卓球を始めたばかりの頃、シューズ選びまで気が回らないという人は少なくありません。ラケットやラバーは張り替えのタイミングもあって気にする一方、足元は「体育館履きで十分では」となんとなく後回しにされがちです。ですが卓球は、コートの中を前後左右に小刻みに動き続ける競技です。フットワークの土台になるシューズが自分に合っていないと、狙った位置に素早く動けなかったり、練習の後半で足が疲れやすくなったりすることがあるとされています。この記事では、初めて卓球シューズを選ぶ人に向けて「グリップ力」「軽さ」「クッション性」「フィット感」という4つの視点から、商品ページの読み方をやさしく整理しました。最後には、実際に候補になりやすい4足も比較して紹介します。
この記事でわかること
- 卓球シューズ選びは「なんとなく」で失敗しやすい
- そもそも卓球シューズのどこを見ればいいのか
- 「グリップ力」の読み方 — アウトソールの素材とパターン
- 「軽さ」と「クッション性」のバランスを見る
- 「フィット感」とサイズ選びの基本
- 体格・プレースタイル別に見る2つのタイプ
最終更新:
初心者におすすめの卓球シューズ4選
ここからは実際の候補です。前提として、これらを履けば必ずフットワークが速くなる、という話ではありません。いずれも実店舗やメーカーの商品ページ上で「初心者向け」「エントリー」といったレベル帯を訴求しているモデルを中心に、価格帯や設計思想が異なる4足を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズ/カラーを確認してください。
4足を並べると、価格帯と設計思想で役割が分かれているのが分かります。レゾライン ビラータとレゾライン レイスは同じバタフライの「レゾライン」シリーズながら、幅の設計が異なる選択肢、ジェット インパクトNEOはヤサカのエントリーモデルとして高いコストパフォーマンスを狙ったモデル、ムービングエースはヨネックスと共同開発したニッタクのフラッグシップモデルという位置づけです。
どれが合うかは、足の形や予算、そしてどれくらい本格的に卓球を続ける予定かによって変わります。足幅の広さを優先したいなら1本目、価格を抑えつつ卓球専用のラストを試したいなら2本目、とにかく安く始めたいなら3本目、最初から上質な1足を選びたいなら4本目、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
価格だけで比べると、ジェット インパクトNEOがもっとも手が届きやすく見えるかもしれません。ただし、エントリーモデルは上位モデルに比べるとクッション性や耐久性がやや控えめとされる傾向もあるため、練習頻度が高い人は買い替えのタイミングも視野に入れておくとよいでしょう。
また、今回はバタフライ・ヤサカ・ニッタクの3ブランドから選びましたが、他にもミズノやヴィクタスなど、さまざまなメーカーから卓球専用シューズが販売されています。ブランドごとに足型の設計や得意とする技術が異なるため、この記事で紹介した「グリップ力」「軽さ」「クッション性」「フィット感」という4つの基準を参考にしながら、他のブランドのモデルもあわせて比較してみるのもよいでしょう。
購入後の手入れについても触れておきます。練習後に汗を吸ったまま袋に入れっぱなしにせず、風通しの良い場所で乾かす習慣をつけておくと、雑菌の繁殖やアッパー素材の劣化を抑えやすくなるとされています。専用のシューズ袋に入れて持ち運ぶことも、型崩れを防ぐうえで有効とされています。
複数の練習を掛け持ちしている人や、練習頻度が高い人は、2足を交互に履くローテーションもクッション材の回復時間を確保する方法の一つとされています。1足に負担が集中しにくくなる分、結果的にシューズを長持ちさせやすくなるかもしれません。最初の1足選びで迷ったときは、ここまでの基準に立ち返りながら、自分の予算とプレースタイルに合った1足を見つけてみてください。
■ スペック比較表
| 商品 | バタフライ Butterfly 卓球シューズ レゾライン… | バタフライ Butterfly 卓球シューズ レゾライン… | ヤサカ Yasaka 卓球シューズ ジェット インパクト… | ニッタク Nittaku 卓球シューズ ムービングエース… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 6,550円 | 5,550円 | 4,150円 | 13,860円 |
| 品番 | 93700 | 93690(278 ブラック) | E-201-WH | NS-4438(70 ホワイト) |
| カラー | (178)ネイビー、(270)ホワイト | — | WH(ホワイト) | — |
| サイズ | 22.5〜28.0cm | 20.0〜28.0cm(一部サイズ欠品あり) | 22.0〜28.0cm | 22.5〜29.0cm |
| 素材 | アッパー本体:合成繊維・人工皮革/ソール:ゴム・EVA | アッパー本体:合成繊維/補強部分:人工皮革/ソール:ゴム・EVA | アッパー:ハイピーリングポリウレタン・マイクロファイバー・メッシュ/ソール:ラバー・PHYLON | アッパー:人工皮革/ミッドソール:合成樹脂/アウトソール:ゴム |
| 原産国 | 中国 | 中国 | 中国 | ベトナム |
| 幅 | ワイド設計(足囲を広めに再設計) | — | — | — |
| レビュー評価 | — | 4.59(27件) | — | 4.88(33件) |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
卓球シューズ選びは「なんとなく」で失敗しやすい
卓球用品店やスポーツショップの棚には、卓球専用シューズがずらりと並んでいます。とはいえ「見た目が気に入ったから」「先輩に勧められたから」といった理由だけで選んでしまい、実際に動いてみると「思っていたよりグリップが利かない」「足が痛くなりやすい」と感じるケースも珍しくないようです。
卓球は、テニスやバドミントンほど大きく移動する競技ではありませんが、その分だけ細かいステップの回数が非常に多いとされています。フォアハンドとバックハンドの切り替え、前陣から中陣への下がり際、レシーブでの一歩目など、短い距離を素早く踏み込む動作が繰り返されます。この細かい動きを支えるのが、アウトソール(靴底)のグリップ力とアッパーのフィット感です。
「普段履いている運動靴やバッシュ(バスケットシューズ)でも代用できるのでは」と考える人もいるかもしれません。見た目は似ていても、卓球シューズは体育館の床の上で小刻みに方向転換することを想定してソールのパターンや屈曲性が設計されているとされ、バスケットボール用や汎用の運動靴とは特性が異なることが多いようです。可能であれば、卓球専用として作られたモデルの中から選ぶことをおすすめします。
この記事では「このシューズを履けば必ず速く動けるようになる」というような書き方はしません。フットワークの速さは基礎練習やフォームの積み重ねによるところが大きく、シューズだけで劇的に変わるものではないためです。その代わり、足への負担を抑えながら本来の動きを発揮しやすくする、という観点からシューズの特徴を整理していきます。
中学や高校の部活動で、チームメイトと同じモデルを揃える場面もあるでしょう。ただし足の形や体重、プレースタイルには個人差があるため、周りと同じシューズが自分にとってもベストとは限りません。色やデザインを合わせる場合でも、サイズ感やフィット感は自分の足に合わせて選ぶことをおすすめします。
また、卓球はテニスやバドミントンと同じ「ラケット競技」の仲間ではありますが、コート内での移動距離はそれらの競技に比べて短く、その分だけ一歩ごとの踏み込みや切り返しの精度がより重要になるとされています。そのため卓球専用シューズは、前後方向だけでなく真横やナナメ方向への踏ん張りにも対応できるよう設計されていることが多いようです。
最初の1足は、必ずしも完璧である必要はありません。実際に何ヶ月か使ってみて初めて「もう少しグリップ力が欲しい」「もっと軽い方が自分に合う」といった好みが分かってくることも多いようです。まずはこの記事で紹介する基準を参考に候補を絞り込み、実際に使いながら次に選ぶときの判断材料を蓄積していく、というくらいの気持ちで選んでみるとよいでしょう。
この記事のスタンス
シューズの機能については、メーカーの商品ページに記載されている内容をもとに「〜とされる」という表現にとどめています。グリップ力や履き心地の感じ方には体重や足の形、プレースタイルによる個人差があり、断定できるものではないためです。判断材料として使い、可能であれば購入前に実際に試し履きすることをおすすめします。
そもそも卓球シューズのどこを見ればいいのか
卓球シューズの商品ページには、アウトソールの素材名、アッパーの構造、重量、対応サイズなど、さまざまな情報が並んでいます。すべてを一度に理解する必要はありませんが、初心者がまず押さえておきたいのは「グリップ力」「軽さ」「クッション性」「フィット感」の4つです。
グリップ力は、体育館の床の上で急な方向転換をしたときに足元が滑りにくいかどうかに関わる要素です。軽さは、細かいステップを繰り返す卓球というスポーツの特性上、疲労のたまりやすさに影響するとされています。クッション性は、練習や試合でジャンプこそ少ないものの、長時間の足踏みや踏み込みによる負担をやわらげる役割があるとされ、フィット感は足がシューズの中でズレず、踏み込んだ力を効率よく伝えるために欠かせない要素です。
この4つは互いにトレードオフの関係になりやすい傾向があります。たとえばグリップ力を高めるためにアウトソールのラバーを柔らかくすると、その分すり減りやすくなり耐久性が落ちることがあります。軽さを追求してアッパーの素材を薄くすると、ホールド感やクッション性が犠牲になることもあります。すべてを最高レベルで満たすシューズは少なく、多くのモデルは「初心者向けにバランスを取ったタイプ」「上級者向けに特定の性能を伸ばしたタイプ」というように、価格帯や設計思想によって重心の置き方が変わってきます。
初心者のうちは、専門用語の多さに戸惑うかもしれません。ですが、卓球シューズの多くの特徴は「〇〇ラスト」「〇〇ソール」といったメーカー独自の名称で表現されています。数字を細かく覚えるというより、商品ページに書かれている言葉が「グリップ・軽さ・クッション・フィット感」のどれについて説明しているのかを意識しながら読むと、内容が頭に入りやすくなります。
初心者向けのモデルを探すときは、商品名やタグに「初心者」「エントリー」「入門」「リーズナブル」といった言葉が含まれているかどうかも目印の一つになります。メーカーが明確にそのレベル帯を想定して開発したモデルであれば、価格や機能のバランスが初めての1足に適した設計になっている可能性が高いといえます。一方で「エリート」「プロ」といった言葉が並ぶ上位モデルは、特定の性能に特化している分、価格も上がりやすい傾向があります。
なお、この記事では価格帯が比較的手に取りやすい初心者〜中級者向けのモデルを中心に取り上げています。プロ選手が使用するような最上位モデルは、素材のグレードや調整の細かさが異なり、価格も大きく上がる傾向があります。まずはここで紹介する基本の4つの視点を押さえたうえで、必要に応じて上位モデルも検討してみるとよいでしょう。
「グリップ力」の読み方 — アウトソールの素材とパターン
アウトソール(靴底)は、体育館の床と唯一接する部分であり、グリップ力を左右する最も重要なパーツの一つです。素材やパターンによって、滑りにくさやすり減り方の傾向が変わってくるとされています。
こうした素材名をすべて覚える必要はありませんが、商品ページに「グリップ力」「耐摩耗性」といった言葉と一緒に記載されている名称がある場合、それがそのモデルのアウトソールの特徴を表すキーワードになっていることが多いです。上位モデルほど新しい世代の素材が使われている傾向があり、価格差の理由の一つにもなっています。
なお、体育館の床は施設によって滑りやすさがかなり異なります。ワックスがけの直後や、湿度の高い季節は特に滑りやすくなることがあるとされ、同じシューズでも「この体育館ではよく滑る」と感じる場面があるかもしれません。グリップ力はシューズだけで決まるものではなく、床のコンディションや室内シューズ用のクリーナーの使用状況にも左右される点は理解しておくとよいでしょう。
また、アウトソールの溝(トレッドパターン)は、使ううちにすり減っていきます。特につま先や母趾球(親指の付け根)のあたりは、踏み込みの動作で摩耗が早い部分とされています。溝が浅くなってきたと感じたら、グリップ力が落ちているサインの可能性があるため、買い替えの目安として意識しておくとよいでしょう。
卓球特有の光景として、試合中に靴底を手やタオルで拭う選手の姿を見たことがある人もいるかもしれません。これは、床のほこりや汗が靴底に付着することでグリップ力が一時的に落ちるのを防ぐための動作とされています。同じように、練習の合間に靴底の汚れを拭き取る習慣をつけておくと、シューズ本来のグリップ力を保ちやすくなるかもしれません。
体育館の床の状態は、施設の管理方法や季節によっても変わってきます。冬場で床が乾燥している時期はグリップが利きやすく感じられる一方、夏場で湿度が高い時期や、多くの人が使ったあとの床はやや滑りやすく感じられることがあるとされています。同じシューズでも「今日はいつもよりグリップが弱い」と感じたときは、シューズそのものよりも床のコンディションが影響している場合もある、と知っておくと安心です。
■ ラバー系ソール
天然ゴムや合成ゴムを使ったアウトソールで、グリップ力に優れる傾向があるとされています。細かい方向転換の多い卓球では定番の素材ですが、素材によっては摩耗が早いこともあります。
■ セパレートタイプのソール
接地面をいくつかのブロックに分けて配置した構造で、屈曲性としなやかさを両立しやすいとされています。前足部の細かい動きに追従しやすく、軽量モデルに採用されることが多いようです。
■ PHYLON(発泡ウレタン系)を組み合わせたソール
接地面のラバーと、衝撃を吸収するPHYLON素材を組み合わせた構成です。グリップ力を保ちながら、着地や踏み込みの衝撃をやわらげることを狙った設計とされています。
「軽さ」と「クッション性」のバランスを見る
卓球シューズの重量は、片足あたりおおよそ200〜300g程度の範囲に収まるモデルが多いようです。軽いモデルほど細かいステップでの疲労を抑えやすいとされる一方、軽さを優先しすぎるとクッション材が薄くなり、床からの衝撃が伝わりやすくなる場合もあります。
ミッドソール(靴底の中間層)には、多くの場合EVA樹脂や発泡ウレタン系の素材が使われています。クッション性を重視したモデルは、この層を厚めにすることで着地や踏み込みの衝撃をやわらげているとされます。反対に、軽量性を重視したエントリーモデルでは、ミッドソールを薄めに設計し、機敏な動き出しを優先していることが多いようです。
初心者のうちは「軽ければ軽いほど良い」と考えがちですが、極端に軽量なモデルはクッション性が控えめな傾向があり、練習量が増えてくると足裏や膝への負担を感じやすくなることもあると言われています。逆にクッション性を重視しすぎたモデルは、ソールが厚くなる分だけ床を捉える感覚(接地感)がぼやけやすくなるとされ、細かいステップの俊敏さに影響が出ることもあります。初めての1足であれば、極端にどちらかへ振り切ったモデルよりも、軽さとクッション性のバランスが取れたモデルから検討するのが無難です。
商品ページに重量の記載がない場合も少なくありません。その場合は、同じブランドの中で「エントリーモデル」と「上位モデル」を比べて、どちらが軽めに案内されているかという相対的な比較で見ておくとよいでしょう。上位モデルほど新しい軽量素材が使われている傾向があります。
重量の内訳をもう少し詳しく見ると、つま先側(前足部)が軽いほど踏み込みの素早さにつながりやすく、かかと側にある程度のクッション材があると着地や踏ん張りの安定感につながりやすいとされています。すべてのモデルでこの内訳が公開されているわけではありませんが、店頭で実際に手に取ったときに「前が軽く感じるか」「かかとにクッションを感じるか」を確認してみるのも一つの目安になります。
「フィット感」とサイズ選びの基本
グリップ力やクッション性がいくら優れていても、シューズの中で足がズレてしまっては本来の性能を発揮しにくくなります。フィット感を左右するのは、アッパーの構造とシューズの幅(足囲)、そしてサイズ選びです。
卓球シューズの多くは「2E相当」といった、やや幅広めの標準的な設計になっていることが多いようです。足幅が特に広い、あるいは甲が高いと感じる人向けに、ワイド設計をうたったモデルが用意されているブランドもあります。逆に足幅が細めの人は、標準モデルでも紐をしっかり締めることでフィット感を高められる場合があります。
サイズ選びでは、普段履いているスニーカーと同じ感覚で選ぶと、ブランドによっては窮屈に感じたり、逆にゆとりがありすぎたりすることがあるとされています。商品ページに「ハーフサイズアップを推奨」といった案内がある場合は、その案内に従うのが無難です。試着ができない通販で購入する場合は、こうした記載を見落とさないようにしてください。
シューレース(靴ひも)の締め方も、フィット感に影響する要素の一つです。同じシューズでも、しっかり締め上げて履くのと、緩めのまま履くのとでは、踏み込んだときの安定感がかなり変わってきます。新しいシューズを履き始めるときは、店頭のアドバイスや説明書きを参考に、正しい締め方を確認しておくと本来の性能を発揮しやすくなるとされています。
成長期の中学生・高校生の場合、購入時点でジャストサイズを選ぶと、数か月後には窮屈になっている可能性もあります。とはいえ、大きすぎるサイズを選ぶと足がシューズの中で動いてしまい、かえってフットワークの効率やグリップ力を損なうこともあるとされています。成長期であることを踏まえつつも、まずは今の足に合ったサイズを基準に選ぶことをおすすめします。
インソール(中敷き)にも、防臭性や衝撃吸収性に優れた素材が使われていることがあります。取り外し可能なインソールであれば、消耗してきたときに交換したり、自分の足に合ったインソールに変更したりすることもできます。商品ページに「インソール取り外し可能」といった記載があるかどうかも、長く使ううえでは意外と重要なチェックポイントです。
体格・プレースタイル別に見る2つのタイプ
ここまで見てきたグリップ力・軽さ・クッション性・フィット感の組み合わせによって、卓球シューズはおおよそ2つの系統に分けて考えることができます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、候補を絞り込むときの目安にしてください。
どちらのタイプが向いているかは、卓球を始めたばかりでどれくらい続けるか分からない段階か、それとも部活や大会を見据えて本格的に取り組む段階かによっても変わってきます。とりあえず卓球を試してみたいという段階であれば、エントリー・コスパ重視型から入り、続けることが決まった時点で買い替えを検討するという進め方でも十分です。
一方で、最初から部活の大会やクラブチームでの試合を見据えている場合は、多少価格が上がってもフラッグシップ・高機能型を選んでおくと、シーズンを通して買い替える回数を減らせるかもしれません。予算と、どれくらい本格的に続ける予定かを踏まえて選ぶとよいでしょう。
体重が重めの人や、練習量が多くクッション材の消耗が早いと感じる人は、エントリーモデルよりもクッション性や耐久性を重視したモデルを検討しておくと、練習を通じて足への負担を抑えやすくなるかもしれません。反対に、まずは低い予算で卓球専用シューズを試してみたいという人は、エントリー・コスパ重視型から始めても問題ないでしょう。
なお、最初はエントリー・コスパ重視型から始めて、練習を重ねる中で「もっとグリップ力が欲しい」「もっと軽さを優先したい」といった好みが見えてきたら、その時点でフラッグシップ・高機能型への買い替えを検討する、という進め方も十分に現実的です。最初から完璧な1足を選ぼうと気負いすぎる必要はありません。
中学生・高校生の場合は、成長期であることに加えて、部活の練習量が急に増えることも珍しくありません。入部したばかりの時期はエントリー・コスパ重視型で様子を見て、レギュラーを目指して練習量が増えてきた段階でフラッグシップ・高機能型への切り替えを検討する、というように、練習環境の変化に合わせて見直していくのも一つの方法です。
■ エントリー・コスパ重視型
比較的リーズナブルな価格帯で、グリップ力・クッション性・耐久性をバランス良く備えているとされるタイプです。初めて卓球シューズを購入する人や、まずは卓球専用シューズを試してみたいという人に向いているとされています。上位モデルに比べると、素材のグレードや耐久性はやや控えめな傾向があります。
■ フラッグシップ・高機能型
足入れ感やミッドソールの厚み、インソールの硬度まで細かく調整され、ホールド感と安定感を高めているとされるタイプです。継続して練習に取り組む人や、上級者向けの性能も視野に入れたい人に向いているとされています。価格はエントリーモデルより高くなる傾向があります。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にシューズを選ぶ手順を3つのステップに整理しました。順番に沿って絞り込んでいくと、聞き慣れない専門用語に振り回されずに候補を決めやすくなります。
- 1自分がどれくらい本格的に卓球を続ける予定かを大まかに把握する。とりあえず試してみたい段階であればエントリー・コスパ重視型、部活や大会を見据えているならフラッグシップ・高機能型寄りから検討すると外しにくくなります。
- 2予算とサイズ展開で候補を絞る。目安として、4,000円台〜6,000円台のエントリーモデルを2〜3足、1万円前後〜のフラッグシップモデルを1〜2足ほどリストアップし、自分のサイズが展開されているかを確認します。ブランドやデザインにこだわりすぎず、まずはこの2軸で機械的に絞り込むのがコツです。
- 3可能であれば実際に試し履きし、その場で軽くステップを踏んでみる。グリップ力やフィット感の感じ方は、数字だけでは分かりません。スポーツ用品店や卓球専門店で試し履きができる場合は、購入前に何足か履き比べてみるのが確実です。試着が難しい場合は、体格やレベルが近い人の口コミレビューを参考にするのもよいでしょう。
試し履きするなら、練習で使う靴下の厚みで
試し履きをする際は、普段の練習で履いている靴下を持参し、可能であれば同じ厚みで試すことをおすすめします。靴下の厚みが変わるだけでもフィット感の印象は変わり、店頭での試着結果と実際の使用感にズレが生じることがあるためです。
よくある質問
Q卓球シューズと普通の運動靴(スニーカー)の違いは何ですか?
A卓球シューズは、体育館の床の上で小刻みに方向転換することを想定して、アウトソールのグリップ力や屈曲性が専用に設計されているとされています。普通の運動靴でも練習は可能ですが、細かいフットワークの中でグリップ力やフィット感に差を感じる場合があるため、可能であれば卓球専用として作られたモデルを選ぶことをおすすめします。
Q初心者はどのくらいの価格のシューズを選べばいいですか?
A目安として、初心者向けのエントリーモデルであれば4,000円台〜6,000円台の範囲で選択肢が揃います。最初の1足であれば、無理に上位モデルを選ぶ必要はなく、まずはこの価格帯から試してみて、続けることが決まってから上位モデルへのステップアップを検討するという順番でも十分間に合います。
Qサイズはジャストサイズと少し余裕を持たせるの、どちらがいいですか?
Aブランドやモデルによってサイズ感には差があるとされています。商品ページに「ハーフサイズアップを推奨」といった案内がある場合は、その案内に従うのが無難です。特に案内がない場合は、普段履いているスニーカーと同じサイズを目安にしつつ、可能であれば試し履きをして確認することをおすすめします。
Qバッシュ(バスケットシューズ)で代用してもいいですか?
A短期間の練習であれば代用できないわけではありませんが、卓球シューズとバスケットシューズではアウトソールのグリップパターンや屈曲性の設計が異なるとされています。細かいフットワークが求められる卓球では、専用に設計されたモデルの方がグリップ力やフィット感の面で安心感があるとされています。
Q幅広・甲高の足でも合うシューズはありますか?
Aブランドによっては、標準モデルの足囲(幅)を広めに再設計したワイドモデルが用意されています。この記事で紹介したレゾライン ビラータもその一つです。足幅や甲の高さに不安がある人は、商品ページに「幅広」「ワイド」といった記載があるかどうかを確認しておくとよいでしょう。
Q男女兼用のモデルを選んでも大丈夫ですか?
A卓球シューズの多くはユニセックス設計で展開されており、男女兼用として問題なく使えるとされています。サイズ展開はモデルによって異なるため、自分の足のサイズが展開範囲に含まれているかを商品ページで確認してから選ぶことをおすすめします。
Q卓球シューズの寿命はどのくらいですか?
A練習頻度にもよりますが、アウトソールの溝(トレッドパターン)がすり減ってグリップ力が落ちてきたと感じたら、買い替えのサインの一つとされています。見た目のすり減りが分かりにくいミッドソールのクッション性についても、着地の硬さや疲れやすさの変化を意識しておくと、買い替えのタイミングを判断しやすくなります。
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