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バレーボールの用語は、ポジション・攻撃・守備・サーブ・得点・反則の6つに分けると整理できます。実況でよく聞く「クイック」はセッターの近くで低く速いトスを打つ速攻、「ディグ」はスパイクを拾うレシーブ、「デュース」は24対24のように点が並んだ状態、「サイドアウト」はサーブ権を相手から奪うことです。この記事は、日本バレーボール協会の6人制競技規則(FIVBの2025-2028年版に準拠)で確認できる数値や定義を使い、略称表・クイックの種類表・得点ルール表つきで、観戦と部活の両方で役立つように並べました。
この記事でわかること
- ポジションと略称(OH・OP・MB・S・Li)
- クイックとは|A・B・C・Dの違い
- 攻撃の用語(オープン・時間差・ブロード・パイプ)
- 守備の用語|ディグ・レセプション・ワンタッチ
- サーブの用語|サービスエースとは
- デュースなど得点・試合進行の用語(25点・15点・タイムアウト)
ポジションと略称(OH・OP・MB・S・Li)
近年は、レフト・ライト・センターという位置による呼び方に代わって、OH・OP・MB・S・Liの略称で書かれることが増えています。中継のテロップや試合記録で見かけるのはこちらです。
標準的な6人(5-1システム)では、セッターとオポジット、ミドル2人、アウトサイド2人が、それぞれローテーション上の対角(3つ隣)に並びます。
| 略称 | 名称 | 主な役割 |
|---|---|---|
| S | セッター | 2本目のボールをアタッカーに上げる司令塔 |
| OH | アウトサイドヒッター | 主にコート左側から攻撃。サーブレシーブも担う(ウイングスパイカーとも) |
| OP | オポジット | セッターの対角に入る攻撃専門のアタッカー。右側や後衛からも打つ |
| MB | ミドルブロッカー | ネット中央でブロックとクイックを担う |
| Li | リベロ | 守備専門。違う色のユニフォームを着る |
旧呼称との対応は、レフト=OH、ライト=OP、センター=MBが目安です。チームや年代によって呼び方は混在しています。
クイックとは|A・B・C・Dの違い
クイックとは、セッターが低く速いトスを上げ、ミドルブロッカーがそのトスに合わせて跳んで打つ速攻です。相手のブロックが揃う前に打つのが狙いで、トスを上げる位置によってAからDの4種類に分けられます。
| 種類 | トスの位置 | 目安 |
|---|---|---|
| Aクイック | セッターの前(近い) | セッターのすぐ前。約1m前後と説明されることが多い |
| Bクイック | セッターの前(遠い) | Aよりレフト寄り。約3mと説明されることが多い |
| Cクイック | セッターの後ろ(近い) | セッターのすぐ後ろのバックトス |
| Dクイック | セッターの後ろ(遠い) | Cよりライト寄り |
距離の基準はチームごとに異なります。競技規則には定義がなく、現場で共有される呼び名です。
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攻撃の用語(オープン・時間差・ブロード・パイプ)
スパイクはアタックともいい、アタックヒットは競技規則上の正式な用語です。攻撃の種類は、トスの高さ・打つ位置・助走の違いで呼び分けます。
■ オープン攻撃
外側(アンテナ付近)へ高く上げたトスから、時間をかけて打つ攻撃。ブロックが揃っていても打ち切る力が求められる。
■ 時間差攻撃
クイックのおとりで相手ブロッカーを引きつけ、そのあとに別の選手が打つなど、ブロックのタイミングをずらす攻撃。
■ ブロード攻撃
アタッカーが斜めや横に走りながら片足で跳んで打つ攻撃。どこから打つか読まれにくい。
■ パイプ(パイプ攻撃)
後衛の選手がコート中央付近から打つバックアタック。
■ バックアタック
後衛の選手がアタックライン(センターラインの後端から3mの線)の後ろから踏み切って打つ攻撃。着地は前でもよい。
■ フェイント
強打と見せかけて、力を抜いて相手の守備の空いた所に落とす攻撃。
■ ツー(ツーアタック)
セッターがチームの2本目のボールで、そのまま相手コートに返す攻撃。
守備の用語|ディグ・レセプション・ワンタッチ
ディグはスパイクやフェイントなどのアタックを拾うレシーブ、レセプションは相手のサーブを受けるレシーブ(サーブレシーブ)のことです。どちらもレシーブですが、受ける相手のボールで言葉を分けます。
■ ワンタッチ(ワンチ)
ブロッカーの手や体にボールが触れること。ブロックの接触は、チームの3回の打球に数えない(競技規則14.4)。そのため、ブロックに触れたボールを拾った側は、その後さらに3回で返せる。
■ カバー
味方のスパイクが相手のブロックに止められ、跳ね返ってきたボールを拾ってつなぐこと。
■ ブロック
ネット際で、ネットの上端より上に体の一部を出して、相手の攻撃を止める動作。前衛の選手だけができる。
■ リードブロック/コミットブロック
リードは相手のトスを見てから跳ぶブロック、コミットは相手のパターンを決め打ちして先に跳ぶブロック。
■ ブロックアウト
スパイクをブロックに当て、わざとコートの外へ出して得点すること(攻撃側の得点)。
サーブの用語|サービスエースとは
サービスエースは、サーブで直接得点することです。相手が一度も触れずに落ちる場合も、触れたがはじいて返せなかった場合も含めるのが一般的ですが、公式記録でどこまで数えるかは大会や集計方法で異なります。
■ フローターサーブ
回転をかけずに打つサーブ。空中で不規則に揺れ、レシーバーがボールの落ちる位置を読みにくい。
■ ジャンプフローター
ジャンプして打つフローターサーブ。回転をかけない揺れる軌道のまま、高い打点から打てる。
■ ジャンプサーブ(スパイクサーブ)
助走してジャンプし、スパイクのように強い回転をかけて打つサーブ。
■ サーブ権
サーブを打つ権利。ラリーに勝ったほうが次のサーブを打つ。サーブ側のチームが続けて得点することをブレイクという。
デュースなど得点・試合進行の用語(25点・15点・タイムアウト)
デュースは、25点を取り合うセットで24対24のように点が並び、2点差がつくまで続けることを指します。現在のバレーボールは、サーブ権に関係なくラリーに勝てば1点が入る「ラリーポイント制」です。
| 用語 | 決まり | 数値 |
|---|---|---|
| セット | 先に25点を取り、2点差以上で勝ち | 24対24のあとは2点差がつくまで(26対24、27対25…) |
| 最終セット | 2対2になったら行う | 15点先取(2点差以上) |
| 試合 | 3セットを先に取ったチームの勝ち | 5セットマッチ |
| タイムアウト | 監督またはコートキャプテンが要求する休止 | 1セット各チーム最大2回、各30秒 |
| 選手交代 | ラインアップの選手が出て、戻るのは1回 | 1セット各チーム最大6回 |
| セット間 | 次のセットまでの休憩(コートチェンジ) | 3分 |
| 最終セットのコートチェンジ | 先に8点に達したチームが出た時点で入れ替え | 選手の位置は変えない |
数値はFIVB公式規則2025-2028による。テクニカルタイムアウト(特定の得点での自動休止)は競技規則本文になく、大会要項で決まります。国内の大会は日本バレーボール協会の付録の特別規則も確認してください。
反則と審判の用語
反則は大きく、ボールの扱い(ダブルコンタクト・フォアヒット・キャッチボール)、ネットまわり(タッチネット・オーバーネット・ペネトレーション)、並びと順番(ポジショナルフォルト・ローテーショナルフォルト)に分かれます。
■ ダブルコンタクト(ドリブル)
同じ選手が続けて2回ボールに触れる反則。ブロックと、チームの1回目の打球は例外。
■ フォアヒット
チームが4回触れて返す反則。ブロックの接触は3回に数えない。
■ キャッチボール(ホールディング)
ボールをつかむ・投げるなど、打たずに扱ってしまう反則。
■ タッチネット
アンテナの間のネットに、プレーの動作中に触れる反則。
■ オーバーネット
相手のアタックヒットより先に、ネットの向こうのボールに触れる反則。
■ ペネトレーションフォールト
足が完全に相手コートに入る反則。足の一部が中央線に触れていたり、線の上にあったりするのは反則ではない。
■ ポジショナルフォルト/ローテーショナルフォルト
並びの誤りとサーブ順の誤り。詳しい違いと罰則は、別記事で表にまとめている。
■ イエローカード/レッドカード
イエローは警告で、得点には影響しない。レッドは罰則で、相手に1点とサーブ権が与えられる。
■ チャレンジ
際どい判定をビデオ映像で確認する制度。国際大会など、導入している大会でのみ使われる。
コートと用具の用語
観戦で目に入る線や道具の名前と寸法も、競技規則で決まっています。
| 用語 | 意味 | 数値 |
|---|---|---|
| コート | 全体は縦18m×横9m。ネットの下の中央線で2つに分かれる | 1コート9m×9m |
| アタックライン(3mライン) | センターラインの後端から3m。後衛の攻撃の踏み切り位置の基準 | 3m |
| ネットの高さ | ネット中央の上端の高さ | 男子2.43m・女子2.24m |
| フリーゾーン | コートの外側の、プレーに使える空間 | 各辺最低3m |
ネットの高さは、年代やカテゴリー(中学・小学生・ママさんなど)で異なる大会があります。
よくある質問
Q「クイック」と「オープン攻撃」の違いは何ですか?
Aクイックはセッターの近くへ低く速いトスを上げ、ミドルブロッカーがそのトスに合わせて跳ぶ速攻です。オープン攻撃は外側へ高く上げたトスを、時間をかけて打つ攻撃です。
QAクイック・Bクイック・Cクイック・Dクイックの違いは?
Aトスの位置の違いです。Aはセッターのすぐ前、Bはセッターの前でAより遠く、Cはセッターのすぐ後ろ、Dはセッターの後ろでCより遠い位置です。距離の基準はチームによって異なります。
Qデュースとはどういう状態ですか?
A25点先取のセットで、24対24のように点が並んだ状態です。2点差がつくまで続け、26対24や27対25で決着します。最終セット(15点先取)は14対14からが同じ扱いです。
Qディグとレセプションはどう違いますか?
Aディグはスパイクやフェイントなどのアタックを拾うレシーブで、レセプションは相手のサーブを受けるレシーブ(サーブレシーブ)です。
Qワンタッチとディグは同じ意味ですか?
A違います。ワンタッチはブロッカーの手や体にボールが触れることで、ディグはアタックを拾うレシーブです。ブロックの接触は3回の打球に数えないため、触れた後もチームは3回で返せます。
QOH・OP・MBとは何の略ですか?
AOHはアウトサイドヒッター、OPはオポジット、MBはミドルブロッカーです。旧呼称ではレフト、ライト、センターにほぼ対応します。Sはセッター、Liはリベロです。
Qリベロとミドルブロッカーはどう違いますか?
Aリベロは守備専門で、違う色のユニフォームを着て、サーブ・ブロックができず、ネットの上端より高いボールのアタックもできません。ミドルブロッカーはブロックとクイックの攻守両方を担う前衛の中心です。
Qサービスエースはどんな場合につきますか?
Aサーブで直接得点した場合です。相手が触れずに落ちた場合のほか、触れたがはじいて返せなかった場合も数えるのが一般的です。公式記録での扱いは大会や集計方法で異なります。
Qパイプ攻撃とは何ですか?
A後衛の選手がコート中央付近から打つバックアタックです。後衛の選手は、アタックラインの後ろから踏み切れば、ネットより高いボールも打てます。
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