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「キックボクシングジムのクラスで、次のステップとして軽いスパーリングに挑戦してみないかと誘われた」「グループレッスンのミット打ちで、インストラクターから頭部を守る防具を勧められた」——そうしてヘッドギアを探し始めたとき、通販サイトにずらりと並んだ商品の見た目の違いに戸惑った経験はないでしょうか。フルフェイス、オープンフェイス、パッドの厚み……見慣れない言葉が並ぶ商品ページを前に、結局「なんとなく安かったから」「レビューの星が多かったから」という理由だけで選んでしまう人も少なくありません。ですが、ヘッドギアはミットやサンドバッグ相手の練習であっても、頭部や顔面を守るための大切な防具です。自分の頭の形や目的に合わないヘッドギアを使い続けると、視界が狭くて相手の動きが見えにくかったり、ずれやすくて練習に集中できなかったりすることもあります。この記事では、専門用語を一つずつやさしい言葉に置き換えながら、競技志向ではなく健康・ダイエット目的でジムに通う初心者〜中級者がどこを見てヘッドギアを選べばいいかを整理しました。最後には、実店舗でもよく見かける4点も比較しています。
この記事でわかること
- ヘッドギア選びは「見た目」だけで判断しにくい
- そもそもヘッドギアで何が変わるのか
- 「顔面カバー範囲」の読み方 — フルフェイスとオープンフェイスの違い
- 「パッドの厚み・素材」の読み方 — 衝撃吸収の要
- 「サイズ・フィット感」の読み方 — 頭囲と留め具の方式
- 目的別に見る3タイプ
初心者におすすめのヘッドギア4選
ここでは実際に選んだ候補を紹介します。先にお断りしておくと、これらを着ければ必ずケガをしない、という話ではありません。いずれもメーカーの商品ページ上で「トレーニング用」「スパーリング用」として案内されているものを中心に、防御範囲・重量・価格帯が異なる4点を選びました。価格は取材・執筆時点のものです。その後変更されている場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズを確認してください。
4点を並べると、価格帯とサイズ展開で役割が分かれているのが分かります。アディダスは4,000円台〜5,000円台で揃えられるブランド安心の入門モデル、RDXはS〜XLの4段階でフィット感を重視できるモデル、ZHENGTUは軽量設計を打ち出したモデル、BODYMAKERは国内ブランドで防御範囲の広さを重視したモデルといった役割分担になっています。
どれが最適かは、頭の大きさや練習内容、そして予算によって変わります。まずブランドの安心感を重視するなら1点目、頭の大きさに合わせてサイズから選びたいなら2点目、軽さを優先したいなら3点目、防御範囲の広さとカラーの選びやすさを重視するなら4点目、という視点を持って選ぶと、判断しやすくなるはずです。価格・仕様は変わることがあるため、最終確認は商品ページで行うようにしてください。
価格だけで比べると、アディダスが手頃に見えるかもしれません。ただし、この価格帯のモデルは上位モデルに比べるとサイズ展開やパッドの厚みの面で差があるとされています。最初の数か月〜1年程度、レッスンが続くかどうかを見極める期間の1点としてはコストパフォーマンスに優れています。続けることが決まってから、より自分の頭の形に合ったサイズ展開の豊富なモデルにステップアップするという考え方も十分にありです。
また、今回はいずれも「トレーニング用」「スパーリング用」として商品ページに明記されているものを選びましたが、ヘッドギア選びに正解は一つではありません。同じ価格帯・同じフルフェイスタイプを謳うモデルでも、メーカーごとにフィット感やパッドの沈み込み方には違いがあります。可能であれば、この4点に近いスペックのモデルをジムの貸出用防具などで実際に試してみると、自分の頭の形により合う1点が見つかりやすくなります。

adidas(アディダス)FLX3.0 コンバット50 トレーニング ヘッドギア ADIC50HG
参考価格4,785円
スポーツブランドとして知名度の高いアディダスのトレーニング向けヘッドギア。フルフェイスタイプでありながら比較的手頃な価格帯に位置づけられ、初めての1点としてブランドの安心感を重視したい人に向いているモデルです。
ここが良い
- 知名度のあるスポーツブランドで、初めての1点でも安心して選びやすい
- 4点の中では価格が手頃で、まず試してみたい人にリスクが少ない
- フルフェイスタイプで、顔面まわりの防御範囲を確保しやすい
注意点
- サイズ展開の詳細が商品ページ上で限定的な場合があり、頭が大きめ・小さめの人は事前確認が必要
- パッドの厚みは次に紹介する本格モデルと比べるとやや控えめとされる

RDX ヘッドギア ヘッドガード F6 フルフェイス スパーリング用
参考価格5,999円
Maya Hideレザーを使用したRDXのヘッドギア。頭囲に応じてS/M/L/XLのサイズ展開があり、フィット感を重視して選びたい人に向いているモデルです。フルフェイス構造で、ボクシングやキックボクシング、空手など複数の競技での使用が案内されています。
ここが良い
- S〜XLの4段階でサイズを選べるため、頭が大きめ・小さめの人でもフィット感を調整しやすい
- レザー素材で耐久性が期待でき、頻繁に使う人にも向いているとされる
- 複数の格闘技ジャンルでの使用が案内されており、汎用性が高い
注意点
- 並行輸入品として扱われる場合があり、購入元によって付属品や保証内容が異なることがある
- レザー素材のため、合成皮革のモデルよりも手入れにやや手間がかかる場合がある

ZHENGTU ヘッドガード フルフェイスガード付 ZTK04
4.85(13件のレビュー)
参考価格5,399円
格闘家が推薦するモデルとしてメーカーの商品ページで案内されている、フルフェイスタイプのヘッドギア。高密度スポンジを使用し、軽量設計であることが特徴とされています。M・Lの2サイズ展開です。
ここが良い
- 高密度スポンジによる軽量設計で、長時間の着用でも疲れにくいとされる
- 掲載時点でレビュー評価4.85と、実際の使用感を確認しやすい
- 合成皮革中心でお手入れがしやすいとされている
注意点
- サイズ展開がM・Lの2種類のみで、頭が小さめの人には選択肢が限られる
- フリーサイズ表記のモデルと比べ、サイズ選びを事前に済ませておく必要がある
BODYMAKER(ボディメーカー)ヘッドガードインナーバー KP016
3.67(3件のレビュー)
参考価格7,700円
国内フィットネス・格闘技用品ブランドであるBODYMAKERのヘッドガード。頭部全体をカバーするパッド設計で、複数のカラー展開から選べるモデルです。4点の中では価格帯が上寄りに位置づけられます。
ここが良い
- BODYMAKER公式ストアが直接販売しており、正規品として安心して購入しやすい
- カラー展開が4色と豊富で、好みに合わせて選びやすい
- 頭部全体をカバーする設計で、防御範囲の広さを重視したい人に向いている
注意点
- 4点の中では価格が高め
- パッドが厚めの分、他の3点と比べて重量や蒸れが気になる場合がある
■ スペック比較表
| 商品 | adidas(アディダス)FLX3.0 コンバット50 … | RDX ヘッドギア ヘッドガード F6 フルフェイス ス… | ZHENGTU ヘッドガード フルフェイスガード付 ZT… | |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 4,785円 | 5,999円 | 5,399円 | 7,700円 |
| 購入 | ||||
| タイプ | フルフェイス(コンバットタイプ) | フルフェイス | フルフェイス(頬ガード一体型) | フルフェイス(頭部全体カバー) |
| 対応シーン | トレーニング・ミット打ち | ボクシング・キックボクシング・空手・スパーリング | ボクシング・キックボクシング・MMA・空手 | ボクシング・格闘技・スパーリング |
| ブランド | adidas(アディダス) | — | — | — |
| 送料 | 送料込み(一部地域を除く) | — | — | — |
| 素材 | — | Maya Hideレザー | マットPUレザー・高密度スポンジ | — |
| サイズ展開 | — | S(頭囲54cm以下)/M(54〜56cm)/L(56〜58cm)/XL(58cm以上) | M/L | — |
| 重量 | — | — | 約530g(メーカー公称の目安) | — |
| カラー展開 | — | — | — | ブラック・レッド・ホワイト・ブルー |
| 販売元 | — | — | — | BODYMAKER公式ストア |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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ヘッドギア選びは「見た目」だけで判断しにくい
キックボクシングやボクササイズのレッスンで、はじめてヘッドギアを使う場面に出会う人は多いはずです。ジムによっては貸出用のヘッドギアが用意されていることもありますが、複数人が使い回すレンタル品には抵抗を感じる人もいますし、頻繁にクラスに通うようになると自分専用の1点を持ちたくなるものです。ところが、いざ通販サイトでヘッドギアを探すと、同じ「ヘッドギア」というくくりの中でも、頬から顎まで覆うフルフェイスタイプと、額から側頭部だけを守るオープンフェイスタイプでは見た目も用途もまったく違い、パッドの厚みや留め具の方式によっても、着けたときの圧迫感や視界の広さがかなり変わります。
逆に言えば、ヘッドギアの特性を知ったうえで「今の自分に合うタイプ」を選ぶだけで、レッスン中の安心感や集中しやすさは大きく変わります。多くのキックボクシングジムやボクササイズスタジオが、ミット打ちが中心のクラスと、軽いスパーリングを含むクラスとで案内を分けているのも、頭部への当たり方が異なる練習内容に応じて、必要な防具のレベルが変わるためだと考えられます。
この記事では「このヘッドギアを着ければケガをしない」というような断定的な書き方はしません。ヘッドギアはあくまで衝撃を和らげる補助的な防具であり、練習相手の力加減やレッスンの管理体制、自分自身の体調によって、感じる安心感には個人差があるためです。その代わり、商品ページに並ぶ言葉がそれぞれ何を意味していて、初心者にとってどのあたりが無難な目安になるのかを、できるだけ具体的に説明していきます。
また、ヘッドギアはグローブやシューズと違って、店頭でじっくり試着する機会が限られている防具でもあります。スポーツ用品店に取り扱いがあっても、複数のサイズを試着できる店舗は多くありません。そのためネット通販で選ぶ場合は特に、頭囲の測り方やサイズ表記のクセを事前に知っておくことが、失敗を避けるための近道になります。
なお、この記事は主にフィットネスジムでのグループレッスンや、インストラクターの管理下で行う軽いミット打ち・軽度なスパーリングを想定した内容です。アマチュア公式戦や本格的な組手を目的とした競技用ヘッドギアは、団体ごとに定められた規格や検定品の指定があることも多く、選び方の基準が異なります。これから始めるのがフィットネス目的のレッスンなのか、大会出場を見据えた本格的な練習なのかを、まず確認したうえで商品を探すようにしてください。
この記事のスタンス
ヘッドギアの効果については一概には言えないため、「〜とされる」という控えめな表現にとどめています。防具の効果には個人差があり、人それぞれで差が出るためです。判断材料として使い、ジムのレッスン内容や強度に応じて、インストラクターの指示や貸出用防具の基準も合わせて確認することをおすすめします。
そもそもヘッドギアで何が変わるのか
ヘッドギアの商品ページには、顔面のカバー範囲(フルフェイス/オープンフェイス)、パッドの厚みや素材、留め具の方式、対応する頭囲のサイズなど、さまざまな情報が並んでいます。すべてを一度に理解する必要はありませんが、初心者がまず押さえておきたいのは「顔面カバー範囲」「パッドの厚み」「フィット感(サイズ調整)」の3つです。この3つを見るだけで、そのヘッドギアが「防御力重視」なのか「視界・軽さ重視」なのかが、おおよそ判断できます。
たとえるなら、顔面カバー範囲は防御できるエリアの広さ、パッドの厚みは衝撃を和らげるクッションの厚み、フィット感は着けたときのズレにくさに関わる要素です。カバー範囲が広ければ受け止められる衝撃の範囲が広がりますし、パッドが厚ければ一つ一つの衝撃を和らげやすくなります。初心者のうちは「防御範囲」を優先したほうが、初めてのミット打ちや軽いスパーリングへの不安を減らしやすくなります。
一方で、防御範囲を広げすぎたフルフェイスタイプのヘッドギアは、視界が狭くなったり、蒸れやすくなったりすることもあります。これは安心感と快適さのトレードオフで、どちらが正解ということではありません。まずは「今の自分は防御範囲を優先する時期なのか、それとも視界の広さや軽さを取りたい時期なのか」を意識しておくと、商品ページの説明が意味を持って見えてきます。
もう一つ見落とされがちなのが、ヘッドギアの快適さが練習への集中度に与える影響です。着けるたびにズレて視界を手で直したり、蒸れて気が散ったりする状態が続くと、練習そのものに集中できず、上達を実感しにくくなります。逆に、フィット感の良いヘッドギアであれば、防具を意識せずにミットや相手の動きに集中できるようになり、結果としてレッスンの満足度自体が上がりやすくなります。ヘッドギア選びは防御力の話であると同時に、練習の質を左右する要素でもあると考えてください。
また、頭の大きさや形には個人差があることも無視できません。同じ「フリーサイズ」と表記されたヘッドギアでも、頭囲が大きめの人にはきつく感じられたり、逆に小さめの人にはブカブカでズレやすかったりすることがあります。商品ページの数字を見るときは、一般的な目安と同時に「自分は頭の大きさで既製品が合いにくいタイプか」という自己認識も判断材料に加えてみてください。
「顔面カバー範囲」の読み方 — フルフェイスとオープンフェイスの違い
ヘッドギアは大きく分けて、頬から顎の下まで一体型のパッドで覆う「フルフェイスタイプ」と、額から側頭部・後頭部を中心に守り、頬や顎周りは開いている「オープンフェイスタイプ」の2系統があります。商品ページには「フェイスガード付き」「顎ガード」「頬当て」といった言葉で説明されていることが多いです。
初心者にまず勧められやすいのは、フルフェイスタイプです。頬骨や顎まで含めて衝撃を受け止められる範囲が広く、軽いスパーリングでパンチが顔に当たる可能性がある練習でも、防御範囲の広さから安心感を得やすいとされています。逆にオープンフェイスタイプは、視界が広く、頭部の蒸れも比較的少ないとされる一方、頬や顎周りの防御はフルフェイスタイプに劣るため、パンチが直接当たる練習には不向きとされることが多いです。
中にはミット打ちや自分ひとりでのシャドー練習だけを目的とした、パッドの薄い簡易的なヘッドギアもあります。額や側頭部を軽く保護する程度の設計で、価格も手頃ですが、相手のいる練習に使うことは想定されていない場合が多いです。まずは価格帯5,000〜8,000円程度の、フルフェイスタイプでフィットネス向けとして案内されているモデルを基準に検討するとイメージしやすいでしょう。
顔面カバー範囲は主に衝撃を受け止める面積に影響しますが、視界の広さや息苦しさとも関係が深い要素です。カバー範囲が広いヘッドギアは、防御力を感じやすい一方、頬当ての厚みによって視界の端が見えにくくなったり、口周りが覆われて呼吸がしにくく感じたりすることがあるとされています。とはいえ、これは練習強度が上がってから気になる程度の差であり、最初の1点を選ぶ段階ではまず防御範囲の広さを優先して問題ありません。
「パッドの厚み・素材」の読み方 — 衝撃吸収の要
パッドの厚みは商品ページに具体的な数値(mm)で明記されていることは少なく、「高密度スポンジ」「多層構造パッド」といった説明文から読み取ることが多くなります。素材としては、天然皮革(レザー)、合成皮革(PUレザー)、発泡ウレタンなどが組み合わされているのが一般的です。
天然皮革を使ったモデルは耐久性に優れ、型崩れしにくいとされていますが、価格が高めになりやすく、こまめな手入れが必要になる場合があります。合成皮革はコストを抑えやすく、水拭きなどの手入れがしやすい一方、長期間の使用で表面がひび割れやすいとされることもあります。初心者が最初の1点を選ぶ段階では、価格と手入れのしやすさのバランスを見て、合成皮革中心のモデルから検討する人が多いようです。
パッドの厚みについては、「軽量・低反発」を謳うモデルと「多層構造で高い衝撃吸収」を謳うモデルとで方向性が分かれます。軽量タイプは長時間着けていても疲れにくく、蒸れも比較的少ないとされる一方、衝撃吸収の面では厚手のモデルに劣るとされています。逆に多層構造の厚手タイプは防御力を感じやすいものの、重量が増える分、首や肩への負担を感じる人もいるようです。フィットネス目的でミット打ち中心の練習であれば軽量タイプ、軽いスパーリングも視野に入れているなら多層構造タイプ、という選び方が一つの目安になります。
また、パッドの厚みと合わせて確認しておきたいのが「通気性」です。パッドが厚いほど蒸れやすくなる傾向があり、汗をかきやすい人はメッシュ素材の裏地や通気孔が設けられたモデルを選ぶと、レッスン中の不快感を軽減しやすいとされています。特に夏場や長時間のクラスに参加する場合は、防御力だけでなく通気性の記載にも目を通しておくと安心です。
「サイズ・フィット感」の読み方 — 頭囲と留め具の方式
ヘッドギアのサイズは「フリーサイズ」と表記されるモデルと、「S/M/L」のように頭囲の目安に応じたサイズ展開があるモデルに分かれます。頭囲の目安は商品ページに「頭囲◯cm〜◯cm」「身長◯cm〜◯cm目安」のように記載されていることが多く、これを自分の実測値と照らし合わせることが重要です。
留め具の方式には、主に面ファスナー(マジックテープ)で調整するタイプと、紐で締め付けを調整するタイプがあります。面ファスナー式は着脱がしやすく、レッスンの合間にサッと調整できる手軽さがある一方、練習中の激しい動きで緩んでしまうこともあるとされています。紐式は一度しっかり結べば緩みにくいとされていますが、着脱にやや時間がかかり、練習前後の準備に少し余裕が必要です。フィットネス目的で頻繁に着脱するなら面ファスナー式、しっかり固定して練習に集中したいなら紐式、という選び方が一つの目安になります。
フリーサイズ表記のモデルであっても、実際には「頭囲54〜60cm程度」のようにある程度の範囲を想定して作られています。頭が大きめ、あるいは小さめだと自覚がある人は、フリーサイズよりもS/M/Lのようなサイズ展開があるモデルを選んだほうが、フィット感のミスマッチを避けやすいとされています。特に女性や体格の小さい人は、フリーサイズだとブカブカに感じるケースが報告されていることもあるため、サイズ展開のあるモデルを優先的に検討するとよいでしょう。
なお、ヘッドギアのフィット感は、頭の形(丸みの強さや前後の長さ)によっても左右されます。同じ頭囲でも、額が広めの人と後頭部が張っている人とでは、同じヘッドギアでもフィットの仕方が変わることがあります。可能であれば、購入前にレビューで「ズレやすい」「安定している」といったフィット感に関するコメントを探し、自分の頭の形に近い体格の人の感想を参考にすると失敗しにくくなります。
頭囲の測り方の目安
メジャーを使い、眉のすぐ上と後頭部の一番出っ張っている部分を通るように、頭をぐるっと一周測ります。このとき、きつく締めすぎず、指1本分くらいの余裕を持たせて測るのがコツです。測った数値を商品ページのサイズ表記と照らし合わせることで、通販でもある程度フィット感を予測しやすくなります。
目的別に見る3タイプ
ここまで見てきた顔面カバー範囲・パッドの厚み・フィット感の組み合わせによって、市販のヘッドギアはおおよそ3つの系統に分けられます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、店頭やネットショップで「このヘッドギアはどのタイプだろう」と判断する目安として使ってください。自分がどのタイプに近いかを先に決めておくと、数ある商品ページを一つずつ読み込まなくても、説明文を見た瞬間にある程度の当たりをつけられるようになります。
■ フィットネス軽量型
オープンフェイスまたはパッドが薄めのフルフェイスで、視界の広さと軽さを重視したタイプです。ミット打ちやシャドー練習が中心で、相手からの直接的な打撃をあまり受けない練習に向いているとされ、レッスン頻度が高い人にも扱いやすいタイプです。
■ バランス重視型
フルフェイスタイプでパッドの厚みも標準的、防御力と視界・通気性のバランスを取った設計が多いタイプです。ミット打ちから軽いスパーリングまで幅広くこなせるとされ、初めての1点として最も選ばれやすい系統です。
■ 防御力重視型
多層構造の厚手パッドを採用し、顔面全体をしっかりカバーするタイプです。相手のいる軽いスパーリングを日常的に行う人、打たれることへの不安が大きい人向けとされる一方、重量や蒸れの面では負担を感じやすいとされています。練習頻度が上がってきた中級者向けの位置づけです。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にヘッドギアを選ぶ手順を大きく3つに分けて整理しました。順を追って絞り込んでいくと、専門用語に惑わされにくくなり、候補を決めやすくなります。焦って1点目から完璧なヘッドギアを選ぼうとする必要はありません。まずはこの3ステップで大きく外さない選択をして、実際に着けながら自分の好みを見つけていくつもりで進めてください。
- 1自分の練習内容を大まかに把握する。ミット打ちが中心で相手と直接組む機会が少ない場合は「フィットネス軽量型」寄り、軽いスパーリングも含む場合は「バランス重視型」寄りから検討すると外しにくくなります。最初から「防御力重視型」を選ぶ必要は、練習頻度がよほど高い人以外にはありません。
- 2サイズと留め具の方式で候補を絞る。自分の頭囲を実測したうえで、その数値がサイズ表記の範囲に収まっているモデルを2〜3点ほどリストアップします。この時点ではブランドやデザインにこだわりすぎず、まずサイズのレンジで機械的に絞り込むのがコツです。
- 3可能であればジムの貸出用ヘッドギアで感覚をつかんでおく。頭に着けたときの圧迫感や視界の広さは、数字だけでは分かりません。ジムに貸出用の防具がある場合は、購入前に何度か着けてみて、フルフェイスとオープンフェイスの違いを体感しておくと、通販で選ぶときの判断材料になります。
洗い替え用に予備を持つという考え方
週に複数回レッスンに通うようになると、1点だけを使い続けるより、洗ったり乾かしたりする時間を確保するために2点をローテーションする人もいます。最初から2点をそろえる必要はありませんが、練習頻度が上がってきたタイミングで検討してみてもよいでしょう。
サイズ選びで失敗しないために
ヘッドギアは、普段のキャップ帽子のサイズや自己申告の「頭が大きい・小さい」という感覚だけで選ぶと、実測とズレが生じやすい防具です。ここでは通販でヘッドギアを選ぶ際に、特に確認しておきたいポイントを整理します。
まず、頭囲は先ほど紹介した方法で実測しておくことをおすすめします。メジャーがない場合は、紐やリボンを頭にぐるっと巻いてから長さを測る方法でも代用できます。測った数値を商品ページのサイズ表記(頭囲◯cm〜◯cm)と照らし合わせ、範囲の中央付近に収まっているモデルを選ぶと、きつすぎず緩すぎない着け心地になりやすいとされています。
次に、フリーサイズ表記のモデルを選ぶ場合は特に、レビューの中に「大きめ」「小さめ」といったサイズ感に関するコメントがないか確認するのが有効です。同じフリーサイズでもメーカーによって想定している頭囲の範囲は異なり、体格の近いレビュアーの感想は貴重な判断材料になります。
また、ヘッドギアは前髪の長さや髪型によっても、フィット感の感じ方が変わることがあります。特にポニーテールなど後頭部にボリュームが出る髪型の場合、後頭部側の留め具がきつく感じられることがあるため、普段のレッスン時の髪型を想定したうえでサイズを選ぶとよいでしょう。
通販で失敗しないためのチェックリスト
購入前に「①頭囲を実測したか」「②サイズ表記の範囲の中央付近に収まっているか」「③フィット感に関するレビューを確認したか」の3点をチェックしておくと、通販でのサイズ選びの失敗を減らしやすくなります。
買ったあとに気をつけたいこと
ヘッドギアは頭部に直接触れる防具であり、汗を吸いやすく、使っていくうちに劣化していく消耗品でもあります。特に初心者のうちは見落としがちな点をいくつか挙げておきます。
まず衛生面です。ヘッドギアの内側は汗を吸収しやすく、使用後にそのまま袋やバッグにしまってしまうと、ニオイやカビの原因になりやすいとされています。レッスン後は乾いたタオルで内側の汗を拭き取り、風通しの良い場所で陰干ししてから収納する習慣をつけておくと、清潔に長く使いやすくなります。
次に、洗い方です。多くのヘッドギアは丸洗いを想定した作りになっておらず、水に浸けると内部のパッドが劣化する場合があるとされています。基本的には固く絞った布やウェットティッシュで表面と内側を拭き取り、汗のニオイが気になる場合は、格闘技用防具向けの消臭スプレーを併用するのが無難です。洗濯機での丸洗いは避けたほうがよいとされています。
最後に、パッドのへたりです。使用を重ねるうちに、内部のパッド素材が徐々に潰れてきて、衝撃吸収力が低下していくとされています。見た目の傷みがなくても、着けたときに以前より圧迫感が薄れたと感じたら、パッドがへたってきているサインかもしれません。特に軽いスパーリングを日常的に行う人は、半年〜1年程度を目安に状態を確認する習慣をつけておくと安心です。
保管方法にも触れておきます。高温多湿の場所や、直射日光が当たる車内などに長時間置いておくと、素材の劣化が早まりやすいと言われています。使わないときは風通しの良い場所で保管し、他の防具と重ねて型崩れさせないよう、できれば専用のバッグやネットに入れておくとよいでしょう。
こうした細かなお手入れは、ヘッドギアそのものの性能とは別の話に思えるかもしれません。ですが、防具を清潔に大事に使う習慣は、結果的に「今のヘッドギアが合っているか、合っていないか」を自分で判断しやすくすることにもつながります。違和感の原因がヘッドギア本体にあるのか、単なる汗や劣化にあるのかを切り分けられるようになると、次に買い替えるときの判断もしやすくなるはずです。
よくある質問
Q初心者はフルフェイスとオープンフェイス、どちらを選べばいいですか?
A軽いスパーリングも視野に入れているなら、頬や顎まで防御範囲の広いフルフェイスタイプが安心感を得やすいとされています。ミット打ちやシャドー練習が中心で、相手からの直接的な打撃をあまり受けない場合は、視界が広く蒸れも少ないオープンフェイスタイプでも十分な場合があります。
Qジムの貸出用ヘッドギアを使い続けても大丈夫ですか?
A貸出用の防具は複数人で使い回すため、衛生面が気になる人もいます。レッスンの頻度が高くなってきたら、自分専用の1点を用意すると、フィット感の面でも衛生面でも安心して練習に集中しやすくなります。
Qサイズはどうやって選べばいいですか?
Aメジャーや紐を使って頭囲を実測し、商品ページのサイズ表記(頭囲◯cm〜◯cm)と照らし合わせるのが基本です。フリーサイズ表記のモデルを選ぶ場合は、レビューのサイズ感に関するコメントも参考にすると失敗しにくくなります。
Qヘッドギアはどのくらいで買い替えるべきですか?
A半年〜1年程度、あるいは着けたときに以前より圧迫感が薄れたと感じたタイミングが目安とされています。見た目の傷みがなくても、内部のパッド素材が徐々にへたって衝撃吸収力が低下していくとされているため、練習頻度が高い人ほど早めのチェックがおすすめです。
Q洗濯機で丸洗いしてもいいですか?
A多くのヘッドギアは丸洗いを想定しておらず、水に浸けると内部のパッドが劣化する場合があるとされ、あまりおすすめできません。固く絞った布で表面と内側を拭き取り、風通しの良い場所で陰干しするのが無難です。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aフィットネス向けのエントリーモデルであれば5,000円前後から、サイズ展開が豊富なモデルや国内ブランドのモデルは6,000〜8,000円程度が目安です。最初の1点であれば、無理に高額なものを選ぶ必要はなく、まずは防御範囲とフィット感を優先して選ぶのがおすすめです。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

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参考価格 4,785円
向いている人:知名度のあるブランドで、まず1点目を安心して選びたい人
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