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テニスの試合を見ていると、実況や解説の中で「ブレーク」「エース」「アンフォースドエラー」など独特の用語が次々に登場し、ルールはある程度わかっていても言葉の意味がわからず内容を追いきれないという人は少なくありません。テニスには競技の歴史や英語表現に由来する専門用語が多く、一度まとめて意味を知っておくだけで観戦の理解度は大きく変わります。この記事では、スコアやポイントの経過に関する用語、ショットの種類に関する用語、戦術やプレースタイルに関する用語、コートや大会運営に関する用語という4つのカテゴリに分けて、初心者がつまずきやすい言葉を中心に解説していきます。プレーを始めたばかりの方はコーチや仲間との会話で使われる言葉を確認する目的でも、観戦が好きな方は実況・解説の理解を深める目的でも活用できる内容です。
この記事でわかること
- スコア・ポイントに関する用語
- サーブに関する用語
- ショットの種類に関する用語
- 戦術・プレースタイルに関する用語
- コート・用具に関する用語
- 審判・大会運営に関する用語
スコア・ポイントに関する用語
試合の流れを追ううえでまず知っておきたいのが、得点や試合展開に関する用語です。実況で頻繁に使われる言葉をまとめました。
■ ブレーク(ブレークポイント)
サーブ側ではなく、レシーブ側の選手がそのゲームを取ること。サーブ権を持つ側が有利とされるテニスでは、ブレークは試合の流れを大きく左右する重要な場面になる。ブレークが成立しそうなポイントを「ブレークポイント」と呼ぶ。
■ ホールド
サーブ側の選手が自分のサーブゲームを守り切り、そのゲームを取ること。ブレークの対義語にあたる。
■ ラブゲーム
1ポイントも相手に与えず(0で)ゲームを取ること。スコア表記の0を「ラブ(love)」と呼ぶことに由来する。
■ セットポイント/マッチポイント
そのポイントを取れば、それぞれセット・マッチの決着がつく状況のポイントのこと。試合のクライマックスで頻出する言葉。
■ アンフォースドエラー
相手のプレーに直接的なプレッシャーを受けていない状況で、自分のミスによって出したエラー(凡ミス)のこと。対して相手の好プレーによって誘発されたエラーは「フォーストエラー」と呼ばれる。
サーブに関する用語
サーブはポイントの起点となる重要な要素で、専用の用語が多く存在します。
■ フォルト
サーブがルールに沿って入らなかった状態のこと。ネットに引っかかる、サービスコートの外に出るなどが該当し、2回連続で起きるとダブルフォルトとして相手にポイントが渡る。
■ レット
サーブがネットの上部にわずかに触れてからサービスコートに正しく入った場合の判定。ポイントは成立せず、そのサーブをやり直す。
■ エース
相手がラケットに触れることさえできないほど完璧なサーブで、そのままポイントが決まること。サーブの威力や配球の巧みさを示す指標としても使われる。
■ セカンドサーブ
1回目のサーブ(ファーストサーブ)が失敗した際に打つ2回目のサーブ。ファーストサーブより回転や球速を落として、確実にコートへ入れることを優先する選手が多い。
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ショットの種類に関する用語
テニスには打ち方や球種を表す用語が数多くあり、実況・解説を理解するうえで欠かせない部分です。
■ フォアハンド/バックハンド
利き手側で振るショットがフォアハンド、反対側で振るショットがバックハンド。バックハンドはさらに両手で握る「両手バックハンド」と片手で握る「片手バックハンド」に分かれる。
■ ボレー
バウンドする前の打球を、ネット付近で直接打ち返すショット。ネットプレーの基本技術とされる。
■ スマッシュ
相手の高い返球やロブに対して、頭上から強く叩き込むように打つショット。決定打として使われることが多い。
■ ロブ
相手の頭上を越えるように高く弧を描いて打つ、守備的または戦術的なショット。ネットに詰めた相手をかわす際にも使われる。
■ ドロップショット
あえて力を抜き、ネット際に短く落とすように打つショット。相手を前後に大きく動かす戦術として使われる。
■ スライス/トップスピン
スライスはボールに逆回転をかけて滞空時間を伸ばし低く滑るように弾ませる打法、トップスピンは順回転をかけて大きく弧を描き、着地後に高く跳ねさせる打法。同じコースでも回転の種類によって球の軌道と弾み方が大きく変わる。
戦術・プレースタイルに関する用語
選手のスタイルや試合の展開を表す用語も、解説を理解するうえで役立ちます。
■ ライジングショット
バウンドした直後、ボールが上昇している最中に早いタイミングで打つショット。相手に時間的な余裕を与えにくい攻撃的な打ち方とされる。
■ ネットプレー/ベースラインプレー
ネット付近に出てボレーなどで決めていくスタイルがネットプレー、コート後方にとどまってストロークで組み立てるスタイルがベースラインプレー。現代のプロの試合ではベースラインプレーを中心にネットプレーを織り交ぜるスタイルが主流。
■ サーブ&ボレー
サーブを打った直後にすぐネット前へ詰めて、次のボレーで決めにいく戦術。かつて主流だったが、現代ではリターン技術の向上もあり使用頻度は限定的になっている。
■ ラリー
サーブから始まり、双方が交互に打ち合う一連の打球のやり取りのこと。ラリーの回数が多い試合は「粘り強い展開」として評価されることが多い。
コート・用具に関する用語
プレー環境や用具にまつわる用語も、観戦や道具選びの際に知っておくと理解が深まります。
■ ハードコート/クレーコート/グラスコート
硬い素材のハードコート、土(レンガ粉)を使ったクレーコート、天然芝のグラスコートという3種類のサーフェス。表面の硬さや球足の速さが異なり、四大大会もこの3種類で構成されている。
■ ガット(ストリング)
ラケットのフレームに張られている糸のこと。ボールとの接触面であり、素材やテンション(張力)によってプレー感が大きく変わる。
■ グリップテープ/オーバーグリップ
ラケットのグリップ部分に巻く滑り止めのテープ。汗などで滑りやすくなるため、多くのプレーヤーが定期的に巻き替えている。
審判・大会運営に関する用語
大会の仕組みや審判に関する用語も、観戦時によく登場します。
■ シード
大会の組み合わせ(ドロー)を作る際に、実力上位の選手同士が早い段階で対戦しないよう配置される優先順位のこと。
■ ウォークオーバー
対戦相手が怪我や欠場などの理由で試合を放棄し、出場せずに勝ちが決まること。
■ チャレンジ(電子判定への異議)
線審や主審の判定に対して選手が電子計測システムによる再判定を要求する制度。大会ごとに1セットあたりの回数制限が設けられている場合が多い。
用語を知って試合の解説をもっと楽しむ
テニス用語の多くは、実際の場面と結びつけて覚えるとすぐに身につきます。テレビ中継や動画配信を見る際に、この記事で紹介した言葉が出てきたら意味を確認しながら見返してみると、理解のスピードが一気に上がります。
特に「ブレーク」「エース」「アンフォースドエラー」あたりは実況で頻繁に使われる基本用語なので、まずここから覚えるのがおすすめです。プレーする側にとっても、コーチからのアドバイスや戦術の説明を理解するうえで欠かせない知識になります。
呼び方は媒体によって多少異なる場合があります
テレビ実況・専門メディア・SNSなどで細かな言い回しが異なることがあります。正式な競技規則上の定義については、日本テニス協会(JTA)やITFの公式規則を参照してください。
よくある質問
Q「ブレーク」とはどういう意味ですか?
Aサーブ権を持たない側(レシーブ側)の選手がそのゲームを取ることを指します。サーブ側が有利とされるテニスでは、試合の流れを左右する重要な場面になります。
Qエースとウィナーの違いは何ですか?
Aエースはサーブで相手がラケットに触れることさえできずそのままポイントが決まることを指す用語です。一方、ウィナーはサーブ以外のショットも含め、相手が返球できない決定打全般を指す、より広い意味の用語として使われます。
Qアンフォースドエラーとは何ですか?
A相手からの直接的なプレッシャーを受けていない状況で、自分のミスによって出したエラー(凡ミス)のことです。相手の好プレーによって誘発されたエラーは「フォーストエラー」と呼ばれ区別されます。
Qクレーコートとハードコートはどう違いますか?
Aクレーコートは土(レンガ粉)でできた表面で球足が遅くバウンドが高くなりやすく、ハードコートは硬い舗装面で球足が比較的速い特徴があります。四大大会ではこの2種類とグラスコート(天然芝)が使われています。
Qチャレンジとは何のことですか?
A線審や主審の判定に対して、選手が電子計測システムによる再判定を要求できる制度のことです。大会によって1セットあたりの要求回数に上限が設けられている場合が多くあります。
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