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オンラインのフィットネス動画サービスや近所のスタジオの体験レッスンを探していると、「ヨガ」と「ピラティス」がほぼ同じカテゴリの中に並んでいることに気づく人は多いはずです。どちらもマットの上で体を動かし、呼吸を意識しながらポーズや動作を行う運動というイメージがあり、実際に体験レッスンの案内を読んでも「柔軟性向上」「体幹強化」「リラックス効果」といった似たような効能が並んでいて、結局どちらを選べばいいのか分からなくなってしまうことがあります。実はこの2つ、発祥の国も成り立ちの経緯も、そして体の動かし方の基本方針もまったく異なる運動です。ヨガはインドで数千年前から伝わる修行法の一つを起源とし、ポーズ(アーサナ)を通じて心と体のつながりを整えることを重視します。一方のピラティスは20世紀初頭にドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が考案したリハビリテーション由来のエクササイズで、体幹(コア)を中心とした筋肉の使い方を科学的に整理し直した、比較的新しい運動です。この記事では、この2つの違いを「起源と目的」「呼吸法」「体への効果とされる傾向」「向いている人」という4つの切り口から整理し、どちらから始めるべきか、あるいは両方を組み合わせるならどう役割分担させればよいかを具体的に考えていきます。記事の後半では、これから始める人が最初にそろえやすい、実在するヨガ・ピラティス関連アイテムも紹介します。
この記事でわかること
- 「同じような運動」に見えてしまう理由
- 違い1:起源と目的 — 「心身の統合」を目指す修行と、「体幹の再教育」を目指すリハビリ
- 違い2:呼吸法 — 腹式呼吸中心のヨガと、胸式呼吸中心のピラティス
- 違い3:体の動かし方 — 静止して深めるヨガと、反復して鍛えるピラティス
- 違い4:体への効果とされる傾向 — 柔軟性・自律神経のヨガ、体幹・姿勢のピラティス
- どちらが向いている? タイプ別の目安
これから始める人のための実在アイテム4選
ここから紹介するのは、実際に候補として絞り込んだものです。まず前置きとして、道具をそろえたからといって効果が保証されるわけではありません。ヨガ・ピラティスそれぞれの入り口として選びやすい、実在するアイテムを4点紹介します。表示している価格は記事作成時点の参考価格です。変わることがあります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・カラー展開を確認してください。
4点を並べると、ヨガマット・ヨガブロックはヨガの「静止して深める」動作を支えるアイテム、ピラティスリング・レジスタンスチューブはピラティスの「反復して鍛える」動作を支えるアイテムという、それぞれの運動の性質がそのまま道具の役割に表れていることが分かります。
これからヨガを中心に始めるならヨガマットとヨガブロックの組み合わせから、ピラティスを中心に始めるならピラティスリングとレジスタンスチューブの組み合わせから検討するとよいでしょう。両方を並行して試してみたい人は、まず価格が手頃なブロックまたはリングのどちらか一つから取り入れて、続けられそうであればマットや他のアイテムを追加していくという進め方でも問題ありません。
表示価格・仕様は変わる場合があります。購入前に商品ページで最新の情報を確認しておきましょう。特にセール期間限定の価格表示がある商品は、通常価格との差を確認したうえで購入を検討することをおすすめします。
アルインコ(ALINCO)ヨガマット 5mm WBY701P
参考価格5,050円
長さ約180cmのロングサイズで、天然ゴムに近い素材を採用したヨガマット。天然ゴム特有のグリップ力を持ちながら、匂いが気になりにくいとされています。厚み5mmで重量約1.5kgと、初めてのヨガマットとしてバランスの取れた1枚です。
ここが良い
- 長さ約180cmのロングサイズで、身長が高めの人でも動作中にはみ出しにくい
- 天然ゴムに近いグリップ力があるとされ、ポーズ保持時に滑りにくい
- 5,000円台と、初めての1枚として試しやすい価格帯
注意点
- 厚み5mmは標準的な範囲で、床の硬さが特に気になる人には物足りない場合がある
- カラー展開が限定的な場合がある
PROIRON ヨガブロック 2個セット 高密度EVA 23×15×7.5cm
4.47(117件のレビュー)
参考価格1,999円(2個セット)
ヨガのポーズ保持を補助する、高密度EVA素材の2個セットヨガブロック。手が床に届きにくいポーズや、バランスを取りにくいポーズの際に体の下に置いて使うことで、無理のない姿勢でポーズを深めやすくするとされています。角が丸く仕上げられており、握りやすさにも配慮された作りです。
ここが良い
- 高密度EVA素材で体重をかけてもへこみにくいとされ、安定した補助が期待できる
- 8辺が丸く仕上げられており、手のひらへの当たりが柔らかいとされる
- 2個セットで、両手それぞれに使うポーズにも対応しやすい
注意点
- 硬めの質感のため、柔らかいクッション性を求める人には合わない場合がある
- セール期間外は通常価格(1,999円)での販売となる
YUREN ピラティスリング ヨガリング マジックサークル 直径38cm(オレンジ)
参考価格約3,080円
グラスファイバー製の芯に、NBR製のスリーブを組み合わせたピラティスリング。直径38cmで軽量、ピラティスの入門や自宅での体幹エクササイズに使えます。
ここが良い
- 軽量で、自宅でもスタジオへの持ち運びでも扱いやすい
- 5色から選べ、部屋に置いても目に入りやすい色を選べる
- 3,000円台で、ピラティスを試す最初の器具にしやすい
注意点
- ジムのマシンのような高負荷の筋トレには向かない
- ハンドルの掴み心地は好みが分かれるため、口コミも確認したい

リーボック(Reebok)トレーニングチューブ レジスタンスチューブ ライト/ミディアム/ヘビー
参考価格1,800円〜(負荷により1,800/2,070/2,500円)
ハンドル付きのレジスタンスチューブで、負荷レベルがライト・ミディアム・ヘビーの3段階から選べます。ピラティスのレッスンでは、脚や腕の可動域を広げるエクササイズの補助として使われることがあり、ヨガのストレッチ強化にも応用できるとされています。軽量でコンパクトなため、収納や持ち運びの負担も少なめです。
ここが良い
- ソフトグリップのハンドル付きで、握った状態での引っ張り動作がしやすい
- 軽量・コンパクトで、自宅の収納スペースを取らずに持ち運びもしやすい
- 負荷を3段階から選べるため、体力や慣れに合わせて調整しやすい
注意点
- ゴム製品のため、経年劣化や強い伸縮の繰り返しで摩耗する可能性がある
- 正しいフォームで使わないと、狙った筋肉に負荷がかかりにくい場合がある
■ スペック比較表
| 商品 | リーボック(Reebok)トレーニングチューブ レジスタ… | |||
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 5,050円 | 1,999円(2個セット) | 約3,080円 | 1,800円〜(負荷により1,800/2,070/2,500円) |
| 購入 | ||||
| サイズ | 幅600mm×奥行1800mm×高さ5mm | 23×15×7.5cm | — | — |
| 厚み | 5mm | — | — | — |
| 重量 | 約1500g | 240g×2個セット | 約320g(商品ページ記載) | 0.115kg/0.172kg/0.2kg(負荷レベル別) |
| 素材 | 天然ゴムに近い素材(天然ゴム特有の匂いを抑えた設計) | EVA(高密度) | グラスファイバー製芯+NBR製スリーブ | — |
| レビュー評価 | — | 4.47(116件、掲載時点) | — | — |
| 直径 | — | — | 38cm | — |
| カラー | — | — | 5色展開(写真はオレンジ) | — |
| 用途 | — | — | 内もも・腕・ヒップ・首まわりのエクササイズ、ストレッチ | — |
| メーカー | — | — | YUREN(公式ショップ) | — |
| 商品サイズ | — | — | — | 約138cm(L)×12.4cm(W)×2.7cm(H) |
| 負荷レベル | — | — | — | ライト・ミディアム・ヘビーの3段階 |
| 生産国 | — | — | — | 中国 |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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「同じような運動」に見えてしまう理由
ヨガとピラティスが混同されやすい最大の理由は、どちらも「マットの上で、呼吸を意識しながら、ゆっくりとした動きで体を整える」という表面的な特徴を共有しているためです。スタジオによっては同じインストラクターが両方のクラスを担当していることもあり、レッスンスケジュール表にも並んで掲載されているケースが少なくありません。
さらに、近年は「ピラティスヨガ」「ヨガピラティス」のように2つを融合させたクラス名を掲げるスタジオやオンラインレッスンも増えており、境界線がますます見えにくくなっています。こうした融合クラスには融合クラスなりの魅力がありますが、まずベースとなる2つの運動がそれぞれ何を目的として組み立てられているのかを理解しておくと、自分が今取り組んでいるレッスンがどちらの要素を強く含んでいるのか、目的に合っているのかを判断しやすくなります。
また、ウェアやマットなどの道具の見た目もよく似ています。実際、ヨガマットとピラティスマットは兼用できる場合とできない場合があり、そのあたりの違いは別記事で詳しく取り上げていますが、道具の見た目が近いことも「同じジャンルの運動」という印象を強めている一因といえます。
この記事では、道具の違いではなく、運動としての成り立ちや体の動かし方そのものの違いに焦点を当てます。結論を先に言うと、どちらが優れているという話ではなく、体のどこに意識を向けたいか、今の自分の目的が何かによって、選ぶべき運動が変わってくるというのがこの記事の立場です。
この記事のスタンス
体への効果や向き不向きには個人差があります。「〜とされる」「〜しやすい傾向がある」という表現にとどめ、断定は避けています。判断材料として使い、体に不安がある場合は事前に医師やインストラクターに相談することをおすすめします。
違い1:起源と目的 — 「心身の統合」を目指す修行と、「体幹の再教育」を目指すリハビリ
ヨガの起源は古代インドにさかのぼるとされ、もともとは瞑想を深めるための心身統合の実践法の一つでした。ポーズ(アーサナ)はその実践の一部であり、体を動かすこと自体が最終目的ではなく、呼吸と意識を通じて心を落ち着け、内面と向き合うための手段として位置づけられてきたとされています。現代の運動としてのヨガはこの伝統的な側面と、柔軟性・筋力向上といったフィジカルな側面の両方を含む形で広く普及しています。
一方のピラティスは、20世紀初頭にドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が、負傷した兵士のリハビリテーションのために考案したエクササイズが起源とされています。氏はもともと器械体操やボクシングにも取り組んでいた人物で、解剖学的な視点から「体幹(腹部・背中・骨盤まわりのインナーマッスル)を土台として、そこから手足を効率よく動かす」という考え方を体系化しました。この体幹を中心とした身体操作の再教育という発想は、後にダンサーやアスリートのコンディショニングにも取り入れられ、リハビリからフィットネスへと応用範囲が広がっていったという経緯があります。
この起源の違いは、そのまま現在のクラスの目的意識にも表れています。ヨガのクラスでは「呼吸に合わせてポーズを深める」「今この瞬間の体の感覚に意識を向ける」といった精神面への言及が比較的多く見られる一方、ピラティスのクラスでは「腹筋のどの部分を使っているか意識する」「骨盤の傾きを一定に保つ」といった、解剖学的・機能的な指示が中心になる傾向があります。どちらが良い悪いという話ではなく、そもそも組み立てられた背景が異なるため、レッスンの進め方や声かけの性質にも違いが出やすいということです。
なお、ヨガには瞑想や呼吸法だけを扱う流派から、パワーヨガのように運動強度の高い流派まで幅広いバリエーションがあり、ピラティスにもマットのみで行うマットピラティスと、専用の器具(リフォーマーなど)を使うマシンピラティスがあります。この記事では主に自宅やスタジオで手軽に始めやすい、伝統的なハタヨガ系のクラスとマットピラティスを念頭に比較を進めます。
違い2:呼吸法 — 腹式呼吸中心のヨガと、胸式呼吸中心のピラティス
2つの運動を比較するうえで、意外と見落とされがちなのが呼吸法の違いです。ヨガでは主に「腹式呼吸」が基本とされ、鼻から吸って鼻から吐く、お腹を大きく膨らませたりへこませたりする呼吸法が多くのポーズで採用されています。これはリラックス効果を重視した副交感神経を優位にしやすい呼吸法とされ、ポーズを深めながら心を落ち着けるという目的に合っています。
一方、ピラティスでは「胸式呼吸(ラテラル・ブリージング/側方呼吸とも呼ばれます)」が基本とされています。息を吸うときにお腹をへこませたまま、肋骨を左右・後方に広げるように呼吸することで、腹部のインナーマッスル(特に腹横筋)を常に軽く緊張させた状態を保ちながら体を動かせるとされ、体幹を安定させた状態でのエクササイズに適した呼吸法だと説明されることが多いです。
この違いは、実際に体を動かしてみると体感しやすい部分です。ヨガのポーズでゆったりと腹式呼吸をしながら伸びを深めていく感覚と、ピラティスの動作で胸式呼吸を保ちながら腹部を締め続ける感覚とでは、同じ「マットの上でゆっくり動く」運動でも、体への負荷のかかり方がかなり異なります。初めてピラティスに挑戦する人が「呼吸と動きを合わせるのが難しい」と感じやすいのは、普段馴染みのある腹式呼吸とは逆の使い方を求められるためだとも考えられています。
どちらの呼吸法にも一長一短があり、優劣をつけるものではありません。腹式呼吸はリラックスや自律神経のバランスを整える方向に働きやすいとされる一方、胸式呼吸(ラテラル・ブリージング)は体幹を安定させながら動き続けるための実用的な呼吸法として位置づけられています。両方を経験してみることで、自分の体がどちらの呼吸法により反応しやすいかを知る、という楽しみ方もあります。
呼吸法は最初から完璧を目指さなくていい
ヨガの腹式呼吸もピラティスの胸式呼吸も、最初から自然にできる人は多くありません。特にピラティスの呼吸法は、頭で理解していても体が思うように連動しないことがよくあるとされています。インストラクターの指導を受けながら数回のレッスンをかけて慣れていくものと考え、焦らず取り組むことをおすすめします。
違い3:体の動かし方 — 静止して深めるヨガと、反復して鍛えるピラティス
動作のリズムにも明確な違いがあります。ヨガの多くのクラスでは、1つのポーズを数呼吸〜数十秒かけて「静止」した状態で保持し、その間に呼吸を深めながら筋肉や関節の伸びを味わうという進め方が基本になります。木のポーズや戦士のポーズのように、片足立ちでバランスを取るポーズも多く含まれます。
一方ピラティスは、仰向けやうつ伏せ、横向きなど寝た姿勢を起点に、決められた回数(8〜10回程度が目安になることが多いとされます)を反復して行う動作が中心になります。ロールアップ(仰向けから上体を丸めて起き上がる動作)やハンドレッド(仰向けで脚と上体を持ち上げ、腕を上下に細かく動かしながら呼吸を数える動作)など、名前のついた一連のエクササイズ(クラシカルピラティスでは「マット・ワーク」と呼ばれる体系)を順番にこなしていくスタイルが伝統的とされています。
この違いから、運動としての体感も変わってきます。ヨガは「静的ストレッチ」に近い時間の使い方をする場面が多く、筋肉を伸ばした状態でじっくり保持することで柔軟性の向上につながりやすいとされています。一方ピラティスは反復動作によって特定の筋肉(特に体幹の深層筋)を継続的に使い続けるため、筋持久力やインナーマッスルの「使い方を覚える」トレーニングに近い性質を持つとされています。
もちろんこれは大まかな傾向であり、パワーヨガのように連続的な動きで発汗を促す流派もあれば、ピラティスにもゆっくりとしたポーズ保持に近い要素を含むエクササイズもあります。ただ、伝統的なスタイルを基準に比較すると、「保持して深める」ヨガと「反復して鍛える」ピラティスという対比は、初めての人がクラスを選ぶ際の目安として分かりやすい切り口です。
違い4:体への効果とされる傾向 — 柔軟性・自律神経のヨガ、体幹・姿勢のピラティス
ここまでの違いを踏まえると、体への効果として語られやすい傾向にも違いが出てきます。あくまで一般的に言われている傾向であり、個人差が大きい点には注意してください。
なお、どちらの運動も「これをやれば痩せる」「これで腰痛が治る」といった断定的な効果を保証するものではありません。体重の変化には食事や生活習慣全体が関わりますし、腰痛や姿勢の悩みには医学的な原因が別にある場合もあります。運動としての傾向を理解したうえで、体に不安がある場合は事前に医師やインストラクターに相談し、無理のない範囲で取り組むことが大切です。
消費カロリーの面では、静的なヨガのクラスよりも反復動作の多いピラティスのほうがやや高くなる傾向があるとされていますが、いずれも有酸素運動としての強度は高くありません。ダイエット目的が中心であれば、ウォーキングやランニングなど他の有酸素運動と組み合わせることも検討するとよいでしょう。
■ ヨガで期待されやすい傾向
筋肉や関節をじっくり伸ばすポーズが多いため、柔軟性の向上につながりやすいとされています。また腹式呼吸を中心とした深い呼吸を繰り返すことで、自律神経のバランスを整えたり、ストレスの緩和につながったりする可能性があるとされ、リラックス目的で取り入れる人も多く見られます。バランス系のポーズは体幹にも働きかけますが、ピラティスほど体幹だけに焦点を絞った構成にはなっていません。
■ ピラティスで期待されやすい傾向
体幹(腹横筋・多裂筋など、体を支えるインナーマッスル)を意識的に使う動作が多いため、姿勢の改善や体幹の安定感の向上につながりやすいとされています。反復動作による筋持久力の向上や、左右のバランスを整える動きが多いことから、姿勢の癖や体の使い方の偏りに気づくきっかけになるとも言われています。ヨガと比べると、リラックス効果よりも機能改善に主眼が置かれている構成が多い傾向があります。
どちらが向いている? タイプ別の目安
ここまでの違いを踏まえ、「今の自分にはどちらが合いそうか」を判断するための目安を整理しました。すべての人に当てはまる正解はありませんが、迷ったときの出発点として使ってください。
- 1まず今いちばん欲しいものを考える。「心を落ち着けたい」「柔軟性を高めたい」「ストレスを和らげたい」が中心ならヨガから、「姿勢を整えたい」「お腹まわりを引き締めたい」「体幹を鍛えたい」が中心ならピラティスから始めると、目的とレッスン内容のミスマッチが起きにくくなります。
- 2体の状態を確認する。腰や背中に慢性的な違和感がある場合、ピラティスは体幹を守りながら動く前提の設計になっているため、無理な反り腰やひねりを避けやすいクラスを選びやすいとされています。一方、体が硬いことに強いコンプレックスがある場合は、じっくり伸ばすヨガのほうが「できないポーズが恥ずかしい」という心理的なハードルを感じにくいという声もあります。
- 3続けやすさで選ぶという視点も持つ。近所にどちらのスタジオがあるか、オンラインレッスンで自分の生活リズムに合うクラスがあるかも、継続のしやすさを左右する現実的な要素です。理想の運動より、無理なく続けられる運動のほうが、結果的に体への変化を感じやすいとも言われています。
「どちらも初心者向けクラスから」が基本
ヨガにもピラティスにも、初心者向け・経験者向けとレベル分けされたクラスがあります。どちらを選ぶにしても、いきなり中級・上級向けのクラスに参加すると、フォームが崩れたまま体を動かしてしまい、狙った効果が得られにくくなることがあります。まずは初心者向け・入門向けと明記されたクラスや動画から始めることをおすすめします。
両方を組み合わせるという選択肢
「どちらか一方を選ばなければいけない」というわけではありません。実際、多くのスタジオや通っている人の中には、ヨガとピラティスを目的別に使い分けている例も見られます。ここでは、両方を無理なく組み合わせる考え方を紹介します。
分かりやすい組み合わせ方の一つが、「週の前半はピラティスで体幹と姿勢を整え、週末はヨガで心身をリセットする」というように、平日と休日で役割を分ける方法です。仕事や家事で緊張状態が続きやすい平日は機能改善に主眼を置いたピラティスで体の土台を整え、時間に余裕のある休日はじっくり呼吸とポーズに向き合うヨガでリラックスするという分担は、多くの人にとって取り入れやすい考え方です。
また、体幹の安定感が高まると、ヨガのバランス系のポーズ(片足立ちや逆転のポーズなど)が安定しやすくなるとも言われています。逆にヨガで培った柔軟性や呼吸のコントロール力は、ピラティスの可動域を広げるうえでも役立つ場合があります。この意味で、2つの運動は対立するものというより、互いを補い合う関係にあると捉えることもできます。
ただし、体力や時間には限りがあります。両方を無理に詰め込んで継続が負担になってしまっては本末転倒です。まずはどちらか一方を週1〜2回のペースで数か月続けてみて、余裕が出てきたらもう一方を取り入れる、という段階的な進め方でも十分に効果は期待できるとされています。
始める前に確認しておきたいこと
ヨガ・ピラティスのどちらを選ぶにしても、始める前に確認しておくと安心なポイントを整理しておきます。
まず、持病やケガの有無です。腰椎や頸椎に既往症がある場合、逆転のポーズ(頭を下にするポーズ)や強い前屈・後屈を含むヨガのポーズ、あるいは骨盤を大きく動かすピラティスの一部の動作が体に負担をかける場合があります。持病がある場合は、レッスン開始前にインストラクターへ伝えておくと、無理のない代替ポーズを案内してもらいやすくなります。
次に、レッスン形式の違いです。ヨガ・ピラティスのどちらも、スタジオでの対面レッスン、オンラインレッスン、動画配信サービスなど複数の形式で提供されています。対面レッスンはフォームの細かい修正を受けやすい一方、時間や場所の制約があります。オンライン・動画形式は自分のペースで取り組みやすい反面、フォームが崩れていても気づきにくいという側面もあります。初めのうちは、可能であれば数回だけでも対面レッスンでフォームの基礎を確認しておくと、その後の自主練習の質が上がりやすくなります。
最後に、継続のペースです。どちらの運動も、1回だけで劇的な変化を感じられるものではなく、数週間〜数か月かけて体の変化を実感していくものとされています。「まずは4週間、週1〜2回」など、無理のない期間と頻度を最初に決めておくと、効果を焦って挫折してしまうことを防ぎやすくなります。
妊娠中・産後の場合は必ず専門家に相談を
妊娠中や産後間もない時期は、体に大きな変化が起きているため、通常のヨガ・ピラティスのクラスがそのまま適しているとは限りません。マタニティ向け・産後向けと明記されたクラスを選ぶか、事前に医師やインストラクターに相談したうえで、体調に合わせて無理なく取り組むようにしてください。
よくある質問
Qピラティスとヨガ、初心者にはどちらがおすすめですか?
A目的によって変わります。心を落ち着けたい・柔軟性を高めたいという人はヨガから、姿勢を整えたい・体幹を鍛えたいという人はピラティスから始めると、目的とレッスン内容のミスマッチが起きにくいとされています。どちらも初心者向けクラスから始めることが大切です。
Qピラティスとヨガの呼吸法はどう違いますか?
Aヨガは主にお腹を大きく動かす「腹式呼吸」が基本とされ、リラックス効果を重視した呼吸法です。一方ピラティスは、お腹をへこませたまま肋骨を広げる「胸式呼吸(ラテラル・ブリージング)」が基本とされ、体幹を安定させた状態で動くための呼吸法とされています。
Qピラティスとヨガは両方やっても大丈夫ですか?
Aはい、両方を組み合わせている人も多く見られます。平日はピラティスで体幹と姿勢を整え、休日はヨガで心身をリセットするというように、目的別に使い分ける方法があります。ただし無理に詰め込むと継続の負担になるため、まずはどちらか一方から始め、余裕が出てきたらもう一方を取り入れるという段階的な進め方も有効です。
Qダイエット目的ならどちらが効果的ですか?
A静的なポーズが中心のヨガよりも、反復動作の多いピラティスのほうがやや消費カロリーが高くなる傾向があるとされていますが、いずれも有酸素運動としての強度は高くありません。体重の変化を目的とするなら、ウォーキングやランニングなど他の有酸素運動と組み合わせることも検討するとよいでしょう。
Q腰痛がある場合、ピラティスとヨガのどちらが向いていますか?
Aピラティスは体幹を安定させながら動く前提で設計されているエクササイズが多く、無理な反り腰やひねりを避けやすいクラスを選びやすいとされています。ただし腰の状態には個人差が大きく、既往症がある場合は自己判断せず、事前に医師やインストラクターに相談したうえで、体に合った運動を選ぶことをおすすめします。
Qマットピラティスとリフォーマーピラティスは何が違いますか?
Aマットピラティスは床に敷いたマットの上で自重を使って行うスタイルで、自宅でも取り入れやすいのが特徴です。リフォーマーピラティスは、スプリングの負荷を利用する専用マシン(リフォーマー)を使うスタイルで、より細かく負荷を調整できるとされていますが、専用スタジオでのレッスンが基本になります。この記事では主にマットピラティスを前提に解説しています。
Qヨガとピラティス、道具は何をそろえればいいですか?
Aヨガはマットに加えて、体が硬い人向けにヨガブロックがあると、無理のない姿勢でポーズを深めやすくなります。ピラティスはマットに加えて、ピラティスリングやレジスタンスチューブといった小物があると、体幹エクササイズの負荷を自宅でも再現しやすくなります。いずれも必須ではなく、まずはマット1枚から始めても問題ありません。
迷ったらこれ|この記事のNo.1
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参考価格 5,050円
向いている人:これからヨガを始める人、ロングサイズのマットを探している人
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