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ヨガマットの選び方完全ガイド|初心者向け4選
ヨガ・ピラティス

ヨガマットの選び方完全ガイド|初心者向け4選

これからヨガ・ピラティスを始める人向けに、マット選びで見るべき厚み・素材・サイズ・グリップ力の読み方をやさしく解説。自宅練習からスタジオ通いまで候補になりやすい初心者向けヨガマット4枚も紹介します。

公開:更新:執筆:SPOGEAR編集部

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「体を動かして心も整えたい」と思い立って、動画配信サービスのヨガレッスンを開いたり、近所のヨガスタジオの体験レッスンを予約したりしたとき、最初に必要になる道具がヨガマットです。ヨガ専門店だけでなく、スポーツ用品店やインテリア雑貨店、ネット通販にも数えきれないほどのヨガマットが並んでいて、「どれも同じような薄いマットに見えるのに、価格は1,000円台から2万円台までばらばらで、何が違うのか分からない」と戸惑った経験がある人は少なくないはずです。厚み、素材、サイズ、グリップ力……専門用語ではないものの、実際に商品ページを読み比べようとすると、微妙な違いが多すぎてどれを基準に選べばいいのか判断がつきにくいものです。ヨガマットは、ポーズを取るときに手足が滑らないようにし、床の硬さや冷たさから体を守り、関節にかかる衝撃を和らげるための道具です。自分の練習スタイルに合わないマットを使い続けると、ポーズ中に手が滑ってバランスを崩しやすくなったり、膝や手首が痛くなったりして、せっかく始めたヨガが続かなくなってしまうこともあります。この記事では、ヨガマットの厚み・素材・サイズ・グリップ力という4つの基本ポイントを、専門用語をできるだけかみ砕きながら整理しました。記事の後半では、選ばれることが多い4枚のマットも比較しています。

この記事でわかること

  • ヨガマット選びは「なんとなく」で失敗しやすい
  • そもそもマットのスペックで何が変わるのか
  • 「厚み」の読み方 — 数字が大きいほどクッション性が高い
  • 「素材」の読み方 — TPE・PVC・NBR・天然ゴムの違い
  • 「サイズ」の読み方 — 身長より長いマットを選ぶ
  • 「グリップ力」の読み方 — 表面加工と滑りにくさ
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初心者におすすめのヨガマット4選

ここから紹介するのは、実際に候補として絞り込んだものです。まず前置きとして、これらを使えば必ず上達する、という話ではありません。いずれもメーカーの商品ページ上で「初心者向け」「日本正規品」として案内されているものを中心に、厚み・素材・価格帯のバランスが異なる4枚を選びました。表示している価格は記事作成時点の参考価格です。変わることがあります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・カラー展開を確認してください。

4枚を並べると、価格帯と用途で役割が分かれているのが分かります。ヨガワークスは3,000円台で揃えられる携帯性重視のコスパモデル、アディダスはヨガとトレーニングを兼用したいスポーツブランドのマルチ用途モデル、マンドゥカ ビギンは専門ブランドの安心感を取ったエントリーモデル、マンドゥカ プロライトは耐久性とクッション性を重視した長く使える上位モデルという強みを持つ製品です。

自分に合うかどうかは、練習環境や持ち運びの頻度、そして予算によって変わります。まず費用を抑えて試したいなら1枚目、ヨガ以外の運動にも使いたいなら4枚目、専門ブランドの安心感も欲しいなら2枚目、長く使える1枚を最初から用意したいなら3枚目、という選び方をすれば、大きく外すことは少ないでしょう。表示価格・仕様は変わる場合があります。購入前に商品ページで最新の情報を確認しておきましょう。

価格だけで比べると、ヨガワークスが突出して手頃に見えるかもしれません。ただし、この価格帯のモデルは上位モデルに比べると厚みが控えめで、床の硬さを感じやすいとされています。最初の数か月〜1年程度、ヨガが続くかどうかを見極める期間の1枚としてはコストパフォーマンスに優れています。続けることが決まってから、より高機能な上位モデルにステップアップするという考え方も十分にありです。

また、今回はいずれも「初心者向け」「日本正規品」として商品ページに明記されているものを選びましたが、マット選びに正解は一つではありません。同じ厚み・同じ素材を謳うモデルでも、ブランドごとに表面加工やグリップ感には違いがあります。可能であれば、この4枚に近いスペックのモデルを店頭で実際に触れてみると、自分の練習スタイルにより合う1枚が見つかりやすくなります。

No.1ヨガワークス(Yogaworks)ヨガマット スタンダード 3.5mm YW-A101
コスパ重視の入門モデル

ヨガワークス(Yogaworks)ヨガマット スタンダード 3.5mm YW-A101

4.82(17件のレビュー)

参考価格3,520円

アメリカ発のヨガブランド、ヨガワークスの日本正規品スタンダードモデル。サステナブルなPVC素材に特殊加工の両面グリップを施し、初心者からピラティスまで幅広く使えるとして案内されています。折りたたんで持ち運びやすい薄さも特徴です。

こんな人にとにかく費用を抑えて最初の1枚を用意したい人、スタジオへの持ち運びを重視する人
サイズ幅61cm×長さ173cm
厚み約3.5mm
素材PVC素材(塩化ビニール)
重量約1kg
販売元ヨガ&フィットネス High-SKY(日本正規品)

ここが良い

  • 4枚の中でもっとも価格が手頃で、まず試してみたい人にリスクが少ない
  • 重量約1kgと軽量で、スタジオへの持ち運びがしやすい
  • 両面グリップ加工で、表裏どちらの面でも滑りにくさを意識した設計とされる

注意点

  • 厚み3.5mmとやや薄めで、膝への負担が気になる場合はタオル等の併用が向くことがある
  • カラー展開が限定的な場合がある
価格を確認しています
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No.2マンドゥカ(Manduka)ヨガマット ビギン BEGIN 5mm 172×61cm
専門ブランドの入門モデル

マンドゥカ(Manduka)ヨガマット ビギン BEGIN 5mm 172×61cm

4.62(1,288件のレビュー)

参考価格13,200円

アメリカの専門ヨガブランド、マンドゥカのエントリーモデル。TPE素材を採用し、厚み約5mmのクッション性と、大判サイズながら軽量で持ち運びやすい設計が特徴です。日本正規品として6ヶ月保証が付いています。

こんな人に専門ブランドの安心感を重視したい人、TPE素材のにおいの少なさを重視したい人
サイズ幅61cm×長さ172cm
厚み約5mm
素材TPE
重量約1kg
保証日本正規品・6ヶ月保証

ここが良い

  • マンドゥカ公式取扱店が販売しており、正規品として安心して購入しやすい
  • 厚み約5mmとクッション性がありながら、重量約1kgと持ち運びやすいバランス
  • TPE素材でにおいが少なく、初めてのヨガマットとして扱いやすいとされる

注意点

  • 4枚の中では価格が高めで、初期投資を抑えたい人には負担に感じられる場合がある
  • 厚みを重視したい人には、上位モデルのPROシリーズの方が候補になることもある
No.3マンドゥカ(Manduka)ヨガマット プロライト PRO lite 5mm
高耐久・上級者向けモデル

マンドゥカ(Manduka)ヨガマット プロライト PRO lite 5mm

4.68(810件のレビュー)

参考価格22,000円

マンドゥカの上級者向けラインとして長年支持されてきたPROシリーズの軽量版。高密度クッションが関節への負荷や衝撃を吸収するとされ、耐久性の高さから毎日の練習用としても案内されているモデルです。

こんな人に自宅に据え置いて長く使う1枚を探している人、耐久性を重視したい人
サイズ幅61cm×長さ180cm(通常サイズ)
厚み約5mm
素材PVC素材
重量約2.1kg(通常サイズ)
保証日本正規品・1年保証

ここが良い

  • 高密度クッションで関節への衝撃を吸収しやすいとされ、毎日の練習用にも向く
  • 1年保証付きで、長く使う前提のマットとして安心感がある
  • 長さ180cmと標準サイズより長めで、身長が高めの人でも余裕を持って使いやすい

注意点

  • 4枚の中でもっとも価格が高く、初めての1枚としてはハードルが高めに感じられる場合がある
  • 重量約2.1kgとやや重く、頻繁に持ち運ぶ用途にはやや不向きとされる
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No.4アディダス(adidas)ヨガマット トレーニング ストレッチ ADMT12235GR
スポーツブランドのマルチ用途モデル

アディダス(adidas)ヨガマット トレーニング ストレッチ ADMT12235GR

4.70(44件のレビュー)

参考価格4,670円

スポーツブランドのアディダスが手がけるヨガマット。ナブラ素材を採用し、ヨガだけでなくトレーニングやストレッチなど幅広い用途を想定した設計とされています。厚み1cmとクッション性を確保しつつ、比較的手頃な価格帯です。

こんな人にヨガだけでなく筋トレやストレッチにも1枚で兼用したい人、知名度のあるブランドを選びたい人
サイズ幅61cm×長さ183cm
厚み約1cm(10mm)
素材ナブラ
重量約1,250g
販売元アルペン楽天市場店

ここが良い

  • 知名度のあるスポーツブランドで、まず1枚目を安心して選びたい人に向く
  • 厚み約1cmとクッション性が高く、ヨガだけでなく筋トレやストレッチにも使いやすいとされる
  • 長さ183cmと余裕があり、身長が高めの人でもマットからはみ出しにくい

注意点

  • ヨガ専用ブランドと比べると、グリップ力に関する情報がやや少ない
  • 厚みがある分、片足立ちなどバランス系のポーズではやや不安定に感じる場合がある
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■ スペック比較表

商品ヨガワークス(Yogaworks)ヨガマット スタンダード 3.5mm YW-A101ヨガワークス(Yogaworks)ヨガマット スタンダー…マンドゥカ(Manduka)ヨガマット ビギン BEGIN 5mm 172×61cmマンドゥカ(Manduka)ヨガマット ビギン BEGI…マンドゥカ(Manduka)ヨガマット プロライト PRO lite 5mmマンドゥカ(Manduka)ヨガマット プロライト PR…アディダス(adidas)ヨガマット トレーニング ストレッチ ADMT12235GRアディダス(adidas)ヨガマット トレーニング スト…
参考価格3,520円13,200円22,000円4,670円
購入
サイズ幅61cm×長さ173cm幅61cm×長さ172cm幅61cm×長さ180cm(通常サイズ)幅61cm×長さ183cm
厚み約3.5mm約5mm約5mm約1cm(10mm)
素材PVC素材(塩化ビニール)TPEPVC素材ナブラ
重量約1kg約1kg約2.1kg(通常サイズ)約1,250g
販売元ヨガ&フィットネス High-SKY(日本正規品)——アルペン楽天市場店
保証—日本正規品・6ヶ月保証日本正規品・1年保証—

※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。

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ヨガマット選びは「なんとなく」で失敗しやすい

ヨガを始めたばかりの頃は、マットの違いなんてどれも似たようなものだと感じるかもしれません。実際、床に敷いて使うだけのシンプルな道具に見えるため、価格の安さやデザインの好みだけで選んでしまう人も多いものです。ですが実際には、同じ「ヨガマット」というくくりの中でも、厚みや素材、表面加工の違いによって、ポーズを取ったときの安定感や、手のひら・足裏の滑りやすさ、長時間使ったときの膝への負担はかなり変わります。

たとえば、リビングのフローリングにバスタオルを敷いてヨガを始めてみたものの、下向きの犬のポーズで手のひらが滑ってしまったり、片膝立ちのポーズで膝が痛くなったりして、「思っていたのと違う」と感じてやめてしまう人もいます。逆に言えば、マットの特性を知ったうえで「今の自分の練習スタイルに合うタイプ」を選ぶだけで、練習中の安定感や続けやすさは大きく変わります。ヨガ専門誌やスタジオのビギナー向け案内に、たいてい「まずは専用のヨガマットを用意しましょう」という一文が入っているのも同じ理由です。

この記事では「このマットを使えばポーズが上達する」というような書き方はしません。マットの相性には練習環境や汗のかき方、体格による個人差があり、断定できるものではないからです。その代わり、商品ページに並ぶ厚み・素材・サイズといった情報がそれぞれ何を意味していて、初心者にとってどのあたりが無難な目安になるのかを、できるだけ具体的に説明していきます。

なお、この記事は主に自宅での練習やヨガスタジオ・ピラティススタジオへの持参を想定した、床の上で使う一般的なヨガマットを対象にしています。ホットヨガスタジオでは高温多湿の環境向けに、吸水性や速乾性を重視した専用のラバーマットやタオルタイプのマットが推奨されることが多く、選び方の基準がやや異なります。これから始めるのが自宅練習なのか、常温スタジオなのか、ホットヨガなのかを、まず確認したうえで商品を探すようにしてください。

この記事のスタンス

商品ごとの特徴については効果には個人差があるため、あえて断定しない表現を選んでいます。マットの相性には個人差が大きく、必ずそうなるとは限らないためです。判断材料として使い、可能であれば購入前に実店舗で実際に触れて確認することをおすすめします。

そもそもマットのスペックで何が変わるのか

ヨガマットの商品ページには、厚み(ミリ数)、素材(TPE・PVC・NBR・天然ゴムなど)、サイズ(幅×長さ)、重量、表面加工(グリップ力)といった情報が並んでいます。すべてを一度に理解する必要はありませんが、初心者がまず押さえておきたいのは「厚み」「素材」「サイズ」「グリップ力」の4つです。この4つを見るだけで、そのマットが「クッション重視」なのか「安定感・携帯性重視」なのかが、おおよそ判断できます。

たとえるなら、厚みは膝や肘をついたときの衝撃吸収の厚さ、素材は環境への配慮や耐久性、サイズは体格や練習スペースとの相性、グリップ力は汗をかいたときに手足が滑らないかどうかに関わる要素です。厚みがあれば床の硬さを感じにくくなりますし、グリップ力が高ければ動きの多いポーズでも安定しやすくなります。初心者のうちは「安定感」を優先したほうが、ヨガそのものへの抵抗感を減らしやすくなります。

一方で、厚みを追求しすぎたマットは、片足立ちのポーズなどで床との距離感がつかみにくく、バランスを崩しやすいと感じることもあります。これは安定感とクッション性のトレードオフで、どちらが正解ということではありません。まずは「今の自分は関節への衝撃を減らしたい時期なのか、それともバランス感覚を養いたい時期なのか」を意識しておくと、スペックの数字が意味を持って見えてきます。

もう一つ見落とされがちなのが、グリップ力の高いマットが継続のモチベーションに与える影響です。練習のたびに手や足が滑ってポーズが崩れる状態が続くと、ヨガ自体を楽しいと感じる前に苦手意識を持ってしまう人もいます。逆に、滑りにくいマットであれば「今日も気持ちよく動けた」という成功体験を早く積むことができ、結果として継続日数そのものが伸びやすくなります。マット選びはポーズの正確さの話であると同時に、続けやすさを左右する要素でもあると考えてください。

また、汗のかきやすさの影響も無視できません。ヨガは激しい運動ではありませんが、ポーズによっては手のひらや足裏にじんわりと汗をかきます。同じ「初心者向け」というくくりでも、汗をかきやすい人と、比較的かきにくい人とでは、必要とされるグリップ力のレベルが変わってきます。スペック表の数字を見るときは、一般的な目安と同時に「自分は汗ばみやすい体質かどうか」という自己認識も判断材料に加えてみてください。

「厚み」の読み方 — 数字が大きいほどクッション性が高い

厚みはマットの表面から底面までの厚さをミリメートル(mm)で表したもので、多くの商品ページで最も目立つ位置に記載されています。市販のヨガマットはおおむね1.5mm〜15mm程度の幅で展開されており、薄いものほど携帯性に優れ、厚いものほどクッション性に優れる傾向があります。

初心者にまず勧められやすいのは、厚み4〜6mm程度の「標準的な厚み」のマットです。膝や肘をついたときの衝撃を適度に吸収しつつ、床とのつながりも感じやすく、バランスを取るポーズでも安定しやすいとされています。逆に1.5〜3mm程度の薄いマットは、携帯性には優れるものの、初心者のうちは膝への負担を感じやすいことがあります。厚み10mm以上の「極厚タイプ」は、ヨガ専用というよりピラティスや筋トレ用のトレーニングマットとして案内されていることが多く、厚すぎるとバランス系のポーズでは逆にやりにくく感じる場合もあります。

中には厚み1〜2mm程度の「トラベルマット」と呼ばれる、携帯性を極限まで高めた薄型のマットもあります。旅行や出張先での練習を想定した設計ですが、クッション性がほとんどないため、床が硬いフローリングの場合は下にヨガタオルやラグを敷くなどの工夫が必要になることがあります。まずは4〜6mm程度の、クッション性を確保したエントリーモデルを基準に検討するとイメージしやすいでしょう。

厚みは主に膝や肘をついたときの衝撃吸収に影響しますが、長時間の練習をしたときの疲れにくさとも関係が深い要素です。厚みが十分なマットは、ゆっくりとしたポーズを長く保持しても膝や仙骨まわりの痛みを感じにくいとされ、まだ体が硬いうちは恩恵を感じやすい部分です。一方で立位のバランスポーズを重視したい人からは「厚すぎると足元が不安定に感じる」という声もあります。とはいえ、これは練習が進んでから気になる程度の差であり、最初の1枚を選ぶ段階ではあまり神経質になる必要はありません。

「素材」の読み方 — TPE・PVC・NBR・天然ゴムの違い

ヨガマットに使われる主な素材には、TPE(熱可塑性エラストマー)、PVC(塩化ビニール樹脂)、NBR(ニトリルゴム)、天然ゴムの4種類があります。商品ページには素材名がそのまま記載されていることが多く、この表記を見るだけでマットのおおまかな特性が分かります。

TPEは近年主流になっている素材で、軽量かつリサイクルしやすく、においが少ないとされています。価格帯も手頃なものが多く、初めての1枚として選ばれやすい素材です。PVCは古くから使われてきた素材で、耐久性とグリップ力に優れる一方、独特のにおいがあり、環境負荷の面で敬遠されることもあります。ただし近年はにおいを抑えた改良型のPVC素材も増えており、必ずしも「PVC=におうもの」とは言い切れなくなっています。

NBRは弾力性が高く、クッション性を重視したトレーニングマットによく使われる素材です。厚みのあるマットに採用されることが多く、ヨガよりもピラティスや筋トレとの兼用を意識したモデルで見かけることが多い素材といえます。天然ゴムは自然由来の素材で、グリップ力が高く環境にも配慮されている一方、ゴム特有のにおいがあることや、ラテックスアレルギーの人には注意が必要とされる点が挙げられます。

初心者が最初の1枚を選ぶ際は、においが少なく扱いやすいTPE素材から検討するのが無難とされています。においに敏感でなく、グリップ力を重視したい場合はPVCや天然ゴムも候補になりますが、購入前に商品ページのレビューで「におい」についてのコメントがないか確認しておくと、実際に使い始めてから戸惑うことを減らせます。

「サイズ」の読み方 — 身長より長いマットを選ぶ

サイズは「幅×長さ」の形でセンチメートル表記されることが多く、標準的なヨガマットは幅60〜61cm、長さ170〜183cm程度のものが主流です。長さについては、自分の身長よりも余裕を持ったサイズを選ぶことが基本とされています。

マットの長さが身長ギリギリだと、仰向けのポーズで頭やかかとがマットからはみ出してしまい、床の硬さや冷たさを直接感じてしまうことがあります。目安として、身長プラス10〜15cm程度の長さがあると、多くのポーズで余裕を持って練習できるとされています。長さ180cm以上の「ロングサイズ」も展開されているブランドが多く、身長が高めの人はこちらを検討するとよいでしょう。

幅については、多くのマットが60〜61cm程度で統一されていますが、腕を大きく広げるポーズや、横向きに寝転ぶポーズを重視したい場合は、幅66cm以上の「ワイドサイズ」が用意されているモデルもあります。ワイドサイズは安定感が増す一方、収納時にかさばりやすく、持ち運びの負担が増える点は考慮しておく必要があります。

また、サイズと合わせて重量も確認しておきたいポイントです。標準的な厚み・サイズのマットはおおむね1〜2.5kg程度に収まることが多く、これより重いマットは自宅据え置き向け、軽いマットはスタジオへの持ち運びを重視した設計であることが一般的です。電車やバスでスタジオに通う予定がある人は、重量とあわせて専用のキャリーバッグやベルトの有無も確認しておくと、購入後の使い勝手に差が出ます。

「グリップ力」の読み方 — 表面加工と滑りにくさ

グリップ力は、マットの表面がどれだけ手足を滑りにくくするかを示す要素で、素材そのものの特性に加えて、表面の凹凸加工(エンボス加工)や、汗を吸収する加工の有無によって変わります。商品ページでは「滑りにくい」「グリップ力抜群」といった表現で紹介されていることが多く、数値としては明記されないことがほとんどです。

汗をかきやすい人や、動きの多いヴィンヤサ系のヨガを練習したい人は、表面に凹凸加工が施されたマットや、汗を吸収して逆にグリップ力が増す「クローズドセル構造」と呼ばれるタイプのマットが候補になります。一方、あまり汗をかかない練習スタイルであれば、表面が比較的フラットな標準的なマットでも十分に対応できるとされています。

グリップ力に関するレビューは、マットの相性を判断するうえで特に参考になる情報です。同じ「滑りにくい」という表記でも、実際に使った人の感想には「最初は滑りやすいが使い込むほどグリップが増す」「購入直後からしっかり滑らない」など幅があります。可能であれば、購入前に複数のレビューに目を通し、自分と近い練習スタイルの人の感想を探してみてください。

なお、新品のマットは製造時の加工剤が表面に残っていることがあり、購入直後は思ったよりも滑りやすく感じる場合があります。多くのメーカーが「使い込むほどグリップ力が増す」と案内しているため、数回使ってから最終的な使用感を判断するとよいでしょう。気になる場合は、使用前に中性洗剤を薄めた水で軽く拭き上げておくと、表面の加工剤が落ちてグリップ力を感じやすくなるとされています。

目的別に見る3タイプ

ここまで見てきた厚み・素材・サイズ・グリップ力の組み合わせによって、市販のヨガマットはおおよそ3つの系統に分けられます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、店頭やネットショップで「このマットはどのタイプだろう」と判断する目安として使ってください。自分がどのタイプに近いかを先に決めておくと、数ある商品ページを一つずつ読み込まなくても、スペック表を見た瞬間にある程度の当たりをつけられるようになります。

■ クッション重視型

厚み5〜6mm程度・TPEまたはPVC素材・重量1.5〜2.5kg程度といった組み合わせが多いタイプです。膝や肘への衝撃を吸収しやすく、これまで運動習慣がなかった人、床の硬さが気になる人に向いているとされています。自宅での据え置き練習にも扱いやすいタイプです。

■ 携帯・トラベル型

厚み1.5〜3.5mm程度、重量1kg前後と軽量なタイプです。折りたたんでバッグに収納できるモデルも多く、スタジオへの持ち運びや旅行先での練習を重視する人に選ばれやすい系統です。クッション性は控えめなことが多いため、自宅の床が硬い場合はラグなどと併用するのがおすすめです。

■ グリップ・上級者型

天然ゴムや高機能PVCなど、グリップ力を重視した素材を使ったタイプです。動きの多いヴィンヤサ系のヨガや、発汗量の多いホットヨガに近い環境での練習を意識した人向けとされる一方、においや価格の面でハードルを感じる初心者もいます。練習スタイルが定まってから検討するのでも遅くありません。

選び方の3ステップ

ここまでの知識を踏まえて、実際にヨガマットを選ぶステップを3段階に分けて整理しました。一つずつ順番に見ていくと、情報量の多さに気を取られることなく判断しやすくなります。焦って1枚目から完璧なマットを選ぼうとする必要はありません。まずはこの3ステップで大きく外さない選択をして、実際に練習しながら自分の好みを見つけていくつもりで進めてください。

  1. 1自分の練習スタイルを大まかに把握する。自宅でゆったりとしたポーズを中心に練習したい場合は「クッション重視型」寄り、スタジオに通う予定がある場合は「携帯・トラベル型」寄りから検討すると外しにくくなります。最初から「グリップ・上級者型」を選ぶのは、よほど発汗量が多い人以外にはおすすめしません。
  2. 2厚みとサイズで候補を絞る。目安として、厚み4〜6mm程度・自分の身長に対して余裕のある長さ(身長プラス10〜15cm程度)のレンジに入っているモデルを3〜5枚ほどリストアップします。この時点ではブランドやデザインにこだわりすぎず、まずスペックのレンジで機械的に絞り込むのがコツです。
  3. 3可能であれば実際に触れて確認する。表面のざらつきや、丸めたときの厚みの感覚は、数字だけでは分かりません。スポーツ用品店やヨガ専門店では実物を見られる場合が多く、可能であれば購入前に何枚か触り比べてみるのが確実です。実物の確認が難しい場合は、口コミレビューで練習スタイルが近い人の感想を探すのも参考になります。

収納スペースも考えておく

ヨガマットは丸めて収納するのが基本ですが、厚みのあるマットほど収納時の直径が大きくなります。玄関やクローゼットのどこに置くかを事前にイメージしておくと、届いてから「置き場所に困った」という事態を避けやすくなります。専用の収納バッグやマットケースが付属しているかどうかも、購入前にあわせて確認しておくとよいでしょう。

サイズ選びで失敗しないために

ヨガマットは、なんとなく標準サイズを選べば必ず合うというわけではありません。ここでは通販でマットを選ぶ際に、特に確認しておきたいポイントを整理します。

まず、長さは自分の身長よりも「10〜15cm程度長め」を選ぶのが一般的とされています。仰向けのポーズや、腕を頭上に伸ばすポーズのとき、頭やかかとがマットの外にはみ出すと、床の硬さや冷たさを直接感じてしまうためです。身長170cm前後の人であれば長さ180cm以上のモデルを、身長が175cmを超える人であればロングサイズの展開があるかを確認するとよいでしょう。

次に、練習する場所の広さも確認しておきたいポイントです。標準サイズのマット(幅60cm×長さ173cm前後)を広げるには、おおよそ畳半畳分ほどのスペースが必要になります。リビングや寝室の限られたスペースで練習する予定がある場合は、実際にその広さを確保できるか、家具の配置とあわせて事前にイメージしておくと安心です。

また、ブランドやシリーズによってサイズ表記には差があります。同じ「標準サイズ」という表記でも、ブランドによっては173cmだったり180cmだったりするため、複数のマットを比較する際は必ず個別のサイズ表記を確認するようにしてください。特に海外ブランドはインチ表記が併記されていることもあり、センチメートル換算を見落とさないよう注意が必要です。

通販で失敗しないためのチェックリスト

購入前に「①自分の身長に対して長さの余裕があるか」「②練習スペースの広さと照らし合わせたか」「③厚み・素材・重量のバランスが自分の練習スタイルに合っているか」の3点をチェックしておくと、通販でのサイズ・仕様選びの失敗を減らしやすくなります。

買ったあとに気をつけたいこと

ヨガマットは買って終わりではなく、使っていくうちに劣化していく消耗品でもあります。特に初心者のうちは見落としがちな点をいくつか挙げておきます。

まずマットの寿命です。ヨガマットは使用頻度にもよりますが、週に数回の練習であればおおむね1〜3年程度を目安に、表面のグリップ力やクッション性が徐々に低下していくとされています。見た目の摩耗が目立たなくても、「以前より滑りやすくなった」「クッションのへたりを感じる」と思ったら、買い替えを検討するタイミングかもしれません。

次に、洗い方です。多くのヨガマットは洗濯機での丸洗いに対応しておらず、素材の劣化や型崩れにつながる場合があるとされています。基本的には使用後に固く絞った布で汗や汚れを拭き取り、汚れがひどい部分は中性洗剤を薄めた水で軽く拭き上げるのが無難です。拭いたあとは風通しの良い日陰で自然乾燥させ、直射日光での乾燥は素材の劣化やひび割れを早める可能性があるため避けたほうがよいとされています。

保管方法にも触れておきます。丸めた状態で長期間放置すると、折り跡やカールが取れにくくなることがあるとされています。使わないときは緩めに丸めて風通しの良い場所に立てかけて保管する習慣をつけておくと、マットを長持ちさせやすくなります。また、湿ったまま丸めて収納すると、においやカビの原因になることがあるため、使用後はしっかり乾かしてから収納することを心がけてください。

最後に、使い始めの数回については、前述のとおり表面の加工剤の影響でグリップ力を感じにくいことがあります。「思ったより滑る」と感じても、すぐに返品や買い替えを判断するのではなく、数回使い込んでから最終的な使用感を判断することをおすすめします。こうした細かな特性を理解しておくと、マット本体の性能とは別の要因による違和感を切り分けやすくなり、次にマットを選ぶときの判断材料にもなるはずです。

よくある質問

Q初心者はどんな厚みのヨガマットを選べばいいですか?

A目安として、厚み4〜6mm程度の標準的なマットから探すのがおすすめです。膝や肘への衝撃を適度に吸収しつつ、床とのつながりも感じやすく、バランスを取るポーズでも安定しやすいとされています。1.5〜3mm程度の薄いマットは携帯性に優れる一方、初心者のうちは膝への負担を感じやすいことがあります。

Qバスタオルやヨガマットを敷かずに練習してもいいですか?

Aバスタオルはグリップ力や厚みが専用マットに比べて十分でないことが多く、ポーズ中に手や足が滑って転倒やケガにつながる可能性があります。週に数回、継続してヨガをする予定があるなら、早めに専用のヨガマットを用意することをおすすめします。

Qサイズはどうやって選べばいいですか?

A自分の身長よりも10〜15cm程度長いマットを選ぶのが一般的とされています。仰向けのポーズなどで頭やかかとがマットからはみ出すと、床の硬さや冷たさを直接感じてしまうためです。身長が高めの人は、ロングサイズが用意されているブランドを検討してみてください。

Q素材はTPEとPVCどちらを選べばいいですか?

Aにおいに敏感な人や、初めての1枚を選ぶ場合はTPE素材が扱いやすいとされています。軽量でリサイクルしやすく、においが少ない傾向があります。グリップ力や耐久性を重視したい場合はPVCや天然ゴムも候補になりますが、購入前にレビューで「におい」についてのコメントを確認しておくと安心です。

Qヨガマットはどのくらいで買い替えるべきですか?

A使用頻度にもよりますが、週に数回の練習であればおおむね1〜3年程度が目安とされています。見た目の摩耗が目立たなくても、以前より滑りやすくなったと感じたり、クッションのへたりを感じたりしたら、買い替えのサインかもしれません。

Q洗濯機で丸洗いしてもいいですか?

A多くのヨガマットは洗濯機での丸洗いに対応しておらず、素材の劣化や型崩れにつながる場合があるとされ、あまりおすすめできません。使用後に固く絞った布で汗や汚れを拭き取り、ひどい汚れは中性洗剤を薄めた水で軽く拭き上げたうえで、風通しの良い日陰で自然乾燥させるのが無難です。

Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?

Aエントリーモデルであれば3,000〜5,000円程度で、クッション性を確保した初心者向けのモデルが揃います。専門ブランドの上位モデルは1万円〜2万円台になることもあります。最初の1枚であれば、無理に高額なものを選ぶ必要はなく、まずは厚みと素材のバランスを優先して選ぶのがおすすめです。

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