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野球中継を見ていると、実況や解説の方が当たり前のように「ゲッツー」「バックホーム」「送りバント」といった言葉を使う場面によく出会います。野球に詳しい人にとっては聞き慣れた言葉でも、初めて観戦する人や、子どもが少年野球を始めたばかりの保護者にとっては、意味が分からずモヤモヤしてしまうことも多いのではないでしょうか。この記事では、野球中継や解説で頻繁に使われる用語を、守備・攻撃・投手・審判用語の4つのジャンルに分けて、できるだけやさしい言葉で解説しています。すべてを一度に覚える必要はありません。気になった言葉があるときに読み返す「野球用語の辞典」として使ってもらえるよう、五十音や場面ごとにまとめました。読み終えれば、次に球場やテレビで試合を見るときに「今の実況、何を言っているか分かった」と感じられる場面が増えるはずです。
この記事でわかること
- 守備でよく使われる用語
- 攻撃・打撃でよく使われる用語
- 投手に関する用語
- 審判・判定に関する用語
- 少年野球でよく使われる指導用語
- 記録に関する用語(打率・防御率など)
守備でよく使われる用語
守備の場面で使われる用語には、プレーの結果を短く言い表すための独特な言い回しがたくさんあります。まずは代表的なものを見ていきましょう。
■ ゲッツー(併殺)
1つの守備プレーで走者と打者を同時に2つアウトにするプレーのこと。ダブルプレーとも呼ばれます。内野ゴロの場面で、二塁→一塁の順に送球してアウトを重ねる形が代表的です。
■ バックホーム
外野手が本塁(ホームベース)に向けてボールを送球すること。走者がホームベースを狙って走っている場面で使われます。
■ ファインプレー
通常であれば処理が難しい打球を、野手が高い技術で好捕・好送球すること。
■ エラー(失策)
本来アウトにできたはずのプレーを、野手のミス(捕球ミス・送球ミスなど)でアウトにできなかったこと。記録上、打者・走者にとって不利にならないよう区別して記録されます。
■ カットプレー
外野からの送球を、内野手が中継して本塁や別の塁に送球するプレー。遠くからの送球を速く正確に届けるための連携です。
攻撃・打撃でよく使われる用語
打者や走者の動きに関する用語も、実況ではよく登場します。攻撃側の作戦を理解するうえで欠かせない言葉です。
■ 送りバント
打者が犠牲になる前提で、バントによってボールを転がし、走者を次の塁に進めるための作戦。打者自身がアウトになっても、走者を進められれば作戦として成功とみなされます。
■ 犠牲フライ(サクリフライ)
打者がアウトになった代わりに、三塁の走者がその間にホームベースへ帰り、得点になるフライのこと。
■ 代打
試合の途中で、それまで出場していた打者に代わって打席に入る選手のこと。作戦や調子を見て監督が起用します。
■ スクイズ
三塁に走者がいる場面で、打者がバントをして、その隙に三塁走者がホームベースへ突入する作戦。奇襲性が高く、成功すれば確実に1点を取れます。
■ 長打
二塁打・三塁打・本塁打のように、一塁を超えて進む安打のこと。単打より多くの進塁が期待できます。
■ クリーンアップ
打順3番・4番・5番の打者を指す呼び方。チームの中でも打撃力に優れた選手が置かれることが多い打順です。
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投手に関する用語
投手の起用法や球種にまつわる言葉も、解説では頻繁に使われます。試合の展開を左右する重要な役割だけに、用語の種類も豊富です。
■ 先発・中継ぎ・クローザー
投手の役割分担のこと。先発は試合の最初から投げる投手、中継ぎは試合の中盤を受け持つ投手、クローザーは試合終盤のリードを守り切るために登板する投手を指します。
■ 完投・完封
先発投手が最後まで一人で投げ切ることを「完投」、さらに相手に無得点で試合を終えることを「完封」と呼びます。
■ 奪三振
投手が打者を三振に打ち取ること。奪った三振の数は投手の能力を示す代表的な指標の一つとされています。
■ 牽制(けんせい)
投手や捕手が、塁に着いている走者の盗塁やリードを警戒して、走者のいる塁に送球する動作のこと。走者の動きを制限する目的があります。
■ ワンバウンド投球(暴投)
投手の投球が地面に着いてから捕手に届くこと。捕手がうまく処理できないと走者を進めてしまう場合があり、「暴投」と記録されることもあります。
審判・判定に関する用語
審判が下す判定に関する用語も、実況で頻出します。プレーの結果を理解するうえで欠かせない言葉です。
■ セーフ・アウト
走者が塁に達したかどうかについての判定。タッチプレーやフォースプレーで、審判がタイミングを見て宣告します。
■ リクエスト(リプレー検証)
監督が審判の判定に疑問がある場合に、映像による再確認を要求できる制度。プロ野球やNPBの一部の大会で導入されています。
■ コリジョンルール
本塁でのクロスプレーにおいて、走者と捕手の不必要な衝突を防ぐために設けられたルール。走者が本塁に進む経路や、捕手がブロックする位置について一定の制限があります。
呼び方は放送や解説者によって変わることがあります
この記事で紹介した用語の中には、放送局や解説者によって少し違う言い方をされることもあります(例:ゲッツーを「ダブルプレー」と呼ぶ、バックホームを単に「本塁送球」と呼ぶなど)。意味が近い言葉として覚えておくと、どの中継を見ても対応しやすくなります。
少年野球でよく使われる指導用語
少年野球やクラブチームの練習では、プロ野球中継ではあまり使われない、指導現場特有の言葉も登場します。保護者として練習を見守るときに知っておくと安心です。
■ ノック
監督やコーチがバットで打球を上げ、野手に守備練習をさせること。守備の基礎を鍛える定番の練習方法です。
■ シートノック
試合開始前に行う、実際の守備位置に選手を配置して行うノック練習のこと。
■ トスバッティング
近い距離からゆるく投げられたボールを打つ打撃練習。フォームの確認や感覚づくりに使われます。
■ キャッチボール
2人以上でボールを投げ合う、野球の最も基本的な練習。肩の準備運動や送球の基礎を身につける目的があります。
記録に関する用語(打率・防御率など)
選手の実力を数字で表す記録用語も、解説でよく登場します。すべてを覚える必要はありませんが、代表的なものだけ知っておくと選手評価の話がわかりやすくなります。
■ 打率
打席のうち、安打になった割合を示す数値。「.300」のように表記され、3割を打てる打者は好打者とされる目安の一つです。
■ 防御率
投手が9回を投げた場合に、平均してどれだけ点を取られるかを示す数値。数字が低いほど安定した投球とされます。
■ 本塁打・打点
本塁打はホームランの本数、打点はその打者の打撃によって得点が入った回数を示す記録です。
ルール解説記事や観戦ガイドも参考に
用語の意味が分かると、実況や解説の言葉がぐっと聞き取りやすくなります。あわせて基本的なルールや、実際の球場観戦の楽しみ方も知っておくと、野球観戦がより充実したものになります。
よくある質問
Qゲッツーとダブルプレーは同じ意味ですか?
Aはい、同じ意味です。1つの守備プレーで2つのアウトを取ることを指し、実況や解説では「ゲッツー」「ダブルプレー」のどちらの呼び方もよく使われます。
Q送りバントと犠牲フライの違いは何ですか?
A送りバントは打者がバントで走者を進める作戦で、犠牲フライはフライを打ち上げてその間に三塁走者を本塁に返す打撃のことです。どちらも打者がアウトになる代わりに、チームとして走者を進めたり得点したりする点が共通しています。
Q先発・中継ぎ・クローザーはどう違いますか?
A先発は試合の最初から投げる投手、中継ぎは試合の中盤を受け持つ投手、クローザーは試合終盤のリードを守り切るために登板する投手です。役割によって求められる能力や起用のタイミングが異なります。
Q打率3割はどのくらいすごいのですか?
A打率3割は10回の打席のうち3回ヒットを打っている計算になり、一般的に好打者の目安とされています。プロ野球でも打率3割を安定して記録できる選手は限られています。
Q野球用語を覚えるコツはありますか?
A一度にすべて覚える必要はありません。実況や解説で聞き慣れない言葉が出てきたときに、その都度意味を確認していくうちに、自然と覚えられるようになります。少年野球の練習を見守る場合は、まず守備・攻撃の基本用語から覚えていくとよいでしょう。
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