「先月サイズを見たばかりなのに、もうつま先がきついと言っている」——お子さんのテニスシューズで、こんな経験はないでしょうか。子どもの足は大人が思っている以上のペースで大きくなり、しかも本人はよほどきつくならない限り「痛い」「小さい」と自分から言い出さないことも珍しくありません。合わないシューズを我慢して履き続けた結果、練習に集中できなくなったり、靴擦れや爪のトラブルにつながったりすることもあります。かといって、成長を見越して大きめのサイズを買うと、今度は靴の中で足が動いてしまい、かえって捻挫や転倒のリスクが上がることもあります。この記事では、ジュニアのテニスシューズ選びで押さえておきたい「サイズの測り方」「捨て寸の考え方」「買い替えの目安」を中心に、選び方の手順と、実際に候補になりやすい4足の比較まで整理しました。
この記事でわかること
- サイズが合わないシューズが子どもに与える影響
- 足のサイズはこう測る — 「捨て寸」の考え方
- オールコート用とオムニ・クレー用 — ソールの違いだけ押さえておく
- 買い替えの目安 — 何を基準に交換すべきか
- サイズ以外にもチェックしておきたい3つのポイント
- 選び方の4ステップ
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おすすめジュニアテニスシューズ4選
ここからは実際の候補です。いずれもメーカーの商品ページ上で「ジュニア専用」として案内されているモデルの中から、価格帯・対応コート・特徴が異なる4足を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズを確認してください。
4足を並べると、価格帯とサイズ展開の広さで役割が分かれているのが分かります。ミズノは5,000円台後半で揃えられる入門モデル、ニューバランスは着脱のしやすさと足幅の広さに強みがあるモデル、ヨネックスは20.0〜25.0cmという広いサイズ展開で成長期に長く候補にしやすいモデル、アシックスは価格が上がる代わりに安定性と実績を重視したモデル、という位置づけです。
どれが合うかは、お子さんの年齢・足の形・練習しているコートの種類によって変わります。まず手頃な価格で試したいなら1本目、自分で靴を履く練習をしているなら2本目、成長を見越して長く使えるサイズ展開を重視するなら3本目、安定性や実績を優先したいなら4本目、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。価格・サイズ在庫は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
なお、今回はいずれも「ジュニア専用」として商品ページに明記されているモデルを選びましたが、同じジュニア向けでもメーカーによってラスト(足型)の作り方には違いがあります。あるレビューでは「YONEXはつま先が細身」「ニューバランスはワイドで幅広の子に合う」という声も見られました。可能であれば、気になる2〜3足を実際に試し履きしてから決めると、より満足度の高い1足に出会いやすくなります。
価格だけを見るとミズノがもっとも手頃に見えますが、これは対応サイズが4サイズに絞られていることとも関係しています。逆にヨネックスやアシックスは価格が上がる分、サイズ展開が広く、長い期間候補にしやすいという側面もあります。「今すぐ安く済ませたいのか」「多少高くても長く使える1足を選びたいのか」という視点で見比べると、4足の違いがより実感しやすくなるはずです。
対応コートで見ると、ミズノのみがオムニ・クレー専用で、残る3足はオールコート用という構成です。砂入り人工芝の専用コートで練習する時間が長い場合はミズノも有力な候補になりますが、ハードコートを含む複数のコートを行き来する環境であれば、オールコート用の3足から選んだほうが結果的に無駄が少なくなりやすいでしょう。
■ スペック比較表
| 商品 | ミズノ ブレイクショット5 Jr. OC 61GB254… | ニューバランス 996 v6 ジュニア AC KCV99… | ヨネックス パワークッション アドアクセルジュニア AC… | アシックス GEL-RESOLUTION 10 GS A… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 5,929円 | 6,062円 | 6,600円 | 8,155円 |
| サイズ展開 | 19.0/20.0/21.0/22.0cm | 19.0〜22.5cm | 20.0〜25.0cm(0.5cm刻み) | 20.0〜24.5cm |
| 質量 | 約240g(22.0cm片方、目安) | — | — | — |
| 甲材 | 人工皮革+合成繊維 | — | — | — |
| 底材 | 合成底(フラットソール) | — | — | — |
| シューズ幅 | 2E相当 | — | — | — |
| 対応コート | オムニ・砂入り人工芝/クレーコート用 | オールコート用 | オールコート用 | オールコート用 |
| 生産国 | ベトナム | インドネシア | インドネシア | カンボジア |
| 重量 | — | 約245g(22.5cm片足、目安) | — | — |
| 足幅(ウィズ) | — | W(標準よりやや広め) | — | — |
| アッパー | — | 人工皮革+合成繊維(メッシュ) | 合成繊維+合成樹脂 | — |
| ソール | — | ゴム底(Nduranceラバー) | — | — |
| 開閉方式 | — | HOOK&LOOP(マジックテープ) | — | — |
| ミッドソール | — | — | 合成樹脂 | — |
| アウトソール | — | — | ゴム底 | フレックスグルーヴ(屈曲溝)採用 |
| 形状 | — | — | ローカット | — |
| インソール | — | — | — | 合成樹脂(EVA)取り外し式 |
| かかと構造 | — | — | — | GELテクノロジー搭載 |
| ラスト | — | — | — | キッズ専用設計 |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
サイズが合わないシューズが子どもに与える影響
大人であれば「なんとなくきつい」「かかとが浮く」といった違和感を自分の言葉で伝えられます。ですが小学生、特に低学年のうちは、足のサイズが合っていないこと自体に気づいていないケースが多くあります。靴を履くのが当たり前になりすぎていて比較対象がなく、多少の窮屈さや緩さを「こういうものだ」と思い込んでしまうためです。結果として、保護者が異変に気づいたときにはすでにつま先が圧迫されて痛みが出ていた、というのはテニスシューズに限らずよくある話です。
サイズが小さいシューズを履き続けると、まずつま先の圧迫による痛みや、爪が内出血して黒く変色する「黒爪(ブラックトゥネイル)」と呼ばれるトラブルが起こりやすくなります。テニスは前後左右への切り返しが多い競技で、ボールを追いかけて急停止するたびに、つま先が靴の先端に軽くぶつかる動きが繰り返されます。合わないシューズでこの動きを続けると、痛みをかばうフォームが身についてしまい、本来の動き方を覚える妨げになることもあります。爪のトラブルは見た目にも分かりにくく、靴下や靴を脱いだときに初めて気づく保護者も少なくありません。
逆に、成長を見越して大きめのサイズを選んだ場合は、足が靴の中で前後に滑る「泳ぐ」状態になりやすくなります。急な方向転換のときに足だけが靴の中でずれてしまうと、地面をしっかり踏ん張れず、バランスを崩しやすくなり、足首をひねる捻挫のリスクが上がるとも言われています。かかとが浮いてしまうと靴擦れの原因にもなり、結局は「大きめを買ったのに、痛くてあまり長く快適に履けなかった」ということにもなりかねません。特に運動を始めたばかりの時期は、足元の不安定さがそのまま「テニスは怖い」という苦手意識につながってしまうこともあるため、注意しておきたいポイントです。
もう一つ見落とされがちなのが、シューズの窮屈さや不安定さが練習そのものへのモチベーションに与える影響です。足が痛い、靴が気になるという状態では、コーチの説明に集中したり、思い切ってボールを追いかけたりすることが難しくなります。特にテニスを始めたばかりの時期は「楽しい」と感じられるかどうかが続けられるかどうかを大きく左右するので、道具の違和感で楽しさが半減してしまうのはもったいないことです。
加えて、部活動やスクールのようにまわりに友だちがいる環境では、子ども自身が「自分だけ靴のことで手間をかけさせたくない」と感じて、多少の違和感を言い出せないケースもあります。コーチは大勢の生徒を見ているため、一人ひとりの靴のフィット感まで細かく確認する余裕がないことも珍しくありません。だからこそ、家庭で定期的にサイズを確認する習慣が、こうした見落としを防ぐいちばん確実な方法になります。
こうした背景を踏まえると、ジュニアシューズ選びは「かっこいいデザインを選んであげる」という楽しい側面と、「痛みや怪我を未然に防ぐ」という実用的な側面の両方を持っていると言えます。次の章から、この実用的な側面、特にサイズの測り方について具体的に見ていきます。
この記事のスタンス
シューズのサイズ感や履き心地には個人差があり、同じ「◯◯cm」という表記でもメーカーやモデルによって実際の足入れは変わります。この記事で紹介する数値はあくまで目安として使い、可能であれば購入前に実店舗で試し履きすることをおすすめします。
足のサイズはこう測る — 「捨て寸」の考え方
ジュニア用シューズのサイズ選びでまず知っておきたいのが「捨て寸(すて寸)」という考え方です。これはつま先と靴の先端との間に意図的に設ける余裕のことで、足のサイズぴったりの靴を選んでしまうと、走ったときにつま先が靴の中で先端に当たり、痛みや爪のトラブルの原因になります。捨て寸をどのくらい取るかが、ジュニアシューズ選びの最初のポイントです。
大人の運動靴であれば捨て寸は1cm前後が目安とされることが多いですが、成長期の子どもの場合は、多少の成長スピードも踏まえて1〜1.5cm程度を目安に考えるとされています。ただし捨て寸を大きく取りすぎると、今度は靴の中で足が動いてしまい、本来の運動性能が発揮しにくくなります。「まだ余裕があるから」と成長を先取りして1サイズ以上大きいものを選ぶことは避けたほうが無難です。捨て寸はあくまで「今の足に対するわずかな余白」であって、「将来の足に対する見込み」ではないと考えると分かりやすいでしょう。
足のサイズを測るときは、できれば夕方から夜にかけての時間帯に測ることをおすすめします。人の足はむくみによって朝より夕方のほうがわずかに大きくなる傾向があるとされ、活動後の状態で測ったサイズのほうが、実際にプレーするときの足の状態に近いためです。靴下(普段プレーで履く厚さのもの)を履いた状態で、かかとを壁につけて立ち、いちばん長い指の先までの長さを測ります。片足だけでなく必ず両足を測るのもポイントで、左右で0.5cmほど違うことも珍しくありません。
長さだけでなく、足の幅(ウィズ)も意識しておきたいポイントです。同じ長さの表記でも、甲高・幅広の足の子と、細身の足の子とでは、同じサイズでもフィット感がまったく違って感じられます。試し履きができる場合は、つま先に余裕があるかだけでなく、いちばん幅の広い部分(親指の付け根あたり)が窮屈すぎないかも確認してください。ネット通販で幅の記載がある商品を選ぶ場合は、その数値も参考にできます。実際のレビューでも「同じジュニアサイズでもメーカーによってつま先の細さが違う」という声が見られ、長さだけで判断しないことの大切さがうかがえます。
測ったあとは、その日の記録をメモやスマホに残しておくことをおすすめします。「前回いつ測ったか」「そのときのサイズ」が分かっていると、次に測ったときの伸び幅から成長のペースをある程度つかめるようになり、次のサイズアップの時期を予測しやすくなります。特にきょうだいが複数いる家庭では、記録を残しておくとお下がりを検討するタイミングの判断材料にもなります。
なお、店舗で測る「フットメジャー」のような専用器具がなくても、家庭での測定で大きな支障はありません。大切なのは正確な小数点以下の数値を追い求めることではなく、定期的に測って前回との変化を把握することです。多少の誤差はあっても、捨て寸を1〜1.5cmとる前提で選べば、大きな失敗にはつながりにくくなります。
また、メーカーによってサイズ表記の刻み幅が異なる点にも注意してください。0.5cm刻みで細かく展開しているブランドもあれば、1.0cm刻みでサイズの選択肢が少ないブランドもあります。刻みが粗いモデルの場合、測定値がちょうど中間だったときにワンサイズ上を選ぶか下を選ぶか迷うことがありますが、その場合は捨て寸に余裕を持たせたい成長期の特性上、基本的には大きいほうを選んでおくと安心です。
測るときのちょっとしたコツ
厚紙やスケッチブックの上に子どもを立たせ、かかとと指先の位置を鉛筆でなぞってから定規で測る方法だと、じっとしているのが苦手な子どもでも比較的正確に測りやすくなります。左右で微妙にサイズが違うことも珍しくないので、両足とも測って大きいほうに合わせるのが基本です。
オールコート用とオムニ・クレー用 — ソールの違いだけ押さえておく
テニスシューズはコートの種類によってソール(靴底)のパターンが分かれています。ジュニアシューズを選ぶときも、普段練習しているコートの種類に対応したモデルかどうかを最初に確認しておく必要があります。ここでは商品選びに必要な範囲だけ簡単に触れておきます。
ソールの違いは見た目以上に重要です。想定と違うコートで使い続けると、必要以上に滑ってしまったり、逆に靴底が地面に引っかかりすぎて急な切り返しの負担が大きくなったりすることがあります。特にジュニアの場合はまだ体の使い方が発展途上のため、ソールと体の反応がずれることが、思わぬ転倒につながる場合もあります。購入前に、普段の練習会場がどのコートを使っているか、一度確認しておくと安心です。
スクールによっては、体験レッスンの時期はハードコート、その後の通常クラスは砂入り人工芝、といった形でコートを使い分けていることもあります。入会したばかりで今後の練習環境がまだ見えていない場合は、コーチやスクールのスタッフに主な使用コートを聞いてから購入すると、買ってすぐに「対応外だった」という失敗を避けやすくなります。
■ オールコート用
ソールの溝が細かく格子状になっているタイプで、ハードコートから砂入り人工芝まで幅広いコートに対応しやすいとされています。学校の部活動やスクールで複数のコートを使う場合、まずこのタイプを選んでおけば大きく外しにくいという安心感があります。今回紹介する4足のうち3足がこのタイプです。
■ オムニ・クレー用
ソールの溝がより深く、砂入り人工芝や土のコートでの滑りをコントロールしやすい設計とされています。オールコート用に比べて、こうした特定のコートでの止まりやすさ・滑りやすさのバランスが取りやすいとされていますが、ハードコートで使うとソールの減りが早くなる場合があります。
■ 迷ったらオールコート用が無難
通っているスクールや部活動がどのコートを主に使っているか分からない場合、あるいは複数の会場を使う場合は、対応範囲の広いオールコート用を選んでおくと失敗しにくくなります。専用コートで週何回も練習するようになってから、コートに特化したモデルを検討するという順番でも十分です。
買い替えの目安 — 何を基準に交換すべきか
ジュニアのシューズ選びで、サイズの測り方と同じくらい保護者を悩ませるのが「いつ買い替えるべきか」という問題です。大人用シューズであればソールの摩耗が主な判断基準になりますが、子どもの場合はそこに「足の成長」という要素が加わるため、判断基準が少し複雑になります。
足の成長スピードには個人差が大きく、成長期に入ると数か月で1サイズ近く変わることも珍しくありません。一般的な目安として、未就学児から小学校低学年にかけては年に2〜3回、小学校高学年以降で成長が落ち着いてくると年1〜2回程度のペースでサイズを見直す家庭が多いとされています。ただしこれはあくまで平均的な目安で、成長のタイミングは一人ひとり違うため、定期的に足のサイズを測り直すことのほうが大切です。
サイズアウトのサインとしてわかりやすいのは、捨て寸がほぼなくなっている状態です。靴を履かせて、つま先を軽く押してみたときに指1本分の余裕もない、あるいはかかとを合わせた状態でつま先が当たっているようであれば、サイズアップのタイミングと考えてよいでしょう。本人に「きつくない?」と聞いても「大丈夫」と答えることが多いため、聞くだけでなく実際に触って確認する習慣をつけておくと見逃しにくくなります。合わせて、靴を脱いだときにつま先や小指のあたりに赤みや跡が残っていないかもチェックしておくと安心です。
成長とは別に、使用による劣化も買い替えの判断基準になります。目安として、週1〜2回程度の練習であれば半年〜1年ほどでソールの溝がすり減ってくることが多いとされています。ソールがすり減ってフラットに近くなると、急な切り返しで滑りやすくなり、パフォーマンスだけでなく安全面でも気になるところです。アッパー(甲の部分)に破れや大きな傷みが出てきた場合も、サイズがまだ合っていたとしても交換を検討したほうがよい合図です。
費用面での悩みもよく聞かれるところです。成長が早い時期に毎回新品を用意していると、家計への負担が気になるという声も少なくありません。この点については、サイズアウトが早い時期(未就学児〜低学年)はあえて手頃な価格帯のモデルを選び、成長が落ち着いてくる高学年以降は多少価格が上がっても長く使えるモデルを検討する、という考え方もあります。無理に高価なモデルを毎回買い替える必要はなく、そのときの成長スピードに合わせて予算配分を変えるのも一つの工夫です。
買い替えのタイミングを逃さないためには、シューズを購入した日をどこかに記録しておくのも有効です。「いつ買ったか」が分かっていれば、半年・1年といった摩耗の目安と照らし合わせて、そろそろソールを確認してみようというきっかけになります。サイズの記録とあわせて、購入日もメモしておく習慣をつけておくと、買い替えの判断がしやすくなります。
すり減り方が左右で極端に違う場合は、走り方やフットワークの癖が影響している可能性もあります。サイズや年数だけでなく、ソールの減り方が均一かどうかも、たまにチェックしてみると良いでしょう。
サイズ以外にもチェックしておきたい3つのポイント
サイズと捨て寸の測り方が分かったところで、シューズ選びでもう一段階踏み込んで見ておきたいポイントを3つ紹介します。いずれも商品ページの写真やスペック表から確認できる範囲の情報で、特別な知識がなくてもチェックできます。
一つ目はインソール(中敷き)です。多くのジュニアシューズは、インソールが取り外せる仕様になっています。これは汗や汚れを洗って清潔に保つためだけでなく、成長期の足に合わせて厚みの違うインソールに入れ替えたり、逆に薄いものに交換して足入れの余裕を調整したりする際にも役立ちます。商品ページに「インソール取り外し式」と明記されているモデルであれば、購入後に多少の微調整がしやすいと考えてよいでしょう。
二つ目は通気性・素材です。子どもは大人よりも汗をかきやすく、特に夏場の練習では靴の中が蒸れやすくなります。アッパーにメッシュ素材や合成繊維を採用しているモデルは通気性に優れるとされ、蒸れによる不快感や匂いを軽減しやすいと言われています。商品ページの素材欄に「メッシュ」「合成繊維」といった記載があるかどうかも、選ぶときの参考になります。逆に人工皮革の比率が高いモデルは耐久性に優れる傾向がある一方、通気性はやや劣るとされているため、練習の頻度や季節に応じて考慮してもよいでしょう。
三つ目は重さです。シューズの重さは、体格や筋力がまだ発達段階にある子どもにとっては見逃せない要素です。目安として、ジュニアモデルの多くは片足200〜260g程度(サイズによって変動)に収まっており、これより極端に重いモデルは、大人用の設計を単純に小さくしただけである可能性もあります。商品ページに重量の記載がある場合は、同じくらいのサイズの他モデルと比べてみると、ジュニア向けにきちんと設計されているかどうかの目安になります。
これら3つのポイントは、どれか一つだけを重視すればよいというものではありません。通気性を優先して薄手のメッシュを選んだ結果、耐久性が犠牲になって思ったより早く傷んでしまう、ということもあります。練習の頻度や季節、子どもの汗のかきやすさなどを踏まえて、バランスの良いところで選ぶくらいの気持ちで十分です。
選び方の4ステップ
ここまでの内容を踏まえて、実際にジュニアシューズを選ぶ手順を4つのステップに整理しました。特に初めてのシューズ選びで迷っている場合は、この順番で進めると判断しやすくなります。焦って見た目やブランドだけで決めてしまう前に、まずはこの手順で候補を絞り込んでみてください。
この4ステップは、上から順番に確認していくことに意味があります。先にブランドやデザインの好みで絞り込んでしまうと、そのブランドのサイズ展開や対応コートが子どもに合わないことに後から気づき、選び直しになってしまうことがあります。サイズとコートという「外せない条件」を先に決めてから、その範囲内でデザインや色の好みを子どもに選ばせてあげると、本人も納得感を持って新しいシューズを迎えられます。
毎回この4ステップをすべて一から行う必要はありません。2回目以降の買い替えでは、前回のサイズと成長の記録があれば、ステップ1の測定だけ済ませて残りは前回と同じ考え方で選ぶ、という進め方でも十分です。慣れてくれば、シューズ選びにかかる時間そのものも短くなっていきます。
- 1夕方から夜にかけて、普段プレーで履く靴下を履いた状態で足のサイズを測る。左右とも測り、大きいほうの足に合わせるのが基本です。可能であれば足の幅(ウィズ)も一緒に確認しておくと、通販で選ぶときの手がかりになります。
- 2普段練習しているコートの種類を確認し、オールコート用かオムニ・クレー用かを決める。会場が複数ある、あるいはまだ決まっていない場合は、対応範囲の広いオールコート用を選んでおくと無難です。
- 3測った足のサイズに、捨て寸として1〜1.5cm程度をプラスしたサイズを候補にする。成長を見越して2cm以上大きいサイズを選ぶのは避け、あくまで「少し余裕がある」程度に留めるのがポイントです。
- 4可能であれば店舗で試し履きをする、それが難しい場合は口コミで似た足の形・年齢の子の感想を参考にする。特に低学年のうちはマジックテープタイプのほうが自分で着脱しやすく、脱ぎ履きの練習にもなります。
試し履きができる場所を活用する
スポーツ用品店やスクール併設のショップでは、実際に足を入れて確認できることがあります。ネット通販のほうが選択肢は豊富ですが、初めてのブランド・モデルを選ぶときは、可能な範囲で試し履きしてから購入するか、返品交換の条件を確認しておくと安心です。
サイズアウトを見逃さない・お下がりをどう考えるか
ジュニアシューズは、大人用シューズ以上に「気づいたら小さくなっていた」が起こりやすい道具です。ここでは日常でできる工夫と、きょうだいでのお下がりについての考え方を整理しておきます。
定期的なサイズチェックの習慣をつけておくと、サイズアウトを見逃しにくくなります。目安として、新学期や長期休みの前後など、月に1回程度のタイミングで「シューズを履いた状態でつま先を軽く押してみる」だけでも十分です。本人が違和感を口にするのを待つのではなく、保護者から定期的に確認する仕組みにしておくと、痛みが出る前に気づきやすくなります。カレンダーやスマホのリマインダーに「靴のサイズ確認」を登録しておくのも、忘れずに続けるための一つの工夫です。
きょうだいでのお下がりについては、状態が良ければ選択肢として十分にありです。シューズは決して安い買い物ではないため、上の子が短期間しか履かずにサイズアウトしたものを、下の子に引き継げるのは家計面でも助かります。ただし、シューズは靴の中で足の形に沿ってわずかに変形していくため、上の子の足の癖が強く出ている場合、下の子にとっては必ずしもフィットしないこともあります。特にソールの片減りが目立つ場合や、インソールがへたっている場合は、サイズが合っていても本来のクッション性能は発揮しにくくなっている可能性があります。お下がりを使う場合も、実際に履かせてみて違和感がないか一度確認しておくと安心です。
成長のペースは子どもによって大きく異なるため、「上の子はこの時期にこのサイズだったから」という基準だけで下の子のサイズを決めるのは避けたほうが無難です。あくまで参考程度に留め、実際の足のサイズは都度測り直すようにしてください。捨て寸や試し履きの考え方は、1人目でも2人目でも変わらず大切なポイントです。
最後に、シューズを長持ちさせるための簡単な工夫にも触れておきます。練習後に泥や砂を軽く払い、風通しのよい場所で乾かすだけでも、アッパーやソールの劣化を多少なりとも遅らせられるとされています。専用の靴袋に入れて他の荷物と分けて持ち運ぶことも、型崩れを防ぐうえでは効果的です。こうした手入れは、シューズそのものの性能を上げるものではありませんが、次のサイズアップまで気持ちよく履き続けるための、地味だけれど大切な習慣といえます。
サイズ選びも買い替えの見極めも、一度コツをつかんでしまえば、それほど難しいものではありません。最初のうちは戸惑うことが多くても、測る・確認する・比較するという流れを何度か繰り返すうちに、保護者側も子ども自身も、自分の足に合った1足を見つける感覚が自然と身についていきます。焦らず、その時々の足のサイズに合わせて選んであげてください。
よくある質問
Q子どものテニスシューズはどのくらいの頻度でサイズアウトしますか?
A成長のペースには個人差がありますが、目安として未就学児から小学校低学年では年に2〜3回、高学年以降で成長が落ち着いてくると年1〜2回程度のペースでサイズを見直す家庭が多いとされています。月に1回程度、履いた状態でつま先の余裕を確認する習慣をつけておくと見逃しにくくなります。
Q捨て寸はどれくらい残せばいいですか?
A目安として1〜1.5cm程度とされています。成長を見越して2cm以上大きいサイズを選ぶと、靴の中で足が動いてしまい、切り返しの際にバランスを崩しやすくなる場合があります。あくまで「少し余裕がある」程度に留めるのがポイントです。
Qオールコート用とオムニ・クレー用、どちらを買えばいいですか?
A普段練習しているコートの種類に合わせるのが基本ですが、会場が複数ある、あるいはまだ決まっていない場合は、対応範囲の広いオールコート用を選んでおくと失敗しにくくなります。専用コートで練習する頻度が増えてから、コートに特化したモデルを検討する順番でも十分です。
Q大きめのサイズを買って何年か履かせるのはアリですか?
Aあまりおすすめできません。捨て寸が大きすぎると靴の中で足が動いてしまい、踏ん張りが効きにくくなって捻挫などのリスクが上がるとも言われています。多少買い替えの頻度が増えても、そのときの足のサイズに合ったものを選ぶほうが安全面では無難です。
Qマジックテープと紐、ジュニアにはどちらがいいですか?
A自分で靴を履く練習をしている低学年のうちは、マジックテープタイプのほうが着脱しやすく扱いやすい傾向があります。一方でフィット感を細かく調整したい場合は紐タイプが向いています。年齢や本人の器用さに応じて選ぶとよいでしょう。
Qきょうだいのお下がりシューズを使っても大丈夫ですか?
A状態が良ければ選択肢としてありです。ただしソールの片減りやインソールのへたりがある場合、サイズが合っていても本来のクッション性能は発揮しにくくなっている可能性があります。使う前に一度履かせて違和感がないか確認しておくと安心です。
Q部活動用と習い事用でシューズを使い分けるべきですか?
A練習しているコートの種類が違う場合は、対応するソールのモデルを使い分けたほうが無難です。両方ともハードコートやオールコート中心であれば、オールコート用の1足を兼用しても問題ないことが多いですが、消耗が早まる点は踏まえておいてください。
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