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雨上がりの翌朝、水たまりの残る道をクロスバイクで走ったら、背中とお尻に泥はねの筋がくっきり残っていた——そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。ロードバイクやクロスバイクは、もともと泥除け(マッドガードやフェンダーとも呼ばれます)を装着しない状態で販売されていることが多く、雨の日や雨上がりの走行では、後輪が跳ね上げた水しぶきが背中を直撃し、前輪が跳ね上げた水がシューズや足元を汚してしまいます。通勤・通学でスーツや制服のまま乗る人にとっては、これは見た目の問題だけでなく実害です。とはいえ、いざ「泥除けを付けよう」と商品を探し始めると、全面をがっちり覆う「フルタイプ」と、サドルの下やシートポストに挟むだけの「クリップオン(着脱式)」があり、さらに対応するタイヤ幅やブレーキの種類によって取り付けられない製品もあることに気づきます。この記事では、泥除けの2つの系統の違いと、購入前に必ず確認すべき「対応可否」のチェックポイントを整理したうえで、口コミでも名前が挙がりやすい4製品を紹介します。
この記事でわかること
- なぜロードバイク・クロスバイクには泥除けが付いていないのか
- フルタイプ(全面カバー型)— 泥はねを最も広く防ぐ
- クリップオン(着脱式)— 工具なしで手軽に付け外しできる
- MTB(マウンテンバイク)用マッドガードの特徴
- 購入前に確認すべき4つのチェックポイント
- 選び方の3ステップ
タイプ別おすすめ泥除け4選
ここからは実際の候補です。フルタイプ、ロード・クロスバイク用クリップオン、MTB用のリア・フロントという4つの異なるタイプを、いずれも自転車パーツの専門ブランドであるドイツ・SKS社の製品から選びました。価格は執筆時点で調べたものです。時間の経過で変わっている可能性があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・対応タイヤ幅を確認してください。
4製品を並べると、価格帯は2,000円台〜9,000円台まで幅があり、それぞれ守備範囲がまったく異なることが分かります。BLUEMELS BASICは前後セットで舗装路の泥はねを広範囲に防ぐフルタイプ、S-BOARDはダボ穴のないロード・クロスバイクにも付けられるクリップオン、X-BLADE DARKとMUD-XはMTB向けにフロント・リアを分担する軽量タイプという立ち位置の製品です。
いずれもドイツの自転車パーツ専門ブランドSKSの製品で選んだ理由は、対応タイヤ幅や重量、取り付け方式が商品ページに明記されており比較しやすいためです。もちろん他ブランドにも同様のコンセプトの泥除けは存在するため、自分のフレーム形状やタイヤ幅と照らし合わせながら、対応するモデルを探してみてください。
どれか1つを選ぶとすれば、通勤・通学で毎日雨天でも乗るクロスバイクユーザーはBLUEMELS BASIC、普段はロードバイクのすっきりした見た目を保ちたい人はS-BOARD、マウンテンバイクでトレイルを走る人はX-BLADE DARKとMUD-Xの組み合わせを検討するとよいでしょう。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報と対応タイヤ幅を確認してください。

SKS(エスケーエス)BLUEMELS BASIC ブルーメルス ベーシック 前後セット 45mm幅
5.00(1件のレビュー)
参考価格9,350円
アルミニウム板と高強度樹脂による3層構造で作られた、伝統的なフルタイプ泥除けの前後セット。フロントには異物がスポークに引っかかった際にステーが外れるASRセーフティシステムを搭載。堅牢な構造とスタイリッシュなデザインで、車体との一体感を重視する通勤・通学用クロスバイクに向いています。
ここが良い
- 前後セットで、タイヤ側面まで含めて泥はねを広範囲にカバーできる
- ASRセーフティシステムにより、フロントで異物を挟み込んだ際の転倒リスクに配慮した設計になっている
- ボルト固定式でしっかり装着でき、毎日の通勤利用でもガタつきにくい
注意点
- ダボ穴のないロードバイクにはそのままでは取り付けられない場合がある
- 取り付けに自転車の知識・工具が必要で、車種によっては取付不可なこともある

SKS(エスケーエス)S-BOARD エスボード フロント用マッドガード
参考価格3,326円
取り付け簡単なクリップオンタイプのフロントフェンダー。角度調整が可能で、細身でシャープなデザインはロードバイクだけでなくクロスバイクにもすっきりフィットします。同シリーズのリア用「S-BLADE」と組み合わせることで、バイク全体のデザインを統一できます。
ここが良い
- ダボ穴のないロードバイク・クロスバイクにも取り付けやすい汎用性の高さ
- 約92gと軽量で、走行時の重量増を最小限に抑えられる
- 角度調整ができ、フォーク形状に合わせてフィットさせやすい
注意点
- フルタイプに比べてカバー範囲が狭く、側面からの泥はねまでは防ぎきれない
- 前輪用単体のため、後輪の泥はね対策には別途リア用の検討が必要

SKS(エスケーエス)X-BLADE DARK エックスブレード ダーク MTB用リアマッドガード
参考価格5,544円
硬質と軟質の2種類の高品質樹脂を使用したMTB用リアマッドガード。ノンスリップ加工のベルトでシートポスト(カーボン製にも対応)にワンタッチで装着できます。角度調整部が2カ所あり、クロスカントリーからフルサスペンションのダウンヒルバイクまで幅広い車体にフィットします。
ここが良い
- ワンタッチのベルト固定で、工具なしでも着脱しやすい
- カーボン製シートポストにも対応しており、幅広いMTBに取り付けやすい
- 角度調整箇所が2カ所あり、フルサスペンション車のサドル位置にも合わせやすい
注意点
- カバー範囲はタイヤ上部が中心で、側面からの泥はねは防ぎきれない
- シートポストの露出が短い車体(サドルを低くセットしている場合)では取り付けスペースが不足することがある

SKS(エスケーエス)MUD-X マッドエックス ダウンチューブ用軽量マッドガード
参考価格2,217円
ダウンチューブに取り付ける軽量タイプのマッドガード。ラバーストラップで固定するシンプルな構造で、前輪が跳ね上げる泥や水しぶきからフォークやボトムブラケット周辺を守ります。MTBのトレイルライドやシクロクロスの練習用途で選ばれやすいモデルです。
ここが良い
- 4製品の中でもっとも軽量かつ手頃な価格で、まず試しやすい
- ラバーストラップ固定のため、工具なしで数分で着脱できる
- フレームを選ばず、多くのMTB・グラベルバイクに取り付けやすい
注意点
- カバー範囲が小さく、あくまで補助的な泥はね対策にとどまる
- 後輪側の泥はねは防げないため、背中の汚れ対策には別途リア用が必要
■ スペック比較表
| 商品 | SKS(エスケーエス)BLUEMELS BASIC ブル… | SKS(エスケーエス)S-BOARD エスボード フロン… | SKS(エスケーエス)X-BLADE DARK エックス… | SKS(エスケーエス)MUD-X マッドエックス ダウン… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 9,350円 | 3,326円 | 5,544円 | 2,217円 |
| 購入 | ||||
| 対応タイヤ幅 | 700×28-35Cまで | — | 2.50インチまで(26/27.5インチ・29インチの2サイズ展開) | — |
| フェンダー幅 | 45mm | — | — | — |
| 全長 | フロント680mm/リア1185mm | 約390mm | 26/27.5インチ用 約550mm/29インチ用 約620mm | — |
| 安全機構 | ASRセーフティシステム(フロント、異物挟み込み時にステーが外れる) | — | — | — |
| 素材 | アルミニウム板+高強度樹脂の3層構造 | — | — | — |
| カラー | ブラック・シルバー | ブラック | ブラック・ダークグレー | ブラック |
| 対応 | — | 700C対応(38Cまで) | — | — |
| 重量 | — | 約92g | 約228g(26/27.5インチ用)/約239g(29インチ用) | 約90g |
| 取り付け | — | フォークへのクリップ固定、角度調整可能 | ノンスリップベルトによるワンタッチ固定、角度調整2カ所 | ラバーストラップ固定 |
| 対応シートポスト径 | — | — | 35mmまで(カーボン製シートポスト対応) | — |
| 取り付け位置 | — | — | — | ダウンチューブ |
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なぜロードバイク・クロスバイクには泥除けが付いていないのか
そもそも論として、なぜスポーツバイクの多くは泥除けなしで販売されているのでしょうか。これは主に「軽量性」と「デザイン性」を優先した結果です。ママチャリのような日常使いの自転車は最初から泥除けが一体化された設計になっていますが、ロードバイクやクロスバイクは走行性能やスタイリングを重視するユーザー層に向けて作られているため、不要な重量物を増やさない方針で設計されているモデルがほとんどです。
そのため、雨天走行を想定していないユーザーであれば泥除けなしでも困りませんが、通勤・通学で天候を選ばずに乗る人や、雨上がりの濡れた路面を走る機会が多い人にとっては、後付けの泥除けが実用面で大きな差を生みます。実際、雨の日でなくても、前日の雨で濡れた路面を翌朝走るだけで、泥除けの有無は背中の汚れ方に直結します。
また、フレームに泥除け取り付け用のダボ穴(ネジ穴)があらかじめ用意されているモデルと、まったく用意されていないモデルとがあります。ダボ穴付きのモデルであれば専用設計のフルタイプ泥除けをがっちり固定できますが、ダボ穴のないロードバイクやレース志向のクロスバイクには、ベルトやゴムバンドで挟み込む「クリップオンタイプ」を選ぶ必要があります。まずは自分の自転車にダボ穴があるかどうかを確認するところから始めるとよいでしょう。
ダボ穴の有無は、フレームのシートステー(後輪の左右を挟むように伸びるパイプ)やフォークの付け根あたりに、小さなネジ穴が開いているかどうかで判断できます。見た目では分かりにくい場合もあるため、購入前にメーカーのウェブサイトや取扱説明書で「マッドガード台座」「フェンダー用ダボ穴」といった記載を確認するか、自転車店のスタッフに確認してもらうと確実です。
この記事のスタンス
泥除けの取り付け可否は、フレーム形状・ブレーキの種類・タイヤ幅の組み合わせによって細かく変わります。この記事では一般的な傾向を「〜が多い」「〜とされる」という形で紹介していますが、最終的な適合可否は必ず自分の自転車の仕様と商品ページの対応表を照らし合わせて確認してください。
フルタイプ(全面カバー型)— 泥はねを最も広く防ぐ
フルタイプは、タイヤの側面まで回り込むように大きくカーブした形状の泥除けで、伝統的なオランダ型自転車や、通勤・通学向けのクロスバイクによく見られるタイプです。タイヤの上だけでなく側面もある程度覆うため、泥はねを防ぐ範囲がもっとも広いのが特徴です。
フルタイプの多くは、フレームのダボ穴にステー(金属や樹脂の支柱)をネジで固定する方式を採用しています。しっかりとボルト留めするため、走行中にガタついたり脱落したりする心配が少なく、雨の日に毎日通勤で使うような用途には最も安心感のある方式です。ただし取り付けには工具が必要で、フレームとの相性(ダボ穴の位置、タイヤとのクリアランス)を事前に確認しないと、購入したものの取り付けられないというトラブルにつながりやすい点には注意が必要です。
フルタイプを選ぶ際にまず確認したいのが「対応タイヤ幅」です。商品ページには「700×28-35Cまで対応」のように、対応するタイヤの規格と太さの範囲が明記されています。実際に装着しているタイヤの幅がこの範囲に収まっているかを必ず確認してください。想定より太いタイヤに無理に取り付けようとすると、泥除けとタイヤが接触して異音や破損の原因になります。
次に確認したいのが「ブレーキの種類」との相性です。キャリパーブレーキ(Vブレーキやリムブレーキの一種)を使っている場合、ブレーキアーチの隙間に泥除けのステーを通す必要があり、対応する幅やクリアランスが製品によって異なります。ディスクブレーキ車の場合はリム部分の干渉を心配する必要はありませんが、逆にディスクキャリパー本体やホースの取り回しと干渉しないか確認しておくと安心です。
なお、フルタイプの中にも、前後セットで販売されるものと、フロント単体・リア単体で販売されるものがあります。予算や取り付けの手間を考えて、まずは後輪側(背中への泥はねが直接影響するリア側)から導入し、余裕があれば前輪側も追加するという段階的な導入も現実的な選択肢です。
クリップオン(着脱式)— 工具なしで手軽に付け外しできる
クリップオンタイプは、シートポストやダウンチューブ(フレーム前方の斜めのパイプ)にゴムバンドやベルトで挟み込むだけで装着できる、着脱式の泥除けです。ダボ穴がないロードバイクやレース志向のクロスバイクでも取り付けられる汎用性の高さが最大の特徴です。
このタイプの大きな利点は、工具を使わずに数分で着脱できる点です。「雨の日だけ付けて、晴れた日は外す」という運用がしやすく、普段はスッキリしたロードバイクの見た目を保ちたいけれど、雨の予報が出ている日だけは泥はね対策をしたい、というライダーに向いています。輪行(自転車を分解・袋詰めして電車やバスで運ぶこと)の機会がある人にとっても、着脱が簡単な点はメリットです。
一方で、フルタイプに比べるとカバーできる範囲は限定的です。多くのクリップオンタイプは、タイヤの真上だけを覆う板状の形状で、側面からの泥はねまでは防ぎきれません。特に前輪用のフロントタイプは、フォークの間に小さく取り付けるものが多く、足元やシューズへの泥はねをある程度軽減する程度と考えておくとよいでしょう。「完全に汚れをゼロにする」のではなく「被害を減らす」ためのアイテムだと捉えると、期待値のズレを防げます。
また、クリップオンタイプの中にも、リア用(シートポストに固定して後輪の泥はねを防ぐ)とフロント用(ダウンチューブやフォークに固定して前輪の泥はねを防ぐ)があります。後輪の泥はねは背中や同じ集団で走る後続の人に飛び散りやすく、前輪の泥はねは自分の足元やボトムブラケット周辺を汚しやすいという違いがあります。集団走行(グループライド)をする機会が多い人は、後続への配慮としてリア用を優先的に検討する人も少なくありません。
MTB(マウンテンバイク)用マッドガードの特徴
ロードバイクやクロスバイク用とは別に、マウンテンバイク(MTB)向けに設計された泥除けも存在します。オフロード走行では、舗装路とは比べ物にならないほど大量の泥や砂利が跳ね上がるため、求められる機能も異なります。
MTB用の泥除けは大きく分けて、フロントフォークのダウンチューブに固定する小型のタイプと、シートポストに固定してサスペンションやシートポスト自体への泥はねを防ぐリアタイプがあります。フルフェイスのフルタイプに比べるとカバー範囲は小さいものの、軽量で、サスペンションのストローク(可動範囲)を妨げないよう配慮された形状になっているのが特徴です。
MTBはタイヤが太く、フレームとタイヤのクリアランスも車種によって大きく異なるため、対応タイヤ幅(例えば「2.5インチまで」といった表記)を必ず確認する必要があります。また、リアサスペンション付きの車体(フルサスペンションバイク)の場合、サスペンションが動く際にフレームとタイヤの位置関係が変化するため、可動域を妨げない位置に取り付けられる製品かどうかも重要な確認ポイントです。
取り付け方式は、ノンスリップ加工のベルトでシートポストやフォークに巻き付けて固定するタイプが主流です。工具を使わずに装着できる製品が多く、レースやトレイルライドの前日に天候を見て着脱する、といった運用がしやすいのもMTB用マッドガードの特徴です。
購入前に確認すべき4つのチェックポイント
ここまでの内容を踏まえて、実際に泥除けを選ぶ際に確認しておきたいポイントを整理しました。フルタイプ・クリップオンのどちらを検討する場合でも、以下の4点は必ず商品ページで確認してください。
■ ダボ穴の有無
フレームにマッドガード用のダボ穴(ネジ穴)があるかどうかで、選べる製品の幅が大きく変わります。ダボ穴がない場合はクリップオンタイプ、もしくはダボ穴不要のフルタイプ(バンド固定式)を検討してください。
■ 対応タイヤ幅
「700×28-35Cまで対応」のように、商品ページに明記された対応タイヤ幅の範囲に、実際に使用しているタイヤの太さが収まっているかを確認します。MTBの場合はインチ表記(2.5インチまで、など)で確認してください。
■ ブレーキの種類との干渉
キャリパーブレーキ車はブレーキアーチの隙間に泥除けのステーを通せるか、ディスクブレーキ車はキャリパー本体やホースと干渉しないかを確認します。特に前輪側は干渉トラブルが起きやすい箇所です。
■ フロント・リアどちらを優先するか
予算やスペースの都合で1点だけ導入するなら、背中への泥はねを防ぐリア(後輪用)を優先するか、あるいは足元とボトムブラケット周辺を守るフロント(前輪用)を優先するか、自分がどちらの汚れをより気にしているかで決めるとよいでしょう。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際に泥除けを選ぶポイントを3ステップに分けてまとめました。
- 1自分の自転車のフレームを確認する。シートステーやフォークの付け根にダボ穴があるかどうか、キャリパーブレーキかディスクブレーキか、使用しているタイヤの規格(700×◯◯Cやインチ表記)をメモしておきます。分からない場合は購入したショップや取扱説明書を確認してください。
- 2用途に合わせてフルタイプかクリップオンかを決める。毎日の通勤・通学で雨天でも変わらず乗る予定なら、カバー範囲が広くしっかり固定できるフルタイプが向いています。晴れた日はスッキリした見た目を保ちたい、輪行の機会があるという場合はクリップオンが扱いやすいでしょう。
- 3商品ページの対応表でタイヤ幅・ブレーキ形式との適合を最終確認する。特にフルタイプは一度取り付けると簡単には外せない製品もあるため、購入前に必ず自分のメモした仕様と照らし合わせて、適合することを確認してから注文してください。
取り付けに自信がない場合は自転車店に相談を
フルタイプの泥除けは、ステーの角度調整やタイヤとのクリアランス確保など、取り付けに多少のコツが必要な場合があります。特にダボ穴を使わないバンド固定式や、ブレーキアーチの隙間にステーを通す作業に不安がある場合は、購入前後にかかわらず自転車店に取り付けを依頼することも検討してください。
取り付け後に気をつけたいこと
泥除けを取り付けたら終わりではなく、定期的な点検とメンテナンスによって、性能を保ちながら長く使うことができます。
まず、走行中の異音や擦れがないかを定期的に確認してください。フルタイプの泥除けは、走行中の振動でステーの固定ネジが緩んでくることがあります。緩んだ状態で走り続けると、泥除けがタイヤに接触して走行の妨げになったり、最悪の場合はタイヤに巻き込まれて転倒につながったりする恐れもあります。月に一度程度、ネジの緩みがないかを目視・手で確認する習慣をつけておくと安心です。
クリップオンタイプは、ゴムバンドやベルト部分が紫外線や経年劣化でひび割れることがあります。ベルトが劣化すると走行中に脱落する恐れがあるため、ひび割れや硬化が見られたら早めに交換を検討してください。多くの製品はベルト部分のみの補修パーツが単体で販売されていることもあります。
冬場は路面の凍結防止剤(融雪剤)が泥除けやステーに付着し、放置すると金属部分の腐食を早める場合があります。融雪剤が撒かれた道を走った後は、水拭きで洗い流しておくと、泥除け本体だけでなくフレームやコンポーネントの寿命を延ばすことにもつながります。
最後に、泥除けを追加したことでチェーンステーやシートステーとのクリアランスが狭くなっている場合、太めのタイヤに交換した際に干渉が起きることがあります。タイヤ交換のタイミングでは、泥除けとの隙間も合わせて確認する習慣をつけておくとトラブルを防ぎやすくなります。
雨の日以外も外さず「常時装着」がおすすめ
泥除けは雨の日だけでなく、雨上がりの濡れた路面でも効果を発揮します。「今日は晴れているから大丈夫」と思っても、前日の雨で路面が濡れていることは珍しくありません。取り外しが簡単なクリップオンタイプであっても、通勤・通学用の1台には常時装着しておくほうが、結果的に汚れを気にせず乗れる場面が増えます。
よくある質問
Qマッドガードとフェンダーは同じものですか?
Aはい、基本的には同じものを指します。日本語では「泥除け」、英語圏では「フェンダー(Fender)」、ドイツ語圏や一部の自転車パーツブランドでは「マッドガード(Mudguard)」と呼ばれることが多く、呼び方の違いはあっても指しているパーツは同じです。
Qロードバイクに泥除けは付けられますか?
Aダボ穴(フレーム側のネジ穴)がないロードバイクが多いため、専用設計のフルタイプ泥除けはそのままでは取り付けられない場合があります。その場合は、シートポストやダウンチューブにベルトで固定するクリップオンタイプであれば、ダボ穴がなくても取り付けられることが多いです。購入前に対応タイヤ幅やブレーキ形式との干渉を確認してください。
Qフルタイプとクリップオン、どちらを選べばいいですか?
A毎日の通勤・通学で雨天でも変わらず乗る予定なら、カバー範囲が広くしっかり固定できるフルタイプがおすすめです。晴れた日は見た目をすっきりさせたい、輪行の機会があるという場合は、着脱が簡単なクリップオンタイプが扱いやすいでしょう。
QMTB用とロード・クロスバイク用の泥除けは違うのですか?
Aはい、異なります。MTB用は太いタイヤに対応した幅広設計で、サスペンションの可動域を妨げない位置に取り付けられるよう配慮されています。ロード・クロスバイク用は細めのタイヤ幅に合わせた設計になっており、そのまま流用することはできません。自分の車種に合わせて専用設計の製品を選んでください。
Q泥除けを付けると重くなりますか?
A製品にもよりますが、クリップオンタイプは1点あたり90〜100g程度と軽量なものが多く、走行への影響はわずかです。フルタイプの前後セットになると、あわせて300〜500g程度になる製品もあります。日常の通勤・通学用途であれば、この程度の重量増よりも雨天時の快適性のメリットのほうが大きいと感じる人が多いようです。
Q取り付けは自分でできますか?
Aクリップオンタイプはベルトで挟むだけの製品が多く、工具なしで数分で取り付けられます。フルタイプはステーの角度調整やタイヤとのクリアランス確保が必要になる場合があり、ある程度の自転車いじりの経験があると安心です。不安な場合は、自転車店に取り付けを依頼することも検討してください。
Q雨の日以外は外したほうがいいですか?
A外す必要はありません。前日の雨で路面が濡れている場合など、見た目は晴れていても泥はねが発生する場面は多くあります。着脱が簡単なクリップオンタイプであっても、通勤・通学用の1台には常時装着しておくほうが、結果的に汚れを気にせず乗れる機会が増えます。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

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