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サッカーの試合をテレビやスタジアムで観ていると、実況や解説から次々に専門用語が飛んできて、内容についていけなくなることがあります。「ボランチ」「トラップ」「オーバーラップ」など、耳にしたことはあるけれど正確な意味を説明できない言葉は意外と多いものです。この用語集では、ポジションを表す言葉、プレーの種類を表す言葉、戦術に関する言葉、審判や試合運営に関する言葉を分野別に整理し、初めてサッカーを観る人やこれから始める人でもイメージがつかめるように、できるだけ具体的な場面と結びつけながら解説しています。子どもの少年団デビューで急に用語が飛び交うようになった保護者の方にもおすすめの内容です。
この記事でわかること
- ポジションを表す用語
- プレーの種類を表す用語
- 戦術・システムに関する用語
- 審判・試合運営に関する用語
- 大会・カード関連の用語
- よく誤用されやすい用語の注意点
ポジションを表す用語
サッカーのポジションは大きくゴールキーパー・ディフェンダー・ミッドフィルダー・フォワードの4つに分けられ、そこからさらに細かい役割名がつけられています。
■ GK(ゴールキーパー)
自陣ゴールを守る唯一、手を使ってボールに触れることが許されているポジション。
■ CB(センターバック)
最終ラインの中央に位置し、相手のフォワードと直接対峙する守備の要。
■ SB(サイドバック)
最終ラインの両サイドに位置し、守備だけでなく攻撃時に前線へ攻め上がる役割も担う。
■ ボランチ
中盤の底に位置し、攻守のバランスを取る選手。守備の穴を埋めつつ攻撃の起点にもなる。
■ SH(サイドハーフ)/ウイング
ピッチの両サイドを主戦場にし、ドリブル突破やクロスで攻撃を組み立てる選手。
■ CF(センターフォワード)
最前線に位置し、得点を主な役割とする選手。「9番」と呼ばれることもある。
プレーの種類を表す用語
プレー中に出てくる動作の名前を知っておくと、実況やハイライト映像の内容がぐっと分かりやすくなります。
■ トラップ
飛んできたボールを止め、次のプレーにつなげやすい位置にコントロールする技術。
■ スルーパス
相手ディフェンスラインの裏(背後のスペース)へ通す、味方の走り込みに合わせたパス。
■ クロス
サイド付近から中央のゴール前へ送るパス。ヘディングやボレーの起点になる。
■ オーバーラップ
後方の選手が前方の味方を追い越すように攻め上がるプレー。サイドバックがよく行う。
■ フェイント
相手の重心やタイミングをずらすために行う、身体の動きやボールタッチの偽装動作。
■ ボレー
ボールが地面に着く前に、空中で直接シュートやパスをする技術。
■ ヘディング
頭を使ってボールを扱うプレー。クロスへの合わせやクリアなど場面は幅広い。
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戦術・システムに関する用語
解説者が「4-4-2」「ハイプレス」などと話すのを聞いて戸惑った経験がある人は多いはずです。ここではよく使われる戦術用語を紹介します。
「フォーメーション」は、ディフェンダー・ミッドフィルダー・フォワードの人数配置を表す数字の並びで、「4-4-2」であればディフェンダー4人・ミッドフィルダー4人・フォワード2人という並びを意味します。あくまで基本の型であり、試合中は選手が流動的に位置を変えるため、常にその通りに並んでいるわけではありません。
「ハイプレス」は、自陣ではなく相手陣内の高い位置から積極的にボールを奪いに行く守備の仕方を指します。反対に、自陣に多くの選手を残して構える守備は「リトリート」や「ブロックを敷く」と表現されます。
「ポゼッション」は、パスを回しながらボールを保持する時間を長くする戦い方のことで、「カウンター」は、相手の攻撃を受け止めてから素早く攻守を切り替え、空いたスペースを一気に攻める戦い方を指します。
審判・試合運営に関する用語
試合の進行に関わる用語も、観戦中の理解に直結します。
■ アディショナルタイム
負傷対応や交代、時間の浪費などで実際にプレーが止まっていた時間を、前後半それぞれの終わりに追加する時間。
■ VAR
ビデオアシスタントレフェリーの略で、得点やレッドカードなど重要な判定を映像で確認する仕組み。
■ キックオフ
前半・後半の開始時や、得点後の再開時に行われる、中央から試合を始めるプレー。
■ スローイン
ボールがタッチライン(ピッチの横のライン)の外に出たときに、両手で頭上からボールを投げ入れて再開するプレー。
■ コーナーキック
守備側の選手が最後に触れてボールがゴールラインを割ったときに、攻撃側に与えられる再開方法。
大会・カード関連の用語
ニュースや大会の話題でよく出てくる用語も合わせて押さえておくと理解が深まります。
■ ダービー
同じ地域や強い因縁を持つクラブ同士の試合のこと。地域名やクラブ名を組み合わせて呼ばれる。
■ アウェイゴール
ホーム・アウェイの2試合合計で決着をつける大会形式で、アウェイでの得点を評価する取り決め。大会によって採用の有無が異なる。
■ サスペンション
カードの累積などにより、次の試合への出場が停止される処分のこと。
用語の使われ方は大会によって異なる場合があります
同じ用語でも、リーグや大会規定によって細かい定義や運用が異なることがあります。正式な取り扱いを確認したい場合は、JFAや各リーグが公開している最新の規約・競技規則を参照してください。
よく誤用されやすい用語の注意点
普段よく使われる用語の中には、意味を少し取り違えたまま広まっているものもあります。正しい意味を知っておくと、実況や記事の内容をより正確に理解できます。
■ PKとFKの混同
PK(ペナルティキック)はペナルティエリア内での重い反則に対して与えられるもので、フリーキック(FK)とは別の再開方法として扱われます。
■ 「オフサイドトラップ」
守備側が意図的にラインを上げ、攻撃側をオフサイドポジションに誘い込む戦術のこと。反則そのものの名称ではなく、戦術の名称です。
■ 「ハットトリック」
同じ選手が1試合で3得点することを指す言葉で、必ずしも連続した3得点である必要はありません。
■ 「アシスト」
得点に直接つながったパスやプレーを行った選手に記録される数字で、シュートを打つ直前のプレーに限らず、ゴールへの起点となった1つ前のプレーが対象とされることが一般的です。
実況・解説でよく聞くフレーズ
用語というより言い回しに近いものですが、知っておくと解説の意図がつかみやすくなる表現をまとめました。
■ 「間で受ける」
相手の守備ラインとライン、あるいは選手と選手の間のスペースでボールを受けること。
■ 「サイドを変える」
ボールを持っているサイドから逆サイドへ、大きなパスで展開すること。守備側の陣形を崩す狙いがある。
■ 「ラインを上げる/下げる」
守備側の選手たちが、最終ラインの位置を前後に動かすこと。
■ 「セカンドボールを拾う」
こぼれ球や競り合いの後に生まれた、次のボールを回収すること。
初心者がまず覚えておきたい用語ベスト5
すべてを一度に覚えるのは大変なので、観戦を始めてすぐに役立つ用語を5つに絞って挙げておきます。
- 1オフサイド — 攻撃側が待ち伏せのような位置取りをしてはいけないという位置関係のルール。
- 2フリーキック — 反則が起きた場所から、相手に邪魔されずに再開できるプレー。
- 3PK(ペナルティキック) — ペナルティエリア内での重い反則に対して与えられる、ゴールキーパーと1対1のシュート機会。
- 4クロス — サイドから中央のゴール前へ送るパス。得点シーンに直結しやすい。
- 5ハイプレス — 相手陣内の高い位置からボールを奪いに行く守備の仕方。
よくある質問
Qボランチとミッドフィルダーは何が違いますか?
Aミッドフィルダーは中盤の選手全体を指す広い呼び方で、ボランチはその中でも中盤の底に位置し、攻守のバランスを取る役割を持つ選手を指す、より具体的な呼び方です。
Qフォーメーションの数字はどう読めばいいですか?
A自陣ゴールに近い方から並べた、ディフェンダー・ミッドフィルダー・フォワードの人数を表しています。例えば「4-4-2」はディフェンダー4人・ミッドフィルダー4人・フォワード2人という並びです。
Qポゼッションとカウンターはどちらが優れた戦術ですか?
Aどちらが優れているというものではなく、チームの選手構成や相手の特徴によって使い分けられる戦い方の違いです。
QVARはどんな場面で使われますか?
A得点シーン、PKの判定、レッドカードに相当する反則、選手の取り違えなど、試合結果に大きく影響する判定を確認する場面で使われます。
Qアディショナルタイムはどうやって決まりますか?
A負傷対応や交代、ゴール後のセレブレーションなどで実際にプレーが止まっていた時間を主審が計測し、前後半それぞれの終わりに追加する形で決まります。
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