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スケートボードやクルーザーボードを始めるときによく後回しにされがちなのが、ヘルメットやニーパッド・エルボーパッド・リストガードといった防具類です。板や足回りのパーツにはこだわっても、「近所を軽く流すだけだから」「まだそんなにスピードも出ないし」と、防具の優先順位は下がりやすいものです。ところがスケートボードは、フラットな場所で普通に乗っているだけでも、バランスを崩して転倒する場面がそれなりにあるとされ、特に慣れないうちは手や膝、頭部を守る装備の有無が、その後の続けやすさを大きく左右するとも言われています。とはいえ実際に売り場や通販サイトを見てみると、「オールラウンド」「テライン」「マルチスポーツ対応」「CPSC認証」「ASTM認証」といった専門的な表現が並んでいて、スケートボード初心者や、通勤・通学の足としてクルーザーボードに興味を持ち始めた人にとっては、何を基準に選べばいいのか分かりにくく感じられることも多いはずです。この記事では、競技志向のプロスケーターではなく、これからスケートボードを始める初心者〜中級者、そして街乗り・移動用途でクルーザーボードを検討している人を主な読者として、ヘルメットとプロテクターを選ぶときに見ておきたい基本の読み方を整理したうえで、定番として販売されているモデル4点を比較していきます。なお、この記事はあくまで製品選びの参考情報であり、医学的な安全性を保証するものではありません。持病がある方や、過去に頭部・関節のけがを経験したことがある方は、防具の使用や運動強度について、事前に医師や専門のインストラクターに相談することをおすすめします。
この記事でわかること
- なぜスケートボードに防具が必要とされるのか
- ヘルメットのスペックで何が変わるのか
- 「シェル構造」の読み方 — ハードシェルとインモールドの違い
- 「サイズ」の読み方 — 頭囲の測り方とフィット感の確認方法
- プロテクター(ニー・エルボー・リストパッド)の読み方
- 目的別に見る3タイプ
街乗り・クルージング用途で選ぶヘルメット・プロテクター4選
具体的な候補は次の通りです。紹介の前に、これさえ着ければ絶対にけがをしない、という話ではありません。いずれもメーカーの商品ページ上でスケートボード向けとして案内されているものを中心に、構造・素材・価格帯のバランスが異なる4点を選びました。価格は執筆時点で調べたものです。時間の経過で変わっている可能性があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・サイズを確認してください。
4点を並べると、価格帯と用途で役割が分かれているのが分かります。PRO-TECのCLASSIC SKATEは7,700円前後で揃えられる定番の入門ヘルメット、TRIPLE EIGHTのGOTHAMは街乗り・通勤通学向けのカジュアルなデザインヘルメット、TSGのMETAは調整ダイヤル付きでフィット感を重視したいオールラウンドモデル、187 KILLER PADSのADULT SIX PACKはニー・エルボー・リストをまとめて揃えられるパッドセットという違いが出ています。
選び方のポイントは、主な使用シーンと予算によって変わります。まずコストを抑えて定番モデルから試したいならPRO-TEC、街乗り・クルージングでの見た目も重視したいならTRIPLE EIGHT、サイズのフィット感を細かく調整したいならTSGという視点で選べば、大きく外すことは少ないでしょう。ヘルメットを選んだうえで、187 KILLER PADSのようなパッドセットを合わせて用意しておくと、頭部だけでなく膝・肘・手首もまとめてカバーできます。価格や仕様は変わることがあるので、購入前に商品ページで最新の情報をご確認ください。
価格だけで比べると、PRO-TECが手頃に見えるかもしれません。ただし、この価格帯のモデルはサイズ調整ダイヤルがないことが多く、頭囲の実測値が境界付近にある人は、フィット感を重視してTSGのような調整機能付きモデルを検討する価値があります。まずは定番モデルから試してみて、使用頻度が増えてきたタイミングで、より自分の使い方に合ったモデルにステップアップするという考え方も十分にありです。
また、今回はいずれもメーカーの商品ページ上でスケートボード向けとして案内されているものを選びましたが、防具選びに正解は一つではありません。同じシェル構造・同じサイズ表記を謳うモデルでも、ブランドごとに頭の形との相性やパッドのフィット感には違いがあります。可能であれば、この4点に近いスペックのモデルをスポーツ用品店の店頭で実際に試着してみると、自分に合う1個が見つかりやすくなります。

TSG(ティーエスジー) HELMET META
参考価格11,000円
オーストリア発の老舗プロテクションブランドTSGの定番モデル。ハードシェル構造をベースに、通気孔とサイズ調整ダイヤルを備え、初めてのヘルメットとしても選びやすいオールラウンドな1個として案内されています。
ここが良い
- サイズ調整ダイヤル付きで、頭囲の微妙な誤差にも対応しやすいとされる
- ハードシェル構造で耐久性が高く、パーク練習にも街乗りにも使いやすいとされる
- 老舗ブランドとして流通量が多く、サイズ・カラーの選択肢が豊富
注意点
- インモールド構造のモデルに比べるとやや重量がある
- 通気孔は自転車用ヘルメットほど多くなく、真夏の長距離走行では蒸れを感じやすいことがある

PRO-TEC(プロテック) CLASSIC SKATE HELMET
参考価格7,700円
1965年創業のアメリカのプロテクションブランドPRO-TECの代表的なモデル。丸みのあるクラシックなシルエットと、比較的リーズナブルな価格帯で、スケートボード用ヘルメットの定番として長く案内されてきたモデルです。
ここが良い
- 価格帯が抑えられており、初めての1個として試しやすい
- 子供から大人まで対応するサイズ展開で、家族で揃えやすい
- 長年販売されている定番モデルで、レビュー数・流通量が多く選びやすい
注意点
- 調整ダイヤルのないシンプルな構造のため、サイズ選びは実測値をより重視する必要がある
- 通気孔の数は控えめで、蒸れやすさを感じる場合がある

TRIPLE EIGHT(トリプルエイト) GOTHAM HELMET
参考価格8,800円
ラバーコーティングされたマットな質感の外殻が特徴的な、街乗り・カジュアル用途にもなじみやすいデザインのヘルメット。スケートボードだけでなく自転車やBMXでの使用も想定した案内がされているモデルです。
ここが良い
- 街着にもなじみやすいマットな質感で、通勤通学用途にも使いやすいとされる
- スケートボード専用というより、自転車やBMXとの併用を想定した幅広いサイズ展開
- 国内正規品として流通しており、サポート面でも安心感がある
注意点
- パーク走行での激しい練習を前提とした専用設計ではないとされる
- カラーバリエーションによっては在庫が限られることがある

187 KILLER PADS(ワンエイトセブン) ADULT SIX PACK PADSET
5.00(1件のレビュー)
参考価格14,300円
アメリカ発のプロテクションブランド187 Killer Padsによる、ニー・エルボー・リストガードが1セットになった6点セット。スケートパークでのライダー使用実績があるブランドとして案内されている定番のパッドセットです。
ここが良い
- ニー・エルボー・リストの3点が1セットで揃うため、色味やデザインが統一されコストも抑えやすい
- スケートパークでの使用実績が案内されているブランドで、耐久性への評価が比較的高いとされる
- サイズ展開が幅広く、体格に合わせて選びやすい
注意点
- 6点セットのため、特定の部位だけを軽量なものに替えたい場合は単品での買い足しが必要になる
- 硬質キャップが入っているため、装着したまま細かい足さばきの練習をする際は慣れが必要な場合がある
■ スペック比較表
| 商品 | TSG(ティーエスジー) HELMET META | PRO-TEC(プロテック) CLASSIC SKATE… | TRIPLE EIGHT(トリプルエイト) GOTHAM… | 187 KILLER PADS(ワンエイトセブン) AD… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 11,000円 | 7,700円 | 8,800円 | 14,300円 |
| 購入 | ||||
| シェル構造 | ハードシェル(ABS樹脂) | ハードシェル(ABS樹脂) | ハードシェル(ラバーコーティング仕上げ) | — |
| サイズ展開 | XS/S〜XL(頭囲cmで対応、調整ダイヤル付き) | XS〜XL(頭囲cmで対応) | S/M〜XL/XXL(頭囲cmで対応) | S/M/L/XL(大人向け) |
| 通気孔 | 複数のベンチレーションホールを配置 | — | — | — |
| カラー展開 | 複数カラーを展開(在庫状況により変動) | — | — | — |
| 対応年齢 | — | 子供〜大人まで幅広いサイズ展開 | — | — |
| デザイン | — | 丸みのあるクラシックなシルエット | マットな質感のカジュアルなシルエット | — |
| 想定用途 | — | — | スケートボード・自転車・BMXなど | — |
| セット内容 | — | — | — | ニーパッド×2、エルボーパッド×2、リストガード×2 |
| 対象 | — | — | — | 大人用(キッズ向けは別型番のジュニアセットあり) |
| 素材 | — | — | — | 硬質キャップ+クッション性のあるフォームパッド |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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なぜスケートボードに防具が必要とされるのか
スケートボードは、板の上でバランスを取りながら進む乗り物であるという性質上、初心者のうちはもちろん、慣れてきた後でも不意にバランスを崩す場面が起こりうるとされています。特に、とっさに手をついたときの手首や、しりもちをついたときの膝、そして転倒時に地面や縁石に接触しやすい頭部は、けがのリスクが比較的高い部位として挙げられることが多い箇所です。
ヘルメットやニーパッド・エルボーパッド・リストガードといった防具は、こうした転倒時の衝撃を完全にゼロにするものではありませんが、直接の接触による衝撃をある程度吸収し、けがの程度を軽減する助けになるとされています。この記事では「これを着ければ絶対にけがをしない」という書き方はしません。防具の効果は使用状況や転倒の仕方によって変わりますし、フィット感が合っていない防具は本来の性能を発揮しにくいためです。
また、街乗り・通勤通学用途でクルーザーボードに乗る場合であっても、公道や歩道には段差や砂利、車両との接触リスクなど、スケートパークとは異なる種類の危険が存在します。「そこまでスピードを出さないから防具は不要」と考える人もいますが、低速での転倒であっても手首や頭部を守っておくメリットは小さくないとされており、特に始めたばかりの時期は防具の着用を検討する価値があると言われています。
この記事で紹介する情報は、あくまで製品ページや一般的に語られている情報をもとにした選び方の目安です。持病がある方、過去に頭部や関節のけがを経験したことがある方、体力に不安がある方は、スケートボードを始める前や防具を選ぶ前に、医師やスケートボードの専門インストラクターに相談することをおすすめします。
この記事で扱う範囲
この記事は、初心者〜中級者のスケーターや、街乗り・クルージング用途でクルーザーボードに乗る人を想定した、ヘルメットとニー・エルボー・リストパッド(プロテクター)の選び方を扱っています。競技志向のバーチカル・パーク滑走を前提とした本格的なレース用防具や、スノーボード・自転車専用に設計されたヘルメットの比較は範囲外としています。
ヘルメットのスペックで何が変わるのか
スケートボード用ヘルメットの商品ページには、対応頭囲(cmサイズ)、シェル構造(ハードシェル/インモールド)、ベンチレーション(通気孔)の数、認証規格(CPSC・ASTM F1492など)、重量目安といった情報が並んでいます。初めて選ぶ人がまず押さえておきたいのは「サイズ(頭囲)」「認証規格」「用途に合った形状」の3つです。
サイズが合っていないヘルメットは、転倒時にずれてしまい、本来守るべき部分を十分にカバーできない可能性があるとされています。頭囲は必ず自分で実測し、商品ページに記載されたサイズ表と照らし合わせることが基本になります。多くのブランドでは、内側にサイズ調整用のダイヤルやパッドを備えたモデルを展開しており、多少の誤差であれば調整で対応できることもあります。
認証規格については、CPSC(米国消費者製品安全委員会の自転車用ヘルメット規格)やASTM F1492(スケートボード・アグレッシブスケート専用規格)といった表記を見かけることがあります。これらはあくまで各規格団体が定める試験基準に適合していることを示すものであり、規格に適合しているからといって、あらゆる衝撃から完全に守られるわけではないとされています。とはいえ、こうした認証の有無は、そのヘルメットがどの程度の基準を意識して設計されているかを判断する一つの目安になります。
形状については、スケートボード用ヘルメットは自転車用ヘルメットに比べて後頭部までしっかり覆う丸みのあるデザインが多いとされ、これは転倒時にしりもちをついて後頭部を打ちやすいスケートボード特有の転び方を意識した設計と言われています。一方で、通気孔(ベンチレーション)の数は自転車用ヘルメットより少なめの製品が多く、これは軽い衝撃にも耐えられるよう、シェルの強度を優先した結果とされています。街乗りで長時間・長距離を走る予定がある人は、蒸れやすさとのバランスも考慮するとよいでしょう。
規格適合はあくまで目安
CPSCやASTMなどの認証規格は、各規格団体が定めた試験条件下での基準適合を示すものであり、実際の転倒状況における安全性を保証するものではないとされています。ヘルメットを着用していても頭部への衝撃を完全に防げるわけではないため、無理な滑走は避け、体調や技量に見合った練習を心がけることをおすすめします。
「シェル構造」の読み方 — ハードシェルとインモールドの違い
スケートボード用ヘルメットのシェル構造は、大きく分けて「ハードシェル(ABS樹脂などの硬い外殻を発泡スチロールの上に貼り付けたタイプ)」と「インモールド(外殻と発泡素材を金型で一体成形したタイプ)」の2種類に分類されることが一般的です。それぞれ重量・耐久性・価格のバランスが異なります。
ハードシェルタイプは、硬いABS樹脂などの外殻が発泡素材を覆う構造で、擦れや小さな衝撃に対する耐久性が高いとされ、パークでの練習や、繰り返し転倒する可能性がある使い方に向いているとされています。重量はやや重めになる傾向がありますが、価格は比較的抑えられたモデルが多く、初めての1個としても選びやすい構造です。
インモールドタイプは、外殻と発泡素材を一体成形するため軽量に仕上がりやすく、通気孔を多く設けやすいという特徴があるとされています。長時間かぶっていても負担になりにくい一方で、ハードシェルタイプに比べると細かな擦り傷がつきやすく、繰り返しの激しい衝撃にはやや弱いとされることもあります。長距離のクルージングや、街乗りでの日常使いを重視する人に向いている構造と言われています。
なお、シェル構造の違いだけで安全性の優劣が決まるわけではありません。同じ構造でもブランドやモデルによって内部の発泡素材の密度や厚みは異なり、認証規格への適合状況も含めて総合的に判断する必要があります。構造の違いはあくまで「重さ・通気性・耐久性のバランス」の目安として参考にしてください。
「サイズ」の読み方 — 頭囲の測り方とフィット感の確認方法
ヘルメットのサイズは、商品ページに「S/M/L」といった表記や、対応頭囲(cm)の範囲で示されていることが一般的です。この表記を自分の頭囲の実測値と正しく照らし合わせることが、サイズ選びで失敗しないための基本になります。
頭囲は、メジャーを額の中央から耳の少し上を通って後頭部の最も出っ張った部分を一周させて測るのが一般的な方法とされています。このとき、メジャーがねじれたり斜めになったりしないよう注意し、可能であれば複数回測って平均値を取ると誤差を減らしやすくなります。
実測値がサイズ表の境界付近にある場合、内部にサイズ調整ダイヤルが付いているモデルであれば、多少の誤差は調整で対応できることが多いとされています。一方、調整機能のないシンプルな構造のモデルでは、サイズが合わないとフィット感が大きく損なわれる可能性があるため、境界付近の実測値であれば、調整機能付きのモデルを優先的に検討するとよいでしょう。
また、実際にかぶってみたときに、顎ひもを締めた状態で前後左右に軽く動かしてもヘルメットがずれすぎない程度のフィット感が目安とされています。逆に強く締め付けすぎて長時間の着用がつらいようであれば、ワンサイズ上のモデルや、別ブランドの形状を試してみることをおすすめします。頭の形にはブランドごとの傾向差もあるとされ、可能であればスポーツ用品店などで複数モデルを試着してから選ぶと失敗しにくくなります。
子ども用ヘルメットを選ぶときの注意
成長期の子ども用にヘルメットを選ぶ場合は、頭囲が変化しやすいため、サイズ調整ダイヤル付きのモデルを選び、定期的にフィット感を確認することをおすすめします。大きすぎるヘルメットは転倒時にずれてしまい、十分な保護が得られない可能性があるとされています。
プロテクター(ニー・エルボー・リストパッド)の読み方
ニーパッド・エルボーパッド・リストガードは、それぞれ膝・肘・手首を保護するための防具で、多くの場合「◯点セット」としてまとめて販売されています。商品ページには、キャップの素材(プラスチック/デュラフレックスなど)、内側のパッド素材(フォーム)、サイズ(S/M/L)、対応年齢(キッズ/大人)といった情報が並んでいます。
ニーパッドとエルボーパッドは、外側に硬めのキャップを備え、転倒時にキャップが接地面を滑ることで衝撃を分散させる設計になっていることが多いとされています。内側には汗を吸収しやすいフォーム素材が使われ、長時間の着用でもムレを抑えられるよう工夫されているモデルもあります。サイズは太もも周りや上腕の太さを実測して選ぶのが基本で、きつすぎると血流を妨げる可能性があり、緩すぎるとずれて本来の保護位置からずれてしまう可能性があるとされています。
リストガードは、手首を保護するための防具で、内部にプラスチックやアルミなどの硬いスプリント(添え木状のパーツ)が入っているタイプと、伸縮性のあるサポーターに近いタイプに分かれます。とっさに手をついたときに手首が反りすぎるのを抑える役割があるとされ、初心者のうちは特に着用のメリットが大きいと言われることがあります。ただし、スプリント入りのタイプは手のひらの可動域が制限されるため、板の操作性に慣れるまでは違和感を覚える人もいます。
購入時は、ニー・エルボー・リストがセットになった「◯点セット」を選ぶと、色味やデザインが統一されるうえ、単品でそろえるより割安になっていることが多いとされています。まずはセットで一式そろえ、使っていく中で特定の部位だけ買い替えたい場合に単品で追加購入する、という順序で検討すると無理がありません。
フィット感を優先する
プロテクターはサイズが合っていないと、転倒の瞬間にずれてしまい、十分に機能しない可能性があるとされています。特にニーパッドは、膝のお皿の位置にキャップが正しく重なるよう、購入後に実際に動いてみてズレがないか確認しておくことをおすすめします。
目的別に見る3タイプ
ここまで見てきたシェル構造・サイズ・素材の組み合わせによって、市販のヘルメット・プロテクターはおおよそ3つの系統に分けられます。すべての製品がきれいに当てはまるわけではありませんが、店頭やネットショップで「これはどのタイプだろう」と判断する目安として使ってください。
■ 初心者・練習入門型
ハードシェル構造で耐久性重視のヘルメットと、標準的な厚みのニー・エルボー・リストパッドの組み合わせが中心です。これからスケートボードを始める人や、まずは基本の防具一式をそろえたい人に向いています。
■ 街乗り・クルージング型
軽量なインモールド構造のヘルメットや、通気性を意識したパッドが中心です。長時間・長距離の移動を伴う通勤通学や街乗りに、日常使いしやすい快適性を重視した系統です。
■ パーク練習・上達志向型
認証規格への適合を明記した本格的なヘルメットと、厚めのキャップを備えたプロテクターの組み合わせが中心です。スケートパークで技の練習を重ねたい、転倒の頻度が高くなりやすい人に選ばれやすい系統です。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にヘルメット・プロテクターを選ぶ手順を3つに整理してみました。手順どおりに進めていくと、スペックの羅列にまどわされずに候補を決めやすくなります。
- 1頭囲・太もも・上腕を実測する。メジャーを使って自分のサイズを正確に把握し、各商品ページのサイズ表と照らし合わせて、境界付近であれば調整機能付きのモデルを優先します。
- 2主な使用シーンを確認する。スケートパークでの練習が中心なのか、街乗り・通勤通学でのクルージングが中心なのかによって、耐久性重視のハードシェルにするか、軽量・通気性重視のインモールドにするかの判断が変わってきます。
- 3セットで揃えるか単品で揃えるかを決める。初めての1セットであれば、ヘルメットとニー・エルボー・リストパッドがセットになったモデルや、パッドの◯点セットから始めると、色味も統一され、コストも抑えやすくなります。
中古品を活用する場合の注意
フリマアプリなどでヘルメットの中古品を購入することも可能ですが、内部の発泡素材は一度大きな衝撃を受けると外見上は分からなくても性能が低下している可能性があるとされています。特にヘルメットについては、使用歴が分からない中古品よりも、新品を選ぶことをおすすめします。
サイズ選びで失敗しないために
ヘルメット・プロテクターは、自分の頭囲や体格をきちんと把握しないまま「なんとなく」で選んでしまうと、必ず合うというわけではありません。ここでは通販で選ぶ際に、特に確認しておきたいポイントを整理します。
まず、頭囲・太もも周り・上腕の太さを、実際にメジャーで測ってみることです。見た目のサイズ感だけを頼りにすると、実測値と多少のズレがあることもあります。写真だけでなく、商品ページのサイズ表と自分の実測値を照らし合わせて確認するのがおすすめです。
次に、レビューに「サイズ表記より小さめ/大きめだった」といったコメントがないか確認しておくことです。同じ「M」表記でもブランドによって実際の寸法には差があるとされ、購入前にレビューをひととおり目を通しておくと、実際に届いてからのサイズ違いを減らしやすくなります。
また、ヘルメットについては、顎ひもの調整幅や、内部パッドの厚みによってもフィット感が変わってきます。写真映えするデザインだけで選ばず、サイズ調整機能の有無や、実際の着用レビューも参考にしながら選ぶことをおすすめします。
通販で失敗しないためのチェックリスト
購入前に「①頭囲・太もも・上腕を実測したか」「②商品ページのサイズ表と実測値を照らし合わせたか」「③調整機能の有無を確認したか」の3点をチェックしておくと、通販でのサイズ選びの失敗を減らしやすくなります。
買ったあとに気をつけたいこと
ヘルメット・プロテクターは買って終わりではなく、使っていくうちにお手入れや買い替えの目安を意識しておきたい道具でもあります。特に初めて防具を使う人が見落としがちな点をいくつか挙げておきます。
まず、使用後は汗や汚れを軽く拭き取ってから保管することです。汗を含んだまま放置すると、内部のパッドに匂いやカビが発生しやすくなるとされています。取り外し可能な内装パッドがあるモデルであれば、定期的に洗って清潔な状態を保つことをおすすめします。
次に、直射日光や高温環境での保管を避けることです。夏場の車内などにヘルメットを長時間放置すると、シェルや発泡素材が劣化しやすくなる可能性があるとされています。使用後は風通しのよい日陰で保管する習慣をつけておくとよいでしょう。
最後に、大きな衝撃を受けたヘルメットは、外見上ひび割れなどが見当たらなくても、内部の発泡素材が潰れて性能が低下している可能性があるとされています。転倒して頭部を強く打った場合は、見た目に問題がなくても新しいものに買い替えることを検討してください。プロテクターについても、キャップ部分に亀裂が入った場合は早めの買い替えをおすすめします。
なお、防具を着用していても、転倒の仕方や打ちどころによってはけがを完全に防げるとは限りません。転倒後に頭痛やめまい、関節の強い痛みなどの症状が続く場合は、自己判断で様子を見ず、早めに医療機関を受診することをおすすめします。特に頭部を打った後にいつもと違う症状が出た場合は、軽視せず医師の診察を受けてください。
よくある質問
Qクルーザーボードで街乗りするだけでも、ヘルメットは必要ですか?
A速度が出にくいクルージングであっても、段差や砂利、車両との接触などによる転倒のリスクはゼロではないとされています。特に始めたばかりの時期は、頭部を保護する意味でヘルメットの着用を検討する価値があると言われています。
Qハードシェルとインモールド、どちらを選べばいいですか?
Aスケートパークでの練習頻度が高く、耐久性を重視したい場合はハードシェル構造、街乗りでの日常使いや軽さ・通気性を重視したい場合はインモールド構造が候補になりやすいとされています。使用シーンに合わせて選ぶのが基本です。
Qヘルメットのサイズはどれくらいの余裕を持たせて選べばいいですか?
A頭囲の実測値に対して極端に大きすぎるサイズを選ぶと、転倒時にずれてしまい十分な保護が得られない可能性があるとされています。サイズ調整ダイヤル付きのモデルであれば、実測値に近いサイズを選び、微調整で対応するのが目安です。
Qニー・エルボー・リストパッドはすべて揃えたほうがいいですか?
Aとっさに手をつく機会が多いことから、まずはリストガードから優先したいという考え方もありますが、初心者のうちは転倒の仕方が予測しにくいため、ニー・エルボー・リストの3点をまとめて揃えておくと安心感が高いとされています。
Q子ども用と大人用で選び方は変わりますか?
A成長期の子どもは頭囲や体格が変わりやすいため、サイズ調整機能のあるモデルを選び、定期的にフィット感を確認することをおすすめします。対応年齢・対応サイズが子供向けに設定されたモデルを選ぶことも重要です。
Q一度大きな衝撃を受けたヘルメットは使い続けても大丈夫ですか?
A外見上ひび割れが見当たらなくても、内部の発泡素材が潰れて性能が低下している可能性があるとされています。転倒して頭部を強く打った場合は、見た目に問題がなくても新しいものへの買い替えを検討することをおすすめします。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
A定番のクラシックデザインヘルメットであれば7,000円台から、調整ダイヤル付きのオールラウンドモデルは1万円台前半、ニー・エルボー・リストの6点セットは1万4千円前後が目安です。最初の1セットであれば、無理に高額なものを選ぶ必要はなく、まずは自分の使用シーンに合うサイズと構造を優先して選ぶのがおすすめです。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

TSG(ティーエスジー) HELMET META
参考価格 11,000円
向いている人:これから1個目のヘルメットを選びたい初心者〜中級者
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