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気温が下がり始める季節になると、Tシャツ一枚では肌寒くて走り出す気になれない、という日が増えてきます。そんなときに頼りになるのがウィンドブレーカーです。ただ、いざ探してみると「ウインドブレーカー」「ランニングジャケット」「パッカブルジャケット」など呼び方も様々で、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。厚手のアウターを羽織れば暖かくはなりますが、ランニング中は体温がどんどん上がっていくため、蒸れてしまって逆に不快になることもあります。かといって薄すぎるものを選ぶと、走り始めの寒さをしのげません。ウィンドブレーカーは「風を防ぐこと」と「汗の蒸れを逃がすこと」という、相反する2つの機能をどうバランスさせるかが選び方の核心になります。この記事では、防風性・撥水性・透湿性・重量・収納性という5つの視点から、ランニング用ウィンドブレーカーの選び方を整理し、定番として名前が挙がりやすい4着も比較して紹介します。
この記事でわかること
- なぜランニングに専用のウィンドブレーカーが必要なのか
- そもそもスペックで何が変わるのか
- 「防風性」の読み方 — 風速のある日に走るかどうかで基準が変わる
- 「撥水性」の読み方 — 防水とは違うことを理解しておく
- 「透湿性」の読み方 — 蒸れにくさが継続のしやすさを左右する
- 重量とパッカブル収納 — 「持ち運べるかどうか」も選定基準に
おすすめのランニング用ウィンドブレーカー4選
ここでは実際に比較した候補を紹介します。前置きとして、これを着れば必ず快適に走れる、という話ではありません。いずれもメーカーの商品ページ上で「ランニング」向けとして案内されているものを中心に、防風性・重量・価格帯のバランスが異なる4着を選びました。こちらの価格は記事作成時点の目安です。日々変動する可能性があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズ・カラーを確認してください。
4着を並べると、重視している機能の方向性で役割が分かれているのが分かります。ナイキは撥水加工の軽量素材を使ったフーデッドモデル、アディダスは軽さと携帯性を重視したミニマルモデル、アシックスはジップアップ・フード付きの定番パッカブルモデル、ニューバランスは防風・撥水の専用機能素材を採用したバランス型といった位置づけの製品です。
最終的にどれを選ぶかは、よく走る季節や時間帯、天候への備えをどこまで重視するかによって変わります。雨の日でも走る予定があるなら1着目、とにかく軽さと価格を重視するなら2着目、定番モデルをコスパよく探しているなら3着目、機能面のバランスを取りたいなら4着目、という考え方をすると、判断に迷いにくくなります。なお価格・仕様は変わることがあるため、最終的な判断は商品ページの最新情報をもとに行ってください。
価格だけで比べると、アディダスが4着の中では手頃な価格帯に位置しています。ただし、価格の違いは素材の厚みや搭載されている機能の数に由来することが多く、単純に「安いほうが劣っている」というわけではありません。自分がどの季節・どんな天候で使う頻度が高いかを踏まえて、必要な機能に対して納得できる価格かどうかを基準に選ぶとよいでしょう。
また、今回はいずれも「ランニング向け」として商品ページに明記されているものを選びましたが、ウィンドブレーカー選びに正解は一つではありません。同じ価格帯・同じ防風性を謳うモデルでも、メーカーごとにフィット感や生地の風合いには違いがあります。可能であれば、この4着に近いスペックのモデルを店頭で実際に試着してみると、自分の体型や走り方により合う1着が見つかりやすくなります。

ナイキ エッセンシャル メンズ フーデッド ランニングジャケット(NIKE Essential Men's Hooded Running Jacket)BV4871-084
参考価格6,600円
撥水性に優れた軽量素材を使用したナイキの定番フーデッドジャケット。フルフロントジッパーで素早く着脱でき、フード後ろのトグルで好みのフィット感に調整可能。伸縮性のある袖口とジッパー付きハンドポケットを備え、日常的なランニングの1枚として扱いやすい仕様です。
ここが良い
- Nike公式ストアが直接販売しており、正規品として安心して購入しやすい
- 撥水加工の軽量素材で、小雨の日のランニングにも対応しやすいとされる
- フルフロントジッパーで着脱がしやすく、走り始めの脱ぎ着がスムーズ
注意点
- サイズ展開がS〜2XLとやや限定的で、大きめサイズを探している人には選択肢が少ない
- カラー展開が黒系中心で、明るい色を探している人には選択肢が少ない

アディダス Adi365 ランニング エッセンシャルズ ジャケット(adidas Adi365 Running Essentials Jacket)JZ7782
5.00(1件のレビュー)
参考価格7,700円
軽くて柔らかな素材を採用し、走行中も軽快な着心地を保つミニマルデザインのランニングジャケット。胸のスマートフォン用ジップポケットや調節可能なフード・裾を備え、リフレクター仕様のロゴで視認性にも配慮されています。
ここが良い
- アディダス公式ショップが直接販売しており、正規品として安心して購入しやすい
- 生地が薄く軽量で、小さく畳めるためレビューでも携帯性が評価されている
- 4着の中でも価格が手頃で、初めての1着として選びやすい
注意点
- 生地が薄めのため、真冬の強風下での防寒性能は控えめとされる
- サイズ展開がJ/S〜J/3XLとやや限定的で、在庫状況による変動がある

アシックス ROAD ランニング パッカブルジャケット(asics ROAD Running Packable Jacket)2011D084
参考価格8,400円
アシックス公式ストアが手がける、ロードランニング用のパッカブルジャケット。ジップアップ・フード付きで、コンパクトに収納できる仕様のため、走り始めの肌寒さ対策から荷物に入れて持ち運ぶ使い方まで幅広く対応します。
ここが良い
- アシックス公式ストアが直接販売しており、正規品として安心して購入しやすい
- ジップアップ・フード付きで、天候の変化にも対応しやすい
- コンパクトに収納できる仕様で、大会当日の荷物を減らしたい人にも扱いやすい
注意点
- カラーバリエーションが限られる場合がある
- 在庫状況によってサイズが売り切れていることがある
ニューバランス Athletics パッカブルジャケット(New Balance Athletics Packable Jacket)MJ41276-BK
参考価格8,019円
右のジップポケットにコンパクトに収納できるパッカブルジャケット。ワッシャー加工の軽量ウーブン素材で防風性と撥水性を両立し、風を抑えて熱を逃しにくい「NB WIND DEFY」と撥水性を備えた「NB WATER DEFY」を採用しています。
ここが良い
- ニューバランス公式ストアが直接販売しており、正規品として安心して購入しやすい
- 防風・撥水それぞれに専用機能素材を採用しており、機能面のバランスが取れている
- 背中のベンチレーションで、蒸れを気にする人にも配慮された設計になっている
注意点
- メーカー希望小売価格は14,850円とやや高めに設定されており、セール時期によって価格が変動しやすい
- 在庫のあるサイズ・カラーが限定的な場合がある
■ スペック比較表
| 商品 | ナイキ エッセンシャル メンズ フーデッド ランニングジ… | アディダス Adi365 ランニング エッセンシャルズ … | アシックス ROAD ランニング パッカブルジャケット(… | |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 6,600円 | 7,700円 | 8,400円 | 8,019円 |
| 購入 | ||||
| 素材 | ポリエステル100%・メッシュ部リサイクルポリエステル100% | — | — | リサイクルナイロン100% |
| 撥水性 | 撥水加工の軽量素材 | — | — | — |
| フード | トグルで調整可能 | — | あり(ジップアップ) | — |
| 収納 | ジッパー付きハンドポケット | 胸のスマートフォン用ジップポケット | パッカブル仕様(コンパクト収納) | 右ジップポケットへのパッカブル収納 |
| 原産国 | カンボジア | — | — | — |
| サイズ展開 | S〜2XL(グレー) | — | — | S〜2XL |
| フィット | — | レギュラーフィット | — | — |
| 生地 | — | プレーンウィーブ(軽量素材) | — | — |
| 視認性 | — | リフレクター仕様のパフォーマンスロゴ | — | — |
| モデル | — | TZ628 | — | — |
| 対応シーン | — | — | ロードランニング・ジョギング | — |
| 販売元 | — | — | アシックス公式ストア楽天市場店 | — |
| 防風機能 | — | — | — | NB WIND DEFY |
| 撥水機能 | — | — | — | NB WATER DEFY |
| その他 | — | — | — | 背中にベンチレーション、携帯用ゴムベルト付き |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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なぜランニングに専用のウィンドブレーカーが必要なのか
普段着として持っているナイロンジャケットやパーカーで代用しようと考える人もいるかもしれません。もちろん短い距離を軽く走るだけであれば、それでも問題になることは少ないでしょう。ですが、走る時間が長くなったり、風の強い日に走ったりすると、普段着とランニング専用ウェアの違いがはっきりと現れてきます。
一番の違いは「体温調整のしやすさ」です。ランニングは歩行よりもはるかに多くの熱を体内で生み出す運動で、走り始めて10〜15分もすると、じんわりと汗をかき始めます。普段着のジャケットは風を防ぐことには優れていても、内側にこもった熱や汗を外に逃がす設計にはなっていないことが多く、走っているうちに内側が蒸れて、かえって体が冷えてしまうことがあります。ランニング専用のウィンドブレーカーは、防風性を保ちながらも汗の蒸れを逃がす「透湿性」を意識した素材が使われていることが多く、この点が普段着との大きな違いです。
また、動きやすさも見逃せないポイントです。腕を大きく振って走るランニングの動作に合わせて、肩や袖まわりにゆとりを持たせたパターン設計になっているモデルが多く、普段着のジャケットで走ると感じやすい「肩がつっぱる」「袖が引っかかる」といった違和感が起こりにくくなっています。加えて、軽量でコンパクトに畳める「パッカブル仕様」のモデルも多く、走り始めは羽織り、体が温まってきたら小さく畳んでポケットやウエストポーチに収納する、という使い方ができるのも専用ウェアならではの利点です。
安全面での配慮がされている点も専用ウェアの強みです。暗い時間帯に走ることが多い人向けに、袖や背中にリフレクター(反射素材)がプリントされているモデルが数多く販売されています。これは、街灯の少ない道や早朝・夜間のランニングで、車や自転車からの視認性を高めるための工夫です。普段着のアウターにはあまり見られない機能で、安全に走り続けるための道具としての側面もウィンドブレーカーは持っています。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については断言はせず、「〜とされる」「〜の傾向がある」という表現を用いています。素材や着用感の感じ方には個人差が大きく、誰にでも当てはまるとは限らないためです。判断材料として使い、可能であれば購入前に実店舗で試着することをおすすめします。
そもそもスペックで何が変わるのか
ウィンドブレーカーの商品ページには、防風性、撥水性、透湿性(通気性)、重量、収納サイズなど、さまざまな情報が並んでいます。すべてを完璧に理解する必要はありませんが、まず押さえておきたいのは「防風性」「撥水性」「透湿性」の3つのバランスです。この3つの組み合わせによって、そのジャケットが「真冬の防寒重視」なのか「秋口の軽い羽織り重視」なのかが、おおよそ判断できます。
たとえるなら、防風性は冷たい風をどれだけシャットアウトできるかという壁の厚さ、撥水性は小雨や汗の水滴をどれだけはじけるかという表面のコーティング、透湿性は内側にこもった湿気をどれだけ外に逃がせるかという呼吸のしやすさに関わる要素です。この3つは基本的にトレードオフの関係にあり、防風性を極端に高めると生地が厚く重くなりやすく、透湿性を優先すると防風性がやや控えめになる傾向があります。
ランニング用として売られているモデルの多くは、防風性と透湿性のバランスを取った「ウーブン素材」と呼ばれる織物系の生地を採用しています。厚手のダウンジャケットのような完全防寒を目指すものではなく、あくまで「風を切る」「体温を守りすぎず、走りながら調整する」ことを前提にした薄手の設計になっている点が、防寒着との大きな違いです。
もう一つ見落とされがちなのが、天候への対応力です。ウィンドブレーカーという名前から「風対策の道具」というイメージが強いかもしれませんが、実際には多くのモデルに撥水加工が施されており、小雨程度であれば走り続けられるように作られています。本格的な雨具ほどの防水性はありませんが、「走っている途中で急に小雨が降ってきた」という状況に対応できるかどうかは、屋外でランニングを続けるうえで実用上の差になりやすい部分です。
価格帯にも幅があり、5,000円台のエントリーモデルから、防風性能を高めた技術素材を使う2万円前後の上位モデルまで存在します。最初の1着であれば、価格よりもまず「自分がよく走る季節・時間帯にその機能が必要かどうか」を基準に選ぶと失敗しにくくなります。
「防風性」の読み方 — 風速のある日に走るかどうかで基準が変わる
防風性は、生地の織り方の密度や、風を通しにくい特殊なコーティング(ウィンドプルーフ加工)の有無によって決まります。商品ページには「防風」「ウインドプルーフ」「風を防ぐ」といった表現で紹介されていることが多く、数値化されたスペックとしては明記されないことも珍しくありません。
海沿いや河川敷など、風を遮るものが少ない場所を走ることが多い人は、防風性を重視したモデルを選ぶメリットが大きいとされています。逆に、公園の遊歩道や住宅街のように、建物や木々が風を遮ってくれる環境で走ることが多い人は、極端に防風性の高いモデルでなくても十分に快適に走れる場合が多いです。
防風性の高い生地は、一般的に密度が高く、そのぶん通気性が犠牲になりやすい傾向があります。真冬の強風の中を走るのであれば防風性を優先する価値がありますが、気温がそこまで低くない時期に防風性の高いジャケットを着ると、走っているうちに暑くなりすぎてしまうこともあります。季節や気温帯に応じて、防風性の優先度を調整するという考え方が大切です。
多くのメーカーが独自の防風テクノロジー名(例えば「ウィンドディフェンド」のような名称)を採用しており、商品ページに専門用語として掲載されていることがあります。名称の細かい違いにこだわりすぎる必要はありませんが、「防風」という言葉が明記されているかどうかは、購入前に必ず確認しておきたいポイントです。
「撥水性」の読み方 — 防水とは違うことを理解しておく
撥水性は、生地の表面に施されたコーティングによって、水滴を弾いて生地の内部に染み込みにくくする性質です。商品ページでは「撥水加工」「DWR(耐久性撥水)」といった表現で紹介されます。ここで注意したいのは、撥水性はあくまで「水を弾く」機能であり、本格的な雨具のような「水を通さない」防水性とは異なるという点です。
小雨程度であれば撥水加工のあるウィンドブレーカーで対応できることが多いとされていますが、本降りの雨の中を長時間走ると、時間の経過とともに生地に水が染み込んでくることがあります。天気予報で雨が予想される日は、撥水性能に過度な期待をせず、走るルートや時間を調整することも一つの対策です。
撥水加工は使用や洗濯を重ねるうちに効果が徐々に弱まっていくとされています。「最近、水を弾かなくなってきた」と感じたら、市販の撥水スプレーで加工をし直すことで、購入時に近い状態を取り戻せる場合があります。長く使い続けたい場合は、こうしたメンテナンス用品を合わせて用意しておくと安心です。
汗そのものへの対策としても撥水性は役立ちます。走っているうちにかいた汗がジャケットの内側に浸透しすぎるのを防ぎ、べたつきを軽減する効果が期待できるとされています。ただし、これも透湿性とのバランスの話であり、撥水性だけを重視しすぎると、今度は内側の湿気がこもりやすくなる場合もある点は覚えておいてください。
「透湿性」の読み方 — 蒸れにくさが継続のしやすさを左右する
透湿性は、生地の内側にこもった水蒸気(汗による湿気)を外側に逃がす性能のことです。防風性・撥水性と違って商品ページで明示的に説明されていないことも多いですが、「ベンチレーション(通気口)」「メッシュ裏地」「軽量ウーブン素材」といったキーワードから間接的に読み取ることができます。
透湿性が低いジャケットを着て走ると、走っている最中はそれほど気にならなくても、信号待ちなどで立ち止まった瞬間に、内側にこもっていた汗の熱が一気に体を冷やしてしまうことがあります。特に気温が低い時期は、この「汗冷え」が体調を崩すきっかけになることもあるため、軽視できないポイントです。
背中やわきの下にベンチレーション(通気用のスリットやメッシュパネル)が設けられているモデルは、走行中の熱や湿気を効率よく逃がしやすいとされています。デザイン上は目立たない部分ですが、購入前に商品写真をよく見て、こうした通気の工夫があるかどうかをチェックしておくと、実際の着心地の差につながりやすいです。
透湿性は、パッカブル仕様(小さく畳める軽量設計)とも相性が良い要素です。生地が薄く軽いモデルほど通気性を確保しやすい傾向があり、逆に厚手で防風性を最優先したモデルは、透湿性がやや犠牲になりやすいとされています。自分が走る時間帯や運動強度に応じて、どちらを優先するかを考えてみてください。
重量とパッカブル収納 — 「持ち運べるかどうか」も選定基準に
ランニング用ウィンドブレーカーのもう一つの特徴は、多くのモデルが「パッカブル仕様」、つまり本体を小さく折り畳んで専用の収納ポケットに収められる設計になっている点です。走り始めは肌寒くてもジャケットを着て、体が温まってきたら脱いで小さく畳み、ウエストポーチや腕に巻いて持ち運ぶ、という使い方を想定した設計です。
重量はモデルによって幅があり、軽いものではおよそ100〜150g程度、防風性を重視したやや厚手のモデルでは200g前後になることもあります。重量が軽いほど持ち運びの負担は少なくなりますが、そのぶん生地が薄くなり防風性が控えめになる傾向があるため、ここでも防風性とのトレードオフを意識する必要があります。
パッカブル仕様のジャケットは、収納時のサイズも重要な比較ポイントです。手のひらに収まるくらいコンパクトに畳めるモデルもあれば、畳んでもそれなりのボリュームが残るモデルもあります。ランニング用のポーチやリュックに余裕がない場合は、収納サイズについてのレビューや商品写真を確認しておくと安心です。
また、ジップポケット自体に収納できるタイプ(ジャケットの胸ポケットや裾ポケットを裏返して本体を収納する設計)は、専用の収納袋を別途持ち歩く必要がなく、なくす心配も少ないため扱いやすいとされています。購入前に、どのタイプの収納方式なのかを確認しておくとよいでしょう。
洗濯後は防水スプレーでのメンテナンスもおすすめ
撥水加工は洗濯を重ねるごとに徐々に弱まっていきます。ジャケット表面の水弾きが悪くなってきたと感じたら、市販の撥水スプレーを軽く吹きかけ、乾燥させることで効果を回復させやすくなります。洗濯表示に従って正しく手入れをすることが、ジャケットを長持ちさせるコツです。
着る季節・シーンで選ぶ3タイプ
ここまで見てきた防風性・撥水性・透湿性・重量の組み合わせによって、市販のランニング用ウィンドブレーカーはおおよそ3つの系統に分けられます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、店頭やネットショップで「このジャケットはどのタイプだろう」と判断する目安として使ってください。
■ 軽量パッカブル型
重量100〜150g程度、薄手で通気性重視の設計が多いタイプです。気温が下がり始めた秋口や、走り始めのひんやりした時間帯にさっと羽織るのに向いています。防風性は必要最低限に抑えられていることが多く、体が温まったらすぐ脱いで持ち運べる身軽さが特徴です。
■ オールシーズン型
重量150〜200g程度、防風性と透湿性のバランスを取った設計が多いタイプです。秋から冬にかけて幅広い気温帯で使いやすく、市民ランニング大会のスタート前の防寒着としても選ばれやすい系統です。初めての1着として最も選ばれやすいタイプでもあります。
■ 防風・防寒重視型
重量200g前後とやや重めで、防風性能を高めた素材や裏地付きの設計が多いタイプです。真冬の強風の中を走ることが多い人、寒さに弱く防寒を最優先したい人向けとされる一方、透湿性は控えめなことが多く、気温の高い日に着ると蒸れやすいとされています。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にウィンドブレーカーを選ぶ考え方を3つのステップに落とし込みました。段階を踏んで絞り込むと、スペックの羅列に振り回されることなく、候補を絞りやすくなります。
- 1自分がよく走る季節と時間帯を洗い出す。早朝や夜間に走ることが多い、あるいは真冬にも走り続ける予定がある場合は「防風・防寒重視型」寄り、秋口や気温が不安定な時期を中心に走る場合は「オールシーズン型」寄りから検討すると外しにくくなります。
- 2重量と収納サイズで候補を絞る。持ち運びを重視するなら重量150g前後・パッカブル収納ありのモデルを、防寒を重視するなら多少重くても防風性の高いモデルを、というように優先順位をつけて3〜5着ほどリストアップします。
- 3可能であれば実際に試着する。腕を大きく振る動作でつっぱらないか、フードやジップの操作がしやすいかは、写真だけでは分かりにくい部分です。スポーツ用品店で試着できる場合は、実際に腕を振ってみて動きやすさを確認するのがおすすめです。
試着は普段のランニングウェアの上から
ウィンドブレーカーは、Tシャツの上に直接羽織ることもあれば、長袖シャツの上から羽織ることもあります。試着する際は、実際に走るときに着る予定のウェアの上から羽織ってみて、袖や身幅にきつすぎないゆとりがあるかを確認すると、購入後のミスマッチを防ぎやすくなります。
サイズ選びで失敗しないために
ウィンドブレーカーは、普段着のアウターと同じ感覚でサイズを選ぶと、走ったときに窮屈さを感じたり、逆にダボつきが気になったりすることがあります。ここでは通販で選ぶ際に、特に確認しておきたいポイントを整理します。
まず、ランニング用ウィンドブレーカーは、下に長袖シャツやTシャツを重ね着することを想定して作られているモデルが多く、普段着のジャケットよりもやや細身のパターンで設計されている場合があります。商品ページに掲載されているサイズチャート(着丈・胸囲・肩幅など)を確認し、自分の普段のサイズ感と照らし合わせることが重要です。
次に、腕の動かしやすさです。ランニング中は腕を大きく前後に振るため、肩まわりや袖にある程度のゆとりがないと、走っているうちに動きづらさを感じることがあります。試着ができる場合は、実際に腕を大きく振ってみて、突っ張り感がないかを確認してみてください。通販で購入する場合は、レビューに「動きやすさ」についてのコメントがないか探すのも参考になります。
また、海外ブランドのモデルは、日本人の体型とはやや異なる木型・パターンで作られていることがあります。同じ表記サイズでも、ブランドによっては「小さめ」「大きめ」と感じることがあるため、初めて購入するブランドの場合は、サイズ表の実測値を必ず確認し、必要に応じてワンサイズ上げるかどうかを検討してみてください。
通販で失敗しないためのチェックリスト
購入前に「①下に着るウェアを想定してゆとりのあるサイズを選んだか」「②肩まわり・袖の実測値を確認したか」「③そのブランドのサイズ感に関するレビューを確認したか」の3点をチェックしておくと、通販でのサイズ選びの失敗を減らしやすくなります。
買ったあとに気をつけたいこと
ウィンドブレーカーは軽量な生地で作られているぶん、扱い方によっては撥水性能の低下や生地の傷みが進みやすいアイテムでもあります。特に初心者のうちは見落としがちな点をいくつか挙げておきます。
まず洗濯方法です。多くのウィンドブレーカーは洗濯機で丸洗いできる素材ですが、撥水加工を長持ちさせるためには、柔軟剤の使用を避け、中性洗剤を使ったやさしい洗い方が推奨されていることが多いです。洗濯表示タグを必ず確認し、記載されている方法に従うことが、性能を長く保つコツになります。
次に乾燥方法です。乾燥機の熱によって撥水加工が回復することもあると言われていますが、素材によっては高温がダメージになる場合もあるため、洗濯表示に「タンブル乾燥可」の表記があるかを確認したうえで判断してください。表記がない場合は、風通しの良い日陰で自然乾燥させるのが無難です。
撥水性能は使用や洗濯を重ねるうちに徐々に弱まっていきます。表面に水滴が玉になって弾かれず、生地に染み込むようになってきたと感じたら、市販の撥水スプレーで加工をし直すタイミングです。乾いた状態の生地に均一にスプレーし、指定の時間乾燥させることで、購入時に近い撥水性を取り戻しやすくなります。
最後に、収納中の扱いです。パッカブル仕様のジャケットは、収納袋やポケットに入れっぱなしにしていると、生地に折りジワがつきやすくなります。長期間使わない時期は、畳んだままではなく、軽くハンガーにかけて保管しておくと、次に着るときにシワが気になりにくくなります。
よくある質問
Qウィンドブレーカーとレインウェアの違いは何ですか?
Aウィンドブレーカーは主に「風を防ぐこと」を目的とした軽量な生地で作られており、多くのモデルに撥水加工が施されているため小雨程度には対応できます。ただし本格的な雨具のような防水性はなく、長時間の本降りの雨には十分に対応できない場合があります。雨天での使用が多い人は、撥水性の表記を必ず確認してください。
Q普段着のジャケットで走ってもいいですか?
A短い距離を軽く走る程度であれば問題になりにくいですが、普段着のジャケットは汗の蒸れを逃がす透湿性が考慮されていないことが多く、長く走ると内側が蒸れて汗冷えの原因になることがあります。継続的にランニングをするなら、専用のウィンドブレーカーを用意することをおすすめします。
Qサイズはいつもの服と同じでいいですか?
Aランニング用ウィンドブレーカーは、下に長袖シャツを重ねることを想定してやや細身に作られている場合があります。商品ページのサイズチャート(着丈・胸囲など)を確認し、腕を大きく振っても突っ張らないゆとりがあるかを基準に選ぶと失敗しにくくなります。
Q真夏でも着る必要はありますか?
A気温が高い時期は、防風性よりも熱がこもらないことのほうが重要になるため、無理にウィンドブレーカーを着る必要はありません。早朝や夜間で肌寒さを感じる日、あるいは風の強い日など、必要なタイミングで使い分けるのがおすすめです。
Q撥水加工はどのくらいで弱まりますか?
A使用頻度や洗濯回数によって異なりますが、洗濯を重ねるうちに徐々に水を弾きにくくなっていくとされています。水滴が生地に染み込むようになってきたと感じたら、市販の撥水スプレーで加工をし直すことで、性能を回復させやすくなります。
Q洗濯機で丸洗いしてもいいですか?
A多くのモデルは洗濯機での丸洗いに対応していますが、撥水性能を長持ちさせるためには柔軟剤を使わず、中性洗剤でやさしく洗うことが推奨される場合が多いです。購入時についている洗濯表示タグを必ず確認し、記載の方法に従ってください。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
A軽量なパッカブルタイプであれば7,000〜9,000円程度で、主要ブランドのモデルが揃います。防風・防寒性能を高めた上位モデルは1万円台後半から2万円を超えることもあります。最初の1着であれば、まず自分がよく走る季節に必要な機能を優先して選ぶのがおすすめです。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

ナイキ エッセンシャル メンズ フーデッド ランニングジャケット(NIKE Essential Men's Hooded Running Jacket)BV4871-084
参考価格 6,600円
向いている人:雨天でも走ることが多い人、知名度のあるブランドで安心して選びたい人
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