SPOGEARSPOGEARジム・スタジオ比較
初心者向けサーフボードの選び方とおすすめ4選
サーフィン

初心者向けサーフボードの選び方とおすすめ4選

これからサーフィンを始める人向けに、ボード選びで見るべき「レングス」「ボリューム」「素材・構造」「フィン構成」の読み方をやさしく解説。候補になりやすい初心者向けサーフボード4点も比較しています。

公開:更新:執筆:SPOGEAR編集部

本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。掲載商品は編集部が楽天市場・Yahoo!ショッピングで販売実態を確認したうえで選定しており、広告主の意向で評価を変えることはありません。編集方針を見る →

「週末は海の近くで過ごしたい」「動画で見たサーフィンを自分でもやってみたい」と思い立って道具を探し始めると、まず最初にぶつかる壁が「サーフボード選び」です。サーフショップの店頭やネット通販には、ショートボード、ファンボード、ロングボード、ソフトボードといった名前のボードがずらりと並び、レングス(長さ)やボリューム(浮力)、フィンの本数まで細かく仕様が書かれています。専門用語が多いうえに、SNSでプロサーファーが乗っている尖った形のボードに憧れて、いきなり同じようなショートボードを選んでしまう人も少なくありません。ですが、サーフボードは波に対してどれだけ浮きやすいか、安定して立ちやすいかが形状によって大きく変わる道具です。自分の体格や経験値に合わないボードを選んでしまうと、そもそも波に乗れず、パドリング(腕で漕ぐ動作)だけで体力を使い果たしてしまうことも珍しくありません。この記事では、専門用語を一つずつやさしい言葉に置き換えながら、初心者がどこを見てサーフボードを選べばいいかを整理しました。最後には、比較検討の対象になりやすい4点も比較しています。

この記事でわかること

  • ボード選びは「見た目のかっこよさ」で失敗しやすい
  • そもそもボードの仕様で何が変わるのか
  • 「レングス(長さ)」の読み方 — 波の捕まえやすさを左右する
  • 「ボリューム(浮力)」の読み方 — 立ちやすさを左右する数字
  • 「素材・構造」の読み方 — ソフトボードとハードボードの違い
  • 「フィン構成」の読み方 — 安定性と操作性のバランス
先にランキングを見る

初心者におすすめのサーフボード4選

以下、実際の候補として選んだものを紹介します。念のため触れておくと、これらに乗れば必ず波に乗れる、という話ではありません。いずれもメーカーの商品ページ上で「初心者向け」「ビギナー」として案内されているものを中心に、レングス・ボリューム・価格帯のバランスが異なる4点を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、在庫状況やサイズ・カラーによって変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズを確認してください。

4点を並べると、レングス・ボリュームと価格帯の違いで役割が分かれているのが分かります。ソフテックは6'4"とコンパクトで持ち運びやすいモデル、キャッチサーフは8'0"・86Lという大きな浮力でブランドの安心感も兼ね備えたモデル、NSPはスクール採用実績のある耐久性重視のロングボード、オーシャン&アースは7'0"・60Lというバランス型という役割を持つモデルです。

選ぶべき一台は、体重や体力、そして車への積み込みのしやすさや保管スペースによっても変わります。まずコンパクトさを優先するなら1本目(ソフテック)、とにかく浮力を確保して波を捕まえやすくしたいなら2本目(キャッチサーフ)、安全設計と耐久性を重視するなら3本目(NSP)、バランス重視で失敗を避けたいなら4本目(オーシャン&アース)、という選び方をすると外しにくいでしょう。価格・仕様は今後変更される場合があるため、購入前に商品ページで最終確認をおすすめします。

体重が70kgを超える人や、パドリングに不安がある人は、ソフテックのようなコンパクトなモデルよりも、キャッチサーフやNSPのようにボリュームの大きいモデルから検討したほうが、最初の数回で波に乗れる可能性を高めやすいとされています。逆に、水泳やボディボードなどの経験があり、体力に自信がある人は、比較的コンパクトなモデルでも早い段階で扱えるようになることがあります。

また、今回はいずれも「初心者向け」「ファンボード」として商品ページに明記されているものを選びましたが、ボード選びに正解は一つではありません。同じレングス・同じ「初心者向け」を謳うモデルでも、メーカーごとにアウトライン(輪郭)やロッカー(反り具合)には違いがあります。可能であれば、この4点に近い仕様のモデルをサーフスクールのレンタルで実際に試乗してみると、自分により合う1本が見つかりやすくなります。

No.1キャッチサーフ(CATCH SURF) ODYSEA 8'0" LOG-JOHNNY REDMOND
ソフトボードの定番ブランド

キャッチサーフ(CATCH SURF) ODYSEA 8'0" LOG-JOHNNY REDMOND

参考価格55,440円

ソフトボードのパイオニアとして知られるキャッチサーフの代表的なロングノーズ・ファンボード。サーフィン・レジェンドの一人であるジョニー・レドモンドが監修したシェイプで、幅広いテイクオフと低速時の安定感を意識した設計とされています。着脱式のトライフィン仕様。

こんな人に世界的な定番ブランドで、まず1本目を安心して選びたい人
レングス8'0"(約244cm)
ワイズ(幅)23.0"(約58cm)
シックネス(厚み)3.375"(約8.6cm)
ボリューム86L
フィン構成トライフィン(着脱式)
素材ソフトトップ構造・HDPEチャンネルボトム

ここが良い

  • ソフトボードのパイオニアブランドで、世界的に流通実績があり安心感がある
  • 86Lという大きめのボリュームで、体重が重めの人でも沈みにくいとされる
  • デッキ全面がソフト素材で、接触時の衝撃を抑えやすいとされる

注意点

  • 8フィートとサイズが大きく、車への積み込みや持ち運びにはやや手間がかかる
  • ソフトボード全般に言えることだが、慣れてきた後の操作性はハードボードに劣るとされる
No.2ソフテック(Softech) BOMBER(ボンバー)6'4"
コンパクトで取り回しやすい

ソフテック(Softech) BOMBER(ボンバー)6'4"

参考価格42,350円

ショートボードに近いアウトラインを持ちながら、ボリュームを確保して扱いやすさを意識したパフォーマンス・ソフトボード。FCS2フィンボックスに対応し、ある程度波に乗れるようになった段階でも使いやすいとされるモデルです。

こんな人に多少の運動経験があり、コンパクトなボードから始めたい人
レングス6'4"(約193cm)
ボリューム56L
耐荷重目安約95kg
フィンボックスFCS2対応
ストリンガー2本
対応シーンファンボード・小波でのショートボード練習

ここが良い

  • 4点の中で最もコンパクトなサイズで、持ち運びや取り回しの負担が少ない
  • 4点の中で価格が最も手頃な部類に入る
  • FCS2フィンボックス対応で、将来的にフィン構成を変える楽しみもある

注意点

  • 6'4"とレングスが短めで、体重が重い人や運動経験が少ない人には浮力が足りないと感じる場合がある
  • 4点の中では初心者向けというよりファンボード寄りの位置づけで、最初の数回は波を捕まえにくいと感じることがある
No.3エヌエスピー(NSP) P2 SURF LONGBOARD SOFTBOARD
スクール採用実績のあるロングボード

エヌエスピー(NSP) P2 SURF LONGBOARD SOFTBOARD

参考価格63,800円前後(サイズにより変動、記事執筆時点の目安)

サーフスクールやレンタルショップでも採用例が多いとされる、耐久性重視の「P2」構造を採用したロングボード。厚めのラウンドノーズとワイドなアウトラインで、波を捕まえやすいテイクオフをサポートする設計とされています。ノーズ・テールにはバンパーを備え、衝突時の衝撃を抑える工夫がされています。

こんな人に安全設計を重視しつつ、長く使えるロングボードを探している人
レングス8'2" / 9'2"(サイズ展開あり)
構造EPSコア+グラス積層・EVAデッキパッド
ボトム素材HDスリック(耐久性重視)
安全設計ノーズ・テールにバンパー付き
フィンソフトフィン付属
対応シーンサーフスクール・レンタル・初心者の自主練習

ここが良い

  • サーフスクールでの採用実績があるとされ、耐久性・安全設計の面で安心感がある
  • ノーズ・テールのバンパーで、接触時の衝撃を抑えやすいとされる
  • 複数サイズから選べ、体格に合わせて検討しやすい

注意点

  • 4点の中でも比較的大きく重いサイズで、一人での持ち運びには慣れが必要な場合がある
  • 価格はソフトボードの中では高めの部類に入る
No.4オーシャン&アース(OCEAN&EARTH) EZI-RIDER 7'0"
スクールでも見かける定番モデル

オーシャン&アース(OCEAN&EARTH) EZI-RIDER 7'0"

参考価格46,200円前後(記事執筆時点の目安)

日本国内のサーフィンスクールでも使用例が多いとされる定番のソフトボード。中心部に埋め込まれた3本のストリンガーでねじれを抑え、ロッカー(反り)を維持しやすい設計とされています。着脱式フィンボックスを採用し、破損時の交換もしやすいモデルです。

こんな人にバランスの取れた1本目を、スクールでも実績のあるモデルから選びたい人
レングス7'0"(約213cm)
ワイズ(幅)21 5/8"(約55.0cm)
シックネス(厚み)3 5/16"(約8.5cm)
ボリューム60L
フィンソフトPUフィン3枚・着脱式ボックス
対応シーンサーフスクール・初心者の自主練習・キッズ利用

ここが良い

  • 国内のサーフスクールでの採用例が多いとされ、扱いやすさの面で実績がある
  • 7'0"というレングスと60Lのボリュームで、初めての1本としてバランスが取れている
  • ソフトPUフィンで、接触時の衝撃を抑えやすいとされる

注意点

  • カラー展開によっては人気サイズが早期に品切れになることがある
  • 4点の中では標準的な価格帯で、突出した安さはない
価格を確認しています
楽天市場送料無料
¥ ---
見る
Yahoo!送料無料
¥ ---
見る
Amazon
価格はストアで確認
見る

■ スペック比較表

商品キャッチサーフ(CATCH SURF) ODYSEA 8'0" LOG-JOHNNY REDMONDキャッチサーフ(CATCH SURF) ODYSEA 8…ソフテック(Softech) BOMBER(ボンバー)6'4"ソフテック(Softech) BOMBER(ボンバー)6…エヌエスピー(NSP) P2 SURF LONGBOARD SOFTBOARDエヌエスピー(NSP) P2 SURF LONGBOAR…オーシャン&アース(OCEAN&EARTH) EZI-RIDER 7'0"オーシャン&アース(OCEAN&EARTH) EZI-R…
参考価格55,440円42,350円63,800円前後(サイズにより変動、記事執筆時点の目安)46,200円前後(記事執筆時点の目安)
購入
レングス8'0"(約244cm)6'4"(約193cm)8'2" / 9'2"(サイズ展開あり)7'0"(約213cm)
ワイズ(幅)23.0"(約58cm)——21 5/8"(約55.0cm)
シックネス(厚み)3.375"(約8.6cm)——3 5/16"(約8.5cm)
ボリューム86L56L—60L
フィン構成トライフィン(着脱式)———
素材ソフトトップ構造・HDPEチャンネルボトム———
耐荷重目安—約95kg——
フィンボックス—FCS2対応——
ストリンガー—2本——
対応シーン—ファンボード・小波でのショートボード練習サーフスクール・レンタル・初心者の自主練習サーフスクール・初心者の自主練習・キッズ利用
構造——EPSコア+グラス積層・EVAデッキパッド—
ボトム素材——HDスリック(耐久性重視)—
安全設計——ノーズ・テールにバンパー付き—
フィン——ソフトフィン付属ソフトPUフィン3枚・着脱式ボックス

※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。

※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。

サーフィンでよく買われる道具

この記事を読んでいる人がよく使うサービス

PR
専門店ムラサキスポーツ 公式通販

スケートボード・サーフ・スノーの横乗り系専門店の公式オンラインストア

無料体験・詳細を見る →

※ アフィリエイトプログラムを利用しています。料金・キャンペーンは変動するため最新情報は各公式サイトでご確認ください。

ボード選びは「見た目のかっこよさ」で失敗しやすい

サーフィンを始めたばかりの頃は、雑誌やSNSで見かけるボードの違いなんてどれも似たようなものだと感じるかもしれません。ですが実際には、同じ「サーフボード」というくくりの中でも、長さや厚み、ボリューム(浮力の量)によって、波を捕まえやすさや安定して立てるかどうかがまったく変わってきます。プロサーファーが使っているような短くて薄いショートボードをそのまま初めての1本として選んでしまうと、浮力が足りず、波に押されて前に進む力(テイクオフ)を得づらいため、何本も波を見送ることになりがちです。

逆に言えば、ボードの特性を知ったうえで「今の自分に合うタイプ」を選ぶだけで、波に乗れる回数や上達のスピードは大きく変わります。サーフスクールの体験レッスンで、まず全員が大きくて厚みのあるソフトボードから始めるのも同じ理由です。道具の特性を理解して選ぶことは、かっこよく見えるかどうかというより、波に乗る楽しさを早く体感して、サーフィンを続けやすくするための土台づくりに近いものだと考えてください。

この記事では「このボードに乗れば誰でもすぐ立てる」というような書き方はしません。ボードとの相性には体重や体力、運動経験、そして練習する海のコンディションによっても個人差があるためです。その代わり、商品ページに並ぶ言葉がそれぞれ何を意味していて、初心者にとってどのあたりが無難な目安になるのかを、できるだけ具体的に説明していきます。

また、サーフショップの店頭では、繁忙期だとスタッフに詳しく説明してもらう時間が取れないこともあります。ネット通販であればなおさら、商品ページの言葉を自分で読み解く必要があります。専門用語を知らないまま「価格が手頃だったから」「デザインが好みだったから」という理由だけで選んでしまうと、後になって「思っていたより波に乗れない」と感じるケースも珍しくありません。言葉の意味さえ分かってしまえば、店頭でもネットでも同じ基準で比較できるようになります。

なお、この記事は主にビーチブレイク(砂浜の海岸)で、これからテイクオフの練習を始める人が最初の1本として選ぶボードを想定しています。すでにある程度波に乗れるようになった人が、上達に合わせてショートボードへステップアップする段階の選び方とは基準が異なる部分がある点はあらかじめご了承ください。

この記事のスタンス

商品ごとの特徴については感じ方には個人差があるため、断定的な表現は避けています。ボードとの相性には体格や体力、経験による個人差が大きく、必ずしも同じ結果になるとは限らないためです。判断材料として使い、可能であればサーフショップのスタッフや、通っているスクールのインストラクターに相談したうえで選ぶことをおすすめします。

そもそもボードの仕様で何が変わるのか

サーフボードの商品ページには、レングス(長さ)、ボリューム(体積・浮力)、素材・構造、フィンの本数や種類など、さまざまな情報が並んでいます。すべてを一度に理解する必要はありませんが、初心者がまず押さえておきたいのは「レングス」「ボリューム」「素材・構造」「フィン構成」の4つです。この4つを見るだけで、そのボードが「浮力重視の入門用」なのか「機動性重視の上級者向け」なのかが、おおよそ判断できます。

たとえるなら、レングスは自転車で言うタイヤの大きさ、ボリュームは浮き輪の空気の量、素材・構造は車体の頑丈さと軽さのバランス、フィン構成は舵の効きに関わる要素です。長さがあり、ボリュームも十分なボードは、波が小さいうちからでも押されやすく、立ったあとも安定しやすいとされています。初心者のうちは「波を捕まえやすいこと」と「立ったあとに安定すること」を優先したほうが、サーフィンそのものへの抵抗感を減らしやすくなります。

一方で、レングスやボリュームが大きいボードは、慣れてきたときに「取り回しがしづらく、方向転換に力が要る」と感じることもあります。これは安定性と機動性のトレードオフで、どちらが正解ということではありません。まずは「今の自分は波に乗れる回数を増やしたい時期なのか、それとも多少不安定でも小回りの利くボードを試したい時期なのか」を意識しておくと、商品ページの説明が意味を持って見えてきます。

もう一つ見落とされがちなのが、最初の1本で波に乗れた成功体験が継続のモチベーションに与える影響です。何時間もパドリングし続けても波に乗れないと、サーフィン自体を楽しいと感じる前に嫌になってしまう人もいます。逆に、浮力のあるボードであれば「今日も波に乗れた」という感覚を早く積むことができ、結果として通う頻度そのものが伸びやすくなります。ボード選びは技術の話であると同時に、続けやすさを左右する要素でもあると考えてください。

また、体重や体力の違いも無視できません。サーフィンは年齢や性別を問わず楽しめるスポーツですが、体重が重い人ほど、同じ長さのボードでも沈みやすく、浮力不足を感じやすくなります。商品ページの説明を見るときは、一般的な目安と同時に「自分の体重に対してボリュームが足りているか」という視点も判断材料に加えてみてください。

「レングス(長さ)」の読み方 — 波の捕まえやすさを左右する

レングスとは、ボードの先端(ノーズ)から末端(テール)までの長さのことで、「7'0"(7フィート)」のようにフィート・インチ表記で示されます。商品ページには必ずと言っていいほど記載されている基本スペックで、まずはこの数字を確認するのが基本になります。

初心者にまず勧められやすいのは、7フィート台後半から9フィート台までの長めのボードです。長さがある分、水に接する面積が広くなり、少ない力でも波の力を受けて前に進みやすいとされています。パドリングの推進力も得やすく、波待ちの間の安定感にもつながります。逆にプロサーファーが使うような6フィート前後のショートボードは、波の上で小回りが利き機敏な動きがしやすいとされていますが、浮力が小さく波を捕まえるタイミングがシビアなため、初めてのテイクオフには不向きとされています。

中には7フィート台でも幅(ワイズ)や厚み(シックネス)を確保して浮力を補っているモデルもあり、いわゆる「ファンボード」と呼ばれるジャンルにあたります。まずは7'6"〜9'0"程度で、初心者向け・ファンボードと案内されているモデルを基準に検討するとイメージしやすいでしょう。

レングスは主に波の捕まえやすさに影響しますが、持ち運びのしやすさとも関係が深い要素です。長いボードほど浮力があり安定しやすい一方、車への積み込みや波打ち際までの移動でかさばりやすくなります。まだサーフィンに慣れていないうちは、多少の取り回しの手間よりも波に乗りやすいことを優先したほうが、恩恵を感じやすい部分です。

「ボリューム(浮力)」の読み方 — 立ちやすさを左右する数字

ボリュームとは、ボード全体の体積を「L(リットル)」という単位で表したもので、数字が大きいほど浮力が高いことを意味します。近年のボードの商品ページには、レングスやワイズだけでなく、このボリューム表記が併記されていることが多くなっています。

初心者の場合、体重(kg)に対しておおよそ「体重÷2」前後、あるいはそれ以上のリットル数が目安になるとされています。たとえば体重60kgの人であれば30L以上、余裕を持ちたい場合は40L前後のボリュームがあると、パドリング中や波待ち中に沈みにくく、安定してテイクオフの練習に集中しやすいと言われています。ただしこれはあくまで一般的な目安であり、体力や泳力、これまでの水上スポーツの経験によっても適したボリュームは変わります。

ボリュームが大きいボードは、波に押されて進み始めるタイミングも早くなりやすく、テイクオフの成功率を上げやすいとされています。一方で、慣れてきたころに「板の上で身体を動かしづらい」「小さい波でも進みすぎてしまう」と感じることもあります。これも安定性と操作性のトレードオフであり、最初の1本を選ぶ段階では、操作性よりも安定性を優先したほうが挫折しにくいでしょう。

なお、ソフトボード(後述する素材のやわらかいタイプ)は、同じレングスのハードボードに比べて厚みが出やすく、結果的にボリュームが確保されやすい傾向があります。商品ページにボリューム表記がない場合は、レングスとあわせて「厚み(シックネス)」や「幅(ワイズ)」の数値も確認し、極端に薄い・細いボードではないかをチェックしておくと安心です。

「素材・構造」の読み方 — ソフトボードとハードボードの違い

サーフボードの素材・構造は大きく「ソフトボード(フォームボード)」と「ハードボード(エポキシ/PU)」に分かれます。商品ページには「EPSコア」「エポキシ樹脂」「ポリウレタン(PU)」「デッキパッド」といった専門用語が並ぶことが多く、これらが何を意味するかを知っておくと選びやすくなります。

初心者に最も勧められやすいのは、デッキ(表面)全体がやわらかいフォーム素材で覆われた「ソフトボード」です。表面がクッション性のある素材でできているため、ボードが自分や他の人に接触したときの衝撃を抑えやすいとされ、多くのサーフスクールで教材用として採用されています。値段も比較的手頃な帯(3〜7万円程度)に収まりやすく、初期投資を抑えたい人にも選ばれやすいタイプです。

一方、「ハードボード」は表面が硬いエポキシ樹脂やポリウレタンで作られており、波の上での反応が鋭く、上級者ほど好んで使う傾向があります。エポキシ素材はPU素材に比べて軽量で耐久性が高いとされる一方、価格が高めになりやすく、衝撃を受けたときの痛みもソフトボードより大きくなりやすいと言われています。初めての1本としては、まずはソフトボードから始め、波に乗れるようになってからハードボードへのステップアップを検討するという流れが一般的です。

また、フィン(後述)を取り付けるボックス部分の構造や、ノーズ・テールに衝撃吸収材(バンパー)が付いているかどうかも、初心者にとっては安全面で見ておきたいポイントです。バンパー付きのモデルは、ボードの先端が自分や周囲の人に当たった際の衝撃を和らげやすいとされ、混雑したビーチで練習することが多い人には特に検討する価値があります。

衝突・接触によるケガについて

サーフボードは硬さのある道具であり、フィンやノーズが身体や他のサーファーに接触するとケガにつながる可能性があります。ソフトボードやバンパー付きモデルはリスクを抑えやすいとされていますが、リスクをゼロにするものではありません。周囲に人がいる場所での練習や、混雑時の利用には十分注意し、可能であればライフセーバーやインストラクターが常駐する海水浴場・サーフスクールで練習することをおすすめします。

「フィン構成」の読み方 — 安定性と操作性のバランス

フィンはボード底面に取り付けられた、水の抵抗を利用して直進性や回転性を生み出すパーツです。商品ページには「シングルフィン」「ツインフィン」「スラスター(トライフィン)」「クアッドフィン」といった構成の名前が書かれており、本数や配置によって走りの特性が変わります。

初心者向けのファンボード・ソフトボードでは、3枚のフィンを使う「スラスター(トライフィン)」構成が採用されていることが多く、直進安定性と多少の操作性を両立しやすいとされています。フィンが着脱式(フィンボックスに差し込む方式)になっているモデルであれば、破損時の交換もしやすく、初心者のうちは特別な理由がない限り、まずは標準のフィン構成のまま使うことをおすすめします。

中には安全性を重視して、先端が丸く柔らかい「ソフトフィン」を採用しているモデルもあります。ハードボードに使われる硬いFCS・FCS2フィンに比べて、接触時の衝撃を抑えやすいとされ、初めてのボードや子ども・ファミリー向けのモデルによく見られる仕様です。フィンの素材や形状も、購入前に商品ページで確認しておくとよいでしょう。

フィンの数や種類を自分で選びたくなる場面が出てくるのは、ある程度波に乗れるようになり、ボードの操作性にこだわりが出てきてからで十分です。最初の1本では、フィン構成そのものよりも、上で説明したレングス・ボリューム・素材のほうが優先度の高いチェックポイントだと考えてください。

目的別に見る3タイプ

ここまで見てきたレングス・ボリューム・素材の組み合わせによって、市販のサーフボードはおおよそ3つの系統に分けられます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、店頭やネットショップで「このボードはどのタイプだろう」と判断する目安として使ってください。自分がどのタイプに近いかを先に決めておくと、数ある商品ページを一つずつ読み込まなくても、説明文を見た瞬間にある程度の当たりをつけられるようになります。

■ 入門・ソフトボード型

ソフト素材のデッキ・7〜9フィート台・厚めのボリュームという組み合わせが多いタイプです。波を捕まえやすく、接触時の衝撃も抑えやすいとされ、これからサーフィンを始める人、まだ立てるかどうか不安な人に向いているとされています。

■ ファンボード・オールラウンド型

7〜8フィート前後で、ソフトボードよりもやや反応が鋭いハードボード寄りの構造を持つタイプです。ある程度波に乗れるようになった人が、機動性を意識し始めた2本目として選ばれやすい系統です。

■ ショートボード・パフォーマンス型

6フィート前後で、薄く軽量な設計が多いタイプです。波の上での反応や小回りを重視した設計とされる一方、浮力が小さく、波を選ばずに乗るにはある程度の経験が必要とされています。競技志向・上級者向けです。

選び方の3ステップ

ここまでの知識を踏まえて、実際にサーフボードを選ぶ手順を3つに分けて整理しました。この流れで検討していくと、専門用語に惑わされずに候補を絞り込みやすくなります。焦って1本目から完璧なボードを選ぼうとする必要はありません。まずはこの3ステップで大きく外さない選択をして、実際に使いながら自分の好みを見つけていくつもりで進めてください。

  1. 1まずは体重と体力を目安にレングス・ボリュームを大まかに把握する。体重が重めの人や、これまで運動習慣が少なかった人ほど、長め・厚めのボードから検討すると外しにくくなります。最初から6フィート前後のショートボードを選ぶのは、よほど水上スポーツの経験が豊富な人以外にはおすすめしません。
  2. 2素材・構造で候補を絞る。目安として、デッキ全体がソフト素材で覆われた「ソフトボード」で、初心者向け・ファンボードと案内されているモデルを3〜5点ほどリストアップします。この時点ではブランドやデザインにこだわりすぎず、まずこの条件で機械的に絞り込むのがコツです。
  3. 3可能であればサーフスクールやレンタルで試乗する。実際に水に浮かべたときの安定感や、パドリングのしやすさは、商品ページの写真だけでは分かりません。多くのサーフスクールでは体験レッスンでボードのレンタルができるため、購入前に何度か異なるサイズ・タイプに乗ってみるのが確実です。試乗が難しい場合は、口コミレビューで体重や体格に近い人の感想を探すのも参考になります。

購入前にレンタル・スクールで試すのがおすすめ

サーフボードとの相性は体重や体力、泳力によって個人差が大きく、同じ「初心者向け」表記でも合う・合わないがはっきり分かれることがあります。いきなり購入する前に、サーフスクールの体験レッスンやレンタルボードで何度か練習し、自分がどの程度のサイズ・浮力を必要としているかを把握してから選ぶと失敗しにくくなります。

サイズ選びで失敗しないために

サーフボードは、多くのモデルが複数のレングス展開を用意していますが、「初心者向け」という表記だけを見て安易に選ぶと、自分の体格に対して浮力が不足したり、逆に大きすぎて取り回しに苦労したりすることがあります。ここでは通販でボードを選ぶ際に、特に確認しておきたいポイントを整理します。

まず、体重に対するボリュームの目安を必ず確認しましょう。前述のとおり「体重÷2」前後、あるいはそれ以上のリットル数があると、パドリング中や波待ち中に沈みにくいとされています。商品ページにボリューム表記がない場合は、レングス・ワイズ・シックネスの数値から他の同レングス帯のモデルと比較し、極端に細い・薄いボードではないかを確認するとよいでしょう。

次に、身長や腕の長さも重要な要素です。極端に長いボードは、パドリング時にボードの先端まで手が届きにくく、方向転換がしづらいと感じることがあります。逆に短すぎるボードは浮力不足になりやすいため、身長・体重の両方を踏まえたうえで、レングス・ボリュームのバランスを見るようにしてください。

また、練習する海のコンディション(波の大きさ、混雑具合)によっても適したサイズは変わります。小さい波が多いビーチで練習することが多いなら、より浮力のあるボードのほうが波を捕まえやすく、混雑したビーチで練習することが多いなら、周囲との接触リスクを考えてバンパー付き・ソフト素材のモデルを優先するといった考え方もできます。

通販で失敗しないためのチェックリスト

購入前に「①体重に対してボリューム(L)が十分か確認したか」「②ソフトボードかハードボードか、素材・構造を確認したか」「③そのブランド・シリーズのレビューで体格に近い人の感想を確認したか」の3点をチェックしておくと、通販でのサイズ選びの失敗を減らしやすくなります。

買ったあとに気をつけたいこと

サーフボードは買って終わりではなく、リーシュコード(流れ止め)やワックスなど、安全に使うための付属品や消耗品を合わせて用意する必要があります。特に初心者のうちは見落としがちな点をいくつか挙げておきます。

まずリーシュコード(足首とボードをつなぐコード)です。ボードから離れてしまうと、周囲のサーファーや海水浴客にボードがぶつかる危険があるため、練習の際は必ずリーシュコードを装着するようにしてください。リーシュコードの長さはボードのレングスに合わせて選ぶのが基本で、短すぎても長すぎても扱いにくくなるとされています。用途に合った長さの選び方に自信がない場合は、購入したショップのスタッフに確認することをおすすめします。

次に、ワックス(デッキ表面に塗る滑り止め)です。ソフトボードの多くはデッキ表面がすでに滑りにくい素材でできているためワックス不要とされていますが、ハードボードの場合はワックスを塗らないと足元が滑りやすく、テイクオフの失敗につながることがあります。購入したボードがどちらのタイプかを確認し、必要であれば水温に合ったワックスを用意しましょう。

安全面では、練習を始める前に、その海岸のルール(サーフィン可能エリア、遊泳エリアとの区分、離岸流の情報など)を確認することも大切です。海の状況は日によって大きく変わるため、初めて行く海岸では、地元のサーフショップやライフセーバーに当日のコンディションを確認してから海に入ることをおすすめします。また、耳に水が入りやすい環境が続くことで「サーファーズイヤー」と呼ばれる症状が起こるとされる場合もあります。長期間サーフィンを続ける予定がある人は、耳栓の使用や、気になる症状が出た場合に耳鼻咽喉科へ相談することも検討してください。

最後に、保管方法です。ソフトボードは直射日光や高温になる車内に長時間放置すると、フォーム素材が変形したり、接着部分が劣化したりすることがあるとされています。使わないときは日陰で保管し、専用のボードバッグに入れておくと、傷や紫外線による劣化を防ぎやすくなります。

よくある質問

Q初心者はソフトボードとハードボード、どちらを選べばいいですか?

Aまずはデッキ全体がやわらかい素材でできた「ソフトボード」から検討するのがおすすめです。接触時の衝撃を抑えやすいとされ、多くのサーフスクールでも教材用として採用されています。ハードボード(エポキシ・PU)は反応が鋭く上級者向けとされ、価格も高めになりやすい傾向があります。

Qレングスは何フィートくらいがいいですか?

Aこれから始める人には、7フィート台後半から9フィート台までの長めのボードが向いているとされています。長さがある分、パドリングの推進力を得やすく、波を捕まえやすいためです。6フィート前後のショートボードは浮力が小さく、テイクオフのタイミングがシビアなため、最初の1本にはおすすめしにくいとされています。

Qボリューム(L)はどのくらいを目安にすればいいですか?

A一般的には「体重(kg)÷2」前後、もしくはそれ以上のリットル数が目安とされています。たとえば体重60kgの人なら30L以上、余裕を持ちたい場合は40L前後が一つの基準です。ただし体力や泳力によっても適したボリュームは変わるため、あくまで参考程度に考えてください。

Qフィンの本数は何を選べばいいですか?

A初心者向けのファンボード・ソフトボードでは、3枚のフィンを使う「トライフィン(スラスター)」構成が多く採用されており、直進安定性と操作性のバランスが取りやすいとされています。特別なこだわりがなければ、まずは購入したボードの標準フィン構成のまま使うことをおすすめします。

Qリーシュコードは必ず必要ですか?

Aはい、練習の際は必ず装着することをおすすめします。ボードが自分の足元から離れてしまうと、周囲のサーファーや海水浴客に接触してケガをさせてしまう危険があります。長さはボードのレングスに合わせて選ぶのが基本で、購入したショップに相談すると安心です。

Q中古のサーフボードでも問題ないですか?

A予算を抑えたい場合、中古ボードも選択肢の一つです。ただし、ボード内部への浸水(デリミネーション)やフィンボックスの破損は外見だけでは分かりにくいことがあるとされています。可能であれば実際にサーフショップで状態を確認してもらってから購入すると安心です。

Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?

A初心者向けのソフトボードであれば4万〜6万円台で、レングス・ボリュームともに十分なモデルが揃います。スクール採用実績のある耐久性重視のロングボードは6万円を超えることもあります。最初の1本であれば、無理に高額なものを選ぶ必要はなく、まずはレングスとボリュームを優先して選ぶのがおすすめです。

迷ったらこれ|この記事のNo.1

キャッチサーフ(CATCH SURF) ODYSEA 8'0" LOG-JOHNNY REDMOND

キャッチサーフ(CATCH SURF) ODYSEA 8'0" LOG-JOHNNY REDMOND

参考価格 55,440円

向いている人:世界的な定番ブランドで、まず1本目を安心して選びたい人

あわせて検討したいサービス

PR
専門店ヴィクトリア サーフ&スノー

サーフィン・スキー・スノーボード用品に特化した専門店の公式通販

公式通販を見る →
  • サーフ・スノー用品の専門店
  • 板・ブーツ・ウェアのラインナップが広い

※ アフィリエイトプログラムを利用しています。料金・キャンペーンは変動するため最新情報は各公式サイトでご確認ください。

体づくりはジム・スタジオで

関連記事

SPOGEAR編集部

スポーツ用品の選び方・比較レビューを専門に発信。実際の売れ筋データや口コミをもとに、初心者にもわかりやすい商品選びの基準を紹介しています。

運営者情報を見る →
SPOGEAR

他のサーフィン用品ガイドも見る

気になる用品が見つかったら、各ストアで価格・在庫をチェックしてみてください。

ガイド一覧を見る →
Amazonで見る楽天で見るYahoo!で見る