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競泳4泳法のルールを解説|失格になる例
水泳

競泳4泳法のルールを解説|失格になる例

自由形・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライという競泳4泳法それぞれの基本ルールと、失格(DQ)になりやすい違反例、スタート・ターン・フィニッシュタッチの規定をわかりやすく解説します。

公開:更新:執筆:SPOGEAR編集部

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競泳は自由形・背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライという4つの泳法で構成される競技ですが、それぞれの泳法には手足の動かし方や壁へのタッチ、ターンの仕方について細かいルールが定められています。テレビ中継で「あの選手は取り消し(DQ)になった」というアナウンスを聞いても、何が違反だったのか初心者にはわかりにくいことが多いはずです。実際、平泳ぎのキックの打ち方やバタフライの両手同時タッチなど、見た目だけでは気づきにくい違反規定がいくつも存在します。この記事では、4泳法それぞれの基本ルールを整理したうえで、大会でよく見られる失格の具体例、そしてすべての泳法に共通するスタートとターンの規定について、初めて競泳のルールを学ぶ人にもわかるようにまとめました。観戦時にレース展開や審判の判定の意味を理解する助けになる内容です。

この記事でわかること

  • 自由形(クロール)の基本ルール
  • 背泳ぎのルールと反則になりやすい動き
  • 平泳ぎのルールと厳格なタッチ・キックの規定
  • バタフライのルールとよくある反則
  • スタートの規定と反則スタート
  • ターンの共通ルールと壁へのタッチ

自由形(クロール)の基本ルール

自由形は「泳法を自由に選べる」種目という名前のとおり、実際にはどの泳ぎ方で泳いでもよいというルールになっています。ただし、多くの選手が最も速く泳げるクロールを選ぶため、結果的に「自由形=クロール」というイメージが定着しています。

自由形で明確に定められているルールは、レースの一部を除いて体の一部が常に水面に出ていなければならないという点と、スタートおよび各ターンの後は体が完全に水没してよい距離が15mまでと制限されている点です。この15mルールは自由形だけでなく背泳ぎにも適用される共通規定です。

フィニッシュ(タッチ)については、自由形は体のどの部分でもよく、両手同時である必要はありません。手や足、あるいは頭が先にゴールラインに触れた時点でその選手のフィニッシュタイムが確定します。この点は平泳ぎ・バタフライと大きく異なる自由形ならではの特徴です。

個人メドレーやメドレーリレーの中で泳ぐ自由形では、他の3泳法(背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライ)のいずれとも異なる泳ぎ方を用いることが条件になっており、これらの泳法の要素を使うと反則と判定される場合があります。

背泳ぎのルールと反則になりやすい動き

背泳ぎはスタートから水中で仰向けの姿勢を保ったまま泳ぐ種目で、フィニッシュ以外の場面で体を大きく横や腹側に向けてしまうと反則になる可能性があります。

背泳ぎでは、ターンの動作に入るまでは常に背面(仰向け)の姿勢を保つ必要があります。ターンの際に体を回転させる動作は許可されていますが、その回転は継続的な動きの中で行い、いったん止まって腹側の姿勢のまま蹴り出すような動作は反則です。フィニッシュの瞬間も同様に、背面の姿勢を保ったまま壁にタッチすることが求められます。

自由形と同じく、スタートおよびターン後に体が完全に水没してよい距離は15mまでで、それ以降は頭の一部が常に水面上に出ていなければなりません。この15mラインはプールのコースロープやフラッグの位置で審判が確認しています。

よくある反則の例としては、ターンの直前に体を腹側まで回転させてしまい、その姿勢のままキックで壁を蹴り出してしまうケースや、フィニッシュの瞬間に体が横向き・腹側になってタッチしてしまうケースが挙げられます。

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平泳ぎのルールと厳格なタッチ・キックの規定

平泳ぎは4泳法の中でもルールが最も細かく規定されている泳法で、手のかき方・キックの打ち方・タッチの方法のいずれにも独自の制約があります。

手の動きは、体の前で左右対称に同時に動かし、肩のラインより後方に手を運んではいけないという制約があります(バタフライキックを併用する最後のストロークを除く)。キックについても同様に左右対称であることが求められ、左右交互のバタ足(クロールのようなキック)を混ぜることは反則になります。

また、平泳ぎでは1回のストローク・キックのサイクルの中で、頭の一部が水面上に出ていなければならないタイミングが定められています。ただしスタート直後とターン直後の1回目のストロークサイクルに限り、完全に水中に沈んだまま長く潜って泳ぐことが認められており、これを利用したアンダーウォーターの技術が競泳のレベルではよく使われます。

ターンおよびフィニッシュのタッチは、自由形や背泳ぎと違って両手を同時に、かつ左右対称に壁へタッチすることが必須です。片手だけが先に触れてしまったり、両手の到達に明確な時間差があったりすると失格の対象になります。

よくある失格例

平泳ぎでは「キックが左右非対称になる」「片手だけ先にタッチしてしまう」「1サイクルの中で頭が一度も水面上に出ない」といった違反が典型的な失格理由として挙げられます。テレビ中継のスローモーション映像でもこうした場面が解説されることがあります。

バタフライのルールとよくある反則

バタフライは両手両足を同時に、かつ左右対称に動かすことが求められる泳法で、平泳ぎと同様に対称性のルールが厳しく適用されます。

手は両腕を同時に前方へリカバリーし、体の下を通して後方へかき戻す動作を繰り返します。キックは両足を同時に上下させるドルフィンキックのみが認められ、左右の足を交互に動かすキックは反則です。手と足のどちらも「同時・左右対称」であることが判定の基準になります。

ターンとフィニッシュのタッチは平泳ぎと同じく両手同時・左右対称でなければなりません。片手だけで壁に触れてターンやフィニッシュをすると失格になります。

スタートおよびターン後は、平泳ぎと同様に最初のストロークサイクルに限り体を沈めたまま進むことが認められていますが、その後は通常のバタフライの動きに戻り、極端に長い距離を潜り続けることは認められません。

スタートの規定と反則スタート

スタートは4泳法すべてに共通する重要な場面で、号砲やスタート合図に対する反応にも明確なルールがあります。

  1. 1審判の「テイクユアマークス」の合図で、選手は所定の姿勢を取り静止する
  2. 2全選手が静止したことを確認してスタート合図(号砲・音)が出される
  3. 3号砲が鳴る前に体が動いてしまうとフォルススタート(反則スタート)の対象になる
  4. 4自由形・平泳ぎ・バタフライはスタート台からの飛び込みスタート、背泳ぎは水中からのスタートで行う
  5. 5反則スタートが認められた選手は、そのレースで失格となる

リレーでのスタート規定

リレー種目では、前の泳者が壁にタッチする前に次の泳者が台から離れてしまう「引き継ぎ違反(テイクオーバー違反)」も反則の対象です。電子計測システムで足の離れるタイミングが厳密に判定されています。

ターンの共通ルールと壁へのタッチ

ターンは各泳法で細かい違いがありますが、共通して守らなければならない基本ルールも存在します。

自由形のターンでは、体のどの部分で壁に触れてもよく、クイックターン(前方回転して足で壁を蹴るターン)のように手を使わないターンも認められています。一方、背泳ぎ・平泳ぎ・バタフライでは、ターンの際に体の一部(背泳ぎは体、平泳ぎとバタフライは両手)が壁に触れることが必要です。

ターンの際に壁を蹴り出す方向やタイミングにも規定があり、たとえば平泳ぎとバタフライでは両手タッチの直後、体が完全に水没する前に蹴り出しの動作を始めなければならないというルールがあります。

これらのターンの細かい違反は、選手本人も気づかないうちに起きることがあり、大会では審判やターンジャッジが壁際に立って個別に確認しています。

個人メドレー・メドレーリレーの泳法順

4泳法をすべて泳ぐ個人メドレーと、複数の選手がそれぞれ1泳法を担当するメドレーリレーは、それぞれ泳ぐ順番が定められています。

個人メドレーは「バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形」の順で泳ぐことが規定されています。この順番は世界共通で、順番を変えて泳ぐことは認められません。

メドレーリレーは個人メドレーと泳法順が異なり、「背泳ぎ→平泳ぎ→バタフライ→自由形」の順で4人の選手がバトンタッチしていきます。1人目が背泳ぎから始まる点が個人メドレーとの大きな違いです。

それぞれの区間では、その泳法固有のルール(平泳ぎの両手タッチ、バタフライの左右対称など)がそのまま適用されるため、メドレー種目は反則のリスクが泳法ごとに増えるという特徴もあります。

ルールを知って競泳をもっと楽しむ

4泳法それぞれに独自のルールがあることを知っておくと、レース中の細かい動きや、まれに起こる失格判定の意味が理解しやすくなります。

特に平泳ぎとバタフライの「両手同時タッチ」「左右対称の動き」というルールは、選手同士のタイム差がわずかな決勝レースほど厳密に判定される傾向があり、観戦中にスローモーション映像で確認される場面もよく見られます。

これらのルールは国際的な統括団体である World Aquatics(旧FINA)の競泳規則をもとに、日本国内では日本水泳連盟が国内大会向けの規定を運用しています。細部は改正されることもあるため、最新の規則は必ず公式発表を確認してください。

よくある質問

Q平泳ぎで片手だけ先に壁にタッチすると必ず失格になりますか?

A平泳ぎとバタフライはターン・フィニッシュの際に両手を同時かつ左右対称に壁へタッチすることが必須のルールです。明確な時間差や左右非対称なタッチと判定されると失格(DQ)の対象になります。

Q背泳ぎで体が水没してよい距離に制限はありますか?

Aあります。自由形と背泳ぎは、スタートおよび各ターンの後に体が完全に水没してよい距離が15mまでと定められており、それ以降は頭の一部が常に水面上に出ている必要があります。

Qバタフライのキックはクロールのように交互に動かしてもよいですか?

Aいいえ。バタフライのキックは両足を同時に上下させるドルフィンキックのみが認められており、左右交互のキックを行うと反則の対象になります。

Q個人メドレーとメドレーリレーで泳ぐ順番は同じですか?

A異なります。個人メドレーは「バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形」の順ですが、メドレーリレーは「背泳ぎ→平泳ぎ→バタフライ→自由形」の順で選手がバトンタッチしていきます。

Q反則スタート(フォルススタート)はどのように判定されますか?

Aスタート合図(号砲)が鳴る前に体が動いてしまうと反則スタートと判定され、そのレースで即座に失格となります。スタート台には合図の前の動きを検知するセンサーが設置されている大会もあります。

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