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サイクリングの補給食(行動食)選び方とおすすめ4選
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サイクリングの補給食(行動食)選び方とおすすめ4選

ロングライド中に起こる「ハンガーノック(シャリバテ)」を防ぐための補給食の考え方を解説。ジェル・ゼリー飲料・固形タイプ・電解質パウダーの違いと、摂るタイミングの目安、候補になりやすい補給食4点を紹介します。

公開:更新:執筆:SPOGEAR編集部

本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。掲載商品は編集部が楽天市場・Yahoo!ショッピングで販売実態を確認したうえで選定しており、広告主の意向で評価を変えることはありません。編集方針を見る →

普段は10〜20km程度の街乗りやサイクリングロードを楽しんでいた人が、思い切って60km、100kmといった距離のロングライドに挑戦したとき、多くの人が一度は経験するのが「なんだか急に足に力が入らなくなった」「頭がぼーっとして、ペダルを回す気力が湧かない」という感覚です。これは俗に「ハンガーノック」や「シャリバテ」と呼ばれる、体内の糖質(グリコーゲン)が枯渇してエネルギー切れを起こした状態で、一度陥ってしまうとその場で長時間動けなくなってしまうこともある、ロングライドにおいてもっとも避けたいトラブルのひとつです。厄介なのは、ハンガーノックが「頑張りが足りないから」起こるわけではなく、むしろ普段の運動経験があり、ペースよく走れている人ほど、糖質の消費スピードに補給が追いつかず陥りやすいという点です。対策はシンプルで、走り始める前と走っている最中に、こまめに糖質を補給し続けること。そのための道具が、ジェルやゼリー飲料、羊羹やバーといった「補給食(行動食)」です。この記事では、補給食がなぜ必要なのか、どんなタイプがあってどう選べばいいのかという基本を整理したうえで、最後に候補になりやすい4点を紹介します。ウェアやサドルのような機材選びとは違う、"体のガソリン"の選び方として読んでみてください。

この記事でわかること

  • ハンガーノックはなぜ起こるのか
  • 補給食が担う3つの役割
  • 商品を選ぶときに見るべき3つのポイント
  • 摂るタイミングの目安
  • タイプ別に見る補給食の特徴
  • サイクリングの補給食4選
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サイクリングの補給食4選

以下で具体的な候補を紹介しますが、その前に一点、これらを摂れば必ずハンガーノックを防げる、というものではありません。いずれもメーカーの商品ページ上でスポーツ・アウトドア用途として案内されているものの中から、役割やタイプが異なる4点を選びました。価格は記事公開時点の情報です。セールなどにより変動することがあります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・内容量を確認してください。

4点を並べると、役割とタイプで立ち位置が分かれているのが分かります。マグオンは即効性重視のジェル、inゼリーは喉ごしよく摂れるゼリー飲料、えいようかんは腹持ちのよい固形タイプ、ポカリスエットは水分・電解質補給という色分けになっています。糖質補給を目的とした3点(ジェル・ゼリー飲料・固形)のどれか1つと、電解質補給用のドリンクを1本組み合わせておくのが、バランスの取れた備え方といえます。

どれを選ぶかは、走る距離や気温、そして走行中にどれだけ手軽に口にしたいかによって変わります。上り坂の手前でサッと摂りたいならマグオン、喉ごしよく手軽に摂りたいならinゼリー、休憩ポイントでしっかり腹持ちよく食べたいならえいようかん、暑さ対策を重視するならポカリスエット、という基準を意識すると、選びやすくなるでしょう。価格・仕様は変動する場合があるため、購入前に商品ページで最新情報のご確認をお願いします。

価格だけで見るとえいようかんとポカリスエットが手頃に見えますが、これはそれぞれ単価あたりの内容量や役割が異なるためです。糖質補給を目的にするならジェル・ゼリー・固形タイプ、水分と電解質補給を目的にするならスポーツドリンクの粉末、というように「目的に対して選んでいるか」を意識することが、価格の比較よりも重要なポイントになります。

また、今回紹介したのはいずれも国内の大手メーカーが展開する、コンビニやドラッグストアでも入手しやすい商品です。補給食選びに絶対の正解はなく、味の好みや胃腸との相性によっても評価は変わります。まずは1〜2種類を試してみて、普段の練習で自分の体に合うかどうかを確認しながら、ロングライド本番の携行セットを組み立てていくのがおすすめです。

No.1マグオン(Mag-on)エナジージェル 各種2個入り 12個セット TW210120HK
即効性重視・定番のエナジージェル

マグオン(Mag-on)エナジージェル 各種2個入り 12個セット TW210120HK

4.75(4件のレビュー)

参考価格3,402円

マグネシウムを配合した国産のスポーツ用エナジージェル。アップル・グレープフルーツ・ピンクグレープフルーツ・レモン・梅・青みかんの6種類が各2個ずつ入ったお試しセットで、ロングライド本番の前に自分の好みの味や体への合いやすさを確認しやすい構成になっています。

こんな人に上り坂の手前など、ここぞという場面で素早くエネルギーを補給したい人
内容量12個(6種類×各2個)
主な成分水溶性マグネシウム・糖質
味の種類アップル/グレープフルーツ/ピンクグレープフルーツ/レモン/梅/青みかん
想定シーンサイクリング・ロングライド・トライアスロン
原産国日本

ここが良い

  • 6種類の味を少しずつ試せるため、本番前に自分の胃腸に合う味を見つけやすい
  • 国産ブランドで、国内のサイクリングイベントでも見かける定番の補給食
  • 掲載時点でレビュー評価4.75と、実際に使用したユーザーの評価を確認しやすい

注意点

  • とろみのある食感が苦手な人には合わない場合があり、水と一緒に摂るなどの工夫が必要なことがある
  • 即効性重視の設計のため、腹持ちを重視したい場面には固形タイプとの併用が前提になる
No.2森永製菓 inゼリー エネルギー 180g パウチ マスカット味 36個(1ケース)
喉ごしよく摂れるゼリー飲料

森永製菓 inゼリー エネルギー 180g パウチ マスカット味 36個(1ケース)

参考価格6,777円

森永製菓のロングセラーゼリー飲料「inゼリー」のエネルギータイプ。パウチをそのまま吸って飲めるため、走行中の信号待ちや軽い休憩の間にも口にしやすい手軽さが特徴です。まとめ買いしやすい1ケース(36個)タイプです。

こんな人に喉ごしよく手軽に糖質補給をしたい人、自宅にまとめてストックしておきたい人
内容量180g×36個(1ケース)
風味マスカット味
形状ゼリー飲料(パウチタイプ)
メーカー森永製菓

ここが良い

  • 吸うだけで摂取できるため、信号待ちや軽い休憩の合間でも口にしやすい
  • 36個入りのまとめ買いタイプで、単価を抑えつつ日々の練習用にストックしやすい
  • 全国のコンビニ・スーパーでも見かける定番商品で、味のイメージがつきやすい

注意点

  • 36個入りは家庭用の常備がメインで、走行中に持ち出すなら数個を別途小分けする必要がある
  • 水分量が多い分、真夏に長時間ポケットに入れておくと温くなりやすい
価格を確認しています
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No.3井村屋 えいようかん 5本入り(1本60g)長期保存タイプ
腹持ちのよい固形タイプ

井村屋 えいようかん 5本入り(1本60g)長期保存タイプ

参考価格約515円

小豆の食べきりサイズのミニようかんで、5年間の長期保存に対応。アレルゲンフリーで、災害時の備蓄にも、サイクリングの行動食としても持ち運びやすい商品です。

こんな人にサイクリング中に、腹持ちのよい固形の行動食を試したい人
内容5本入り(1本60g)
保存5年間の長期保存タイプ
特長アレルゲンフリー・食べきりサイズ
パッケージ暗闇で見つけやすいホログラム・点字付き

ここが良い

  • 1本ずつ食べきれるサイズで、走行中のポケットにも入れやすい
  • 水がなくても食べられ、エネルギー補給に使える
  • 500円前後で、まず1箱から試しやすい

注意点

  • 固形のため、ジェルタイプより喉が渇く場面では食べにくいことがある
  • ポケットに入れて走る際は、押しつぶされないよう携帯方法に工夫が必要
No.4大塚製薬 ポカリスエット 1L用 粉末 74g×5袋入
水分・電解質補給の定番

大塚製薬 ポカリスエット 1L用 粉末 74g×5袋入

参考価格588円

大塚製薬のロングセラースポーツドリンク「ポカリスエット」の粉末タイプ。1袋(74g)を水1Lに溶かして使う設計で、汗で失われた水分と電解質を補給することを目的とした飲み物です。粉末のためかさばらず、暑熱期のロングライドの荷物に加えやすいのが特徴です。

こんな人に真夏のロングライドなど、発汗量が多い場面の水分・電解質補給を備えておきたい人
内容量74g×5袋入
使用方法1袋(74g)を水1Lによく溶かして飲む
区分清涼飲料水(スポーツドリンク)
メーカー大塚製薬
特徴水分と電解質(ナトリウム・カリウムほか)をバランスよく補給できる設計

ここが良い

  • 大塚製薬のロングセラー商品で、味や成分の傾向がイメージしやすく初めてでも選びやすい
  • 粉末タイプのため持ち運びがかさばらず、ボトルに直接溶かして携行しやすい
  • 1袋あたりの単価が手頃で、日常的なライドの水分補給用としてもストックしやすい

注意点

  • 糖質補給を主目的とした商品ではないため、エネルギー切れ対策にはジェルや固形タイプとの併用が前提になる
  • 溶かすための水と容器が別途必要で、粉末単体では飲めない

■ スペック比較表

商品マグオン(Mag-on)エナジージェル 各種2個入り 12個セット TW210120HKマグオン(Mag-on)エナジージェル 各種2個入り 1…森永製菓 inゼリー エネルギー 180g パウチ マスカット味 36個(1ケース)森永製菓 inゼリー エネルギー 180g パウチ マス…井村屋 えいようかん 5本入り(1本60g)長期保存タイプ井村屋 えいようかん 5本入り(1本60g)長期保存タイ…大塚製薬 ポカリスエット 1L用 粉末 74g×5袋入大塚製薬 ポカリスエット 1L用 粉末 74g×5袋入
参考価格3,402円6,777円約515円588円
購入
内容量12個(6種類×各2個)180g×36個(1ケース)—74g×5袋入
主な成分水溶性マグネシウム・糖質———
味の種類アップル/グレープフルーツ/ピンクグレープフルーツ/レモン/梅/青みかん———
想定シーンサイクリング・ロングライド・トライアスロン———
原産国日本———
風味—マスカット味——
形状—ゼリー飲料(パウチタイプ)——
メーカー—森永製菓—大塚製薬
内容——5本入り(1本60g)—
保存——5年間の長期保存タイプ—
特長——アレルゲンフリー・食べきりサイズ—
パッケージ——暗闇で見つけやすいホログラム・点字付き—
使用方法———1袋(74g)を水1Lによく溶かして飲む
区分———清涼飲料水(スポーツドリンク)
特徴———水分と電解質(ナトリウム・カリウムほか)をバランスよく補給できる設計

※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。

※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。

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ハンガーノックはなぜ起こるのか

人間の体は、運動するためのエネルギー源として主に「糖質(グリコーゲン)」と「脂質」を使い分けています。ゆったりとしたペースであれば脂質を中心にエネルギーを賄えますが、ロードバイクで坂を上ったり、向かい風の中でペースを維持したりするような強度の高い場面では、体は優先的に糖質を消費します。この糖質は肝臓と筋肉に蓄えられていますが、その総量には限りがあり、一般的な体格の人でおおむね90分〜2時間程度の運動で枯渇し始めるとされています。

この糖質の蓄えが底をついた状態が、いわゆるハンガーノック(英語ではbonking、日本のランナー・自転車乗りの間では「シャリバテ」とも呼ばれます)です。脳はブドウ糖を主なエネルギー源としているため、糖質が不足すると集中力の低下やめまい、判断力の鈍りといった症状も現れやすく、下り坂での注意力低下は事故のリスクにも直結します。単に「疲れて遅くなる」だけでなく、安全面でも軽視できないトラブルだという点をまず押さえておいてください。

厄介なのは、ハンガーノックの兆候は「お腹が空いた」というはっきりした空腹感として現れるとは限らないことです。むしろ「なんとなく力が入らない」「いつもより坂がきつく感じる」といった、疲労と区別しにくい形で始まることが多く、気づいたときにはすでにかなり消耗している、というケースも珍しくありません。だからこそ「お腹が空いてから食べる」のではなく、「空く前から一定間隔で補給しておく」という予防的な発想が、ロングライドの補給食選びの土台になります。

また、ハンガーノックからの回復には時間がかかります。一度エネルギー切れを起こすと、多少の補給食を口にしてもすぐには回復せず、20〜30分程度動けない状態が続くこともあります。予定していたペースが崩れるだけでなく、気温や日没時刻によっては、その後の行程自体に支障が出ることもあるため、「なってから対処する」より「なる前に防ぐ」ほうが、時間的にも安全面でもずっと合理的です。

この記事のスタンス

補給食の効果や体感には個人差があり、「これを食べれば絶対にハンガーノックを防げる」と断定できるものではありません。この記事の情報は一般的な目安として参考にしていただき、持病がある方や体質に不安がある方は、事前に医師に相談したうえで補給食を取り入れることをおすすめします。

補給食が担う3つの役割

一口に「補給食」といっても、商品によって設計されている役割は異なります。大きく分けると「即効性の糖質補給」「持続的なエネルギー補給」「水分・電解質補給」の3つに整理できます。まずこの3つの違いを理解しておくと、数ある商品の中から自分に必要なものを選びやすくなります。

■ 即効性の糖質補給

ジェルタイプの補給食に多い役割です。吸収の早い糖質(ブドウ糖や果糖など)を中心に配合しており、坂の手前や「そろそろ足が重いな」と感じたタイミングで摂ることで、比較的短時間でエネルギーとして使われやすいとされています。ただし効果の持続時間は短めで、こまめな追加摂取が前提になります。

■ 持続的なエネルギー補給

羊羹やエネルギーバー、おにぎりなど、固形タイプの補給食に多い役割です。消化にジェルよりも時間がかかる分、腹持ちがよく、長時間のライドで一定のペースを保ちたい場面に向いているとされています。走り始める前の朝食代わりや、休憩ポイントでの補給として取り入れる人が多いタイプです。

■ 水分・電解質補給

ナトリウムやカリウムといった電解質を配合したパウダー・タブレットタイプが担う役割です。発汗によって失われる水分と電解質を補うことを目的としており、糖質補給とは別の役割を持つため、暑い時期のロングライドでは糖質系の補給食と組み合わせて使われることが一般的です。

商品を選ぶときに見るべき3つのポイント

補給食の商品ページには、原材料やカロリー、内容量などさまざまな情報が並んでいます。すべてを細かく比較する必要はありませんが、初心者がまず押さえておきたいのは「携行のしやすさ」「気温への強さ」「消化のしやすさ」の3点です。

まず携行のしやすさです。ロードバイクのジャージには背中に3つ前後のポケットがついているものが多く、走行中に取り出しやすいことが補給食選びの重要な条件になります。個包装でパッケージが小さいもの、破けやすい封を片手・グローブ着用のままでも開けやすいものは、実際の走行中のストレスをかなり軽減してくれます。逆にかさばる箱入りタイプは、家での作り置きや休憩ポイントでの補給には向いていても、走行中に取り出す用途にはあまり向きません。

次に気温への強さです。真夏の炎天下でジャージのポケットに入れておくと、チョコレート系のバーは溶けてしまったり、水分を含むゼリー飲料は温くなって飲みにくくなったりすることがあります。羊羹や個包装のジェルは比較的気温の影響を受けにくいとされ、夏場のロングライドに持ち出しやすい傾向があります。逆に冬場は、ジェルが冷えて硬くなり、口にしたときにひんやりして食べにくいと感じる人もいます。季節に合わせてタイプを使い分けるという発想を持っておくと便利です。

最後に消化のしやすさです。走行中は消化器官への血流が普段より少なくなるため、脂質や食物繊維の多い食品は胃もたれの原因になりやすいとされています。補給食として市販されているジェルやゼリー飲料の多くは、この点を考慮して糖質を中心にシンプルな設計になっていますが、初めて使う商品はレース本番やロングライド当日にいきなり試すのではなく、普段の練習で一度試して自分の胃腸に合うかを確認しておくことをおすすめします。

「補給食のぶっつけ本番」は避ける

新しい補給食は、大きなイベントやロングライド本番の前に、必ず普段の練習で試しておきましょう。同じ「エネルギージェル」という括りでも、メーカーによって甘さや粘度、後味はかなり異なり、当日いきなり試して口に合わない・お腹がゆるくなる、といったトラブルにつながることがあります。

摂るタイミングの目安

補給食は「何を食べるか」と同じくらい「いつ食べるか」が重要です。ここでは一般的に言われている摂取タイミングの目安を整理します。あくまで目安であり、走行強度や気温、個人の体質によって最適なタイミングは変わる点に注意してください。

  1. 1ライド前(出発の1〜2時間前)に、おにぎりやパン、バナナなど、消化のよい糖質中心の食事を済ませておく。空腹のまま走り出すと、序盤からエネルギー不足になりやすいとされています。
  2. 2走行中は、目安として30〜45分に1回程度、少量ずつこまめに糖質を補給する。「お腹が空いてから」ではなく「時間で区切って」補給するほうが、ハンガーノックの予防には効果的とされています。GPSサイクルコンピューターのタイマー機能やアラームを使って、補給のタイミングを忘れないようにする人も多いです。
  3. 3強度の高い区間(長い上り坂など)に入る前に、ジェルなど即効性の高いタイプを一つ追加しておく。上り始めてから慌てて補給するよりも、余裕があるうちに先回りして摂っておくほうが、脚が売り切れる前に対応しやすくなります。
  4. 4ライド後は、消費したエネルギーとたんぱく質を補うため、できるだけ早いタイミングで食事や補食を摂る。運動後の栄養補給については、当サイトの別記事でも詳しく取り上げています。

「130kcal/時」はあくまで目安

一般的に、1時間あたり30〜60g程度の糖質(おおよそ120〜240kcal相当)を目安に補給するとよいとされていますが、これは体格や走行強度によって大きく変わる数値です。最初から厳密に計算しようとせず、まずは「30〜45分に1回、少量ずつ」というリズムを体で覚えることから始めるのが実践的です。

タイプ別に見る補給食の特徴

ここまで見てきた役割やタイミングを踏まえて、市販の補給食を大きく4タイプに分けて整理します。すべての商品がきれいに当てはまるわけではありませんが、商品を選ぶときの大まかな見取り図として使ってください。

■ ジェルタイプ

とろみのある液状で、パウチをそのまま口に含んで摂取します。吸収の早い糖質を凝縮しているため即効性が高いとされ、上り坂の手前やもうひと踏ん張りしたい場面に向いています。一方でとろみのある食感が苦手な人もおり、水と一緒に摂ることで飲み込みやすくする人も多いです。

■ ゼリー飲料タイプ

パウチを吸って飲むタイプで、ジェルよりも水分量が多く、喉ごしよく摂れるのが特徴です。糖質だけでなく、商品によってはたんぱく質やアミノ酸を配合したものもあり、走行中だけでなくライド後の補給にも使いやすい万能タイプです。

■ 固形タイプ(羊羹・バー・おにぎり等)

噛んで食べる分、消化に時間がかかりますが、そのぶん腹持ちがよく、長時間のライドでの安定したエネルギー供給に向いています。特に羊羹は気温の影響を受けにくく、賞味期限が長いものも多いため、非常食としても知られる存在です。休憩ポイントでの補給や、走行前の食事の一部として取り入れやすいタイプです。

■ 電解質パウダー・タブレットタイプ

水に溶かして飲む、またはそのまま摂る電解質補給用のタイプです。糖質補給とは別の役割を担うため、単体で完結させるのではなく、ジェルや固形タイプと組み合わせて使われることが一般的です。真夏のロングライドでは、水分補給用のボトルとは別に、電解質を意識したドリンクを1本用意しておくと安心感が違います。

走行中の携行方法

どれだけ良い補給食を選んでも、走行中にスムーズに取り出せなければ意味がありません。ここでは補給食の持ち運び方について、よく使われる方法を整理します。

もっとも手軽なのは、ジャージの背中についているポケットに直接入れる方法です。3つあるポケットのうち、真ん中や利き手側のポケットを補給食専用にしておくと、信号待ちや軽い下りの間でも片手でサッと取り出しやすくなります。ただし汗で濡れやすい位置でもあるため、パッケージが水に弱いタイプは避けるか、ジップ付きの小袋にまとめて入れておくと安心です。

ロングライドの頻度が増えてきたら、トップチューブバッグやフレームバッグの利用も検討する価値があります。ハンドルの近くに補給食を収納しておけば、ジャージのポケットに手を回すよりも視線を路面から大きく外さずに取り出せるため、交通量の多い道でも比較的安全に補給しやすくなります。特にジェルのように個包装で小さいものは、こうした専用バッグとの相性が良いとされています。

固形タイプの補給食は、あらかじめ食べやすい大きさにカットし、ラップや小分け袋で包んでおくと、グローブをつけたままでも取り出しやすくなります。羊羹のようにパッケージにフィルムがついているタイプは、封を開ける動作自体が走行中はやや難しいこともあるため、可能であれば信号待ちや緩やかな直線区間など、片手運転がしやすいタイミングで開けておくとスムーズです。

補給は安全な場所で

走行中に補給食のパッケージを開ける、口に運ぶといった動作は、わずかな時間でも前方への注意が散漫になりがちです。交通量の多い道や下り坂、視界の悪いカーブの手前では避け、直線区間や信号待ち、あるいは短い休憩を挟んでから補給する習慣をつけておくと安全です。

補給食を選ぶときに気をつけたいこと

最後に、補給食を実際に取り入れる際に見落としがちなポイントをいくつか挙げておきます。

まず、過剰摂取には注意が必要です。「エネルギー切れが怖いから」と一度に何個もジェルを摂ってしまうと、糖質の摂りすぎで胃腸に負担がかかり、かえって走行中の不快感につながることがあります。目安量を守りながら、こまめに少量ずつ摂るという基本を意識してください。

次に、アレルギー表示の確認です。エナジーバーの中には小麦や乳、大豆、ナッツ類を使用したものも多く、アレルギーを持っている人は購入前にパッケージの原材料表示を必ず確認しましょう。イベントなどでスタッフや他の参加者から補給食を分けてもらう場面でも、この点は同様に注意が必要です。

賞味期限の管理も忘れずに行いましょう。ジェルやゼリー飲料は開封後の保存がきかないものがほとんどで、持ち出したものはその日のうちに使い切るのが基本です。一方、羊羹のように賞味期限が長い固形タイプは、ライド用のバッグに数個常備しておき、定期的に消費・補充する「ローリングストック」のような使い方をすると、いざというときに賞味期限切れで慌てることが減ります。

最後に、補給食はあくまで「もしものエネルギー切れを防ぐための備え」であり、日々の食事の代わりになるものではありません。ライド前後の食事をしっかり摂ったうえで、走行中の不足分を補給食で補うという順序を意識すると、無理なく続けやすくなります。距離が伸びるほど、補給食の選び方ひとつでライドの快適さが大きく変わってくるはずです。

よくある質問

Qハンガーノックはどんな症状ですか?

A体内の糖質(グリコーゲン)が枯渇し、急に力が入らなくなったり、頭がぼーっとして集中力が落ちたりする状態です。空腹感としてはっきり自覚できるとは限らず、「なんとなく坂がきつく感じる」といった疲労と区別しにくい形で始まることも多いとされています。

Q補給食はどのくらいの間隔で摂ればいいですか?

A目安として30〜45分に1回程度、少量ずつこまめに摂る方法がよく紹介されています。「お腹が空いてから」ではなく、時間で区切って先回りして補給するほうが、ハンガーノックの予防には効果的とされています。

Qジェルとゼリー飲料、固形タイプはどう使い分ければいいですか?

A即効性を重視するならジェル、喉ごしよく手軽に摂りたいならゼリー飲料、腹持ちを重視するなら固形タイプが向いているとされています。上り坂の手前はジェル、休憩ポイントでは固形タイプ、というように場面によって使い分ける人も多いです。

Q真夏のロングライドで気をつけることはありますか?

A発汗による水分・電解質の不足が起こりやすいため、糖質補給用の補給食とは別に、電解質を意識したスポーツドリンクや粉末を用意しておくと安心です。またチョコレート系のバーは溶けやすいため、気温に強い羊羹やジェルタイプを選ぶという工夫も有効です。

Q補給食は走行中に必ずポケットに入れて持ち運ぶ必要がありますか?

Aジャージのポケットが一般的ですが、ロングライドの頻度が増えてきたら、トップチューブバッグやフレームバッグの利用も選択肢になります。取り出しやすさと視線移動の少なさを重視すると、走行中の安全性にもつながります。

Q補給食を初めて使うとき、注意することはありますか?

A新しい商品はレースやロングライド本番でいきなり試すのではなく、普段の練習で一度試して、味や胃腸への合いやすさを確認しておくことをおすすめします。同じ「ジェル」でもメーカーによって甘さや食感はかなり異なります。

Q普段の食事とは別に補給食を摂る必要がありますか?

A補給食は食事の代わりではなく、走行中の一時的なエネルギー不足を補うための備えというすみ分けがされています。ライド前後の食事をしっかり摂ったうえで、走行中の不足分を補給食で補うという順序を意識すると無理なく続けやすくなります。

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向いている人:上り坂の手前など、ここぞという場面で素早くエネルギーを補給したい人

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