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アシックス ゲルカヤノ32 レビュー|特徴・向いている人・評価
ランニング・陸上

アシックス ゲルカヤノ32 レビュー|特徴・向いている人・評価

アシックスの安定性重視モデル「ゲルカヤノ32(GEL-KAYANO 32)」を、クッション性・反発性・安定性・軽さ・耐久性・初心者向け度の6項目で10点満点評価。4DガイダンスシステムやFF BLAST PLUSの特徴、向いている人・向いていない人、ゲルカヤノ31やGT-2000 13との違いまで分かるレビュー記事です。

公開:更新:執筆:SPOGEAR編集部

本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。掲載商品は編集部が楽天市場・Yahoo!ショッピングで販売実態を確認したうえで選定しており、広告主の意向で評価を変えることはありません。編集方針を見る →

「クッションは欲しいけれど、ふわふわして不安定なシューズは怖い」「長い距離を走っても足が安心できる一足が欲しい」——そんなランナーの定番として30年以上続いてきたのが、アシックスのゲルカヤノ(GEL-KAYANO)シリーズです。2025年6月に発売された32代目は、ミッドソール全面にFF BLAST PLUSフォームを採用し、内側からの崩れを抑える「4Dガイダンスシステム」と踵部のPureGELを組み合わせた、安定性重視モデルの王道と位置づけられています。この記事では、ゲルカヤノ32の性能を「クッション性」「反発性」「安定性」「軽さ」「耐久性」「初心者向け度」の6項目に分けて10点満点で数値化し、レーダーチャートで見える化しました。どこが強みで、どこが割り切られているのかを具体的に解説します。数値はメーカー公式スペック(ミッドソール構成・ソール厚・価格など)と一般的に語られる評価傾向をもとにした編集部の相対評価であり、実測値ではありませんが、比較検討の目安として役立ててください。

PERFORMANCE CHART

アシックス ゲルカヤノ32 の性能チャート

※メーカー公式スペックと一般的な評価をもとにした編集部の相対評価(10点満点)です。実測値ではありません。

クッション性8 / 10反発性6 / 10安定性9 / 10軽さ5 / 10耐久性8 / 10初心者向け度9 / 10

総評

最大の武器は安定性9と初心者向け度9。踵からミッドフットにかけての着地を4Dガイダンスシステムが支え、厚いソールなのに「ぐらつかない」感覚が得られやすいとされる。クッション性8も高水準で、ジョグやロング走で足を守る性能は現行モデル屈指。一方で反発性6・軽さ5と、スピード練習向きの軽快さは割り切られている。「速く走る」より「長く・安全に走る」ことを優先する人、初めてのランニングシューズで失敗したくない人に最も勧めやすい一足。

この記事でわかること

  • ゲルカヤノ32とはどんなシューズか — 「安定性」を看板に掲げる長寿シリーズの最新作
  • クッション性:8 / 10 — 厚底なのに「沈み込みすぎない」上質な柔らかさ
  • 反発性:6 / 10 — 転がりの良さで前に進むが、跳ねる感覚は控えめ
  • 安定性:9 / 10 — 4Dガイダンスシステムが生む「ぐらつかない厚底」
  • 軽さ:5 / 10 — 27cmで300g前後とされる、決して軽くはない重量
  • 耐久性:8 / 10 — AHARPLUS配置のアウトソールで長く履ける設計
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結論:ゲルカヤノ32が向いている人・向いていない人

ここまでの6項目を踏まえて、ゲルカヤノ32の向き・不向きを整理します。総合的には「安定性とクッション性を最優先し、長い距離を安全に走るための一足」であり、スピードや軽さを犠牲にしてでも安心感を取りたい人に最も勧めやすいモデルです。長寿シリーズならではの完成度と、幅広いサイズ・ウィズ展開も、迷ったときに選びやすい理由になります。

■ 向いている人

これからランニングを始める初心者/フルマラソン・ハーフマラソンの完走を目標にするランナー/膝や足首、足底に不安がある人、オーバープロネーション傾向を指摘された人/日々のジョグやロング走で脚を守りたい人/幅広・細めなど足幅で合うシューズが見つかりにくい人。

■ 向いていない人

スピード練習やレースで軽さ・反発を重視する人(→マジックスピードやノヴァブラスト等を検討)/着地がニュートラルで安定機構を必要としない人/できるだけ軽いシューズが欲しい人/予算を抑えたい人(→GT-2000 13や型落ちのゲルカヤノ31を検討)。

■ 購入時の注意

サイズは普段のスニーカーと同じか0.5cm大きめから試すのが無難です。ウィズ(スタンダード/ワイド/エクストラワイド、ウィメンズはナロー/スタンダード/ワイド)ごとに品番が異なるため、購入前に足幅を確認しましょう。カラーによって価格や在庫が大きく異なり、発売から時間が経つほどセール価格が出やすいので、複数店舗の比較がおすすめです。

アシックス ゲルカヤノ32(ASICS GEL-KAYANO 32 1011C052)メンズ スタンダード
安定性重視の王道モデル

アシックス ゲルカヤノ32(ASICS GEL-KAYANO 32 1011C052)メンズ スタンダード

参考価格税込22,000円(定価)/実勢1万円台後半〜22,000円

本記事でレビューした現行モデル。ミッドソール全面のFF BLAST PLUSと踵のPureGEL、内側の崩れを抑える4Dガイダンスシステムを組み合わせた安定性重視モデルです。ハイブリッド構成のアウトソールで耐久性も高く、ジョグからロング走、フルマラソン完走まで幅広く使えます。ウィメンズモデルやワイド・エクストラワイドも別品番で展開されています。

こんな人に初心者からフルマラソン完走を目指すランナーまで、安定性とクッションを最優先したい人
ミッドソールFF BLAST PLUS+踵部PureGEL
ソール厚踵40mm/前足部32mm(公式発表ベース)
安定機構4Dガイダンスシステム
アウトソールAHARPLUS+ASICSGRIPのハイブリッド
重量27cm片足300g前後とされる(目安)
サイズ/ウィズメンズ24.5〜32.0cm/スタンダード・ワイド・エクストラワイド

ここが良い

  • 厚底クッションでありながら4Dガイダンスシステムでぐらつきにくい安定感
  • 耐摩耗ラバー配置のアウトソールで長距離を走り込んでも減りが緩やか
  • サイズ・ウィズ展開が広く、足幅で合う一足を見つけやすい

注意点

  • 27cmで300g前後とされ、現行モデルの中では重めの部類
  • 税込22,000円と価格が高く、反発の切れ味はレーシングモデルに及ばない
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アシックス ゲルカヤノ31(ASICS GEL-KAYANO 31 1011B867)メンズ スタンダード
型落ちで狙うコスパ重視

アシックス ゲルカヤノ31(ASICS GEL-KAYANO 31 1011B867)メンズ スタンダード

参考価格実勢1万円台前半〜(型落ち、カラー・サイズにより変動)

本作の前作にあたる型落ちモデル。4DガイダンスシステムやPureGEL、踵40mmの厚底という骨格は32と共通で、ミッドソールはFF BLAST PLUS ECOを採用しています。最新設計にこだわらなければ、実勢価格が大きく下がっている31は非常にコストパフォーマンスの高い選択肢です。

こんな人に最新モデルにこだわらず、安定性モデルを安く手に入れたい人
ミッドソールFF BLAST PLUS ECO+踵部PureGEL
安定機構4Dガイダンスシステム
ソール厚踵40mm(前足部は32より約2mm薄いとされる)
位置づけゲルカヤノ32の前作(2024年モデル)

ここが良い

  • 安定性・クッションの基本設計は32とほぼ共通
  • 型落ちのため実勢価格が大きく下がっている

注意点

  • 前足部の厚みは32より薄く、前足部着地では当たりを感じやすいという声も
  • 人気カラー・サイズは在庫が少なくなりつつある
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アシックス GT-2000 13(ASICS GT-2000 13 1011B861)メンズ スタンダード
軽くて安い安定性モデル

アシックス GT-2000 13(ASICS GT-2000 13 1011B861)メンズ スタンダード

参考価格税込15,400円(定価)/実勢1万円前後〜

ゲルカヤノの弟分にあたるアシックスの安定性モデル。3DガイダンスシステムとFF BLAST PLUS、踵のPureGELを備えつつ、ゲルカヤノより軽量で価格も抑えられています。安定性をひと回りマイルドにし、テンポ走にも対応しやすい軽快さを持たせた「バランス型の安定性モデル」として初心者にも人気です。

こんな人に予算を抑えつつ安定性モデルを選びたい初心者・中級者
ミッドソールFF BLAST PLUS+踵部PureGEL
安定機構3Dガイダンスシステム
ドロップ8mmとされる
重量ゲルカヤノ32より軽量とされる(目安)

ここが良い

  • ゲルカヤノより軽く、テンポ走にも対応しやすい軽快さ
  • 定価・実勢価格ともにゲルカヤノ32より抑えめ

注意点

  • 安定性・クッションの厚みはゲルカヤノ32に一歩譲る
  • 長距離での「守られている感」はゲルカヤノほど強くないという声も
ニューバランス Fresh Foam X 860 v14(M860K14)メンズ
他ブランドの安定性モデル

ニューバランス Fresh Foam X 860 v14(M860K14)メンズ

参考価格税込16,500円(定価)/実勢1万円台前半〜

ニューバランスの安定性モデル。2層構造のFresh Foam Xミッドソールに新たにEVAボードを内蔵し、面で支える安定感とスムーズなライド感を両立させたとされます。D・2E・4Eのウィズ展開があり、ゲルカヤノ32と同じく「幅広の足に合う安定性モデル」として比較されることの多い一足です。

こんな人にアシックス以外の安定性モデルも比較してから決めたい人
ミッドソールFresh Foam X 2層構造+EVAボード
安定機構EVAボードによる面での支持
ウィズD/2E/4E
サイズ25.0〜29.0cm(30.0cmはDのみ)

ここが良い

  • 4Eまでのウィズ展開で幅広の足にも対応しやすい
  • ゲルカヤノ32より価格が抑えめで、ライド感がスムーズとされる

注意点

  • ゲルカヤノ32ほどの厚底クッションではないという声も
  • アシックスと比べると日本国内での店頭在庫は少なめ

■ スペック比較表

商品アシックス ゲルカヤノ32(ASICS GEL-KAYANO 32 1011C052)メンズ スタンダードアシックス ゲルカヤノ32(ASICS GEL-KAYA…アシックス ゲルカヤノ31(ASICS GEL-KAYANO 31 1011B867)メンズ スタンダードアシックス ゲルカヤノ31(ASICS GEL-KAYA…アシックス GT-2000 13(ASICS GT-2000 13 1011B861)メンズ スタンダードアシックス GT-2000 13(ASICS GT-20…ニューバランス Fresh Foam X 860 v14(M860K14)メンズニューバランス Fresh Foam X 860 v14…
参考価格税込22,000円(定価)/実勢1万円台後半〜22,000円実勢1万円台前半〜(型落ち、カラー・サイズにより変動)税込15,400円(定価)/実勢1万円前後〜税込16,500円(定価)/実勢1万円台前半〜
購入
ミッドソールFF BLAST PLUS+踵部PureGELFF BLAST PLUS ECO+踵部PureGELFF BLAST PLUS+踵部PureGELFresh Foam X 2層構造+EVAボード
ソール厚踵40mm/前足部32mm(公式発表ベース)踵40mm(前足部は32より約2mm薄いとされる)——
安定機構4Dガイダンスシステム4Dガイダンスシステム3DガイダンスシステムEVAボードによる面での支持
アウトソールAHARPLUS+ASICSGRIPのハイブリッド———
重量27cm片足300g前後とされる(目安)—ゲルカヤノ32より軽量とされる(目安)—
サイズ/ウィズメンズ24.5〜32.0cm/スタンダード・ワイド・エクストラワイド———
位置づけ—ゲルカヤノ32の前作(2024年モデル)——
ドロップ——8mmとされる—
ウィズ———D/2E/4E
サイズ———25.0〜29.0cm(30.0cmはDのみ)

※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。

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ゲルカヤノ32とはどんなシューズか — 「安定性」を看板に掲げる長寿シリーズの最新作

ゲルカヤノは、アシックスが1993年から展開し続けているロングセラーの安定性(スタビリティ)モデルです。着地時に足が内側へ倒れ込みすぎる「オーバープロネーション」をやわらげ、長距離を走っても足のブレを抑えることを主眼に設計されてきました。32代目となる本作は、2025年6月に発売され、税込22,000円という価格帯で展開されています。

ミッドソールは前作の「FF BLAST PLUS ECO」から「FF BLAST PLUS」へと変更され、前足部の厚みが約2mm増して32mm、踵部は40mmという構成になりました(公式発表ベース)。踵部にはPureGELが内蔵され、着地時の衝撃をやわらげる役割を担います。内側の崩れを抑える「4Dガイダンスシステム」は前作から引き続き採用され、走行距離が伸びてフォームが乱れてきた場面でも足をまっすぐ前へ導くよう設計されているとされます。

アウトソールは前足部と踵に耐摩耗性の高いAHARPLUS、中足部にグリップ重視のASICSGRIPを配置した「ハイブリッド」構成で、アッパーはエンジニアードメッシュ。シュータンを薄く一体化させることでフィット感の向上と軽量化を図ったとされています。ラインナップはメンズが24.5〜32.0cm(スタンダード/ワイド/エクストラワイド)、ウィメンズが22.5〜26.5cm(ナロー/スタンダード/ワイド)と幅広く、足幅で困りにくいのも特徴です。ここからは6つの項目に分けて、その個性を具体的に見ていきましょう。

評価方法について

この記事の点数(10点満点)は、メーカー公式スペック(ミッドソール素材・ソール厚・アウトソール構成・価格など)と、ランナーの間で一般的に語られる評価傾向をもとにした編集部の相対評価です。実測データではなく、感じ方には体重・走力・フォームによって個人差があります。あくまで比較検討の目安として使い、可能であれば購入前に店頭で試し履きすることをおすすめします。

クッション性:8 / 10 — 厚底なのに「沈み込みすぎない」上質な柔らかさ

クッション性は8点としました。踵部40mm・前足部32mmというソール厚は、いわゆる厚底クッションモデルと同等の数値で、ミッドソール全面のFF BLAST PLUSが着地衝撃を面で受け止めます。加えて踵内部のPureGELが初期接地の「ドン」という突き上げをやわらげるため、ジョグペースで長く走っても脚へのダメージが蓄積しにくいという声が多く聞かれます。

特徴的なのは、柔らかいのに「底なしに沈む」感覚が少ない点です。同社のマックスクッションモデル(ゲルニンバスなど)と比べると、ゲルカヤノ32はやや張りのある接地感で、ふわふわした頼りなさより「守られている安心感」が前面に出る傾向があるとされます。フルマラソン完走を目標にするランナーや、体重が重めで着地衝撃が気になる人ほど、この恩恵を感じやすいでしょう。

一方で、「最上級の柔らかさ」を求める人には、ゲルニンバスのようなクッション特化モデルのほうが分かりやすい選択肢になります。また、前作31と比べて前足部が2mm厚くなったことで、前足部着地の人でも当たりがやわらいだという評価がある反面、「接地感がやや硬め」と感じる人もおり、好みが分かれるポイントでもあります。

反発性:6 / 10 — 転がりの良さで前に進むが、跳ねる感覚は控えめ

反発性は6点です。FF BLAST PLUSは軽量性とクッション性を両立させたフォームで、前作のECO素材より反発を感じやすくなったという声はあるものの、カーボンプレート搭載のレーシングモデルのような「跳ね返る」感覚を狙った設計ではありません。あくまでクッションと安定性を主軸にしたうえで、必要十分な弾みを備えているというイメージが近いでしょう。

ただし、踵から前足部へのロッカー形状(つま先側の巻き上げ)によって、着地から蹴り出しまでの体重移動がスムーズに進む「転がりの良さ」があるとされ、数値上の重さのわりに走りが重たく感じにくいという評価が目立ちます。ペースを上げると素直についてきますが、インターバルやレースで反発を武器にするタイプではありません。

スピード練習やレースで「ポン、ポン」と進む感覚を求める人は、マジックスピードのようなプレート搭載モデルや、ノヴァブラストのような反発重視モデルを別途用意し、ゲルカヤノ32は日々のジョグやロング走用として使い分けるのが定番の組み合わせです。

安定性:9 / 10 — 4Dガイダンスシステムが生む「ぐらつかない厚底」

安定性は9点で、6項目中の最高評価です。ゲルカヤノシリーズの存在意義そのものと言える項目で、内側に配置された4Dガイダンスシステムが、着地のたびに足が内側へ倒れ込む動きを穏やかに抑えます。従来の硬い樹脂パーツで矯正するタイプではなく、フォーム自体の形状と密度差で支える設計とされ、「支えられているのに違和感がない」という評価が多く聞かれます。

ソール幅も広めに設計されており、40mm級の厚底ながら接地面が広いため、疲れてきてフォームが崩れた終盤でも足首がふらつきにくいとされます。加えて踵まわりのホールドがしっかりしており、踵が浮いたり左右にずれたりしにくい点も、安定性の高さに寄与しています。

膝や足首、足底に不安を抱えている人、過去にオーバープロネーションを指摘された人にとっては、この項目だけで選ぶ価値があるシューズです。逆に、着地がニュートラルでバランスに自信のある人には、ここまでの安定機構は「過剰」に感じられる場合もあり、そうした人はより軽快なニュートラルモデルと比較してみると良いでしょう。

軽さ:5 / 10 — 27cmで300g前後とされる、決して軽くはない重量

軽さは5点としました。公式サイトで重量は明示されていませんが、複数のレビューで27cm片足300g前後と紹介されており、前作から数グラム軽くなったとされるものの、現行ランニングシューズの中では重めの部類に入ります。安定機構と厚いソール、耐摩耗ラバーを備えた構成上、軽さはある程度割り切られていると考えるのが妥当です。

ただし「数字ほど重く感じない」という声が多いのもゲルカヤノ32の特徴です。前述のロッカー形状による転がりの良さと、踵を中心とした重量配分によって、ジョグペースでは重さがストレスになりにくいとされます。シュータンの薄型化やアッパーの見直しも、体感重量を抑える方向に働いているようです。

とはいえ、200g台前半のレーシングシューズから履き替えると、はっきりと重さを感じるはずです。スピード練習や短距離のレースで使うことを主目的にするなら、この重量は明確なデメリットになります。日常のジョグ・LSD・ロング走・ウォーキングといった「時間をかけて走る」用途に絞って考えるのが、このシューズを気持ちよく使うコツです。

耐久性:8 / 10 — AHARPLUS配置のアウトソールで長く履ける設計

耐久性は8点です。アウトソールの前足部と踵という摩耗しやすい部位に、アシックスの耐摩耗ラバーAHARPLUSを配置し、中足部にはグリップ寄りのASICSGRIPを組み合わせたハイブリッド構成となっています。数百km走行後もソールの減りが緩やかだという長期レビューが複数見られ、価格の高さを走行距離で回収しやすいモデルと評価されています。

ミッドソールのFF BLAST PLUSは、軽量フォームの中では比較的へたりにくいとされる素材で、レース向けの超軽量フォームのように短期間でクッションが抜ける心配は少ないと考えられます。アッパーのエンジニアードメッシュも耐久性を意識した編みで、小指側の破れといったトラブルは報告が少なめです。

一方で、エンジニアードメッシュの通気性はエリアごとに調整されているものの、真夏は「やや蒸れやすい」という声もあります。また、ASICSGRIPを備えるとはいえ、雨天の白線やマンホール上では滑りを感じたという報告もあるため、濡れた路面では注意が必要です。総合的には、1足を長く履き込みたい人にとって安心できる耐久性と言えるでしょう。

初心者向け度:9 / 10 — 「最初の一足」として失敗しにくい理由

初心者向け度は9点で、安定性と並ぶ最高評価です。ランニングを始めたばかりの人は、筋力やフォームが未完成なぶん着地が不安定になりやすく、着地衝撃をクッションで受け止めつつ内側への倒れ込みを抑えてくれるゲルカヤノ32の設計思想は、まさにこの段階のランナーのためにあると言っても過言ではありません。

サイズ展開が広く、メンズはスタンダード・ワイド・エクストラワイド、ウィメンズもナロー・スタンダード・ワイドの3ウィズから選べるため、幅広の足や細めの足でもフィットする一足を見つけやすいのも大きな利点です。踵のホールドがしっかりしているので、紐の締め方に慣れていない初心者でも足がシューズの中で動きにくいとされます。

注意点は価格と重量です。税込22,000円は初心者向けシューズとしては高価で、「まず走り続けられるか分からない」段階では躊躇する人もいるでしょう。同じアシックスの安定性モデルには、より軽く価格も抑えたGT-2000 13があり、予算を優先するならそちらも有力です。また、足型によっては前足部にゆとりを感じるという声があるため、可能であれば店頭で試し履きし、普段のスニーカーより0.5cm大きめから試すのが無難です。

前作ゲルカヤノ31との違い — 何が変わって、何が変わらないのか

前作31から32への変更点は、大きく「ミッドソール素材の変更」「前足部の厚み増加」「アッパー・シュータンの見直し」の3点にまとめられます。ミッドソールはFF BLAST PLUS ECOからFF BLAST PLUSになり、反発感がわずかに増したと感じる人が多いようです。前足部は約2mm厚くなり、着地が前寄りの人でもクッションを感じやすくなったとされます。

一方、4Dガイダンスシステムや踵のPureGEL、40mmの踵厚といった骨格部分は共通で、「31が気に入っていた人が32に履き替えて戸惑う」ことは少ないと考えられます。価格は1,000円上がって税込22,000円となりましたが、型落ちとなった31は実勢価格が大きく下がっているため、「最新でなくてよいので安く安定性モデルが欲しい」という人にとっては31が魅力的な選択肢になります。

逆に、前足部の当たりの硬さが気になっていた人、より一体感のあるアッパーを求める人は、32へのアップデートで満足度が上がりやすいでしょう。どちらを選ぶかは「最新設計」と「価格」のどちらを優先するかで決めるのが分かりやすい考え方です。

よくある質問

Qゲルカヤノ32は初心者でも履きこなせますか?

Aはい、むしろ初心者に最も勧めやすいモデルの一つです。厚いクッションで着地衝撃をやわらげつつ、4Dガイダンスシステムが内側への倒れ込みを抑えるため、筋力やフォームが未完成な段階でも足が安定しやすいとされます。サイズ・ウィズ展開が広く、足幅で合う一足を見つけやすい点も初心者向きです。

Qゲルカヤノ32と31の違いは何ですか?

AミッドソールがFF BLAST PLUS ECOからFF BLAST PLUSに変更され、前足部の厚みが約2mm増して32mmになった点、シュータンを薄く一体化させたアッパーの見直しが主な違いです。4Dガイダンスシステムや踵のPureGEL、踵40mmの厚底といった骨格は共通で、価格は1,000円上がって税込22,000円になりました。

Qゲルカヤノ32とGT-2000 13はどちらを選べばいいですか?

A安定性とクッションを最優先し、長い距離を安全に走りたいならゲルカヤノ32、軽さと価格を優先しつつ安定性も欲しいならGT-2000 13が目安です。GT-2000 13は3Dガイダンスシステムでサポートがややマイルドな分、テンポ走にも使いやすいとされます。予算に余裕があり、膝や足首に不安がある人はゲルカヤノ32が安心です。

Qサイズ感は普段のスニーカーと同じで良いですか?

A普段のスニーカーと同じか0.5cm大きめから試すのが無難です。踵のホールドはしっかりしている一方、足型によっては前足部にゆとりを感じるという声もあるため、可能であれば店頭で試し履きし、幅が合わなければワイドやエクストラワイド(ウィメンズはナロー)を検討してください。

Qフルマラソンのレース本番でも使えますか?

A完走を目標にする4時間半〜6時間台のランナーであれば、レース本番でも十分に使えるとされます。終盤にフォームが崩れても足を支えてくれる安定性が武器になります。一方、サブ3.5〜サブ4を狙うような速いペースでは重さが気になる場合があるため、練習用として使い、本番はより軽いシューズを選ぶ人も多いです。

Q性能チャートの点数は何を根拠にしていますか?

Aメーカー公式スペック(ミッドソール素材・ソール厚・アウトソール構成・サイズ展開・価格など)と、ランナーの間で一般的に語られる評価傾向をもとにした編集部の相対評価です。実測値ではなく、体重や走力、フォームによって感じ方は異なります。比較検討の目安としてご利用ください。

Qウィメンズモデルはありますか?

Aあります。ウィメンズは22.5〜26.5cmで、ナロー・スタンダード・ワイドの3ウィズから選べます。基本構造はメンズと共通ですが品番が異なるため、購入時はウィメンズ品番かどうかを確認してください。

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アシックス ゲルカヤノ32(ASICS GEL-KAYANO 32 1011C052)メンズ スタンダード

アシックス ゲルカヤノ32(ASICS GEL-KAYANO 32 1011C052)メンズ スタンダード

参考価格 税込22,000円(定価)/実勢1万円台後半〜22,000円

向いている人:初心者からフルマラソン完走を目指すランナーまで、安定性とクッションを最優先したい人

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