ラケットを買い替えたとき、あるいはガットを張り替えるとき、店員さんから「テンションはどうしますか?」と聞かれて答えに詰まった経験はないでしょうか。「テンションを上げると強く打てる」となんとなく耳にしたことがあっても、実際に何キロ・何ポンドにすればいいのか、初心者にはピンとこないことが多いはずです。かといって適当に答えてしまうと、思っていた打球感と違ったり、最悪の場合はラケットのフレームに負担をかけてしまったりすることもあります。この記事では、バドミントンガットのテンションがそもそも何を表す数値なのか、テンションを上げ下げすると何が変わるとされているのかを、初心者にも分かるように整理しました。あわせて、レベルやプレースタイル別の目安、ガットの種類による違い、そして実際に候補になりやすいストリング4種の比較も紹介します。テンションに絶対の正解はありませんが、判断材料を持っておくことで、次にガットを張り替えるときの相談がぐっとスムーズになるはずです。
この記事でわかること
- テンション選びが「なんとなく」で決まりやすい理由
- そもそも「テンション」とは何を表す数値なのか
- テンションを上げ下げすると何が変わるのか
- レベル・プレースタイル別のテンション目安
- ガットの種類(ゲージ・素材)とテンションの関係
- テンションを決めるまでの3ステップ
最終更新:
テンション選びの参考になるストリング4選
ここからは、実際にガットを選ぶときの候補になりやすいストリング4種を紹介します。いずれも大手メーカーが展開している定番モデルで、太さやコーティングなどの特徴が異なります。テンションはガットの種類とセットで検討するものなので、この記事で紹介した目安と合わせて参考にしてください。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・カラー展開を確認してください。
4種類を並べると、ゲージの太さで役割がある程度分かれているのが分かります。BG65は0.70mmと最も太く耐久性重視、RYZONIC65とM-SMOOTH 65Hはともに0.65mmでオールラウンド、AEROBITEは縦0.67mm・横0.61mmのハイブリッドでコントロール寄りという位置づけです。
どれが合うかは、テンションと同じくプレースタイルや優先したいポイントによって変わります。とにかく耐久性を優先して張り替えの頻度を減らしたいなら1つ目、コントロール性能やスピンを重視したいなら2つ目、価格を抑えつつ多くの選択肢から選びたいなら3つ目、コーティングによる球持ち感を試したいなら4つ目、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。
テンションとの組み合わせで考えると、太めでしっかりしたBG65は中〜高めのテンションでも安定して使いやすいとされ、逆に細めのRYZONIC65やM-SMOOTH 65Hは中程度のテンションでも球持ち感を得やすいとされています。AEROBITEのようなハイブリッド構造は、ある程度スイングスピードのある中〜上級者が中〜高めのテンションで使うことで、設計の狙いが生きやすいとも言われています。
なお、今回はヨネックス・ゴーセン・ミズノという3ブランドから紹介しましたが、他にも複数のスポーツメーカーがバドミントン用ストリングを展開しています。ブランドによって太さのラインアップやコーティングの考え方は異なるため、この記事で紹介した「ゲージ」「構造」「コーティング」という視点を参考にしながら、他のブランドのモデルもあわせて比較してみるのもおすすめです。
価格帯で見ると、いずれも1,000円台前半〜半ばに収まっており、ガット自体の価格差はそれほど大きくありません。むしろ費用として意識しておきたいのは、ショップに張り替えを依頼する際の「工賃(張り代)」です。ガット本体の価格に加えて工賃がかかることが一般的なので、トータルでどれくらいの費用になるかは、購入前にショップへ確認しておくと安心です。
■ スペック比較表
| 商品 | ヨネックス(YONEX)バドミントンストリング(単張) … | ヨネックス(YONEX)バドミントンストリング(単張) … | ゴーセン(GOSEN)バドミントンストリング ライゾニッ… | ミズノ(MIZUNO)バドミントンガット M-SMOOT… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 1,268円(+送料290円) | 1,536円(メーカー希望小売価格1,870円、+送料290円) | 1,078円前後(カラー・販売店により変動) | 1,195円 |
| 太さ(ゲージ) | 0.70mm | — | 0.65mm | 0.65mm |
| 構造 | マルチフィラメント | マルチフィラメント(コンパクトフィルド構造) | — | — |
| 素材 | 芯糸・側糸/ハイポリマーナイロン(側糸はブレーディング加工) | 芯糸/高強度ナイロン、側糸/ハイポリマーナイロン(ブレーディング加工) | — | 芯糸・側糸/高強度ナイロン(マルチフィラメント) |
| 長さ | 10m(単張) | — | 10m(単張) | 10m(単張) |
| カラー | (011)ホワイト | — | — | ホワイト・ブラック・イエローの3色展開 |
| 生産国 | 日本製 | 日本製 | — | 日本製 |
| 太さ(縦糸) | — | 0.67mm | — | — |
| 太さ(横糸) | — | 0.61mm | — | — |
| コーティング | — | PU(ポリウレタン)コーティング | — | 低摩擦ナイロンコーティング(SMOOTH RESIN+) |
| カラー展開 | — | — | ホワイト、ブラック、ピンク、レッド、イエロー、グリーンなど複数色 | — |
| ブランド | — | — | ゴーセン(GOSEN) | — |
| 認証 | — | — | — | 日本バドミントン協会検定合格品 |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
テンション選びが「なんとなく」で決まりやすい理由
バドミントンを始めたばかりの人の多くは、ガットのテンションについて深く考える機会がないまま「お店にお任せします」と答えてしまいがちです。それ自体は決して悪いことではありませんが、自分のプレースタイルや上達段階に合わせてテンションを見直していくと、打球感の変化に気づきやすくなり、道具選びそのものが楽しくなってくることもあります。
テンションとは、簡単に言うとガットをどれくらいの強さでラケットの枠に張るかを示す数値です。キログラム(kg)またはポンド(lb)で表され、数値が大きいほど強く張られていることを意味します。この数値の違いによって、シャトルを打ったときの反発の仕方や打球感、そしてコントロールのしやすさが変わってくるとされています。
ところが、テンションの数値だけを見ても「自分に合っているのかどうか」はなかなか判断できません。同じ22ポンドというテンションでも、使っているガットの素材や太さ、そしてラケット本体のフレーム設計によって、体感される硬さや反発感はかなり異なるとされています。数値はあくまで目安の一つであり、絶対的な基準として捉えすぎないことが大切です。
また、テンションは一度決めたら変えてはいけないものでもありません。上達してスイングスピードが上がってきた、逆に手首や肘に違和感が出てきた、ダブルスからシングルスに転向したなど、プレー環境が変わるタイミングでテンションを見直している選手も多いとされています。最初に選んだテンションにこだわりすぎず、必要に応じて調整していくくらいの気持ちで向き合うのがおすすめです。
この記事では「このテンションにすれば必ず勝てる」というような断定的な書き方はしません。テンションの感じ方には体格やスイングの癖、そしてこれまでの競技経験による個人差が大きく関わってくるためです。あくまで一般的に言われている傾向を整理し、判断材料として使ってもらうことを目的にしています。
なお、部活動の先輩やチームメイトから「自分はこのテンションでやっている」とすすめられて、そのまま同じ数値を選んでしまう人も少なくありません。もちろん参考にすること自体は悪くありませんが、体格やスイングスピード、握力なども人によって異なるため、他人にとって快適なテンションが自分にとっても快適とは限らないとされています。あくまで自分の感覚を基準にしながら、周囲の意見は参考程度に取り入れるくらいの距離感がちょうどよいでしょう。
この記事のスタンス
テンションと打球感の関係については、用具メーカーやストリンガー(ガットを張る専門スタッフ)の間で広く言われている一般的な傾向をもとに「〜とされる」という表現にとどめています。実際の感じ方には個人差があり、断定できるものではないためです。最終的な判断は、できれば信頼できるショップのストリンガーに相談しながら決めることをおすすめします。
そもそも「テンション」とは何を表す数値なのか
テンションの意味をもう少し掘り下げてみます。ガットはラケットのフレームに固定される際、専用の機械(ストリングマシン)によって一定の強さで引っ張られながら編み込まれていきます。このとき、ガットにかけられる張力の強さを数値化したものがテンションです。
単位には主にポンド(lb)とキログラム(kg)が使われます。海外メーカーのカタログではポンド表記、国内のショップではキログラム表記が使われることも多く、換算するとおおよそ1kgが2.2ポンドに相当します。同じ「24」という数字でも、単位がkgかlbかによって強さがまったく異なるため、ショップで伝えるときは単位まで含めて確認することが大切です。
テンションが高いということは、ガットがラケットの枠にピンと強く張られている状態を指します。反対にテンションが低いということは、比較的ゆるめに張られている状態です。この「ピンと張られているか、ゆるめか」という違いが、シャトルを打ったときの跳ね返り方やインパクトの感触に影響すると考えられています。
なお、テンションの表記には「縦」と「横」で別々の数値を設定できるラケットもあります。縦糸と横糸で少しテンションを変えることで、打球感を微調整しようとする考え方で、上級者や競技志向の強い選手が採用することがあるとされています。初心者のうちは縦横同じテンションで揃えるのが一般的で、まずはそこから慣れていくので十分です。
ラケットのフレームには、多くの場合「推奨テンション上限」がグリップ付近やシャフト部分に印字されています。これは、そのフレームが安全に耐えられるとされるおおよその上限値であり、メーカーが設計時に想定した目安です。この上限を超えるテンションで張ると、フレームに想定以上の負荷がかかり、破損のリスクが高まるとされているため、必ず確認しておきたいポイントです。
また、ショップに依頼する際は、伝えた数値どおりに寸分の狂いなく張られるわけではないという点も知っておくと安心です。ストリングマシンの機種や設定、ストリンガーの技術によって、実際に仕上がるテンションには多少の誤差が生じることがあるとされています。数値はあくまで「狙いどころ」であり、神経質になりすぎず、仕上がった打球感を実際に試しながら次回以降の参考にしていくくらいの気持ちで向き合うとよいでしょう。
テンションを上げ下げすると何が変わるのか
テンションの高低によって、反発力・コントロール性・打球感・耐久性のバランスが変化するとされています。ここでは、高テンションと低テンションそれぞれの一般的な傾向を整理します。あくまで「そう言われている」という一般論であり、実際の感じ方は人によって差があります。
こうして並べると「高テンションのほうが上級者向けで優れている」と思うかもしれませんが、実際にはそう単純ではありません。プロ選手の中にも、意外と低め〜中程度のテンションを好む選手がいると言われていますし、逆に一般愛好者でもパワフルなスイングを持つ人は高めのテンションで安定したコントロールを得ていることもあります。大切なのは「自分のスイングスピードとプレースタイルに合っているかどうか」であり、テンションの数値の大小そのものに優劣があるわけではありません。
また、テンションを上げれば上げるほど威力が増す、という誤解も少なくありません。むしろ一般的には、テンションを上げるほど反発力(トランポリン効果)は下がり、その分を自分のスイングの力で補う必要があるとされています。パワーを求めて闇雲にテンションを上げてしまうと、かえって手打ちの感覚が強くなり、スイートスポットを外したときの衝撃も大きくなりやすいと言われているので注意が必要です。
スイートスポット(芯を食ったときに気持ちよく飛ぶ範囲)の大きさも、テンションによって変化するとされています。低めのテンションではガット全体がしなりやすいため、多少芯を外しても大きく失速しにくく、スイートスポットが広めに感じられる傾向があるとされます。逆に高めのテンションでは、狙った芯の位置で打てたときの反発と精度は高まりやすい一方、外したときの感覚の差が大きくなりやすいとも言われています。まだ打点が安定していない段階では、この「外したときの許容度」も考慮に入れておくとよいでしょう。
■ 高テンション型(目安として上限に近い数値)
ガットがピンと張られている分、シャトルとの接触時間が短くなり、狙った場所にコンパクトに打ち込みやすいとされています。いわゆる「コントロール重視」の張り方で、上級者やパワーのある選手に好まれる傾向があります。一方で、シャトルを弾き返す力(反発力)はやや控えめになりやすく、しっかりとしたスイングスピードがないと威力が出しにくいとも言われています。また、ガットにかかる負担が大きくなる分、切れやすくなる傾向があるとされています。
■ 低テンション型(目安として下限に近い数値)
ガットにある程度のたわみがあるため、シャトルとの接触時間が長くなり、トランポリンのような反発感を得やすいとされています。スイングスピードがまだ十分でない初心者や、パワーよりもラリーを続けることを優先したい人に向いているとされる傾向があります。反面、ガットがたわむ分だけ打球方向のブレが出やすく、コントロール性はやや落ちると言われています。耐久性については比較的長持ちしやすいとされることが多いです。
レベル・プレースタイル別のテンション目安
一般的に案内されているテンションの目安をレベル・プレースタイル別にまとめました。あくまで大まかな傾向であり、体格やスイングスピード、これまでの競技経験によって適切な数値は変わってきます。初めてマイラケットを持つ人は、まずこのあたりの範囲から相談してみるとよいでしょう。
これらの数値はあくまで「よく案内される目安」であり、絶対的な基準ではありません。同じ中級者でも、パワータイプの選手とテクニックタイプの選手とでは、心地よく感じるテンションが異なることも珍しくないとされています。目安の範囲内で少しずつ試しながら、自分にとっての「ちょうどいい」を見つけていく意識を持つとよいでしょう。
特に初めてテンションを指定する場合は、下限に近い数値から試してみることをおすすめします。テンションは後から張り替えれば変更できますが、いきなり上限に近い数値で張ってしまうと、コントロールの難しさに苦労してバドミントン自体を楽しめなくなってしまう可能性もあります。まずは扱いやすい数値からスタートし、慣れてきたら少しずつ上げていくという進め方が無難とされています。
■ 初心者(部活動やサークルで始めたばかりの人)
おおよそ18〜21ポンド(8〜9.5kg程度)あたりから試してみることが多いとされています。反発力を得やすく、力任せにならなくてもシャトルを飛ばしやすいため、まずはラリーを続ける楽しさを味わいたい段階に向いているとされる範囲です。
■ 中級者(大会経験がある、継続してプレーしている人)
おおよそ21〜24ポンド(9.5〜11kg程度)が目安とされることが多いです。反発力とコントロール性のバランスが取れており、多くの中級者にとって扱いやすいとされる範囲です。スイングスピードが安定してきたタイミングで、このあたりへの引き上げを検討する人が多いようです。
■ 上級者・パワーヒッター(競技志向で練習量が多い人)
おおよそ24〜28ポンド(11〜13kg程度)、場合によってはそれ以上が候補になるとされています。ただし、この帯域はラケットフレーム側の「推奨テンション上限」を超えてしまうケースもあるため、必ず自分のラケットの上限値を確認したうえで検討する必要があります。
■ ダブルス志向・コントロール重視の選手
シングルスのパワーヒッターに比べるとやや低め〜中程度のテンションを好む選手も多いとされています。ネット前の細かいタッチや、素早い展開でのコントロールを重視する場面が多いため、反発力を残しつつ扱いやすいテンションが選ばれやすい傾向があります。
■ ジュニア・ブランクを経て再開した人
成長期の中高生や、しばらく競技から離れていて久しぶりに再開する人は、腕力やスイングスピードがまだ発展途上、あるいは以前より落ちていることも考えられます。無理に周囲と同じテンションに合わせるのではなく、初心者と同程度の低めの範囲から試し、体力やスイングの戻り具合に合わせて少しずつ調整していく進め方が安心とされています。
ガットの種類(ゲージ・素材)とテンションの関係
テンションと並んで押さえておきたいのが、ガットそのものの種類です。バドミントンガットは主にナイロン製のマルチフィラメント構造で作られていますが、太さ(ゲージ)やコーティングの有無によって、同じテンションで張っても体感が変わってくるとされています。
ガットの太さはミリメートル(mm)で表記され、0.60mm台の細いものから0.70mm前後の太いものまで幅があります。一般的に、細いガットほどシャトルへの食いつき(球持ち感)がよく、コントロールしやすいと言われる一方、耐久性はやや劣る傾向があるとされています。逆に太いガットは耐久性に優れる分、打球感はやや硬めになりやすいとされています。
素材の面では、多くのガットが「マルチフィラメント」と呼ばれる、細い繊維を束ねた構造を採用しています。この構造は、単一の太い繊維(モノフィラメント)に比べてしなやかで、打球時の衝撃を吸収しやすいとされています。さらに、側糸を芯糸に編み込む「ブレーディング加工」を施すことで、ガットが元の形状に戻ろうとする復元力を高めているモデルもあります。
近年は、縦糸と横糸で異なる太さ・素材を組み合わせた「ハイブリッド構造」のガットも増えています。縦方向にはある程度の耐久性を持たせつつ、横方向には食いつきのよい細めの糸を使うことで、コントロール性能と耐久性の両立を狙った設計とされています。表面に柔らかいポリウレタン(PU)をコーティングし、シャトルへの引っかかりを増やしてスピン系のショットをかけやすくすることを訴求しているモデルもあります。
細いゲージのガットを高めのテンションで張る組み合わせは、コントロール性能を突き詰めたい人には魅力的に映るかもしれません。ただし、細いガットは太いガットに比べて同じ衝撃でも切れやすくなる傾向があるとされ、高テンションと組み合わせるとその傾向がさらに強まるとも言われています。練習量が多く頻繁な張り替えが負担になりにくい人には向いていますが、張り替えの手間や費用を抑えたい人は、太めのゲージと中程度のテンションから試すほうが無難かもしれません。
こうしたガットの種類による違いは、同じテンションで張った場合でも体感される硬さや球持ち感に影響するとされています。たとえば「テンションは中級者向けの目安通りにしているのに、なんとなく硬く感じる」という場合、テンションそのものよりもガットの種類(太さやコーティング)が体感の違いを生んでいる可能性もあります。テンションとガットの種類は、セットで考えることをおすすめします。
テンションを決めるまでの3ステップ
ここまでの内容を踏まえて、実際にテンションを決める手順を3つのステップに整理しました。順番に沿って考えていくと、漠然とした「なんとなく」から一歩進んだ判断がしやすくなります。
- 1自分のラケットに印字されている「推奨テンション上限」を確認する。グリップエンド付近やシャフトに小さく記載されていることが多く、まずはこの数値を超えない範囲で検討することが大前提になります。ラケット本体の取扱説明書やメーカーの商品ページに記載がある場合もあります。
- 2自分のレベル・プレースタイルに近い目安を、この記事で紹介した範囲から選ぶ。初心者であれば下限に近い数値、パワーで押していきたいタイプであれば中〜上限に近い数値、というように大まかな方向性を決めます。迷ったら、必ず低めの数値から試すという原則を意識してください。
- 3ガットの種類も一緒に相談する。同じテンションでも、太さやコーティングによって体感が変わってくるため、耐久性を優先したいのか、コントロール性を優先したいのかをストリンガーに伝えると、より自分に合った組み合わせを提案してもらいやすくなります。可能であれば、しばらく使ってみて、次回の張り替え時にテンションやガットの種類を微調整していくとよいでしょう。
- 4張り上げてもらったら、実際にプレーしてみた感覚を簡単でよいのでメモに残しておく。「思ったより硬く感じた」「もう少し反発が欲しい」といった感想を記録しておくと、次に張り替えるときにストリンガーへ的確に伝えられます。テンションやガットの種類は一度で完璧に決まるものではなく、何度か調整を重ねながら自分に合う組み合わせへ近づけていくものだと捉えておくと、道具選びそのものを楽しみやすくなります。
ショップで相談するときに伝えたいこと
テンションの希望を伝えるときは、数値だけでなく「今使っているテンションでどう感じているか」「ラリーが続きやすい方がいいのか、コントロール重視にしたいのか」といった感覚もあわせて伝えると、ストリンガーが提案しやすくなるとされています。初めての場合は、遠慮せず「初心者なのでおすすめの範囲で」と相談してみるのもよい方法です。
張り替えの目安とラケットへの負担
テンションとガットの種類を決めたあとも、ガットは使っているうちに少しずつ劣化していきます。張り替えのタイミングを見極めることも、快適にプレーを続けるうえで欠かせないポイントです。
ガットは使用時間の経過とともに、テンションが少しずつ緩んでいくとされています。これは「テンションロス」と呼ばれる現象で、練習の頻度やシャトルを打つ強さによって進み方は異なりますが、一般的には張ってから数週間〜1か月程度で体感できるほどのゆるみが出てくることもあると言われています。「最近シャトルが飛ばなくなった」「なんとなく打球感がぼやけてきた」と感じたら、テンションロスのサインかもしれません。
よく言われる目安として「週に何回プレーするかを、そのまま張り替えの間隔(月数)の目安にする」という考え方があります。たとえば週3回程度プレーするなら3か月に1回程度、というような考え方です。あくまで経験則として語られることが多い目安であり、科学的な基準というわけではありませんが、張り替えのタイミングに迷ったときの参考にはなるでしょう。
ガットの切れやすさは、テンションの高さだけでなく、シャトルを打つポイントの癖にも左右されるとされています。ガットの同じ場所ばかりに強い衝撃が加わり続けると、その部分から早く傷んでいくこともあります。プレー後にガット面を見て、けば立ちや変色がないか、たまにチェックしてみる習慣をつけておくと、突然の切断で困る場面を減らせるかもしれません。
最後に、ラケットのフレームへの負担についても触れておきます。テンションを上げるということは、それだけフレームに常時かかる張力も強くなるということです。長期間、上限に近いテンションで張り続けると、フレームの寿命やしなりの性質に影響が出る可能性があるとも言われています。推奨テンション上限はあくまで目安ですが、日常的に上限ギリギリを攻めるよりは、多少余裕を持たせたテンションで使う方が、フレームを長く使えることにつながるとされています。
また、張り上げた直後のガットは、繊維がなじむまでの間にテンションが特に落ちやすい「初期伸び」と呼ばれる現象が起きやすいとされています。張ってすぐの数日間は普段より打球感が柔らかく感じられることがありますが、これは異常ではなく、多くのナイロン系ガットに見られる自然な変化と言われています。張り上げ直後の感覚だけで一喜一憂せず、数回使ってからの感覚を基準に判断するとよいでしょう。
よくある質問
Q初心者はどのくらいのテンションから始めればいいですか?
A目安として18〜21ポンド(8〜9.5kg程度)あたりから試してみることが多いとされています。反発力を得やすく、力任せにならなくてもシャトルを飛ばしやすいため、まずはラリーを続ける楽しさを味わいたい段階に向いているとされる範囲です。慣れてきたら少しずつ数値を調整していくとよいでしょう。
Qテンションを上げると本当に威力は上がりますか?
A一概には言えません。むしろ一般的には、テンションを上げるほどガットの反発力(トランポリン効果)は下がり、その分をスイングの力で補う必要があるとされています。スイングスピードが伴わない状態でテンションだけを上げると、かえって扱いにくく感じることもあります。
Qラケットに書いてある「推奨テンション上限」を超えても良いですか?
A推奨されません。上限はメーカーが設計時に想定した、フレームが安全に耐えられるとされるおおよその目安です。これを超えるテンションで張ると、フレームに想定以上の負荷がかかり、破損のリスクが高まるとされているため、必ず上限内で検討することをおすすめします。
Qシングルスとダブルスでテンションを変えるべきですか?
A必ず変える必要はありませんが、傾向として、パワーヒッターの多いシングルスではやや高めのテンション、ネット前の細かいタッチや素早い展開が多いダブルスではやや低め〜中程度のテンションが好まれることもあるとされています。両方をプレーする人は、中間的な数値から試してみるのも一つの方法です。
Qガットの種類(素材・ゲージ)はテンションの感じ方に影響しますか?
A影響するとされています。同じテンションで張っても、ガットの太さ(ゲージ)やコーティングの有無によって、体感される硬さや球持ち感は変わってくると言われています。テンションだけでなく、ガットの種類もあわせて検討することをおすすめします。
Qどのくらいの頻度で張り替えるべきですか?
A一般的には「週にプレーする回数を、そのまま張り替え間隔の月数の目安にする」という考え方が語られることがあります。たとえば週3回程度なら3か月に1回程度が目安です。あくまで経験則であり、打球感の変化やガットのけば立ち・変色といった見た目の変化も、張り替えのサインとして意識しておくとよいでしょう。
Qショップでテンションを伝えるとき、何を伝えればいいですか?
A数値の希望があれば伝えるとともに、「初心者なのでおすすめの範囲で」「コントロールよりもラリーを続けやすい方がいい」といった自分の希望や今の感覚もあわせて伝えると、ストリンガーが提案しやすくなるとされています。ラケットに印字された推奨テンション上限も忘れずに確認しておきましょう。
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