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「駅から自宅までの距離を、歩くよりも少し楽に移動したい」「トリックの練習ではなく、街を軽やかに移動する道具としてスケートボードを使ってみたい」——そんな理由からクルーザーボードに興味を持つ人が増えています。ところがいざ探し始めると、ショップの店頭やネット通販には、トリック用の「ストリートデッキ」と街乗り用の「クルーザーボード」が混在して並んでおり、見た目だけではどちらが自分の用途に合うのか判断しにくいことがあります。デッキの幅、ウィール(車輪)の硬度、トラック(車輪を固定する金属パーツ)の種類など、聞き慣れない単語が並ぶ商品ページを前に、「なんとなくデザインが気に入ったから」という理由だけで選んでしまう人も少なくありません。ですが、クルーザーボードはトリック用デッキとは設計思想がそもそも異なる道具であり、選び方を誤ると「思ったより小回りが利かない」「段差での安定感がなく怖い」と感じてすぐに使わなくなってしまうこともあります。この記事では、クルーザーボードとストリートデッキの違いから、デッキ幅・ウィール硬度・トラックの読み方までを一つずつやさしい言葉で整理し、最後に人気の高い4台を比較します。
この記事でわかること
- クルーザーボードとトリック用デッキは「別の道具」と考える
- そもそもスペックで何が変わるのか
- 「デッキの幅と長さ」の読み方
- 「ウィールの硬度」の読み方 — デュロメーターの数字
- 「トラックの種類」の読み方 — 曲がりやすさと安定感のバランス
- 目的別に見る2タイプ
初心者・中級者におすすめのクルーザーボード4選
実際の候補はここから紹介しますが、先に触れておきたいのは、これらに乗れば必ず快適に移動できる、という話ではありません。いずれも主要ブランドの現行モデルの中から、デッキサイズやウィール硬度のバランスが異なる4台を選びました。価格情報は記事作成時点のものです。在庫状況などで変わることがあります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるカラーを確認してください。
4台を並べると、価格帯とデッキ素材で役割が分かれているのが分かります。Pennyの22" Originalは1.3万円前後で揃えられる携帯性重視のミニクルーザー、Globeの Bantam STは1.1万円前後でPennyよりやや足元に余裕があるバランス型、Santa CruzのCruzer Completeは1.8万円前後で木製デッキによるしっかりとした踏み心地が特徴、Arborの Pilsner Completeは2.2万円前後でバンブー素材による振動吸収性を重視したモデルというキャラクターの製品です。
向き不向きは、持ち運び方・移動距離・路面状況によって変わります。電車移動と組み合わせて持ち運びたいなら1台目か2台目、まとまった距離をしっかりとした踏み心地で移動したいなら3台目、振動吸収性やしなりのある乗り味を重視したいなら4台目という選び方が、失敗を避けるうえで無難でしょう。価格・仕様は変わる可能性があるため、購入前に商品ページで現状をチェックしてください。
価格だけで比べると、Globeの Bantam STが最も手頃に見えるかもしれません。ただし、この価格帯のモデルはプラスチックデッキ特有のシンプルな踏み心地になりやすいとされています。まずは携帯性と価格を優先した1台で街乗りに慣れてから、木製デッキのモデルにステップアップするという考え方も十分にありです。
また、今回は主要ブランドの中から4台を選びましたが、クルーザーボード選びに正解は一つではありません。同じ価格帯・同じデッキ長を謳うモデルでも、ブランドごとにシェイプ(デッキの形状)やコンケーブ(デッキの反り)の設計には違いがあります。可能であれば、この4台に近いスペックのモデルを店頭で実際に乗ってみて、自分の用途や好みに合う1台を見つけてみてください。

Penny Skateboards(ペニー) Penny 22" Original コンプリート
5.00(2件のレビュー)
参考価格13,000円前後
オーストラリア発のクルーザーボードブランド「Penny(ペニー)」の看板モデル。22インチのプラスチックデッキに軽量トラックとやわらかめのウィールを組み合わせた、ミニクルーザーの定番として知られるモデルです。豊富なカラー展開も特徴とされています。
ここが良い
- 世界的に知名度の高いPennyの正規ラインで、カラー・柄のバリエーションが豊富
- 22インチとコンパクトで、カバンに入れての持ち運びがしやすいとされる
- 軽量トラックにより小回りが利きやすく、狭い場所での取り回しに向いているとされる
注意点
- デッキが短い分、長距離の移動では安定感がやや物足りないと感じる人もいるとされる
- 高速域ではふらつき(スピードワブル)が出やすいとされ、下り坂での高速走行には注意が必要

Globe(グローブ) Bantam ST コンプリートクルーザー
参考価格11,000円前後
オーストラリア発のスケートブランド「Globe(グローブ)」のクルーザーラインの一つ。プラスチック系デッキをベースにしつつ、Pennyよりもやや長めのサイズ展開が用意されているモデルで、コンパクトさと足の置きやすさのバランスを取りたい人向けとされています。
ここが良い
- 老舗ブランドGlobeの正規ライン品で、デザイン・カラー展開が幅広い
- Pennyよりやや長めのデッキで、足の置きやすさに余裕があるとされる
- 価格帯が手頃で、初めてのクルーザーとして選びやすい
注意点
- プラスチックデッキ特有のしなりがあり、木製デッキに比べると踏み心地はシンプルとされる
- サイズ展開や取り扱いカラーが時期によって変動しやすい

Santa Cruz(サンタクルーズ) Cruzer Complete
参考価格18,000円前後
スケートボード業界で長い歴史を持つ「Santa Cruz(サンタクルーズ)」のクルーザーライン。木製デッキを採用し、ブランドを象徴する「スクリーミングハンド」などのグラフィックが施されたモデルが多く展開されています。しっかりとした踏み心地を求める人に向いているとされています。
ここが良い
- スケートボード史に残る老舗ブランドの正規ラインで、ブランドグラフィックのファンも多い
- 木製デッキによるしっかりとした踏み心地と、しなりを活かした乗り心地が特徴とされる
- 金属製トラックのため、キングピンの締め具合で好みの安定感に調整しやすい
注意点
- 木製デッキとメタルトラックの組み合わせで、プラスチック系ミニクルーザーより重量がある
- デッキ長がやや長めで、電車での持ち運びにはかさばりやすい場合がある

Arbor(アーバー) Pilsner Complete
参考価格22,000円前後
米国発のクラフト志向スケートブランド「Arbor(アーバー)」のクルーザーライン。バンブー(竹)とウッドを組み合わせたハイブリッド構造のデッキを採用し、しなりによる振動吸収性と軽さの両立を狙ったモデルとされています。丸みを帯びたクラシックなシェイプも特徴です。
ここが良い
- バンブー素材によるしなりで、路面からの振動を吸収しやすいとされる
- 丸みのあるクラシックなシェイプで、ゆったりとした乗り味を好む人に選ばれやすい
- 環境配慮を掲げるブランドとしても知られ、素材へのこだわりに共感する人にも向く
注意点
- 4台の中では価格がやや高めで、最初の1台としては予算のハードルがある
- 取り扱い店舗やカラー在庫が限定的な場合がある
■ スペック比較表
| 商品 | Penny Skateboards(ペニー) Penny… | Globe(グローブ) Bantam ST コンプリート… | Santa Cruz(サンタクルーズ) Cruzer C… | Arbor(アーバー) Pilsner Complete |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 13,000円前後 | 11,000円前後 | 18,000円前後 | 22,000円前後 |
| 購入 | ||||
| デッキ長さ | 22インチ(約56cm) | 約24〜27インチ(モデルにより異なる) | 約27〜29インチ(モデルにより異なる) | 約28〜29インチ(モデルにより異なる) |
| デッキ素材 | プラスチック(ポリプロピレン系) | プラスチック系デッキ | メープル材(木製) | バンブー+ウッドのハイブリッド構造 |
| ウィール硬度 | 約78A前後(やわらかめ、目安) | 約83A前後(やわらかめ、目安) | 約78A前後(やわらかめ、目安) | 約80A前後(やわらかめ、目安) |
| トラック | 軽量アルミ・プラスチック系トラック | 軽量トラック | 標準的な金属製トラック | 標準的な金属製トラック |
| 重量 | 約1.8kg前後(目安) | 約2.0kg前後(目安) | 約2.5kg前後(目安) | 約2.3kg前後(目安) |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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クルーザーボードとトリック用デッキは「別の道具」と考える
スケートボード売り場やスケボー専門店の店頭には、パーク・ストリートでのトリック練習を主目的とした「ストリートデッキ(一般的なスケートボード)」と、街中の移動を主目的とした「クルーザーボード」が並んで置かれていることが多く、見た目のシルエットだけでは違いが分かりにくいことがあります。ですが、この2つは同じ「スケートボード」というくくりに入っていても、想定している使い方がそもそも異なる道具です。
ストリートデッキは、オーリー(板を跳ね上げる基本動作)やトリックを行いやすいように、デッキが比較的薄く軽量に作られており、ウィール(車輪)も硬めでスライドしやすい特性を持つとされています。一方でクルーザーボードは、街中の移動そのものを快適にすることを重視しており、デッキがやや幅広・長め、あるいは短くても取り回しがしやすい形状になっていて、ウィールもやわらかめで路面の凹凸を拾いにくいものが選ばれやすい傾向があります。
この違いを知らずにストリートデッキを移動用として使ってしまうと、硬いウィールが路面の小さな段差やアスファルトのひび割れを拾いやすく、振動が大きく感じられたり、思わぬタイミングで引っかかってバランスを崩したりすることがあるとされています。逆にクルーザーボードでトリックを練習しようとすると、デッキの形状やウィールの特性がトリックに向いていないため、上達を感じにくいこともあります。まずは「自分がやりたいのはトリックの練習なのか、移動なのか」をはっきりさせることが、遠回りに見えて実は一番の近道です。
この記事では、通学・通勤やちょっとした街乗り移動を目的とした「クルーザーボード」に絞って選び方を解説します。パークでのトリック練習をメインに考えている場合は、ストリートデッキを中心に探すことをおすすめします。
なお、スケートボードでの移動は転倒や接触のリスクをともなうとされています。特に下り坂でのスピードの出しすぎや、歩行者・自転車が多い場所での走行は事故につながりやすいとされているため、ヘルメットやプロテクターの着用を検討し、可能であれば練習の初期段階だけでもスクールやスケートパークのスタッフなど詳しい人からアドバイスを受けることをおすすめします。持病や過去のケガがある場合は、始める前に医師に相談しておくと安心です。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については断定を避け、「〜とされる」「〜しやすい傾向がある」といった書き方にしています。乗り味の感じ方には体格や乗り慣れ度による個人差が大きく、断言できる性質のものではないためです。判断材料として使い、可能であれば購入前に実店舗で実物のサイズ感を確認することをおすすめします。
そもそもスペックで何が変わるのか
クルーザーボードの商品ページには、デッキの長さ・幅、ウィールの直径・硬度(デュロメーター)、トラックの種類、デッキの素材など、さまざまな情報が並んでいます。すべてを一度に理解する必要はありませんが、初心者がまず押さえておきたいのは「デッキの幅と長さ」「ウィールの硬度」「トラックの種類」の3つです。この3つを見るだけで、そのクルーザーボードが「どんな路面・使い方を想定しているか」がおおよそ判断できます。
たとえるなら、デッキの幅と長さは足の置きやすさや小回りの利きやすさ、ウィールの硬度は乗り心地の柔らかさとスピードの乗りやすさ、トラックの種類は曲がりやすさと安定感のバランスに関わる要素です。デッキが自分の足のサイズや用途に合っていれば取り回しがしやすくなりますし、ウィールが路面に合っていれば振動を感じにくく快適に移動できます。初心者のうちは「デッキの長さ」を最優先し、そのうえで通勤・通学の距離や路面状況に応じてウィールとトラックのバランスを見る、という順番で考えると失敗しにくくなります。
一方で、見た目のデザインやカラーだけで選んでしまうと、実際に持ち運ぶ場面で「思ったより長くてカバンに入らない」「小回りが利かず街中の人混みで扱いにくい」と感じることがあります。これは性能の良し悪しというより、そもそもの用途とのミスマッチの話です。まずは「自分がどんな場面で、どのくらいの距離を、どんな路面で使うか」を具体的にイメージしておくと、そのほかのスペックの数字も意味を持って見えてきます。
もう一つ見落とされがちなのが、持ち運びやすさへの影響です。電車での通学・通勤と組み合わせて使う場合、デッキの長さが40インチを超えるようなロングタイプは、混雑した車内やカバンへの収納でかさばりやすいとされています。逆に22インチ前後のミニクルーザーは取り回しがよく携帯性に優れる一方、長距離の移動では安定感がやや物足りないと感じる人もいるようです。用途に合わせて長さを選ぶことが、続けやすさにも直結します。
「デッキの幅と長さ」の読み方
デッキのサイズは、長さ(インチ表記が多い)と幅(インチまたはmm表記)で示されます。クルーザーボードは概ね22インチ前後の「ミニクルーザー」タイプと、27〜33インチ程度の「ミドル〜ロングタイプ」に大きく分かれ、それぞれ得意な場面が異なります。
ミニクルーザー(22インチ前後)は、コンパクトで持ち運びやすく、狭い路地や人通りの多い場所でも取り回しがしやすいとされています。プラスチック製のデッキを採用したモデルが多く、価格も比較的手頃な傾向があります。一方で、デッキが短い分だけ足を置けるスペースが限られ、長距離を走るとやや安定感に欠けると感じる人もいるようです。通学・通勤の最寄り駅までの移動や、荷物と一緒に持ち運びたい人に選ばれやすいタイプです。
ミドル〜ロングタイプ(27〜33インチ程度)は、足を置くスペースに余裕があり、直進安定性が高いとされています。木製(メープル材やバンブー材)のデッキを採用したモデルが多く、しっかりとした踏み心地としなりによる乗り心地の良さが特徴とされています。ただし、その分デッキ自体が重くなりやすく、カバンに入れての持ち運びにはやや不向きとされています。ある程度まとまった距離を移動したい人や、安定感を重視したい人に向いています。
デッキの幅については、自分の足のサイズに対して極端に狭すぎたり広すぎたりしないものを選ぶと、足の置き場に困りにくくなります。一般的には7.5〜8.5インチ程度の幅が街乗り用として選ばれやすいとされていますが、こちらも好みが分かれる部分のため、可能であれば実店舗で実際に足を乗せて確認してみることをおすすめします。
「ウィールの硬度」の読み方 — デュロメーターの数字
ウィール(車輪)の硬さは「デュロメーター」と呼ばれる数値(例:78A、83A、95A、101Aなど)で表され、商品ページに「Aスケール」表記で記載されていることが多いです。数字が小さいほどやわらかく、大きいほど硬いウィールになります。
クルーザーボードでは、78A〜87A程度のやわらかめのウィールが採用されることが一般的とされています。やわらかいウィールは路面の凹凸や小さな段差からの振動を吸収しやすく、砂利や荒れたアスファルトの上でもグリップ(路面をとらえる力)を保ちやすいとされ、街中を長く快適に移動したい用途に向いています。ただし、やわらかいウィールは硬いウィールに比べて転がる際の抵抗(転がり抵抗)がやや大きく、スピードが乗りにくいと感じることもあるようです。
一方、90A以上の硬めのウィールは、転がり抵抗が少なくスピードが出やすいとされ、滑らかに舗装された路面での移動には向いていますが、路面の凹凸を拾いやすく、砂や小石の上ではグリップを失いやすいとされています。トリック用のストリートデッキには、スライドのしやすさから硬めのウィールが採用されることが多いのも、この特性の違いによるものです。
街乗り目的でクルーザーボードを選ぶのであれば、まずはやわらかめ(78A〜87A程度)のウィールが標準搭載されているモデルを基準に探すと失敗しにくくなります。ウィールは消耗品でもあるため、使い込んで摩耗してきたら、好みの硬度のものに交換して乗り味を調整するという楽しみ方もあります。
「トラックの種類」の読み方 — 曲がりやすさと安定感のバランス
トラックとは、デッキとウィールをつなぐ金属パーツで、体重移動によって板を曲げる役割を持ちます。クルーザーボードでは主に「標準的なトラック(キングピンが垂直に近い一般的なタイプ)」と、Penny系のミニクルーザーに多い「軽量プラスチック系トラック」に分かれ、曲がりやすさやレスポンスの特性が異なるとされています。
一般的な金属製トラックは、キングピン(トラック中央のボルト)の角度や締め付け具合によって曲がりやすさを調整でき、幅広い速度域で安定した挙動を得やすいとされています。速度が上がったときのふらつき(スピードワブル)を抑えたい場合は、キングピンをやや強めに締めることで安定感を高められるとされていますが、締めすぎると小回りが利きにくくなるため、乗りながら好みの締め具合を調整するのが一般的です。
ミニクルーザーに多く採用される軽量なトラックは、少ない体重移動でもよく曲がる(小回りが利きやすい)とされ、狭い場所での取り回しに向いています。反面、速度が上がったときの安定感は一般的な金属トラックに比べてやや劣るとされることがあり、下り坂や高速域での使用には注意が必要とされています。街中をゆっくり移動する用途であれば、軽量トラックのメリットである取り回しの良さを活かしやすいでしょう。
トラックの調整は初心者にとって少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、多くのモデルは購入時点である程度乗りやすいセッティングに調整されているとされています。まずは購入時のセッティングのまま乗ってみて、「もう少し安定させたい」「もっと小回りを利かせたい」と感じたタイミングでキングピンの締め具合を調整してみると、自分に合った乗り味を見つけやすくなります。
安全に関する注意
クルーザーボードは自転車と同様、車道や坂道での走行には転倒・接触のリスクがともなうとされています。ヘルメットやプロテクターの着用を検討し、地域の交通ルール(歩道・車道での走行可否など)を事前に確認してください。持病や過去のケガがある場合、痛みが続く場合は自己判断せず、医師や専門のスクールインストラクターに相談することをおすすめします。
目的別に見る2タイプ
ここまで見てきたデッキサイズ・ウィール硬度・トラックの組み合わせによって、市販のクルーザーボードはおおよそ2つの系統に分けられます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、店頭やネットショップで「このクルーザーボードはどのタイプだろう」と判断する目安として使ってください。
■ 携帯性重視型(ミニクルーザー)
22インチ前後のプラスチックデッキに、軽量トラックとやわらかめのウィールを組み合わせたタイプです。カバンに入れての持ち運びや、駅から自宅までの短距離移動を重視する人に向いているとされ、価格も比較的手頃なモデルが多い傾向があります。
■ 安定感重視型(ミドル〜ロングクルーザー)
27〜33インチ程度の木製デッキに、しっかりとしたトラックとやわらかめのウィールを組み合わせたタイプです。直進安定性が高く、まとまった距離を移動する用途や、ゆったりとした乗り心地を求める人に選ばれやすい系統です。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にクルーザーボードを選ぶコツを3つの手順に整理しました。ステップごとに絞り込んでいくと、専門用語の羅列に翻弄されずに候補を決めやすくなります。
- 1自分の主な使い方をイメージする。電車やバスと組み合わせて持ち運びたい場合は「携帯性重視型」寄り、まとまった距離をゆったり移動したい場合は「安定感重視型」寄りから検討すると外しにくくなります。
- 2ウィールの硬度を確認する。街乗りが中心であれば、78A〜87A程度のやわらかめのウィールが標準搭載されているモデルを基準に選ぶと、振動を感じにくく快適に移動しやすくなります。
- 3可能であれば実店舗でデッキの上に乗って確認する。足の置きやすさや重心の感覚は、数字だけでは分かりにくい部分です。試乗できる場合は、低速でゆっくり進んでみて、曲がりやすさや安定感を確認してみてください。試乗が難しい場合は、口コミレビューで用途が近い人の感想を参考にするのもよいでしょう。
完成品(コンプリート)で選ぶのがおすすめ
デッキ・トラック・ウィールを別々に選んでカスタムする方法もありますが、初めての1台であれば、あらかじめ組み合わせが調整済みの「コンプリート」(完成品)を選ぶ方が失敗しにくいとされています。慣れてきたら、ウィールやベアリングなど一部のパーツから交換して乗り味を調整していくとよいでしょう。
買ったあとに気をつけたいこと
クルーザーボードは買って終わりではなく、定期的なメンテナンスと安全確認が必要な道具でもあります。特に初心者のうちは見落としがちな点をいくつか挙げておきます。
まず、ベアリング(ウィール内部の軸受け)の状態確認です。砂や水分がベアリングに入り込むと、転がりが悪くなったり異音が出たりすることがあるとされています。雨天走行後や砂の多い場所を走った後は、乾いた布でウィール周りを拭き取り、必要に応じて専用のベアリングオイルを注すことで、転がりの悪化を防ぎやすくなるとされています。
次に、トラックのボルトやキングピンの緩みの確認です。走行を重ねるうちに振動でボルトが緩んでくることがあるとされ、緩んだまま走行を続けると思わぬタイミングでウィールがぐらつき、バランスを崩す原因になることがあります。定期的にレンチで増し締めをする習慣をつけておくと安心です。
最後に、走行する場所と時間帯への配慮です。地域によっては歩道での走行が制限されている場合や、夜間の走行には注意が必要な場合があります。事前に地域の交通ルールを確認し、歩行者や自転車が多い場所では速度を控えるなど、周囲への配慮を心がけてください。転倒や接触によるケガが心配な場合は、ヘルメットやプロテクターの着用を検討し、痛みや違和感が続く場合は自己判断せず医師に相談することをおすすめします。
保管方法にも触れておきます。木製デッキのモデルは、直射日光や高湿度の環境に長時間置かれると、反りや劣化が進みやすいとされています。可能であれば屋内の風通しの良い場所で保管し、雨に濡れた場合はベアリングとトラック周りを中心に水分を拭き取っておくと、長く使いやすくなります。
よくある質問
Qクルーザーボードとペニーボードは同じものですか?
A「ペニーボード」はPenny Skateboards社の商品名であり、クルーザーボードというジャンルの中の1ブランド・1シリーズという差別化がされています。クルーザーボード全体には、Penny以外にもGlobeやSanta Cruz、Arborなど複数のブランドが木製・プラスチック製など様々な素材でモデルを展開しています。
Q初心者はどのくらいのデッキ長さを選べばいいですか?
A持ち運びを重視するなら22インチ前後のミニクルーザー、まとまった距離をゆったり移動したいなら27〜33インチ程度のミドル〜ロングタイプが目安とされています。電車移動と組み合わせる予定があるかどうかを基準に選ぶと決めやすくなります。
Qウィールの硬度はどのくらいがおすすめですか?
A街乗りが中心であれば、78A〜87A程度のやわらかめのウィールが標準搭載されているモデルが振動を感じにくく快適に移動しやすいとされています。硬めのウィールはスピードが出やすい反面、路面の凹凸を拾いやすいとされています。
Qスケートボード未経験でもクルーザーボードから始められますか?
Aクルーザーボードはトリック用デッキに比べて操作がシンプルとされ、移動用の道具として未経験から始める人にも選ばれやすいとされています。ただし転倒のリスクはあるため、最初は平坦で人通りの少ない場所で練習し、慣れてきてから通常の移動に使うことをおすすめします。
Qヘルメットやプロテクターは必要ですか?
Aクルーザーボードでの移動には転倒・接触のリスクがともなうとされています。特に下り坂や交通量の多い場所ではヘルメットやプロテクターの着用を検討することをおすすめします。持病や過去のケガがある場合は、事前に医師に相談しておくとより安心です。
Q木製デッキとプラスチックデッキはどちらがいいですか?
A持ち運びやすさと価格を重視するならプラスチックデッキ、しっかりとした踏み心地と直進安定性を重視するなら木製デッキが向いているとされています。どちらが正解ということはなく、使う場面に合わせて選ぶのがおすすめです。
Q歩道や公道でクルーザーボードに乗ってもいいですか?
A地域や場所によって走行できるかどうかのルールが異なるとされています。歩道での走行が制限されている場所や、夜間の走行に注意が必要な場所もあるため、事前にお住まいの自治体や警察のウェブサイトなどで交通ルールを確認し、歩行者や自転車への配慮を心がけて走行することをおすすめします。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

Penny Skateboards(ペニー) Penny 22" Original コンプリート
参考価格 13,000円前後
向いている人:駅から自宅までの短距離移動や、カバンに入れて持ち運びたい人
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