が研ぎ澄まされていない段階でも、比較的安定して立ち込みやすいとされています。逆に非常に柔らかいモデルは、足裏の感覚をダイレクトに感じやすい一方、ふくらはぎへの負担が大きく、初心者には扱いが難しく感じられることが多いです。
硬めのモデルは耐久性にも優れる傾向があり、週に何度も通うようになっても比較的長持ちしやすいとされています。ソールが摩耗してきたら「リソール(ソールの張り替え)」という修理サービスを使えば、アッパーがまだ使える状態のシューズを長く使い続けることもできます。まずは中間の剛性のモデルを基準に、慣れてきたら少しずつ柔らかめのモデルも試してみるという進め方がおすすめです。
ソールの剛性は主に立ち込みの安定感に影響しますが、長時間登ったときの足の疲れにくさとも関係が深い要素です。中間〜やや硬めのソールは、足裏やふくらはぎへの負担を抑えやすいとされ、まだ足の筋力が十分でないうちは恩恵を感じやすい部分です。一方で柔らかいソールを好む上級者からは「硬すぎると細かい動きがしにくい」という声もありますが、これもグレードが上がってから気になる程度の差です。
「クロージャー」の読み方 — ベルクロ・レースアップ・スリッポン
クロージャーとは、シューズを足に固定する方式のことです。大きく分けて「ベルクロ(マジックテープ式)」「レースアップ(靴ひも式)」「スリッポン(ゴムバンドで足を入れるだけ)」の3種類があり、それぞれ着脱のしやすさとフィットの微調整のしやすさが異なります。
初心者にまず勧められやすいのは、ベルクロタイプです。ジムでは1回のセッションで何度も脱ぎ履きすることが多く、ベルクロならストラップを緩めるだけで素早く脱げるため、休憩のたびに靴ひもを結び直す手間がありません。ストラップが1本のワンベルトタイプと、2〜3本のマルチベルトタイプがあり、本数が多いほど足全体を細かく締められるとされています。
レースアップタイプは、靴ひもを足の形に合わせて自在に締められるため、フィット感の微調整がしやすい一方、脱ぎ履きに時間がかかります。長時間のトレーニングや、足の形に特に合わせ込みたい中級者以上に向いているとされています。スリッポンタイプは着脱の速さが最大の利点ですが、フィットの調整幅が狭く、初心者には合う・合わないの差が出やすいとされています。
どのクロージャーを選ぶかは、実は登り方の好みとも関係してきます。何本もの課題を短い休憩で繰り返し登るスタイルなら着脱の速さを、じっくり1本に集中して細かい足使いを研究するスタイルならフィットの微調整のしやすさを優先する、という考え方もできます。最初の1足であれば、まずは扱いやすいベルクロタイプから検討するのが無難です。
「フィット感・サイズ感」の読み方 — 普段の靴より小さめが基本
クライミングシューズは、ランニングシューズとは逆に「普段の靴よりも小さめ」を選ぶのが基本とされています。足の指がわずかに曲がるくらいのタイトなフィットにすることで、足裏の感覚がホールドに伝わりやすくなり、力を無駄なくつま先に集められるためです。とはいえ、初心者がいきなり上級者向けのタイトなサイズ感を真似ると、痛みで練習に集中できなくなってしまいます。
初心者〜中級者の目安としては、指先が軽く曲がる程度、普段の靴のサイズよりも0.5〜1.0cm程度小さいサイズを選ぶモデルが多いとされています。ジム練習用として長時間履くことを考えると、多少の余裕を残したフィット感のほうが、練習を継続しやすいという声もよく聞かれます。上級者が難易度の高い課題に挑む際に、あえて指を強く曲げるほどタイトなサイズを選ぶのとは事情が異なる点に注意してください。
メーカーやモデルによって木型(ラスト)の形が異なるため、同じサイズ表記でも実際のフィット感には差があります。ラ・スポルティバのようにやや細身の木型を採用しているブランドもあれば、幅広めの足に配慮した木型のブランドもあります。可能であれば、購入前に実店舗で複数のブランドを試し履きし、自分の足に合う木型のブランドを見つけておくと、2足目以降のシューズ選びも楽になります。
通販で購入する場合は、商品ページに記載されているサイズ表(EUサイズと足長の対応表)を必ず確認し、自分の足長を実測したうえで照らし合わせることをおすすめします。多くのモデルはEU表記(例:EU37〜EU46)で展開されており、日本のセンチ表記に単純換算すると誤差が出ることもあるため、メーカー公式のサイズ表を参照するのが確実です。
サイズで迷ったら少し大きめから
初めてクライミングシューズを購入する場合、痛みで集中力が続かないと練習効果そのものが下がってしまいます。迷ったときは、思い切ってタイトにするよりも、少し余裕のあるサイズを選び、慣れてきたら次のシューズでワンサイズ詰めていくという進め方のほうが、結果的に長続きしやすいとされています。
目的別に見る3タイプ
ここまで見てきたダウントゥ・ソールの剛性・クロージャー・フィット感の組み合わせによって、市販のクライミングシューズはおおよそ3つの系統に分けられます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、店頭やネットショップで「このシューズはどのタイプだろう」と判断する目安として使ってください。自分がどのタイプに近いかを先に決めておくと、数ある商品ページを一つずつ読み込まなくても、説明文を見た瞬間にある程度の当たりをつけられるようになります。
■ ジム入門型
ほぼフラット〜ややダウントゥ、中間の剛性、ベルクロクロージャーといった組み合わせが多いタイプです。足への負担を抑えながら基礎的なフォームを身につけやすいとされ、これまでレンタルシューズしか履いたことがない人、月に数回のペースで通う人に向いています。
■ オールラウンド型
ややダウントゥ、中間〜やや柔らかめの剛性、ベルクロまたはレースアップが多いタイプです。垂壁から軽い傾斜壁まで幅広くこなせるとされ、月に4回以上通うようになった人、そろそろグレードを上げたい人にも選ばれやすい系統です。2足目・3足目として選ばれることも多いタイプです。
■ パフォーマンス重視型
強めのダウントゥ、柔らかめの剛性、非対称性の強い設計が多いタイプです。強傾斜の壁や小さなホールドを繊細に捉えたい人向けとされる一方、足への負担が大きく、履き慣れていないうちに使うと痛みで練習に集中できなくなりやすいとされています。経験を積んだ中級者以上向けです。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にクライミングシューズを選ぶ流れを3つのステップでまとめました。一つずつ確認しながら進めると、専門用語に迷わされずに候補を決めやすくなります。焦って1足目から完璧なシューズを選ぼうとする必要はありません。まずはこの3ステップで大きく外さない選択をして、実際に登りながら自分の好みを見つけていくつもりで進めてください。
- 1自分の通い方を大まかに把握する。月に数回のペースでこれから基礎を固めたい場合は「ジム入門型」寄り、月に4回以上通っていてそろそろグレードを上げたい場合は「オールラウンド型」寄りから検討すると外しにくくなります。最初から「パフォーマンス重視型」を選ぶのは、よほど柔軟性や経験に自信がある人以外にはおすすめしません。
- 2クロージャーとフィット感で候補を絞る。着脱の頻度が多いジム練習が中心ならベルクロタイプ、フィットを細かく調整したいならレースアップタイプを軸に、普段の靴のサイズより0.5〜1.0cm程度小さいサイズ帯のモデルを3〜5足ほどリストアップします。この時点ではブランドやデザインにこだわりすぎず、まず条件のレンジで機械的に絞り込むのがコツです。
- 3可能であれば実際に試し履きをする。足を入れたときのつま先の当たり方や、かかとのホールド感は、数字だけでは分かりません。ジム併設のショップや専門店では試し履きができる場合が多く、可能であれば購入前に何足か履き比べてみるのが確実です。試し履きが難しい場合は、口コミレビューで足の形や経験年数が近い人の感想を探すのも参考になります。
試し履きは靴下なしで
クライミングシューズは基本的に靴下を履かずに素足で使うことを前提に作られています。試し履きをする際も、可能であれば薄手のソックスを脱いだ状態、あるいは登山用の薄いフットカバーを使って確認すると、実際に登るときの感覚に近い状態で試すことができます。
サイズ選びで失敗しないために
クライミングシューズは、普段履いているスニーカーと同じサイズを選べば必ず合うというわけではありません。むしろランニングシューズとは逆に、小さめのサイズを選ぶのが基本です。ここでは通販でシューズを選ぶ際に、特に確認しておきたいポイントを整理します。
まず、クライミングシューズは初心者〜中級者であれば「普段の靴よりも0.5〜1.0cm程度小さめ」を選ぶのが一般的とされています。指先が軽く曲がる程度のフィット感が、足裏の感覚をホールドに伝えやすくするためです。ただし小さすぎるサイズは痛みで練習に集中できなくなるため、いきなり上級者向けのタイトなサイズ感を真似るのは避けたほうが無難です。
次に、左右で足のサイズがわずかに異なる人は珍しくありません。試し履きをする際は、必ず両足とも履いて確認することをおすすめします。通販で購入する場合、多くのブランドが公式サイトにサイズ表(EU表記と足長の対応表)を掲載しているので、自分の足を採寸したうえで表と照らし合わせると失敗しにくくなります。
また、メーカーやシリーズによってサイズ感には差があります。同じEU39でも、ブランドによっては「小さめ」「大きめ」と感じることがあるため、レビューに「サイズ感」についてのコメントがないか確認するのも有効です。特にレザーアッパーのモデルは、履いているうちに足に馴染んで多少伸びる(クリープと呼ばれる現象)とされ、購入時点でジャストサイズを選ぶと後で緩く感じることもあります。初めて購入するブランドの場合は、レビューを参考にサイズ選びを検討してみてください。
通販で失敗しないためのチェックリスト
購入前に「①普段の靴サイズより0.5〜1.0cm小さめを検討したか」「②レザーアッパーなら伸びる分を考慮したか」「③そのブランド・シリーズのサイズ感に関するレビューを確認したか」の3点をチェックしておくと、通販でのサイズ選びの失敗を減らしやすくなります。
買ったあとに気をつけたいこと
クライミングシューズは買って終わりではなく、使っていくうちに劣化していく消耗品でもあります。特に初心者のうちは見落としがちな点をいくつか挙げておきます。
まずシューズの寿命です。クライミングシューズはつま先を擦りながら使うため、ソールのゴムが徐々にすり減っていきます。使用頻度にもよりますが、月に数回のペースで通う場合、半年〜1年程度でソールの張り替え(リソール)を検討するタイミングが来ることが多いとされています。アッパーがまだしっかりしている場合は、リソール専門店に依頼することで、買い替えずに長く使い続けることも可能です。
次に、素足で使う前提のため、使用後のケアが重要になります。汗をかいたまま靴袋に密閉して放置すると、雑菌の繁殖やニオイの原因になりやすいとされています。ジムから帰ったら風通しの良い場所でシューズを開いた状態にして乾かし、除湿・消臭効果のあるシューズ用インソールやスプレーを使うと、清潔に保ちやすくなります。
最後に、洗い方です。洗濯機で丸洗いすると、ソールの接着剤の劣化や型崩れにつながる場合があるとされています。基本的には汚れを乾いた布やブラシで落とし、汚れがひどい部分は固く絞った布で軽く拭き取る程度にとどめるのが無難です。直射日光での急速乾燥は素材の劣化を早める可能性があるため、風通しの良い日陰で自然乾燥させるようにしてください。
こうした細かなメンテナンスは、シューズそのものの性能とは別の話に思えるかもしれません。ですが、道具を大事に使う習慣は、結果的に「今のシューズが合っているか、合っていないか」を自分で判断しやすくすることにもつながります。違和感の原因がシューズ本体にあるのか、単なる劣化にあるのかを切り分けられるようになると、次にシューズを買い替えるときの判断もしやすくなるはずです。
よくある質問
Q初心者はどんな形状のシューズを選べばいいですか?
A目安として、ほぼフラット〜ややダウントゥの形状で、中間の剛性(MID相当)を採用した「ジム入門型」のモデルから探すのがおすすめです。足への負担を抑えながら基礎的なフォームを身につけやすいとされています。強いダウントゥのモデルは上級者向けとされ、初心者には窮屈で足が痛くなりやすいと言われています。
Qレンタルシューズのままではダメですか?
Aレンタルシューズでも練習は可能ですが、不特定多数が使うことを前提に中庸な作りになっているため、フィット感や足裏感覚の面ではマイシューズに劣るとされています。月に3〜4回以上通うようになったら、マイシューズの購入を検討するタイミングと言われることが多いです。
Qサイズはいつもの靴と同じでいいですか?
Aクライミングシューズは、普段の靴よりも0.5〜1.0cm程度小さめを選ぶのが一般的とされています。指先が軽く曲がる程度のフィット感が、足裏の感覚をホールドに伝えやすくするためです。ただし初心者がいきなり上級者向けのタイトなサイズを選ぶと、痛みで練習に集中できなくなることがあるため注意してください。
Q靴下は履いたほうがいいですか?
Aクライミングシューズは基本的に素足で使うことを前提に作られています。靴下を履くと足裏の感覚が鈍くなり、シューズ本来のフィット感を発揮しにくくなるとされています。ただし衛生面が気になる場合は、薄手のフットカバーを使う人もいます。
Qクライミングシューズはどのくらいで買い替えるべきですか?
A使用頻度にもよりますが、月に数回のペースで通う場合、半年〜1年程度でソールの張り替え(リソール)を検討するタイミングが来ることが多いとされています。アッパーがまだしっかりしていれば、リソールで長く使い続けることも可能です。
Q洗濯機で丸洗いしてもいいですか?
A洗濯機での丸洗いは、ソールの接着剤の劣化や型崩れにつながる場合があるとされ、あまりおすすめできません。乾いた布やブラシで汚れを落とし、ひどい汚れは固く絞った布で軽く拭き取ったうえで、風通しの良い日陰で自然乾燥させるのが無難です。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aエントリーモデルであれば1万3千〜2万円程度で、初心者向けのモデルが揃います。強いダウントゥを持つ競技志向の上位モデルは2万5千円を超えることもあります。最初の1足であれば、無理に高額なものを選ぶ必要はなく、まずはフィット感と足への合いやすさを優先して選ぶのがおすすめです。
迷ったらこれ|この記事のNo.1
ラ・スポルティバ タランチュラ(LA SPORTIVA TARANTULA)
参考価格 14,500円
向いている人:知名度と実績のあるブランドで、まず1足目を安心して選びたい人
あわせて検討したいサービス
PR※ アフィリエイトプログラムを利用しています。料金・キャンペーンは変動するため最新情報は各公式サイトでご確認ください。
体づくりはジム・スタジオで
関連記事