バドミントンは、コート上を前後左右に大きく踏み込み、頭上でラケットを振り抜く動作を1試合の中で何百回と繰り返す競技です。練習が終わったらシャワーを浴びて着替えて終わり、という人も多いと思いますが、ふくらはぎや肩の張りを感じたまま次の練習に入ってしまうと、疲労が少しずつ積み重なっていくとされています。とはいえ、フォームローラーやマッサージガンといった道具は種類も多く、表面素材やストロークの深さなど専門用語が並ぶ商品ページを見て「結局何を選べばいいのか分からない」と感じた経験はないでしょうか。この記事では、フォームローラーとマッサージガンそれぞれの役割の違いから、バドミントンで負担がかかりやすい部位ごとの使い分け、そして実際に候補になりやすいケア用品4点までを、専門用語をやさしい言葉に置き換えながら整理しました。
この記事でわかること
- バドミントンが脚・肩・前腕を消耗させる理由
- フォームローラーとマッサージガンは何が違うのか
- フォームローラーの選び方 — 表面素材とサイズの読み方
- マッサージガンの選び方 — ストローク・振動レベル・重さの読み方
- バドミントン特有のケア部位別ガイド
- 選び方の3ステップ
最終更新:
バドミントン選手におすすめの筋肉ケア用品4選
ここからは実際の候補です。前提として、これらを使えば必ず疲労が取れる、という話ではありません。フォームローラー2点・マッサージガン2点と、サイズや役割の異なる4点を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・カラー展開を確認してください。
4点を並べると、役割とサイズ感で立ち位置が分かれているのが分かります。標準サイズのフォームローラーは太もも・ふくらはぎ全体をじっくりケアしたい人向け、コンパクトタイプは遠征先やラケットバッグに入れて持ち運びたい人向けです。マッサージガンも、価格を抑えた入門モデルと、振動レベルや付属アタッチメントが充実した本格モデルとで役割が分かれています。
どれが合うかは、練習量や普段感じている疲労の部位、そして予算によって変わります。自宅でじっくり太もも・ふくらはぎをケアしたいなら標準サイズのフォームローラー、遠征先にも持っていきたいならコンパクトタイプ、短時間で肩や前腕までピンポイントにほぐしたいならマッサージガン、というように選ぶと失敗しにくいでしょう。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
なお、フォームローラーとマッサージガンは役割が異なるため、「どちらか1つ」ではなく組み合わせて使う選手も多いとされています。練習後にまずフォームローラーで太もも・ふくらはぎ全体をほぐし、時間があれば肩や前腕をマッサージガンで仕上げる、というように使い分けると、限られた予算でも無駄になりにくいでしょう。最初から4点すべてを揃える必要はなく、今の自分の悩みに一番近いものから手を伸ばしてみてください。
今回はいずれも大手メーカーや実績のあるブランドとして販売されているものを選びました。セルフケア用品はインターネット上で無名メーカーの安価な類似品も数多く出回っていますが、肌に直接当てたり、電動で振動を発生させたりする製品でもあるため、初めて購入するのであれば、仕様や保証内容がはっきりしているメーカー品から検討することをおすすめします。
■ スペック比較表
| 商品 | トリガーポイント(TRIGGERPOINT) GRID … | トリガーポイント(TriggerPoint) コア フォ… | MYTREX(マイトレックス)REBIVE MINI マ… | uFit RELEASER Mini 筋膜リリースガン |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 5,995円 | 3,520円〜(カラーにより変動) | 14,960円 | 16,800円 |
| サイズ | 長さ33cm×直径14cm | 直径9.8cm×長さ30cm | — | — |
| 重量 | 約604g(目安) | 約221g | — | — |
| 耐荷重 | 最大227kg | — | — | — |
| 素材 | 表面EVA・中芯ABS樹脂(中空構造) | 表面EVA(中芯なしのソフトタイプ) | — | — |
| 硬さレベル | レベル2(標準的な硬さ) | — | — | — |
| 保証 | メーカー1年保証 | — | 1年保証 | 180日 |
| カラー | — | グレー/ラベンダー/ショコラなど | — | ブラック/ホワイト |
| レビュー | — | 販売店により4.6前後の評価 | — | — |
| 本体重量 | — | — | 約370g(目安) | — |
| 振動レベル | — | — | 5段階 | 4段階(1,800〜3,000rpm) |
| 最大振動数 | — | — | 1分間に最大約3,000回 | — |
| 充電方式 | — | — | USB充電式 | — |
| モード | — | — | フェイスモード搭載 | — |
| 本体サイズ | — | — | — | 約14.2cm×9cm×4.4cm |
| 重さ | — | — | — | 約500g |
| ストローク(振幅) | — | — | — | 8mm |
| 充電 | — | — | — | Type-C、バッテリー容量2,600mAh(目安) |
| 付属品 | — | — | — | アタッチメント4種 |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
バドミントンが脚・肩・前腕を消耗させる理由
バドミントンは、コート上を前後左右に大きく踏み込みながら、頭上でラケットを振り抜く動作を1試合の中で何百回と繰り返す競技です。フットワークの派手さやスマッシュの豪快さに目が行きがちですが、実際に一番負担が蓄積しやすいのは、ふくらはぎ・太もも・肩・前腕だと言われています。練習後に「なんとなく脚が張っている」「肩が重い」と感じても、痛いというほどではないため、そのまま放置してしまう人も少なくありません。
とくに負担が集中しやすいのが、前後左右へのランジ(踏み込み)です。ネット前のヘアピンやプッシュを取りに行くときも、コート後方のクリアやスマッシュを打ち返すときも、片脚を深く踏み込んで急停止する動作が繰り返されます。この着地と踏み込みのたびに、ふくらはぎとアキレス腱、太ももの前面には体重の何倍もの負荷が一瞬でかかるとされており、これが練習後の重だるさや張りにつながっていると考えられています。
肩まわりの負担も見逃せません。バドミントンはクリアやスマッシュ、ドロップなど、頭上で腕を大きく振りかぶるオーバーヘッドストロークが非常に多い競技です。1ゲームの中で数十回、練習全体では数百回にも及ぶとされるこの振りかぶり動作は、肩関節を安定させる「ローテーターカフ(回旋筋腱板)」と呼ばれるインナーマッスルに繰り返し負荷をかけるとされ、蓄積すると肩の重だるさや可動域の狭さとして自覚されることがあります。
さらに、スマッシュやクリアの打点でラケットを振り抜く瞬間には、手首を鋭くスナップさせる動作が加わります。この動作を繰り返すことで前腕(手首から肘にかけての筋肉)が張りやすくなるとされ、いわゆる「バドミントン肘」と呼ばれる肘の外側の痛みにつながるケースがあることも知られています。前腕の張りは自覚しにくい部位でもあるため、ラケットを握る手と反対の手で軽く触れてみて、張りや熱感がないかを確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
季節による違いにも触れておきます。夏場は汗や体温の上昇で筋肉がやわらかくなりやすい一方、疲労そのものは蓄積しやすいとされ、冬場は気温の低下で筋肉や腱がこわばりやすく、ウォームアップ不足のままランジやスマッシュを繰り返すとケガのリスクが高まるとも言われています。季節を問わず、練習前後のセルフケアを習慣にしておくことが、年間を通じた体調管理につながると考えられています。
この記事で紹介するフォームローラーやマッサージガンは、あくまで練習後の疲労感をやわらげるためのセルフケア用品であり、治療器具ではありません。効果には個人差があり、「これを使えば痛みが治る」「これさえあれば故障しない」といった断定的な書き方はしません。すでに痛みが出ている、腫れている、熱を持っているといった場合は、道具に頼る前にまず安静にし、必要であれば医療機関を受診することを優先してください。
この記事のスタンス
紹介する商品の特徴は「〜とされる」「〜と言われている」という表現にとどめています。フォームローラーやマッサージガンの感じ方には体格や疲労の溜まり方による個人差が大きく、断定できるものではないためです。あくまで練習後のセルフケアの選択肢の一つとして参考にしてください。
フォームローラーとマッサージガンは何が違うのか
練習後のセルフケア用品として名前が挙がることが多いのが、フォームローラーとマッサージガンです。見た目も使い方も異なりますが、どちらも「筋肉の張りをほぐし、血のめぐりを促す」という目的は共通しているとされています。まずはこの2つの基本的な違いを整理しておきましょう。
フォームローラーは、円柱状のローラーの上に自分の体重を乗せて転がしながら、太ももやふくらはぎなど面積の広い筋肉を「面」でほぐす道具です。電源や充電の管理が不要で、価格も比較的手頃なことから、初めてセルフケア用品を揃える人の入り口として選ばれることが多いとされています。体重をどのくらい乗せるかで刺激の強さを自分で調整できる点も特徴です。
一方のマッサージガンは、振動するヘッドを筋肉に押し当てて「点」で刺激する電動の道具です。ふくらはぎの奥や肩甲骨まわりなど、フォームローラーでは体重をかけにくい部位にもピンポイントで当てられるため、短時間で狙った部位をほぐしたいときに向いているとされています。反面、価格はフォームローラーより高くなりやすく、充電やアタッチメントの管理といった手間も発生します。
どちらが優れているというものではなく、かけられる時間と、ほぐしたい部位の広さによって向き不向きが分かれると考えるとよいでしょう。太もも・ふくらはぎ全体をじっくりケアしたいならフォームローラー、忙しい合間に肩や前腕をピンポイントでほぐしたいならマッサージガン、というように使い分けている選手も多いようです。予算に余裕があれば、両方を揃えて使い分けるという選択肢もあります。
また、フォームローラーとマッサージガンは、練習前のウォームアップと練習後のクールダウンの両方で活用されることがあります。練習前に軽く転がして筋肉の動きをよくしておく、練習後にじっくり当てて張りをほぐす、というように目的によって使うタイミングを変えている選手もいます。ストレッチと組み合わせることで、単体で使うよりも脚や肩全体がほぐれた感覚を得やすいという声も見られます。
なお、フォームローラーやマッサージガンと合わせて、テニスボールやマッサージボールのような小さなボールを使ったセルフケアを取り入れている選手もいます。足裏やお尻の深い部分など、フォームローラーでは届きにくい狭い範囲をピンポイントでほぐしたいときに使われることが多く、今回紹介する4点には含めていませんが、興味があれば合わせて検討してみるとよいでしょう。
フォームローラーの選び方 — 表面素材とサイズの読み方
フォームローラーの商品ページには、表面素材、サイズ(直径・長さ)、硬さレベルといった情報が並んでいます。見た目が似ている製品でも、この3つの違いによって使い心地はかなり変わってくるとされています。
サイズは直径と長さで表記されます。直径が太いほど安定して体重を支えやすく、長さがあるほどふくらはぎから太ももまで広い範囲を一度に転がしやすくなります。反対に、直径が細く短いコンパクトタイプは、持ち運びや収納のしやすさを優先したモデルで、遠征や合宿にラケットと一緒に持っていきたい人に向いています。
素材は、表面がEVA素材、内部の芯が中空のABS樹脂という組み合わせが一般的です。耐荷重(何kgまでの体重に対応できるか)が明記されている製品であれば、自分の体重と照らし合わせて確認しておくと安心です。硬さレベルについても、初めての1本であれば極端に硬いタイプよりも標準的な硬さから試すのが無難とされています。
購入前には、耐荷重(対応体重)の記載があるかどうかも確認しておくとよいでしょう。体重の重い人が耐荷重の低いモデルを選んでしまうと、想定より早くへたってしまうことがあります。逆に耐荷重に余裕のあるモデルを選んでおけば、部活動でシェアして使う場合にも安心して使い続けられます。
バドミントンの場合、ケアしたい部位としてふくらはぎ・太もも前面(大腿四頭筋)・お尻まわりの優先度が高くなる傾向があります。ランジ動作で酷使される太もも前面と、着地の衝撃を受け止めるふくらはぎは、面積が広いぶんフォームローラーとの相性がよいとされ、練習後にまず手を伸ばしたい部位といえるでしょう。
■ 表面フラットタイプ
突起のない滑らかな円柱形状です。刺激がおだやかで、フォームローラーを初めて使う人や、痛みに弱い人でも扱いやすいとされています。
■ 表面グリッド(凹凸)タイプ
表面にツブ状の凹凸があり、指圧に近い刺激を再現しているとされるタイプです。フラットタイプに慣れてから移行する人が多く、太ももやお尻など筋肉量の多い部位により強い刺激を届けやすいとされています。
■ ハーフカット・ミニタイプ
円柱を半分にカットした半円形状や、長さを短くしたコンパクトタイプです。バランス系トレーニングにも使えるほか、ラケットバッグに入れて遠征先に持ち運びたい人に向いているとされています。
マッサージガンの選び方 — ストローク・振動レベル・重さの読み方
マッサージガンの商品ページには、ストローク(振幅)、振動レベル、重量といった数字が並んでいます。それぞれ何を意味しているのかを知っておくと、バドミントンで負担がかかりやすい部位に合ったモデルを選びやすくなります。
「ストローク」または「振幅」と呼ばれる数値は、ヘッドが前後にどれくらいの距離動くかを示しています。一般的には6〜8mm程度が標準的とされ、前腕や肩まわりなど比較的華奢な部位を中心にケアしたい場合は、この標準的なストロークのモデルのほうが刺激が強すぎず扱いやすいとされています。太ももなど筋肉量の多い部位まで広くケアしたい場合は、10mm前後のストロークを持つモデルのほうが奥まで刺激を届けやすいとされています。
「振動レベル」は強さの段階数のことです。段階数が多いほど、その日の疲労度や部位に合わせて強さを細かく調整しやすいとされています。前腕や手首まわりは骨が近く皮膚も薄いため、いきなり強いレベルから試すのではなく、弱いレベルから短時間だけ当てて様子を見るという使い方が、多くのメーカーの案内でも推奨されています。
重量も見落とせないポイントです。500g前後の軽量モデルは片手で扱いやすく、自分で肩や前腕に当てる場面でも腕が疲れにくいとされています。重すぎるモデルは扱いにくく、毎回のケアが億劫になってしまうこともあるため、初めての1台であれば軽量なモデルから検討するのがおすすめです。充電式であればバッテリー容量や充電時間も、部活動などで頻繁に使うなら確認しておきたい項目です。
アタッチメントの形状にも注目してください。丸みのある大きめのヘッドは太ももなど広い範囲に使いやすく、ピンポイント用の細いヘッドは肩甲骨の際や前腕の内側など、狭い範囲を集中的にほぐしたいときに向いているとされています。購入前に、自分がよく張りを感じる部位に合ったアタッチメントが付属しているかを確認しておくと安心です。
使ってはいけない部位についても触れておきます。多くのマッサージガンの商品ページでは、頭・首・心臓の周り・骨のすぐ上といった部位への直接使用を避けるよう案内されています。肘の外側(バドミントン肘が出やすい部分)や手首の骨の上に強く押し当てるのは避け、前腕やふくらはぎなど筋肉のある部分を中心に、心地よいと感じる範囲で使うようにしてください。
使用時間の目安にも触れておきます。1か所あたり15〜30秒程度を目安に、同じ部位ばかりに長時間当て続けないようにするとよいとされています。練習直後にすぐ使うのはもちろん、帰宅後お風呂上がりのタイミングで軽く当てる、就寝前に脚や肩をほぐしてから眠るというように、生活の中で使うタイミングを決めておくと習慣化しやすくなります。
バドミントン特有のケア部位別ガイド
ここまでの内容を踏まえて、バドミントンでとくに負担がかかりやすい部位ごとに、向いているとされるケアの組み合わせを整理しました。すべての部位を一度にケアしようとせず、その日いちばん張りを感じる部位から手を伸ばすのがおすすめです。
これらはあくまで一般的な傾向であり、実際にどこが張りやすいかはプレースタイルやポジション(シングルス中心かダブルス中心か)によっても変わってきます。シングルスはコートを広く動き回るためふくらはぎ・太ももへの負担が、ダブルスは前衛での素早い反応とスマッシュの機会が多いため肩・前腕への負担が相対的に大きくなる傾向がある、という声も聞かれます。
自分がどの部位に張りを感じやすいかを把握しておくと、限られたケアの時間をどこから使うべきかを判断しやすくなります。練習ノートに「今日は左のふくらはぎが張っていた」というように簡単にメモしておく習慣をつけておくと、ケアすべき部位の優先順位が見えてきます。
■ ふくらはぎ・アキレス腱まわり
ジャンプの着地やランジの踏み込みで最も負担が集中しやすい部位です。フォームローラーで面全体を転がしたあと、アキレス腱に近い部分は骨の上を避けながらマッサージガンの弱いレベルで軽く当てる、という組み合わせが向いているとされています。
■ 太もも前面・お尻・股関節まわり
前後左右へのランジ動作で酷使される部位です。面積が広いため、フォームローラーで体重をかけながらじっくり転がすケアと相性がよいとされています。股関節の硬さが気になる人ほど、優先的にほぐしておきたい部位です。
■ 肩・肩甲骨まわり
オーバーヘッドストロークの繰り返しで負担が蓄積しやすい部位です。骨に近いため、マッサージガンを使う場合は弱いレベルから、肩甲骨の内側など筋肉のある部分を中心に短時間当てるのが基本とされています。
■ 前腕・手首まわり
スマッシュのスナップ動作で張りやすい部位です。皮膚が薄く骨も近いため、マッサージガンを使う場合はもっとも弱いレベルから試し、痛みや違和感があればすぐに中止してください。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にケア用品を選ぶ手順を3つのステップに整理しました。数ある商品を1つずつ比較するのが大変だと感じたら、この順番で絞り込んでみてください。
この3ステップは、あくまで大きく外さないための順番です。最初から完璧な組み合わせを選ぼうとすると、比較検討だけで時間がかかってしまい、結局ケアを後回しにしてしまうこともあります。まずは今日いちばん気になる部位を1つ決め、そこに合う道具から手を伸ばしてみる、というくらいの気持ちで進めるとちょうどよいペースになると思います。
部活動でまとまった台数を揃える場合は、1人ひとりが専用のフォームローラーを持つのではなく、共有のフォームローラーとマッサージガンを部室に置いておき、使い終わったら次の人に回すという運用をしているチームもあるようです。共有する場合は、後述するお手入れの習慣をより丁寧に行うことが大切になります。
- 1今いちばん気になっている部位を1つ選ぶ。ふくらはぎや太ももなど面積の広い部位が気になるならフォームローラー、肩や前腕などピンポイントでほぐしたい部位があるならマッサージガンから検討すると絞り込みやすくなります。
- 2予算とお手入れの手間で絞り込む。電源や充電の管理をしたくないならフォームローラー、多少価格が上がっても短時間で広い範囲をほぐしたいならマッサージガンというように、続けやすさを基準に選ぶと長く使いやすくなります。
- 3迷ったら、価格を抑えたフォームローラーから始めてみる。使ってみて「もっとピンポイントでケアしたい」と感じてから、マッサージガンのような価格の高い道具を検討しても遅くはありません。
使うときに気をつけたいこと
セルフケア用品は、正しく使えば練習後の負担をやわらげる助けになりますが、手軽に使える分、間違った使い方をしてしまうと逆効果になることもあります。購入前に、以下の点は必ず確認しておいてください。
医師からマッサージや強い刺激の使用を禁止されている人、皮膚に傷や炎症がある部位、感覚が鈍くなっている部位への使用は避けてください。また、多くのマッサージガンの商品ページで案内されている通り、頭・首・心臓の周り・性器への使用は禁止とされています。骨の上に直接強く押し当てることも避け、痛みや不快感を感じたらすぐに使用を中止してください。持病がある方や妊娠中の方は、使用前にかかりつけの医師に相談することをおすすめします。
中学生・高校生など未成年の選手が使う場合は、保護者や指導者の管理のもとで使用することが、多くのメーカーの注意事項として案内されています。特にマッサージガンは振動の強さを自分で調整できてしまうため、必要以上に強いレベルで長時間使ってしまわないよう、大人が使い方を確認してあげることをおすすめします。同じ部位ばかりを何分も刺激し続けるのではなく、1か所あたり数十秒〜1分程度を目安に、部位を変えながら使うくらいがちょうどよいとされています。
フォームローラーについても、体重をかけすぎて強い痛みを我慢しながら転がすような使い方は避けたほうがよいとされています。「痛気持ちいい」と感じる範囲にとどめ、鋭い痛みやしびれを感じたらすぐに中止してください。とくに肘や膝の関節そのものの上に体重をかけて転がすのは推奨されておらず、太ももやふくらはぎなど筋肉のある部分を中心に使うのが基本です。
道具のお手入れも忘れずに行いましょう。マッサージガンはアタッチメントの部分に汗や皮脂が付着しやすいため、使用後は乾いた布で軽く拭き取る習慣をつけておくと衛生的に使い続けられます。フォームローラーは直射日光が当たる場所や車内などの高温になりやすい場所に長時間置いておくと、素材が変形したり硬さが変わったりすることがあると言われています。使わないときは風通しのよい室内で保管し、汗を拭き取ってから片付ける習慣をつけておくと、長く同じ使い心地で使い続けやすくなります。
部活動などで複数人で共有する場合は、衛生面にもより気を配っておきたいところです。マッサージガンのアタッチメントやフォームローラーの表面は、汗や皮脂が付着しやすい部分です。使用後にアルコールを含んだシートなどで表面を軽く拭き取っておくと、清潔な状態を保ちやすくなります。
購入後は、いきなり最大レベルで使い始めるのではなく、まず取扱説明書に目を通し、対応する部位や禁止事項を確認してから使い始めることをおすすめします。海外メーカーの製品の場合、説明書が日本語に対応していないこともあるため、購入前に販売店のページで日本語の使用方法が案内されているかを確認しておくとより安心です。
痛みが続く場合は自己判断で我慢しない
フォームローラーやマッサージガンで多少楽になったとしても、痛みそのものが治ったわけではありません。同じ部位の痛みが数日以上続く、腫れが引かない、体重をかけると強く痛むといった場合は、セルフケアを続けるのではなく、早めに整形外科などの医療機関に相談することをおすすめします。
よくある質問
Qフォームローラーとマッサージガン、バドミントンにはどちらが向いていますか?
Aランジで負担がかかるふくらはぎや太ももなど、面積の広い部位を中心にケアしたいならフォームローラーが向いているとされています。オーバーヘッドストロークで負担がかかる肩や、スマッシュのスナップで張りやすい前腕をピンポイントで短時間ほぐしたいなら、マッサージガンのほうが向いているとされています。両方を使い分けている選手も多いようです。
Qマッサージガンを使ってはいけない部位はありますか?
Aはい。多くの商品ページで、頭・首・心臓の周り・骨のすぐ上・性器への使用を避けるよう案内されています。バドミントン肘が出やすい肘の外側や、手首の骨の上への使用も避け、前腕やふくらはぎなど筋肉のある部分を中心に、心地よいと感じる範囲で使うのが基本です。
Q前腕(バドミントン肘)のケアにマッサージガンを使っても大丈夫ですか?
A痛みや炎症がすでに出ている場合は、マッサージガンを含む刺激は避け、まず安静にすることをおすすめします。痛みがなく張りが気になる程度であれば、もっとも弱いレベルから短時間だけ試し、違和感があればすぐに中止してください。痛みが数日以上続く場合は、早めに整形外科などに相談することをおすすめします。
Qフォームローラーはどのくらいの硬さを選べばいいですか?
A初めての1本であれば、極端に硬いタイプよりも表面が滑らかなフラットタイプや、標準的な硬さのモデルから試すのが無難とされています。痛みに弱い方は、よりやわらかいタイプから始めることをおすすめします。慣れてきたら、表面に凹凸のあるグリッドタイプへ移行する人も多いようです。
Q中学生・高校生など成長期の選手が使っても大丈夫ですか?
A多くのメーカーが、未成年の選手は保護者や指導者の管理のもとで使用するよう案内しています。特にマッサージガンは振動の強さを自分で調整できるため、必要以上に強いレベルで長時間使ってしまわないよう、大人が使い方を確認してあげると安心です。
Q練習前と練習後、どちらで使うのがいいですか?
A厳密な決まりはありませんが、練習前に軽く転がして筋肉の動きをよくしておき、練習後にじっくり当てて張りをほぐす、という使い分けが一般的に紹介されています。就寝前に軽く使ってリラックスする習慣にしている選手もいるようです。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aこの記事で紹介する4点は、フォームローラーが数千円程度、マッサージガンが1万円台程度を目安に幅があります。まずフォームローラー1本から始めるなら数千円、マッサージガンまで含めると2万円前後が目安です。最初から全部揃える必要はなく、いちばん気になる部位に合うものから選べば十分です。
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