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初めてフルマラソンにエントリーすると、大会要項やSNSで語られる「当日の持ち物」の情報量に圧倒される人は少なくありません。ゼッケン、タイムチップ、着替え、防寒具、補給食、GPSウォッチ……普段のジョギングでは意識しなかった道具が一気に増え、「結局何が本当に必要なのか」が分からなくなってしまいます。さらに厄介なのは、フルマラソンの持ち物には「普段のトレーニングでは気づきにくい落とし穴」が多いことです。スタート地点で数十分〜1時間近く屋外で待機することになる会場の寒さ、30km以降に襲われる急激な補給切れ、靴下やウェアの縫い目が長時間の摩擦でマメや擦り傷に変わる現象など、これらはすべて「距離を走り切る」という目的とは別に、事前の準備でしか防げないトラブルです。この記事では、レース当日に起こりやすい失敗を防ぐために、前日の準備からスタート前の待機時間、レース中の補給、ゴール後のケアまでを時系列で整理しました。最後には、実際に選ばれやすい当日装備を4点、比較して紹介しています。
この記事でわかること
- フルマラソン当日の持ち物で失敗しやすい理由
- 当日の持ち物を4つの視点で整理する
- レース前日〜当日朝までのタイムライン
- 天候・気温別のウェア選び
- 補給計画とジェル・ドリンクの選び方
- GPSウォッチとペース管理
フルマラソン当日におすすめの持ち物4選
候補の紹介に入る前に、一点触れておきます。これらを揃えれば必ず自己ベストが出る、という話ではありません。「天候対応」「補給」「記録・ペース管理」「トラブル予防」という4つの視点それぞれから、当日の持ち物として候補になりやすいアイテムを1点ずつ選びました。表示価格は記事作成時点のものです。セールや在庫状況により変わることがあります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズを確認してください。
4点を並べると、それぞれが「天候対応」「補給」「記録・ペース管理」「トラブル予防」という異なる役割を担っていることが分かります。GPSウォッチはペースの見える化、レーシングシューズは本番でのパフォーマンス、エナジージェルは終盤のエネルギー切れ対策、ワセリンは摩擦トラブルの予防という住み分けになっています。
すべてを一度に揃える必要はなく、これまでの練習やレース経験で「自分がどこで困りやすいか」を振り返り、優先順位をつけて準備するのがおすすめです。初めてのフルマラソンでオーバーペースが心配ならGPSウォッチから、長距離練習でマメに悩んだことがあるならワセリンから、というように、自分の課題に合わせて選んでみてください。
価格・仕様は変動しやすいため、購入前に商品ページで最新の状態を確かめておくと安心です。特にシューズはサイズ展開や在庫状況が変わりやすいため、余裕を持ったスケジュールで購入し、レース当日までに数回試し履き・試走をしておくことをおすすめします。

コロス(COROS)PACE 3 GPSランニングウォッチ 日本正規品
参考価格35,177円
約30gの軽量ボディに2周波(デュアルバンド)の高精度GPSを搭載したランニングウォッチ。フルGPSモードで長時間の連続稼働に対応しており、市街地コースでもペースを安定して表示しやすいとされています。ルートナビ機能や光学式心拍センサーも搭載し、ペース管理と体調把握の両方に使えるモデルです。
ここが良い
- 約30gと非常に軽く、長時間の装着でも手首への負担を感じにくいとされる
- 2周波GPSにより、ビルが立ち並ぶ市街地コースでも位置精度を保ちやすいとされる
- フルGPSモードで約38時間稼働するため、フルマラソン本番での電池切れを心配しにくい
注意点
- 多機能な分、レース前に一通り操作方法を把握しておく必要がある
- 画面サイズがコンパクトなため、表示文字の大きさは好みが分かれる場合がある

アシックス(asics)マジックスピード5 MAGIC SPEED 5 1013A183 メンズ レディース ランニングシューズ
5.00(6件のレビュー)
参考価格11,400円
ミッドソール上層に反発性とクッション性に優れたFF LEAP、下層に安定性に優れたFF BLAST PLUSを採用し、再設計されたカーボンプレートと組み合わせたレーシングモデル。前モデルから約50g軽量化(片足27.0cmで比較)され、直進的な反発と操作性を重視した設計とされています。サブ4〜サブ3.5クラスのペースで走るランナーの「本番用シューズ」として選ばれやすい価格帯・重量帯のモデルです。
ここが良い
- 前モデルから軽量化されており、レース終盤でも脚の運びを重くしにくいとされる
- カーボンプレートによる反発を活かしやすく、一定ペースを維持したいレースに向くとされる
- 普段のトレーニングシューズより価格を抑えたレース専用モデルとして選びやすい
注意点
- クッション性は厚底モデルに比べると控えめで、走り慣れていないと着地の硬さを感じる場合がある
- サイズ展開はSTANDARD幅のみで、幅広の足には窮屈に感じることがある

味の素(AJINOMOTO)アミノバイタル パーフェクトエネルギー ゼリードリンク 1箱(130g×6袋入)
参考価格1,668円
運動時のエネルギー補給を目的としたゼリードリンクを6袋セットにした箱売り商品。キャップ式のパウチタイプで、走りながらでも片手で開けて摂取しやすい形状です。レース中の補給計画に合わせて、45分〜1時間おきの携帯補給食として持ち歩きやすいサイズになっています。
ここが良い
- 味の素という国内大手メーカーの商品で、ドラッグストアなどでも取り扱いがあり入手しやすい
- キャップ式で片手で開閉でき、走りながらでも扱いやすい
- 6袋セットのため、レース当日だけでなく事前の補給練習にも使いやすい
注意点
- 味やゼリーの食感には個人差があり、練習で事前に試しておく必要がある
- 常温保存が前提のため、真夏の炎天下では持ち歩き方に注意が必要

ヴァセリン(Vaseline)オリジナル ピュアスキンジェリー 80g
参考価格1,100円
肌の保護に使われる保湿ジェリーの定番商品。ランナーの間では、マメや靴擦れ、擦れによる肌トラブルを防ぐ目的で、足指やかかと、脇の下など摩擦が起きやすい部位にレース前に塗布する使い方が広く知られています。80gのコンパクトサイズで、レース当日の持ち物としても携帯しやすいサイズです。
ここが良い
- 世界的に知られる大手ブランドの商品で、品質や入手性に不安が少ない
- 80gのコンパクトサイズで、当日の荷物としてかさばりにくい
- マメ・靴擦れ対策以外にも、乾燥対策など幅広い用途に使い回せる
注意点
- べたつきが気になる場合があり、塗る量や部位は事前の練習で確認しておくのが望ましい
- それ自体が直接タイムを縮める道具ではなく、あくまで予防的なケア用品という位置づけ
■ スペック比較表
| 商品 | コロス(COROS)PACE 3 GPSランニングウォッ… | アシックス(asics)マジックスピード5 MAGIC … | 味の素(AJINOMOTO)アミノバイタル パーフェクト… | ヴァセリン(Vaseline)オリジナル ピュアスキンジ… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 35,177円 | 11,400円 | 1,668円 | 1,100円 |
| 購入 | ||||
| 本体重量 | 約30g(超軽量モデル) | — | — | — |
| GPS | 次世代の2周波(デュアルバンド)GPS | — | — | — |
| バッテリー | フルGPSモードで約38時間連続稼働、日常使用で約17日間 | — | — | — |
| 防水性能 | 5ATM相当 | — | — | — |
| 搭載機能 | ルートナビ、トレイルモード、光学式心拍センサー、音楽再生対応 | — | — | — |
| 販売 | 日本正規品 | — | — | — |
| ミッドソール | — | 上層:FF LEAP/下層:FF BLAST PLUS(カーボンプレート内蔵) | — | — |
| アッパー素材 | — | 人工皮革(合成皮革)・合成繊維・合成樹脂 | — | — |
| アウター素材 | — | ゴム底 | — | — |
| 幅/ラスト | — | STANDARD | — | — |
| サイズ展開 | — | 22.5〜29.0cm | — | — |
| 原産国 | — | ベトナム | — | — |
| 内容量 | — | — | 130g×6袋(1箱) | 80g |
| タイプ | — | — | ゼリードリンク(キャップ式) | ピュアスキンジェリー(保湿ジェリー) |
| 想定用途 | — | — | 運動前・運動中のエネルギー補給 | 肌の保護・保湿、摩擦対策 |
| メーカー | — | — | 味の素(AJINOMOTO) | ヴァセリン(Vaseline/ユニリーバ) |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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フルマラソン当日の持ち物で失敗しやすい理由
普段のジョギングであれば、シューズとウェアさえあればすぐに走り出せます。ところがフルマラソンの当日は勝手が違います。会場までの移動、荷物預けの締め切り時刻、スタートブロックでの待機、給水所の間隔、そして42.195kmという距離そのものが、日常のトレーニングにはない変数を持ち込んでくるためです。
典型的な失敗の一つが「スタート待ちの寒さ」です。多くの大会ではスタートの1〜1.5時間前に会場入りし、荷物預けや整列を済ませたうえでブロックの中で待機します。この待機時間、体はまだ温まっておらず、屋外の気温にさらされ続けることになります。半袖のレースウェア一枚で並んでいると、スタートを切る頃には体が冷え切ってしまい、序盤のペースが上がらない、という状態に陥りやすくなります。
もう一つの典型的な失敗は「補給のタイミングを決めていないこと」です。フルマラソンでは体内に蓄えられたグリコーゲン(糖の貯蔵)が30km前後で枯渇し始めるとされ、これが「30kmの壁」と呼ばれる急激な失速の一因になっているとされています。補給食を持っているだけでは不十分で、「何kmで」「どのタイミングで」口にするかをあらかじめ決めておかないと、いざ苦しくなってから補給しても間に合わないことがあります。
そして三つ目が「摩擦によるトラブル」です。5km程度のランニングでは気にならなかった靴下の縫い目やウェアの脇の擦れが、フルマラソンの距離では数万回の摩擦になり、レース後半で強い痛みに変わることがあります。これは事前にワセリンなどでケアしておけば防げるトラブルですが、「まさか自分が」と油断して対策を怠り、レース後に足の指や脇腹の擦り傷に苦しむランナーは毎回一定数いるとされています。
この記事では、こうした「距離と待機時間が生むトラブル」を一つずつ洗い出し、当日までに準備しておきたい持ち物と、それぞれをいつ使うかを時系列で整理しました。すべてを完璧に揃える必要はありませんが、少なくとも「何が起こりうるか」を知っておくだけでも、当日の判断はかなり楽になります。
この記事のスタンス
ここで紹介する内容は、多くのフルマラソン大会に共通しやすい一般的な傾向として書いています。大会ごとに荷物預けのルールや給水所の間隔、関門時間は異なるため、必ずエントリーした大会の公式サイト・大会要項で最新情報を確認してください。
当日の持ち物を4つの視点で整理する
フルマラソン当日の持ち物は種類が多く、リストをそのまま眺めても頭に入りにくいものです。ここでは「天候対応」「補給」「記録・ペース管理」「トラブル予防」という4つの視点に分けて整理します。この4つを意識しておくと、大会ごとに持ち物リストが多少変わっても、抜け漏れに気づきやすくなります。
■ 天候対応
スタート前の待機時間や、雨天・低温時のコンディションに対応する持ち物です。使い捨てできる防寒着、ウインドブレーカー、ビニール袋(ゴミ袋でも代用可)などが該当します。会場の気温と、レース中に体が温まった後の体感差を考えて準備するのがポイントです。
■ 補給
エナジージェルや塩分タブレット、スポーツドリンクの粉末など、レース中にエネルギーと電解質を補うための持ち物です。大会側が用意する給水所の補給食だけに頼らず、自分の体に合った補給食を携帯しておくと安心です。
■ 記録・ペース管理
GPSランニングウォッチやスマートフォンアプリなど、現在のペースや経過時間を把握するための道具です。目標タイムがある場合、自分の感覚だけに頼るとオーバーペースに気づけないことが多く、数値で確認できる手段を用意しておくことが重要です。
■ トラブル予防
ワセリンやテーピングテープ、絆創膏など、マメ・擦れ・靴擦れといった長距離特有のトラブルを未然に防ぐための持ち物です。地味に見えますが、レース後半の快適さを大きく左右する要素です。
レース前日〜当日朝までのタイムライン
当日になって慌てないために、前日の夜から当日の朝にかけて、何をいつ準備するかを時系列で整理しておきましょう。大会によって細部は異なりますが、大まかな流れは共通しています。
- 1前日の夜:ゼッケン・計測チップ・参加案内はがきなど、大会から送付された書類一式をひとまとめにする。ウェア、シューズ、靴下、当日使う補給食、荷物預け用の袋をすべて出して並べ、忘れ物がないか最終確認する。あわせて、天気予報を確認して当日の気温・降水確率をチェックしておく。
- 2当日の朝:消化のよい炭水化物中心の食事を、スタートの2〜3時間前を目安に済ませる。会場までの交通手段と所要時間を再確認し、荷物預けの締め切り時刻から逆算して余裕を持って出発する。
- 3会場到着後:荷物預けを済ませたら、トイレの待ち時間を見込んで早めに列に並ぶ。スタートブロックに並ぶ前に軽く体を動かし、体温を上げておく。防寒用に羽織っていた使い捨てウェアは、スタート直前に脱いで所定の回収エリアに置くか、荷物として預けておく。
荷物預けのルールは大会ごとに違う
大会によっては、荷物預け袋のサイズに上限があったり、貴重品を袋に入れることを禁止していたりします。当日の朝に初めてルールを知ると対応が難しいため、参加案内はがきや大会公式サイトの「荷物預け」に関する項目は、前日までに必ず目を通しておいてください。
天候・気温別のウェア選び
フルマラソンは季節や地域によって当日の気温が大きく変わり、同じ「ランニングウェア」でもその日の天候に合わせて選ぶ必要があります。ここでは大きく3つのパターンに分けて考え方を整理します。
気温が高い時期の大会では、通気性の高い半袖・タンクトップタイプのウェアを選び、直射日光対策としてキャップやサングラスを併用するのが基本です。熱がこもりやすい厚手のウェアは、体温の上昇を招きやすく、パフォーマンスの低下や熱中症のリスクにもつながるとされています。給水所でこまめに水をかぶることも想定し、乾きやすい速乾性の高い素材を選んでおくと安心です。
気温が低い時期の大会では、スタート前の待機時間にどう体を冷やさないかがポイントになります。使い捨てできる薄手のウインドブレーカーやポンチョを羽織り、スタート直前に脱いで所定の回収エリアに置く、という運用が多くの大会で定着しています。レース中は体温が上がるため、厚着をしすぎるとかえって汗冷えの原因になります。手袋やアームウォーマーのように、途中で外しやすい小物で体温調整するのが扱いやすい方法です。
雨天が予想される大会では、レインウェアや防水性のあるウインドブレーカーを準備しておくと安心です。ただし雨の中を長時間走ると身体が濡れて体温を奪われやすくなるため、防寒対策も合わせて考えておく必要があります。使い捨てのポンチョをスタート地点までの防寒・防雨に使い、スタート直前に脱ぐという使い方も定番です。
補給計画とジェル・ドリンクの選び方
フルマラソンでは体内のエネルギー源が途中で枯渇しやすく、意識的な補給計画がタイムの安定に直結するとされています。ここでは補給の考え方を整理します。
目安として、レース開始から45分〜1時間おきに、エナジージェルやスポーツ用の補給食を摂取する計画を立てておくランナーが多いとされています。ただし「苦しくなってから」補給するのでは遅く、まだ余裕がある段階で少しずつ補うほうが、後半の失速を防ぎやすいと言われています。自分にとって無理のない間隔を、事前の練習(ロング走)で試しておくことをおすすめします。
大会によっては、給水所でスポーツドリンクやバナナ、補給食などが提供される場合もあります。ただし種類や提供のタイミングは大会ごとに異なり、自分の体質に合わない場合もあるため、練習で使い慣れた補給食を自分で携帯しておくと安心です。ポケットやランニングポーチに入れておき、給水所の場所と合わせて「何km地点で何を摂るか」を大まかに決めておくと、レース中に迷わず動けます。
塩分の補給も見落とされがちなポイントです。汗をかくことで体内のナトリウムなどのミネラルが失われ、足がつる、体がだるくなるといった症状につながることがあるとされています。塩分タブレットや電解質パウダーを携帯しておき、暑い時期の大会では特に意識して補給することをおすすめします。
GPSウォッチとペース管理
目標タイムを設定している場合、自分の感覚だけに頼ったペース配分は危険です。序盤の高揚感で無意識にオーバーペースになり、後半に大きく失速してしまうケースは非常に多いとされています。ここでGPSランニングウォッチが役立ちます。
大会が配布するペースブロック(目標タイム別の整列エリア)で自分に合ったブロックからスタートしたうえで、GPSウォッチのラップペース表示を確認しながら、キロあたりのペースが目標から大きく外れていないかをこまめにチェックするのが基本的な使い方です。市街地コースではビル群の影響でGPSの精度が落ちる場合もあるため、あらかじめ2周波(デュアルバンド)GPS対応のモデルを選んでおくと、正確なペース表示を得やすいとされています。
また、心拍数を計測できるモデルであれば、ペースだけでなく心拍数の推移から「今どれくらい体に負荷がかかっているか」を把握することもできます。序盤から心拍数が上がりすぎている場合は、ペースを落とすサインとして活用できます。バッテリー残量も重要な確認ポイントで、フルマラソンはゴールまで4〜6時間程度かかることも珍しくないため、フルGPSモードで長時間の連続稼働に対応したモデルを選んでおくと、レース中の電池切れを心配せずに済みます。
マメ・擦れ・靴擦れを防ぐケア用品
長距離を走ることで起こる摩擦のトラブルは、当日の準備次第でかなり防げます。ここでは代表的な対策を紹介します。
足の指や、靴下・シューズと肌が擦れやすい部分には、事前にワセリンなどの保護クリームを塗っておくことで摩擦を減らし、マメや靴擦れを防ぎやすくなるとされています。特に足指の間、かかと周り、脇の下、太もも内側など、汗で湿った状態で繰り返し擦れる部位は要注意です。塗るタイミングはスタート前が基本ですが、長時間のレースでは給水所などで汗を拭った後に塗り直すランナーもいます。
テーピングテープや絆創膏も、摩擦が起きやすいと分かっている部位にあらかじめ貼っておくことで、当日のトラブルを予防できます。過去の練習やレースで擦れやすかった部位を把握しておき、同じ場所を保護しておくと安心です。初めて使うテーピングの貼り方をレース当日にぶっつけ本番で試すのは避け、事前の練習で慣れておくことをおすすめします。
靴下選びも見落とされがちなポイントです。綿素材の靴下は汗を吸うと重くなり、摩擦も増えやすいとされ、ランニング専用の速乾性素材の靴下を選んでおくほうが、マメのリスクを抑えやすいと言われています。新品のシューズや靴下をレース当日に初めて使うのは避け、事前の練習で履き慣らしておくことも基本的な対策の一つです。
「試したことのないものを当日に使わない」が鉄則
新しいシューズ、新しい補給食、新しいウェア——どれも「レース当日に初めて試す」のは避けたほうが無難とされています。体に合わない場合のリスクを避けるため、当日使う予定のアイテムは、必ず事前の練習やロング走で試しておくことをおすすめします。
前日までに確認しておきたい持ち物チェックリスト
最後に、前日までに確認しておきたい持ち物を一覧にまとめました。大会によって必要なものは変わるため、あくまで一般的な目安として活用してください。
■ 必須書類・小物
ゼッケン、計測チップ(大会によってはシューズに取り付けるタイプ)、参加案内はがき、安全ピン(ゼッケン留め用に予備を含めて多めに)、身分証明書。
■ ウェア関連
レース用ウェア、靴下(試し履き済みのもの)、レース用シューズ、スタート待機用の使い捨て防寒着、天候に応じたキャップ・サングラス・手袋。
■ 補給・水分
エナジージェルや塩分タブレットなどの携帯補給食、レース前に飲む水分、ランニングポーチやポケット付きウェアなど補給食を持ち運ぶ手段。
■ ケア・トラブル対策
ワセリンなどの保護クリーム、テーピングテープ、絆創膏、日焼け止め(屋外待機時間が長い大会では特に)。
■ 記録・通信
GPSランニングウォッチ(前日までに充電を済ませておく)、スマートフォン(応援メッセージの確認や緊急連絡用)、モバイルバッテリー。
荷物は「当日朝に慌てて詰めない」のが一番の対策
当日の朝は移動や受付の準備で時間に追われがちです。前日の夜、寝る前の時点で持ち物をすべて一箇所に集めて最終チェックを済ませておくと、当日の朝に忘れ物へ気づいて焦る、という事態を防ぎやすくなります。
ゴール後に気をつけたいこと
レース当日の準備というと、スタートまでのことばかりに意識が向きがちですが、ゴール後の過ごし方も体への負担を左右する重要な要素です。
ゴール直後は、体が冷えやすい状態になっています。汗で濡れたウェアのまま長時間屋外にいると、想像以上に体温が奪われるため、あらかじめ着替えや上に羽織れるウェアを荷物に入れておき、ゴール後は早めに着替えることをおすすめします。防寒具として、大会によってはアルミ製の保温シートが配布される場合もありますが、配布がない大会も多いため、自分で用意しておくと安心です。
水分・栄養補給も忘れずに行いましょう。長時間の運動で失われた水分と栄養を補うため、大会が提供する飲み物や補給食を活用しつつ、可能であれば糖質とたんぱく質を含む食事を、ゴール後なるべく早いタイミングで摂ることが、その後の疲労回復に役立つとされています。
ストレッチや軽いウォーキングで体を動かし、脚の血流を促すことも大切です。ゴール直後にいきなり座り込んで動かなくなると、かえって筋肉の張りが強くなることがあるとされています。無理のない範囲で体を軽く動かしながら、少しずつクールダウンしていくとよいでしょう。
よくある質問
Qフルマラソン当日、スタート前の待ち時間はどう過ごせばいいですか?
A多くの大会では、スタートの1〜1.5時間前に会場入りし、荷物預けや整列を済ませます。この待機時間は体が冷えやすいため、使い捨てできる防寒着を羽織り、スタート直前に脱いで所定の回収エリアに置く、という方法が広く使われています。トイレの待ち時間も見込んで早めに行動しておくと安心です。
Q補給食はどのタイミングで摂取すればいいですか?
A目安として、レース開始から45分〜1時間おきに少しずつ補給する計画を立てておくランナーが多いとされています。「苦しくなってから」補給するのでは遅く、まだ余裕があるうちに補うほうが後半の失速を防ぎやすいと言われています。自分にとって無理のない間隔を、事前のロング走で試しておくことをおすすめします。
QGPSウォッチは必ず必要ですか?
A必須ではありませんが、目標タイムがある場合は用意しておくことを強くおすすめします。自分の感覚だけに頼ったペース配分は、序盤のオーバーペースに気づけないリスクがあります。GPSウォッチでラップペースをこまめに確認しながら走ることで、目標タイムからの大きなブレを防ぎやすくなります。
Qマメや靴擦れを防ぐにはどうすればいいですか?
A足指やかかと、脇の下など摩擦が起きやすい部位に、事前にワセリンなどの保護クリームを塗っておくことで、マメや靴擦れのリスクを抑えやすくなるとされています。あわせて、速乾性の高いランニング用靴下を選び、シューズや靴下は当日に初めて使うのではなく、事前の練習で履き慣らしておくことも大切です。
Q雨天の場合、どんな準備をしておけばいいですか?
Aレインウェアや防水性のあるウインドブレーカー、使い捨てのポンチョを用意しておくと安心です。雨で体が濡れると体温を奪われやすくなるため、防寒対策もあわせて考える必要があります。ゴール後に着替えられるよう、濡れてもよい上着や替えのウェアを荷物に入れておくこともおすすめします。
Q新しいシューズやウェアはレース当日から使ってもいいですか?
Aできるだけ避けたほうが無難とされています。新しいシューズやウェア、初めて試す補給食は、体に合わない場合のリスクがあります。当日使う予定のアイテムは、必ず事前の練習やロング走で試しておき、問題がないことを確認してから本番に臨むことをおすすめします。
Qゴール後、真っ先にすべきことは何ですか?
A汗で濡れたウェアのままでいると体が冷えやすいため、まずは着替えを済ませることをおすすめします。あわせて、大会が提供する飲み物や補給食で水分・栄養を補い、可能であれば糖質とたんぱく質を含む食事を早めに摂ると、その後の疲労回復に役立つとされています。無理のない範囲で体を軽く動かすことも大切です。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

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向いている人:目標タイムを設定していて、正確なペース管理をしたい人
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