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ロードバイクやクロスバイクに乗り始めてしばらく経つと、「今どれくらいの速度で走っているのか」「今日は何キロ走ったのか」を数字で確認したくなる瞬間が訪れます。スマートフォンのアプリでも記録は取れますが、走行中に画面を確認するために片手をハンドルから離すのは危険ですし、バッテリーの消耗も気になります。そこで候補に挙がるのが、ハンドルに固定して使う専用の「サイクルコンピューター」です。ところが実際に探し始めると、数千円の商品から7万円を超える商品まで価格差が大きく、「GPS搭載」「ANT+対応」「ナビゲーション機能」といった見慣れない単語が並んでいて、何を基準に選べばいいのか分かりにくいという声をよく聞きます。この記事では、サイクルコンピューターの2つの方式(GPS搭載型と有線・無線の速度計測型)の違いから、ANT+とBluetoothというセンサー通信規格の話、そして地図ナビゲーション機能が本当に必要かどうかの見極め方まで、順を追って整理しました。最後には、価格帯の異なる4台の実機を比較しています。
この記事でわかること
- サイコン選びは「価格の高さ=自分に必要な機能」ではない
- まず知っておきたい「GPS搭載型」と「有線・無線速度計測型」の違い
- 「ANT+」と「Bluetooth(Bluetooth Smart/BLE)」— センサーとのつながり方を知る
- 「ナビゲーション機能」は本当に必要か
- 画面サイズとバッテリー — 見やすさと持続時間のバランス
- 目的別に見る3タイプ
価格帯の異なるサイクルコンピューター4選
さっそく候補を紹介しますが、あらかじめ断っておくと、これを使えば必ず速く走れる、という話ではありません。速度計測型からナビゲーション対応の上位GPSモデルまで、価格帯と機能の異なる4台を選びました。価格情報は記事作成時点で確認したものです。変わっていることもあります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・仕様を確認してください。
4台を並べると、価格帯と機能で役割がはっきり分かれているのが分かります。キャットアイは4,000円弱で導入できる速度計測型、ブライトンは1万円台前半でGPSログが残せるバランス型、ガーミンとワフーはいずれも6万円台からのナビゲーション重視モデルという性格の製品と言えます。
どれを選ぶべきかは、普段のライドスタイルと、走行中にどこまでの情報を求めるかによって変わります。まず費用を抑えて基本機能だけ試したいならキャットアイ、GPSログをコストパフォーマンス良く残したいならブライトン、本格的なトレーニング分析をしたいならガーミン、スマートフォン連携やナビゲーションを重視したいならワフー、という考え方で選ぶと、ミスマッチを避けやすくなります。価格や仕様は流動的なので、購入前に商品ページで現在の情報を確かめておきましょう。
価格だけで比べると、キャットアイが突出して手頃に見えるかもしれません。ただし、この価格帯のモデルはGPSログや地図表示など、上位モデルにある機能を持たない点には注意が必要です。まずは基本機能付きの1台で自転車に乗る習慣そのものを続けられるか見極め、走行データの記録やナビゲーションが恋しくなってきたタイミングでGPSモデルへのステップアップを検討するという考え方も十分にありです。
キャットアイ パドローネ デジタル PADRONE DIGITAL CC-PA400B
4.00(2件のレビュー)
参考価格3,980円
ケイデンス計測に対応した大画面タイプの速度計測型サイクルコンピューター。Bluetooth SMART対応センサーを搭載し、スマートフォンから設定を行える。GPSは非搭載だが、速度・距離・時間の基本項目を大きな文字でシンプルに確認できる。
ここが良い
- 4台の中でもっとも価格が手頃で、まず1台試してみたい人にリスクが少ない
- GPSを使わないためバッテリーの持ちが良く、電池式で長期間交換不要とされる
- 大型液晶と3行表示で、走行中でも数字を確認しやすいとされる
注意点
- 地図表示やルート記録機能は搭載されていない
- タイヤ周長の設定が必要で、GPSモデルに比べて初期設定にひと手間かかる
BRYTON Rider 460 E GPSサイクルコンピューター
4.58(33件のレビュー)
参考価格11,000円
2.6インチの大画面を採用したエントリー〜ミドルクラスのGPSサイクルコンピューター。GPS/GLONASS/Galileoに対応し、ANT+・Bluetoothの両方でセンサーと接続できる。最大32時間の連続使用が可能とされ、ルートナビゲーション機能も搭載する。
ここが良い
- ANT+とBluetoothの両方に対応しており、手持ちのセンサーを組み合わせやすい
- 最大32時間という長めのバッテリー駆動時間で、複数日のツーリングにも対応しやすいとされる
- 1万円台前半とGPSモデルの中では手が届きやすい価格帯に位置づけられている
注意点
- カラー表示ではなく、上位モデルに比べると地図表示は簡易的
- ブランドの知名度は大手2社(Garmin・Wahoo)に比べるとやや控えめ
GARMIN Edge 550 GPSサイクルコンピューター 本体
4.00(3件のレビュー)
参考価格71,800円
コンパクトな本体に2.7インチのカラー画面を搭載したGarminの現行モデル。トレーニング機能や高精度なパフォーマンス分析、グループライド機能などを備え、通常時最大12時間・バッテリーセーブモードで最大36時間の駆動を実現しているとされる。
ここが良い
- ガーミン公式ストアが直接販売しており、正規品として安心して購入しやすい
- ボタン操作に対応しており、雨天時やグローブ着用時でも操作しやすいとされる
- トレーニング分析やコース案内など、上位モデルに近い機能を比較的コンパクトな本体で使える
注意点
- 4台の中でもっとも高価格帯に位置づけられる
- 本体重量は他のGPSモデルよりやや重めとされる
Wahoo ELEMNT BOLT 3 GPSサイクルコンピューター
参考価格63,800円
2.3インチのTFTカラータッチスクリーンを搭載したWahooの現行フラッグシップに近いモデル。Wi-Fi・Bluetooth Low Energy 5.0・ANT+に対応し、Googleマップとのルート連携やWahooアプリとの同期など、スマートフォンとの連携機能が充実している。
ここが良い
- Googleマップのルートをそのまま取り込めるなど、スマートフォンとの連携がスムーズとされる
- タッチスクリーンとボタン操作の両方に対応しており、状況に応じて操作方法を選べる
- Wi-Fi対応により、自宅に帰るだけで自動的にライドデータを同期できるとされる
注意点
- 4台の中でGarmin Edge 550と並んで高価格帯に位置づけられる
- バッテリー駆動時間はGPSモデルの中では標準的で、突出して長いわけではない
■ スペック比較表
| 商品 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 3,980円 | 11,000円 | 71,800円 | 63,800円 |
| 購入 | ||||
| 方式 | 有線・無線併用の速度計測型(GPS非搭載) | GPS搭載型(GPS/GLONASS/Galileo対応) | GPS搭載型(GPS/GLONASS/Galileo/QZSS対応) | GPS搭載型(デュアルバンドGPS対応) |
| センサー通信 | Bluetooth SMART対応 | ANT+/Bluetooth 両対応 | — | — |
| 本体サイズ・重量 | 67.5×43.0×15.6mm/約30g | — | — | — |
| 電源 | CR2032電池×1個 | — | — | — |
| 表示項目 | 速度・ケイデンス・走行距離・走行時間など(3行表示) | — | — | — |
| 画面サイズ | — | 2.6インチ | 対角2.7インチ/420×600ピクセル・TFTカラー | 2.3インチ・TFTカラータッチスクリーン |
| バッテリー | — | 最大32時間(連続使用の目安) | 通常最大約12時間/バッテリーセーブ最大約36時間 | 最大約20時間 |
| 重量 | — | 約58g | 約110g | 約84g |
| 防水性能 | — | IPX7 | — | IPX7 |
| 保証 | — | Bryton公式12ヶ月保証 | — | — |
| 対応シーン | — | — | トレーニング分析・グループライド・コースナビゲーション | — |
| 販売元 | — | — | ガーミン公式ストア楽天市場店 | — |
| 本体サイズ | — | — | — | 83×47×24mm |
| ストレージ | — | — | — | 32GB/RAM 2GB |
| 通信 | — | — | — | Wi-Fi/Bluetooth Low Energy 5.0/ANT+ |
| 充電 | — | — | — | USB-C |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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サイコン選びは「価格の高さ=自分に必要な機能」ではない
サイクルコンピューター(通称「サイコン」)の売り場やネット通販のランキングを見ると、上位には地図表示やスマートフォン連携ができる高機能なGPSモデルが並んでいることが多く、つい「良いものを選ぶなら高いモデルを」と考えてしまいがちです。ですが、通勤や週末のポタリングが中心の人にとって、本格的なロードレース向けの機能はほとんど使わないまま終わることも珍しくありません。
逆に、これから本格的にロングライドやヒルクライムに挑戦したい人が、速度と距離しか表示できない入門モデルを選んでしまうと、コース上での分岐案内や、消費エネルギーの管理といった機能が欲しくなったタイミングで買い替えが必要になります。サイクルコンピューターは決して安い買い物ではないため、まず「自分が普段どんな乗り方をしていて、走行中にどんな情報が欲しいのか」を先に言葉にしておくことが、遠回りをしない一番の近道です。
この記事では、通勤・街乗り中心の人、週末に数十キロ走るサイクリング愛好者、初めてロングライドやブルベに挑戦したい人、という3つの層を想定しながら、それぞれに必要な機能のレベルを整理していきます。すべての機能を持つ最上位モデルを勧めるのではなく、「今の自分に過不足のない1台」を見つけるための考え方を紹介するのが、この記事の目的です。
また、自転車用品店の店頭では、GPSモデルの実演デモを見せてもらえることもありますが、実際に屋外で衛星を掴む様子や、バッテリーが数時間の走行でどれくらい減るかは、店頭では確認しづらい部分です。通販で購入する場合はなおさら、スペック表の数字を自分で読み解く必要があります。この記事を読めば、商品ページに並ぶ「ANT+対応」「Bluetooth Smart」「GPS/GLONASS/Galileo」といった表記が何を意味しているのか、迷わず判断できるようになるはずです。
この記事のスタンス
製品ごとの特徴については体感には個人差があるため、あくまで参考情報として控えめに表現しています。走行環境やスマートフォンとの組み合わせによって体感は変わるため、一律に断定できる性質のものではないためです。判断材料として使い、迷った場合は自転車用品店のスタッフに相談することをおすすめします。
まず知っておきたい「GPS搭載型」と「有線・無線速度計測型」の違い
サイクルコンピューターは大きく分けて、内蔵GPSで自分の位置と移動距離を測定する「GPS搭載型」と、車輪に取り付けたセンサーの回転数から速度・距離を計算する「速度計測型(有線式・無線式)」の2種類があります。この違いを理解しないまま商品を選んでしまうと、「思っていた機能がなかった」という失敗につながりやすい部分です。
速度計測型は、前輪または後輪にマグネットを取り付け、フォークやチェーンステーに固定したセンサーがその回転を検知して速度・距離・時間を算出する仕組みです。GPS衛星を使わないため電池の持ちが良く、トンネルやビル街でも計測が途切れないという利点があります。一方で、あらかじめ自分のタイヤの周長(外周の長さ)を設定しておく必要があり、地図表示やルートの記録といった機能は基本的に持ちません。価格帯はおおむね2,000〜6,000円程度に収まることが多く、「今の速度と本日の走行距離が分かれば十分」という人に向いています。
GPS搭載型は、衛星からの信号を使って自分の位置を割り出し、その移動を追跡することで速度・距離・走行ルートを記録します。タイヤの周長を設定する手間がなく、電源を入れて衛星を捕捉すればすぐに使い始められる手軽さがあります。さらに、標高データや走行ルートの記録、Strava(ストラバ)などのアプリへのアップロード、コース上の分岐を音や画面で知らせるナビゲーション機能まで、モデルによって幅広い機能を持ちます。ただし、衛星を捕捉するための電力を常時使うため、速度計測型に比べるとバッテリーの消耗は早く、樹木や高いビルに囲まれた場所では位置精度が落ちることがあるとされています。
どちらが優れているというより、「今どこを走っているかの記録を残したいかどうか」が分かれ目になります。通勤路のように毎日同じ道を走るだけなら速度計測型で十分なことが多く、逆に初めて訪れる土地でロングライドをする、走ったルートを後から見返して達成感を味わいたい、という場合はGPS搭載型のほうが満足度が高くなりやすいでしょう。
「ANT+」と「Bluetooth(Bluetooth Smart/BLE)」— センサーとのつながり方を知る
商品ページの仕様欄には「ANT+対応」「Bluetooth Smart対応」という表記がよく見られます。これは、心拍計やケイデンスセンサー(ペダルの回転数を測るセンサー)、パワーメーターといった周辺機器とサイクルコンピューター本体が無線でデータをやり取りするための通信規格です。
ANT+は自転車・フィットネス機器向けに開発された通信規格で、消費電力が少なく、複数のセンサーを同時に接続しても安定しやすいという特徴があります。GarminやWahoo、Brytonといった主要ブランドのGPSサイクルコンピューターの多くがANT+に対応しており、他社製のケイデンスセンサーや心拍計とも組み合わせやすいのが利点です。一方、Bluetooth(Bluetooth Smart/BLE)はスマートフォンとの相性が良く、スマートフォンアプリと直接ペアリングしてデータを同期する用途でよく使われます。
近年のミドル〜上位モデルは、ANT+とBluetoothの両方に対応していることが一般的になってきており、購入時点でどちらか一方しか使えないという心配は以前より少なくなっています。ただし、エントリーモデルの中にはBluetoothのみ対応でANT+のセンサーが使えないもの、逆に単体でしか使えずセンサー拡張を想定していないものもあるため、「将来的に心拍計やケイデンスセンサーを追加したいかどうか」を先に考えておくと、購入後に後悔しにくくなります。
すでに他社製のセンサー(たとえば以前使っていたトレーナーや別ブランドの心拍計)を持っている場合は、その規格に対応しているかを商品ページで確認してから購入するようにしてください。センサー資産を活かせるかどうかで、追加投資の総額が大きく変わってきます。
「ナビゲーション機能」は本当に必要か
上位モデルの目玉として紹介されることが多いのが、地図表示や分岐案内を行うナビゲーション機能です。知らない土地を走るロングライドや、複雑な峠道でのルートミスを避けたい場合には心強い機能ですが、すべての人に必須というわけではありません。
ナビゲーション機能には大きく分けて、あらかじめ作成したルートに沿って矢印や画面表示で案内する「ルートナビゲーション」と、詳細な地図データを表示しながら好きな場所へ向かえる「マップナビゲーション」があります。前者は比較的シンプルな仕組みで、エントリー〜ミドルクラスのGPSモデルにも搭載されていることがあります。後者は高精細な地図データを保持する必要があり、画面サイズもある程度大きいことが求められるため、上位モデルに搭載される傾向があります。
普段のコースがほぼ決まっている人や、走る前にスマートフォンで下調べをしてから出発する人にとっては、ナビゲーション機能をほとんど使わないまま終わることも少なくありません。逆に、初めての土地でのイベントライドや、山間部でのブルベ(長距離走行イベント)に参加する予定がある人にとっては、分岐を見落として大幅なタイムロスをするリスクを減らせる、価値のある機能だといえます。
「使うかどうか分からない機能」のためだけに数万円の差額を払うのはもったいない場合もあります。まずは自分のライドスタイルを振り返り、迷いやすいコースを走る予定が具体的にあるかどうかを基準に、ナビゲーション機能の必要性を判断することをおすすめします。
スマートフォンのナビアプリとの役割分担
サイクルコンピューターにナビ機能がなくても、スマートフォンのナビアプリ(RidewithGPSやKomootなど)をモバイルバッテリーと組み合わせて使う方法もあります。ただし、画面が小さく見づらい、バッテリー消耗が早い、防水性がサイコンほど高くないといった弱点もあるため、頻繁に使うなら専用機の導入を検討する価値があります。
画面サイズとバッテリー — 見やすさと持続時間のバランス
画面サイズは、走行中に一目で数字を確認できるかどうかに直結します。一般的にGPSサイクルコンピューターは1.8インチ前後の小型モデルから、2.6〜2.8インチ程度の大画面モデルまで幅があります。画面が大きいほど一度に表示できる項目数が増え、地図表示も見やすくなりますが、そのぶん本体サイズも大きくなり、価格も上がる傾向にあります。
通勤や街乗りが中心で、速度・時間・距離といった基本項目だけを確認できれば十分な人は、1.8インチ前後のコンパクトなモデルでも不便を感じにくいでしょう。逆に、走行中に心拍数やパワー値、ナビゲーション情報など複数の項目をまとめて見たい場合は、2.6インチ以上の画面を持つモデルのほうが視認性の面で有利です。
バッテリー駆動時間についても、モデルによって差が大きい部分です。GPSのみの計測に絞ったシンプルなモデルは十数時間程度、ナビゲーションや通信機能を多く搭載したモデルでも20時間前後の駆動時間を確保しているものが増えてきました。日帰りのロングライドであれば十数時間の駆動時間でも十分なことが多いですが、複数日にわたるツーリングや、こまめな充電が難しい環境での利用を想定するなら、バッテリー持続時間の長さを優先して選ぶとよいでしょう。
なお、GPSサイクルコンピューターのバッテリー持続時間は「衛星測位の精度設定」によっても変わるとされています。高精度設定(1秒ごとに位置を記録するモードなど)は電池の消耗が早く、間隔を広げた省電力設定にすると駆動時間を延ばせる場合があります。長距離のライドを予定している日は、事前に設定を見直しておくと、途中でバッテリー切れになるリスクを減らせます。
目的別に見る3タイプ
ここまでの要素を踏まえると、サイクルコンピューターはおおよそ3つの系統に分けて考えることができます。すべての商品がきれいに当てはまるわけではありませんが、自分がどのタイプに近いかを先に決めておくと、商品ページのスペック表を読み解くスピードが格段に上がります。
■ シンプル速度計測型
GPSを持たず、車輪の回転数から速度・距離を計測するタイプです。価格は2,000〜6,000円程度に収まることが多く、通勤や近所のポタリングで「今の速度」「本日の走行距離」が分かれば十分という人に向いています。設定にタイヤ周長の入力が必要な点だけは押さえておきましょう。
■ エントリー〜ミドルGPS型
GPSを内蔵し、位置情報と走行ルートを自動で記録できるタイプです。価格帯は1万円前後から4万円程度まで幅がありますが、地図表示は簡易的、もしくは非搭載のモデルが中心です。週末に数十キロ程度のサイクリングを楽しむ人や、Stravaなどのアプリにログを残したい人にとって、コストパフォーマンスの良い選択肢になりやすい層です。
■ 高機能ナビゲーション型
大画面のカラー表示と詳細な地図データを備え、コース分岐の案内やルート作成、スマートフォンとの高度な連携ができるタイプです。価格は5万円を超えることも多く、初めての土地でのロングライドやブルベに参加する人、トレーニングデータを本格的に分析したい人に向いています。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にサイクルコンピューターを選ぶ手順を3つのポイントに整理しました。このステップで絞り込むと、スペックの多さに惑わされず、比較しやすくなります。
- 1普段のライドスタイルを言葉にする。通勤・街乗りが中心なら「シンプル速度計測型」、週末に数十キロ程度のサイクリングを楽しむなら「エントリー〜ミドルGPS型」、初めての土地でのロングライドやブルベを予定しているなら「高機能ナビゲーション型」を軸に検討すると、大きく外すことはありません。
- 2すでに持っているセンサーや今後の拡張予定を確認する。心拍計やケイデンスセンサー、パワーメーターを将来的に追加したい場合は、ANT+とBluetoothの両方に対応しているモデルを選んでおくと、あとから機材を買い替える必要が少なくなります。
- 3画面サイズとバッテリー駆動時間を、想定する走行時間と照らし合わせる。日帰りのライドが中心なら十数時間の駆動時間で十分な場合が多いですが、複数日のツーリングを予定しているなら、駆動時間の長いモデルや、モバイルバッテリーでの充電のしやすさ(USB-C対応かどうか)も合わせて確認しておきましょう。
中古・型落ちモデルを検討する場合の注意点
サイクルコンピューターはモデルチェンジのサイクルが比較的早く、旧モデルが値下がりして販売されていることがあります。型落ちモデル自体は悪い選択ではありませんが、メーカーのサポート対象外になっている、対応アプリのアップデートが打ち切られているといったケースもあるため、購入前に公式サイトで現行モデルかどうかを確認しておくと安心です。
通販で失敗しないためのチェックリスト
サイクルコンピューターは自転車本体のように試乗して確かめることが難しく、通販で購入する場合は特にスペック表の読み違いによる失敗が起こりやすい商品です。購入前に以下の点を確認しておくと、届いてから「思っていたのと違った」となるリスクを減らせます。
まず、GPS搭載型か速度計測型かを商品名だけで判断せず、仕様欄で確認してください。「サイクルコンピューター」という名称は両方の方式で使われるため、GPSの有無は別途チェックする必要があります。
次に、手持ちのセンサー(心拍計・ケイデンスセンサー・パワーメーターなど)がある場合は、ANT+とBluetoothのどちらの規格に対応しているかを確認し、購入予定のサイクルコンピューターと通信規格が一致するかを見ておきましょう。規格が合わないと、センサーを買い替える追加費用が発生してしまいます。
最後に、ハンドルへの取り付け方式です。多くのモデルは専用のクイックターンマウントを採用していますが、メーカーごとに固定方式が微妙に異なり、他社製のマウントアクセサリー(ライトやスマートフォンホルダーとの一体型マウントなど)が使えない場合があります。すでにお気に入りのマウントを使っている場合は、対応可否を事前に確認しておくと安心です。
購入前チェックリスト
「①GPS搭載か速度計測型か」「②手持ちセンサーの通信規格(ANT+/Bluetooth)と一致するか」「③ハンドルへの取り付け方式が今の環境に合うか」の3点を確認してから購入すると、通販での失敗を減らしやすくなります。
よくある質問
Qサイクルコンピューターとスマートフォンのアプリ、どちらを使えばいいですか?
Aスマートフォンアプリでも速度や距離の記録は可能ですが、走行中に画面を確認するために片手を離す必要があり、バッテリー消耗や防水性の面でも専用機に劣る場合があります。週に数回以上自転車に乗る予定があるなら、専用のサイクルコンピューターを用意したほうが、安全性と使い勝手の面で満足度が高くなりやすいです。
QGPS搭載型と速度計測型、初心者にはどちらがおすすめですか?
A通勤や近所のポタリングが中心で、速度と距離が分かれば十分という場合は、価格が手頃で電池持ちの良い速度計測型でも不便を感じにくいでしょう。週末に長めのサイクリングを楽しみたい、走ったルートを記録して振り返りたいという場合は、GPS搭載型のほうが満足度が高くなりやすいとされています。
QANT+とBluetoothの違いがよく分かりません。両方に対応していないとダメですか?
Aどちらも周辺センサーとの無線通信規格です。ANT+は自転車・フィットネス機器向けに開発され複数センサーの同時接続に強く、Bluetoothはスマートフォンとの相性が良いという特徴があります。単体で使うだけなら片方だけでも困りませんが、心拍計やケイデンスセンサーを将来追加する可能性があるなら、両対応のモデルを選んでおくと安心です。
Qナビゲーション機能は必須ですか?
A必須ではありません。普段のコースが決まっている人や、走る前にスマートフォンで下調べをする人は、ナビゲーション機能をほとんど使わないまま終わることもあります。初めての土地でのロングライドやブルベに参加する予定があるなら、分岐案内ができるモデルを選ぶ価値があります。
Qサイクルコンピューターのバッテリーはどれくらい持ちますか?
AGPS非搭載の速度計測型は電池式で長期間交換不要なことが多い一方、GPS搭載型は充電式でモデルによって十数時間〜36時間程度まで幅があります。長距離のライドを予定している日は、事前に満充電にしておく、省電力設定に切り替えるなどの対策をしておくと安心です。
Q型落ちモデルを安く買うのはアリですか?
A型落ちモデル自体は悪い選択ではありませんが、メーカーのサポート対象外になっていたり、対応アプリのアップデートが打ち切られていたりする場合があります。購入前に公式サイトで現行モデルかどうかを確認し、サポート状況に問題がないかチェックしておくと安心です。
Q取り付けに特別な工具は必要ですか?
A多くのモデルはハンドルバーに専用のマウントをベルトやゴムバンドで固定し、本体を回転させて装着するクイックターン方式を採用しており、特別な工具は不要です。ステムマウント(ハンドルの前方に固定するタイプ)を使う場合は、付属の六角レンチ程度で取り付けられることが一般的です。
迷ったらこれ|この記事のNo.1
キャットアイ パドローネ デジタル PADRONE DIGITAL CC-PA400B
参考価格 3,980円
向いている人:通勤・街乗りが中心で、まずは基本項目だけ確認できれば十分な人
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