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「体型を変えたい」「運動不足を解消したい」と思い立ってスタジオやジムの体験レッスンを探し始めると、多くの人が一度は「ピラティスとジムの筋トレ、結局どちらが自分に合っているのだろう」という疑問にぶつかります。SNSやYouTubeでは「ピラティスだけで痩せた」という体験談と、「筋トレしないと体は変わらない」という意見の両方が目に入り、どちらを信じればいいのか分からなくなってしまうことも珍しくありません。実際のところ、ピラティスとジムでの一般的な筋力トレーニング(フリーウェイトやマシンを使ったトレーニング)は、負荷のかけ方も、鍛えられる筋肉の種類も、体感するきつさの種類もかなり異なる運動です。ピラティスは自分の体重や小さな器具を使い、体幹まわりのインナーマッスルを中心にコントロールしながら動かす運動である一方、ジムの筋トレはダンベルやマシンを使って外側の大きな筋肉(アウターマッスル)に高い負荷をかけ、筋肉そのものを大きくしたり強くしたりすることを主な狙いとしています。この記事では、この2つの運動を「負荷のかけ方」「鍛えられる部位」「消費カロリーと体型変化」「向いている人」という4つの切り口で比較し、どちらから始めるべきか、あるいは両方を組み合わせるならどう役割分担させればいいかを具体的に考えていきます。記事の後半では、これから自宅で取り入れやすい、実在するピラティス・トレーニング関連アイテムも紹介します。
この記事でわかること
- 「体を鍛える」という同じ言葉でも中身が違う
- 違い1:負荷のかけ方 — 自重・軽負荷のピラティスと、高負荷を扱うジムの筋トレ
- 違い2:鍛えられる部位 — インナーマッスル中心のピラティス、アウターマッスル中心のジムの筋トレ
- 違い3:消費カロリーと体型変化への影響
- 違い4:ケガのリスクと体への負担の感じ方
- どちらが向いている? タイプ別の目安
これから始める人のための実在アイテム4選
ここでは絞り込んだ候補を紹介していきます。最初に触れておきたいのは、道具をそろえたからといって効果が保証されるわけではありません。ピラティス・ジムトレーニングそれぞれの入り口として選びやすい、実在するアイテムを4点紹介します。こちらの価格は目安として記事作成時点のものを掲載しています。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・カラー展開を確認してください。
4点を並べると、ピラティスマット・ピラティスリングは「体幹を丁寧にコントロールする」動作を支えるアイテム、ダンベル・ケトルベルは「筋肉に負荷をかけて鍛える」動作を支えるアイテムという、それぞれの運動の性質がそのまま道具の役割に表れていることが分かります。
これからピラティスを中心に始めるならピラティスマットとピラティスリングの組み合わせから、ジムのような筋トレを自宅で始めるなら可変式ダンベルとケトルベルの組み合わせから検討するとよいでしょう。両方を並行して試してみたい人は、まず価格が手頃なリングまたはケトルベルのどちらか一つから取り入れて、続けられそうであればマットやダンベルなど他のアイテムを追加していくという進め方でも問題ありません。
表示している価格・仕様は変わることがあります。購入前に商品ページで最新情報を確認してください。特にセール期間限定の価格表示がある商品は、通常価格との差を確認したうえで購入を検討することをおすすめします。
デカトロン DOMYOS ドミオス ピラティストレーニングマット Comfort 500 170cm×58cm×15mm
参考価格3,990円
ピラティス専用として企画された厚さ15mmのマット。フォーム素材は発泡PVCと発泡ニトリルブタジエンゴム(NBR)の組み合わせで、仰向け・うつ伏せ姿勢が中心のピラティス動作に対して、関節への負担を抑えることを想定した設計です。
ここが良い
- 「ピラティス」専用として商品説明が作られており、用途との相性が分かりやすい
- 厚さ15mmと十分な厚みがあり、仰向け・うつ伏せの動作でも床の硬さを感じにくいとされる
- Lサイズ(180×80cm)の展開もあり、身長や体格に合わせて選べる
注意点
- Mサイズは長さ170cmとやや短めで、身長が高い人はLサイズの検討が必要
- ジムでの筋トレ用途には想定されておらず、あくまでピラティス・ヨガ向けの厚みと柔らかさである
YUREN ピラティスリング ヨガリング マジックサークル 直径38cm(オレンジ)
参考価格約3,080円
グラスファイバー製の芯に、NBR製のスリーブを組み合わせたピラティスリング。直径38cmで軽量、ピラティスの入門や自宅での体幹エクササイズに使えます。
ここが良い
- 軽量で、自宅でもスタジオへの持ち運びでも扱いやすい
- 5色から選べ、部屋に置いても目に入りやすい色を選べる
- 3,000円台で、ピラティスを試す最初の器具にしやすい
注意点
- ジムのマシンのような高負荷の筋トレには向かない
- ハンドルの掴み心地は好みが分かれるため、口コミも確認したい
アルインコ(ALINCO)EXG422 アジャスタブルダンベル 可変式 2kg〜25kg 18段階
参考価格約19,800円
ハンドルを回すだけで2kg〜25kgまで18段階の重量調節ができる可変式ダンベル。プレートの付け替えが不要で、種目に応じて重量をすばやく切り替えられるとされています。専用の台に置いて使う設計です。
ここが良い
- 1台で2kg〜25kgまでカバーでき、種目や慣れに応じて重量を細かく調整しやすい
- プレートの付け替えが不要で、ハンドルを回すだけで重量変更ができ、自宅トレーニングの手間を減らせる
- 国内フィットネスメーカーの製品で、選びやすい
注意点
- 本体サイズが大きく、種目によってはやや扱いにくいと感じる場合がある
- ジム筋トレの入門用としては価格が他の3点より高め
IROTEC FIT(アイロテック フィット)ネオプレーンケトルベル スモーキーブルー 8KG
参考価格約4,730円
本体をネオプレーンで覆ったケトルベル。表面がやわらかく、床や体を傷つけにくい設計で、スイングやスクワットなど全身を使うトレーニング種目に使われることが多いアイテムです。8KGは自宅トレーニングを始める人が扱いやすい重量帯です。
ここが良い
- ネオプレーンの表面で、床や体を傷つけにくく自宅トレーニングでも扱いやすいとされる
- 4,000円台で、ケトルベルを初めて試す人でも手を出しやすい価格帯
- 重量ごとにシリーズ展開があり、慣れてきたら重量を上げていきやすい
注意点
- 8KGは筋トレ未経験の人には最初やや重く感じる場合がある
- スイング動作などは正しいフォームを理解しないと腰への負担につながる可能性がある
■ スペック比較表
| 商品 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 3,990円 | 約3,080円 | 約19,800円 | 約4,730円 |
| 購入 | ||||
| サイズ(Mサイズ) | 幅58cm×長さ170cm | — | — | — |
| 厚み | 15mm | — | — | — |
| 素材 | 発泡PVC20%・発泡NBR80% | グラスファイバー製芯+NBR製スリーブ | — | — |
| サイズ展開 | Mサイズ(170×58cm)/Lサイズ(180×80cm) | — | — | — |
| 販売元 | デカトロン公式楽天市場店 | — | — | — |
| 直径 | — | 38cm | — | — |
| 重量 | — | 約320g(商品ページ記載) | — | 8KG |
| カラー | — | 5色展開(写真はオレンジ) | — | スモーキーブルー |
| 用途 | — | 内もも・腕・ヒップ・首まわりのエクササイズ、ストレッチ | — | — |
| メーカー | — | YUREN(公式ショップ) | アルインコ(ALINCO) | — |
| 型番 | — | — | EXG422 | — |
| 重量調整範囲 | — | — | 2kg〜25kg(18段階) | — |
| 調節方法 | — | — | ハンドルを回すだけ | — |
| 表面素材 | — | — | — | ネオプレーン |
| ブランド | — | — | — | IROTEC FIT(アイロテック フィット) |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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「体を鍛える」という同じ言葉でも中身が違う
ピラティスとジムの筋トレは、どちらも「体を鍛える」「体型を変える」という文脈で語られることが多く、フィットネスの情報サイトでも隣り合わせに紹介されがちです。しかし実際にレッスンやトレーニングの現場をのぞいてみると、動きの質そのものがまったく異なることに気づきます。
ピラティスのスタジオでは、インストラクターが「お腹を薄く保ったまま」「肩甲骨を寄せすぎないように」といった、体の内側の使い方に関する細かい指示を出すことが多く見られます。一方、ジムのフリーウェイトエリアでは、「あと1回、限界まで」「フォームを崩さず重量を扱う」といった、外側の筋肉に高い負荷をかけることを意識した声かけが中心になります。この違いは、そもそも2つの運動が目指しているゴールが異なることに由来しています。
ピラティスは前述のとおり、ジョセフ・ピラティス氏がリハビリテーションのために体系化したエクササイズが起源とされ、体幹を軸にした「体の使い方の再教育」に主眼が置かれています。一方、ジムでの筋力トレーニングは、特定の筋肉に意図的に高い負荷をかけて筋繊維に微細な損傷を与え、回復(超回復)の過程で筋肉を大きく・強くしていくという、生理学的なメカニズムを土台にしたトレーニング体系です。同じ「筋肉を使う」運動でも、狙っている変化の種類がそもそも違うのです。
この記事では、ジムでの筋力トレーニングとして、ダンベルやケトルベルなどのフリーウェイトを使った、自宅やジムで一般的に行われるトレーニングを想定して比較を進めます。マシンを使った専門的なトレーニングや、パーソナルジムでの高強度なプログラムはさらに専門性が高くなりますが、基本的な考え方の違いはここで解説する内容と共通しています。
この記事のスタンス
体への効果や向き不向きには個人差があります。「〜とされる」「〜しやすい傾向がある」という表現にとどめ、断定は避けています。判断材料として使い、体に不安がある場合は事前に医師やインストラクター・トレーナーに相談することをおすすめします。
違い1:負荷のかけ方 — 自重・軽負荷のピラティスと、高負荷を扱うジムの筋トレ
最も分かりやすい違いは、体にかける負荷の大きさと種類です。ピラティスは基本的に自分の体重(自重)を使い、ピラティスリングやレジスタンスチューブといった軽い器具を組み合わせる程度で、外部から加わる負荷そのものはそれほど大きくありません。その代わり、狙った筋肉をゆっくり・正確に使い続けることで負荷を生み出すという考え方が中心になっています。
一方、ジムでの筋力トレーニングは、ダンベルやバーベル、マシンのウェイトプレートといった外部の重量を使い、自分の筋力に対してある程度高い負荷をかけることを前提にしています。「限界に近い重量を、限られた回数(8〜12回程度が目安とされることが多い)だけ扱う」という考え方が基本で、筋肉に強い刺激を与えることを重視した設計になっています。
この違いから、トレーニング中の体感も大きく異なります。ピラティスでは「じわじわと効いてくる」「終わったあとにインナーマッスルが熱くなる」といった、持続的な負荷による疲労感を得やすいとされる一方、ジムの筋トレでは「重量を持ち上げた瞬間に強い負荷を感じる」「限界まで追い込んだ直後に強い疲労感がある」といった、瞬発的で強い負荷を得やすいとされています。
なお、ピラティスにもマシン(リフォーマーなど)を使う「マシンピラティス」があり、スプリングの負荷を利用することでマット主体のクラスより負荷を高めることができます。この記事では主に自宅でも取り入れやすい、マットのみで行う伝統的なマットピラティスを前提に比較を進めます。
違い2:鍛えられる部位 — インナーマッスル中心のピラティス、アウターマッスル中心のジムの筋トレ
筋肉には、体の深い位置にあり姿勢の維持や関節の安定に関わる「インナーマッスル」と、体の表層にあり大きな力を発揮する「アウターマッスル」があります。ピラティスとジムの筋トレでは、主にどちらの筋肉を狙って鍛えるかという点でも傾向が異なるとされています。
もちろん、これは大まかな傾向であり、ピラティスでも太ももやヒップまわりのアウターマッスルを使う動作は多く含まれますし、ジムの筋トレでもプランクやドローイングのようにインナーマッスルを意識する種目があります。ただ、伝統的なスタイルを基準に比較すると、「体の軸を整える」ピラティスと「筋肉のボリュームを増やす」ジムの筋トレという対比は、初めての人が運動を選ぶ際の目安として分かりやすい切り口です。
見た目の変化という観点では、ジムの筋トレのほうが比較的短期間で「引き締まってきた」という実感を得やすいと言われることがありますが、これは扱う負荷や頻度、食事管理など複数の要因が関係するため、一概には言えません。一方でピラティスは、筋肉の量そのものよりも姿勢や体のラインの変化として実感されやすいとされ、変化を感じるまでにやや時間がかかる傾向があるとも言われています。
■ ピラティスで意識されやすい筋肉
腹横筋(お腹の奥にあるコルセットのような筋肉)、多裂筋(背骨を支える筋肉)、骨盤底筋群など、体幹の深層にあるインナーマッスルが中心とされています。これらは大きな力を発揮する筋肉ではなく、姿勢や体の軸を安定させる役割を担っているとされ、鍛えることで姿勢の崩れや体の使い方の癖に気づきやすくなるとも言われています。
■ ジムの筋トレで意識されやすい筋肉
大胸筋・広背筋・大腿四頭筋・上腕二頭筋など、体の表層にあり、見た目のシルエットにも影響しやすいアウターマッスルが中心とされています。これらは高い負荷をかけることで筋肉量そのものが増えやすいとされ、いわゆる「引き締まった体」「メリハリのある体型」を目指すうえで意識されやすい筋肉群です。
違い3:消費カロリーと体型変化への影響
ダイエットや体型維持を目的に運動を始める人にとって、消費カロリーは気になるポイントの一つです。ここでは一般的に言われている傾向を整理しますが、実際の消費カロリーは体重・運動強度・時間によって大きく変わる点には注意してください。
ピラティスは、ゆったりとした動きで体幹を意識しながら行う運動のため、同じ時間で比較すると消費カロリーは有酸素運動やジムでの高強度な筋トレに比べて低めになりやすいとされています。ただし、正しいフォームで体幹を使い続けることで、姿勢の改善や基礎代謝に関わる筋肉の使い方が身につきやすいとも言われ、短期的な消費カロリーだけでは測れない側面もあります。
ジムでの筋力トレーニングは、高負荷の種目を扱う分、トレーニング中の消費カロリーが比較的高くなりやすい傾向があるとされ、さらに筋肉量が増えることで基礎代謝(安静時に消費されるエネルギー量)が上がる可能性があるとも言われています。ただし、筋肉量の変化には個人差が大きく、トレーニングの継続期間や食事内容にも大きく左右されるため、「筋トレをすれば必ず痩せる」と単純に言い切ることはできません。
ダイエット目的が中心であれば、ピラティス・筋トレのどちらか一方だけに頼るのではなく、ウォーキングやジョギングといった有酸素運動、そして食事管理を含めた総合的な生活習慣の見直しを組み合わせることが重要とされています。体を鍛える運動は、あくまで体型づくりの土台の一つと捉えるのが現実的です。
体重の変化は運動だけで決まらない
体重や体脂肪率の変化には、運動量だけでなく食事内容、睡眠、ストレス、ホルモンバランスなど多くの要因が関わるとされています。「このトレーニングをすれば必ず痩せる」といった断定的な情報には注意し、体に不安がある場合は自己流で進めず、医師や管理栄養士、トレーナーに相談しながら無理のない範囲で取り組むことをおすすめします。
違い4:ケガのリスクと体への負担の感じ方
運動を始めるうえで見落とされがちなのが、ケガのリスクの性質の違いです。ピラティスとジムの筋トレでは、注意すべきポイントが異なるとされています。
ピラティスは自重や軽負荷が中心のため、重量による急激なケガのリスクは比較的低いとされていますが、正しいフォームを理解しないまま反復すると、腰や首に慢性的な負担がかかる場合があるとも言われています。特に「腹圧を高めたまま呼吸する」「骨盤の傾きを一定に保つ」といった細かいコントロールが求められるため、独学よりもインストラクターの指導を受けながら基礎を身につけるほうが、フォームの崩れによる負担を避けやすいとされています。
一方、ジムの筋トレは扱う重量が大きいぶん、フォームが崩れた状態で無理に重量を扱うと、関節や腰への急な負担が大きくなりやすいとされています。特に初心者のうちは、正しいフォームを身につける前に重量ばかりを増やしてしまうと、ケガのリスクが高まる場合があると指摘されています。ジム初心者向けの体験レッスンやパーソナルトレーニングでフォームの基礎を確認しておくことが推奨される理由の一つです。
どちらの運動も、「正しいフォームを身につけてから負荷や回数を増やす」という進め方が共通して重要とされています。動画やSNSの情報だけを頼りに自己流で始めるのではなく、可能であれば数回だけでも対面のレッスンやトレーニングで基礎を確認しておくと、その後の自主練習の安全性が高まりやすくなります。
どちらが向いている? タイプ別の目安
ここまでの違いを踏まえ、「今の自分にはどちらが合いそうか」を判断するための目安を整理しました。すべての人に当てはまる正解はありませんが、迷ったときの出発点として使ってください。
- 1まず今いちばん欲しいものを考える。「姿勢を整えたい」「体幹を安定させたい」「運動経験がなく、まずは体の使い方から学びたい」が中心ならピラティスから、「見た目のメリハリが欲しい」「筋肉量を増やしたい」「短期間で体を大きく変えたい」が中心ならジムの筋トレから始めると、目的とトレーニング内容のミスマッチが起きにくくなります。
- 2体の状態を確認する。運動経験がほとんどなく、いきなり重量を扱うことに不安がある場合は、まず自重中心のピラティスで基礎的な体幹の使い方を身につけてから、ジムでの筋トレに移行するという進め方も無理がなく取り入れやすいとされています。逆に、体力にはある程度自信があり、早く見た目の変化を実感したい場合は、正しいフォームの指導を受けながらジムでの筋トレから始めるのも一つの方法です。
- 3続けやすさで選ぶという視点も持つ。ジムは器具や空間が必要になるため、通う時間や費用が続けられるかを考える必要があります。ピラティスはスタジオのほか、マット1枚あれば自宅でもある程度取り組めるため、まずは自宅で無理なく始めたい人には取り入れやすい選択肢です。理想のトレーニングより、無理なく続けられるトレーニングのほうが、結果的に体への変化を感じやすいとも言われています。
「どちらも初心者向けから」が基本
ピラティスにもジムの筋トレにも、初心者向け・経験者向けとレベル分けされたクラスやプログラムがあります。どちらを選ぶにしても、いきなり中〜上級者向けの内容に挑戦すると、フォームが崩れたまま体を動かしてしまい、ケガや狙った効果が得られにくくなることがあります。まずは初心者向け・入門向けと明記されたクラスやプログラムから始めることをおすすめします。
両方を組み合わせるという選択肢
「どちらか一方を選ばなければいけない」というわけではありません。実際、フィットネスに関心の高い人の中には、ピラティスとジムの筋トレを目的別に使い分けている例も多く見られます。ここでは、両方を無理なく組み合わせる考え方を紹介します。
分かりやすい組み合わせ方の一つが、「週の前半はジムで大きな筋肉に負荷をかけ、週の後半はピラティスで体幹と姿勢を整える」というように、鍛える対象で役割を分ける方法です。ジムの筋トレで筋肉量を増やしながら、ピラティスで体の軸やコントロール力を高めていくことで、単に「大きい筋肉」だけでなく「機能的に使える筋肉」を目指すという考え方もできます。
また、体幹が安定していると、ジムでのフリーウェイト種目(スクワットやデッドリフトなど、体幹の安定が重要になる種目)のフォームが崩れにくくなるとも言われています。逆にジムの筋トレで得た筋力は、ピラティスの一部の動作で必要になる筋持久力の土台としても役立つ場合があります。この意味で、2つの運動は対立するものというより、互いを補い合う関係にあると捉えることもできます。
ただし、体力や時間には限りがあります。両方を無理に詰め込んで継続が負担になってしまっては本末転倒です。まずはどちらか一方を週1〜2回のペースで数か月続けてみて、余裕が出てきたらもう一方を取り入れる、という段階的な進め方でも十分に効果は期待できるとされています。
始める前に確認しておきたいこと
ピラティス・ジムの筋トレのどちらを選ぶにしても、始める前に確認しておくと安心なポイントを整理しておきます。
まず、持病やケガの有無です。腰椎や頸椎に既往症がある場合、ジムでの高重量種目や、ピラティスの一部の骨盤を大きく動かす動作が体に負担をかける場合があります。持病がある場合は、レッスンやトレーニング開始前にインストラクター・トレーナーへ伝えておくと、無理のない代替メニューを案内してもらいやすくなります。
次に、続ける環境の違いです。ジムでのトレーニングは、施設によって器具の種類や混雑状況が異なり、通う時間帯や移動の手間も継続のしやすさに影響します。ピラティスはスタジオでのレッスンのほか、マット1枚で自宅でも取り組みやすい点が特徴ですが、自己流で続けるとフォームが崩れやすいという側面もあります。自分の生活リズムや性格に合った環境を選ぶことが、継続のしやすさに直結します。
最後に、継続のペースです。どちらの運動も、1回だけで劇的な変化を感じられるものではなく、数週間〜数か月かけて体の変化を実感していくものとされています。「まずは4週間、週1〜2回」など、無理のない期間と頻度を最初に決めておくと、効果を焦って挫折してしまうことを防ぎやすくなります。
妊娠中・産後や既往症がある場合は必ず専門家に相談を
妊娠中や産後間もない時期、持病や既往症がある場合は、通常のピラティス・ジムのプログラムがそのまま適しているとは限りません。マタニティ向け・リハビリ向けと明記されたクラスやプログラムを選ぶか、事前に医師やインストラクター・トレーナーに相談したうえで、体調に合わせて無理なく取り組むようにしてください。
よくある質問
Qピラティスとジムの筋トレ、初心者にはどちらがおすすめですか?
A目的によって変わります。姿勢を整えたい・体幹を安定させたい・運動経験がなく体の使い方から学びたいという人はピラティスから、見た目のメリハリが欲しい・筋肉量を増やしたいという人はジムの筋トレから始めると、目的とトレーニング内容のミスマッチが起きにくいとされています。どちらも初心者向けクラス・プログラムから始めることが大切です。
Qピラティスだけでも体は引き締まりますか?
Aピラティスは体幹まわりのインナーマッスルを中心に使う運動で、姿勢や体のラインの変化として実感されやすいとされていますが、筋肉量そのものを大きく増やす効果はジムの筋トレに比べて限定的とされています。「引き締める」という言葉のイメージする変化が、筋肉量の増加なのか姿勢の改善なのかによって、選ぶべき運動は変わってきます。
Qダイエット目的ならピラティスとジムのどちらが効果的ですか?
A同じ時間で比較すると、高負荷を扱うジムの筋トレのほうが消費カロリーは高くなりやすい傾向があるとされていますが、体重の変化には食事内容や生活習慣全体が大きく関わります。どちらか一方に頼るのではなく、ウォーキングなどの有酸素運動や食事管理も含めて総合的に取り組むことが重要とされています。
Qピラティスとジムの筋トレは両方やっても大丈夫ですか?
Aはい、両方を組み合わせている人も多く見られます。ジムで大きな筋肉に負荷をかけ、ピラティスで体幹と姿勢を整えるというように、鍛える対象で役割を分ける方法があります。ただし無理に詰め込むと継続の負担になるため、まずはどちらか一方から始め、余裕が出てきたらもう一方を取り入れるという段階的な進め方も有効です。
Q腰痛がある場合、ピラティスとジムの筋トレのどちらが向いていますか?
Aピラティスは自重や軽負荷が中心で、重量による急激な負担は比較的少ないとされていますが、フォームが崩れると腰への慢性的な負担につながる場合もあります。ジムの筋トレは扱う重量が大きい分、フォームの崩れが腰への急な負担になりやすいとされています。腰の状態には個人差が大きいため、既往症がある場合は自己判断せず、事前に医師やトレーナーに相談したうえで、体に合った運動を選ぶことをおすすめします。
Q運動経験がまったくない場合、いきなりジムに通っても大丈夫ですか?
A運動経験がなく、重量を扱うことに不安がある場合は、まず自重中心のピラティスで基礎的な体幹の使い方や体力を身につけてから、ジムでの筋トレに移行するという進め方も無理がなく取り入れやすいとされています。ジムから始める場合も、初心者向けのプログラムやパーソナルトレーニングでフォームの基礎を確認しておくと安心です。
Qピラティスとジムトレーニング、道具は何をそろえればいいですか?
Aピラティスは専用の厚手マットに加えて、ピラティスリングがあると体幹エクササイズの負荷を高めやすくなります。ジムのようなトレーニングを自宅で行う場合は、可変式ダンベルやケトルベルがあると、重量を調整しながら全身を鍛えやすくなります。いずれも必須ではなく、まずは体重を使った自重トレーニングから始めても問題ありません。
迷ったらこれ|この記事のNo.1
デカトロン DOMYOS ドミオス ピラティストレーニングマット Comfort 500 170cm×58cm×15mm
参考価格 3,990円
向いている人:まずは専用のピラティスマットを費用を抑えて試してみたい人
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