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バドミントンは羽根つきのラケットスポーツというイメージだけで見ていると、実際の試合の点数の動き方やサービスの順番に戸惑うことが少なくありません。テレビ中継やYouTubeの試合動画を見ていても、「なぜそこでサービス側が入れ替わるのか」「なぜラリーに負けた側にも点が入ることがあるのか」といった疑問を持つ人は多いはずです。現在のバドミントンは、ラリーに勝った側に必ず1点が入る「ラリーポイント制」を採用しており、かつてのサービス権を持つ側しか得点できなかった「サービスポイント制」とは仕組みが大きく異なります。この記事では、21点3ゲーム制の基本、サービスの順番とコートの立ち位置、フォルトとして反則になりやすい動作、そしてシングルスとダブルスのルールの違いを、観戦にも実際のプレーにも役立つ形で整理しました。細かな規則は改定されることもあるため、最新情報の確認先も案内しています。
この記事でわかること
- ラリーポイント制とは何か
- サービスの基本ルール
- ダブルスのサービスルール
- フォルトになりやすい反則
- シングルスとダブルスの違い
- タイミングと試合中の休憩ルール
ラリーポイント制とは何か
現在のバドミントンの国際ルールでは、サーブを打った側・受けた側にかかわらず、1本のラリーに勝った側に必ず1点が入る「ラリーポイント制」が採用されています。以前はサービス権を持つ側しか得点できない「サービスポイント制」でしたが、2006年頃の国際大会からラリーポイント制へ移行し、現在の国内・国際大会ではこちらが標準になっています。
ラリーポイント制のもとでは、1ゲームは21点先取制です。ただし20対20のように両者が20点に達した場合は、2点差がつくまで試合が続けられます。そして29対29になった場合に限り、次の1点を先取した側がそのゲームを取る「30点キャップ」と呼ばれるルールが設けられています。つまり最大で30点まで到達する可能性があるということです。
1試合(マッチ)は3ゲームのうち2ゲームを先取した側が勝者となる「3ゲーム2セット先取制」で行われます。1ゲーム目を取った側がそのまま2ゲーム目も取れば、3ゲーム目を行わずに試合が終了します。
サービスポイント制との違い
古いルールを知っている人ほど「サービス側しか点が入らないのでは」と誤解しやすい部分ですが、現在はラリーに勝てば必ず1点が入ります。サーブ権の有無は得点そのものには影響せず、後述する「どちらのコートからサーブを打つか」にのみ関係します。
サービスの基本ルール
サービス(サーブ)はラリーの開始を告げる重要な動作で、いくつかの独自ルールが設けられています。まず、サーブはネットより低い位置からラケットの先端を下に向けた状態で打つ必要があり、腰の高さ(正式には最下位のあばら骨の高さ)を超える打点からのサーブはフォルトとなります。
■ 対角のコートに打つ
サーブは必ず対角線上にある相手のサービスコートへ打たなければなりません。自分の得点が偶数のときは右側のサービスコートから、奇数のときは左側のサービスコートから打つという決まりがあります。
■ サーブ権の移動
シングルスでは、サーブを打った側がそのラリーに勝てばサーブ権を保持したまま得点し、負ければサーブ権が相手に移ります。ダブルスではペア内でのサーブ順の管理も加わり、やや複雑になります。
■ レット(サーブのやり直し)
シャトルがネットに触れつつも相手コートに入った場合や、予期しない妨害があった場合など、一定の条件下ではラリーを無効として「レット」が宣告され、同じサーバーからサーブがやり直されます。
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ダブルスのサービスルール
ダブルスでは2人のペアがコートに立つため、シングルスよりもサーブの順番管理が複雑になります。試合開始時にどちらのコートに立つかを決めたら、得点によって右側・左側のどちらからサーブを打つかが決まる点はシングルスと同じですが、ペア内でサーブを打つ人が交代するタイミングにルールがあります。
簡単に言えば、自分のペアがサーブ権を得た直後の最初のサーブは、前のラリーでレシーブしていなかった選手が打ち、その後はペア内で得点するたびにサーブを打つ人が固定される、という考え方です。実際の試合を見ていると、得点した瞬間に選手が左右のコートを入れ替わっているのはこのルールに沿っているためです。
観戦の際は「なぜあの選手が急にサーブを打つ位置を変えたのか」と気になることがありますが、これは反則ではなく、得点とサーブ権の移動に応じた正しい動きであることがほとんどです。
フォルトになりやすい反則
ラリー中やサーブの際に「フォルト」と判定される反則はいくつかのパターンに分けられます。代表的なものを知っておくと、観戦時にジャッジの意図を理解しやすくなります。
■ シャトルがコート外に落ちる
ラインの外側(アウト)にシャトルが落ちた場合は、打った側の失点になります。ライン上に落ちた場合はインとして扱われます。
■ シャトルがネットに触れて相手コートに入らない
サーブ・ラリーを問わず、シャトルがネットを越えられなかった場合はその時点で打った側の失点です。
■ ラケットや体がネットに触れる
プレー中にラケットや体の一部がネットに触れてしまうと反則になります。
■ ダブルヒット・キャリー
シャトルを2回連続で打ってしまう、あるいはラケットの上でシャトルを運ぶように打つ動作も反則です。
■ サーブの打点が高すぎる
前述の通り、規定より高い位置から打ったサーブはフォルトになります。
規則の確認について
国際大会・国内大会のルールは細かな改定が行われることがあります。最新の正式な規則は、日本バドミントン協会や世界バドミントン連盟(BWF)の公式規則を確認してください。
シングルスとダブルスの違い
シングルス(1対1)とダブルス(2対2)では、得点やゲームの仕組み自体は共通していますが、コートの使い方とサーブの順番管理に差があります。
シングルスではコートの縦方向がダブルスより長く使われ、サービスコートも縦長の範囲になります。逆にダブルスではコートの横方向が広く使われ、サービスコートは横長かつ縦は短い範囲に制限されます。これは、シングルスでは前後の動きが、ダブルスでは左右のカバー範囲がより重要になるという戦術上の違いを反映したコート設計になっています。
また、ダブルスでは前述のとおりペア内のサーブ順の管理があるため、初めて観戦する人にとっては「誰がサーブを打つ番なのか」が分かりにくく感じられることがあります。慣れてくると、得点とコートの立ち位置からある程度予測できるようになります。
タイミングと試合中の休憩ルール
公式戦では、1ゲームの中でどちらかが11点に達した時点で60秒程度のインターバル(休憩)が取られ、ゲームとゲームの間には2分程度のインターバルが設けられるのが一般的です。3ゲーム目に入る際は、コートエンドを交代してから試合が再開されます。
- 1ゲーム開始前にコイントスなどでサーブ権とコートエンドを決める
- 2各ゲームの11点到達時に短いインターバルを取る(オフィシャルタイマーが管理)
- 3ゲームを1つ取った側と取られた側でコートエンドを交代し、2分程度のインターバルを挟んで次のゲームへ
- 42対0でどちらかが勝てば試合終了、1対1の場合は3ゲーム目を行う
観戦・プレー時に知っておきたい判定の考え方
審判がいない試合や練習では、プレーヤー自身が「イン・アウト」や「フォルト」を判断する場面が多くあります。特にライン際の判定は目視だけでは難しいこともあるため、疑わしい場合は「レット(やり直し)」として処理するという運用も広く行われています。
大会規模によっては、ライン判定を補助する審判(ラインズマン)や、映像による判定(チャレンジシステム)が導入されている場合もあります。一般の部活動や社会人サークルではそうした仕組みがないことがほとんどなので、お互いのフェアプレーの意識に委ねられる部分が大きくなります。
よくある質問
Qバドミントンは何点先取で1ゲーム勝ちになりますか?
A21点先取が基本ですが、20対20になった場合は2点差がつくまで続き、29対29になった場合のみ次の1点を取った側が勝ちとなる「30点キャップ」が適用されます。
Q1試合は何ゲーム制ですか?
A3ゲームのうち2ゲームを先取した側が勝者となる、3ゲーム2セット先取制です。1ゲーム目・2ゲーム目を連取すれば3ゲーム目は行われません。
Qラリーに負けた側にも点が入ることがあるのはなぜですか?
A現在のルールはラリーポイント制のため、サーブを打った側・受けた側にかかわらず、ラリーに勝った側に必ず1点が入ります。以前のサービスポイント制と混同されやすい部分です。
Qサーブはどこから打てばよいですか?
A自分の得点が偶数のときは右側のサービスコートから、奇数のときは左側のサービスコートから、対角線上の相手コートに向けて打ちます。
Qサーブの打点に決まりはありますか?
Aあります。ラケットの先端を下に向け、打点が腰の高さ(最下位のあばら骨の高さ)を超えるとフォルトになります。
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