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滑り終えてゴーグルを外したとき、鏡に映った自分の顔を見て「ゴーグルの跡がくっきり日焼けしている」「唇がガサガサに荒れて皮がむけている」と驚いた経験はないでしょうか。「今日は寒かったから紫外線対策なんて必要ないだろう」——ゲレンデでこう考えてしまう人は少なくありません。ですが実際には、標高が上がるほど紫外線量は強くなり、さらに雪面は紫外線の80%前後を反射するとされています。地上から直接受ける紫外線に加えて、雪から跳ね返ってくる紫外線が下からも顔に当たるため、条件によっては真夏の海辺以上の紫外線を浴びていることもあるのです。しかも気温が低いため肌の炎症になかなか気づきにくく、家に帰って赤くヒリヒリし始めてから「しまった」と気づく人も多いようです。さらに見落とされがちなのが唇です。唇には皮脂腺やメラニン色素がほとんどなく、紫外線と乾燥した冷たい風の両方からダメージを受けやすい部位ですが、日焼け止めを顔にはしっかり塗っても、唇のケアまで意識している人は意外と少ないのが実情です。この記事では、「なぜゲレンデは紫外線が強いのか」という基本の理解から、日焼け止めの「タイプ(ミルク・スティック・パウダー)」「耐水性・耐汗性」の読み方、見落とされがちな「唇のUVケア」、塗り直しのタイミングまでを整理しました。後半では、選ばれることが多い日焼け止め・リップケアアイテムを4点比較しています。
この記事でわかること
- なぜ「寒いのに日焼けする」のか — 標高と雪面反射の仕組み
- 「タイプ」の読み方 — ミルク・スティック・パウダーの違い
- 「耐水性・耐汗性(ウォータープルーフ)」の読み方
- 見落とされがちな「唇」のUVケア — なぜ唇は荒れやすいのか
- ゴーグル焼け・マスク焼けを防ぐ塗り方のコツ
- 塗るタイミングと塗り直しの頻度
おすすめの日焼け止め・リップケア4選
ここから紹介するのは、実際に候補として絞り込んだものです。まず前置きとして、これらを使えば紫外線ダメージがゼロになる、という話ではありません。いずれもメーカーの商品ページ上でSPF・PAや耐水性が明記されているものを中心に、タイプの異なる4点を選びました。価格は記事公開時点の情報です。セールなどにより変動することがあります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫を確認してください。
4点を並べると、顔・からだ用と唇用、それぞれの役割で分かれているのが分かります。アネッサは朝のベースをしっかり作るミルクタイプ、SHISEIDO MENは滑走中の塗り直しに強い透明スティック、BRISA MARINAはゲレンデでの使用を想定したUVカットリップ、メンソレータムは保湿力重視で価格も手頃なUVカットリップという強みを持つ製品です。
基本の組み合わせとしては、「アネッサ(または好みのミルクタイプ)で朝のベースを作り、SHISEIDO MENのスティックで滑走中に塗り直し、唇にはBRISA MARINAかメンソレータムのどちらかを常備する」という形が扱いやすいでしょう。唇の乾燥が特に気になる人はメンソレータムの保湿力を、UVカット効果を優先したい人はBRISA MARINAのSPF32を目安に選ぶとよいでしょう。表示価格・仕様は変わる場合があります。購入前に商品ページで最新の情報を確認しておきましょう。
今回はいずれも「SPF」「PA」の表記が商品ページに明記されているものを選びましたが、日焼け止め・リップケア選びに絶対の正解は一つではありません。同じSPF・PA表記でも、メーカーごとにテクスチャーや落とし方には違いがあります。可能であれば、この4点に近いタイプの製品をドラッグストアなどで手に取り、テクスチャーの好みを確認してから購入するのもおすすめです。

アネッサ(ANESSA)パーフェクトUV スキンケアミルク NA(60ml)【資生堂】
4.77(456件のレビュー)
参考価格3,058円
UVブロック技術をダブル搭載し、目もと・頬などのシミゾーンも隙なく守るという設計の日焼け止め乳液。動きによってできるよれや隙間を自動で補修する「オートリペア技術」を搭載し、耐こすれ性を備えつつ、せっけんで落とせる仕様になっています。顔・からだ用、化粧下地としても使用可能です。
ここが良い
- 楽天24が直接販売しており、正規品として安心して購入しやすい
- よれや隙間を自動補修するオートリペア技術で、崩れにくさが期待できるとされる
- 掲載時点でレビュー評価4.77(454件)と、実際の使用感を確認しやすい
注意点
- 手のひらに出して塗り広げる工程が必要で、滑走中の塗り直しにはやや手間がかかる
- 4点の中では価格がやや中間的な位置づけ
SHISEIDO MEN クリアスティック UVプロテクター(20g)【資生堂メン】
4.59(114件のレビュー)
参考価格4,180円
手を汚さずに肌へ直接塗れる透明スティックタイプの日焼け止め。汗・皮脂に強く高いウォータープルーフ効果を備え、熱や汗・水によって防御膜が強くなる「シンクロシールド」技術を搭載しています。乾燥や空気中のちり・ホコリなどの環境ダメージからも肌を守る設計です。
ここが良い
- SHISEIDO MEN公式ショップが直接販売しており、正規品として安心して購入しやすい
- 手を汚さず塗れる透明スティックタイプで、グローブをしたままでも塗り直しやすいとされる
- 掲載時点でレビュー評価4.58(113件)と、購入者の満足度を確認しやすい
注意点
- 4点の中では価格がもっとも高め
- 広い範囲を一気にカバーするにはミルクタイプより時間がかかる場合がある
BRISA MARINA(ブリサマリーナ)アスリートプロ UVリップ 3.3g(クリア・無色)
5.00(4件のレビュー)
参考価格1,580円
過酷な環境で活動するプロアスリートの声から生まれたUVカットリップクリーム。夏の強い日差しだけでなく冬の雪山でもガードできるSPF32・PA+++設計で、アロエベラエキスやプラセンタなど10種類を超える植物由来の保湿成分を配合し、唇のあれを防ぎます。無香料・無色で、日本製です。
ここが良い
- 商品説明で「冬の雪山でもガード」と明記されており、ゲレンデでの使用を想定した設計とされる
- 無色・無香料で、性別や年代を問わず使いやすいとされる
- 4点の中では手頃な価格帯で、唇専用の1本目として試しやすい
注意点
- 掲載時点でのレビュー件数が4点の中でもっとも少なく、判断材料がやや限られる
- 顔・からだ用の日焼け止め効果はないため、別途顔用の日焼け止めが必要

メンソレータム プレミアム メルティクリームリップ 無香料(2.4g)【ロート製薬】
4.75(4件のレビュー)
参考価格605円
ワセリンの配合量を高めた「リッチワセリン処方」で、乾燥した唇にもラップのように密着し保湿を持続させるリップクリーム。唇や空気中の水分と反応して潤いを抱え込みクリームに変わる「モイストバンク技術」を採用し、UVカット(SPF26・PA+++)も備えています。唇に色はつかない無香料タイプです。
ここが良い
- 楽天24が直接販売しており、正規品として安心して購入しやすい
- 4点の中でもっとも価格が手頃で、まず試しやすい
- ワセリン高配合のリッチな処方で、乾燥がひどい唇にも密着しやすいとされる
注意点
- BRISA MARINAと比べるとSPF値はやや控えめ
- 掲載時点でのレビュー件数が少なく、判断材料が限られる
■ スペック比較表
| 商品 | アネッサ(ANESSA)パーフェクトUV スキンケアミル… | メンソレータム プレミアム メルティクリームリップ 無香… | ||
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 3,058円 | 4,180円 | 1,580円 | 605円 |
| 購入 | ||||
| 紫外線防止効果 | SPF50+・PA++++ | SPF50+・PA++++ | SPF32・PA+++ | SPF26・PA+++ |
| タイプ | ミルク(乳液) | 透明スティック | スティック(クリア・無色) | クリーム状リップ |
| 内容量 | 60mL | 20g | 3.3g | 2.4g |
| 耐水性 | UV耐水性・オートリペア技術搭載 | 高いウォータープルーフ・シンクロシールド技術搭載 | — | — |
| 対応シーン | 顔・からだ用、化粧下地にも | — | — | — |
| 落とし方 | せっけんで落とせる | — | — | — |
| 原産国 | 日本 | 日本 | 日本製 | 日本 |
| 商品サイズ | — | 幅42mm×高さ87mm×奥行き25mm | — | — |
| 保湿成分 | — | — | アロエベラエキス・プラセンタ等、植物由来エキス10種類以上 | — |
| 香り | — | — | 無香料 | 無香料(色つきなし) |
| 保湿技術 | — | — | — | リッチワセリン処方・モイストバンク技術 |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
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なぜ「寒いのに日焼けする」のか — 標高と雪面反射の仕組み
紫外線というと真夏の炎天下を思い浮かべる人が多いですが、実は紫外線の強さは気温とは連動していません。紫外線の強さを左右する主な要因は「太陽高度」「大気の薄さ(標高)」「地面の反射率」の3つで、この3つがすべて重なりやすいのがスキー場という環境です。
まず標高です。標高が100m上がるごとに紫外線量はおよそ1%前後増加するとされ、標高1,500〜2,000m級のスキー場では、平地に比べて紫外線量が1割以上強くなっている計算になります。空気の層が薄くなることで、紫外線を吸収・散乱させるクッションが少なくなるためです。標高の高いゲレンデに行くほど、体感の寒さとは裏腹に紫外線対策の重要性は増していくと考えてください。
次に雪面の反射です。地面の紫外線反射率は、芝生や土のグラウンドで数%程度、砂浜でも10〜25%程度とされているのに対し、新雪の反射率はおよそ80%前後にのぼるとされています。つまりゲレンデでは、空から直接降り注ぐ紫外線に加えて、雪面で跳ね返った紫外線が下からも顔に当たる「二重の紫外線」を浴びている状態になります。鼻の下やあご、耳の下など、通常は日陰になりやすい部分が赤くなりやすいのはこのためです。
加えて、冬場は空気が乾燥して澄んでいるため、雲や水蒸気による紫外線の減衰も少なくなりがちです。晴天率の高い快晴のゲレンデほど、紫外線を遮るものが少なく、直接浴びる紫外線量が増える傾向にあります。「今日は寒いから」「今日は曇っているから」という体感だけで紫外線量を判断すると、実際の紫外線量とのズレに気づかないまま長時間肌をさらしてしまうことになりかねません。
こうした環境で起こる肌へのダメージは、俗に「雪焼け」と呼ばれます。海水浴のような強い日差しの記憶がないぶん、雪焼けは自覚しにくいという特徴があります。滑っている最中は寒さで肌の感覚が鈍くなっていることもあり、炎症が進んでから初めて痛みやヒリつきに気づくケースも珍しくありません。ゲレンデに向かう前提として、「今日は寒いから大丈夫」ではなく「標高と雪面反射で紫外線が強い環境に行く」という意識に切り替えておくことが、日焼け止め選びの土台になります。
この記事のスタンス
商品ごとの特徴については効果には個人差があるため、あえて断定しない表現を選んでいます。肌質や汗のかきやすさ、唇の乾燥しやすさには個人差が大きく、必ずそうなるとは限らないためです。判断材料として使い、心配な場合は皮膚科などの専門家にも相談することをおすすめします。
「タイプ」の読み方 — ミルク・スティック・パウダーの違い
日焼け止めは大きく分けて「ミルク(乳液)タイプ」「スティックタイプ」「パウダータイプ」の3種類があり、ゲレンデでの使い勝手はタイプごとに大きく異なります。それぞれの特徴を知っておくと、朝の準備時と滑走中の塗り直しで、使い分けの見通しが立てやすくなります。
ミルクタイプは、顔からからだまで広い範囲に均一に伸ばしやすいのが特徴です。朝、ウェアを着る前のスキンケアの延長として塗るのに向いており、化粧下地を兼ねられる製品も多く販売されています。一方で、手のひらに出してから塗り広げる工程が必要なため、リフトの上や滑走中にグローブを外して塗り直すのはやや手間がかかります。基本的には「出発前にしっかり塗っておく」ための日焼け止めと位置づけるのがよいでしょう。
スティックタイプは、容器を直接肌に滑らせるだけで塗布できるため、手を汚さずに塗り直しやすいのが最大の利点です。グローブをしたままでも扱いやすいモデルが多く、リフトの上や休憩のタイミングでサッと塗り直したいゲレンデ向きのタイプと言えます。透明タイプなら白浮きも気になりにくく、化粧の上から重ねやすい製品もあります。ただし、広い範囲に手早く伸ばすにはミルクタイプよりもやや時間がかかる場合があります。
パウダータイプは、化粧の上からでも粉をはたく感覚で紫外線カット効果を足せるのが特徴です。ベースの日焼け止めやファンデーションの上に重ねて使う「塗り直し専用」の位置づけで使われることが多く、単体では十分な紫外線防御効果が得られない場合がある点には注意が必要です。ゲレンデでは風でパウダーが飛びやすいこと、手袋を外して丁寧にはたく必要があることから、休憩中に室内でメイク直しをするようなシーンに向いています。
ゲレンデでの現実的な組み合わせとしては、「出発前はミルクタイプでしっかりベースを作り、滑走中の塗り直しはスティックタイプで手早く」という使い分けが扱いやすいとされています。1本だけで完結させようとせず、朝と日中で役割の異なるタイプを持っておくと、紫外線対策の抜け漏れを減らしやすくなります。
「耐水性・耐汗性(ウォータープルーフ)」の読み方
日焼け止めの商品ページには「ウォータープルーフ」「耐水性」「耐汗性」といった表記がよく見られます。海やプールを想定した表現に見えますが、実はスキー・スノーボードでも見過ごせない要素です。
ゲレンデで滑っていると、防寒のためにウェアを着込んでいるぶん、実は思っている以上に汗をかいています。特にコブ斜面や急斜面を滑る、リフト待ちで日なたに長時間立つ、休憩中に暖かい室内に入るといった場面では、汗や皮脂の分泌が増え、日焼け止めの膜が崩れやすくなります。また、雪が顔に付着して溶けたり、転倒した際に雪面に顔をつけてしまったりすることも、水に触れる機会として考えておく必要があります。
耐水性の指標としては、資生堂が独自に定めるウォータープルーフ基準(★の数で表示されるモデルもあります)や、汗・水に反応して防御膜が均一になり直す「オートリペア」「シンクロシールド」といった技術名が商品ページに記載されていることがあります。こうした表記があるモデルは、汗や雪による日焼け止めの崩れを抑えやすいとされ、長時間ゲレンデで過ごす日には安心材料になります。
一方で、耐水性が高い日焼け止めほど、専用の洗浄料でないと落ちにくい傾向があるとされています。多くの製品は「石けんで落とせる」タイプが主流になっていますが、中にはクレンジング剤が必要なタイプもあるため、購入前に商品ページの「落とし方」の項目も確認しておくと、帰宅後のお手入れで戸惑わずに済みます。
また、耐水性のある日焼け止めであっても、汗や雪との接触が続けば徐々に効果が薄れていく点は変わりません。「耐水性が高いから塗り直さなくていい」わけではなく、あくまで崩れにくさの目安として捉え、後述する塗り直しのタイミングは意識しておくことをおすすめします。
見落とされがちな「唇」のUVケア — なぜ唇は荒れやすいのか
顔にはしっかり日焼け止めを塗っていても、唇にまで意識が向いている人は多くありません。ですが唇は、紫外線と乾燥した冷たい風のダブルパンチを受けやすい、ゲレンデでもっとも荒れやすい部位のひとつです。
唇の皮膚は顔の皮膚に比べて非常に薄く、紫外線から肌を守るメラニン色素や、うるおいを保つ皮脂腺・汗腺がほとんど存在しません。そのため紫外線ダメージを受けやすいだけでなく、乾燥にも弱く、水分を保持する力が本来的に低い部位です。ここに、ゲレンデ特有の「乾燥した冷たい風」と「雪面からの強い紫外線反射」が同時に加わることで、唇の荒れやひび割れ、いわゆる「唇の雪焼け」が起こりやすくなります。
唇が荒れると、皮がむける、ひび割れて痛む、ひどい場合は出血するといったトラブルにつながります。一度荒れてしまうと、その状態のまま紫外線や乾燥にさらされ続けることになり、さらに悪化する悪循環に陥りやすいのも唇の特徴です。滑っている最中に「唇がピリピリする」と感じたときには、すでにダメージが進んでいることも少なくありません。
対策としては、SPF・PA表記のあるUVカット機能付きのリップクリームを、顔用の日焼け止めとは別に用意しておくのが基本です。顔用の日焼け止めをそのまま唇に使うのは、成分によっては刺激を感じたり、誤って口に入ってしまったりするリスクがあるため、あまりおすすめできません。唇専用に作られたUVリップであれば、保湿成分とUVカット成分の両方が唇向けに調整されており、荒れを防ぎながら紫外線対策もできます。
また、ネックウォーマーやフェイスマスクで口元を覆っている時間が長い人ほど、唇の乾燥に気づきにくいという側面もあります。マスクの内側は呼気で一時的に湿っていても、外気に触れる瞬間に急速に乾燥が進むため、「マスクをしているから大丈夫」と油断せず、休憩のタイミングでこまめにリップクリームを塗り直す習慣をつけておくとよいでしょう。
唇が荒れてしまったときの応急処置
滑走中に唇の荒れやひび割れに気づいたら、まずは保湿効果の高いリップクリームをこまめに塗り直し、それ以上の乾燥や紫外線ダメージを防ぐことが優先です。皮がむけている状態で無理に皮をむいたり噛んだりすると、傷が広がって治りが遅くなることがあります。出血を伴うほど悪化している場合は、無理せず皮膚科などの専門家に相談することをおすすめします。
ゴーグル焼け・マスク焼けを防ぐ塗り方のコツ
ゲレンデでよくある悩みのひとつが、ゴーグルやフェイスマスクの形にくっきりと日焼けの跡が残ってしまう「ゴーグル焼け」「マスク焼け」です。塗り方を少し工夫するだけで、こうした跡を目立ちにくくすることができます。
まず基本として、日焼け止めは「ゴーグルやマスクで覆われる部分も含めて」顔全体にムラなく塗ることが大切です。「どうせ覆われるから塗らなくていい」と思いがちですが、ゴーグルの縁の隙間やマスクのズレから紫外線が入り込むことがあり、覆われている部分と覆われていない部分の境目で焼けムラが生じやすくなります。境目を作らないよう、生え際・耳の周り・首の後ろまで塗り残しがないか確認しておきましょう。
特に焼けやすいのが、鼻の頭、鼻の下、あご、耳、そして首の後ろです。これらは雪面からの照り返しを下から受けやすい部位でありながら、日焼け止めを塗るときに意識が向きにくい場所でもあります。鏡を見ながら塗るときは、正面だけでなく、あごを引いた状態や横顔の角度からも塗り残しがないか確認する習慣をつけておくと、こうした部位の焼けムラを防ぎやすくなります。
ゴーグルについては、着用位置がずれると、その分だけ日焼け止めで保護されていない肌が露出することになります。休憩でゴーグルを外したり位置を直したりするたびに、着用位置が微妙にずれていないか確認しておくと安心です。同様に、ネックウォーマーやフェイスマスクも、ズレたまま長時間過ごすと、覆われている部分とそうでない部分の境目がはっきり出やすくなります。
なお、色黒に見える「ゴーグル焼け」は一種のファッションとして楽しむ人もいますが、日焼け止めを塗らずに焼けた場合、紫外線ダメージそのものは軽減されていません。見た目の印象だけでなく、肌へのダメージを抑えるという観点からも、覆われる部分を含めた全体的な日焼け止めの塗布はしっかり行っておくことをおすすめします。
塗るタイミングと塗り直しの頻度
日焼け止めは「朝1回塗れば1日中効果が持続する」というものではありません。ゲレンデでの正しいタイミングと頻度を押さえておくことで、紫外線対策の実効性を高めることができます。
日焼け止めは、肌になじんで効果を発揮するまでに一定の時間がかかるとされているため、リフト券売り場に並ぶ前や、ゲレンデに出る15〜30分前を目安に塗っておくのが基本です。ウェアを着てから慌てて塗るのではなく、朝の身支度の中に「日焼け止めを塗る時間」を組み込んでおくと、塗り忘れや塗りムラを防ぎやすくなります。
塗り直しの頻度については、汗や雪による崩れが起きやすい環境であることを踏まえ、2〜3時間おき、あるいは昼休憩のタイミングを目安に塗り直すのがおすすめです。特に晴天の日、標高の高いコースを滑る日、長時間休憩なしで滑り続ける日は、崩れるペースが早まりやすいため、こまめな塗り直しを意識しておくとよいでしょう。
塗り直しの際は、汗や雪解け水で顔が湿っている状態にそのまま重ね塗りすると、ムラになったり効果が十分に発揮されなかったりすることがあります。可能であれば、ティッシュやタオルで軽く汗や水分を押さえてから塗り直すと、より均一に密着させやすくなります。グローブを外す手間を考えると、この工程はスティックタイプの日焼け止めのほうが手早く行いやすい傾向があります。
唇のリップクリームについても、顔の日焼け止めと同じタイミングで塗り直すことを習慣化しておくと、塗り忘れを防ぎやすくなります。ポケットやウェアの内側にリップクリームを常備しておき、休憩のたびに一緒に塗り直す、という流れを作っておくのがおすすめです。
日焼け止めの持ち運びと保管の注意
日焼け止めやリップクリームは、極端な低温や高温で成分が分離したり、硬くなったりすることがあるとされています。ゲレンデでは、ウェアの外ポケットよりも、体温で適度に保たれる内側のポケットに入れておくと、極端な低温による変質を避けやすくなります。休憩中に暖房の効いた室内に長時間置きっぱなしにするのも避けたほうが無難です。
目的別に見る3タイプ
ここまで見てきたタイプ・耐水性・唇のケアを踏まえると、ゲレンデ向けの日焼け止め・リップケアはおおよそ3つの系統に整理できます。すべての人にきれいに当てはまるわけではありませんが、商品を選ぶときの目安として使ってください。
■ ベースメイク一体型(顔・からだ用ミルク)
朝の身支度でしっかり紫外線対策を済ませたい人向けのタイプです。化粧下地を兼ねられるモデルも多く、耐水性の高いものを選べば、汗や雪による崩れも抑えやすいとされています。滑走中の塗り直しはやや手間がかかるため、休憩の少ない日には塗り直し用のスティックと組み合わせるのがおすすめです。
■ 塗り直し重視(スティック・練り状)
グローブをしたままでも扱いやすく、リフトの上や休憩のたびに手早く塗り直したい人向けのタイプです。透明タイプならメイクの上からも重ねやすいとされています。広い範囲を一気にカバーするには不向きなため、朝のベースはミルクタイプなど別の製品で作っておくと安心です。
■ 唇専用(UVカットリップ)
顔用の日焼け止めとは別に、唇のためだけに用意しておきたいタイプです。SPF・PA表記のあるものを選ぶと、紫外線と乾燥の両方から唇を守りやすいとされています。ポケットに入れておき、顔の日焼け止めと同じタイミングでこまめに塗り直す習慣をつけると、荒れを防ぎやすくなります。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にゲレンデ用の日焼け止め・リップケアを選ぶステップを3段階に分けて整理しました。一つずつ順番に見ていくと、種類の多さに気を取られることなく判断しやすくなります。
- 1朝用と塗り直し用の役割を分けて考える。まずは顔・からだ全体をカバーできるミルクタイプかスティックタイプを1本、朝のベース用として選びます。滑走中にこまめに塗り直したい人は、これとは別にグローブをしたままでも扱いやすいスティックタイプを1本追加すると、塗り直しのハードルが下がります。
- 2耐水性・耐汗性の表記を確認する。「ウォータープルーフ」「耐水性」「オートリペア」といった記載があるかを確認し、長時間ゲレンデで過ごす予定がある人ほど、耐水性の高いモデルを優先すると崩れにくくなります。
- 3唇専用のUVリップを必ず別に用意する。顔用の日焼け止めを唇に流用せず、SPF・PA表記のあるUVカットリップクリームを1本ポケットに入れておきます。顔の日焼け止めと同じタイミングで塗り直す習慣をセットで身につけておくと、唇の荒れを防ぎやすくなります。
サングラスやゴーグルの日焼け対策も忘れずに
目のまわりは皮膚が薄く紫外線ダメージを受けやすい部位ですが、日焼け止めが目に入ることを避けたい場所でもあります。UVカット機能のあるゴーグルやサングラスを併用することで、日焼け止めを塗りにくい目のまわりの紫外線対策を補うことができます。
滑ったあとのアフターケア
日焼け止めやリップクリームでの予防と同じくらい大切なのが、滑り終えたあとのアフターケアです。1日ゲレンデで紫外線と冷たい風にさらされた肌と唇は、想像以上にダメージを受けています。
まず日焼け止めのオフです。耐水性の高い日焼け止めは、通常の洗顔料だけでは十分に落としきれない場合があります。商品ページに記載された落とし方(せっけんで落とせるか、専用のクレンジングが必要か)を確認し、こすりすぎないよう優しく丁寧に洗い流すことを心がけてください。ゴシゴシこすると、紫外線ですでにダメージを受けた肌にさらに刺激を与えてしまうことがあります。
洗顔後は、化粧水や乳液などでしっかり保湿することが重要です。紫外線を浴びた肌は水分を失いやすい状態になっているため、普段よりも念入りに保湿ケアを行うことで、赤みやヒリつきを和らげやすくなります。もし肌が赤く火照っている場合は、まず冷たいタオルなどで軽く冷やしてから保湿するのもひとつの方法です。
唇についても同様に、就寝前に保湿効果の高いリップクリームやリップバームを重ねて塗っておくと、翌朝の状態が変わってくることがあります。日中のUVカット重視のリップとは別に、就寝用に保湿重視のリップクリームを1本用意しておくのもおすすめです。
数日間ゲレンデに通う旅行の場合は、肌や唇の状態を毎晩チェックする習慣をつけておくと、ダメージの蓄積に早めに気づきやすくなります。赤みやヒリつきが強く出ている場合や、唇の荒れがなかなか治らない場合は、無理をせず皮膚科などの専門家に相談することも検討してください。
通販で失敗しないためのチェックリスト
購入前に「①SPF・PAの表記と耐水性の記載を確認したか」「②顔・からだ用と唇用を別々に用意しているか」「③落とし方(せっけんで落とせるか)を確認したか」の3点をチェックしておくと、通販での日焼け止め・リップケア選びの失敗を減らしやすくなります。
よくある質問
Q曇りの日や雪が降っている日でも日焼け止めは必要ですか?
A必要とされています。紫外線は雲を通り抜けて地上に届くため、体感の明るさと紫外線量は必ずしも一致しません。標高の高いゲレンデでは雲がある日でも紫外線量が多い場合があり、雪面からの反射も加わるため、天候にかかわらず日焼け止めを塗っておくことをおすすめします。
Q顔用の日焼け止めを唇にそのまま使ってもいいですか?
Aあまりおすすめできません。顔用の日焼け止めは唇の薄い皮膚には刺激が強い場合があり、誤って口に入ってしまうリスクもあります。唇専用に作られたSPF・PA表記のあるUVカットリップクリームを別に用意し、顔とは分けてケアするのが安心です。
Qゴーグル焼けを防ぐにはどうすればいいですか?
Aゴーグルやマスクで覆われる部分も含めて、顔全体にムラなく日焼け止めを塗ることが基本です。境目ができないよう生え際や耳の周りまで塗り残しがないか確認し、ゴーグルやマスクの着用位置がずれていないかもこまめにチェックすると、焼けムラを防ぎやすくなります。
Q日焼け止めはどのくらいの頻度で塗り直せばいいですか?
A目安として2〜3時間おき、あるいは昼休憩のタイミングでの塗り直しがおすすめです。汗をかきやすい日や、雪が顔に付着しやすい日はより早く崩れる場合があるため、状況に応じてこまめに塗り直すことを意識してください。
Q唇が荒れてしまったときはどうすればいいですか?
A保湿効果の高いリップクリームをこまめに塗り直し、それ以上の乾燥や紫外線ダメージを防ぐことを優先してください。皮がむけている状態で無理に皮をむいたり噛んだりすると悪化することがあります。出血を伴うなど症状がひどい場合は、皮膚科などの専門家に相談することをおすすめします。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
A顔・からだ用の日焼け止めは3,000〜4,500円程度、唇専用のUVカットリップは1,500〜2,000円程度が目安です。予算を抑えたい場合、唇用は600円台の保湿重視モデルから試すこともできます。まずは顔用1本・唇用1本をセットで用意することを優先するのがおすすめです。
迷ったらこれ|この記事のNo.1

アネッサ(ANESSA)パーフェクトUV スキンケアミルク NA(60ml)【資生堂】
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向いている人:朝の身支度でしっかり紫外線対策のベースを作りたい人
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