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「リーシュが切れたら板まで泳いで戻れる自信がない」「離岸流に流されたときにどう対処すればいいか分からない」——サーフィンを続けていく中で、そんな不安を感じたことがある人は少なくないのではないでしょうか。サーフィンはパドリングを中心とした運動というイメージが強いですが、板を失ったときや疲労が重なったときに最後に頼りになるのは、素の状態で泳ぐ力=泳力だと言われています。実際、サーフィンに関する事故の中には、板やリーシュに頼れない状況で泳いで自力対応できなかったことが要因の一つとして挙げられるケースがあるとされています。とはいえ、水泳経験が少ない大人が「泳力を鍛える」と言われても、何から始めればよいのか分かりにくいものです。この記事では、週末しか海に入れない趣味レベルのサーファー向けに、プールなどで取り組みやすい泳力トレーニングの考え方を整理したうえで、選ばれることが多いトレーニング用品を4点比較して紹介します。海や水にまつわる内容は安全に直結するため、断定的な表現は避け、不安がある場合は必ずスイミングスクールのインストラクターや専門家に相談することをおすすめします。
この記事でわかること
- なぜサーフィンに「陸トレ」だけでなく「泳力」が必要とされるのか
- 泳力トレーニングで意識したい3つの要素
- プールでできる泳力トレーニングの一例
- 泳力トレーニング用品を選ぶときのポイント
- サーフィンの泳力アップに役立つトレーニング用品4選
- 泳力トレーニングを続けるうえでの注意点
サーフィンの泳力アップに役立つトレーニング用品4選
ここからは実際の候補です。いずれもメーカーの商品ページで水泳・トレーニング用品として案内されている実在の製品の中から、呼吸系・キック力系・上半身系それぞれ異なるアプローチの4点を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・仕様を確認してください。
4点を並べると、呼吸(スノーケル)・上半身の推進力(プルブイ)・キック力(トレーニングフィン)・プル動作(ハンドパドル)という、泳ぎを構成する要素をそれぞれ個別に鍛えられる用品であることが分かります。すべてを一度に揃える必要はなく、自分が泳ぐときに一番不安を感じる部分に合わせて1点から始めるのが現実的でしょう。
水に顔をつけることや呼吸に苦手意識がある場合はスノーケルから、パドリングに近い動きを重点的に鍛えたい場合はプルブイやハンドパドルから試してみるとよいでしょう。フィンやパドルは負荷が高めのため、肩や足首に不安がある人は軽い負荷のプルブイやスノーケルから始め、体の反応を見ながら段階的に取り入れることをおすすめします。価格・仕様は変わることがあるため、最終確認は商品ページで行うようにしてください。

FINIS(フィニス) スイマーズスノーケル センターマウント
参考価格6,600円
額の前方にチューブを固定するセンターマウント型のスノーケル。顔を左右に振らずに正面を向いたまま呼吸できるため、呼吸への意識を減らしてフォームや持久力づくりに集中しやすいと案内されています。
ここが良い
- 呼吸のために顔を左右に振る動作が不要になり、水中での呼吸に苦手意識がある人でも取り組みやすいとされる
- 正面を向いたまま泳げるため、フォームや姿勢の確認にも使いやすい
- 軽量で持ち運びしやすく、プールバッグに入れておける
注意点
- 通常のスノーケルとは呼吸感覚が異なるため、慣れるまで違和感を覚える人もいる
- 実際の海で使う道具ではなく、あくまでプールでの練習用として位置づけられている

ミズノ(mizuno) トレーニングプルブイ 85ZB-750
参考価格2,900円
太ももに挟んで浮力を補助し、足を使わずに上半身の力だけで泳ぐ練習に使うトレーニング用品。パドリングに近い上半身主体の推進力を意識したトレーニングに取り入れやすいとされています。
ここが良い
- 足を使わず腕の力だけで泳ぐ感覚を養えるため、パドリングに近い上半身の使い方を意識しやすいとされる
- 価格が手頃で、初めて水泳トレーニング用品を買う人でも導入しやすい
- 軽量でかさばらず、プールバッグに常備しやすい
注意点
- 浮力に頼りすぎると本来の泳ぎのバランス感覚が身につきにくくなることがあるため、素の状態で泳ぐ練習と併用することが勧められている
- 長時間使用すると太ももの内側に擦れを感じる人もいるようだ

arena(アリーナ) ショートブレード トレーニングフィン AS5SAZ32U
4.50(4件のレビュー)
参考価格6,800円
短めのブレードが特徴のトレーニング用フィン。通常のフィンより負荷が高めに設計されており、キック力や足首の柔軟性を鍛える用途で案内されることが多いモデルです。
ここが良い
- 通常のフィンより負荷が高く、短時間でもキック力のトレーニングになりやすいとされる
- ショートブレードのため取り回しがしやすく、初心者でも扱いやすい
- サーフィンでのボードキックや水中でのバタ足の推進力づくりにも応用できると考えられている
注意点
- 足首やふくらはぎに普段使わない負荷がかかるため、初めは短時間から試すことが勧められている
- プールによってはフィンの使用に事前申請や利用時間の制限がある場合があるため、施設のルール確認が必要

arena(アリーナ) トレーニングパドル ARN-100N
参考価格2,713円
手のひらに装着して水を捉える面積を増やし、腕のかき(プル)の負荷を高めるトレーニング用品。ストラップの調整幅が広く、初心者から経験者まで使いやすいと案内されています。
ここが良い
- 水を捉える面積が増えることで、腕のかきの効率や感覚を意識しやすくなるとされる
- パドリングに近い「水をつかむ」感覚づくりの一環として取り入れられることがある
- サイズやストラップの調整幅が広く、手の大きさに合わせて選びやすい
注意点
- 肩や肘への負荷が通常より高くなるため、肩に不安がある人は使用を控えるか、軽い負荷から試すことが勧められている
- 正しいフォームで使わないと肩関節に余計な負担がかかることがあるとされ、最初は短時間・低負荷から試すのが望ましい
■ スペック比較表
| 商品 | FINIS(フィニス) スイマーズスノーケル センターマ… | ミズノ(mizuno) トレーニングプルブイ 85ZB-… | arena(アリーナ) ショートブレード トレーニングフ… | arena(アリーナ) トレーニングパドル ARN-10… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 6,600円 | 2,900円 | 6,800円 | 2,713円 |
| 購入 | ||||
| タイプ | センターマウント型スイムスノーケル | 発泡素材のプルブイ(太もも挟み込み式) | ショートブレード型トレーニングフィン | ハンドパドル(手のひら装着型) |
| 主な用途 | 呼吸を気にせず泳ぎのフォーム・持久力を鍛える練習 | 上半身主体で泳ぐ練習、腕・肩の推進力トレーニング | キック力・足首の柔軟性トレーニング | 腕のかき(プル)の負荷トレーニング、水を捉える感覚づくり |
| 対応 | クロール・複数の泳法練習で使われることが多い | — | — | — |
| ブランド | FINIS(アメリカ・スイムトレーニング用品の大手) | mizuno(日本、スポーツ用品の大手ブランド) | arena(イタリア発、水泳用品の大手ブランド) | arena(イタリア発、水泳用品の大手ブランド) |
| 重量目安 | — | 数十g程度と軽量(モデルにより異なる) | — | — |
| サイズ展開 | — | — | S〜XLなど複数サイズ展開(足のサイズに合わせて選択) | S/M/Lなど複数サイズ展開 |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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なぜサーフィンに「陸トレ」だけでなく「泳力」が必要とされるのか
パドリングの筋持久力やバランス感覚を鍛える陸トレとは別に、素の状態で泳ぐ力そのものを養っておくことには、上達面・安全面の両方で意味があると考えられています。
サーフボードは水に浮く道具であるため、板の上にいる限りは泳ぎが得意でなくても波に乗ることができます。しかし、リーシュコードが切れる、ワイプアウトで板と体が離れる、混雑したポイントで板を手放さざるを得ないといった状況は、経験を重ねるほど一度は経験する可能性があるとされています。そうした場面で、慌てずに落ち着いて泳いで板やビーチまで戻れるかどうかは、パドル力とはまた別の「泳力」に左右される部分が大きいと言われています。
また、泳力があると水中での呼吸コントロールや姿勢の安定にも慣れやすくなるため、ワイプアウト後に水中で回転させられても落ち着いて浮上できる、といった心理的な余裕にもつながるとされています。逆に泳ぎに苦手意識があると、少し荒れた海況で必要以上に緊張してしまい、パドリングやテイクオフのパフォーマンスにも影響が出てしまうことがあるようです。
この記事で扱う「泳力トレーニング」は、これまで紹介してきたバランスボードや筋トレ用品を使った陸上トレーニングとは異なり、プールなどの水中で実際に泳ぎながら行うトレーニングを指します。陸トレと泳力トレーニングはどちらか一方で十分というものではなく、互いに補い合う関係にあると考えられています。
この記事のスタンス
海の安全に関わる内容のため、断定的な表現は避け、「〜とされる」「〜と考えられている」という形で情報を整理しています。泳ぎに強い不安がある方、持病がある方、過去に水の事故を経験したことがある方は、自己判断で海に入らず、まずはスイミングスクールなど専門の指導者のもとで基礎から確認することをおすすめします。離岸流や潮の流れへの対処法についても、この記事の内容だけで十分と判断せず、地元のライフセーバーやサーフショップ、専門家の案内も併せて確認してください。
泳力トレーニングで意識したい3つの要素
泳力といっても速く泳ぐタイムを競う必要はありません。サーフィンの場面を想定すると、次の3つの要素を意識して取り組むとよいとされています。
これらはどれも「速く泳ぐ」ためではなく「もしものときに落ち着いて対処できる」ための泳力である点がポイントです。競泳のような本格的なタイムトライアルを目指す必要はなく、無理のないペースで水に慣れていくことを優先するとよいでしょう。
■ 長く泳ぎ続けられる持久力
沖に流された場合や板を手放した場合に想定されるのは、短距離を全力で泳ぐことよりも、ゆっくりでも長く泳ぎ続けられることだと言われています。プールでゆったりとしたペースで長い距離を泳ぐ練習は、この持久力を養う基本になるとされています。
■ 呼吸のコントロールと落ち着き
波にもまれたり水を飲んだりした状況でパニックにならず、呼吸を整えながら泳ぎ続けられるかどうかは、日頃から水中での呼吸に慣れているかどうかに左右されると考えられています。クロールのローリングブレスや、顔を水につけた状態での呼吸練習は、この落ち着きを養う一助になるとされています。
■ 着衣・ウェットスーツを着た状態での泳ぎ慣れ
実際の海ではウェットスーツを着た状態で泳ぐことになりますが、水着だけのときとは浮力や動きやすさの感覚が異なるとされています。可能であればウェットスーツを着た状態でプールや浅瀬で泳ぐ感覚を一度確認しておくと、いざというときの戸惑いを減らせると言われています。
プールでできる泳力トレーニングの一例
本格的な水泳指導を受けなくても、近所のプールで取り組める内容から始める人が多いようです。あくまで一例として、無理のない範囲で試せる流れを紹介します。
- 1まずは浅いプールやビート板を使い、水に顔をつけて呼吸をする練習から始め、水への抵抗感を減らしていく。
- 2クロールや平泳ぎなど、自分が続けやすい泳法でゆっくりとしたペースで泳ぎ、時間や距離を少しずつ伸ばしていく。スピードは意識しなくてよい。
- 3プルブイを太ももに挟んで足を使わずに上半身だけで泳ぐ練習を取り入れ、パドリングに近い上半身主体の推進力を意識する。
- 4トレーニングフィンを着けて泳ぎ、キック力や水を捉える感覚を養う。フィンに頼りすぎず、素足でも一定時間泳げるかを定期的に確認する。
- 5慣れてきたら、あお向けで浮きながら呼吸を整える「背浮き」の練習も取り入れる。これは万一のときに体力を温存する方法として案内されることが多い動作です。
プールと海は環境が異なる
プールでの練習に慣れても、実際の海には波・流れ・水温・視界の悪さなど、プールにはない要素が加わります。プールでの泳力トレーニングはあくまで基礎づくりの一環であり、これだけで海での安全が保証されるものではありません。海況の判断や離岸流への対処法については、地元のサーフショップやライフセーバー、スイミングインストラクターなど専門家の案内も併せて確認することをおすすめします。
泳力トレーニング用品を選ぶときのポイント
水泳用品は競泳用に作られたものが多いですが、サーフィンの泳力づくりという目的に合わせて選ぶことで、限られたプール利用時間でも効率よく取り組みやすくなると考えられています。
初めて泳力トレーニングを取り入れる場合は、まず「呼吸への慣れ」か「持久力」のどちらを優先したいかを考えて用品を選ぶとよいでしょう。呼吸に苦手意識がある人はセンターマウント型のスノーケルのように呼吸の負担を減らせる用品から、持久力をつけたい人はプルブイやトレーニングフィンのように推進力や負荷を調整できる用品から試してみると、無理なく続けやすいとされています。
購入前には、プールの利用規約でフィンやスノーケルの使用可否を確認しておくことも大切です。施設によっては安全上の理由でフィンの使用を禁止していたり、事前講習を求めていたりする場合があるため、通う予定のプールのルールを事前に確認するとよいでしょう。
泳力トレーニングを続けるうえでの注意点
泳力トレーニングは水を相手にする以上、陸上のトレーニング以上に安全面への配慮が欠かせないとされています。継続のための注意点を整理しました。
水泳経験が少ない状態から急にフィンやパドルを使った高負荷の練習を始めると、肩や足首を痛めてしまうことがあるとされています。まずは道具を使わずに泳ぐ時間を確保し、体を水に慣らしてから徐々にトレーニング用品を取り入れていくことが勧められています。
プールでの練習は必ず監視員がいる時間帯・レーンのルールを守って行い、体調が優れないときや睡眠不足のときは無理に泳がないようにしましょう。持病がある方、心臓や呼吸器に不安がある方、妊娠中の方などは、水泳トレーニングを始める前に医師に相談することをおすすめします。
また、プールでの泳力トレーニングと実際の海での泳ぎには大きな差があります。離岸流に流された場合は無理に岸に向かって泳がず、流れに逆らわず横方向に移動する、あるいは体力を温存して助けを待つといった対処法が案内されることが多いですが、これも状況によって最適な行動が異なるとされています。実際の海での対処法については、地元のライフセーバーやサーフショップ、スイミングインストラクターなど専門家の案内を必ず確認し、自己判断だけに頼らないようにしてください。
体調に異変を感じたら中止し、専門家に相談を
泳いでいる最中や練習後に、いつもと違う息苦しさ・めまい・関節の痛みなどを感じた場合は、無理に続けず速やかに中止してください。症状が続く場合や強い場合は、自己判断せず医療機関を受診することをおすすめします。海での泳力・安全対策に不安がある方は、スイミングスクールや地元のライフセービングクラブなどで、直接指導を受けることを検討してください。
よくある質問
Q泳ぎが苦手でもサーフィンを続けても大丈夫ですか?
A泳ぎに苦手意識があっても板の上で楽しめる場面は多いとされていますが、板を手放した際の安全のために、無理のない範囲で泳力を高めておくことが勧められています。不安が強い場合は自己判断で難しい海況に入らず、スイミングスクールなどで基礎から確認することをおすすめします。
Q泳力トレーニングはプールと海のどちらで行うべきですか?
Aまずは監視員がいて安全管理がされているプールで基礎的な泳力を養い、慣れてきたら経験者と一緒に、波の穏やかな日に海での感覚を確認するという順番が現実的だとされています。海はプールと環境が大きく異なるため、いきなり海で本格的なトレーニングを行うのは避けたほうがよいでしょう。
Qトレーニングフィンを使うとサーフィンのパドリングも上達しますか?
Aトレーニングフィンはキック力や足首の柔軟性を鍛える用品であり、パドリングとは動作が異なるため直接的な効果を断定することはできません。ただし、水中で推進力を生む感覚や体力づくりの一環として役立つ可能性があると考えられています。
Qリーシュが切れたときはどう対処すればよいですか?
A状況によって適切な対処は異なるとされていますが、一般的には慌てずに呼吸を整え、板が近くにあれば無理のない範囲で回収し、遠く離れてしまった場合は板を諦めて泳いでビーチや浅瀬を目指すといった判断が必要になることがあります。日頃から泳力を高めておくとともに、具体的な対処法は地元のサーフショップやライフセーバーにも確認しておくと安心です。
Q離岸流に流されたらどうすればいいですか?
A無理に岸に向かって泳ごうとせず、流れに逆らわないよう横方向(岸と平行な方向)に移動してから岸を目指す、あるいは体力を温存して浮きながら助けを待つといった対処法が広く案内されています。ただし状況によって最適な行動は異なるため、事前に地元のライフセーバーやサーフショップで、そのポイント特有の注意点を確認しておくことをおすすめします。
Q子どもの泳力トレーニングにも同じ用品を使えますか?
A年齢や体格、泳力によって適切な負荷や用品のサイズは異なるとされています。子ども用に作られたサイズのフィンやパドルを選び、大人以上に軽い負荷・短時間から始めるとともに、必ず保護者や指導者が見守る中で行うようにしてください。
Qプールでのトレーニング用品はどうお手入れすればよいですか?
A使用後は真水でよくすすぎ、塩素やプールの水分を落としてから風通しのよい日陰で乾かすと、ゴムや発泡素材の劣化を遅らせやすいとされています。直射日光の当たる場所での保管はひび割れの原因になることがあるため避けたほうがよいでしょう。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

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