「この前買ったシャトルは軽く打っただけでコートの外まで飛んでいったのに、今日のシャトルはどれだけ振ってもネット前でポトリと落ちてしまう」。同じブランド、同じような値段のシャトルを使っているはずなのに、日によって飛び方がまるで違うと感じたことはないでしょうか。実はこれ、あなたのスイングが悪いわけでも、シャトルが不良品なわけでもないことがほとんどです。原因の多くは、シャトルの箱やチューブに小さく書かれている「番手」、いわゆるスピード表記にあります。バドミントンのシャトルには、気温や標高によって変わる空気の抵抗を見越して、あらかじめ何段階かの「速さ」が用意されているとされ、体育館の気温や季節に合わない番手を使い続けると、狙った通りのラリーがしにくくなることがあると言われています。この記事では、シャトルの番手・スピード表記の読み方の基本から、気温や会場に合わせた選び方までを整理し、最後に候補になりやすい4つのシャトルを比較して紹介します。
この記事でわかること
- シャトル選びで「番手」を意識したことはありますか
- そもそも「番手」「スピード表記」とは何を表しているのか
- なぜ気温や会場によってシャトルの飛び方が変わるのか
- 会場・季節に合わせた番手の選び方 3ステップ
- 水鳥(フェザー)とナイロンで番手の感じ方は変わる
- 番手選びでよくある誤解と注意点
最終更新:
気温・会場別 おすすめシャトル4選
ここからは実際の候補です。番手の考え方は共通していても、メーカーによって表記方法や価格帯には違いがあります。ここでは温度表示番号タイプ、適正温度℃表記タイプ、そしてナイロンシャトルまで、性質の異なる4商品を比較して紹介します。価格は記事作成時点の参考価格で、販売店や番手・カラーによって変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・番手を確認してください。
4商品を並べると、番手の表記方法と価格帯で役割が分かれていることが分かります。AEROSENSA 600は温度表示番号タイプの定番選択肢、スカイクロス G-Iは適正温度を℃で直接確認したい人向け、フェザーバレット1は他メーカーとの比較用、メイビス40BPはコストと耐久性を優先したい日常練習向け、という位置づけです。
どれが合うかは、練習の目的や会場の気温の把握しやすさ、そして予算によって変わります。公式戦を意識した実戦練習をしたいなら1本目か2本目、他メーカーも試してみたいなら3本目、日常の球出し練習でコストを抑えたいなら4本目、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。価格・番手の在庫状況は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
なお、今回はヨネックス・ミズノ・ゴーセンの3ブランドから選びましたが、他のスポーツメーカーからもさまざまなシャトルが販売されています。ブランドごとに番手表記の方法や価格帯には違いがあるため、この記事で紹介した「温度表示番号」「適正温度℃表記」「フェザーとナイロンの違い」という基準を参考にしながら、他のブランドのモデルもあわせて比較してみるのもよいでしょう。
はじめて自分でシャトルを選ぶという人は、いきなり10ダース単位のまとめ買いをするのではなく、まずは1ダース程度の少量から試してみることをおすすめします。番手の感じ方には会場や個人差があるため、少量で試して自分やチームの感覚に合うことを確認してから、まとめ買いに切り替えるほうが無駄が出にくいとされています。
■ スペック比較表
| 商品 | ヨネックス AEROSENSA 600(エアロセンサ60… | ミズノ シャトルコック スカイクロス G-I(スカイクロ… | ゴーセン フェザーバレット1(フェザーバレットワン)GF… | ヨネックス メイビス40BP(MAVIS 40BP)M-… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 6,290円前後(温度表示番号・販売店により変動) | 8,030円前後(適正温度・販売店により変動) | 6,875円前後 | 580円前後(3個入り。番手・購入数により価格は変動) |
| 種類 | 水鳥シャトル(フェザー) | 水鳥シャトル(フェザー) | 水鳥シャトル(フェザー)・練習球 | ナイロンシャトル |
| 入数 | 12個(1ダース) | 12個(1ダース)。10ダース箱の展開もあり | 12個(1ダース) | 3個入り(筒売り) |
| 番手表記 | 温度表示番号(商品により1〜5程度で案内) | 適正温度を℃で直接案内(15℃・25℃など商品により異なる) | — | SLOW/MIDDLE/FASTなど。本商品はMIDDLE、目安適正温度12〜23℃程度 |
| 想定用途 | 部活動・サークルの自主練習用として案内されることが多い | — | — | — |
| 検定 | — | 日本バドミントン協会検定合格球 第1種 | — | — |
| ブランド | — | — | GOSEN(ゴーセン) | — |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
シャトル選びで「番手」を意識したことはありますか
バドミントンを始めたばかりの頃は、シャトルはラケットやシューズに比べて「消耗品」という位置づけで見られがちです。部活動やサークルであれば、先輩や顧問が用意したシャトルをそのまま使うことが多く、自分で銘柄や番手を選んで購入する機会はそれほど多くないかもしれません。ですが、シャトルは想像以上に奥が深い道具で、同じメーカーの同じ商品名であっても、箱ごとに異なる「番手」が設定されていることがあります。
この番手は、多くの場合「スピード表記」や「温度表示番号」といった名前で商品ページやパッケージに記載されています。数字や記号だけを見ても最初は何を意味しているのか分かりにくく、多くの人が特に意識せず、店頭に並んでいたものや割引されていたものをなんとなく選んでしまっているのではないでしょうか。
この記事は、シャトルの銘柄選びそのものというより、「番手・スピード表記の読み方」と「気温や会場に応じた選び方」に絞って解説することを目的にしています。ラケットのガット張り上げ強度や、シューズのクッション性のように、シャトルの番手にも「自分の使う環境に合わせて選ぶ」という視点が必要だと考えているためです。
なお、この記事はインドア(体育館などの屋内コート)で行うバドミントンを前提にしています。屋外や特殊な環境で行うレクリエーション用途のバドミントンについては、番手の考え方が当てはまらない場合があるため、あくまで室内での練習・試合を想定した内容としてお読みください。
また、番手の感じ方には個人のスイングスピードやパワー、フォームのクセによる差があるとされています。この記事で紹介する考え方はあくまで一般的な目安であり、「この番手が絶対に正しい」という断定ではありません。最終的には実際に打ってみて、自分の感覚と照らし合わせながら微調整していくことをおすすめします。
とはいえ、番手を知らないままでも練習自体はできますし、必ずしも大きな支障が出るわけではありません。ですが、シーズンごとに「なんとなく飛びが悪い」「今日はやたら飛びすぎる」と感じることが多い人ほど、その原因がフォームではなくシャトルの番手にある場合があります。特に、複数の会場を掛け持ちしていたり、屋内でも空調設備の差が大きい体育館を利用していたりする人にとっては、番手という視点を持っておくことが練習の質を安定させる助けになるかもしれません。
部活動でシャトルの管理を任されている部員や、サークルで用具係を担当している人にとっても、番手の知識は役立ちます。まとめ買いをする際にどの番手を中心にそろえるか、季節の変わり目にどのタイミングで切り替えるかを判断する材料になるためです。個人で使う場合はもちろん、チーム全体の用具管理という視点からも、この記事の内容を参考にしていただければと思います。
そもそも「番手」「スピード表記」とは何を表しているのか
シャトルの番手は、もともとシャトル本体の重さに由来する考え方だとされています。水鳥の羽根で作られたシャトルは、使用する羽根の量やコルクの重さによってわずかに重量が変わり、その重さの違いが飛ぶ速さの違いにつながるという考え方です。重いシャトルほど同じ力で打っても勢いよく飛びやすく、軽いシャトルほど失速しやすいと言われています。
この重さの違いを、メーカーや販売店は分かりやすい記号や数字に置き換えて商品ごとに案内しています。代表的な表記方法はメーカーによって異なり、ヨネックスの商品では1から5程度の「温度表示番号」が使われていることが多く、数字が小さいほど暖かい環境向け、大きいほど寒い環境向けとして案内される傾向があるとされています。一方でミズノの商品では、「適正温度15℃」「適正温度25℃」のように、想定される気温そのものを℃で直接表示しているモデルも見られます。
どちらの表記方法であっても、伝えたいことの本質は同じです。「この箱のシャトルは、だいたいこのくらいの気温の環境で使うと、ちょうどよい飛び方になるように調整されています」という目安を示しているという点です。表記の見た目が違うだけで、気温に応じてシャトルの重さ・硬さを調整しているという考え方自体は共通しています。
注意しておきたいのは、この番手・スピード表記は「商品グレード」とは別の情報だという点です。たとえば同じ商品名のシャトルであっても、仕入れた時期や店舗によって温度表示番号が異なる箱が並んでいることがあります。「型番が同じだから同じ番手だろう」と思い込まず、購入時には商品ページやパッケージに記載されている番手の表記を必ず確認することをおすすめします。
また、番手の数字が示す範囲にも幅があります。たとえば温度表示番号が「3」と書かれていても、それは「気温がぴったり何度のときに使う」という厳密な指定ではなく、「このあたりの気温帯であれば比較的合わせやすい」という緩やかな目安だとされています。番号が1つ違うだけで劇的に飛び方が変わるというよりは、番号が離れるほど徐々に体感の差が大きくなっていく、というイメージで捉えておくと実際の感覚に近いようです。
海外メーカーのシャトルでは、グレインという単位で羽根やコルクの重さそのものを表示している場合もあります。数字が大きいほど重く、飛びやすい傾向があるとされていますが、国内の主要メーカーが採用している「温度表示番号」や「適正温度℃表示」とは表現の仕方が異なるため、輸入品を検討する場合は表記の意味を商品ページでよく確認しておくと安心です。
この記事のスタンス
シャトルの番手と気温の対応関係については、メーカーや販売店の案内、バドミントン用品店で一般的に言われている目安をもとに「〜とされる」という表現にとどめています。同じ番手のシャトルでも、個体差や保管状態によって実際の飛び方にはばらつきが生じることがあり、断定できるものではないためです。あくまで判断材料の一つとして活用してください。
なぜ気温や会場によってシャトルの飛び方が変わるのか
シャトルの飛び方が気温によって変わるとされる背景には、空気の性質の変化が関係していると言われています。気温が高くなると空気は膨張して密度が低くなり、シャトルが空気から受ける抵抗がやや小さくなるとされています。抵抗が小さくなる分、同じ力で打ってもシャトルは失速しにくく、通常より遠くまで飛びやすくなる、という考え方です。
反対に気温が低くなると空気の密度は高くなり、シャトルが受ける抵抗がやや大きくなるとされています。抵抗が大きい分、シャトルは早めに失速しやすくなり、同じ力で打っても狙った場所まで届きにくく感じることがあると言われています。標高が高い会場でも、気圧や空気密度の違いから同じような影響が出ることがあるとされ、高地で行われる大会ではシャトルの番手を通常より下げて調整することがある、と案内されることもあります。
体育館という室内環境ならではの事情も見逃せません。真夏の体育館は空調が効きにくく、窓を開けていても外気温以上に室内の気温が上がっていることがあります。逆に真冬は暖房が入っていても天井が高い体育館全体を温めきれず、床付近だけひんやりとした空気がたまっていることも珍しくありません。こうした体育館特有の温度ムラも、シャトルの飛び方に影響する要因の一つになり得ると考えられています。
湿度も無視できない要素です。湿度が高い日は羽根がわずかに水分を含みやすくなり、飛び方が重く感じられることがあるとされています。梅雨の時期や、雨上がりで湿度が高い体育館では、気温だけでなく湿度の影響も考慮して番手を選んだほうがよい場合があります。
このように、シャトルの飛び方は気温・標高・湿度・換気状況など、複数の要因が絡み合って決まるとされています。番手はあくまでそのうちの「気温」という代表的な要因に対応するための目安であり、これさえ合わせれば万事解決というわけではない点は理解しておくとよいでしょう。
風の影響も無視できません。屋内競技とはいえ、大きな体育館では窓や扉の開け方、送風機や換気扇の稼働状況によって、コート上にわずかな空気の流れが生まれることがあります。特に多目的体育館で他の競技と共用している場合、換気のために窓を開けている時間帯とそうでない時間帯とで、シャトルの飛び方が変わって感じられることもあるようです。番手の調整だけでなく、練習環境そのものにも目を向けてみると、原因の切り分けがしやすくなります。
季節をまたいで同じ体育館を使い続けているチームであれば、過去の記録を残しておくのも一つの方法です。「去年の1月はこの番手がちょうどよかった」「梅雨時期はワンランク下げていた」といった記録をシーズンごとに蓄積しておくと、翌年以降の番手選びをスムーズに進めやすくなるとされています。
会場・季節に合わせた番手の選び方 3ステップ
ここまでの内容を踏まえて、実際に番手を選ぶときの手順を3つのステップに整理しました。難しい計算は必要なく、順番に確認していくだけで大きく外すことは少なくなるはずです。特に、初めて自分でシャトルを選ぶ人や、新しい会場で練習することになった人は、一度この3ステップを試してみることをおすすめします。
- 1普段練習している会場のおおよその気温を把握する。体育館に温度計が設置されていればそれを参考にし、なければ季節や時間帯(早朝・日中・夜間で気温が変わることもあります)から大まかに見積もります。エアコンや暖房の効き方も会場によって差があるため、可能であれば実際に体感温度も参考にしてください。
- 2今使っているシャトルの番手表記を確認する。温度表示番号(1〜5など)なのか、適正温度が℃で書かれているタイプなのかをまず把握し、今の番手がどのくらいの気温を想定しているのかを商品ページやパッケージでチェックします。
- 3気温に応じて番手を上下に調整し、実際に打って確認する。目安として、後方から力いっぱいシャトルを打ち上げたときに、逆コートのダブルスサービスラインとバックバウンダリーライン(エンドライン)の間あたりに落ちれば、その番手はおおむね適正とされています。狙った位置より大きく手前に落ちれば番手を上げ(速いものへ)、大きく奥まで飛んでいけば番手を下げる(遅いものへ)、という要領で微調整していきます。
- 4調整した番手で実際に数ゲーム分の練習をしてみて、違和感がないかを確認する。1本だけ試打してすぐに決めてしまうと、その日のたまたまの調子やシャトルの個体差に引っ張られてしまうことがあります。可能であれば練習の前半・中盤・終盤といった複数のタイミングで打ち比べ、体育館内の気温が上がってきたときの変化も含めて確認しておくと、より実感に合った番手を選びやすくなります。
打球テストはウォーミングアップを兼ねて
この打球テストはシャトル1〜2個で完結するものではなく、何本か試打しながら平均的な落下位置を見て判断するのがコツだとされています。また、スイングスピードには個人差があるため、同じ番手でも人によって「ちょうどよい」と感じる基準は変わってきます。可能であれば、実際にその日使うメンバー数名で試打し、感覚をすり合わせておくと、練習中の「シャトルが合わない」という声を減らしやすくなります。
水鳥(フェザー)とナイロンで番手の感じ方は変わる
シャトルには大きく分けて、水鳥の羽根を使った「フェザーシャトル」と、化学繊維で羽根を再現した「ナイロンシャトル」の2種類があります。番手・スピード表記に対する敏感さも、この2つのタイプで違いがあるとされています。
どちらのタイプを選ぶかは、練習の目的によって変わってきます。公式戦を見据えた実戦的な練習をしたいのであれば、フェザーシャトルで番手を意識しながら練習しておくと、試合本番の感覚に近い状態で調整しやすいとされています。一方で、初心者が多い部活動や、球出し練習・基礎打ちが中心の日には、コストを抑えられて壊れにくいナイロンシャトルのほうが扱いやすい場面も多いでしょう。
実際には、多くのチームがこの2つを使い分けています。基礎打ちや大人数での球出し練習にはナイロンシャトルを、試合形式の実戦練習にはフェザーシャトルを、というように用途ごとに番手・タイプを変えることで、コストと練習の質のバランスを取っているケースも多いようです。
どちらのタイプを選べばよいか迷ったときは、まず自分やチームが今何を目的に練習しているかを整理してみるとよいでしょう。大会前で実戦感覚を高めたい時期であればフェザーシャトルを中心に、シーズンオフで基礎を固め直したい時期であればナイロンシャトルを中心に、というように目的に応じて比重を変えるチームも見られます。予算に制約がある場合は、フェザーシャトルとナイロンシャトルを併用しつつ、番手の考え方だけは両方に共通させておくと管理がしやすくなるとされています。
■ フェザーシャトル(水鳥シャトル)
天然の水鳥の羽根を使ったシャトルで、公式戦や試合を意識した練習で使われることが多いタイプです。羽根1枚1枚の質感や重さの違いが飛び方に反映されやすく、気温や湿度による影響を受けやすいとされています。そのぶん番手による調整の効果も感じやすいと言われており、この記事で扱う「番手・スピード表記」の考え方が特に重要になるのはこのタイプです。1ダースあたりの価格はナイロンシャトルよりも高めで、耐久性も打ち方や当たり方によって差が出やすいとされています。
■ ナイロンシャトル
化学繊維のスカート部分を持つシャトルで、部活動や学校の授業、レクリエーション用途などで広く使われています。フェザーシャトルに比べて壊れにくく、1個あたりのコストを抑えやすいのが特徴です。番手の表記も「SLOW」「MIDDLE」「FAST」のようにシンプルな区分と、対応する適正温度の目安(たとえば12〜23℃など)がセットで案内されていることが多く、温度表示番号よりも直感的に選びやすいという声もあります。ただし、気温による飛び方の変化はフェザーシャトルほど大きくは出にくいとされ、シビアに番手を追い込みたい上級者には物足りなく感じられることもあるようです。
番手選びでよくある誤解と注意点
番手について調べ始めると、いくつか思い込みに陥りやすいポイントがあります。ここで代表的な誤解を整理しておくと、実際に商品を選ぶときに余計な回り道をせずに済みます。
一つ目は「番手を上げれば上級者向け、下げれば初心者向け」という誤解です。番手はあくまで気温に対する調整の目安であり、プレーヤーの実力とは直接関係がないとされています。トップレベルの選手であっても、真夏の蒸し暑い体育館では遅めの番手を、真冬の冷え込んだ体育館では速めの番手を選ぶことがあり、番手の高さがそのまま技量の高さを示すわけではありません。
二つ目は「価格が安いシャトルは番手の表記が当てにならない」という思い込みです。多くのメーカーは価格帯にかかわらず、品質管理の一環として番手や適正温度を案内しています。ただし、表記の見やすさや説明の詳しさはブランドや商品ラインによって差があるため、購入前に商品ページで番手の記載があるかどうかを確認しておくと安心です。
三つ目は「一度合った番手は、ずっとそのまま使い続けられる」という誤解です。季節が変われば気温も変わるため、以前ちょうどよかった番手が、数か月後には合わなくなっていることは珍しくありません。体育館の空調設備が更新されたり、練習する時間帯が変わったりした場合も、番手を見直すきっかけになります。
四つ目は「番手さえ合わせれば、それだけで上達できる」という誤解です。番手はあくまで気温という環境要因への対応であり、フォームや戦術面での上達に取って代わるものではありません。あくまで練習の質を安定させるための一つの要素として位置づけ、過度に番手選びだけにこだわりすぎないことも大切だとされています。
五つ目は「番手を頻繁に変えるのは面倒だから、一年中同じ番手で通してしまってよい」という考え方です。たしかに管理の手間を考えると魅力的ではありますが、季節による気温差が大きい地域では、夏用と冬用で最低でも1〜2段階は番手を分けておいたほうが、練習の質が安定しやすいとされています。手間とのバランスを取りながら、無理のない範囲で番手を見直す習慣をつけておくとよいでしょう。
番手が合っていないときのサインと保管での工夫
番手選びに正解はひとつではありませんが、明らかに合っていないと感じるときには、いくつか共通したサインが現れることがあるとされています。
番手が実際の気温に対して速すぎる(重すぎる)場合、軽く打っただけのつもりでもシャトルが予想以上に奥まで飛んでしまい、アウトが増えやすくなると言われています。逆に番手が遅すぎる(軽すぎる)場合は、しっかり振ってもシャトルが伸びずネット前で失速しやすく、いつも以上に力を込めないと狙った位置まで届かないと感じることがあるようです。練習中に「今日はやたらアウトが多い」「思ったより飛ばない」と感じたときは、フォームだけでなく、シャトルの番手が会場の気温と合っているかどうかも確認してみる価値があります。
シャトルの保管方法も、番手の効果を活かすうえで見落とされがちなポイントです。水鳥シャトルは湿気を吸うと重くなり、乾燥しすぎると羽根が傷みやすくなるとされています。専用のシャトルチューブに入れて直射日光や高温多湿を避けて保管し、使う前に少し振ってコンディションを確認する習慣をつけておくと、番手本来の飛び方に近づけやすくなると言われています。
気温差が大きい環境から体育館に持ち込んだ直後のシャトルは、羽根が会場の温度・湿度になじむまで少し時間がかかるとされています。特に真冬に屋外の車内などで保管していたシャトルをそのまま使うと、想定していた番手より飛ばないと感じることがあるようです。可能であれば、練習前にシャトルを会場内に置いておき、室温に近づけてから使い始めると、番手選びのズレを減らしやすくなります。
まとめ買いをする際の予算配分についても触れておきます。水鳥シャトルは1ダースあたりの単価が比較的高く、練習量が多いチームほど消耗のペースも早くなる傾向があります。年間の練習計画を見渡し、大会前の追い込み期間には水鳥シャトルを多めに、基礎練習が中心の時期にはナイロンシャトルを多めに配分しておくと、限られた予算の中でも番手を使い分けやすくなるでしょう。
最後に、道具としてのシャトルは消耗品である以上、いずれ買い替えが必要になります。番手の知識を一度身につけておけば、次にシャトルを買い替えるときも会場や季節に合わせてスムーズに選べるようになるはずです。今回紹介した考え方を、日々の練習道具選びの参考にしていただければ幸いです。
複数の番手をストックしておくという考え方
学校の部活動やクラブチームでは、季節ごとに番手の違う箱を何種類か常備しておき、その日の気温に応じて使い分けているところもあるようです。1種類だけを大量にまとめ買いするより、複数の番手を少しずつ用意しておくほうが、年間を通して安定した練習環境を作りやすいという考え方です。予算に余裕があれば、検討してみてもよいかもしれません。
よくある質問
Qシャトルの番手表記は、必ずその通りに守らなければいけませんか?
A絶対に守らなければならないという決まりではなく、あくまで目安として案内されているものです。会場の気温や個人のスイングの感覚によって「ちょうどよい」と感じる番手には差があるとされているため、実際に打ってみて自分やチームの感覚に合わせて調整することをおすすめします。
Q初心者はどの番手を選べばよいですか?
A会場のおおよその気温に合わせて、まずはメーカーが推奨する番手・温度帯から選ぶのが無難だとされています。迷った場合は、練習相手や指導者に普段使っている番手を聞いてみたり、店舗のスタッフに会場の気温を伝えて相談してみたりするのも一つの方法です。
Qナイロンシャトルでも番手を気にする必要はありますか?
AナイロンシャトルにもSLOW・MIDDLE・FASTなどの番手が用意されていることが多く、対応する適正温度の目安も案内されています。ただし水鳥シャトルに比べると気温による飛び方の変化は大きくないとされているため、番手選びの優先度はやや低めでも大きな支障が出にくいと言われています。
Q体育館の気温はどうやって確認すればいいですか?
A会場に温度計が設置されていればそれを参考にするのが確実です。設置されていない場合は、季節や時間帯、空調の効き方から大まかに見積もり、実際にシャトルを何本か打ってみて飛び方から逆算する方法もよく使われているとされています。
Qシャトルの保管方法で気をつけることはありますか?
A水鳥シャトルは湿気や乾燥の影響を受けやすいとされているため、専用のシャトルチューブに入れて直射日光や高温多湿を避けて保管することをおすすめします。また、気温差の大きい場所から持ち込んだ直後は、会場の室温になじむまで少し時間を置いてから使うと、番手本来の飛び方に近づけやすくなると言われています。
Q番手を間違えるとどうなりますか?
A番手が実際の気温に対して速すぎると、軽く打ったつもりでもシャトルが飛びすぎてアウトが増えやすくなり、逆に遅すぎるとしっかり振ってもシャトルが伸びずネット前で失速しやすくなる、と言われています。練習中に思ったような球筋にならないと感じたときは、フォームだけでなく番手の見直しも検討してみるとよいでしょう。
Qシャトル選びの予算はどれくらい見ておけばいいですか?
A水鳥シャトルであれば1ダースあたり6,000円台〜8,000円台、ナイロンシャトルであれば数百円程度からと、価格帯には幅があります。公式戦を意識した練習には水鳥シャトル、日常の球出し練習にはナイロンシャトルというように使い分けることで、コストを抑えながら練習の質を保ちやすくなります。
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