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「そろそろタックル練習が本格的に始まるから、身体を守る道具を用意しておいたほうがいい」——中学・高校でラグビー部に入ったばかりの選手や、その保護者が最初に耳にするアドバイスの一つです。ショルダーパッドと並んでよく名前が挙がるのが「タックルスーツ(コンタクトスーツ)」ですが、通販サイトを開くと「パッド◯箇所」「EVAフォーム厚さ◯mm」「WORLD RUGBY承認」といった見慣れない表記が並び、ショルダーパッドとの違いも含めてどれを選べばいいのか分かりにくいのが正直なところです。この記事では、タックルスーツを選ぶうえで押さえておきたい「パッドの配置と厚み」「素材とフィット感」「サイズ(胸囲)の読み方」「用途(練習量やポジション)」の4つの観点を、専門用語を一つずつかみ砕きながら整理しました。最後には、定番として名前が挙がりやすい4点も比較しています。なお防具はあくまで衝撃を和らげる補助であり、正しいタックル技術や体づくりに代わるものではない点は前提として押さえておいてください。
この記事でわかること
- タックルスーツは「なんとなく」で選ぶと後悔しやすい
- そもそもタックルスーツの表記で何が変わるのか
- 「パッドの配置と厚み」の読み方 — 何箇所をカバーしているか
- 「素材とフィット感」の読み方 — ストレッチ性と通気性
- 「サイズ(胸囲)」の読み方 — 日本サイズとの違いに注意
- 目的別に見る3タイプ
この記事で比較する商品
タックル練習向けタックルスーツ4選
ここでは実際に比較した候補を紹介します。前置きとして、これらを着用すればケガをしない、という話ではありません。いずれも商品ページ上でラグビーのタックル・コンタクト練習向けとして案内されているものを中心に、パッドの配置や保護範囲が異なる4点を選びました。こちらの価格は記事作成時点の目安です。日々変動する可能性があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズを確認してください。
4点を並べると、保護範囲と価格帯で役割が分かれているのが分かります。マーシャルワールドは腕まで含めてカバーするフルコンタクト練習向け、ギルバートは12箇所パッドとWORLD RUGBY承認を備えたバランス型、ギルバートのアトミックV3は3箇所パッドで価格を抑えた軽量タイプ、セプターは脇メッシュ仕様のWORLD RUGBY承認モデルといった位置づけの製品です。
最終的にどれを選ぶかは、練習の頻度や強度、そして予算によって変わります。まず保護範囲を最優先したいなら1点目、承認規格のモデルで試合でも使いたいなら2点目、価格を抑えてまず試したいなら3点目、通気性のある承認モデルを選びたいなら4点目、という考え方をすると、判断に迷いにくくなります。なお価格・仕様は変わることがあるため、最終的な判断は商品ページの最新情報をもとに行ってください。
価格だけで比べると、ギルバートのアトミックV3(約6,479円)が手頃に見えるかもしれません。ただし、3箇所パッドのモデルは保護範囲がショルダー中心で、腕や背中まではカバーしていません。フルコンタクトのタックル練習が中心であれば、多少価格が上がっても保護範囲の広いモデルを検討したほうが安心感につながりやすいとされています。
また、今回はいずれも商品ページにラグビーのタックル・コンタクト練習向けとして明記されているものを選びましたが、選び方に唯一の正解はありません。同じ価格帯・同じパッド厚を謳うモデルでも、ブランドごとにフィット感やパッドの沈み込み方には違いがあります。可能であれば、この4点に近いスペックのモデルをラグビー用品専門店で実際に試着してみると、自分の体格により合う1点が見つかりやすくなります。

マーシャルワールド ラグビー用コンタクトスーツ CONTACTSUIT RUCCS
参考価格10,200円〜10,750円
ラグビーのタックル練習で身体を守ることに特化したプロテクタースーツ。従来型のショルダーのみのタイプと異なり、腕部分にもパッドを装備しており、強い当たりにも対応しやすいとされています。鎖骨・肩甲骨・鳩尾(みぞおち)・腕といったヒットしやすい箇所にパッドを配置したタイトフィットタイプです。
ここが良い
- 鎖骨・肩甲骨・鳩尾・腕など、ヒットしやすい箇所を広くカバーするパッド配置
- タイトフィットで着丈が短く、下半身の動きを妨げにくい設計
- 洗濯が可能で、部活動のように頻繁に使う場面でも衛生面の心配が少ない
注意点
- サイズ展開がM・Lの2種類のみで、小柄な選手や大柄な選手には合わない場合がある
- パッドの保護範囲が広いぶん、4点の中では重量がややある
ギルバート(GILBERT)ショルダーガード XP1000 12箇所パッド GB-9521
参考価格約11,220円
ギルバートのショルダーガード「XP1000」。EVAフォームのパッドで両肩・両腕・前胸・背中など12箇所をカバーするタイプで、WORLD RUGBY(旧IRB)承認済みとして案内されています。
ここが良い
- 肩だけでなく腕・前胸・背中まで12箇所をカバーする
- WORLD RUGBY(旧IRB)承認済みの案内があり、試合での使用も検討しやすい
- J(LB)から2XLまでサイズ展開が広い
注意点
- 洗濯は手洗いが案内されており、洗濯機や乾燥機は避ける必要がある
- 価格は約1.1万円と、3箇所パッドのモデルより高め
ギルバート(GILBERT)ショルダーガード アトミックV3 3箇所パッド GB-9523
4.77(13件のレビュー)
参考価格約6,479円
ギルバートのショルダーガード「アトミックV3」。EVAフォームの3箇所のパッドが衝撃を吸収する軽量タイプで、4way構造の伸縮素材、WORLD RUGBY承認済みとして案内されています。
ここが良い
- 3箇所パッドでシンプルな作りのため、価格を抑えて試しやすい
- 4way構造の生地で動きに追従しやすいとされる
- レビュー13件・評価4.77と実績がある
注意点
- 3箇所パッドのため、腕や背中までのカバーは広範囲タイプに劣る
- UKサイズで大きめの作りとされ、購入前にサイズ表の確認が必要
セプター(SCEPTRE)ショルダーガード SP-3103 WR承認
参考価格約6,875円
セプターのショルダーガード「SP-3103」。ナイロンとポリウレタンの伸縮素材に脇部分のポリエステルメッシュを組み合わせた、WORLD RUGBY承認品として案内されているモデルです。
ここが良い
- 脇部分がメッシュ素材で、汗をかく練習でも蒸れにくいとされる
- WORLD RUGBY承認品として案内されている
- 約6,900円と、承認規格のモデルとしては手頃な価格帯
注意点
- レビューがまだ少なく、着用感の情報が限られる
- 洗濯は手洗いが案内されており、洗濯機や乾燥機は避ける必要がある
■ スペック比較表
| 商品 | マーシャルワールド ラグビー用コンタクトスーツ CONT… | |||
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 10,200円〜10,750円 | 約11,220円 | 約6,479円 | 約6,875円 |
| 購入 | ||||
| カラー | 赤、青 | — | — | — |
| サイズ | M、L | J(LB)/S/M/L/XL/2XL | XSJ/SJ/J/S/M/L/XL/2XL(UKサイズ) | XS/S/M/L/XL |
| 素材 | 表面:ポリエステル100%/パッド:EVAスポンジ(厚さ15mm) | ポリエステル100% | ポリエステル100%(上下4方向へ伸縮する4way構造) | ナイロン85%・ポリウレタン15%/脇:ポリエステルメッシュ |
| 重量 | Mサイズ:約450g、Lサイズ:約510g | — | — | — |
| 開閉 | 開襟仕様・左脇マジックテープ式で着脱が簡単 | — | — | — |
| メーカー | MARTIAL WORLD(マーシャルワールド) | — | — | — |
| ブランド | — | ギルバート(GILBERT) | ギルバート(GILBERT) | セプター(SCEPTRE) |
| 型番 | — | GB-9521 | GB-9523 | SP-3103 |
| パッド | — | EVAフォーム・12箇所(両肩・両腕・前胸・背中など) | EVAフォーム・3箇所 | — |
| 規格 | — | WORLD RUGBY(旧IRB)承認 | — | WORLD RUGBY承認 |
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タックルスーツは「なんとなく」で選ぶと後悔しやすい
ラグビー未経験の家庭からすると、タックルスーツはどれも似たような「パッド入りのインナー」に見えるかもしれません。ですが実際には、パッドが肩だけをカバーするタイプなのか、腕や胸、背中まで広くカバーするタイプなのかによって、着用したときの動きやすさと保護範囲は大きく変わります。特に初心者のうちは「とりあえず見た目で」「セール価格だったから」という理由だけで選んでしまい、実際にタックル練習を始めてから「腕が上がりにくい」「肝心の腕の外側に当たりやすい部分にパッドがない」といった違和感を覚えるケースも珍しくありません。
逆に言えば、パッドの配置や素材の特性を理解したうえで自分の練習量やポジションに合ったモデルを選ぶだけで、コンタクトプレーへの不安はかなり軽減されます。中学・高校の部活動でタックル練習の初期段階からタックルスーツの着用を勧めるチームが多いのも、初心者が接触への恐怖心を減らし、フォームを崩さずに繰り返し練習に取り組めるようにするためです。
この記事では「これを着ければケガをしない」というような断定的な書き方はしません。防具の効果はタックル技術や体格、練習強度によって変わり、パッド自体が万能の安全装置ではないためです。その代わり、商品ページに並ぶ言葉がそれぞれ何を意味していて、初心者や買い替えを検討している人にとってどのあたりが目安になるのかを、できるだけ具体的に説明していきます。
また、スポーツ用品店の店頭では忙しい時間帯だとスタッフに詳しく相談する時間が取れないこともあります。通販であればなおさら、商品ページの表記を自分で読み解く必要があります。パッドの配置や承認規格の意味さえ分かってしまえば、店頭でもネット通販でも同じ基準で比較できるようになります。
なお、この記事は主に中学・高校の部活動や大学・社会人のクラブチームで、タックル練習やコンタクトドリルでの着用を想定した一般的なタックルスーツ(コンタクトスーツ)を対象にしています。公式戦で着用できるのはショルダーパッドのように規格に沿った薄手のプロテクターに限られ、パッドの厚みが大きいタックルスーツの多くは練習専用として扱われます。購入前に、練習用として使うのか、試合でも着用したいのかを整理したうえで商品を探すようにしてください。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については断言はせず、「〜とされる」「〜の傾向がある」という表現を用いています。フィット感や着用感には個人差が大きく、誰にでも当てはまるとは限らないためです。判断材料として使い、可能であれば購入前にチームメイトや先輩に相談したり、実店舗で試着したりすることをおすすめします。
そもそもタックルスーツの表記で何が変わるのか
タックルスーツの商品ページには、パッドの配置箇所数、パッドの厚み・素材、本体生地の伸縮性、WORLD RUGBY(旧IRB)承認の有無など、さまざまな情報が並んでいます。すべてを一度に理解する必要はありませんが、初心者がまず押さえておきたいのは「パッドの配置と厚み」「素材とフィット感」「サイズ(胸囲)」の3つです。この3つを見るだけで、そのタックルスーツが「練習で身体をしっかり守るタイプ」なのか「動きやすさを優先したタイプ」なのかが、おおよそ判断できます。
たとえるなら、パッドの配置と厚みは衝撃を吸収するクッションの範囲と量、素材とフィット感は動いたときの窮屈さやズレにくさに関わる要素です。パッドの箇所数が多く厚みがあれば衝撃吸収力は高まりますが、そのぶん重量が増して動きにくくなる傾向があります。初心者のうちは「保護範囲」を優先したほうが、タックル練習そのものへの抵抗感を減らしやすくなります。
一方で、パッドが多く厚いタックルスーツは、慣れてきたときに「腕を大きく振りにくい」「タックルの姿勢が窮屈」と感じることもあります。これは保護力と動きやすさのトレードオフで、どちらが正解ということではありません。まずは「今の自分は保護範囲を優先する時期なのか、それともある程度の保護を確保しつつ動きやすさも欲しい時期なのか」を意識しておくと、商品ページの表記が意味を持って見えてきます。
もう一つ見落とされがちなのが、保護範囲の広いタックルスーツが練習への向き合い方に与える影響です。タックルのたびに腕や肩、胸に痛みを感じる状態が続くと、接触プレー自体を怖いと感じるようになり、フォームが崩れたまま自己流のタックルが身についてしまうこともあります。逆に、しっかり保護されている安心感があれば、正しいフォームを意識しながら繰り返し練習に取り組みやすくなります。タックルスーツ選びは防具そのものの性能の話であると同時に、練習の質を左右する要素でもあると考えてください。
また、成長期の体格差も無視できません。中学・高校生は数か月単位で体格が変わることが珍しくなく、同じ「初心者向け」というくくりでも、購入時点の胸囲だけでなく、シーズン中の成長も見込んでサイズを検討する必要があります。商品ページのサイズ表を見るときは、現在の胸囲だけでなく「あと半年〜1年でどれくらい成長しそうか」という見込みも判断材料に加えてみてください。
「パッドの配置と厚み」の読み方 — 何箇所をカバーしているか
パッドの配置は、商品ページに「肩2箇所」「肩・胸・背中の3箇所」「12箇所パッド」のように箇所数で表記されることが多く、厚みはEVAフォームなどの素材名とあわせて「10mm厚」「15mm厚」のようにミリメートル(mm)で示されることが一般的です。パッドの箇所数が多いほど、衝撃を受けやすい部位を広くカバーしていることになります。
初心者にまず勧められやすいのは、肩だけでなく胸や背中、腕にもパッドが配置された「保護範囲の広いタイプ」です。タックルの際は肩だけでなく、腕や胸、時には背中にも相手選手や地面からの衝撃が及ぶため、配置箇所が多いモデルほど幅広い場面で衝撃を和らげやすいとされています。逆に肩だけをカバーするシンプルな構造のモデルは、動きやすさの面では有利ですが、腕や胸への衝撃吸収は期待しにくい面があります。
パッドの厚みについては、10mm前後を「標準的な厚み」、15mm前後を「厚め」の目安と考えるとイメージしやすいです。厚みが増すほど衝撃吸収力は高まりますが、そのぶん重量も増え、フィット感によっては可動域を狭めてしまうこともあります。まだタックル練習に慣れていない段階では、多少の重さよりも保護範囲の広さを優先したほうが、安心して繰り返し練習に取り組みやすいとされています。
なお、WORLD RUGBY(旧IRB)承認の表記があるモデルは、公認された規格の範囲でパッドの厚みや素材が設計されているという目安になります。承認済みのモデルは試合での着用も想定して作られていることが多く、練習だけでなく試合でも同じ防具を使いたい場合の候補になりやすいとされています。一方で、承認の有無に関わらず、パッドが厚く保護範囲の広いタックルスーツの多くは練習専用として扱われることが一般的です。
「素材とフィット感」の読み方 — ストレッチ性と通気性
タックルスーツの本体生地には、ポリエステルやナイロンにポリウレタン(ライクラ)を組み合わせたストレッチ素材が使われることが多く、「4way構造」「上下4方向へ伸縮」といった表記で紹介されています。パッド部分と生地部分の組み合わせ方によって、着用時の窮屈さや蒸れにくさが変わってきます。
ストレッチ性の高い生地を採用したモデルは、パッドが厚めでも身体の動きに追従しやすく、タックルの姿勢を取ったときの窮屈さを感じにくいとされています。逆にストレッチ性が控えめな生地は、パッドの位置が安定しやすい一方、動作の大きい選手にとっては可動域を制限してしまう場合があります。商品ページに「4way」「ストレッチ」といった表記があるかどうかは、フィット感を判断する一つの目安になります。
通気性についても見ておきたいポイントです。夏場や長時間の練習では、脇部分にメッシュ素材を採用したモデルのほうが蒸れにくく、快適に使い続けやすいとされています。パッドの厚みや保護範囲だけでなく、練習時間や季節も踏まえて素材の組み合わせを確認しておくと、実際に使い始めてからのギャップを減らしやすくなります。
また、タックルスーツは他のウェアと違い、練習のたびに汗を大量に吸うことになります。吸汗速乾性をうたう素材を採用したモデルは、洗濯後の乾きも早く、部活動のように週に何度も使う場面では扱いやすいとされています。素材の表記に「吸汗速乾」「VAPODRI」のような機能名が併記されている場合は、日常的な使用のしやすさの参考にしてください。
「サイズ(胸囲)」の読み方 — 日本サイズとの違いに注意
タックルスーツのサイズは、身長ではなく胸囲(バストサイズ)を基準に「XS」「S」「M」「L」「XL」のように表記されることが一般的です。ブランドによってはJ(ジュニア)やUKサイズ表記を採用しており、日本の一般的な衣料サイズとは基準が異なる点に注意が必要です。
海外ブランドのモデルはUKサイズやヨーロッパの体格を基準に作られていることが多く、「S」であっても日本の一般的なSサイズより大きめに感じる場合があります。購入前に商品ページのサイズ表(胸囲◯〜◯cm)を確認し、実際に自分の胸囲を採寸したうえで照らし合わせることが失敗を防ぐ近道です。中学生・高校生の場合は、購入時点の胸囲だけでなく、シーズン中の成長を見込んで一段階上のサイズを検討するのも一つの方法です。
サイズが合わないタックルスーツを着用し続けると、パッドの位置がずれて本来守るべき部位が保護されなかったり、逆にきつすぎて動作を制限してしまったりすることがあります。特にネット通販では試着ができないため、レビューに「サイズ感」についてのコメントがないか確認するのも有効です。ジュニア年代の選手を購入対象にする場合は、レビューに身長・体重・学年などの情報が書かれていることも多く、参考になります。
なお、パッドが胸や背中まで配置されたタイプは、肩だけをカバーするシンプルなタイプに比べてサイズ選びの影響が大きくなる傾向があります。パッドの位置がずれると保護効果そのものが下がってしまうため、迷った場合はワンサイズ上げるよりも、できるだけ実測値に近いサイズを選ぶことをおすすめします。
ジュニア年代のサイズ選びについて
成長期の選手は数か月でサイズが変わることがあります。購入時点でぴったりのサイズを選んでも、半年後には窮屈になっている場合があるため、練習の頻度や成長のペースを踏まえて、買い替えのタイミングもあらかじめ想定しておくと安心です。
目的別に見る3タイプ
ここまで見てきたパッドの配置・厚み・素材の組み合わせによって、市販のタックルスーツはおおよそ3つの系統に分けられます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、店頭やネットショップで「このタックルスーツはどのタイプだろう」と判断する目安として使ってください。
■ フルコンタクト練習重視型
肩・腕・胸・背中など広い範囲にパッドを配置し、パッドの厚みも15mm前後としっかりしているタイプです。タックル練習やコンタクトドリルの頻度が高いチームや、接触への恐怖心をまず減らしたい初心者に向いているとされています。重量はやや増えますが、保護範囲の広さを優先したい場合の基準になります。
■ バランス型(ショルダー+α)
肩を中心に胸や背中の一部までパッドを配置した、保護範囲と動きやすさのバランスを取ったタイプです。WORLD RUGBY承認を受けているモデルも多く、練習と試合の両方で同じ防具を使いたい選手に選ばれやすい系統です。初めての1着として最も選ばれやすいタイプでもあります。
■ 軽量・動きやすさ重視型
肩まわりを中心に薄めのパッドを配置し、生地のストレッチ性や通気性を優先したタイプです。ある程度タックルに慣れてきた選手や、可動域を重視するポジションの選手に向いているとされる一方、パッドの厚みは控えめなことが多く、初心者がフルコンタクトの練習でいきなり使うにはやや心もとない場合があります。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にタックルスーツを選ぶ考え方を3つのステップに落とし込みました。段階を踏んで絞り込むと、専門用語の羅列に振り回されることなく、候補を絞りやすくなります。焦って1着目から完璧なタックルスーツを選ぼうとする必要はありません。まずはこの3ステップで大きく外さない選択をして、実際に練習で使いながら自分に合ったタイプを見つけていくつもりで進めてください。
- 1自分の練習頻度と目的を大まかに把握する。週に何度もタックル練習を行うチームに所属している場合や、接触への不安をまず減らしたい初心者は「フルコンタクト練習重視型」寄り、練習と試合の両方で使いたい場合は「バランス型」寄りから検討すると外しにくくなります。
- 2胸囲とパッドの配置で候補を絞る。自分の実測胸囲に合ったサイズ表記のモデルを3〜5点ほどリストアップし、そのうえで肩だけをカバーするのか、胸や背中まで含むのかを確認します。この時点ではブランドやデザインにこだわりすぎず、まずサイズと保護範囲のレンジで機械的に絞り込むのがコツです。
- 3可能であれば実際に試着をする。パッドの位置が身体に合っているか、腕を上げ下げしたときの窮屈さは、数字だけでは分かりません。ラグビー用品専門店では試着できる場合もあり、可能であれば購入前に何点か着比べてみるのが確実です。試着が難しい場合は、口コミレビューで体格や年代が近い人の感想を探すのも参考になります。
練習前に一度、腕を大きく振って確認を
試着や到着後の試し着用の際は、実際にタックルの姿勢を取ってみたり、腕を大きく振ってみたりして、パッドがズレないか、可動域が窮屈すぎないかを確認しておくと、練習本番でのギャップを減らしやすくなります。
サイズ選びで失敗しないために
タックルスーツは、普段着ているTシャツやコンプレッションウェアと同じ感覚でサイズを選べば必ず合うというわけではありません。ここでは通販でタックルスーツを選ぶ際に、特に確認しておきたいポイントを整理します。
まず、多くのタックルスーツは胸囲を基準にサイズが決まっており、身長やチェストサイズの実測値をもとに選ぶ必要があります。試着ができない通販の場合、商品ページに掲載されているサイズ表(胸囲◯〜◯cm)と、自分の実測値を必ず照らし合わせてください。特に海外ブランドやUKサイズを採用したモデルは、日本の一般的な衣料サイズより大きめ・小さめに作られていることがあるため注意が必要です。
次に、パッドの位置と体格の関係です。同じサイズ表記でも、なで肩・いかり肩など体型によってパッドの位置がずれて感じられることがあります。試着ができる場合は、実際にタックルの姿勢を取ってみて、パッドが本来守るべき部位からずれていないかを確認するのがおすすめです。試着が難しい場合は、レビューに「サイズ感」や「体格」についてのコメントがないか確認するのも有効です。
また、ジュニア・ユース年代の選手は、購入時点でぴったりのサイズを選んでも、半年〜1年でサイズアウトしてしまうことがあります。成長期であることを踏まえて、次のサイズへの買い替えも視野に入れながら、無理に高額なモデルを選びすぎないという考え方も一つの方法です。
通販で失敗しないためのチェックリスト
購入前に「①自分の胸囲を実測したか」「②商品ページのサイズ表(UKサイズか日本サイズか)を確認したか」「③そのブランド・シリーズのサイズ感に関するレビューを確認したか」の3点をチェックしておくと、通販でのサイズ選びの失敗を減らしやすくなります。
買ったあとに気をつけたいこと
タックルスーツは買って終わりではなく、練習で繰り返し使ううちに劣化していく消耗品でもあります。特に初心者のうちは見落としがちな点をいくつか挙げておきます。
まずタックルスーツの寿命です。パッド部分のEVAフォームは、繰り返し衝撃を受けることで内部の反発力や吸収性が徐々に低下していくとされています。生地の破れやほつれがなくても、「以前より衝撃を感じやすくなった」と感じたら、パッドの劣化が進んでいるサインかもしれません。使用頻度にもよりますが、1シーズン〜数シーズンを目安に状態を確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
次に、洗濯方法です。多くのタックルスーツは商品ページで「洗濯可能」と案内されていますが、洗濯機での丸洗いはパッドの型崩れや接着部分の劣化につながる場合があるとされています。基本的には商品ページに記載された洗濯表示に従い、可能であれば手洗いや洗濯ネットを使用したうえで、風通しの良い日陰で自然乾燥させるのが無難です。直射日光での乾燥はパッドの素材や生地の劣化を早める可能性があるため避けたほうがよいとされています。
最後に、練習後のケアです。タックルスーツは練習のたびに大量の汗を吸収するため、使用後はできるだけ早く陰干しし、湿ったまま部活動バッグに入れっぱなしにしないことが大切です。湿った状態が続くと、パッドの素材が傷みやすくなるだけでなく、においの原因にもなります。複数人で共用する場合は特に、個人ごとの管理を徹底することが衛生面でも重要です。
保管方法にも触れておきます。高温多湿の部室や、直射日光が当たる場所に長時間置いておくと、パッドの樹脂や生地の伸縮性が劣化しやすくなると言われています。使わないときは風通しの良い場所で保管し、シーズンオフには一度しっかり洗濯・乾燥させてから収納する習慣をつけておくと、タックルスーツを長持ちさせやすくなります。
よくある質問
Qタックルスーツとショルダーパッドは何が違いますか?
A明確な線引きがあるわけではありませんが、一般的にショルダーパッドは肩を中心とした薄手のプロテクターで試合での着用も想定されるのに対し、タックルスーツ(コンタクトスーツ)は腕や胸、背中まで含めて広くパッドを配置し、パッドの厚みも大きい傾向があります。保護範囲を優先したい練習用途では、腕まで含めてカバーするタックルスーツが選ばれやすいとされています。
Q初心者はどんなタックルスーツを選べばいいですか?
A目安として、肩だけでなく腕や胸まで保護範囲が広いタイプから探すのがおすすめです。タックル練習に慣れていない段階では、動きやすさよりも保護範囲の広さを優先したほうが、接触プレーへの不安を減らしやすいとされています。慣れてきたら、より軽量で動きやすいタイプへの切り替えを検討するのも一つの方法です。
Qタックルスーツは試合でも着用できますか?
AWORLD RUGBY承認の表記があるモデルは試合での着用も想定して作られていることが多いですが、パッドが厚く保護範囲の広いタックルスーツの多くは練習専用として扱われます。試合での着用を検討する場合は、商品ページで承認規格の表記の有無を確認し、所属チームやレフリーの判断も踏まえたうえで着用してください。
Qサイズはどうやって選べばいいですか?
A多くのモデルは胸囲を基準にサイズが決まっています。商品ページのサイズ表(胸囲◯〜◯cm)と自分の実測値を照らし合わせて選んでください。UKサイズや海外基準のモデルは日本の感覚より大きめ・小さめになる場合があるため、レビューのサイズ感に関するコメントもあわせて確認すると失敗しにくくなります。
Q成長期の子どもの場合、サイズはどう考えればいいですか?
A購入時点の胸囲に合わせるだけでなく、シーズン中の成長も見込んでおくことが大切です。ぴったりのサイズを選んでも半年〜1年でサイズアウトすることがあるため、無理に高額なモデルを選びすぎず、成長に応じた買い替えも視野に入れておくと安心です。
Q洗濯機で丸洗いしてもいいですか?
A多くのタックルスーツは洗濯可能とされていますが、洗濯機での丸洗いはパッドの型崩れや接着部分の劣化につながる場合があるとされ、商品ページの洗濯表示に従うのが基本です。可能であれば手洗いや洗濯ネットを使用し、風通しの良い日陰で自然乾燥させることをおすすめします。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
A肩を中心とした軽量タイプであれば3,000円台〜7,000円程度、腕や胸まで含めて保護範囲の広いタイプやWORLD RUGBY承認モデルは7,000円〜1万円程度が目安です。最初の1着であれば、無理に高額なものを選ぶ必要はなく、まずは保護範囲とサイズの合いやすさを優先して選ぶのがおすすめです。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

マーシャルワールド ラグビー用コンタクトスーツ CONTACTSUIT RUCCS
参考価格 10,200円〜10,750円
向いている人:タックル練習の頻度が高く、腕まで含めて保護範囲を広く確保したい選手
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