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「雨予報だから今日はランニングをお休みしよう」——そう考える人は多いはずです。しかし、大会に向けてトレーニング計画を立てている人や、仕事帰りの決まった時間しか走る時間が取れない人にとって、雨の日を毎回スキップしていては走行距離が思うように積み上がりません。かといって、普段着のウィンドブレーカーやビニール製の簡易カッパを羽織って走ると、汗と雨で内側までびしょ濡れになったり、蒸れて余計に体が冷えたりと、かえって体調を崩すきっかけになりかねません。ランニング用に設計されたレインウェアは、雨を防ぎながらも運動時にかく汗の水蒸気を外に逃がす「透湿性」を備えている点が、普通の雨具と大きく異なります。この記事では、レインウェアの商品ページに並ぶ「耐水圧」「透湿性」「重量」「パッカブル性」といった専門用語をひとつずつやさしい言葉に置き換えながら、雨の日でも安心して走るためのウェア選びのポイントを整理しました。最後には、人気の高い4着も比較しています。
この記事でわかること
- 「雨の日は走らない」を卒業する道具
- そもそもレインウェアのスペックで何が変わるのか
- 「耐水圧」の読み方 — 数値が大きいほど水を通しにくい
- 「透湿性」の読み方 — 汗の逃げやすさを示す数値
- 「重量」と「パッカブル性」の読み方 — 持ち運びやすさを左右する
- 目的別に見る2タイプ
ランニング用レインウェアおすすめ4選
実際の候補はここから紹介しますが、先に触れておきたいのは、これらを着れば絶対に雨を防げる、という話ではありません。いずれもメーカーの商品ページ上でランニングや雨天時の使用が案内されているものを中心に、耐水圧・透湿性・重量のバランスが異なる4着を選びました。価格情報は記事作成時点のものです。在庫状況などで変わることがあります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズを確認してください。
4着を並べると、価格帯と防水性能の数値の有無で役割が分かれているのが分かります。ミズノは3,000円台〜7,000円台で揃えられる高耐水圧のコスパモデル、ナイキはブランドの安心感を取った撥水ジャケット、アシックスは耐水圧・透湿性の数値が明記された本格モデル、サロモンは軽量性と防水性能を両立したトレランブランドの高機能モデルというキャラクターの製品です。
向き不向きは、雨天走行の頻度や予算、求める防水性能のレベルによって変わります。まず費用を抑えて試したいなら3着目、ブランドの安心感も欲しいなら1着目、耐水圧の数値で比較して選びたいなら2着目、軽さと機能性の両方を重視するなら4着目、という選び方が、失敗を避けるうえで無難でしょう。価格・仕様は変わる可能性があるため、購入前に商品ページで現状をチェックしてください。
価格だけで比べると、ミズノが突出して手頃に見えるかもしれません。ただし、これは記事作成時点でのセール価格であり、通常価格は7,920円です。セール状況は変動するため、購入時点の価格を必ず確認してください。
また、今回はいずれもメーカー・販売店の商品ページ上で防水・撥水機能が明記されているものを選びましたが、レインウェア選びに正解は一つではありません。同じ耐水圧を謳うモデルでも、縫い目の処理やジッパーの防水性、フードの調整機構には違いがあります。可能であれば、この4着に近いスペックのモデルを店頭で実際に試着し、腕を振る動作をしてみると、自分の走り方により合う1着が見つかりやすくなります。

ナイキ レペル マイラー メンズ ランニングジャケット(NIKE Repel Miler Men's Running Jacket)DD4747-010
3.00(2件のレビュー)
参考価格10,780円
撥水性に優れたウーブン素材で雨天のランニングに対応する、ナイキの定番ランニングジャケット。内側のバンジーコードで調整できるフード、収納にも使えるスナップボタン付きポケットを備え、パッカブルなデザインで携帯性にも配慮されています。リサイクルポリエステル繊維を100%使用。
ここが良い
- Nike公式ストアが直接販売しており、正規品として安心して購入しやすい
- ジャケット自体をサイドポケットに収納できるパッカブル仕様で持ち運びやすい
- リフレクティブ素材を採用しており、夜間や早朝の雨天走行時の視認性に配慮されている
注意点
- 耐水圧・透湿性の具体的な数値は商品ページに明記されておらず、本格的な防水性能を求める人には情報が少ない
- 撥水性能が中心のため、長時間の土砂降りでは浸水を感じる場合がある

アシックス ランニングレインジャケット(ASICS)2011C891.001
参考価格19,580円
耐水圧10,000mm・透湿性10,000g/m2の2.5層防水透湿素材を採用した、アシックスの本格的なランニング用レインジャケット。肌面のシームテープ加工で防水性を高め、両サイドのポケットには止水ファスナーを採用。主素材の50%以上にリサイクルポリエステル素材を使用しています。
ここが良い
- 耐水圧・透湿性の数値が商品ページに明記されており、防水性能を客観的に比較しやすい
- シームテープ加工と止水ファスナーで、縫い目やポケットからの浸水対策が施されている
- 袖・裾・フード口のストレッチテープでフィット感を高める工夫がされている
注意点
- 4着の中では価格が最も高く、初めての1着としてはやや高額に感じる場合がある
- カラー展開が限定的で、選べる色が少ない

ミズノ ベルグテック アクアブロック レインジャケット(MIZUNO)B2JE0A0109
参考価格3,960円(メーカー希望小売価格7,920円)
防水性・透湿性・撥水性をバランスよく備えた、ミズノのベルグテック素材を使用したレインジャケット。耐水圧15,000mm以上、透湿性約10,000g/m2-24hを確保しながら、フルシームシーリング加工と20洗耐久撥水加工で機能を長く保てるよう作られています。ジャケット用スタッフサック付き。
ここが良い
- ミズノ公式ストアが直接販売しており、正規品として安心して購入しやすい
- 耐水圧15,000mm以上と、4着の中でも高めの防水性能を備えながら価格が手頃
- ジャケット用スタッフサック付きで、パッカブル収納もしやすい
注意点
- ランニング専用というより、日常使いも意識した汎用的なレインジャケットとしての位置づけ
- サイズによっては売り切れが出やすく、購入時点の在庫状況による

サロモン ボナッティ ウォータープルーフ ジャケット メンズ(SALOMON BONATTI WATERPROOF Jacket)
参考価格24,200円
トレイルランニングブランドとして知られるサロモンの本格防水ジャケット。2.5層構造の生地とAdvancedSkin Dryテクノロジーにより、耐水圧10,000mm・透湿性10,000g/m2/24hを確保しながら、重量約203gという軽さを実現しています。防水ジッパーやリフレクター、ドローコード付きウェストバンドなど、雨天のランニングを想定した機能を備えています。
ここが良い
- 重量約203gと軽量ながら、耐水圧・透湿性ともに10,000クラスを確保したバランス設計
- トレイルランニング用に開発された防水ジップやリフレクターなど、雨天走行を想定した機能が充実
- コンパクトに折りたためる設計で、レース中や長距離練習時の携帯性に配慮されている
注意点
- 4着の中で価格が最も高く、初めてのレインウェアとしてはやや高額に感じる場合がある
- サイズ展開がS・M・Lのみで、対応できる体格の幅は他モデルよりやや狭い
■ スペック比較表
| 商品 | ナイキ レペル マイラー メンズ ランニングジャケット(… | アシックス ランニングレインジャケット(ASICS)20… | ミズノ ベルグテック アクアブロック レインジャケット(… | サロモン ボナッティ ウォータープルーフ ジャケット メ… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 10,780円 | 19,580円 | 3,960円(メーカー希望小売価格7,920円) | 24,200円 |
| 購入 | ||||
| 素材 | ポリエステル100%(リサイクル素材) | ポリエステル(50%以上リサイクル素材) | ポリエステル100%(裏面は透明ウレタンコーティングの2層素材) | ナイロン100%(ファブリック2.5L構造) |
| 機能 | 撥水加工・フード付き(バンジーコードで調整可) | — | フルシームシーリング加工・20洗耐久撥水加工 | 防水ジップ・ドローコード付きウェストバンド・リフレクターブランドロゴ |
| ディテール | リフレクティブ素材使用・スナップボタン付きポケット | 止水ファスナー付きポケット・袖/裾/フード口にストレッチテープ | 腰ポケット付き・裾/フードはドローコードで調整可・スタッフサック付き | — |
| 洗濯 | 洗濯機洗い可能 | — | — | — |
| 原産国 | ベトナム | — | 中国製・ミャンマー製 | — |
| サイズ展開 | S〜4XL | S・M・L・XL | XS〜2XL(LBB・XLBBあり) | S・M・L |
| 耐水圧 | — | 10,000mm | 15,000mm以上 | — |
| 透湿性 | — | 10,000g/m2 | 約10,000g/m2-24h | — |
| 素材構成 | — | 2.5層防水透湿素材(シームテープ加工) | — | — |
| 耐水圧/透湿性 | — | — | — | AdvancedSkin Dry 10K/10K(耐水圧10,000mm・透湿性10,000g/m2/24h) |
| 重量 | — | — | — | 約203g |
| カラー | — | — | — | Coffee Bean/Deep Black |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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「雨の日は走らない」を卒業する道具
雨の日のランニングというと、一部の熱心なランナーだけがすることのように思えるかもしれません。ですが、梅雨のある日本で年間を通じてランニングを継続しようとすると、雨の日にまったく走らない選択を続けるのは意外と難しいものです。特に大会に向けて走行距離を積み上げている時期や、平日の決まった時間帯にしかまとまった運動時間を確保できない人にとって、天気を理由に練習を休むことが重なると、計画全体が崩れてしまうこともあります。
普段着のジャンパーやコンビニで買える簡易的なビニールカッパで代用しようとする人もいますが、これらは基本的に「動かない状態で雨に濡れないこと」を想定して作られています。ランニングのように体を大きく動かし、汗をかきながら使うことは想定されていません。結果として、外からの雨は防げても、内側にこもった汗の水蒸気が逃げ場を失い、走り終える頃には汗と結露でシャツまでぐっしょり濡れているということが起こりがちです。
ランニング専用に設計されたレインウェアは、雨を弾く「防水性・撥水性」と、汗の水蒸気を外に逃がす「透湿性」を両立させることを目的に作られています。この2つの機能はどちらも生地の構造や素材によって実現されており、商品ページのスペック表には「耐水圧○○mm」「透湿性○○g/m2」のような数値で示されていることがほとんどです。この数字の意味を知っておくと、どのレインウェアが自分の使い方に合っているかを判断しやすくなります。
また、レインウェアは雨の日だけの特別な道具というわけでもありません。風の強い日の防風着として、あるいは気温が低い早朝・夜間のランニングで体温を逃がさないための1枚としても活用できます。1着持っておくと、天候や気温に応じて使えるシーンが意外と多いアイテムです。
なお、この記事で扱うのは主に舗装路を走ることを想定したロード用のランニングレインウェアです。山道を走るトレイルランニングでは、より本格的な防水性能や耐久性を備えたシェルジャケットが選ばれることが多く、選び方の基準もやや異なります。とはいえ、ロードとトレイルの境界にあるモデルも多く、この記事で紹介する考え方はどちらの用途にも参考になるはずです。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については断定を避け、「〜とされる」「〜しやすい傾向がある」といった書き方にしています。体感には個人差が大きく、断言できる性質のものではないためです。判断材料として使い、可能であれば購入前に実店舗で試着することをおすすめします。
そもそもレインウェアのスペックで何が変わるのか
ランニング用レインウェアの商品ページには、耐水圧、透湿性、重量、素材構成、パッカブル性(収納袋への収まりやすさ)など、さまざまな情報が並んでいます。すべてを一度に理解する必要はありませんが、まず押さえておきたいのは「耐水圧」「透湿性」「重量」「パッカブル性」の4つです。この4つを見るだけで、そのレインウェアが「本格的な防水重視」なのか「軽さ・携帯性重視」なのかが、おおよそ判断できます。
たとえるなら、耐水圧は水をどれだけ強い圧力ではじき返せるかというバリアの強さ、透湿性は汗の水蒸気をどれだけ逃がせるかという呼吸のしやすさ、重量とパッカブル性は走っているときの携帯のしやすさに関わる要素です。耐水圧が高ければ大雨でも浸水しにくくなりますし、透湿性が高ければ蒸れによる不快感を抑えやすくなります。
一方で、耐水圧と透湿性を極限まで高めようとすると、生地の層が厚くなり、重量が増して価格も高くなる傾向があります。普段の通勤・通学用の防水ジャケットであれば多少重くても問題ありませんが、ランニング用として使うのであれば、軽さやコンパクトに収納できるかどうかも同じくらい重要な判断基準になります。
もう一つ見落とされがちなのが、レインウェアを着用したときの視認性です。雨の日は視界が悪くなりがちで、ドライバーや自転車からランナーの姿が見えにくくなります。多くのランニング用レインウェアには、袖や背中にリフレクター(再帰反射材)が配置されており、夜間や早朝の雨天走行時に自分の存在を知らせる役割を果たします。スペック表だけでなく、こうした安全面の工夫にも目を向けておくとよいでしょう。
また、レインウェアは「毎回必ず使う道具」ではなく「必要なときにだけ取り出す道具」という性質上、収納のしやすさやサッと羽織れる着脱のしやすさも重要な選定基準になります。ランニングバッグやウエストポーチに入れて持ち歩き、降り出したタイミングで羽織るという使い方をする人も多いため、購入前にどのくらいの大きさに収納できるかも確認しておくと安心です。
「耐水圧」の読み方 — 数値が大きいほど水を通しにくい
耐水圧は、生地がどれだけの水圧に耐えられるかをミリメートル(mm)単位で示した数値です。一般的に耐水圧10,000mm以上あれば「小雨から中程度の雨まで対応できる」とされ、20,000mmを超えると「土砂降りに近い雨でも安心感が高い」とされています。商品ページでは「耐水圧○○mm以上」という形で明記されていることが多く、比較する際にわかりやすい指標のひとつです。
目安として、レインウェアとして最低限の防水性能を求めるなら耐水圧5,000〜10,000mm程度、より本格的に雨をシャットアウトしたいなら10,000〜20,000mm程度を基準に探すとイメージしやすいです。数値が高いほど安心感は増しますが、そのぶん生地が厚くなり、重量が増える傾向があることも覚えておいてください。
なお、耐水圧の数値だけを見て「高ければ高いほど良い」と考えるのは早計です。ランニング中は激しく体を動かすため、縫い目やジッパー部分から水がしみ込んでくることもあります。耐水圧の数値に加えて、縫い目に防水テープを施す「シームテープ加工」や、止水ファスナーを採用しているかどうかも合わせて確認すると、実際の防水性能をより正確に把握できます。
普段のランニングコースや天候の傾向によっても、必要な耐水圧は変わってきます。都市部の舗装路を中心に走り、雨天時は無理をせず短めに切り上げる人であれば、耐水圧10,000mm前後のモデルで十分なことが多いです。一方、大会に向けて雨天でも予定通りの距離をこなす必要がある人や、長距離・長時間のトレーニングを行う人は、より高い耐水圧のモデルを検討する価値があります。
「透湿性」の読み方 — 汗の逃げやすさを示す数値
透湿性は、生地の内側にこもった汗の水蒸気を外に逃がす能力を示す数値で、「○○g/m2/24h」という単位で表記されます。これは1平方メートルの生地が24時間でどれだけの水蒸気(グラム)を外に排出できるかを表したものです。数値が大きいほど蒸れにくく、運動中の快適さを保ちやすいとされています。
目安として、透湿性5,000g/m2/24h程度が「日常使いの防水ジャケットとして標準的な水準」、10,000g/m2/24h以上が「運動時の発汗量にも対応しやすい水準」とされています。ランニング用として選ぶのであれば、耐水圧だけでなく透湿性も10,000g/m2/24h前後を目安に探すと、雨も汗もどちらも快適にコントロールしやすくなります。
耐水圧と透湿性は、生地の構造上どうしてもトレードオフの関係になりやすい要素です。防水性を極限まで高めた生地は、水蒸気の通り道も同時にふさいでしまいやすく、逆に透湿性を高めた生地は防水性がやや控えめになる傾向があります。近年の高機能素材は、この両立を目指して開発が進んでいますが、それでも「防水性重視」か「透湿性重視」か、商品ごとにやや傾向が異なる点は意識しておくとよいでしょう。
透湿性の数値がスペック表に明記されていないモデルも少なくありません。その場合は、商品説明に「蒸れにくい」「通気性の高いメンブレン(膜状の機能素材)を採用」といった記述があるかどうかを手がかりにすると、おおよその傾向をつかむことができます。特にランニング専用として設計されたモデルは、日常着のレインコートよりも透湿性を重視した設計になっていることが多い傾向があります。
脇の下のベンチレーションもチェック
レインウェアの中には、脇の下にジッパー式の通気口(ベンチレーション)を備えたモデルもあります。透湿性の数値だけでなく、こうした物理的な通気の工夫があるかどうかも、蒸れにくさを左右する要素のひとつです。
「重量」と「パッカブル性」の読み方 — 持ち運びやすさを左右する
ランニング用レインウェアの重量は、モデルによって150g前後の超軽量タイプから、300gを超えるしっかりした作りのタイプまで幅があります。また、専用の収納袋(スタッフサック)が付属し、コンパクトに折りたためる「パッカブル」仕様になっているかどうかも、携帯性を左右する重要なポイントです。
軽量でパッカブルなモデルは、ランニングバッグやウエストポーチの小さなスペースに収まりやすく、「念のため持って行く」用途に向いています。降水確率が微妙な日でも気軽に持ち出せるのが利点ですが、そのぶん生地が薄く作られていることが多く、耐水圧や耐久性は控えめになる傾向があります。
一方、重量があるしっかりした作りのモデルは、防水性・耐久性に優れる傾向がありますが、そのぶんかさばりやすく、常に持ち歩くというよりは「雨天決行が決まっている日に着用する」という使い方に向いています。トレイルランニングや本格的なマラソン練習など、雨天でも計画通りに走ることが多い人には、こうした本格派のモデルも選択肢に入ってきます。
購入前には、実際に収納袋に入れてみたときのサイズ感を確認しておくとよいでしょう。多くの商品ページには「収納時サイズ:約○○×○○cm」といった記載があります。普段使っているランニングバッグやポーチのサイズと照らし合わせておくと、購入後に「思ったより大きくて入らなかった」という失敗を防げます。
目的別に見る2タイプ
ここまで見てきた耐水圧・透湿性・重量・パッカブル性の組み合わせによって、市販のランニング用レインウェアはおおよそ2つの系統に分けられます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、店頭やネットショップで「このレインウェアはどちらのタイプだろう」と判断する目安として使ってください。
■ 携帯・軽量重視型
重量150〜250g程度・パッカブル収納袋付き・耐水圧5,000〜15,000mm程度といった組み合わせが多いタイプです。ランニングバッグに常備しておき、急な雨に備える使い方に向いています。日常のジョギングや、降水確率が読みにくい季節の練習に扱いやすいタイプです。
■ 本格防水重視型
耐水圧15,000〜20,000mm以上・シームテープ加工や止水ジッパーを備えるなど、防水性能を前面に打ち出したタイプです。重量はやや増える傾向がありますが、雨天決行の大会や長時間のトレーニング、トレイルランニングなど、本格的に雨と向き合う場面で選ばれやすい系統です。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にランニング用レインウェアを選ぶコツを3つの手順に整理しました。ステップごとに絞り込んでいくと、数字の羅列に翻弄されずに候補を決めやすくなります。
- 1自分の使い方を大まかに把握する。急な雨に備えてバッグに常備しておきたい場合は「携帯・軽量重視型」寄り、雨天決行の大会や長時間の練習を想定している場合は「本格防水重視型」寄りから検討すると外しにくくなります。
- 2耐水圧と透湿性のバランスで候補を絞る。目安として、耐水圧10,000mm前後・透湿性10,000g/m2/24h前後のレンジに入っているモデルを3〜5着ほどリストアップします。この時点ではブランドやデザインにこだわりすぎず、まずスペックのレンジで機械的に絞り込むのがコツです。
- 3可能であれば実際に試着し、腕を大きく振る動作をしてみる。ランニング用レインウェアは腕の可動域が広く取られているかどうかで、走りやすさが大きく変わります。試着が難しい場合は、商品ページの「アクティブフィット」「可動域を考慮した設計」といった記述を手がかりにするとよいでしょう。
サイズはやや小さめを選ぶ人が多い
レインウェアは中に長袖シャツなどを重ね着することを想定して、やや大きめに作られていることが多いモデルです。ランニング時に単体で羽織る前提であれば、普段のウェアサイズよりワンサイズ小さめを選ぶ人も少なくありません。商品ページのサイズ表と実寸を確認してから選ぶことをおすすめします。
サイズ選びで失敗しないために
レインウェアは、普段着ているアウターと同じ感覚でサイズを選ぶと、走ったときに動きにくく感じることがあります。ここでは通販でレインウェアを選ぶ際に、特に確認しておきたいポイントを整理します。
まず、レインウェアは中に長袖シャツやウィンドブレーカーを重ね着することを想定して、やや大きめに作られているモデルが多くあります。ランニング時に単体で羽織る前提であれば、普段のアウターサイズよりワンサイズ小さめを選ぶ人も少なくありません。逆に、防寒着の上から羽織る可能性がある人は、普段通りかワンサイズ上を検討するとよいでしょう。
次に、腕を大きく振る動作を想定した「アクティブフィット」設計かどうかも確認したいポイントです。日常使いのレインコートは腕を上げ下げする程度の動きしか想定していないことが多く、ランニングのように腕を大きく振り続けると、肩まわりが突っ張るように感じることがあります。商品ページに「可動域を考慮した設計」「アクティブな動きに対応」といった記述があるかを確認しておくと安心です。
また、フードのサイズ感も見落とされがちなポイントです。帽子やキャップをかぶった状態でも被れるフードなのか、素顔にちょうど合うサイズなのかによって、雨天時の視界の確保しやすさが変わります。レビューに「フードが大きすぎて視界が狭くなる」「キャップの上からでも被れる」といったコメントがないか確認しておくと、実際の使用感をイメージしやすくなります。
通販で失敗しないためのチェックリスト
購入前に「①重ね着を想定するかどうかでサイズを検討したか」「②耐水圧・透湿性の数値を他モデルと比較したか」「③アクティブフィットなど可動域への配慮があるか確認したか」の3点をチェックしておくと、通販でのサイズ・機能選びの失敗を減らしやすくなります。
買ったあとに気をつけたいこと
レインウェアは買って終わりではなく、使っていくうちに撥水性能が徐々に低下していく消耗品でもあります。特に購入したばかりの頃は見落としがちな点をいくつか挙げておきます。
まず撥水性能の低下です。レインウェアの表面には撥水加工が施されていますが、着用と洗濯を繰り返すうちに撥水性は徐々に弱まっていきます。水を弾かずに生地に染み込むようになったと感じたら、撥水スプレーやアイロンの低温設定による熱処理(商品によっては非対応の場合もあるため、必ず洗濯表示を確認してください)で撥水性を回復できる場合があります。
次に、洗い方です。レインウェアは中性洗剤を使い、洗濯ネットに入れて洗濯機の弱水流コースで洗うのが基本とされています。柔軟剤や漂白剤は防水・撥水機能を損なう可能性があるため、使用を避けたほうが無難です。洗ったあとは風通しの良い日陰で自然乾燥させ、直射日光や乾燥機での急速乾燥は素材の劣化を早める可能性があるため避けたほうがよいとされています。
最後に、保管方法です。高温多湿の場所や、直射日光が当たる場所に長時間置いておくと、防水コーティングの劣化が早まりやすいと言われています。使わないときは風通しの良い場所で保管し、収納袋にしまう前にしっかり乾かしておく習慣をつけておくと、レインウェアを長持ちさせやすくなります。
こうした細かなメンテナンスは、レインウェアそのものの性能とは別の話に思えるかもしれません。ですが、道具を大事に使う習慣は、結果的に「今の1着で十分か、そろそろ買い替えどきか」を自分で判断しやすくすることにもつながります。撥水性の低下に早めに気づけるようになると、雨の日に「思ったより濡れてしまった」という失敗を防ぎやすくなるはずです。
よくある質問
Qランニング用レインウェアと普通のレインコートは何が違いますか?
Aランニング用レインウェアは、雨を防ぐ防水性・撥水性に加えて、運動時にかく汗の水蒸気を外に逃がす透湿性を重視して設計されています。普通のレインコートは動かない状態での防水を想定していることが多く、ランニングのように体を大きく動かしながら使うと、内側が汗と結露で濡れてしまいやすい傾向があります。
Q耐水圧はどれくらいあれば安心ですか?
A目安として、耐水圧10,000mm前後であれば小雨から中程度の雨まで対応しやすいとされています。土砂降りに近い雨でも安心感を求めるなら、15,000〜20,000mm以上のモデルを検討するとよいでしょう。ただし数値が高いほど生地が厚くなり重量が増える傾向があるため、耐水圧と携帯性のバランスも合わせて考えることをおすすめします。
Q透湿性はどのくらいの数値を目安にすればいいですか?
A目安として、透湿性10,000g/m2/24h前後あれば、運動時の発汗量にも対応しやすいとされています。5,000g/m2/24h程度は日常使いの防水ジャケットとして標準的な水準で、ランニングのように継続的に汗をかく用途にはやや物足りなく感じる場合があります。
Q普通のウィンドブレーカーで代用してもいいですか?
Aウィンドブレーカーの多くは防風・撥水を目的としており、本格的な防水性能までは備えていないことが一般的です。小雨程度であれば代用できる場合もありますが、まとまった雨の中を走る予定があるなら、耐水圧が明記されたレインウェアを用意することをおすすめします。
Qサイズはいつものアウターと同じでいいですか?
Aレインウェアは中に重ね着することを想定してやや大きめに作られているモデルが多く、単体で羽織る前提であればワンサイズ小さめを選ぶ人も少なくありません。逆に防寒着の上から羽織る可能性があるなら、普段通りかワンサイズ上を検討するとよいでしょう。
Q洗濯するときの注意点はありますか?
A中性洗剤を使い、洗濯ネットに入れて弱水流コースで洗うのが基本とされています。柔軟剤や漂白剤は防水・撥水機能を損なう可能性があるため避けたほうが無難です。洗ったあとは風通しの良い日陰で自然乾燥させ、直射日光や乾燥機での急速乾燥は避けることをおすすめします。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aエントリーモデルであれば4,000〜11,000円程度で、耐水圧・透湿性を備えたランニング向けのレインウェアが揃います。トレイルランニングブランドの高機能モデルになると2万円を超えることもあります。まずは雨天走行の頻度を考え、無理のない価格帯から検討するのがおすすめです。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

ナイキ レペル マイラー メンズ ランニングジャケット(NIKE Repel Miler Men's Running Jacket)DD4747-010
参考価格 10,780円
向いている人:知名度のあるブランドで、まず1着を気軽に試してみたい人
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