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【2026年最新】ダブルス向けバドミントンラケットの選び方とおすすめ4選

バドミントンのダブルスで前衛・後衛それぞれに向くラケットの選び方を、バランスポイントや重量(U表記)、シャフトのしなりの読み方からやさしく解説します。実際に候補になりやすいヨネックスのラケット4本も、価格や特徴を比較しながら紹介します。

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バドミントンのダブルスは、シングルスとはコートの使い方もラリーのテンポもまったく異なる競技です。にもかかわらず、ラケット選びの段階になると「シングルスでも使われている定番モデルを選んでおけば間違いない」となんとなく決めてしまう人は少なくありません。実際には、ダブルスで求められる動きとラケットの特性が噛み合っていないと、練習を重ねても「振り抜きにくい」「思ったところに返せない」といった違和感が続いてしまうことがあるとされています。この記事では、ダブルスの前衛(ネット前で速いプレーを担当する選手)と後衛(コート後方からスマッシュやクリアを打つ選手)、それぞれの役割に向くラケットの特徴を、バランスポイントや重量(U表記)の読み方から整理しました。最後には、実際に候補になりやすい4本のラケットも比較して紹介します。

この記事でわかること

  • ダブルスでラケットが「なんとなく」合わないと感じる理由
  • 前衛と後衛、求められるプレーはこんなに違う
  • ラケット選びで見るべき3つのポイント
  • 「バランスポイント」の読み方 — ヘッドヘビー・イーブン・ヘッドライト
  • 選び方の3ステップ
  • 前衛・後衛タイプ別 おすすめラケット4選

最終更新:

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前衛・後衛タイプ別 おすすめラケット4選

ここからは実際の候補です。前提として、ラケットを変えただけで急にスマッシュが決まるようになる、という話ではありません。いずれも販売店の商品ページ上で前衛・後衛どちらの特性を訴求しているかが比較的分かりやすいモデルを中心に、バランスポイントや重量帯が異なる4本を選びました。いずれもヨネックスの現行ラインナップの中で、トップ選手の使用モデルとして案内されることが多いモデルでもあります。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズ/カラーを確認してください。

4本を並べると、バランスポイントと想定ポジションで役割が分かれているのが分かります。アストロクス100ZZとアストロクス88Dプロはどちらもヘッドヘビー傾向で後衛向けとされる一方、ナノフレア800プロは前衛のスピードを重視したモデル、アークセイバー7プロはコントロール重視でオールラウンドに使いやすいモデルという位置づけです。

どれが合うかは、自分がペアの中で担う役割や、これまで使ってきたラケットの重量感によって変わります。パワーで押していきたい後衛なら1本目か4本目、前衛としてスピードを活かしたいなら2本目、役割を固定せずオールラウンドに使いたいなら3本目、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。

価格だけで比べると、アークセイバー7プロがもっとも手が届きやすく見えるかもしれません。ただし各モデルともサイズ(U表記)やカラーによって価格が変動するため、購入前に希望するサイズ・カラーでの実際の価格を確認しておくと安心です。

また、今回はいずれもヨネックスのモデルとして紹介しましたが、バドミントンラケットは他にもさまざまなメーカーから販売されています。ミズノやゴーセンといったメーカーも独自の技術を採用したモデルを展開しており、この記事で紹介した「バランスポイント」「重量(U表記)」「シャフトのしなり」という基準を参考にしながら、他メーカーのモデルもあわせて比較してみるのもよいでしょう。

なお、いずれの商品も「フレームのみ」で販売されているケースが多く、ガットが張られていない状態で届くことがあります。購入時に無料ガット張りのサービスを行っている販売店を選ぶか、別途ガットとテンションを指定して張ってもらう必要がある点にも注意しておきましょう。ガットの銘柄によっても反発力やコントロール性の傾向は変わるとされているため、ラケット本体と合わせてガット選びも検討してみることをおすすめします。

No.1
ヨネックス アストロクス100ZZ AX100ZZ クレナイ(821) バドミントンラケット
後衛のパワーを引き出すフラッグシップ

ヨネックス アストロクス100ZZ AX100ZZ クレナイ(821) バドミントンラケット

参考価格34,650円

強打を中心に展開する攻撃力重視のプレーヤー向けに設計された最上位モデル。高弾性カーボンとNamd、タングステンを組み合わせ、後衛からの重いスマッシュを求めるプレーヤーに向くとされています。

こんな人にパワーで押していきたい後衛、ダブルスでも強いスマッシュを軸に組み立てたいプレーヤー
品番AX100ZZ
カラークレナイ(821)/ダークネイビー(554)
サイズ3U4・5・6、4U5・6
素材高弾性カーボンフレーム+Namd+タングステン+ブラックマイクロコア+ナノメトリック
推奨張力4U:20〜28lbs/3U:21〜29lbs
適用プレーヤー強打を中心に展開する攻撃力重視のプレーヤー
生産国日本

ここが良い

  • Namd素材が、荷重速度(スイングスピード)が上がっても従来素材より硬くなりにくい特性を持つとされ、後衛の強いスマッシュに向くとされる
  • ローテーショナルジェネレーターシステムがフォロースルーの勢いを落としにくくし、次のショットへの移行をアシストするとされる
  • エナジーブーストキャップがしなりで蓄えたエネルギーをロスなく伝え、コントロール性の向上に寄与するとされる

注意点

  • ヘッドヘビー傾向の重量配分のため、素早い振り抜きを繰り返す前衛の動きにはやや不向きとされる
  • 今回紹介する4本の中では価格帯が高め
No.2
ヨネックス ナノフレア800プロ NF-800P(269)ディープグリーン バドミントンラケット
前衛のスピードを支えるモデル

ヨネックス ナノフレア800プロ NF-800P(269)ディープグリーン バドミントンラケット

参考価格29,040円〜

弾きとスピードを追求したモデルで、ミドルレンジのテンポで攻める攻撃的なプレーヤー向けとされています。志田千陽選手の使用モデルとしても案内されており、前衛の速いプレーに向くとされています。

こんな人に前衛でのプッシュやレシーブなど、速い展開を得意にしたいプレーヤー
品番NF-800P
カラー(269)ディープグリーン
サイズ3U4・5・6、4U5・6
訴求ポイント弾き・ミドルレンジのスピード重視

ここが良い

  • 弾きを追求したモデルとして販売店から案内されており、ミドルレンジのスピードで攻めたいプレーヤー向けとされる
  • 志田千陽選手の使用モデルとして案内されており、ダブルスの前衛としての実戦性を意識した設計とされる
  • サイズ展開が3U・4Uと幅広く、体格や好みに応じて選びやすい

注意点

  • カラー展開が限定的で、好みの色を選べない場合がある
  • ヘッドヘビー系のモデルに比べると、一撃のスマッシュの重さでは分がある可能性がある
No.3
ヨネックス アークセイバー7プロ ARC7-P(815)グレー/イエロー バドミントンラケット
オールラウンドに使えるコントロール型

ヨネックス アークセイバー7プロ ARC7-P(815)グレー/イエロー バドミントンラケット

参考価格27,280円〜

コントロール性を重視したアークセイバーシリーズの上位モデル。デチャポル・プアヴァラヌクロー選手の使用モデルとしても案内されており、前衛・後衛どちらの動きにも対応しやすいオールラウンドな設計とされています。

こんな人にペアで前衛・後衛を頻繁に入れ替える人、コントロール重視でオールラウンドに戦いたい人
品番ARC7-P
カラー(815)グレー/イエロー
サイズ4U5・4U6(販売店により3Uサイズの案内もあり)
訴求ポイントコントロール性・オールラウンド設計

ここが良い

  • コントロール性を重視した設計とされ、前衛のタッチプレーから後衛のつなぎのショットまで幅広く対応しやすいとされる
  • デチャポル・プアヴァラヌクロー選手(混合ダブルスのトップ選手)の使用モデルとして案内されている
  • 比較的軽めのサイズ展開が中心で、素早い振り抜きを繰り返すダブルスの動きに向くとされる

注意点

  • パワー特化モデルに比べると、スマッシュの一撃の重さでは物足りなさを感じる場合がある
  • 上級者向けの案内が中心で、初心者にはやや扱いにくいと感じる可能性がある
No.4
ヨネックス アストロクス88Dプロ 3AX88D-P(076)ブラック/シルバー バドミントンラケット
後衛のドライブ・スマッシュを支えるヘッドヘビーモデル

ヨネックス アストロクス88Dプロ 3AX88D-P(076)ブラック/シルバー バドミントンラケット

参考価格29,040円〜

ヘッドヘビーでパワー重視、中上級者向けとして販売店から案内されているモデル。後衛からの強いドライブやスマッシュを軸にしたいプレーヤーに向くとされています。

こんな人に後衛でドライブ戦や強打を軸に組み立てたいパワー型のプレーヤー
品番3AX88D-P
カラー(076)ブラック/シルバー
対応レベル中上級者向け(販売店案内)
訴求ポイントヘッドヘビー・パワー重視・ドライブ戦向け

ここが良い

  • ヘッドヘビーな重量配分により、後衛からの強いスマッシュやドライブを打ちたいプレーヤーに向くとされる
  • 「D(ドライブ)」の名の通りドライブ戦を意識した設計と案内されており、ダブルスの速い展開にも対応しやすいとされる
  • 中上級者向けとして販売店から明確に案内されており、選ぶ際の目安になりやすい

注意点

  • ヘッドヘビー傾向のため、素早い振り抜きを繰り返す前衛の動きにはやや不向きとされる
  • 初心者がいきなり扱うには重く感じる場合がある

■ スペック比較表

商品ヨネックス アストロクス100ZZ AX100ZZ クレナイ(821) バドミントンラケットヨネックス アストロクス100ZZ AX100ZZ クレ…ヨネックス ナノフレア800プロ NF-800P(269)ディープグリーン バドミントンラケットヨネックス ナノフレア800プロ NF-800P(269…ヨネックス アークセイバー7プロ ARC7-P(815)グレー/イエロー バドミントンラケットヨネックス アークセイバー7プロ ARC7-P(815)…ヨネックス アストロクス88Dプロ 3AX88D-P(076)ブラック/シルバー バドミントンラケットヨネックス アストロクス88Dプロ 3AX88D-P(0…
参考価格34,650円29,040円〜27,280円〜29,040円〜
品番AX100ZZNF-800PARC7-P3AX88D-P
カラークレナイ(821)/ダークネイビー(554)(269)ディープグリーン(815)グレー/イエロー(076)ブラック/シルバー
サイズ3U4・5・6、4U5・63U4・5・6、4U5・64U5・4U6(販売店により3Uサイズの案内もあり)
素材高弾性カーボンフレーム+Namd+タングステン+ブラックマイクロコア+ナノメトリック
推奨張力4U:20〜28lbs/3U:21〜29lbs
適用プレーヤー強打を中心に展開する攻撃力重視のプレーヤー
生産国日本
訴求ポイント弾き・ミドルレンジのスピード重視コントロール性・オールラウンド設計ヘッドヘビー・パワー重視・ドライブ戦向け
対応レベル中上級者向け(販売店案内)

※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。

※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。

ダブルスでラケットが「なんとなく」合わないと感じる理由

バドミントンのダブルスは、シングルスとはコートの使い方もショットの組み立ても大きく異なる競技です。にもかかわらず、ラケット選びの段階では「とりあえずシングルスでも人気のモデルを選んでおけば間違いない」と考えてしまう人も少なくありません。実際には、ダブルスで求められる動きに対してラケットの特性が噛み合っていないと、練習を重ねても「なんとなく振り抜きにくい」「思ったところに返せない」といった違和感が続いてしまうことがあるとされています。

ダブルスの試合を見てみると、シングルスに比べてラリーのテンポが速く、ネット前での攻防やドライブ(水平方向に速く打ち合うショット)の応酬が多いことに気づきます。コートの守備範囲がペアで分担される分、1本1本のショットにかけられる時間はシングルスより短くなりやすく、ラケットを素早く振り抜く場面が増えるとされています。こうした展開に、パワー重視で作られた重めのラケットをなんとなく選んでしまうと、振り遅れやすくなったり、連続する動きの中で腕への負担が大きくなったりすることがあると言われています。

一方で、ダブルスでは後衛からの強いスマッシュやドライブがラリーを決める場面も多く、パワーを求める場面がなくなるわけではありません。つまりダブルスというフォーマットの中には、前衛的な速い展開と後衛的なパワー勝負という、性質の異なる2つのプレーが同居しているといえます。この記事のタイトルにある「前衛・後衛の役割別」にラケットの選び方を整理する意味は、まさにこの2つの性質を混同しないようにするためです。

もちろん、すべてのペアが前衛・後衛を固定しているわけではなく、状況に応じてポジションを入れ替えるプレースタイルも一般的です。そのため「自分は前衛専門だからこのタイプ一択」と決めつける必要はありません。むしろ自分が試合の中でどちらの役割を担う時間が長いか、これからどちらのプレーを伸ばしていきたいかを考えながら読み進めると、スペックの意味が実感を伴って理解しやすくなります。

なお、この記事で扱うのはバドミントン専用に設計されたラケットのみです。テニスやスカッシュなど他競技のラケットで代用することは想定していません。また、ラケットの性能についてはメーカーや販売店の商品ページに記載されている内容をもとに「〜とされる」という表現にとどめています。実際の打感には体格やスイングの癖による個人差があるため、可能であれば購入前に試打や店頭での確認をおすすめします。

特に、これから初めてダブルス用にラケットを買い替えようとしている人ほど、この「役割による向き不向き」の存在を知らないまま購入してしまいがちです。部活動やサークルでたまたま先輩から譲り受けたラケットや、量販店の店頭で目についたモデルをそのまま使い続けているケースも珍しくありません。もちろんそれで問題なくプレーできている人も多くいますが、もし最近「思うようにラリーについていけない」「スマッシュが軽い」といった悩みを感じているなら、一度ラケットのタイプと自分の役割が噛み合っているかを見直してみる価値はあるでしょう。

前衛と後衛、求められるプレーはこんなに違う

ダブルスのフォーメーションにはいくつかの型がありますが、多くの場合「前衛(ネット前で速いプレーを担当する選手)」と「後衛(コート後方からスマッシュやクリアを打つ選手)」に役割が分かれます。この2つのポジションでは求められる技術もラケットへの負荷のかかり方も異なるため、まずはそれぞれの特徴を整理しておきましょう。

前衛と後衛のどちらに比重を置くかは、ペアを組む相手との身長差や得意なショット、これまでの競技経験によっても変わってきます。たとえば後衛でパワーのあるスマッシュを打てる選手とペアを組む場合、自分は前衛でその一本を活かすための組み立てに専念する、という役割分担が生まれやすくなります。

学校の部活動やサークルでは、身長の高い選手が後衛、小柄で機敏な選手が前衛を担当するという組み合わせもよく見られます。ただし体格だけで一律に決まるものではなく、フットワークの得意・不得意やスマッシュの威力、性格的に前に出るプレーが好きかどうかといった要素も関わってくるとされています。

大切なのは、自分がコートの中で担う役割を大まかにでもイメージしたうえでラケットを選ぶことです。役割がまだ定まっていない段階であれば、次の章以降で紹介するオールラウンド型の考え方を軸に選んでおくと、あとから前衛・後衛どちらの色を強めることになっても対応しやすくなります。

また、混合ダブルスと同性ダブルスでも、求められる役割のバランスは変わってくるとされています。混合ダブルスでは男女の身体的な特徴の違いから、男性が後衛でパワーを担い、女性が前衛でスピードとタッチを担うという分担が一般的になりやすい一方、同性ダブルスではより流動的にポジションを入れ替える戦術も見られます。自分がどの形式の試合を主に想定しているかによっても、優先すべきタイプの目安は変わってくると言えるでしょう。

前衛型

ネット前でのプッシュ、ヘアピン、ドライブの処理を中心に、コンパクトで素早いラケットワークが求められるポジションです。ラリーのテンポが速く、瞬時の振り抜きや切り返しが多いため、軽さや振り抜きやすさを重視したラケットが向いているとされています。

後衛型

コート後方からのスマッシュ、クリア、ドロップを中心に、パワーとコントロールの両立が求められるポジションです。1本のショットにかけられる助走や体重移動の時間が前衛より長く取りやすいため、ヘッドヘビー系の重量配分でパワーを出しやすいラケットが選ばれやすい傾向があるとされています。

オールラウンド型

前衛・後衛を固定せず、ペアの状況に応じてポジションを入れ替えるスタイルです。この場合はどちらかに極端に振り切ったラケットよりも、コントロール性を重視したバランス型のラケットのほうが対応しやすいとされています。

ラケット選びで見るべき3つのポイント

バドミントンラケットの商品ページには、バランスポイント、重量(U表記)、シャフトの硬さ、フレームに使われている技術名など、さまざまな情報が並んでいます。すべてを完璧に理解する必要はありませんが、ダブルスのラケットを選ぶうえでまず押さえておきたいのは「バランスポイント」「重量(U表記)」「シャフトのしなり」の3つです。

バランスポイントは、ラケットのどのあたりに重心があるかを示す指標です。グリップエンドからの距離(mm)で表記されることが多く、数値が大きいほどラケットの先端(ヘッド)側に重心が寄った「ヘッドヘビー」、数値が小さいほどグリップ側に重心が寄った「ヘッドライト」の傾向があるとされています。中間的なものは「イーブンバランス」と呼ばれます。

重量はU表記で示されるのが一般的です。今回紹介するアストロクス100ZZの商品ページによれば、2Uが90〜94.9g程度(重め)、3Uが85〜89.9g程度(標準)、4Uが80〜84.9g程度(軽め)という目安が示されています。数字が小さいほど軽いラケットという表記になる点は、初めて選ぶ人が混同しやすいポイントなので覚えておくとよいでしょう。

シャフトのしなりやすさも、打感やコントロール性に影響するとされる要素です。しなりが大きいほどショットに力を伝えやすいと言われる一方、扱いに慣れが必要になる場合もあります。フレームに使われている技術名(Namdのようなメーカー独自の素材名)は、そのモデルがパワー重視なのか、コントロールや軽さ重視なのかを読み解く手がかりになります。

これらの要素は互いに関係し合っています。ヘッドヘビーで重量のあるラケットほどパワーを出しやすい一方、素早い振り抜きはしにくくなる傾向があり、逆にヘッドライトで軽いラケットほど振り抜きやすい一方、一撃の重さでは劣る場合があるとされています。前衛・後衛のどちらを重視するかによって、この読み方の意味合いが変わってくる点を意識しておきましょう。

グリップの太さ(G表記)も、見落とされがちですが実際の握りやすさに直結する要素です。一般的に数字が大きいほど細め、小さいほど太めのグリップになるとされ、手の大きさや握り方の癖によって快適に感じる太さは変わってきます。既製のグリップサイズが合わない場合は、グリップテープを巻き足して調整するという方法も広く使われています。

フレームの断面形状も、モデルによって呼び方が異なる要素の一つです。空気抵抗を減らすことを狙った断面形状が採用されているモデルでは、スイングスピードを出しやすいと案内されていることがあります。専門的な名称が並んでいて分かりにくく感じるかもしれませんが、多くの場合は商品ページに「振り抜きやすい」「スイングスピードを高めやすい」といった分かりやすい言葉も添えられているため、そちらを手がかりに読み進めるとイメージしやすくなります。

「バランスポイント」の読み方 — ヘッドヘビー・イーブン・ヘッドライト

ダブルスのラケット選びにおいて、前衛・後衛の違いが最もはっきり表れるのがバランスポイントです。ここでは3つのタイプについて、それぞれどのようなプレーに向くとされているのかを整理します。

ヘッドヘビーのラケットは、ヘッド側に重さがある分スイング時に遠心力を活かしやすく、スマッシュやクリアなど一撃の重さを求めるショットに向くとされています。後衛としてコート後方からパワーのあるショットを打ち込みたいプレーヤーにとっては、有力な選択肢になりやすいタイプです。後ほど紹介するアストロクス88Dプロやアストロクス100ZZは、このヘッドヘビー寄りの設計として案内されているモデルです。

ヘッドライトのラケットは、グリップ側に重さがある分ラケットを素早く振り抜きやすく、ネット前でのプッシュや連続する切り返しに向くとされています。前衛としてスピード感のあるプレーを続けたい人には、こうした傾向のラケットが候補になりやすいでしょう。

イーブンバランスのラケットは、パワーと振り抜きやすさのバランスを取った設計とされ、前衛・後衛どちらのプレーにも大きな不満を感じにくいタイプとされています。後ほど紹介するアークセイバー7プロは、コントロール性を重視した設計として案内されており、オールラウンドに使いたい人の候補になりやすいモデルです。

ただし、同じ「ヘッドヘビー」という表記でも、メーカーやシリーズによって重心の位置には幅があります。カタログ上の分類だけで判断せず、可能であれば実際に振ってみて、自分の感覚に近いものを選ぶことをおすすめします。

また、バランスポイントの好みは競技を続けるうちに変化していくことも珍しくありません。始めたばかりの頃はヘッドライトの軽いラケットで基本のフォームを身につけ、体力やスイングスピードが上がってきたタイミングでヘッドヘビー寄りのモデルに移行していく、という考え方もあります。今使っているラケットが「重く感じる」「逆に物足りない」と感じ始めたときは、バランスポイントを見直すよいきっかけになるかもしれません。

この記事のスタンス

バランスポイントや重量による打感の違いは、メーカーの商品ページや販売店の案内をもとに「〜とされる」という表現で紹介しています。実際の感じ方にはスイングスピードや筋力による個人差があり、断定できるものではありません。判断材料の一つとして参考にしつつ、可能であれば購入前に試打することをおすすめします。

選び方の3ステップ

ここまでの内容を踏まえて、実際にラケットを選ぶ手順を3つのステップに整理しました。順番に沿って絞り込んでいくと、聞き慣れない用語に振り回されずに候補を決めやすくなります。

  1. 1自分がペアの中で担う役割を大まかに把握する。後衛としてスマッシュやクリアを中心に組み立てることが多いならヘッドヘビー系、前衛としてネット前の速いプレーを中心に組み立てることが多いならヘッドライト系、役割が固定していない場合はイーブンバランス系から検討すると外しにくくなります。
  2. 2バランスポイントと重量(U表記)で候補を絞る。ヘッドヘビー系のモデルを1〜2本、ヘッドライト系またはイーブンバランス系のモデルを1〜2本ほどリストアップし、価格帯やカラー展開もあわせて比較してみます。ブランドの好みだけで決めず、まずはこの2軸で機械的に絞り込むのがコツです。
  3. 3可能であれば実際に試打し、素振りやシャトルを打った際の振り抜きやすさを確認する。カタログスペックだけでは分からない打感の違いは、実際に手に取ってみて初めて分かることが多いためです。試打が難しい場合は、体格やプレースタイルが近い人の口コミレビューを参考にするのもよいでしょう。

ペアで相性を合わせるという視点

ダブルスならではの視点として、ラケット選びは「自分に合うかどうか」だけでなく「ペアとの組み合わせでどう機能するか」という観点も持っておくと、より納得感のある選び方ができます。

例えば、後衛のパートナーがパワー型のヘッドヘビーラケットを使っている場合、前衛の自分は速いラリーに素早く対応できるヘッドライト系のラケットを選んでおくと、役割分担がはっきりして連携が取りやすくなることがあるとされています。逆に前衛・後衛ともにパワー型のラケットを選んでしまうと、素早い切り返しが必要な場面で2人とも振り遅れやすくなる、といったこともあり得ます。

とはいえ、ペアの組み合わせは固定的なものではなく、試合中に前衛・後衛を入れ替えることも珍しくありません。頻繁にポジションを入れ替えるペアであれば、どちらか一方に極端に振り切ったラケットよりも、オールラウンドに使えるイーブンバランス系のラケットを選んでおくほうが、結果的に対応しやすいこともあるとされています。

ペアで練習を重ねる中で「相手はこういうラケットを使っているから、自分はこう補おう」という視点を持てるようになると、ラケット選びも単なる個人の好みではなく、ペア戦略の一部として考えられるようになります。もし可能であれば、パートナーと一緒にお互いのラケットのバランスポイントや重量を確認し合ってみるのもおすすめです。

新しくペアを組むことになったタイミングは、お互いのラケットを見直すよい機会でもあります。これまで組んでいたペアと役割や体格が大きく異なる相手と組むことになった場合、それまで使っていたラケットが必ずしも新しいペアとの組み合わせに合うとは限りません。ペアが変わるたびに毎回買い替える必要はありませんが、練習の中で違和感が続くようであれば、ラケットの見直しも選択肢の一つとして考えてみるとよいでしょう。

大会前の限られた練習期間にラケットを一新するのは、必ずしもおすすめできません。新しいラケットに手が馴染むまでにはある程度の練習量が必要とされているため、大きな大会が近い時期の変更は、かえって調子を崩す原因になることもあると言われています。ラケットの見直しを検討するなら、シーズンオフや大会と大会の間など、比較的余裕のある時期に試すのが安心です。

買ったあとに気をつけたいこと

ラケットは買って終わりではなく、ガットの張り替えやグリップの交換など、使い続けるためのメンテナンスが必要な道具です。特にダブルスは連続するラリーでラケットへの負荷がかかりやすいとも言われており、状態を把握しておくことが長く使うコツになります。

まず気をつけたいのがガットのテンション(張り具合)です。一般的にテンションを高くするとコントロール性が増す一方、ガットが切れやすくなり反発力はやや落ちるとされています。逆にテンションを低くすると反発力は増しますが、コントロールの精度はやや落ちるとされています。前衛としてタッチプレーの精度を求めるなら高め、後衛としてパワーを求めるなら標準からやや低めのテンションを検討する、という考え方もありますが、最適解は好みや技術レベルによって変わってきます。まずはラケットの推奨張力の範囲内で、販売店のスタッフに相談しながら決めるのが安心です。

ガットは使用頻度に応じて劣化し、切れていなくても反発力が落ちていくとされています。目安として、週2〜3回程度の練習であれば2〜3ヶ月程度で「以前より飛ばなくなった」と感じ始める人が多いとされていますが、これは使用頻度やテンション、シャトルの種類によっても変わってきます。定期的な張り替えを習慣にしておくと、ラケット本来の性能を発揮しやすくなります。

グリップテープも消耗品です。汗を吸って滑りやすくなったグリップのまま使い続けると、とっさのショットでラケットをしっかり握れず、思わぬミスにつながることもあるとされています。練習量にもよりますが、グリップ感に違和感を覚えたら早めに巻き替えることをおすすめします。

最後に、フレームそのものの点検も忘れずに行いましょう。ダブルスの連続するラリーの中では、ラケット同士がぶつかったり、床に強く当たったりする場面が意外と多くあります。フレームに小さなヒビや傷がないか、練習後に軽く確認しておく習慣をつけておくと、破損に気づかないまま使い続けるリスクを減らせます。

保管方法にも触れておきます。高温になる車内や直射日光の当たる場所にラケットを放置すると、フレームやガットが劣化しやすくなるとされています。専用のラケットケースやカバーに入れて持ち運び、使わないときは風通しの良い場所で保管する習慣をつけておくと、ラケットを長く良い状態で使い続けやすくなります。複数本のラケットを使い分けている人は、練習用と試合用でローテーションを組むのも一つの方法です。

よくある質問

Q前衛と後衛、どちらのラケットを先に選べばいいですか?

A試合中に自分がどちらの役割を担う時間が長いかを目安に考えるとよいでしょう。後衛としてスマッシュやクリアを中心に組み立てることが多いならヘッドヘビー系、前衛としてネット前の速いプレーが多いならヘッドライト系が候補になりやすいとされています。役割がまだ固定していない場合は、オールラウンドに使いやすいイーブンバランス系から検討する方法もあります。

Qダブルスにシングルス用として案内されているラケットを使ってはいけませんか?

A使ってはいけないという決まりはありません。実際、多くのモデルはシングルス・ダブルスどちらでも使われています。ただし、ラケットのバランスポイントや重量帯によって得意なプレーの傾向があるとされているため、自分がダブルスで担う役割との相性を意識して選ぶと、違和感を感じにくくなる可能性があります。

Qバランスポイントの数値はどこを見ればわかりますか?

A商品ページのスペック欄に、グリップエンドからの距離(mm)で記載されていることがあります。ただし記載がないモデルも多く、その場合は「ヘッドヘビー」「軽量」「コントロール型」といった商品ページの案内文言から傾向を読み取るのも一つの方法です。

Qペアで同じラケットを使ったほうがいいですか?

A必ずしもその必要はないとされています。むしろ前衛・後衛でバランスポイントの異なるラケットを使い分け、役割分担をはっきりさせるという考え方もあります。ペアとお互いのラケットの特性を共有しておくと、選び方の参考になりやすいでしょう。

Q初心者ダブルスプレーヤーでも上級者向けモデルを選んでいいですか?

A選択肢としては問題ありません。ただし上級者向けモデルは扱いにテクニックを要する場合があるともされているため、まずは標準的な重量帯・バランスのモデルから試し、続けることが決まってから上位モデルへのステップアップを検討するという順番でも十分間に合います。

Qガットのテンションは前衛・後衛で変えるべきですか?

A一般的にテンションを高めにするとコントロール性が増し、低めにすると反発力が増すとされています。前衛のタッチプレーを重視するなら高め、後衛のパワーを重視するなら標準からやや低めを検討する、という考え方もありますが、ラケットの推奨張力の範囲内で、自分の好みや技術レベルに合わせて調整することをおすすめします。

Qラケットの重さ(U表記)はどう選べばいいですか?

A目安として、2Uが90〜94.9g程度(重め)、3Uが85〜89.9g程度(標準)、4Uが80〜84.9g程度(軽め)とされています。数字が小さいほど軽いラケットになる点に注意してください。パワーを重視する後衛は重めのU数、素早い振り抜きを重視する前衛は軽めのU数が候補になりやすいとされていますが、個人の筋力や慣れによっても最適な重さは変わってきます。

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