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スイミングスクールに通い始めたり、フィットネスクラブでのプールを習慣にし始めたりすると、多くの人がしばらくしてから気づくのが「髪のきしみ」や「パサつき」です。ゴーグルやキャップ、水着は最初から入念に選ぶ人が多い一方で、髪のケアは後回しにされがちで、「なんとなくいつものシャンプーで洗っているけれど、最近髪がごわつく気がする」と感じたまま数か月、数年と過ごしている人も少なくありません。プールの水には消毒のための塩素が含まれており、これが髪の表面を守るキューティクルにダメージを与えることで、パサつきやきしみ、カラーリングした髪の色落ちといった変化が起こりやすくなります。とはいえ、通販サイトで「塩素除去シャンプー」や「洗い流さないトリートメント」を探してみても、種類が多くてどれを選べばいいか迷ってしまうものです。この記事では、プールの塩素がなぜ髪に影響するのかという基本的な仕組みから、泳ぐ前・泳いだ直後・帰宅後という3つのタイミングでできるケアの考え方を整理し、目的別に候補になりやすい4点を紹介します。
この記事でわかること
- 「なんとなくきしむ」を放置するとどうなるか
- そもそもプールの塩素はなぜ髪を傷めるのか
- 泳ぐ前にできる予防ケア
- プールから上がった直後にできる応急ケア
- 帰宅後のシャンプー選び — 「塩素除去」の仕組みを知る
- 洗い流さないトリートメント・オイルの活用法
水泳後の髪ケアにおすすめの4選
ここから本題の候補紹介に入ります。その前に一つ、これらを使えば髪が傷まなくなる、という話ではありません。いずれもメーカーの商品ページ上で塩素対策やダメージケアとして案内されているものを中心に、役割が異なる4点を選びました。掲載価格は記事作成時点の参考値です。時期によって上下することがあります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・容量を確認してください。
4点を並べると、役割がはっきり分かれているのが分かります。スイムヴィックはプール専用に開発された塩素除去シャンプーで「洗う」工程を担い、ラサーナ プレミオールはシャンプー・トリートメント・エッセンスの3点セットで「補修」を、モロッカンオイルとロレアル パリのオイルはそれぞれ「予防と保護」を担う洗い流さないケアという方向性の違いがあります。
どれを選べばいいかは、プールに入る頻度や、すでに感じているダメージの程度によって変わります。プール上がりのにおいやきしみをまず何とかしたいならスイムヴィック、既に感じているパサつきをじっくり補修したいならラサーナ プレミオール、泳ぐ前後を通してオイルで保護したいならモロッカンオイルかロレアル パリのオイルという軸で選ぶと、後悔の少ない選択になりやすいです。予算に余裕があればモロッカンオイル、まずは手頃に試したいならロレアル パリを選ぶと考えるとイメージしやすいはずです。
また、これらは必ずしも1点だけを選ぶ必要はありません。塩素除去シャンプーで洗浄し、仕上げに洗い流さないオイルで保護するというように、洗浄と保護を組み合わせることで、それぞれの効果を補い合うことができます。まずは自分の困りごとに近い1点から取り入れて、余裕があれば組み合わせを増やしていくとよいでしょう。

PHD swimvic(スイムヴィック)塩素除去シャンプー 250mL
4.51(43件のレビュー)
参考価格1,760円
プール・スイミング専用に開発された塩素除去シャンプー。アスコルビルリン酸(ビタミンC誘導体)とグルタミン酸Na(アミノ酸)を配合し、髪に付着した塩素を中和してにおいやきしみを軽減するとして案内されています。水泳選手のヘアケアとして雑誌やブログでも紹介されることが多い定番アイテムです。
ここが良い
- プール専用に開発された数少ない塩素除去特化シャンプーで、狙いが分かりやすい
- 複数のレビューで平均4.5前後の高評価を得ており、実際の使用感を確認しやすい
- 250mLとやや小ぶりで、まず試してみたい人にも取り入れやすい容量
注意点
- ドラッグストアなど店頭での取り扱いは限られ、主に通販での購入が中心になる
- 洗浄力はマイルドな設計のため、皮脂汚れが多い日は二度洗いが必要になる場合がある
ラサーナ プレミオール 21日間スターターセット(シャンプー・トリートメント・ヘアエッセンス)
4.41(1,451件のレビュー)
参考価格3,905円
高級海藻成分を配合したダメージケアシリーズ「プレミオール」の、シャンプー・トリートメント・洗い流さないヘアエッセンスがそれぞれ3日分ずつセットになったお試しセット。塩素そのものへの効果ではなく、乾燥やパサつきといった既存ダメージの補修に重点を置いた製品です。
ここが良い
- シャンプー・トリートメント・洗い流さないエッセンスの3点が揃い、帰宅後のケアを一式試せる
- 公式ショップからの購入で、正規品として安心して試しやすい
- 3日分ずつの小容量セットのため、本格導入前のお試しとしてハードルが低い
注意点
- 塩素そのものを中和する成分は明記されておらず、除去よりも補修が主目的
- セットを使い切った後は単品での継続購入が前提になり、ランニングコストがかかる
モロッカンオイル トリートメント(洗い流さないヘアオイル)100mL
4.71(534件のレビュー)
参考価格2,090円〜(50mL/100mLの選択制、価格はサイズにより変動)
アルガンオイルをベースにした、世界的に知られる洗い流さないヘアオイル。美容室専売品としても広く使われており、タオルドライ後の髪に少量馴染ませることで、乾燥やパサつきを抑える保護膜を作るとして案内されています。泳ぐ前の保護と泳いだ後の補修の両方に活用しやすいのが特徴です。
ここが良い
- 美容室専売品としても長年使われてきた実績のある定番オイルで、正規品を選びやすい
- 泳ぐ前の保護膜づくりと泳いだ後の補修の両方に使え、1本で汎用性が高い
- 公式ショップからの購入でレビュー件数も多く、使用感を確認しやすい
注意点
- 4点の中では価格がやや高めで、消耗品として使い続けるにはコストがかかる
- オイルタイプのためつけすぎるとキャップの中で髪が滑りやすくなる場合がある

ロレアル パリ エクストラオーディナリー オイル エッセンシャル 100mL
4.51(207件のレビュー)
参考価格1,751円
6種のフローラルオイルをブレンドした、洗い流さないヘアオイル。ドラッグストアでも手に取りやすい価格帯で展開されている、大手化粧品メーカーの定番アウトバストリートメントです。乾燥した毛先を中心に馴染ませることで、指通りとまとまりを整えるとして案内されています。
ここが良い
- 世界的な大手化粧品メーカーの製品で、ドラッグストアでも入手しやすい安心感がある
- 100mLで1,751円と、4点の中でもっとも手頃な価格帯
- 公式ショップからの購入で正規品として選びやすい
注意点
- プール・塩素対策を前面に打ち出した製品ではなく、一般的なダメージケア用途が中心
- 保護力はモロッカンオイルと比べるとややマイルドとされる
■ スペック比較表
| 商品 | PHD swimvic(スイムヴィック)塩素除去シャンプ… | ロレアル パリ エクストラオーディナリー オイル エッセ… | ||
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 1,760円 | 3,905円 | 2,090円〜(50mL/100mLの選択制、価格はサイズにより変動) | 1,751円 |
| 購入 | ||||
| 内容量 | 250mL | シャンプー130mL・トリートメント130g・ヘアエッセンス20mLの3点セット | 50mL/100mLから選択 | 100mL |
| 主な特徴成分 | アスコルビルリン酸(ビタミンC誘導体)、グルタミン酸Na | 海藻エキス配合 | — | 6種のフローラルオイルブレンド |
| タイプ | 塩素除去シャンプー | — | 洗い流さないヘアオイル(アウトバストリートメント) | 洗い流さないヘアオイル(アウトバストリートメント) |
| 想定用途 | プール・スイミング後の髪&頭皮ケア | — | — | — |
| 想定使用期間 | — | 約21日分(3日分×3本の使い切りサイズ) | — | — |
| 販売元 | — | ラサーナ公式ショップ楽天市場店 | モロッカンオイル公式ショップ楽天市場店 | ロレアル パリ公式ショップ楽天市場店 |
| ベースオイル | — | — | アルガンオイル | — |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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「なんとなくきしむ」を放置するとどうなるか
プールに通い始めたばかりの頃は、髪のきしみを「プールだから仕方ない」と受け止めて、特に対策をしないまま過ごす人が多いようです。実際、月に1〜2回程度の利用であれば、普段のシャンプーだけでも大きな問題にならないことがほとんどです。ですが、週に何度も泳ぐ習慣がある人や、スイミングスクールに通う子ども、長年プールで練習を続けている競泳経験者にとっては、この「なんとなくのダメージ」が積み重なり、髪質そのものが変わってしまうことがあります。
典型的な変化としては、髪の内部の水分やタンパク質が徐々に流出し、指通りが悪くなる、乾かしたときにパサついて広がりやすくなる、といった症状が挙げられます。カラーリングをしている人であれば、色が抜けやすくなったり、明るい髪色が緑がかって見えたりすることもあります。これは主に塩素の酸化作用によるもので、多くの場合は徐々に進行するため、「去年より髪が傷んでいる」と気づいた頃には、すでにダメージが蓄積していることが少なくありません。
また、髪だけでなく頭皮への影響も無視できません。プールの水には塩素のほか、施設によっては微量の残留物が含まれていることもあり、頭皮が乾燥しやすい人や敏感肌の人は、かゆみやフケが気になりやすくなる場合もあります。「泳いだ後になんとなく頭皮がつっぱる」と感じたことがある人は、髪だけでなく頭皮のケアも意識してみる価値があります。
この記事では「このシャンプーを使えば髪が傷まなくなる」というような断定的な書き方はしません。髪や頭皮の状態には個人差が大きく、もともとの髪質・カラーリングの有無・泳ぐ頻度によって、必要なケアの強度も変わってくるためです。その代わり、なぜダメージが起こるのかという仕組みと、どのタイミングでどんなケアをすると効果的とされているのかを、できるだけ具体的に説明していきます。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については効果を保証するものではないため、「〜とされる」といった控えめな表現を使っています。髪や頭皮への効果の感じ方には個人差が大きく、一概には言えないためです。判断材料として使ってください。
そもそもプールの塩素はなぜ髪を傷めるのか
プールの水には、雑菌の繁殖や水質の悪化を防ぐために塩素(次亜塩素酸ナトリウムなど)が使われています。これは衛生管理のうえで欠かせないものですが、同時に髪の表面を覆う「キューティクル」といううろこ状の組織を開かせたり傷つけたりする作用があるとされています。キューティクルが開いた状態のまま乾燥すると、髪内部の水分やタンパク質が流出しやすくなり、指通りの悪さやパサつきにつながります。
さらに、塩素には酸化作用があるため、カラーリングした髪の色素を分解し、色落ちを早めてしまうことがあるとも言われています。特に明るいブロンド系やハイトーンのカラーをしている場合、髪内部の金属イオン(水道水やプール水に含まれる微量の銅など)と塩素が反応して、髪が緑がかって見える「グリーンヘア」と呼ばれる現象が起こることもあります。これは頻繁に長時間プールに入る競泳選手やライフガードなどで報告されることがある現象です。
もう一つ見落とされがちなのが「濡れた髪はダメージを受けやすい」という性質です。髪は乾いた状態よりも水を含んだ状態のほうが摩擦に弱く、伸びやすくなっています。プールの中で泳ぐ、キャップを着脱する、タオルで強くこするといった動作は、乾いた髪であれば問題にならなくても、濡れた状態では想像以上に髪への負担になっていることがあります。塩素そのものの影響と、濡れた髪への物理的な摩擦の両方が重なることで、パサつきやきしみが進行しやすくなると考えられています。
なお、この記事では主に屋内外の一般的な塩素消毒プールでの利用を想定しています。オゾン処理や紫外線処理を併用した特殊な設備のプールでは塩素濃度が異なる場合がありますが、その場合でも「濡れた髪への摩擦」や「乾燥による水分・タンパク質の流出」という基本的な仕組みは共通しているため、この記事で紹介する考え方はおおむね参考にしていただけます。
泳ぐ前にできる予防ケア
髪のダメージ対策というと「泳いだ後に何をするか」に意識が向きがちですが、実は泳ぐ前の一手間が、その後のダメージの度合いを左右するとされています。ここでは、プールに入る前にできる予防的なケアを整理します。
一つ目は「真水で髪を濡らしてから入水する」という方法です。髪は乾いた状態だと水分を吸収しやすいスポンジのような性質があり、乾いたままプールに入ると塩素を含んだプール水を大量に吸収してしまいます。あらかじめシャワーなどの真水で髪をしっかり濡らしておくと、髪がすでに水分で満たされた状態になり、プール水(塩素)を吸収する量を減らせるとされています。スイミングスクールや競泳の現場で「入水前にシャワーを浴びる」ことが指導されるのは、衛生面だけでなくこうした理由もあります。
二つ目は「洗い流さないオイルやトリートメントで保護膜を作る」という方法です。髪の表面にオイル成分の膜を作っておくことで、プール水が髪の内部まで浸透するのを多少なりとも抑えられるとされています。ただし、オイルを使うとキャップの中で髪が滑りやすくなることがあるため、キャップを併用する場合は少量にとどめる、またはキャップの内側の生地との相性を確認しておくと安心です。
三つ目は、そもそも「スイムキャップを正しく着用する」ことです。キャップは主に体温低下の防止や競技での抵抗軽減を目的とした道具ですが、髪をプール水から物理的に遠ざけるという点では、塩素対策としても一定の効果が期待できます。ただし、キャップの縁から髪がはみ出していたり、長時間の練習で水が浸入してきたりすることもあるため、キャップだけに頼りきらず、他の対策と組み合わせるのが現実的です。スイムキャップ自体の選び方については、当サイトのキャップ選びの記事も参考にしてください。
カラーリング・パーマをしている人へ
カラーリングやパーマの直後は、髪の内部構造が安定するまでに数日かかるとされています。可能であれば、施術後2〜3日程度はプールを避けるか、入水前の真水シャワーと洗い流さないトリートメントによる保護を特に丁寧に行うことをおすすめします。
プールから上がった直後にできる応急ケア
泳ぎ終えてすぐに自宅へ帰れるとは限らず、更衣室で軽くすすぐ程度で済ませることも多いはずです。ここでは、本格的なシャンプーができない状況でも意識しておきたいポイントを整理します。
もっとも基本的なのは「できるだけ早く真水で髪をすすぐ」ことです。塩素は髪に付着した状態で時間が経つほど作用し続けるとされているため、更衣室にシャワー設備があれば、本格的に洗わなくても真水で軽く流すだけでも一定の効果があるとされています。時間がなくても「すすぐだけ」の数十秒を惜しまないことが、後々のダメージの蓄積を防ぐことにつながります。
次に、タオルで水気を取るときの拭き方です。濡れた髪はこすれに弱いため、ゴシゴシとこすって拭くと、キューティクルがさらに傷つきやすくなるとされています。タオルで髪を挟むようにして押さえ、水分を吸い取るようなイメージで拭くと、髪への摩擦を減らしやすくなります。吸水性の高いセームタオルやマイクロファイバータオルを使うと、短時間で効率よく水気を取れるため、こすり過ぎを防ぐことにもつながります。
また、髪をとかすタイミングにも注意が必要です。濡れた髪は伸びやすく切れやすい状態になっているため、すぐに目の細かいブラシでとかそうとすると、絡まりをほどく過程で髪が引っ張られ、切れ毛の原因になることがあります。可能であれば、目の粗いコームで毛先から根元に向かって少しずつほぐすようにとかし、洗い流さないトリートメントを軽く馴染ませてからブラッシングすると、負担を減らしやすくなります。
帰宅後のシャンプー選び — 「塩素除去」の仕組みを知る
帰宅してからのシャンプーは、髪に残った塩素や皮脂汚れをしっかり落とすための、いわば本格的なケアのタイミングです。通常のシャンプーでも汚れは落とせますが、プールを頻繁に利用する人向けに「塩素除去」を謳ったシャンプーが販売されています。まずはその仕組みを知っておきましょう。
塩素除去タイプのシャンプーには、アスコルビン酸(ビタミンC)やその誘導体を配合しているものが多く見られます。ビタミンCには塩素を中和する働きがあるとされ、髪や頭皮に残留した塩素のにおいやきしみを軽減する目的で使われています。プールから上がった後に髪がツンとしたにおいがする、という経験がある人は、こうした塩素中和成分を含むシャンプーを試してみる価値があります。
また、通常のシャンプーよりも洗浄力を抑えた設計になっている製品も多く、髪と頭皮の必要な皮脂まで奪いすぎないよう配慮されています。プールに頻繁に通う人は洗髪の回数自体も多くなりがちなため、洗浄力が強すぎるシャンプーを毎日使い続けると、かえって乾燥を招いてしまうことがあります。「しっかり洗浄したいが、乾燥はさせたくない」という相反する要望に応えるよう設計されているのが、この手のシャンプーの特徴です。
一方で、塩素除去を謳うシャンプーであれば必ず髪が傷まなくなる、というわけではありません。あくまで「通常のシャンプーよりも塩素の影響を軽減しやすい」という位置づけで捉え、後述するトリートメントや洗い流さないケアと組み合わせることで、より効果を実感しやすくなるとされています。
頭皮とお肌のことも考えると、髪だけでなく顔や体まで一本で洗える「全身タイプ」のシャンプーも選択肢に入ります。プールバッグの中身を減らせるうえ、更衣室での時短にもつながるため、忙しい社会人スイマーや、荷物をコンパクトにしたい子どもの練習用としても選ばれやすいタイプです。
洗い流さないトリートメント・オイルの活用法
シャンプーで汚れと塩素を落としたあとは、髪内部の水分やタンパク質の流出を防ぐ「補修」の工程が重要になります。ここで活躍するのが、洗い流さないタイプのトリートメントやオイルです。
洗い流さないトリートメントは、タオルドライ後、髪がまだ湿っている状態で使うのが基本とされています。髪が水分を含んでいる状態のほうが成分が浸透しやすく、その後ドライヤーで乾かす際の熱ダメージを抑える効果も期待できるためです。毛先を中心に、根元を避けて馴染ませると、頭皮のべたつきを抑えながら効果的にケアできます。
オイルタイプとミルク・クリームタイプでは、仕上がりの質感が異なります。オイルタイプは髪表面をコーティングする力が強く、乾燥がひどい毛先や、パーマ・カラーで傷んだ髪との相性が良いとされています。一方、ミルク・クリームタイプは軽い仕上がりになりやすく、髪が細い人やベタつきが気になる人に向いているとされています。自分の髪質や、プールに入る頻度に応じて使い分けるとよいでしょう。
また、朝の「泳ぐ前」と夜の「お手入れ」の両方でオイルを活用する人もいます。朝は少量を髪表面に馴染ませて保護膜を作り、夜はしっかりめの量で補修する、というように、同じ製品でも使うタイミングと量を変えることで、予防と補修の両方に対応できます。
つけすぎに注意
洗い流さないトリートメントやオイルはつけすぎると髪がべたついたり、キャップの中で滑って着脱しにくくなったりすることがあります。まずは少量から試し、髪の長さや量に応じて調整することをおすすめします。
目的別に見る3つのタイプ
ここまで見てきたシャンプー・トリートメント・オイルの役割を踏まえると、水泳向けのヘアケア用品はおおよそ3つの系統に分けられます。自分がどのタイミングのケアを強化したいかを先に決めておくと、数ある商品の中から候補を絞り込みやすくなります。
■ 塩素除去・洗浄特化型
ビタミンC誘導体などで塩素を中和する成分を配合したシャンプー・ボディソープが中心のタイプです。帰宅後のメインの洗浄ケアとして使うもので、プールに通う頻度が高い人ほど効果を実感しやすいとされています。
■ 補修・保湿特化型
ダメージケアに特化したシャンプー・トリートメントのセットが中心のタイプです。塩素除去そのものよりも、乾燥やパサつきといった既に受けたダメージのケアに重点を置いており、カラーリングをしている人にも選ばれやすい系統です。
■ 予防・保護特化型
洗い流さないオイルやミルクが中心のタイプです。泳ぐ前の保護膜づくりと、泳いだ後の補修の両方に使える汎用性の高さが特徴で、シャンプーと組み合わせて使うことでより効果を発揮しやすいとされています。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にヘアケア用品を選ぶ進め方を3つのステップでまとめました。すべてを一度に揃える必要はなく、自分の困りごとに近いところから取り入れていくのがおすすめです。
- 1自分が今いちばん困っていることを確認する。「プール上がりのにおいやきしみが気になる」なら塩素除去・洗浄特化型、「以前からパサつきや色落ちが気になっている」なら補修・保湿特化型、「これからダメージを最小限にしたい」なら予防・保護特化型から検討すると、無駄なく選びやすくなります。
- 2プールに入る頻度を考慮する。週に3回以上など頻度が高い人は、洗浄力がマイルドな塩素除去シャンプーを日常使いのメインに据え、補修系のトリートメントを併用する組み合わせが向いています。月に数回程度であれば、洗い流さないオイルを1本用意しておくだけでも十分な場合があります。
- 3荷物のコンパクトさも考える。プールバッグの中身は水着・キャップ・ゴーグル・タオルなど意外とかさばるため、全身用シャンプー1本で済ませるか、シャンプー・トリートメント・オイルを別々に持ち歩くかは、荷物量とのバランスで検討するとよいでしょう。旅行用の小さめサイズやスターターセットから試してみるのも一つの方法です。
カラーリング毛・パーマ毛の人が気をつけたいこと
カラーリングやパーマをしている髪は、施術によってすでにキューティクルが開きやすい状態になっているため、プールの塩素による影響を通常より受けやすいとされています。ここでは特に気をつけたいポイントを整理します。
まず、カラーリング直後の数日間はできるだけプールを避けるか、入水前の真水シャワーと洗い流さないオイルによる保護を特に丁寧に行うことをおすすめします。施術直後は髪内部の色素やパーマ剤が完全に定着しきっていない状態のため、この時期に塩素にさらされると、色落ちやパーマの持ちに影響が出やすいとされています。
また、カラーリング毛は色落ち防止を謳ったカラーケア専用のシャンプーを使っている人も多いと思いますが、プールに頻繁に通う場合は、塩素除去成分とカラーケア成分の両方を意識して製品を選ぶとよいでしょう。すべてを完璧に満たす製品を探すよりも、「週に数回はカラーケアシャンプー、プールに行った日は塩素除去シャンプー」というように使い分ける方法も現実的です。
緑がかった色味(グリーンヘア)が気になる場合は、市販の「紫シャンプー」など色味を補正するタイプのシャンプーを併用することもありますが、使いすぎるとかえって髪全体のトーンが暗くなることもあるため、週に1〜2回程度から試すことをおすすめします。気になる場合は美容師に相談し、自分の髪色や施術内容に合ったケア方法を確認するのが確実です。
子どもの髪ケアで気をつけたいこと
スイミングスクールに通う子どもは、大人以上にプールに入る頻度が高くなりがちで、自分でケアの必要性を意識することも少ないため、保護者によるサポートが重要になります。
まず、子ども用の塩素除去シャンプーやボディソープを選ぶ際は、低刺激性を謳った製品や、皮膚科医監修などの表記があるものを目安にすると安心です。子どもの頭皮は大人よりも薄くデリケートなため、洗浄力の強すぎる製品を毎日使うと、乾燥やかゆみの原因になることがあります。
次に、練習後の髪の乾かし方です。子どもは面倒くさがって自然乾燥に任せてしまうことも多いですが、濡れたまま長時間放置すると、雑菌の繁殖や頭皮のにおいの原因になりやすいとされています。可能であれば、練習後になるべく早くドライヤーでしっかり乾かす習慣をつけておくと、髪や頭皮のトラブルを予防しやすくなります。
また、キャップの着脱時に髪が引っ張られて切れ毛になることもあるため、ロングヘアの子どもは低い位置で緩くまとめてからキャップをかぶらせる、キャップの内側の生地が肌や髪に優しい素材のものを選ぶ、といった工夫も有効です。子ども用のスイムキャップの選び方については、当サイトのキャップ選びの記事も参考にしてください。
練習頻度が高い子どもへの配慮
選手コースなど、週に4回以上プールに入る子どもの場合は、通常のシャンプーだけでなく、月に数回は補修系のトリートメントを取り入れるなど、ケアの頻度や強度を年齢や髪質に合わせて調整することをおすすめします。
よくある質問
Qプールの後、髪はどのくらい早く洗えばいいですか?
A塩素は髪に付着した状態で時間が経つほど作用し続けるとされているため、できるだけ早く真水ですすぐことが大切です。更衣室にシャワー設備があれば、本格的に洗えなくても軽くすすぐだけで一定の効果が期待できます。帰宅後は普段どおりのタイミングでしっかりシャンプーしてください。
Q塩素除去シャンプーを使えば髪は傷まなくなりますか?
A塩素除去シャンプーは、通常のシャンプーよりも塩素の影響を軽減しやすいとされていますが、必ず髪が傷まなくなるというわけではありません。洗い流さないトリートメントやオイルによる保護・補修と組み合わせることで、より効果を実感しやすくなります。
Q泳ぐ前にオイルをつけると、キャップの中で滑りませんか?
Aオイルをつけすぎるとキャップの中で髪が滑りやすくなることがあります。少量を髪全体に薄く馴染ませる程度にとどめ、キャップの内側の生地との相性を確認しながら量を調整することをおすすめします。
Qカラーリングした髪がプールで緑っぽくなるのはなぜですか?
A塩素の酸化作用と、水道水やプール水に含まれる微量の金属イオンが反応することで、明るいカラーの髪が緑がかって見える現象が起こることがあります。入水前の保護と、色味を補正するタイプのシャンプーの併用が対策として挙げられます。気になる場合は美容師に相談することをおすすめします。
Q洗い流さないトリートメントはいつ使うのが効果的ですか?
Aタオルドライ後、髪がまだ湿っている状態で使うのが基本とされています。髪が水分を含んでいるほうが成分が浸透しやすく、その後のドライヤーの熱ダメージを抑える効果も期待できます。毛先を中心に、根元を避けて馴染ませてください。
Q子どもにも大人用の塩素除去シャンプーを使って大丈夫ですか?
A子どもの頭皮は大人よりも薄くデリケートなため、低刺激性を謳った製品や皮膚科医監修などの表記がある子ども向けの製品を選ぶことをおすすめします。洗浄力が強すぎる製品を毎日使うと、乾燥やかゆみの原因になることがあります。
Qスイムキャップをかぶれば塩素対策は十分ですか?
Aキャップは髪をプール水から物理的に遠ざける効果が期待できますが、縁から髪がはみ出したり、長時間の練習で水が浸入したりすることもあります。キャップだけに頼らず、入水前の真水シャワーやオイルでの保護、帰宅後の塩素除去シャンプーと組み合わせるのが現実的です。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

PHD swimvic(スイムヴィック)塩素除去シャンプー 250mL
参考価格 1,760円
向いている人:プール後の髪のにおい・きしみをまず何とかしたい人
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