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近所のポイントに車で通うだけの頃は、ボードケースといえば1本用のシンプルなソフトケースで十分だったかもしれません。しかし旅行や遠征で「複数本のボードを飛行機に預けて海外・国内のサーフトリップに出かける」となると、話は一気に複雑になります。まず直面するのが、航空会社ごとに異なるサーフボードの追加料金・重量制限・本数制限というルールです。次に、複数本のボードを1つのケースにまとめて運ぶための「収納本数」と「トータル重量」の管理、そして空港のチェックインカウンターから駐車場まで、重いケースを自分ひとりで運びきる体力面の負担も無視できません。ネット通販でボードバッグを探すと「1-2本用」「2-3本用」「キャスター付き」といった表記が並んでいますが、これらが実際の旅行でどう影響するのかは、経験してみないと分かりにくい部分も多いものです。この記事では、サーフトリップ専用のトラベルボードバッグを選ぶときに押さえておきたい「航空会社ルールの調べ方」「収納本数とサイズの考え方」「パッキングと空港での運び方のコツ」を整理したうえで、収納本数別に選びやすい定番モデル4点を比較していきます。
この記事でわかること
- サーフトリップのボードバッグは「普段用ケース」とは前提が違う
- 出発前に確認したい「航空会社のサーフボード規定」
- 「収納本数」で選ぶ — 何本まとめて運びたいか
- パッキングのコツ — ボード同士のこすれと重量配分
- 空港での持ち運びを楽にする — キャスターと体への負担
- 目的別に見る2つの系統
収納本数別おすすめのトラベルボードバッグ4選
さっそく候補を紹介しますが、あらかじめ断っておくと、これさえ買えば航空会社とのトラブルが一切なくなる、という話ではありません。いずれもメーカーの商品ページ上でサーフトリップ・エアトラベル向けのボードバッグとして案内されているものを中心に、収納本数・重量・キャスターの有無が異なる4点を選びました。価格情報は記事作成時点で確認したものです。変わっていることもあります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・サイズを確認してください。
4点を並べると、収納本数とサイズで役割が分かれているのが分かります。Ocean&Earthのダブルコンパクトはコンパクトなつくりでかさばらせたくないトリップ向け、FCSのトラベル2(6'0")は標準的な2本収納モデル、FCSのトラベル2(6'3")はフィッシュボードなど幅広めのボードも含めた2本収納向け、TOOLSのTLS TRAVEL BB CASEは4本収納の大容量モデルという性格の製品と言えます。
どれを選ぶべきかは、トリップの日数・持っていく本数・空港での移動距離によって変わります。まず短めのトリップでかさばらせたくないならOcean&Earthのダブルコンパクト、標準的な2本収納で選ぶならFCSのトラベル2、幅広めのボードも含めて2本収納したいなら大きめサイズのFCSのトラベル2、大人数や長期でとにかく本数が多いなら大容量のTOOLS TLS TRAVEL BB CASE、という考え方で選ぶと、ミスマッチを避けやすくなります。価格や仕様は流動的なので、購入前に商品ページで現在の情報を確かめておきましょう。
収納本数だけで選ぶと、多いほど便利に思えるかもしれません。しかし本数が増えるほどケース自体の重量とサイズも大きくなり、航空会社の重量上限や、空港での持ち運びの負担も比例して増えていきます。まずは実際に持っていく予定の本数を具体的に数えたうえで、少し余裕を持たせた収納本数のモデルを選ぶという考え方をおすすめします。
また、今回はいずれもメーカーの商品ページ上でトラベル・エアトラベル向けとして案内されているものを選びましたが、ケース選びに正解は一つではありません。同じ収納本数を謳うモデルでも、ブランドごとに内部の仕切り方やキャスターの耐久性には違いがあります。可能であれば、この4点に近いスペックのモデルをサーフショップの店頭で実際に手に取り、空のケースを持ち上げて重量感を確認してみることをおすすめします。

FCS(エフシーエス) トラベル2 ハードケース ショートボード用 6'0" 2本収納
参考価格31,680円
FCSのトラベルケースシリーズの2本収納モデル。厚手のリップストップ素材と棺型の2層構造を採用し、短めのトリップで2本のボードを使い分けたい人に向けた、標準的なサイズ感のトラベルケースです。
ここが良い
- 厚手のリップストップ素材と2層構造で、飛行機移動を想定した保護性能を備えるとされる
- 2本用としては比較的コンパクトなサイズ感で、短期トリップに扱いやすい
- ジッパー部分に1年間の保証が付いており、遠征での酷使にも安心感がある
注意点
- キャスターがなく、重量が増すほど肩・腕への負担が大きくなりやすい
- 3本以上のボードを持っていきたい長期遠征にはサイズ・本数ともに不足しやすい

FCS(エフシーエス) トラベル2 ハードケース フィッシュボード用 6'3" 2本収納
参考価格31,680円
トラベル2シリーズのフィッシュボード対応モデル。厚手のリップストップ素材と2層構造を採用し、長期遠征やコンディションの変化が大きい行き先で、ショートボード・フィッシュボードを使い分けたい人向けに設計されたハードケースです。
ここが良い
- トラベル2と同じ2層構造・厚手素材で、遠征時の保護性能の傾向は共通している
- フィッシュボードなど幅広めのボードにも対応するサイズ感とされる
- テール部分の拡張ジッパーにより、フィンを付けたまま収納しやすい設計とされる
注意点
- キャスターがないため、空港での長距離移動では体への負担が大きくなりやすい
- 3本以上のボードを持っていきたい長期遠征にはサイズ・本数ともに不足しやすい

Ocean&Earth(オーシャン&アース) ダブルコンパクト ショートボード用 6'4" 2本収納
参考価格14,960円
オーストラリア発の老舗サーフブランドOcean&Earthのダブルコンパクトシリーズ。2本収納ながらコンパクトなサイズ感にまとめられており、国内外のトリップから普段使いまで幅広く使えるハードケースとして案内されています。
ここが良い
- 2本収納ながらコンパクトなサイズ感で、国内トリップにも持ち出しやすいとされる
- 内部に小物用のポケットがあり、フィンやワックスもまとめて収納しやすい
- 国内外のトップライダーのフィードバックを反映したシリーズとされ、実績のあるブランド
注意点
- コンパクト設計の分、フィンを付けたままでは収納しづらい場合がある
- キャスターがなく、長距離の空港移動では肩への負担が出やすい

TOOLS(ツールス) TLS TRAVEL BB CASE 4 BOARDS トラベルケース 4本収納
参考価格13,750円
国産サーフブランドTOOLSのトラベルケース。4本前後のボードをまとめて収納できる大容量設計で、長期の遠征でコンディションに応じて複数本を使い分けたい人向けに案内されているモデルです。
ここが良い
- 4本収納できる大容量で、長期遠征や複数人でのシェアにも対応しやすい
- 国産ブランドのため、サイズ表記や仕様がイメージしやすい
- コンディションに応じて複数本を使い分けたい長期遠征向けに案内されている
注意点
- 4点の中でも大型で、短期トリップにはオーバースペックになりやすい
- 収納本数を増やすほど総重量がかさみ、航空会社の重量上限に達しやすい点に注意が必要
■ スペック比較表
| 商品 | FCS(エフシーエス) トラベル2 ハードケース ショー… | FCS(エフシーエス) トラベル2 ハードケース フィッ… | Ocean&Earth(オーシャン&アース) ダブルコン… | TOOLS(ツールス) TLS TRAVEL BB CA… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 31,680円 | 31,680円 | 14,960円 | 13,750円 |
| 購入 | ||||
| 対応ボード長 | ショートボード 6'0"(182.9cm)まで | ショートボード・フィッシュボード 6'3"(190.5cm)まで | ショートボード 6'4"(193.0cm)基準 | モデルにより異なる(商品ページで要確認) |
| 収納本数 | 2本収納 | 2本収納 | 2本収納 | 目安4本収納 |
| パッド厚 | ボディ約10mm・ノーズ約5mm追加 | ボディ約10mm・ノーズ約5mm追加 | 約5mm(2ボードカバー部は約10mm) | — |
| キャスター | なし(ショルダーストラップのみ) | なし(ショルダーストラップのみ) | なし(取り外し可能なショルダーストラップ) | モデルにより異なる(商品ページで要確認) |
| 重量目安 | — | — | — | 本数が多い分、空のケースでもある程度の重量になる |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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サーフトリップのボードバッグは「普段用ケース」とは前提が違う
普段のポイント通いで使う1本用のデイユースケースと、サーフトリップで使うトラベルボードバッグは、似ているようで想定している使われ方がまったく異なります。デイユースケースは車の荷室に積んで自分で優しく扱うことを前提にしていますが、トラベルボードバッグは空港の預け荷物として、見知らぬスタッフによってベルトコンベアや貨物室で他の荷物と一緒に扱われることを前提に設計されています。
この違いは、パッド厚だけでなく「収納本数」「重量管理のしやすさ」「持ち運びのしやすさ(キャスターの有無)」という観点にも表れます。1本しか入らないケースで複数本のボードを運ぼうとすると、荷物の個数が増えてチェックイン手続きが煩雑になり、追加料金もその分だけかさんでいきます。逆に大きすぎる複数本用のケースを1本だけで使うと、ケース内でボードが動いてしまい、保護性能を十分に発揮できないこともあります。
また、空港では重いボードバッグをカウンターまでの長い距離、時にはエスカレーターや段差のある通路を通って自分で運ぶ必要があります。キャスター(車輪)の有無は、こうした場面での体力的な負担に直結する要素です。この記事では「このバッグさえあれば絶対に安心」という書き方はせず、航空会社のルールを事前に調べることの重要性や、パッキングの工夫といった、バッグ選び以外の準備も含めて紹介していきます。
なお、商品ごとの特徴については体感には個人差があるため、あくまで参考情報として控えめに表現しています。ボードバッグの使い勝手には、積み方や航空会社の取り扱いの丁寧さによる差が大きく、一律に断定できる性質のものではないためです。判断材料として使い、可能であれば出発前にサーフショップの店頭で実物のサイズ感を確認することをおすすめします。
この記事で扱う範囲
この記事は、飛行機を使った国内外のサーフトリップで、複数本のショートボード・ファンボードをまとめて運ぶことを想定したトラベルボードバッグ(ハードケース)を中心に扱っています。ケース自体の種類やパッド厚の基礎知識(デイユース/トラベルの違いなど)は別記事「サーフボードケース(バッグ)の選び方」で詳しく解説しているため、この記事ではサーフトリップに特有の論点に絞って紹介します。
出発前に確認したい「航空会社のサーフボード規定」
ボードバッグを選ぶ前に、まず確認しておきたいのが利用予定の航空会社のサーフボードに関する規定です。この確認を後回しにしてバッグだけ先に用意してしまうと、空港で想定外の追加料金を請求されたり、最悪の場合は搭載を断られたりするリスクがあるとされています。
航空会社によって、サーフボードの扱いは大きく異なります。一般的な受託手荷物とは別に「スポーツ用品」の追加料金が設定されていることが多く、金額は路線や航空会社ごとにまちまちです。また、1つのケースに収納できる本数の上限や、ケース自体の総重量(多くの場合20〜32kg程度が上限の目安とされる)、長さの上限が定められていることもあります。これらの規定は時期によって改定されることもあるため、出発が近づいたタイミングで航空会社の公式サイトを必ず確認することをおすすめします。
特に注意したいのが、乗り継ぎで複数の航空会社を利用する場合です。行きは大手キャリア、帰りはLCC(格安航空会社)という組み合わせだと、それぞれでサーフボードの規定・料金が異なり、片方では問題なく搭載できても、もう片方では追加料金が高額だったり、本数制限に引っかかったりすることがあるとされています。予約の段階で両方の航空会社の規定を確認し、必要であれば事前にサーフボード分の予約・申告をしておくと、当日のトラブルを減らしやすくなります。
ケース自体の重量も見落としやすいポイントです。ハードケースは空のケースだけで4〜7kg程度ある製品も多く、そこにボード本体の重量が加わります。複数本を1つのケースに詰め込みすぎると、航空会社が定める重量上限をケースの総重量が超えてしまい、追加の超過料金を取られることがあるとされています。出発前に自宅で一度、ボードを詰めた状態のケースを体重計や旅行用のはかりで実際に計量しておくことを強くおすすめします。
事前申告と保険についても確認を
一部の航空会社では、サーフボードのようなスポーツ用品を事前にオンラインで申告・予約しておくことで、当日の追加料金を抑えられたり、優先的な取り扱いを受けられたりする場合があるとされています。また、高価なボードを運ぶ場合は、航空会社の補償範囲や、旅行保険・クレジットカード付帯保険での携行品補償の適用条件についても、出発前に確認しておくと安心材料になります。
「収納本数」で選ぶ — 何本まとめて運びたいか
トラベルボードバッグの商品ページには「1-2本用」「2-3本用」「3-4本用」といった収納本数の目安が記載されています。この本数は、サーフトリップで何本のボードを持っていくかによって選ぶべき基準が変わってきます。
1週間程度の短いトリップで、波のサイズやコンディションにそこまで大きな差が出ない行き先であれば、メインボード1本と予備1本の2本用ケースで足りることが多いとされています。一方、波のサイズが日によって大きく変わる遠征先や、2〜3週間の長期トリップになると、ショートボード・ファンボード・場合によってはロングボードまで、コンディションに応じて使い分けるために3〜4本以上を持っていきたくなることもあります。
ここで注意したいのが、収納本数が多いケースほど「ケース自体の重量」と「サイズ」も大きくなるという点です。4本用のケースは1本用に比べてかなり大型・重量級になり、空港での取り回しが大変になります。また、航空会社によっては1つのケースに収納できる本数に上限を設けている場合もあるため、単純に「収納力があるほど良い」とは言い切れません。自分の行き先・日数・想定コンディションから、現実的に必要な本数を見積もることが最初のステップです。
また、複数人でサーフトリップに行く場合は、1つの大型ケースに全員分のボードをまとめて詰める方法と、各自が中〜小型のケースを持つ方法のどちらが合うかも検討する価値があります。大型ケース1つにまとめると持ち運びの手間は減りますが、1人がすべての重量を背負うことになりやすく、逆に分散させると航空会社への追加料金がケースの個数分だけかかる可能性があります。グループの人数と航空会社の料金体系を照らし合わせて判断するとよいでしょう。
「余白」を計算に入れる
収納本数の目安ぎりぎりでボードを詰め込むと、パッキング時にほとんど余裕がなくなり、緩衝材代わりのタオルやウェットスーツを追加で入れるスペースがなくなることがあります。実際に持っていく本数より少し余裕のある収納本数のケースを選んでおくと、パッキングの自由度が上がりやすいとされています。
パッキングのコツ — ボード同士のこすれと重量配分
複数本のボードを1つのケースに詰める場合、ただ並べて入れるだけでは、輸送中の振動でボード同士がこすれて傷がつきやすくなります。ここでは出発前に押さえておきたいパッキングの基本を紹介します。
まず、ボードとボードの間には緩衝材を挟むのが基本です。専用のボードソックス(ニットカバー)で1本ずつ包んでから重ねると、こすれによる傷を減らしやすいとされています。ソックスがない場合は、バスタオルや使わないウェットスーツ、着替えの衣類をボードとボードの間に詰めることでも代用でき、荷物のスペースを有効活用できます。
デッキ面(表面)同士、あるいはボトム面(裏面)同士を向かい合わせにして重ねると、フィンボックスやレールの出っ張りが干渉しにくく、パッキングしやすいとされています。フィンを外して収納できるモデルであれば、可能な限りフィンを外し、フィン本体は別途タオルなどで包んでケース内のポケットや隙間に収納すると、フィンの破損とケース内部の傷の両方を防ぎやすくなります。
重量配分についても意識しておきたいポイントです。1つのケースに全ての重いボードを片側に寄せて詰めてしまうと、持ち運ぶ際にバランスが悪くなり、キャスターを使っていても操作しにくくなることがあります。長さの近いボードを組み合わせ、重量がなるべく均等に分散するように配置すると、運搬時の取り回しがしやすくなるとされています。
最後に、出発前に必ず一度、実際にパッキングした状態のケースの総重量を計量しておくことです。航空会社の規定上限に近い、あるいは超えている場合は、ボードの本数を減らすか、他の受託手荷物に荷物を分散させるなどの調整が必要になります。空港のカウンターで初めて重量オーバーが発覚すると、その場で高額な追加料金を求められることがあるとされています。
ワックスは事前に落としておく
気温の高い環境や貨物室内でワックスが溶けてケース内部やボード同士に付着することがあるとされています。長距離のトリップに出る前には、デッキ面のワックスを一度きれいに落としておくか、ワックスコームで表面を整えておくと、到着後のトラブルを減らしやすくなります。
空港での持ち運びを楽にする — キャスターと体への負担
パッキングを終えたトラベルボードバッグは、ボード本数やケースの重量によっては総重量が20kgを超えることも珍しくありません。この重さを、駐車場からチェックインカウンター、乗り継ぎの移動、到着後のレンタカー乗り場まで、自分で運びきる必要があります。
キャスター(車輪)が付いているモデルは、平坦な床の上であれば転がして移動できるため、体への負担を大きく減らせるとされています。特に複数本用の大型・重量級のケースを選ぶ場合は、キャスターの有無を重視して選ぶ価値があります。ただし、キャスターが付いている分だけケース自体の重量や価格は上がる傾向があり、砂浜や砂利道、段差の多い経路ではキャスターがあってもうまく転がせない場面もある点は理解しておく必要があります。
キャスターがないモデルの場合は、肩掛け用のストラップの太さ・パッド入りかどうかも確認しておきたいポイントです。細いストラップのまま長距離を担ぐと、肩への負担が集中しやすくなります。可能であれば、太めでパッドの入ったストラップを備えたモデルを選ぶか、別売りの肩当てパッドを追加することを検討してください。
また、無理な体勢で重いケースを持ち上げようとすると、腰や肩を痛める可能性があります。特にロングボードを含む複数本用のケースは総重量がかなりのものになりやすいため、一人で無理に持ち上げようとせず、同行者に協力してもらう、空港のカートを積極的に利用するなど、自分の体力に合わせた運び方を心がけてください。腰や肩に痛みや違和感が続く場合は、無理をせず医療機関や専門家に相談することをおすすめします。
目的別に見る2つの系統
ここまで見てきた収納本数・重量・キャスターの組み合わせによって、市販のトラベルボードバッグはおおよそ2つの系統に分けられます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、選ぶ際の目安として使ってください。
■ コンパクト・軽装トリップ型
1-2本収納のコンパクトなハードケースが中心です。短期間のトリップや、行き先のコンディションがある程度読める場合に選びやすく、キャスターなしのモデルでも比較的扱いやすい重量に収まりやすいとされています。
■ 多本数・長期遠征型
2〜5本以上を収納できる大型ケースが中心です。長期のトリップや、波のサイズに応じてボードを使い分けたい遠征向けで、キャスター付きのモデルを選ぶことで空港での取り回しの負担を抑えやすくなります。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にサーフトリップ用のボードバッグを選ぶ手順を3つのポイントに整理しました。
- 1航空会社の規定を確認する。利用予定の航空会社(乗り継ぎがあれば全て)のサーフボードに関する追加料金・重量上限・本数上限を、出発が近いタイミングで公式サイトで確認します。
- 2持っていく本数と最長のボードを決める。行き先の日数・想定コンディションから現実的に必要な本数を見積もり、いちばん長いボードのサイズを基準に対応サイズを確認します。
- 3運び方をシミュレーションする。空港までの移動手段、乗り継ぎの有無、現地での移動距離を思い浮かべ、キャスターの必要性とストラップの持ちやすさを確認したうえで、ケースの重量と収納本数のバランスを最終判断します。
初めての海外サーフトリップなら
初めて海外にボードを持っていく場合は、まず現地の常連サーファーやツアー会社に、その空港・航空会社でのサーフボードの扱われ方についてあらかじめ聞いておくと、想定外のトラブルを減らしやすくなります。
帰りの荷物にも注意 — 濡れたウェットスーツとボードの砂
行きのパッキングだけでなく、帰国・帰宅時の荷物についても事前に考えておくと、旅先でのトラブルを減らしやすくなります。
現地で使用したウェットスーツやラッシュガードは、濡れたまま・砂が付いたままケースに詰め込むと、ケース内部やボードに湿気と砂が残り、カビや傷の原因になることがあるとされています。可能であれば、宿泊先で真水にさらして砂と塩分を落とし、ある程度乾かしてからビニール袋に入れて収納すると、他の荷物への影響を抑えやすくなります。
帰りの便では、行きよりもお土産などで荷物全体の重量が増えていることが多く、ボードケースの重量オーバーに気づきにくいという声もあります。空港のチェックイン前に、可能であれば手荷物の一部を機内持ち込みに回すなど、事前に総重量を調整しておくことをおすすめします。
最後に、帰国後はできるだけ早くケースからボードを取り出し、ボード・ケースともに陰干ししておくことです。長期間ケースに入れっぱなしにしておくと、内部にこもった湿気がカビや嫌なにおいの原因になることがあるとされています。次のトリップに向けて、ケース自体のジッパーや車輪の動きも一緒に点検しておくと、長く使い続けやすくなります。
海の生き物によるケガについても事前に確認を
行き先によっては、クラゲなどの海洋生物による刺傷や、リーフでの擦り傷といったリスクも旅行の一部として考えておく必要があります。現地のサーフショップやライフガードに、その時期・エリア特有の注意点を確認しておくと安心です。もし刺されたり大きなケガをしたりした場合は、自己判断で様子を見ず、現地の医療機関や専門家に相談することをおすすめします。
よくある質問
Q航空会社のサーフボード追加料金は、どのタイミングで確認すればいいですか?
A航空券を予約した直後と、出発が近づいたタイミングの2回確認することをおすすめします。規定が改定されることもあるため、直前にもう一度、利用する全ての航空会社(乗り継ぎがあれば全区間)の公式サイトでスポーツ用品・サーフボードに関する規定を確認しておくと安心です。
Q何本用のケースを選べばいいか迷います。目安はありますか?
A短期間で行き先のコンディションがある程度読めるトリップなら1〜2本用、長期の遠征や波のサイズが大きく変わる行き先なら3本以上を検討する人が多いとされています。実際に持っていく予定の本数を具体的に数えたうえで、少し余裕を持たせた収納本数のケースを選ぶのが基本です。
Qキャスター付きとキャスターなし、どちらを選ぶべきですか?
A複数本収納で総重量がかさみやすい大型ケースを選ぶ場合は、空港での取り回しの負担を減らせるキャスター付きモデルが向いているとされています。1〜2本用のコンパクトなケースであれば、キャスターなしのショルダーストラップタイプでも十分に扱いやすいことが多いです。
Qケースに入れれば飛行機での破損は完全に防げますか?
Aパッドの厚いトラベルケースであっても、航空会社の預け荷物の取り扱いや、極端な圧力・衝撃を完全に防げるとは限らないとされています。ケースの保護性能だけに頼らず、緩衝材を使ったパッキングの工夫や、利用する航空会社の規定の事前確認と組み合わせることをおすすめします。
Qボード同士がこすれて傷つくのが心配です。何か対策はありますか?
Aボードソックス(ニットカバー)で1本ずつ包んでから重ねる、あるいはタオルやウェットスーツをボードの間に詰めるといった方法で、輸送中のこすれによる傷を減らしやすいとされています。デッキ面同士・ボトム面同士を向かい合わせにして重ねると、フィンボックスなどの出っ張りが干渉しにくいとも言われています。
Q重量オーバーが心配です。出発前にできることはありますか?
A自宅で実際にパッキングした状態のケースを、体重計や旅行用のはかりで計量しておくことをおすすめします。航空会社の規定上限に近い、あるいは超えている場合は、ボードの本数を減らす、他の受託手荷物に荷物を分散させるなどの事前調整で、空港での想定外の追加料金を避けやすくなります。
Q重いケースを運ぶときに気をつけることはありますか?
A複数本用のケースは総重量がかなりのものになりやすいため、無理な体勢で一人で持ち上げようとせず、同行者に協力してもらう、空港のカートを利用するなど、自分の体力に合わせた運び方を心がけてください。腰や肩に痛みや違和感が続く場合は、無理をせず医療機関や専門家に相談することをおすすめします。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

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向いている人:1〜2週間程度の短めのトリップで、メイン+予備の2本を運びたい人
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