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キックフリップやヒールフリップ、トレフリップといった「フリップ系トリック」の練習を始めると、多くのスケーターが一度は感じるのが「シューズによって板の回り方が違う気がする」という感覚です。フリップ系トリックは、テールを弾いた瞬間から板が空中で回転を終えるまでの一瞬に、足先の細かい動きでスピンとポップの量をコントロールする必要があるとされ、シューズのソールの厚みやつま先の形状、重量のわずかな差が、感覚のつかみやすさに影響すると言われています。実際、同じ練習量をこなしていても、「このシューズに変えたらキックフリップが安定した」という声がある一方で、「重くて足の返しが遅れる感じがする」といった逆の声もあり、フリップ系トリックとシューズの相性は個人差が大きい分野でもあります。とはいえ、フリップ系トリックの練習に向いているとされるシューズには、いくつか共通した設計上の傾向があります。この記事では、初心者〜中級者のスケーターで、これからキックフリップなどのフリップ系トリックに本格的に取り組みたいという人に向けて、フリップ系トリック向けシューズに求められる条件を整理し、実店舗でもよく見かける4足を比較して紹介します。日常的な街乗り用途の一般的なシューズ選びについては、別記事「スケートボード用シューズの選び方」でも扱っているため、そちらも参考にしてください。
この記事でわかること
- フリップ系トリックとシューズの関係 — なぜ「感覚」が重要なのか
- フリップトリック向けシューズに求められる4つの条件
- バルカナイズド製法が選ばれやすい理由
- 選び方の3ステップ
- フリップトリック向けシューズの候補4選
- 練習を続けるうえで意識したいこと
フリップトリック向けシューズの候補4選
ここからは実際の候補です。いずれも現在も広く流通している主要スケートブランドのモデルから、フリップ系トリックへの対応を意識した設計とされる4足を選びました。価格情報は記事作成時点のものです。在庫状況などで変わることがあります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズを確認してください。
4足を並べると、いずれもバルカナイズド製法かつ薄め〜ミッドのソール厚で、フリップ系トリックへの対応を意識した設計という共通点があります。その中でも、Vansのスケートオーセンティックはシンプルなシルエットで価格も手頃な入門的な位置づけ、Emericaのウィノ G6はテクニカル系に長年支持されてきた定番、etniesのマラナは衝撃吸収とのバランスを重視した初心者寄りのモデル、DCシューズのカリムは軽量性を重視したシグネチャーモデルという役割分担になっています。
選ぶ際のポイントは、フリップ系トリックへの習熟度と、感覚重視か衝撃吸収も残したいかのバランスによって変わります。まだ着地の失敗が多い段階ならetniesのマラナ、すでに安定してきているならVansやEmerica、テクニカル系を幅広く攻めたいならDCシューズのカリムという選び方が一つの目安になるでしょう。なお、価格や仕様は変動することがあるので、購入前に商品ページで最新情報を確かめてください。

Vans スケートオーセンティック(Skate Authentic)
3.50(2件のレビュー)
参考価格7,700円
Vansの定番モデル「オーセンティック」のスケート仕様。もともとローカットでシンプルなシルエットのため、履き口が低くくるぶしの可動域を確保しやすいとされています。バルカナイズド製法でソールも薄めに設計されており、板の動きを感じ取りやすいモデルです。
ここが良い
- ソールが薄く、板の回転を感じ取りやすいとされる
- シンプルなシルエットで、履き口が板を払う動作の邪魔になりにくい
- 定番モデルのため価格が手頃で、複数足のローテーションもしやすい
注意点
- ソールが薄いぶん着地の衝撃がダイレクトに伝わりやすいとされる
- つま先の補強が控えめで、練習量が多いと摩耗が早く進む場合がある

エメリカ ウィノ G6(Emerica Wino G6)
参考価格8,250円
Emericaのロングセラーモデル「Wino」シリーズの現行版。フラットで薄めのバルカナイズドソールを採用し、フリップ系トリックの練習に取り組むスケーターから長年支持されてきたシルエットとされています。軽量性を意識した作りも特徴です。
ここが良い
- フラットで薄めのソールが板への追従性を高めやすいとされる
- 軽量設計で足の返しが速く感じられるという声がある
- プロスケーターのシグネチャーモデルとして長年改良が続けられている
注意点
- ソールの薄さゆえ、着地の衝撃吸収は控えめとされる
- 幅がやや細身で、幅広の足には窮屈に感じられることがある

エトニーズ マラナ(etnies Marana)
参考価格7,150円
etniesのミッドプライスライン「Marana」シリーズ。バルカナイズド製法でありながら、かかと部分に薄型のクッションを仕込み、感覚と衝撃吸収のバランスを意識した設計とされています。フリップ系トリックの練習を始めたばかりの人にも扱いやすいモデルです。
ここが良い
- 感覚と衝撃吸収のバランスを意識した設計で、初めてのフリップ系トリック挑戦にも扱いやすいとされる
- 価格が手頃で、消耗品として複数足を用意しやすい
- シンプルなシルエットで街乗りにも馴染みやすい
注意点
- 完全な薄底モデルに比べると、板への追従感はやや控えめとされる
- 上位モデルに比べるとアッパーの耐久性はやや劣るという声もある

DC SHOES(ディーシー) ASCEND S スケートシューズ
参考価格7,150円
DCシューズのスケートボード向けラインの一つ。軽量なアッパー素材とフラットで薄めのミッドソールを組み合わせ、フリップ系トリックを含むテクニカルなトリック全般への対応を意識した設計とされています。ミニマルなシルエットも特徴です。
ここが良い
- 軽量設計で、足を素早く動かすフリップ系トリックに向いているとされる
- ミニマルなシルエットで、履き口・つま先ともに板の動作を妨げにくい
- プロスケーター監修モデルとして、テクニカル系のトリックへの対応を意識している
注意点
- 4足の中では価格がやや高めに位置づけられる
- 軽量化を優先しているぶん、耐久性は重めのモデルに劣るという声もある
■ スペック比較表
| 商品 | Vans スケートオーセンティック(Skate Auth… | エメリカ ウィノ G6(Emerica Wino G6) | エトニーズ マラナ(etnies Marana) | DC SHOES(ディーシー) ASCEND S スケー… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 7,700円 | 8,250円 | 7,150円 | 7,150円 |
| 購入 | ||||
| 製法 | バルカナイズド製法 | バルカナイズド製法 | バルカナイズド製法(かかと薄型クッション内蔵) | バルカナイズド製法 |
| ソール厚 | 薄め(ローソール寄り) | 薄め・フラット形状 | ミッド寄り(薄めと標準の中間) | 薄め・フラット形状 |
| アッパー素材 | キャンバス/スエード | スエード | スエード+シンセティック | 軽量シンセティック+スエード |
| 想定シーン | フリップ系トリック中心のストリート・パーク練習 | フリップ系トリック、テクニカル系のストリート練習 | フリップ系トリックの練習を始めたばかりの人向け | フリップ系トリックを含むテクニカル系トリック全般 |
| 履き口 | ローカットでシンプルなシルエット | — | — | — |
| サイズ展開 | 24.5〜30.0cm前後 | 24.0〜30.0cm前後 | 24.5〜29.5cm前後 | 24.0〜30.0cm前後 |
| 重量 | — | 軽量設計を意識したモデルとされる | — | 軽量設計を強調したシグネチャーモデル |
| 価格帯 | — | — | ミッドプライスライン | — |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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フリップ系トリックとシューズの関係 — なぜ「感覚」が重要なのか
フリップ系トリックは、オーリーの動作にプラスして、後ろ足でテールを斜めに蹴り出し、前足で板の側面を撫でるように払うことで板を回転させる技とされています。この一連の動作は0.5秒にも満たない短い時間の中で行われるため、足裏や足の側面がどれだけ板の動きを感じ取れるかが、成功率に影響すると考えられています。
ソールが厚く硬いシューズでは、板の回転や角度の変化が足に伝わりにくく、感覚的な調整が難しくなるという声があります。逆に、ソールが薄く柔らかいシューズは、板の動きをダイレクトに感じやすい一方、着地の衝撃がそのまま足裏に伝わりやすいという側面もあるとされています。フリップ系トリック向けのシューズの多くは、この「感覚」と「衝撃吸収」のバランスを、フラットなソール形状と柔らかめのソールコンパウンド(ゴムの配合)で両立させようとする設計が多く見られます。
また、前足で板を払う動作を繰り返すため、シューズの前足側面(親指の付け根からくるぶし側にかけて)にも摩耗が集中しやすいとされています。一般的な街乗り用シューズはつま先の補強を重視したモデルが多いのに対し、フリップ系トリックを重視したモデルは、側面の補強や、履き口を低めに設定してくるぶしの可動域を確保する設計が採用されることがあります。
さらに、シューズ自体の重量も無視できない要素とされています。板を素早く回転させるには、足を軽く鋭く動かす必要があり、重いシューズだと足の返しがワンテンポ遅れる感覚があるという声も一部のスケーターから聞かれます。もっとも、重さの感じ方には個人差が大きく、「多少重い方が安定する」と感じる人もいるため、断定的な結論があるわけではありません。
この記事のスタンス
シューズとトリックの相性については「〜とされる」「〜という声がある」という表現にとどめています。フリップ系トリックの上達には練習量やフォームの影響が大きく、シューズだけで劇的に成功率が変わることを保証するものではありません。判断材料の一つとして参考にしてください。
フリップトリック向けシューズに求められる4つの条件
フリップ系トリックの練習に向いているとされるシューズには、共通する設計上の傾向がいくつかあります。ここでは代表的な4つの条件を整理します。
これら4条件は、街乗り重視のシューズが求める「耐久性」や「衝撃吸収の厚み」とは、しばしばトレードオフの関係にあります。つまり、フリップ系トリックに特化して感覚を優先すればするほど、ソールの寿命が短くなりやすい、着地の衝撃がダイレクトに伝わりやすいといったデメリットも受け入れる必要が出てくるとされています。自分がどこまで「感覚」を優先し、どこまで「耐久性・衝撃吸収」を確保したいか、バランスを考えながら選ぶことが大切です。
■ ① ローソール(薄めのソール)
ソールが薄いほど板の動きを感じ取りやすいとされ、フリップ系トリックに取り組むスケーターの多くがローソール〜ミッドソールのモデルを選ぶ傾向があります。ただし薄すぎると着地の衝撃吸収が犠牲になりやすいため、極端に薄いモデルは経験者向けとされることが多いです。
■ ② フラットで柔らかめのソールコンパウンド
硬いゴムのソールは耐久性に優れる一方、板への追従性がやや劣るとされています。柔らかめのゴムを使ったフラットソールは、足裏で板の傾きを感じ取りやすいという声が多く聞かれます。
■ ③ 軽量な作り
アッパーの生地やソールの密度を見直し、軽量化を図ったモデルが増えています。足の返しの速さを重視するスケーターに支持される傾向があるとされていますが、軽さと耐久性はトレードオフになりやすい点も理解しておく必要があります。
■ ④ 低めの履き口とシンプルなつま先形状
くるぶし周りの可動域を確保しつつ、つま先の形状をシンプルにすることで、板を払う動作の邪魔になりにくいとされています。過度に厚みのあるつま先補強は、逆に感覚を鈍らせるという声もあります。
バルカナイズド製法が選ばれやすい理由
ソールの製法には大きく分けてバルカナイズド製法とカップソール製法がありますが、フリップ系トリックを重視する場合、バルカナイズド製法のモデルが選ばれやすい傾向があるとされています。
バルカナイズド製法は、生ゴムのソールを熱と圧力でアッパーに直接加硫接着する製法で、ソールが薄く柔らかい傾向があります。この特性が、前述の「ローソール」「柔らかめのソール」という条件と合致しやすいため、フリップ系トリックに取り組むスケーターの間で人気が高いとされています。
ただし、カップソール製法のモデルの中にも、比較的薄めのソール厚に抑え、フリップ系トリックへの対応を意識した設計のモデルも存在します。製法名だけで判断せず、実際のソール厚やレビューでの評判も合わせて確認するとよいでしょう。
なお、フリップ系トリックの練習を始めたばかりで、まだ着地の失敗が多いという段階であれば、多少衝撃吸収を優先したモデルから始め、慣れてきたらより薄いソールのモデルに移行するという段階的なアプローチを取るスケーターも少なくないとされています。
選び方の3ステップ
ここまでの内容を踏まえて、フリップ系トリック向けシューズを選ぶ手順を整理しました。
- 1自分のトリック習熟度を確認する。フリップ系トリックを始めたばかりで着地の失敗が多い段階なら、ある程度の衝撃吸収を残したミッドソールのモデルから、すでに安定して着地できる段階なら、より薄いローソールのモデルを検討するとよいでしょう。
- 2ソールの厚みとコンパウンドの柔らかさを商品ページやレビューで確認する。「ローソール」「フラットソール」といった表記や、実際に使用したユーザーのレビューでの感想を参考にします。
- 3重量とつま先形状もチェックする。軽量を謳うモデルや、履き口が低めでシンプルなつま先形状のモデルは、フリップ系トリックへの対応を意識していることが多いとされています。最終的には試し履きで足への馴染み方を確認するのが確実です。
練習を続けるうえで意識したいこと
フリップ系トリック向けのシューズを選んだあとも、練習の進め方や道具の管理によって、上達のスピードや快適さが変わってくるとされています。
ソールが薄めのモデルは、感覚をつかみやすい反面、着地の衝撃がダイレクトに伝わりやすいとされています。練習量が多い日が続く場合は、足裏や足首に違和感がないか意識的にチェックし、痛みが続くようであれば無理をせず休息を取ることが望ましいとされています。
また、フリップ系トリックの練習は、成功率が低い段階では同じ動作を何十回、何百回と繰り返すことになります。周囲に人や車両が少ない、平坦で安全な場所を選んで練習することが基本とされており、可能であれば経験者やインストラクターに見てもらいながら練習すると、フォームの改善につながりやすいと考えられています。
過去に足首や膝を痛めた経験がある場合や、着地時の痛みが続く場合は、自己判断だけで練習を継続せず、医師や専門のインストラクターに相談したうえで、無理のない範囲から再開することをおすすめします。シューズの工夫だけで怪我のリスクを完全になくせるわけではない点は、あらかじめ理解しておくとよいでしょう。
安全面のチェックリスト
「①ヘルメット・プロテクターの着用を検討したか」「②練習場所の安全性(人通り・路面状況)を確認したか」「③痛みや違和感が続く場合、医師や専門家に相談したか」の3点を習慣にしておくと安心です。
よくある質問
Qフリップ系トリック専用のシューズというものは存在しますか?
A「フリップ系トリック専用」と明記されたモデルは多くありませんが、ソールが薄くフラットで、軽量なアッパーを採用したモデルは、フリップ系トリックへの対応を意識した設計とされることが多いです。この記事で紹介した4足は、いずれもそうした傾向を持つモデルです。
Qソールが薄いシューズは危なくないですか?
Aソールが薄いモデルは板の感覚をつかみやすい一方、着地の衝撃がダイレクトに伝わりやすいとされています。特に練習を始めたばかりの段階では、ある程度衝撃吸収のあるミッドソールのモデルから始め、慣れてきたら薄いモデルに移行するという段階的なアプローチを取る人も少なくないとされています。
Q重いシューズと軽いシューズ、フリップ系トリックにはどちらが向いていますか?
A軽量なシューズは足の返しが速く感じられるという声が多い一方、重さの感じ方には個人差があり、「多少重い方が安定する」と感じる人もいます。断定はできないため、自分の感覚に合うかどうかを試し履きや実際の練習で確認することをおすすめします。
Qバルカナイズド製法とカップソール製法、フリップ系トリックにはどちらが向いていますか?
Aバルカナイズド製法はソールが薄く柔らかい傾向があり、板の回転を感じ取りやすいとされるため、フリップ系トリックを重視するスケーターに選ばれやすい傾向があります。ただし、カップソール製法の中にも薄めのソール厚に抑えたモデルはあるため、製法名だけでなく実際のソール厚も確認するとよいでしょう。
Qフリップ系トリックの練習を始めたばかりですが、どのモデルから試すのがおすすめですか?
Aまだ着地の失敗が多い段階であれば、ある程度の衝撃吸収を残したミッドソールのモデル(この記事で紹介したetniesのマラナなど)から始め、安定してきたらより薄いソールのモデルに移行するというアプローチを取るスケーターが多いとされています。
Qシューズを変えるだけでキックフリップが決まりやすくなりますか?
Aシューズの設計はあくまで感覚をつかみやすくする一助とされており、シューズを変えるだけでトリックの成功率が劇的に上がることを保証するものではありません。フォームの改善や練習量の積み重ねが上達の中心であり、シューズはその補助的な要素と捉えるのが実情に近いでしょう。
Qフリップ系トリックの練習でどんな怪我のリスクがありますか?
A着地の失敗による捻挫や打撲、転倒のリスクが伴うとされています。特に初心者のうちは、ヘルメットやリストガード、ニーパッドといったプロテクターの着用を検討し、平坦で安全な場所を選んで練習することが推奨されています。過去に怪我をした経験や痛みが続く場合は、自己判断せず医師や専門のインストラクターに相談したうえで練習を進めることをおすすめします。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

Vans スケートオーセンティック(Skate Authentic)
参考価格 7,700円
向いている人:すでにある程度フリップ系トリックに慣れており、感覚重視のシューズを試したい人
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