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中学・高校の陸上部に入部が決まった、あるいは市民陸上クラブで大会に出てみようと思い立ったとき、多くの人が最初にぶつかる壁が「トラックスパイクってどれを買えばいいのか分からない」という問題です。ランニングシューズなら履き比べてクッション性の好みで選べますが、トラックスパイクは話が違います。ピンの長さ、プレートの硬さ、対応種目(短距離用か中長距離用か)、走るトラックの素材(オールウェザーか土か)など、確認すべき項目が一気に増えるうえ、間違ったスパイクを選ぶと「大会でピンが長すぎて使用を断られた」「プレートが硬すぎて全く走れなかった」というトラブルにもつながりかねません。この記事では、トラックスパイクの基本構造を一つずつやさしい言葉で解説しながら、部活動やクラブ活動で最初の1足を選ぶときに失敗しないための視点を整理しました。記事の後半では、初心者から中級者まで候補になりやすい実在の4足も比較しています。
この記事でわかること
- トラックスパイクはランニングシューズと何が違うのか
- ピンの長さと本数 — 大会規定を必ず確認する
- プレートの硬さ — 初心者はハーフプレートから
- 種目別に見るスパイクの種類
- アッパーの素材とフィット感
- 選び方の3ステップ
初心者・中級者におすすめのトラックスパイク4選
候補の紹介に入る前に、一点触れておきます。これらを履けば必ずタイムが縮む、という話ではありません。いずれもメーカーの商品ページ上で対応種目やプレート設計が明記されているモデルの中から、価格帯・対応レベルが異なる4足を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、サイズ・カラーの在庫状況は変動します。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズを確認してください。
4足を並べると、価格帯と対応レベルで役割が分かれているのが分かります。エックスファースト3は9,000円台で揃えられるハーフプレートのエントリーモデル、HEATSPRINT13とHEATFLAT12はオールウェザー・土トラック兼用で多種目に対応する定番モデル、スプリントNEOはカーボンシートを搭載した反発力重視の上位モデルという住み分けになっています。
どれがベストかは、専門種目、走力、そして練習で使うトラックの素材によって変わります。まず陸上部に入ったばかりでコストを抑えたいならエックスファースト3、多種目をこなしながら負担を抑えたいならHEATFLAT12、複数種目でオールラウンドに使いたいならHEATSPRINT13、大会でのタイムを本格的に狙いたいならスプリントNEO、という基準で選べば、大きな失敗は避けられるはずです。価格・在庫は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
価格だけで比べると、エックスファースト3が突出して手頃に見えるかもしれません。ただし、この価格帯のモデルは上位モデルに比べると反発力やプレートの性能面で差があるとされています。陸上を始めて間もない時期の1足としてはコストパフォーマンスに優れており、走力が上がって専門種目が固まってきたタイミングで、より専門性の高い上位モデルへステップアップするという考え方も十分にありです。
また、今回はいずれも国内メーカーの商品ページに対応種目・プレート仕様が明記されているものを選びましたが、スパイク選びに正解は一つではありません。所属するチームやクラブによって推奨モデルが異なる場合もあるため、可能であれば顧問やコーチに相談したうえで、この記事の基準と照らし合わせて選んでみてください。

ミズノ公式 スプリントNEO 短距離・ハードル用 陸上競技 トラックスパイク U1GA265002
参考価格19,800円
トップモデルと同じミッドソールとカーボンシートを搭載し、高い反発力を実現した高機能スプリントスパイクシリーズ。曲げの硬さはやや柔らかめに設定されており、厚底スパイクへのレベルアップを目指す選手の入門機としても案内されています。ミズノ公式オンライン楽天市場店が直接販売しています。
ここが良い
- ミズノ公式ストアが直接販売しており、正規品として安心して購入しやすい
- トップモデル譲りのカーボンシートを搭載し、反発力を重視した走りに対応しやすい
- サイズ展開が22.0〜29.0cmと幅広く、体格を問わず選びやすい
注意点
- 4足の中では価格が高く、初めての1足としてはやや高額
- ピンは7mm仕様のため、土トラックで使う場合は別途対応ピンの確認が必要

アシックス asics HEATSPRINT 13 陸上スパイク オールウェザー・土トラック兼用モデル
参考価格11,440円
高反発で速い反発とスピードを求める選手向けの短距離スパイク。脚の負担軽減を目的としたARCHWRAPとアウターソールプレートを採用し、短距離から中距離・ハードル・跳躍種目まで多種目に対応するプレートデザインが特徴です。オールウェザートラックと土トラックの両方で使える兼用モデル。
ここが良い
- オールウェザートラックと土トラックの両方に対応する兼用モデルで、練習環境を選ばず使いやすい
- 短距離だけでなく中距離・ハードル・跳躍種目まで幅広くカバーする設計とされている
- 「EFFORT 13」からのステップアップモデルとして案内されており、レベルアップ用に選びやすい
注意点
- サイズによっては欠品していることがあり、購入前の在庫確認が必須
- 正規の直営ストアではなく専門販売店経由での購入となる

ミズノ MIZUNO エックスファースト3 エントリーモデル 陸上スパイク 土トラック兼用
参考価格9,240円
「陸上を始めたばかりの人が履きやすいこと」を追求したエントリーモデル。プレートはハーフプレート設計で、初心者でも扱いやすい作りになっています。アッパーは柔らかい足あたりを追求したメッシュ素材で、初めてスパイクを履く人でもストレスなく履けることを目指した1足です。
ここが良い
- 4足の中でもっとも価格が手頃で、初めてのスパイクとして選びやすい
- ハーフプレート設計で、まだ走法が固まっていない初心者でも扱いやすいとされる
- 短・中・長距離・走幅跳と幅広い種目に対応する汎用設計で、専門種目が未定でも選びやすい
注意点
- サイズによっては欠品しており、希望サイズが無い場合がある
- 上級者向けの高反発モデルと比べると反発力は控えめとされる

アシックス asics HEATFLAT 12 陸上スパイク 100m〜1500m・ハードル・跳躍種目用
参考価格11,440円
ミッドソールの厚みを増し、脚の負担軽減と高反発感覚を両立させたモデル。脚の負担を軽減するARCHWRAPを搭載しつつミッドソールを厚く設定することで、大きな接地衝撃がかかるフィールド種目でも使いやすいとされています。トラックコンディションに合わせてスパイクピンとアタッチメントの交換が可能です。
ここが良い
- ミッドソールを厚めに設定しており、日々の練習で足への負担を軽減しやすいとされる
- 100m〜1500mまで幅広い距離とハードル・跳躍種目に対応する汎用性の高さ
- ピンとアタッチメントの交換に対応しており、トラック環境に合わせて調整しやすい
注意点
- サイズによっては欠品しており、購入前の在庫確認が必須
- 短距離特化モデルと比べるとプレートの反発感はマイルドとされる
■ スペック比較表
| 商品 | ミズノ公式 スプリントNEO 短距離・ハードル用 陸上競… | アシックス asics HEATSPRINT 13 陸上… | ミズノ MIZUNO エックスファースト3 エントリーモ… | アシックス asics HEATFLAT 12 陸上スパ… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 19,800円 | 11,440円 | 9,240円 | 11,440円 |
| 購入 | ||||
| 対応種目 | 短距離・ハードル(100m〜400m) | 100m〜1500m・ハードル・跳躍種目 | 短・中・長距離・走幅跳用 | 100m〜1500m・ハードル・跳躍種目 |
| 重量 | 約175g(27.0cm、片足の目安) | — | 約215g(26.5cm、片足の目安) | — |
| 素材 | 甲材:合成繊維、人工皮革/底材:合成底 | — | — | — |
| スパイクピン | 取替式(7mm) | — | 取替式(12mm) | 取替式・アンツーカー用12mm付属 |
| シューズ幅 | 2E(ノーマル)相当 | — | 2E相当 | — |
| 適応サーフェス | オールウェザートラック専用 | オールウェザー・土トラック兼用 | オールウェザー・アンツーカトラック兼用 | — |
| サイズ展開 | 22.0〜29.0cm | 23.0〜29.5cm | 21.0〜29.0cm | 23.0〜29.5cm |
| 原産国 | ベトナム | ベトナム | — | ベトナム |
| アッパー素材 | — | 合成樹脂・人工皮革(合成皮革)・合成繊維 | — | 合成樹脂・人工皮革(合成皮革)・合成繊維 |
| アウター素材 | — | 合成底(ナイロン・ウレタン) | — | 合成底(ナイロン・ウレタン) |
| 幅/ラスト | — | STANDARD | — | STANDARD |
| プレート | — | — | ハーフプレート設計(初心者向け) | — |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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トラックスパイクはランニングシューズと何が違うのか
まず前提として、トラックスパイクは日常のジョギングや通学に使うランニングシューズとはまったく別の道具です。ソール(靴底)には金属やプラスチックのピン(スパイク)が取り付けられており、トラックの表面に食い込ませることで、地面を蹴ったときに足が滑るのを防ぎ、加速や着地の安定性を高める仕組みになっています。普段のスニーカーのような厚いクッションはほとんどなく、足裏に近い感覚でトラックの硬さを感じられるよう、意図的に薄く硬いソール設計になっているのが特徴です。
この構造上の違いから、トラックスパイクは「速く走るための専用工具」という性格が強く、普段履きにはまったく向きません。逆に言えば、正しいサイズ・正しい種目のスパイクを選べば、同じ脚力でもタイムが縮んだり、コーナーでの踏ん張りが利きやすくなったりする効果を実感しやすい道具でもあります。
陸上競技を始めたばかりの人が戸惑いやすいのは、「短距離用」「中長距離用」「跳躍種目用」など、同じ「トラックスパイク」という括りの中でも種目ごとに設計思想がまったく異なる点です。短距離用はつま先だけで接地する「つま先着地」を前提に、前足部にプレートとピンが集中した硬い作りになっている一方、中長距離用はある程度足裏全体で接地することを想定し、クッション性とフィット感のバランスを取った作りになっています。まず自分がどの種目を主に走るのかを明確にしてから、モデルを絞り込むのが失敗しないための第一歩です。
また、学校の部活動でスパイクを購入する場合、顧問の先生や先輩から「このメーカーのこのシリーズにしなさい」と指定されることも珍しくありません。指定がない場合は、この記事で紹介する基準を参考に、自分の種目と走るトラックの素材に合わせて選んでみてください。
この記事のスタンス
スパイクの適性には体格・走法・筋力によって個人差が大きく、「このスパイクなら必ずタイムが縮む」という断定はできません。この記事では公式サイトや商品ページの情報をもとに一般的な選び方の目安を示していますが、最終的には所属チームの顧問・コーチの指導や、実際の試し履きを優先してください。
ピンの長さと本数 — 大会規定を必ず確認する
トラックスパイクの底面には、取り替え式または固定式のピンが取り付けられています。ピンの長さは3mm・5mm・6mm・7mm・9mm・12mmなど複数の規格があり、走るトラックの素材(オールウェザートラックか、土や砂入り人工芝のグラウンドか)や、出場する大会の規定によって使えるピンの長さが変わります。
一般的に、オールウェザートラック(合成ゴム舗装)の公式競技場では、ピンの長さが6〜9mm程度までに制限されていることが多く、大会によっては「ピン長9mm以下」「ピン長6mm以下」のように明確な規定が定められています。長いピンを履いたまま出場すると、招集所で交換を求められたり、最悪の場合は出場できなかったりすることもあるため、大会要項の「使用ピン規定」の項目は必ず事前に確認してください。
一方、学校のグラウンドなど土のトラックで練習する場合は、オールウェザートラック用の短いピンでは食い込みが浅く滑りやすいことがあり、12mm程度の長めのピンを使うのが一般的です。多くの入門・エントリーモデルは「オールウェザー・土トラック兼用」として売られており、購入時に長さの異なる複数のピンが同梱されているか、別売りのピンを後から購入して使い分けられる設計になっています。
ピンの本数もモデルによって異なり、前足部に4〜8本程度配置されているのが一般的です。本数が多いほどグリップ力は高まりますが、その分プレートが硬く感じられることもあります。初めてスパイクを履く場合は、本数の多さよりも「兼用ピンが交換できるか」「自分の大会の規定に合うピン長が用意されているか」を優先してチェックするとよいでしょう。
プレートの硬さ — 初心者はハーフプレートから
ピンが取り付けられている土台部分を「プレート」と呼びます。プレートの硬さと反発力は、スパイクの走行感を大きく左右する要素です。近年は上級者向けにカーボンプレートを採用した高反発モデルも増えていますが、初心者がいきなりこうした硬いモデルを履くと、力をうまく伝えきれずバランスを崩しやすいとされています。
商品ページでは「フルプレート」「ハーフプレート」という表記がよく使われます。フルプレートは足裏全体を覆う硬いプレート構造で反発力を重視した上級者・競技志向向け、ハーフプレートは前足部だけにプレートを配置し、かかと側は柔らかい素材のままにすることで、初めてスパイクを履く人でも扱いやすくした設計です。多くのメーカーが「初心者向けエントリーモデル」としてハーフプレート仕様のスパイクをラインナップしているのはこのためです。
プレートが硬いモデルほど反発力は高くなりますが、正しいつま先着地とふくらはぎの筋力が伴っていないと、かえって走りにくく感じたり、ふくらはぎやアキレス腱に負担がかかったりすることがあるとされています。陸上部に入って数か月以内、あるいは大会経験がまだ浅い段階では、価格が手頃でハーフプレート設計の「エントリーモデル」から始め、走力が上がってから上位モデルへステップアップする、という順番を意識すると失敗しにくくなります。
種目別に見るスパイクの種類
陸上競技のトラックスパイクは、主に「短距離用」「中長距離用」「跳躍・混成用」の3系統に分けられます。同じ「スパイク」でも設計思想が異なるため、自分の主な種目に合わせて選ぶことが重要です。
なお、入門・エントリーモデルの中には「短・中・長距離・走幅跳用」のように複数種目に対応した汎用設計のスパイクも多く販売されています。陸上部に入ったばかりでまだ専門種目が決まっていない、あるいは複数種目を掛け持ちしている場合は、こうした汎用モデルから始めるのも現実的な選択肢です。
■ 短距離用(100m〜400m、ハードル)
プレートが硬く、前足部にピンが集中して配置されているのが特徴です。つま先だけで接地する走法を前提に設計されており、反発力を最大限に活かせる一方、クッション性はほとんどありません。100m〜400mやハードル種目を専門にする人向けのモデルです。
■ 中長距離用(800m〜5000m、駅伝)
短距離用よりもプレートがやや柔らかく、足裏全体での接地にも対応できるようクッション性が加えられています。長い時間スパイクを履き続けることを想定し、フィット感や通気性が重視される傾向にあります。800m以上の種目や、長い距離のレースペースで走ることが多い人向けです。
■ 跳躍・混成用(走幅跳・三段跳・十種競技など)
助走から踏み切りまでの安定感を重視した設計で、種目によってピンの配置やプレートの硬さが細かく調整されています。専門性が高いため、跳躍種目に本格的に取り組む場合は、種目専用モデルの購入をおすすめします。
アッパーの素材とフィット感
スパイクのアッパー(甲を覆う部分)は、走行中に足がぐらつかないよう、ランニングシューズよりもタイトなフィット感で作られていることが一般的です。素材はメッシュ素材が主流で、通気性を確保しつつ、足を包み込むようにホールドする設計になっています。
モデルによっては「ダイナラップ」「アーチサポート」のように、足の内側・外側両方から包み込むようにサポートする構造を採用しているものもあります。こうした機能は、スプリント時に足が横方向にぶれるのを抑え、力を効率よく地面に伝える助けになるとされています。試し履きができる場合は、実際に踏み込んでみて、かかとが浮かないか、土踏まずのあたりが窮屈すぎないかを確認するとよいでしょう。
ウィズ(足幅)については、ランニングシューズと同様に「STANDARD(標準)」「2E相当」などの表記がありますが、スパイクは元々タイトなフィット感を前提に設計されているため、普段のランニングシューズよりも窮屈に感じることがあります。極端にきつい・緩いと感じた場合は、無理に履き続けず、サイズ違いや別モデルの検討も選択肢に入れてください。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にトラックスパイクを選ぶポイントを3つの手順に整理しました。特に初めてスパイクを購入する場合は、この順番で絞り込むと大きく外しにくくなります。
- 1主な種目とトラックの素材を確認する。短距離中心か中長距離中心か、練習や大会で使うトラックがオールウェザーか土かによって、選ぶべきピンの長さとモデルの系統が変わります。所属チームで指定のトラックがある場合は、そこで使えるピン規定も合わせて確認してください。
- 2プレートの硬さで絞り込む。初めてスパイクを履く場合は、ハーフプレート設計の「エントリーモデル」「初心者向け」と明記されたモデルを軸に検討します。走力や経験が上がってから、上位のフルプレートモデルへの買い替えを検討するという順番が無理がありません。
- 3可能であれば実際に試し履きをする。スパイクはランニングシューズ以上にタイトなフィット感が求められるため、通販だけで判断するとサイズ感のミスマッチが起きやすい道具です。スポーツ用品店やチームの備品で試し履きができる場合は、実際につま先の余裕とかかとのホールド感を確認しておくと安心です。
大会前に新品スパイクを試すのは避ける
新しいスパイクは、ピンの食い込み方やプレートの硬さに体が慣れるまで、多少の違和感が出ることがあります。大会本番でいきなり新品を履くのではなく、購入後は練習で数回試し履きをして、足に馴染ませてから本番に臨むことをおすすめします。
サイズ選びで失敗しないために
トラックスパイクは、ランニングシューズ以上にタイトなフィット感が前提の道具です。普段のスニーカーやランニングシューズと同じ感覚でサイズを選ぶと、走っている最中に足が浮いたり、逆に指先が圧迫されたりすることがあります。
スパイクは足と一体化して力を伝えることを目的としているため、多くの選手が「普段のランニングシューズよりも0.5cm前後小さめ、あるいは同じサイズ」を選ぶ傾向にあるとされています。ただし、この感覚には個人差が大きく、メーカーやシリーズによってもラスト(木型)の形状が異なるため、一概に「小さめが正解」とは言い切れません。可能であれば、購入前に実店舗で試し履きをして、かかとが浮かないか、つま先が詰まりすぎていないかを確認するのが確実です。
通販で購入する場合は、商品ページに掲載されているサイズ表や、レビューに書かれている「サイズ感」についてのコメントを参考にしてください。特に部活動で複数人がまとめて注文する場合、先輩や顧問の先生に「このシリーズはワンサイズ上げたほうがいい」といった情報を確認できると、通販での失敗を減らしやすくなります。
また、スパイクは基本的に靴下を薄手のものにして履くことが多く、普段の厚手のソックスで試し履きをするとフィット感が変わってしまう点にも注意してください。大会や試合本番で使う靴下に近いものを履いて試すと、実際の感覚に近い状態で確認できます。
通販で失敗しないためのチェックリスト
購入前に「①自分の主な種目とトラックの素材(オールウェザー/土)を確認したか」「②大会で使えるピンの長さの規定を確認したか」「③そのブランド・シリーズのサイズ感に関するレビューを確認したか」の3点をチェックしておくと、通販での失敗を減らしやすくなります。
買ったあとに気をつけたいこと
トラックスパイクは、ランニングシューズ以上に消耗が早いパーツを持つ道具です。特に初心者のうちは見落としがちなメンテナンスのポイントをいくつか挙げておきます。
まずピンの摩耗です。ピンは使用しているうちに先端がすり減り、グリップ力が落ちてきます。取り替え式のモデルであれば、摩耗を感じたタイミングで新しいピンに交換することで、本体はそのままに性能を回復させることができます。多くのメーカーが専用の交換ピンとレンチを別売りで用意しているため、購入時に対応するピンの規格を確認しておくと安心です。
次に、保管方法です。スパイクは湿気を含んだまま放置すると、アッパーの素材やプレートの接着部分が劣化しやすくなるとされています。練習や試合の後は、汗や汚れを軽く拭き取り、風通しの良い場所で自然乾燥させてから、専用のシューズ袋に入れて保管する習慣をつけておくと、スパイクを長持ちさせやすくなります。
最後に、スパイクは基本的にトラック専用の道具であり、アスファルトや土のグラウンド以外の路面で使うとピンやプレートが傷みやすいという点にも注意してください。ウォーミングアップやアップシューズには別途ランニングシューズを用意し、スパイクは実際に走る本番の直前に履き替えるという使い方をしているチームも多く見られます。
よくある質問
Qトラックスパイクは普段のランニングシューズと兼用できますか?
Aできません。トラックスパイクは金属やプラスチックのピンが底面についており、アスファルトや室内の床など、トラック以外の路面で使うとピンが傷んだり、滑って危険だったりします。普段のジョギングやウォーミングアップには別途ランニングシューズを用意し、トラックを走るときだけスパイクに履き替えるのが一般的です。
Q初心者はどんなスパイクを選べばいいですか?
Aプレートが前足部だけに配置された「ハーフプレート」設計の、価格帯9,000〜12,000円程度のエントリーモデルから始めるのがおすすめです。フルプレートの高反発モデルはつま先着地の走法や筋力が求められるため、走り慣れていないうちに使うとバランスを崩しやすいとされています。
Qピンの長さはどうやって選べばいいですか?
Aまず出場する大会の規定を確認してください。オールウェザートラックの公式大会では6〜9mm程度に制限されていることが多く、規定を超えるピンは使用できない場合があります。学校のグラウンドなど土のトラックで練習する場合は12mm程度の長めのピンが一般的です。多くのエントリーモデルは兼用設計で、ピンを交換して使い分けられます。
Qサイズは普段のシューズと同じでいいですか?
Aスパイクは足と一体化して力を伝えることを目的としているため、普段のランニングシューズよりもタイトなフィット感で作られています。同じサイズだと窮屈に感じることも、逆にかかとが浮くこともあり、メーカーやシリーズによって感覚が異なります。可能であれば試し履きをして、かかとのホールド感とつま先の余裕を確認してください。
Q短距離用と中長距離用のスパイクは兼用できますか?
A短距離用はプレートが硬くつま先着地を前提とした設計、中長距離用はクッション性を加えた足裏全体での接地を想定した設計になっており、本来は種目に合わせて選ぶのが望ましいとされています。ただし、専門種目が決まっていない初心者のうちは、複数種目に対応した汎用設計のエントリーモデルから始めるのも現実的な選択肢です。
Qスパイクのピンが摩耗したらどうすればいいですか?
A取り替え式のモデルであれば、専用の交換ピンとレンチを使って先端を新しいものに交換できます。摩耗したままのピンはグリップ力が落ちるため、練習や大会の前に摩耗具合を確認し、必要に応じて交換しておくことをおすすめします。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aエントリーモデルであれば9,000〜12,000円程度で、ハーフプレート設計の初心者向けモデルが揃います。カーボンシートを搭載した反発力重視の上位モデルは20,000円前後になることもあります。最初の1足であれば、無理に高額なものを選ぶ必要はなく、まずは自分の種目とトラックの素材に合ったエントリーモデルを選ぶのがおすすめです。
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