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髪の長い人が水泳を始めると、多くの場合いちばん最初につまずくのが「髪をどう結んでキャップに収めるか」という、意外と地味な問題です。ゴーグルやスイムキャップ本体は最初から吟味して選ぶのに、髪をまとめるためのヘアゴムはたまたま自宅にあったものを使い、キャップの端から髪がはみ出したり、キャップを外すたびに髪が引っ張られて痛い思いをしたりする人は少なくありません。水泳用のヘアゴムには、プールの塩素や水への耐性、金具の有無、結び目の厚みといった専用の観点があり、普段使いのヘアアクセサリーをそのまま流用すると、キャップが破れる、髪が抜ける、衛生的に好ましくない、といったトラブルにつながることがあります。また、髪の量や長さによっては1枚のキャップだけでは収まりきらず、内側にもう1枚キャップを重ねる「二重キャップ」や、メッシュ・トリコット素材の「インナーキャップ(キャップライナー)」を活用する方法も広く行われています。この記事では、当サイトの他の水泳記事では扱っていない「髪をどう結び、どう収めるか」という物理的な側面に絞り込み、ヘアゴムの選び方、キャップライナーの仕組み、実際の装着手順までを整理し、目的別に候補になりやすい4点を紹介します。
この記事でわかること
- 「なんとなく結ぶ」が引き起こすトラブル
- 水泳用ヘアゴムに求められる3つの条件
- 結ぶ位置とまとめ方 — 「低い位置」が基本になる理由
- キャップライナー(インナーキャップ)とは何か
- 二重キャップの装着手順
- 目的別に見る3つのタイプ
水泳用ヘアゴム・キャップライナーのおすすめ4選
これより、実際に候補となったアイテムを紹介します。あらかじめ言っておくと、これらを使えば必ず髪のトラブルがなくなる、という話ではありません。いずれもメーカーの商品ページ上でロングヘア対応や水陸両用として案内されているものを中心に、役割が異なる4点を選びました。価格は執筆時点で確認したものであり、その後変わっている場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・サイズを確認してください。
4点を並べると、役割がはっきり分かれているのが分かります。TYRのメッシュキャップとアリーナのテキスタイルキャップはどちらも「収める」ための下地となるキャップライナー、TYRとスピードのロングヘア用シリコンキャップは1枚で完結させるための専用キャップという個性を持たせています。なお「結ぶ」工程を担うヘアゴムは、金具のない手持ちのものを使えば十分です。
どれから揃えるかは、今いちばん困っている場面によって変わります。二重キャップを試したいなら通気性重視のTYRメッシュキャップかフィット感重視のアリーナのテキスタイルキャップ、キャップ1枚で完結させたいならTYRかスピードのロングヘア用キャップという基準で見ていくと、自分に合うものが見つかりやすいでしょう。予算や準備にかけられる手間に応じて、無理のない組み合わせを選んでみてください。
また、これらは必ずしも1点だけを選ぶ必要はありません。金具のないヘアゴムで髪をまとめ、キャップライナーで覆い、その上からいつものメインキャップをかぶるというように、組み合わせることでそれぞれの役割を補い合うことができます。まずは自分の困りごとに近い1点から取り入れて、余裕があれば組み合わせを増やしていくとよいでしょう。
TYR(ティア)Long Hair Swim Cap ロングヘアスイムキャップ シリコン ユニセックス
参考価格約7,230円
長い髪をまとめた状態でもゆったりと収まるよう、後頭部側に大きめのボリュームを持たせて設計されたシリコン製スイムキャップ。ロングヘアの選手やマスターズスイマー向けに海外の水泳用品ブランドTYRが展開しているモデルで、二重キャップを使わずに1枚で長い髪をまとめて収めたい人向けの選択肢です。
ここが良い
- ロングヘア専用として設計されており、1枚で完結させたい人に向いている
- 海外の水泳専門ブランドTYRの製品で、狙いがはっきりしている
- 二重キャップの準備が面倒に感じる人でも扱いやすい
注意点
- 4点の中では価格が高めで、通常のシリコンキャップより数千円高くなる
- 取り寄せ扱いのため、到着まで10日〜4週間程度かかる場合がある

TYR(ティア)PRINT MESH SWIM CAP メッシュキャップ LCMM-50
参考価格1,100円
通気性に優れたメッシュ素材を採用した、TYRのトレーニング用キャップ。単体でのプール利用のほか、通気性を活かして二重キャップの1枚目(キャップライナー)としても使いやすいモデルです。M・Lの2サイズ、BK/GY/NVの3カラー展開。
ここが良い
- メッシュ素材で蒸れにくく、二重キャップの1枚目としても単体使用としても扱いやすい
- M・Lの2サイズ展開で、頭のサイズに合わせて選べる
- 価格が手頃で、まず1枚試してみたい人にリスクが少ない
注意点
- メッシュの目が粗いため、髪の量が多い人は単体だと髪がはみ出しやすい場合がある
- 防水性はないため、雨天時の保管など水濡れの扱いには注意が必要

arena(アリーナ)テキスタイルキャップ AS5SSC70U
5.00(1件のレビュー)
参考価格1,190円
生地が柔らかくかぶりやすい、日本製のトリコット素材キャップ。水抜けが良くムレ感が出にくいとして案内されており、水中ウォーキングやゆったり泳ぎたい健康志向スイマー向けの単体使用のほか、密な編み生地で髪をしっかり包み込めるため、二重キャップの1枚目としても使われています。
ここが良い
- 日本の水泳用品大手アリーナの製品で、正規品として安心して選びやすい
- 生地が柔らかくかぶりやすいため、シリコンキャップの下地としても摩擦を抑えやすい
- カラー展開が豊富で、フィットネス水着とのコーディネートもしやすい
注意点
- 単体でのプール使用時、水を含むと重くなりやすいとされる
- 競泳での抵抗軽減を目的とした設計ではなく、あくまで練習・健康志向スイマー向け
スピード(Speedo) ロングヘア シリコーン スイムキャップ
参考価格約2,700円
ロングヘアの人向けに作られたスピードのシリコーン製スイムキャップ。後頭部に余裕を持たせた形で、まとめた髪を1枚で収めやすいモデルです。英国からの個人輸入(海外直送)扱いで販売されています。
ここが良い
- 世界的な水泳ブランドのシリコーンキャップで、ロングヘアに対応した専用設計
- 二重キャップにせず1枚で完結させたい人に向く
- 無地のシンプルなデザインで、普段のプール練習に使いやすい
注意点
- 個人輸入扱いのため、到着まで日数がかかる場合がある
- 髪の量が多い人は、商品ページでサイズ感を確認したい
■ スペック比較表
| 商品 | TYR(ティア)PRINT MESH SWIM CAP … | arena(アリーナ)テキスタイルキャップ AS5SSC… | ||
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 約7,230円 | 1,100円 | 1,190円 | 約2,700円 |
| 購入 | ||||
| 素材 | シリコン | — | ポリエステル・ポリウレタン混紡(カラーにより異なる) | シリコーン |
| 性別 | ユニセックス | — | — | — |
| ブランド | TYR(ティア) | — | — | スピード(Speedo) |
| 想定用途 | ロングヘアでの水泳・マスターズスイミング | — | — | — |
| 品番 | — | LCMM-50 | AS5SSC70U | — |
| サイズ | — | M(50-55cm)/L(54-59cm) | F(54-59cm) | — |
| カラー | — | BK/GY/NV | — | — |
| 素材の特徴 | — | 通気性に優れたメッシュ素材 | — | — |
| 生産国 | — | — | 日本製 | — |
| カラー展開 | — | — | 全6色 | — |
| 対象 | — | — | — | ユニセックス・ロングヘア対応 |
| 販売形態 | — | — | — | 個人輸入(英国から直送) |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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「なんとなく結ぶ」が引き起こすトラブル
スイミングスクールに通い始めた子どもや、大人になってからプールに通い始めた人の多くは、最初のうちヘアゴムやキャップの扱いについて特に教わる機会がなく、自己流でなんとなく結んでキャップをかぶっています。低い頻度での利用であれば大きな問題にならないことも多いのですが、週に何度も通うようになると、この「なんとなく」が積み重なり、いくつかの具体的なトラブルとして表面化してきます。
典型的なトラブルの一つが、キャップの穴あきや破れです。金具やプラスチックパーツの付いたヘアゴムをつけたままシリコン製やラテックス製のキャップをかぶると、キャップの内側にパーツが擦れて小さな穴が開くことがあります。穴が開いたキャップは水が浸入しやすくなり、キャップ本来の役割である体温低下の防止や抵抗軽減の効果も低下してしまいます。せっかく品質の良いキャップを選んでも、ヘアゴム側の選び方一つで寿命を縮めてしまうのはもったいない話です。
もう一つのトラブルが、キャップの着脱時に髪が引っ張られることによる痛みや切れ毛です。特にキャップのゴム部分に髪が挟まった状態で無理に引き上げたり脱いだりすると、髪が強く引っ張られ、切れ毛や抜け毛の原因になることがあります。「プールに行くたびに頭皮が痛い」と感じている人は、ヘアゴムの結び方やキャップのかぶり方に見直しの余地があるかもしれません。
衛生面での指摘もあります。施設によっては、長い髪をキャップの外に出したまま泳ぐことをルールで禁止している場合があります。これは抜け毛がろ過設備に負担をかけたり、他の利用者の視界や快適さに影響したりすることを防ぐためです。ヘアゴムでしっかりまとめきれずキャップからはみ出してしまうと、注意を受けたり、他の利用者との間でトラブルになったりすることもあるため、まとめ方の質は見た目以上に重要な要素だと考えてください。
この記事では「このヘアゴムを使えば絶対に髪が傷まない」というような断定的な書き方はしません。髪質や髪量、キャップとの相性には個人差が大きく、個人差が大きく、一律には言えないためです。その代わり、なぜトラブルが起こるのかという仕組みと、どういう基準で選べば失敗しにくいのかを、できるだけ具体的に説明していきます。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については個人差があるため、「〜とされる」「〜しやすい」という書き方にとどめています。髪へのフィット感や痛みの感じ方には個人差が大きく、誰にでも当てはまるとは限らないためです。判断材料として使ってください。
水泳用ヘアゴムに求められる3つの条件
普段のファッション用ヘアゴムと、水泳向けに選びたいヘアゴムとでは、見るべきポイントが異なります。ここでは特に重要な3つの条件を整理します。
一つ目は「金具・硬いパーツを含まないこと」です。多くのファッション用ヘアゴムは、留め具として金属製のパーツやプラスチックのビーズを使っています。これらはキャップの内側と擦れて摩耗や穴あきの原因になるだけでなく、金属パーツは塩素を含むプール水に長時間さらされることでサビが発生し、髪や頭皮に付着する可能性もあります。水泳用として選ぶなら、ゴム紐やシリコンなど、金具を使わない一体成形タイプが基本になります。
二つ目は「結び目が薄く、コンパクトにまとまること」です。太い布製のシュシュや、結び目がかさばるタイプのヘアゴムは、キャップをかぶったときにその部分だけこんもりと盛り上がり、水の抵抗が増えるだけでなく、キャップがずれる原因にもなります。競泳選手が細いシリコン製やゴム製のヘアゴムを好んで使うのは、結び目をできるだけ薄く保ちたいという実用上の理由からです。
三つ目は「水に濡れても伸縮性が落ちにくいこと」です。布製のヘアゴムは水を吸うと重くなり、伸縮性が落ちて緩みやすくなることがあります。一方、シリコンやラバー素材のヘアゴムは濡れても伸縮性を保ちやすく、泳いでいる最中に髪がほどけてしまうトラブルを防ぎやすいとされています。とくに長時間の練習や大会本番では、この「濡れても緩まない」という性質が重要になります。
これら3つの条件を満たすヘアゴムの代表例が、スパイラル状にねじれたロープタイプのゴムや、シリコン製のリング状ヘアゴムです。いずれも金具を使わず、結び目が薄く、水に強い素材でできているため、水泳用として選ばれやすい傾向があります。逆に、普段のヘアアレンジ用に人気のシュシュやバレッタは、水泳用としてはあまり向いていないと考えておくとよいでしょう。
結ぶ位置とまとめ方 — 「低い位置」が基本になる理由
ヘアゴムそのものの選び方と同じくらい重要なのが、髪を「どの位置で」「どうまとめるか」です。ここでは、キャップに収めやすく、かつ痛みが出にくいまとめ方の考え方を整理します。
基本となるのは、うなじに近い低い位置でポニーテールにするか、さらに小さくまとめてお団子(バン)にする方法です。高い位置で結んでしまうと、キャップをかぶったときに結び目がキャップの頂点付近に当たり、圧迫感や違和感の原因になりやすくなります。低い位置であれば、キャップをかぶったときに結び目が後頭部の下のほうに収まりやすく、圧迫感を減らしやすいとされています。
髪の量が多い人や髪が長い人は、ポニーテールのままではキャップの中でボリュームが偏り、キャップがずれたり浮いたりする原因になることがあります。この場合、毛先をさらにお団子状にまとめてから低い位置に固定すると、キャップの内部でボリュームが分散しやすくなり、安定感が増すとされています。三つ編みにしてからお団子にする方法も、ほどけにくさの面で好まれることがあります。
また、前髪の扱いも見落とされがちなポイントです。前髪が長い人は、キャップをかぶる前にヘアピン代わりに小さなヘアゴムで軽くまとめておくと、キャップの縁から髪がはみ出しにくくなります。ただし、ここでも金具付きのピンは避け、シリコン製の小さなヘアゴムやヘアバンドを使うのが無難です。
髪をまとめる強さにも注意が必要です。きつく結びすぎると、キャップをかぶったときの圧迫感が強くなり、頭痛の原因になることもあります。逆に緩すぎると、泳いでいる最中にほどけてキャップの中で広がってしまうことがあります。「キャップをかぶった状態で軽く頭を振っても大きくずれない程度」を目安に、強さを調整するとよいでしょう。
長さが足りずお団子にできない場合
肩につかない程度のミディアムヘアで小さなお団子を作りにくい場合は、無理にお団子にせず、低い位置でのポニーテールのままキャップに収める方法でも構いません。その場合は次に紹介する二重キャップやインナーキャップを併用すると、はみ出しを防ぎやすくなります。
キャップライナー(インナーキャップ)とは何か
「キャップライナー」という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、要するに、メインで使うキャップの内側にもう1枚重ねて着用する薄手のキャップのことを指します。ここではその役割と、代表的な使い方を整理します。
キャップライナーには主に2つの役割があります。一つは「髪をしっかり内側に押さえ込む」役割です。特に髪の量が多い人や、くせ毛でボリュームが出やすい人は、シリコンキャップ1枚だけでは髪がキャップの内側で偏り、はみ出しやすくなることがあります。先にメッシュや薄手のトリコット素材でできたインナーキャップで髪全体を包み込み、その上からメインのシリコンキャップをかぶることで、髪をしっかり内側に固定しやすくなります。
もう一つの役割は「メインキャップの着脱をスムーズにする」ことです。シリコンキャップは伸縮性が高い反面、素材同士や髪との摩擦が大きく、直接髪にかぶせると引っかかりやすい特性があります。先に生地の柔らかいインナーキャップをかぶっておくと、髪とキャップの間に一枚布が挟まる形になり、シリコンキャップを滑らせるようにかぶりやすくなるとされています。競泳選手が「テキスタイルキャップ(トリコットキャップ)」と呼ばれる薄手の布製キャップを1枚目として使い、その上からシリコンキャップを重ねる「二重キャップ」は、この仕組みを利用した昔からある定番の方法です。
キャップライナーとして使われる生地には、大きく分けてメッシュタイプとトリコット(伸縮性のある編み生地)タイプがあります。メッシュタイプは通気性が高く蒸れにくい一方、生地の目が粗いため、単体で長い髪をしっかり覆う力はやや弱めです。トリコットタイプは生地が密で伸縮性も高く、髪をまんべんなく覆いやすい一方、メッシュタイプに比べると蒸れやすい傾向があります。長時間の練習には通気性を、しっかりとした収まりには密な生地を、というように目的に応じて使い分けるとよいでしょう。
なお、キャップライナーは必ずしも「水泳専用」として売られている製品でなくても代用できます。水泳用として販売されているテキスタイルキャップやメッシュキャップは、頭のサイズに合わせて作られ、伸縮性も泳ぐ動作を想定して調整されているため、専用品を選んだほうが結果的にフィット感やずれにくさの面で扱いやすいとされています。
二重キャップの装着手順
実際に二重キャップ(キャップライナー+メインキャップ)を使う場合の、基本的な装着手順を整理しておきます。慣れないうちは時間がかかりますが、手順を知っておくと更衣室でも落ち着いて準備できます。
- 1髪を低い位置でポニーテールまたはお団子にまとめる。このとき、うなじに近い位置でまとめておくと、この後キャップをかぶる際に結び目が邪魔になりにくい。
- 21枚目のインナーキャップ(メッシュまたはトリコット素材)をかぶる。前髪から後頭部にかけて髪全体を覆うように、両手で生地を軽く広げながらかぶると、髪がはみ出しにくい。結び目の部分が生地の中でボコッと突出しないよう、位置を軽く整える。
- 32枚目のメインキャップ(シリコンなど)を、インナーキャップの上から重ねてかぶる。額の生え際からかぶり始め、両手で左右均等に後方へ伸ばしながら装着すると、片側だけ突っ張ったり、髪を挟み込んだりするトラブルを防ぎやすい。
- 4装着後、鏡やゴーグル越しに髪がキャップの縁からはみ出していないかを確認する。うなじ部分やこめかみ付近は見落としやすいポイントなので、指で軽くなぞって確認すると安心。
脱ぐときは「めくり上げる」意識で
キャップを脱ぐときに前から後ろへ一気に引っ張ると、髪が強く引っ張られて痛みや切れ毛の原因になりやすくなります。額の生え際部分を指でつまみ、後頭部に向かって少しずつめくり上げるように脱ぐと、髪への負担を減らしやすくなります。
目的別に見る3つのタイプ
ここまで見てきたヘアゴム・インナーキャップ・ロングヘア対応キャップの役割を踏まえると、水泳の髪まとめグッズはおおよそ3つの系統に分けられます。自分がいちばん困っている場面を先に決めておくと、数ある商品から候補を絞り込みやすくなります。
■ ヘアゴム特化型
金具を使わないシリコン・ラバー素材のヘアゴムが中心のタイプです。まずは普段使っているヘアゴムを水泳用に置き換えたいという、いちばん取り入れやすい入り口になります。価格も手頃なものが多く、複数本まとめて用意しておくと安心です。
■ キャップライナー特化型
メッシュ・トリコット素材のインナーキャップが中心のタイプです。髪の量が多い人、二重キャップを試してみたい人向けで、既に持っているメインキャップと組み合わせて使うことを前提としています。
■ ロングヘア対応キャップ型
後頭部にゆとりを持たせた設計や、大きめのサイズ展開を持つ、髪の長い人向けに作られたキャップそのものが中心のタイプです。1枚で完結させたい人、二重キャップを面倒に感じる人に向いています。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際に商品を選ぶ手順を3段階に分けて整理しました。すべてを一度に揃える必要はなく、自分の困りごとに近いところから取り入れていくのがおすすめです。
- 1今使っているヘアゴムに金具やビーズが付いていないか確認する。付いている場合は、まずシリコン製やラバー製の水泳用ヘアゴムに置き換えるところから始めると、キャップの摩耗や穴あきのリスクをすぐに減らせる。
- 2今使っているキャップだけで髪がしっかり収まっているか振り返る。はみ出しやすい、着脱時に髪が引っ張られて痛いという自覚があれば、インナーキャップを追加する二重キャップの方法を検討する。
- 3毎回の準備の手間をどこまでかけられるか考える。二重キャップは効果が高い一方、準備に時間がかかるため、時短を優先したい場合は最初からロングヘア対応の設計になっているキャップ1枚で完結させる方法も選択肢に入れる。
髪が短い人・くせ毛の人が気をつけたいこと
ここまではロングヘアを前提に説明してきましたが、髪が短い人やくせ毛でボリュームが出やすい人にも、それぞれ気をつけたいポイントがあります。
ショートヘアやボブなど、結ぶほどの長さがない人は、ヘアゴムそのものよりもキャップのフィット感が重要になります。短い髪はキャップの内側で滑りやすく、泳いでいるうちにキャップがずれて額や耳の周りから水が入りやすくなることがあります。この場合、キャップの素材選びで滑りにくいテクスチャー加工のあるモデルを選んだり、先に薄手のインナーキャップを1枚かぶって摩擦を増やしたりする方法が効果的とされています。
くせ毛やパーマでボリュームが出やすい髪質の人は、乾いた状態で結んでからキャップをかぶると、髪の反発力でキャップが浮きやすくなることがあります。入水前に髪を軽く濡らしてからまとめると、髪がまとまりやすくなり、キャップにも収めやすくなるとされています。この方法は、当サイトの髪ケアに関する記事で紹介している「入水前に真水で髪を濡らす」という塩素対策の手順とも相性が良く、一石二鳥の効果が期待できます。
髪質や髪の量に関わらず共通して言えるのは、キャップをかぶる前の準備に少し時間をかけるだけで、泳いでいる最中の快適さが大きく変わるということです。焦って適当に結んでキャップをかぶるのではなく、更衣室で1分程度、髪の収まり具合を確認する習慣をつけておくと、キャップのずれや髪の痛みといったトラブルを減らしやすくなります。
子どものヘアゴム・キャップ選びで気をつけたいこと
スイミングスクールに通う子どもは、自分でヘアゴムやキャップの状態を確認する意識がまだ十分でないことが多く、保護者によるサポートが重要になります。
まず、子どもは自分でヘアゴムを結ぶ際に、大人よりも強く引っ張りすぎてしまうことがあります。きつく結びすぎると頭痛や不快感の原因になるため、練習前に保護者が一度結び直しを確認してあげると安心です。また、キャップの着脱を自分でさせる場合も、無理に引っ張らず、めくり上げるようにゆっくり脱ぐ動作を教えておくと、切れ毛や痛みを予防しやすくなります。
次に、成長期の子どもは髪の長さが定期的に変わるため、キャップのサイズが合わなくなっていないかを季節ごとに見直すことをおすすめします。以前はぴったりだったキャップが、髪が伸びたことできつく感じるようになっていたり、逆に髪を切ったことで余ってしまっていたりすることは珍しくありません。
低学年のうちは、ヘアゴムを忘れたり紛失したりすることも多いため、予備を含めて複数本用意しておくと安心です。金具のないシンプルなタイプを数本、プールバッグに常備しておくことをおすすめします。子ども用のスイムキャップの選び方については、当サイトのジュニア向けキャップ選びの記事も参考にしてください。
長い髪の女の子への配慮
髪の長い女の子は、低学年のうちは自分でお団子を作るのが難しいことがあります。可能であれば、練習前に保護者が低い位置でしっかりお団子にまとめてあげると、キャップからのはみ出しや、練習中に髪がほどけてしまうトラブルを防ぎやすくなります。
よくある質問
Q普段使っているヘアゴムをそのまま水泳に使ってはいけませんか?
A金具やビーズなど硬いパーツが付いているヘアゴムは、キャップの内側と擦れて穴あきや摩耗の原因になることがあるため、避けたほうが無難です。シリコン製やゴム製の、金具を使わない一体成形タイプのヘアゴムに置き換えることをおすすめします。
Q二重キャップは必ずやらないといけませんか?
A必須ではありません。髪の量や長さによってはキャップ1枚でも十分に収まる人もいます。1枚では髪がはみ出しやすい、着脱時に髪が引っ張られて痛いといった悩みがある場合に、インナーキャップを追加する二重キャップを検討するとよいでしょう。
Qキャップライナーはメッシュとトリコット、どちらを選べばいいですか?
A通気性を重視して蒸れを防ぎたいならメッシュタイプ、髪をしっかり密に覆って収まりを重視したいならトリコットタイプが向いているとされています。長時間の練習が多いか、髪の量が多く収まりにくいかで使い分けるとよいでしょう。
Qキャップを脱ぐときに髪が引っ張られて痛いのですが、どうすればいいですか?
A前から後ろへ一気に引っ張ると髪が強く引っ張られやすくなります。額の生え際部分を指でつまみ、後頭部に向かって少しずつめくり上げるように脱ぐと、髪への負担を減らしやすくなります。
Q髪を結ぶ位置はどこがいいですか?
Aうなじに近い低い位置でのポニーテールやお団子が基本とされています。高い位置で結ぶと、キャップをかぶったときに結び目が頂点付近に当たり、圧迫感や違和感の原因になりやすいためです。
Qショートヘアでもヘアゴムやキャップライナーは必要ですか?
A結ぶほどの長さがない場合はヘアゴムは不要ですが、短い髪はキャップの内側で滑りやすく、キャップがずれる原因になることがあります。滑りにくい加工のキャップを選ぶか、薄手のインナーキャップを併用すると安定させやすいとされています。
Qロングヘア対応キャップと通常のキャップ、何が違いますか?
Aロングヘア対応キャップは、後頭部側にゆとりを持たせた設計になっており、まとめた髪の量が多くても1枚で収めやすいよう作られています。通常のキャップより価格がやや高めですが、二重キャップの手間を省きたい人には選択肢になります。
迷ったらこれ|この記事のNo.1
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参考価格 約7,230円
向いている人:髪が長く、キャップ1枚で確実に髪を収めたい人
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