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「体幹を鍛えたい」「姿勢を良くしたい」「ヨガより運動している実感が欲しい」——そんな理由でピラティスに興味を持つ人が増えています。SNSや動画配信サービスでピラティスのレッスン動画を見かける機会も多くなり、スタジオに通わなくても自宅で始められる手軽さから、運動習慣のない人でも取り組みやすいエクササイズとして注目されています。ただし、いざ始めようとすると「ヨガと何が違うのか」「マットさえあれば始められるのか、それとも専用の道具が必要なのか」「スタジオに通うべきか、自宅で動画を見ながらでも大丈夫なのか」といった疑問が次々と出てきます。この記事では、ピラティスがどんなエクササイズなのかという基本から、自宅で始める場合に揃えておきたい道具の選び方、そして続けるうえで注意しておきたいポイントまでを、初心者にもわかりやすい言葉で整理しました。最後には、購入候補に挙がりやすい道具4点も比較しています。
この記事でわかること
- ピラティスとは何か — ヨガとの違いを整理する
- 自宅で始めるか、スタジオに通うか
- ピラティスに最低限必要な道具
- マットの選び方 — 厚み・素材・グリップ力
- 補助アイテムの使い方 — ブロック・リング・チューブ
- 呼吸法とフォームの基本
初心者におすすめの道具4選
ここからは選定した候補の紹介です。先にお伝えしておくと、道具はあくまで補助であり、道具さえ揃えれば効果が出るというものではありません。それぞれ役割の異なる4つのアイテム——マット・ヨガブロック・トレーニングチューブ・ピラティスリング——を、価格帯や使いやすさのバランスを見ながら選びました。こちらの価格は記事作成時点の目安です。日々変動する可能性があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・カラー展開を確認してください。
4点を並べると、役割がそれぞれ異なることが分かります。マンドゥカのマットは「土台」となる本格派の1枚、アルインコのヨガブロックは体の硬さをサポートする補助アイテム、同じくアルインコのトレーニングチューブは負荷を加えたいときの筋トレ要素、YURENのピラティスリングは部位を絞って意識したいときのアイテムという特徴を持つ製品です。
いきなり4点すべてを揃える必要はありません。まずはマット1枚から始めて、動作や呼吸に慣れてきたタイミングで、体の硬さが気になるならブロック、物足りなさを感じてきたらチューブやリングを追加していく、という順番がおすすめです。合計金額を抑えたい場合は、ブロック・チューブ・リングの3点はいずれも3,000円台までで揃えられるため、マット以外は同時に購入しても大きな負担にはなりにくいでしょう。
価格だけで見ると、マンドゥカのマットが突出して高く見えるかもしれません。ただし長期間にわたって毎日使う道具でもあるため、耐久性やグリップ力を重視するなら投資する価値はあるという考え方もできます。反対に「まずは続くかどうか分からないので、なるべく費用を抑えたい」という場合は、手頃な価格帯のヨガマットや、すでに自宅にあるバスタオルなどで代用しながら、道具は最小限から始めるという選択も十分にありです。
マンドゥカ Manduka ヨガマット プロライト 5mm 日本正規品 PROlite
4.68(810件のレビュー)
参考価格22,000円〜
海外の一流インストラクターやアスリートからも支持される「PROヨガマット」シリーズの軽量版。高密度クッションが関節や筋肉への衝撃を吸収し、裏面のドット加工(Manduka特許技術)が安定したグリップ力を発揮するとされています。ピラティスマットとしても案内されているモデルです。
ここが良い
- 日本正規品・メーカー保証付きで、Puravidaなど正規取扱店から購入できるため安心感がある
- 裏面のドット加工により、動作中もマットがずれにくいとされている
- レビュー件数800件超・評価4.68と、購入者からの評価データが豊富で判断材料にしやすい
注意点
- 4点の中では価格が高め
- 商品ページ上は「中級者〜上級者向け」とも案内されており、価格に見合う本格志向のモデル
アルインコ ALINCO ヨガブロック WBY801 コルク素材
参考価格1,980円
天然コルクを使用したヨガ・ピラティス用のブロック。3つの面それぞれ高さが異なり、置き方を変えることで3段階の高さ調整ができます。体の硬さやポーズの難易度に合わせてサポートの高さを選べる、初心者に扱いやすいアイテムです。
ここが良い
- 国内フィットネス機器の大手メーカー・アルインコの製品で、購入しやすい価格帯
- コルク素材は軽量かつ丈夫で、汗をかきやすいホットヨガ環境でも扱いやすいとされている
- 3段階の高さを使い分けられるため、体の硬さの変化に合わせて長く使い続けやすい
注意点
- 1個売りのため、両手で使うポーズには2個目の購入を検討する必要がある
- コルク特有の匂いを最初は感じる場合がある

アルインコ ALINCO マルチチューブ WBN314 トレーニングチューブ
3.00(1件のレビュー)
参考価格1,780円〜
負荷の異なる5色展開(オレンジ2.5kg・ピンク4.0kg・イエロー6.0kg・パープル9.0kg・ネイビー11.0kg相当)から選べるトレーニングチューブ。足に引っかけて脚を伸ばす動作や、腕で引く動作など、ピラティスの動きに負荷をプラスしたいときに使いやすいアイテムです。
ここが良い
- アルインコ直営店が販売しており、正規品として安心して購入しやすい
- 負荷が色分けされているため、体力に合わせて無理のない強度から選べる
- 価格が手頃で、初めてチューブトレーニングを試す1本として選びやすい
注意点
- 単色(1本)での販売のため、レベルアップに合わせて買い足す必要がある場合がある
- ゴム製品のため、使用年数の経過による劣化・伸びには定期的な点検が必要
YUREN(ユーレン)ピラティスリング ヨガリング マジックサークル 直径38cm ブラック
参考価格3,080円
YURENのピラティスリング。直径約38cmで、両サイドにパッドが付き、太ももや腕で挟んで使うタイプです。グラスファイバー製のリング外側にNBR製スリーブが付き、軽量で持ち運びしやすいタイプとされています。
ここが良い
- 約320gと軽量で、ピラティスクラスや旅行先にも持ち運びやすい
- グラスファイバー製の芯にNBRスリーブが付き、しっかりした耐久性をうたっている
- 全5色展開で、好みや部屋の雰囲気に合わせて選べる
注意点
- 4点の中ではリング単体としてはやや価格が高めの部類
- 直径38cmのため、直径40cm前後のリングと比べるとサイズ感の違いを確認したほうがよい
■ スペック比較表
| 商品 | アルインコ ALINCO マルチチューブ WBN314 … | |||
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 22,000円〜 | 1,980円 | 1,780円〜 | 3,080円 |
| 購入 | ||||
| サイズ(通常) | 幅61cm×長さ180cm | — | — | — |
| 重量(通常) | 約2.1kg | — | — | — |
| 厚さ | 約5mm | — | — | — |
| 素材 | PVC(ラテックスフリー) | コルク | — | グラスファイバー+NBRスリーブ |
| 生産国 | ドイツ | — | — | — |
| 保証 | 1年保証(日本正規品) | — | — | — |
| サイズ | — | 約W230×D80×H140mm | — | — |
| 重量 | — | 約600g | — | 約320g(商品ページ表記) |
| 高さ調整 | — | 3段階(置き方により変化) | — | — |
| メーカー | — | アルインコ株式会社 | アルインコ株式会社(ALINCO FITNESS) | — |
| 負荷展開 | — | — | オレンジ(2.5kg)/ピンク(4.0kg)/イエロー(6.0kg)/パープル(9.0kg)/ネイビー(11.0kg)相当 | — |
| 販売元 | — | — | アルインコ直営店(楽天市場店) | — |
| 直径 | — | — | — | 約38cm |
| カラー | — | — | — | ブラック(全5色展開) |
| ブランド | — | — | — | YUREN |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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ピラティスとは何か — ヨガとの違いを整理する
ピラティスは、20世紀初頭にドイツ出身のジョセフ・ピラティス氏が考案したエクササイズ法で、もともとはリハビリテーションのために体系化されたトレーニングだとされています。呼吸に合わせて体幹(お腹まわりや背骨を支えるインナーマッスル)を意識的に使いながら、一つ一つの動作を丁寧にコントロールしていく点が大きな特徴です。ヨガとしばしば混同されますが、成り立ちや目的にはいくつかの違いがあるとされています。
ヨガは古代インド発祥の修行法がルーツで、精神統一やリラクゼーション、柔軟性の向上に重きが置かれる傾向があります。ポーズ(アーサナ)を一定時間キープしながら呼吸を整えることが中心で、静的な要素が強いといわれています。一方でピラティスはリハビリを起源とする運動療法的な側面が強く、呼吸に合わせて体を連続的に動かしながら、体幹の筋肉を使う感覚を養うことに重点が置かれているとされています。「瞑想的なヨガ」に対して「エクササイズとしてのピラティス」と表現されることもあります。
とはいえ、両者は明確に切り分けられるものではなく、実際のレッスンではヨガのポーズを取り入れたピラティスクラスや、体幹強化を意識したヨガクラスも珍しくありません。初心者が両者の違いに神経質になる必要はなく、「ゆったりと心身を整えたいならヨガ寄り」「体幹を意識してしっかり動きたいならピラティス寄り」というくらいの大まかな目安で選んでみるとよいでしょう。
また、ピラティスには床の上でマットを使って行う「マットピラティス」と、リフォーマーと呼ばれる専用マシンを使う「マシンピラティス」の2種類があります。マシンピラティスはスタジオでインストラクターの指導のもとで行うのが一般的で、専用マシンの価格も高額なため、自宅で気軽に始めたい場合はマットピラティスが現実的な選択肢になります。この記事でも、主に自宅で取り組みやすいマットピラティスを前提に道具を紹介していきます。
この記事のスタンス
ピラティスやヨガの効果には個人差があり、「これをやれば必ず痩せる」「腰痛が治る」といった断定的な書き方はしていません。体調に不安がある場合や、持病・妊娠中などの場合は、自己判断で始めずに医師や専門のインストラクターに相談したうえで取り組むことをおすすめします。
自宅で始めるか、スタジオに通うか
ピラティスを始める方法は、大きく分けて「スタジオやジムのレッスンに通う」「オンラインレッスンや動画を見ながら自宅で行う」の2通りがあります。どちらが正解ということはなく、それぞれにメリットと注意点があります。
スタジオに通う場合は、インストラクターがその場でフォームを確認し、必要に応じて姿勢を修正してくれるという安心感があります。特にピラティスは呼吸のタイミングと体の動きを連動させる細かい動作が多く、独学だと誤ったフォームのまま続けてしまい、効果を感じにくかったり、体に負担がかかったりすることもあるとされています。初めての場合は、体験レッスンだけでもスタジオで受けてみて、正しい呼吸法や基本姿勢の感覚をつかんでおくと、その後の自宅練習にも活きてきます。
一方で、自宅であれば通う時間や費用を気にせず、自分のペースで好きな時間に取り組めるという利点があります。近年は動画配信サービスやYouTubeにも、初心者向けのピラティス動画が数多く公開されており、無料で始められる環境が整っています。ただし、画面越しでは自分のフォームが正しいかどうかを客観的に確認しにくいため、可能であれば鏡の前で行う、スマートフォンで自分の動きを撮影してみるといった工夫をすると、フォームの崩れに気づきやすくなります。
費用面で比較すると、スタジオのグループレッスンは1回あたり2,000〜4,000円程度、マンツーマンのプライベートレッスンはさらに高額になることが一般的です。自宅であれば、最初に道具を揃える費用(数千円〜1万円程度)だけで、あとは継続的な費用はほとんどかかりません。「まずは自宅で試してみて、続けられそうなら数回だけスタジオでフォームを確認する」というハイブリッドな始め方も、コストを抑えながら失敗しにくい方法としておすすめです。
ピラティスに最低限必要な道具
ピラティスを始めるにあたって、実は「絶対に必要なもの」はそれほど多くありません。基本的な動作の多くは床の上で行うため、最低限マットさえあれば始められます。ただし、道具を上手に取り入れることで、フォームの安定や負荷の調整がしやすくなり、初心者でも効果を実感しやすくなるとされています。
■ ピラティスマット(必須)
床に直接寝転がったり、膝や背骨を接地させたりする動作が多いため、クッション性のあるマットは必須といえます。ヨガマットで代用する人も多いですが、ピラティスは仰向けやうつ伏せで背骨を一つずつ動かすような細かい動作が多いため、ヨガマットよりもやや厚みのあるモデルが好まれる傾向があります。
■ ヨガブロック(あると便利)
体が硬い人や、特定のポーズで手が床に届きにくい人の補助として使われます。頭や腰の下に置いてサポートに使ったり、脚の間に挟んで内ももの意識づけに使ったりと、使い方次第で幅広いポーズに対応できます。
■ ピラティスリング(マジックサークル)(あると便利)
直径35〜40cmほどのリング状の器具で、太ももや二の腕で挟んで負荷をかけたり、手で押し縮めて胸まわりの筋肉を意識したりする使い方が一般的です。体幹だけでなく腕や脚の引き締めを意識したいメニューに取り入れやすいアイテムです。
■ トレーニングチューブ・レジスタンスバンド(あると便利)
足に引っかけて脚を伸ばす動作や、腕でチューブを引く動作など、負荷を細かく調整しながら筋力トレーニング的な要素を加えたいときに使われます。ゴムの負荷(強度)が色分けされている製品が多く、体力に合わせて選べる点が便利です。
まずはマット1枚から
いきなり全部の道具を揃える必要はありません。最初はマット1枚で基本の呼吸法と動作に慣れ、物足りなさを感じてきたタイミングでブロックやリングを追加していくくらいのペースで十分です。
マットの選び方 — 厚み・素材・グリップ力
ピラティスマットを選ぶときに見ておきたいポイントは、主に「厚み」「素材」「グリップ力(滑りにくさ)」の3つです。ヨガマットの選び方と重なる部分も多いですが、ピラティスならではの視点も押さえておくと失敗しにくくなります。
厚みについては、4〜6mm程度が一般的な目安とされています。薄すぎると、仰向けで背骨を1つずつ床につけていくような動作のときに背骨が床に当たって痛みを感じやすく、逆に厚すぎると、バランスを取る動作のときに接地面が不安定になり、かえって体幹への負荷を感じにくくなるといわれています。初めての1枚であれば、5mm前後の厚みを目安に選ぶと、クッション性と安定感のバランスが取りやすいでしょう。
素材は、PVC(塩化ビニル)、TPE(熱可塑性エラストマー)、天然ゴムなどが主流です。PVCは耐久性が高く安価な製品が多い一方、素材によっては匂いが気になるという声もあります。TPEは環境に配慮した素材として近年人気が高く、軽量で扱いやすいとされています。天然ゴムはグリップ力に優れる一方、価格帯は高めになりやすい傾向があります。予算と使用頻度を踏まえて選ぶとよいでしょう。
グリップ力は、汗をかいたときや、手や足で床を押す動作をするときの安定感に直結します。特にピラティスは片足立ちや体をひねる動作も多く、マットが滑ってしまうとフォームが崩れやすくなります。商品ページに「グリップ力」「滑りにくさ」についての記載がある場合は、参考にしてみてください。裏面に滑り止め加工が施されているモデルは、フローリングの上で行う場合でも安定しやすいとされています。
補助アイテムの使い方 — ブロック・リング・チューブ
マットに慣れてきたら、補助アイテムを取り入れることで、同じポーズでも負荷のかけ方や意識する部位を変えることができます。ここでは代表的な3つのアイテムについて、どんな場面で使われやすいかを紹介します。
ヨガブロックは、体の硬さやポーズの難易度を「底上げ」してくれる道具です。たとえば前屈のポーズで床に手が届かない場合、ブロックを床に置いてその上に手をつくことで、無理なく正しい姿勢を保ちながらポーズを取ることができます。逆に、あえてブロックを使って負荷を高めるような使い方をする上級者向けのメニューもあり、レベルを問わず活用の幅が広いアイテムです。
ピラティスリング(マジックサークル)は、名前の通り輪っか状の道具で、外側から押しつぶすように力を加えたり、内側に引き寄せるように力を加えたりして使います。太ももの間に挟んで内転筋(内もも)を意識するメニューや、両手で持って胸の前で押し縮め、胸筋や二の腕を意識するメニューなど、使い方次第で全身のさまざまな部位にアプローチできます。ゴムバンドと違って一定の形を保つため、力の向きが分かりやすく、初心者でも扱いやすい道具とされています。
トレーニングチューブは、両端を持って引っ張ったり、足に引っかけて脚を伸ばしたりすることで、ゴムの伸縮による負荷を加えられる道具です。負荷の強さ(色)を選べる製品が多く、体力や筋力に合わせて無理のない強度から始められる点が特徴です。ピラティスの動作に負荷をプラスしたいときや、上半身の種目のバリエーションを増やしたいときに取り入れやすいアイテムです。
これらの道具は、必ずしも高価なものを選ぶ必要はありません。まずは手頃な価格帯のものを試してみて、実際に使う頻度が高いようであれば、より握りやすい・使いやすいと感じる上位モデルへ買い替えを検討する、という流れでも十分です。
呼吸法とフォームの基本
ピラティスの大きな特徴の一つが、動作に合わせた呼吸法です。特に「胸式呼吸(きょうしきこきゅう)」と呼ばれる、肋骨を左右に広げるようにして行う呼吸が基本とされています。ヨガの腹式呼吸とは異なる感覚のため、最初は戸惑う人も少なくありません。
胸式呼吸は、お腹をへこませたまま(体幹を軽く締めたまま)呼吸をするため、腹圧を保ちながら体を動かすピラティスの動作と相性が良いとされています。鼻から息を吸って肋骨を横に広げ、口からゆっくり息を吐きながら動作を行う、という流れが基本パターンです。最初のうちは「動きながら呼吸のタイミングを合わせる」こと自体が難しく感じられますが、慣れてくると動作と呼吸が自然に連動するようになるといわれています。
フォームについては、「体幹(コア)を常に軽く意識しておく」ことが土台になります。お腹を強く力ませるのではなく、おへその下あたりを軽く引き込むようなイメージで、腹圧を一定に保ちながら動作を行うのがポイントとされています。初心者のうちは、動作の大きさや可動域よりも、この体幹の意識を保てているかどうかを優先したほうが、フォームが崩れにくく、狙った部位への効果も感じやすいといわれています。
独学で進める場合、フォームが正しいかどうかの判断が難しい場面も出てきます。特に首や腰に痛みや違和感を感じる場合は、フォームが崩れているサインであることが多いため、無理に続けず、動作を一旦止めて呼吸を整える、あるいは負荷の軽いバリエーションに切り替えるといった対応を心がけてください。
動画やレッスンを併用するのもおすすめ
呼吸のタイミングや体幹の使い方は、文章だけで理解するよりも、実際の動きを見ながら真似るほうが感覚をつかみやすいとされています。書籍や本記事の説明だけに頼らず、初心者向けの動画やオンラインレッスンも併用しながら学んでいくと、フォームの理解が早まりやすくなります。
始める前に気をつけたいこと
ピラティスは比較的体への負担が少ないエクササイズとして紹介されることが多いですが、だからといって誰にでも無条件におすすめできるわけではありません。始める前に押さえておきたい注意点を整理します。
まず、体調に不安がある場合や、腰・首・肩などに慢性的な痛みを抱えている場合、妊娠中の場合は、自己判断で始めるのではなく、事前にかかりつけ医に相談することをおすすめします。ピラティスの中には腹圧をかける動作や、背骨を大きく動かす動作も含まれており、状態によっては負担になる可能性があるためです。
次に、「痛みを感じたら無理をしない」という基本姿勢を徹底してください。ピラティスは「筋肉が使われている感覚」と「痛み」を混同しやすい運動でもあります。特に始めたばかりの頃は、正しい負荷なのか、フォームの崩れによる余計な負担なのかを見極めるのが難しいこともあります。違和感が続く場合は、動作を中断し、必要であれば専門家に相談してください。
運動を始める時間帯にも注意が必要です。食後すぐの実施は、消化器官に負担がかかりやすいとされ、食後1〜2時間ほど空けてから行うのが無難といわれています。また、床の上で行う動作が多いため、フローリングが冷えやすい季節は、マットの下にさらに敷物を追加するなど、体を冷やさない工夫をすることもおすすめします。
最後に、継続のペースについてです。「毎日やらなければ意味がない」と気負う必要はありません。週2〜3回、1回15〜20分程度から始めて、生活リズムに無理なく組み込めるペースを見つけることのほうが、長い目で見て続けやすいとされています。習慣化できるかどうかは、頻度よりも「続けやすい環境を整えられているか」に左右される部分が大きいといえます。
無理な自己流は避ける
独学で進める場合、フォームの崩れに気づきにくいという弱点があります。可能であれば最初の数回だけでも、動画や体験レッスンで正しいフォームを確認しておくと、その後の自宅練習での怪我のリスクを減らしやすくなります。
道具のお手入れと買い替えの目安
マットやチューブ、リングといった道具は、正しく手入れをすることで長く使い続けられます。ここでは基本的なお手入れ方法と、買い替えを検討するタイミングの目安を紹介します。
マットは使用後、汗や皮脂が付着したまま放置すると、劣化や匂いの原因になりやすいとされています。使用後は乾いた布やウェットティッシュで軽く拭き取り、汚れが気になる場合は中性洗剤を薄めた水と柔らかい布で拭き取ったあと、風通しの良い日陰で自然乾燥させるのが基本です。直射日光での乾燥は素材の劣化を早める可能性があるため避けたほうが無難とされています。
ヨガブロック(コルク製)は水濡れに比較的強い素材ですが、長時間水に浸けたままにすると変形や劣化の原因になることがあります。汚れが気になる場合は固く絞った布で拭く程度にとどめ、洗浄後はしっかり乾燥させてから収納するようにしてください。
トレーニングチューブはゴム製品のため、直射日光や高温多湿の環境に長期間置いておくと、劣化してひび割れや伸びが生じやすくなるとされています。使用前には毎回、ひび割れや傷がないかを軽くチェックする習慣をつけておくと、トレーニング中の破損を防ぎやすくなります。ゴムの伸びや弾力の低下を感じたら、無理に使い続けず買い替えを検討してください。
買い替えの目安としては、マットは使用頻度にもよりますが半年〜1年程度でクッション性やグリップ力の低下を感じやすくなるといわれています。ブロックやリングは劣化しにくい素材が多いものの、ひび割れや変形が見られたら交換のサインです。定期的に道具の状態をチェックする習慣をつけておくと、思わぬ怪我を防ぐことにもつながります。
よくある質問
Qピラティスとヨガはどちらから始めるべきですか?
Aどちらから始めても問題ありませんが、ゆったりと心身を整えたい・柔軟性を高めたい場合はヨガ寄り、体幹をしっかり使って運動している実感を得たい場合はピラティス寄りが向いているとされています。迷う場合は、両方の体験レッスンや動画を試してみて、自分に合う感覚のほうを選ぶのもおすすめです。
Qヨガマットで代用しても大丈夫ですか?
A基本的な動作であれば代用可能とされています。ただしピラティスは背骨を1つずつ床につけていくような細かい動作も多いため、薄すぎるヨガマットだと背骨が当たって痛みを感じやすい場合があります。すでにヨガマットを持っている場合は、まずはそれで試してみて、物足りなさを感じたらピラティス向けの厚みのあるマットへの買い替えを検討するとよいでしょう。
Q道具は最初に全部揃えるべきですか?
Aいきなり全部揃える必要はありません。最低限マット1枚があれば基本の動作は始められます。呼吸や動作に慣れてきたタイミングで、体の硬さが気になるならヨガブロック、負荷を加えたいならトレーニングチューブやピラティスリングを、必要に応じて追加していくのがおすすめです。
Q呼吸法が難しく感じます。慣れるまでのコツはありますか?
Aピラティスの胸式呼吸は、腹式呼吸に慣れている人には最初戸惑いやすい呼吸法です。動作と呼吸を同時に意識するのが難しい場合は、まずは呼吸だけを単独で練習し、鼻から吸って肋骨を横に広げる感覚をつかんでから、動作と組み合わせていくと習得しやすいとされています。焦らず段階的に慣れていくことが大切です。
Qどのくらいの頻度で行うのが理想的ですか?
A毎日行う必要はなく、週2〜3回、1回15〜20分程度から始めるのが無理のないペースとされています。頻度よりも、生活リズムの中に無理なく組み込めるかどうかのほうが継続のしやすさに影響するといわれています。
Q腰痛があってもピラティスはできますか?
A腰痛の原因や程度によって適切な運動は異なるため、自己判断せずに、まずは医師や専門のインストラクターに相談することをおすすめします。体幹を鍛えるピラティスが腰まわりの安定に役立つ場合がある一方で、フォームが崩れた状態で行うと逆に負担になることもあるとされています。
Qトレーニングチューブはどのくらいの負荷を選べばいいですか?
A初心者のうちは、もっとも軽い負荷(目安として2〜4kg相当)から始めるのが無難とされています。軽い負荷でも正しいフォームで行えば十分に効果を感じやすく、慣れてきたら徐々に強い負荷のチューブへステップアップしていく流れがおすすめです。
迷ったらこれ|この記事のNo.1
マンドゥカ Manduka ヨガマット プロライト 5mm 日本正規品 PROlite
参考価格 22,000円〜
向いている人:長く使える1枚をしっかり選びたい人、頻繁にホットヨガやピラティスに通う予定がある人
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