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ボルダリング レンタルシューズ卒業の判断基準
ボルダリング・クライミング

ボルダリング レンタルシューズ卒業の判断基準

ジムのレンタルシューズを使い続けるべきか、そろそろマイシューズを買うべきか。料金の損益分岐点、衛生面、パフォーマンスへの影響、通う頻度という4つの軸から、後悔しない切り替えタイミングの判断基準を解説します。

公開:更新:執筆:SPOGEAR編集部

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ボルダリングジムに通い始めて数回〜数ヶ月が経つと、多くの人が一度は考える疑問があります。「このままレンタルシューズで続けてもいいのか、それともそろそろ自分のシューズを買うべきなのか」というものです。レンタル料は1回あたり300〜500円程度と決して高くはなく、サイズが合わなければ何度でも交換してもらえる気軽さもあります。一方で、マイシューズを買えば1万円前後のまとまった出費になりますし、サイズ選びで失敗するリスクもあります。「みんなどのタイミングで買っているんだろう」「まだ早いかもしれない」「でも今さら聞くのも恥ずかしい」——そんなふうに、決め手がないまま何となくレンタルを続けている人は少なくありません。この記事では、シューズそのものの選び方(ダウントゥやソールの硬さといったスペックの読み方)にはあまり踏み込まず、「レンタルのまま続けるべきか、マイシューズに切り替えるべきか」という判断そのものに焦点を当てて整理しました。料金・衛生・パフォーマンス・通う頻度という4つの軸から、自分がどちらに向いているのかを具体的な数字とともに考えていきます。

この記事でわかること

  • なぜ「まだ早いかも」で判断を先延ばしにしてしまうのか
  • 軸1:料金で考える — 損益分岐点は何回目か
  • 軸2:衛生面で考える — 「みんなが履いた靴」という事実
  • 軸3:パフォーマンスで考える — レンタルシューズの「使用感の限界」
  • 軸4:頻度と本気度で考える — 通い方のタイプ別診断
  • 「まだ買わなくていい」と判断してよいケース
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マイシューズと相性のいいアイテム3選

ここからは、マイシューズへの切り替えを検討している人向けに、実際の選択肢を紹介します。1足目として検討しやすいエントリーモデル、練習量が増えてきた人向けのオールラウンドモデル、そしてレンタルシューズを当面続ける人にも役立つ衛生対策用ソックスの3点です。価格は記事執筆時点の参考値であり、日々変動しています。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・サイズを確認してください。

3点を並べると、役割がはっきり分かれているのが分かります。ブラックダイヤモンド モーメンタムは、損益分岐点を過ぎた・パフォーマンス差を感じ始めた人が最初に検討しやすいエントリーモデル、ブトラ スパイダー ワイドは通う頻度がさらに増え、性能面での投資を惜しみたくない人向けのオールラウンドモデル、ノースフェイスのクライミングソックスは「まだ買うタイミングではない」と判断した人が、レンタルを続けながら衛生面の不安だけを先に解消するための選択肢です。

自分がどのタイプに当てはまるかは、この記事の「頻度と本気度で考える」の項目を参考にしてください。まだお試し・月1〜2回タイプであればソックスの併用から、定着・月3〜4回タイプ以上であればエントリーモデルの購入を、週1回以上の本格タイプであればオールラウンドモデルの購入を、それぞれ検討する目安になります。

No.1ブラックダイヤモンド モーメンタム Ms(BLACK DIAMOND MOMENTUM Ms)ムーンストーン/ブラック
1足目の定番エントリーモデル

ブラックダイヤモンド モーメンタム Ms(BLACK DIAMOND MOMENTUM Ms)ムーンストーン/ブラック

参考価格14,300円

エントリークライミングシューズとして人気のモーメンタムシリーズがアップデートされたモデル。ニュートラルなラストを採用し、快適な履き心地でクライミングを楽しめるよう設計されています。つま先にはトーフックラバーを追加し、ベルクロは2本で細かく調整できます。

こんな人に損益分岐点を過ぎた・パフォーマンス差を感じ始めた1足目の購入者
重量約290g(#39.5、片足の目安)
アッパー素材マイクロスエード
タング通気性の良いエンジニアードニット
クロージャーベルクロ2本
ラバーブラックレーベルラバー(グリップ・耐久性重視)
サイズ交換規定に従い購入後のサイズ交換に対応

ここが良い

  • ニュートラルなラスト(木型)で、初めてのマイシューズとしてフィット感の癖が少ない
  • ベルクロ2本でレンタルシューズよりも細かくフィット感を調整できる
  • サイズ交換に対応しており、通販でも比較的サイズ選びの失敗をカバーしやすい

注意点

  • 強傾斜や小さなホールドを使う上級課題にはやや不向きとされる
  • 在庫サイズに欠けがある場合があり、購入前の在庫確認が必須
価格を確認しています
楽天市場送料別
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Yahoo!送料無料
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Amazon送料要確認
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No.2BUTORA(ブトラ)スパイダー ワイド
通う頻度が増えた人向けの本格オールラウンド

BUTORA(ブトラ)スパイダー ワイド

参考価格22,800円

全世界でベストセラーとされるオールラウンドモデル。アジア人の足型にフィットするよう設計されたラストを採用し、長時間履いても快適でありながら、攻めたい場面でもしっかり力を伝えられるバランスの良さが特徴です。リード・ボルダリング、ジム・外岩を問わず幅広く使えるとされています。

こんな人に週1〜2回以上通うようになり、パフォーマンスも重視したい人
アッパー素材マイクロファイバー+スエードレザー+ラバー
ミッドソール高反発ラバー
アウトソールNEO FUSE(4mm)/3Dモデルカップ
木型ワイド(ナローに比べ全体的にボリュームあり)
サイズ交換規定に従い購入後のサイズ交換に対応

ここが良い

  • アジア人の足型を意識したラストで、日本人でもフィット感の失敗が比較的少ないとされる
  • ジム・外岩、ボルダリング・リードのどれにも対応できる汎用性の高さ
  • 長時間履いても快適とされ、練習量が多い週3回以上のタイプにも向く

注意点

  • 価格は4足の中でも高めで、1足目としてはやや投資額が大きい
  • 在庫サイズの偏りがあり、購入時点で希望サイズが売り切れの場合がある
No.3ザ・ノースフェイス クライミング プロテクト ブリスター(THE NORTH FACE NN82328)
レンタル継続派の衛生対策に

ザ・ノースフェイス クライミング プロテクト ブリスター(THE NORTH FACE NN82328)

5.00(2件のレビュー)

参考価格1,650円(送料込み)

クライミングシューズ専用に設計された薄手のクライミングソックス。ハイゲージ編みでシューズ本来の足裏感覚を損なわず、防滑割繊糸でシューズ内での足のズレを軽減。裏糸に消臭糸を使用した抗菌防臭加工「DEORANGE」で、レンタルシューズを素足で履くことへの衛生面の不安を軽減できます。

こんな人にまだ購入は先送りにしつつ、衛生面の不安だけ先に解消したい人
素材ポリエステル・ナイロン・ポリウレタン
編み方ハイゲージ編み(薄手)
機能防滑割繊糸/抗菌防臭加工「DEORANGE」/消臭糸
サイズ展開XS(21-23cm)/S(23-25cm)/M(25-27cm)/L(27-29cm)
生産国日本製

ここが良い

  • 薄手設計で、素足に近い足裏感覚を保ちながらレンタルシューズの衛生面をカバーできる
  • 抗菌防臭加工と消臭糸で、汗をかきやすいクライミングシーンでもにおいが気になりにくい
  • 価格が手頃で、マイシューズを買うか迷っている段階でも試しやすい

注意点

  • ソックスを挟む分、シューズの隅々までのダイレクトな足裏感覚はわずかに損なわれる
  • マイシューズを買う場合と違い、フィット感やグリップ力そのものは向上しない
価格を確認しています
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■ スペック比較表

商品ブラックダイヤモンド モーメンタム Ms(BLACK DIAMOND MOMENTUM Ms)ムーンストーン/ブラックブラックダイヤモンド モーメンタム Ms(BLACK D…BUTORA(ブトラ)スパイダー ワイドBUTORA(ブトラ)スパイダー ワイドザ・ノースフェイス クライミング プロテクト ブリスター(THE NORTH FACE NN82328)ザ・ノースフェイス クライミング プロテクト ブリスター…
参考価格14,300円22,800円1,650円(送料込み)
購入
重量約290g(#39.5、片足の目安)——
アッパー素材マイクロスエードマイクロファイバー+スエードレザー+ラバー—
タング通気性の良いエンジニアードニット——
クロージャーベルクロ2本——
ラバーブラックレーベルラバー(グリップ・耐久性重視)——
サイズ交換規定に従い購入後のサイズ交換に対応規定に従い購入後のサイズ交換に対応—
ミッドソール—高反発ラバー—
アウトソール—NEO FUSE(4mm)/3Dモデルカップ—
木型—ワイド(ナローに比べ全体的にボリュームあり)—
素材——ポリエステル・ナイロン・ポリウレタン
編み方——ハイゲージ編み(薄手)
機能——防滑割繊糸/抗菌防臭加工「DEORANGE」/消臭糸
サイズ展開——XS(21-23cm)/S(23-25cm)/M(25-27cm)/L(27-29cm)
生産国——日本製

※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。

※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。

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なぜ「まだ早いかも」で判断を先延ばしにしてしまうのか

レンタルシューズからマイシューズへの切り替えは、多くの人にとって「明確な正解がない決断」です。ランニングシューズのように「走り始めたら早めに専用シューズを」という分かりやすい目安があるわけではなく、クライミングシューズは「サイズが合わないと痛い」「値段がそこそこする」という2つの心理的なハードルがあるぶん、判断が先延ばしにされやすい道具でもあります。

実際には、この判断を先延ばしにすること自体が悪いわけではありません。月に1〜2回、気分転換程度に楽しむのであれば、レンタルシューズのままでまったく問題ないというケースも多くあります。逆に、週に何度も通うようになっているのに「まだ早いかも」と感じたまま数ヶ月〜半年もレンタルを続けてしまい、後から「もっと早く買っておけばよかった」と感じる人も一定数存在します。

この記事の目的は「絶対に買うべき」あるいは「まだ買わなくていい」という一方的な結論を押し付けることではありません。料金・衛生・パフォーマンス・頻度という4つの軸に沿って、自分の状況を当てはめながら、今の自分にとって合理的な選択がどちらなのかを見極めるための材料を提供することです。

なお、この記事はすでに「クライミングシューズをどう選ぶか」というスペックの読み方(ダウントゥ・ソールの硬さ・クロージャーなど)を知りたい方向けの内容ではありません。「そもそも今、買うべきタイミングなのか」を先に整理したい方に向けた記事です。実際にシューズの機能面から選びたくなった段階では、スペックの読み方を扱った記事もあわせて参考にしてください。

この記事のスタンス

「買うべきタイミング」には個人差が大きく、断定できるものではありません。「〜とされる」「〜しやすい傾向がある」という表現を基本とし、判断材料の一つとして参考にしてください。

軸1:料金で考える — 損益分岐点は何回目か

もっとも分かりやすい判断軸は、単純な料金比較です。ジムのレンタルシューズ料金は1回あたり300〜500円程度が相場で、月会員・回数券に含まれている場合と、都度払いの場合があります。一方、初めてのマイシューズは5,000〜1万5,000円程度が目安になります。この2つを比べると「あと何回通えば元が取れるか」という損益分岐点の回数が見えてきます。

仮にレンタル料が1回400円、検討しているマイシューズが1万2,000円だとすると、単純計算では30回通った時点でレンタル料の総額が購入価格に並びます。週1回のペースなら約7ヶ月、週2〜3回のペースなら2〜3ヶ月程度で損益分岐点に到達する計算です。すでに月4回(週1回)以上のペースで半年以上通う予定がある人にとっては、レンタルを続けるほうがむしろ割高になっていきます。

ただし、この計算はあくまで「金額だけ」を見た場合の話です。実際にはマイシューズを買うと、後述するようにフィット感やパフォーマンスの向上という、金額に換算しにくいメリットも加わります。逆に言えば、まだ月1〜2回程度のペースで、この先も続くかどうか分からない段階では、損益分岐点に到達するまでに1年以上かかることもあり、無理に急いで買う必要はありません。

見落とされがちなのが、レンタルシューズは「毎回同じサイズ・同じ状態の1足」を借りられるとは限らないという点です。人気サイズは貸し出し中で希望のサイズが借りられず、少し大きい・小さいサイズで妥協せざるを得ない日もあります。この「サイズが借りられないリスク」は料金には表れませんが、実質的なコストの一部として考えておく価値があります。

目安となる損益分岐点の考え方

レンタル料400円×回数 = 検討しているシューズの価格、となる回数が損益分岐点です。1万円のシューズなら25回、1万5,000円のシューズなら約38回が目安になります。自分の通う頻度を当てはめて、半年以内にこの回数に届きそうかどうかを一つの基準にしてみてください。

軸2:衛生面で考える — 「みんなが履いた靴」という事実

レンタルシューズは、自分の前に何十人、何百人もの人が履いてきた靴です。多くのジムでは使用後に消毒・乾燥の工程を挟んでいますが、それでも「不特定多数が使い回す靴」であることに変わりはなく、水虫などの皮膚トラブルのリスクをゼロにはできません。この点は、レンタルとマイシューズを比較するときに、料金と同じくらい重視する人が多い軸です。

素足でシューズを履くスタイルを好む人にとっては、この衛生面のリスクは特に気になりやすいポイントです。厚手の靴下を1枚挟むだけでもリスクはある程度下げられますが、フィット感やホールドを捉える足裏感覚が犠牲になりやすく、パフォーマンスとのトレードオフになります。ソックスを履かずに素足で快適に登りたいと考えているなら、マイシューズに切り替えるメリットは大きくなります。

逆に、もともと薄手のソックスを履いて登るスタイルに慣れている人や、月に数回程度の利用で頻度がそれほど高くない人にとっては、衛生面のリスクは相対的に小さく感じられるかもしれません。どこまで気にするかは個人差が大きい部分なので、「他の人と共有することにどれくらい抵抗があるか」という自分の感覚に正直になって判断するのがよいでしょう。

なお、衛生面が気になるけれどまだ購入までは踏み切れない、という場合には、クライミングシューズ専用の薄手ソックスを1枚挟むという中間的な選択肢もあります。ダイレクトな足裏感覚を大きく損なわずに、シューズ内での蒸れや雑菌の付着をある程度軽減できるとされ、レンタルを続けながら衛生面の不安だけを先に解消したい人には検討しやすい方法です。

軸3:パフォーマンスで考える — レンタルシューズの「使用感の限界」

レンタルシューズは、多くの人が履いてきた分だけラバーがすり減り、フィット感も新品時から劣化しています。特にゴム底のグリップ力は使用回数とともに低下していくとされ、同じ足の動かし方をしても、新品のシューズに比べると壁を捉える感覚が鈍くなっている場合があります。初心者のうちはこの差に気づきにくいものですが、登れる課題のグレードが上がってくるにつれて、シューズの状態がパフォーマンスに与える影響を感じやすくなります。

また、レンタルシューズは多くの人に合わせた「無難なサイズ感・無難な形状」で作られていることが一般的です。個々の足の形(甲の高さ、幅、指の長さのバランスなど)にぴったり合わせて選ばれているわけではないため、フィット感の面ではマイシューズに一日の長があります。ジムによっては複数ブランド・複数モデルのレンタルシューズを用意している場合もありますが、選べる選択肢は限られています。

パフォーマンス面の差を実感しやすいのは、具体的には次のような場面です。小さなホールドに指先やつま先だけで乗り込む「立ち込み」の動作、かかとを使ってホールドを引っかける「ヒールフック」、つま先を巻き込むように使う「トウフック」など、足裏の感覚を精密に使う技術に挑戦し始めると、レンタルシューズの緩さやラバーの劣化がそのまま登りにくさとして返ってくることが増えてきます。

逆に言えば、まだ大きなホールドを両足でしっかり踏むような基礎的な課題を中心に登っている段階では、シューズの性能差はそれほど大きな影響を及ぼしません。「今の自分の課題のレベルで、シューズの性能不足を感じる場面が実際にあるかどうか」を振り返ってみることが、この軸での判断材料になります。

軸4:頻度と本気度で考える — 通い方のタイプ別診断

ここまでの3つの軸(料金・衛生・パフォーマンス)を踏まえたうえで、実際にどう判断すればいいのかを、通う頻度と本気度のタイプ別に整理しました。自分がどのタイプに近いかを当てはめてみてください。

■ お試し・月1〜2回タイプ

まだ「続くかどうか分からない」段階のタイプです。損益分岐点に到達するまで1年前後かかる計算になり、急いで買う必要はありません。レンタルシューズのまま数ヶ月続けてみて、継続の見通しが立ってから検討するので十分です。ただし衛生面が気になる場合は、薄手のクライミングソックスを併用するという選択肢もあります。

■ 定着・月3〜4回タイプ

継続する意思が固まりつつある段階です。損益分岐点まで半年〜1年程度で、料金だけを見ればまだ急ぐ必要はありませんが、パフォーマンスや衛生面のメリットを考えると、このあたりで検討を始める人が多いタイプです。特にグレードが上がってきて「足裏の感覚が足りない」と感じ始めたら、購入を前倒しする価値があります。

■ 週1〜2回・本格タイプ

損益分岐点に2〜4ヶ月程度で到達する計算になり、料金面だけを見てもレンタルを続けるメリットが薄れてくるタイプです。技術面でも立ち込みやヒールフックなど足裏感覚を使う場面が増えてくる時期でもあり、マイシューズへの切り替えを積極的に検討したいタイミングです。

■ 週3回以上・大会/外岩志向タイプ

損益分岐点は1〜2ヶ月程度とごく短く、料金面ではすでにマイシューズのほうが明確に得になっている状態です。パフォーマンスの差も体感しやすく、このタイプに当てはまるなら、まだ買っていないこと自体が機会損失になっている可能性があります。予算が許すなら早めの購入をおすすめします。

「まだ買わなくていい」と判断してよいケース

一方で、次のようなケースに当てはまる場合は、無理にマイシューズを急ぐ必要はないと考えられます。判断を焦らせるような書き方はしたくないので、あえて「買わなくていい理由」も整理しておきます。

まず、体験や数回の利用の段階で「そもそも継続するかどうか分からない」場合です。ボルダリングは指や前腕、肩まわりの筋肉痛が出やすく、数回通っただけで合わないと感じて離れてしまう人も一定数います。継続の見通しが立たないうちにシューズを買ってしまうと、使わないまま眠らせてしまうリスクがあります。少なくとも月2〜3回のペースで2〜3ヶ月ほど続けてみて、継続の手応えを感じてから検討するのが無難です。

次に、自分の足のサイズや形がまだ把握できていない場合です。クライミングシューズは普段のスニーカーより小さめのサイズで、かつブランドやモデルごとにサイズ感が大きく異なります。レンタルシューズを何度か履き比べて「このくらいのきつさが自分には合う」という感覚がつかめていない段階で購入すると、サイズ選びに失敗しやすくなります。焦らず、レンタルで自分のサイズ感の目安をつかんでから購入に進むのも一つの方法です。

また、成長期の子どもなど、足のサイズが数ヶ月単位で変わっていく場合も、購入のタイミングは慎重に考えたいところです。この場合はマイシューズを持つメリットよりも、頻繁な買い替えのコストのほうが上回ってしまうことがあります。

「後悔しやすい買い方」に注意

レンタル代を数回分節約したいという理由だけで、試し履きをせずにサイズだけで通販購入してしまうと、サイズ違いで結局履かなくなるケースが少なくありません。可能であれば、購入前にレンタルシューズで自分のサイズ感の傾向をある程度つかんでおくことをおすすめします。

買うと決めたら、最初の1足に何を求めるべきか

「そろそろ買おう」と判断したら、次に考えるべきは1足目に何を求めるかです。ここでは詳しいスペックの読み方までは踏み込みませんが、最初の1足を選ぶうえでの大まかな方向性を示しておきます。

最初の1足は、ダウントゥ(つま先の反り)が控えめで、ソールがある程度しっかりした「オールラウンド寄り」のモデルを選ぶのが無難とされています。強く反ったアグレッシブなモデルは、特定の動きには強い一方、長時間の練習や基礎的な課題では足への負担が大きくなりやすく、まだ登り方が固まっていない段階では扱いにくいことが多いためです。

また、ベルクロタイプ(マジックテープ式)は着脱がしやすく、休憩を挟みながら登るジムでの練習に向いているとされています。レースアップ(紐タイプ)はフィット感を細かく調整できる一方、着脱に時間がかかるため、1足目としてはベルクロタイプを検討するのも一つの方法です。

価格帯としては、初めての1足であれば1万〜1万5,000円程度のエントリー〜ミドルレンジのモデルから探すと選びやすくなります。想定よりレンタルとの相性がよく、思ったより頻度が伸びなかった場合のリスクを抑えつつ、レンタルシューズよりは確実に良いフィット感・グリップ力を得られる価格帯です。

切り替え後も知っておきたいこと

マイシューズを買ったからといって、レンタルシューズとの付き合いが完全になくなるわけではありません。切り替え後によくある疑問について触れておきます。

まず、マイシューズを買った後も、外岩の入門など違うタイプのシューズが必要な場面で一時的にレンタルや貸し出しを利用することはあります。1足のマイシューズで全ての場面をカバーしようとせず、必要に応じて使い分ける柔軟さを持っておくと、無理なくクライミングを続けやすくなります。

次に、マイシューズは消耗品であるという点です。ラバーは使い込むほどすり減り、半年〜1年、あるいは使用頻度によってはもっと早いタイミングでリソール(張り替え)や買い替えを検討することになります。マイシューズを買った時点がゴールではなく、そこから道具のメンテナンスという新しい習慣が始まると考えておくとよいでしょう。

最後に、マイシューズに切り替えたことで、レンタルシューズの頃よりも足裏の感覚や課題への向き合い方が変わったと感じる人は少なくありません。これは道具の性能差だけでなく、「自分の道具を持つ」という意識の変化が、練習への向き合い方そのものに影響しているとも言われています。損益分岐点や衛生面といった数字で測れる部分に加えて、こうした心理的な変化も、切り替えを検討するうえでの一つの後押しになるかもしれません。

よくある質問

Qレンタルシューズとマイシューズ、結局どちらが得ですか?

A料金だけで見ると、レンタル料1回400円前後・シューズ価格1万〜1万5,000円程度と仮定した場合、月3〜4回以上のペースで半年以上続く見込みがあれば、マイシューズのほうが総額で得になる計算です。月1〜2回程度のお試し段階では、無理に急ぐ必要はありません。

Qまだ数回しか行っていませんが、買ってもいいですか?

A継続するかどうかがまだ分からない段階での購入は、使わないまま眠らせてしまうリスクがあります。月2〜3回のペースで2〜3ヶ月ほど続けてみて、継続の手応えを感じてから検討するのがおすすめです。

Qレンタルシューズは衛生的に問題ありませんか?

A多くのジムでは使用後に消毒・乾燥の工程を挟んでいますが、不特定多数が使い回す靴であることに変わりはなく、リスクをゼロにはできません。気になる場合は、クライミングシューズ専用の薄手ソックスを併用することで、足裏感覚を大きく損なわずにリスクを軽減できます。

Q1足目はどんなタイプを選べばいいですか?

Aダウントゥ(つま先の反り)が控えめで、ソールがしっかりしたオールラウンド寄りのモデルが無難とされています。着脱のしやすいベルクロタイプを1足目に選ぶ人が多いです。詳しいスペックの読み方は別記事のクライミングシューズ選び方ガイドを参考にしてください。

Q自分の足のサイズがまだよく分かりません。それでも買っていいですか?

Aサイズ感がつかめていない段階での通販購入は、失敗のリスクが高くなります。可能であれば、レンタルシューズを何度か履き比べて「このくらいのきつさが自分には合う」という感覚をつかんでから購入するか、専門店で試し履きをしてから決めることをおすすめします。

Qマイシューズを買えば、もうレンタルシューズは使わなくなりますか?

A基本的な練習はマイシューズで行うことになりますが、外岩の入門など別のタイプのシューズが必要な場面では、一時的にレンタルや貸し出しを利用することもあります。1足で全てをカバーしようとせず、必要に応じて使い分けるくらいの柔軟さを持っておくとよいでしょう。

Q子どもの場合も同じ基準で考えていいですか?

A成長期の子どもは足のサイズが数ヶ月単位で変わることがあり、頻繁な買い替えのコストがマイシューズを持つメリットを上回ってしまう場合があります。子ども用は特に、通う頻度や成長のペースを踏まえて、やや慎重にタイミングを判断することをおすすめします。

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SPOGEAR編集部

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