卓球用品店やネット通販で卓球ボールを検索すると、同じような白い球なのに「1スター」「3スター」「ITTF公認」「トレーニングボール」といった表示が並び、価格も1個あたり数十円のものから100円近いものまで幅があることに戸惑った経験はないでしょうか。卓球のボールは見た目こそよく似ていますが、素材の品質管理や真円度、耐久性によって、回転のかかり方や打球音、割れやすさの感じ方が変わってくるとされています。とはいえ「高いボールほど必ず良い」というわけでもなく、普段の練習と公式戦とでは、そもそも求められる基準が違います。この記事では、卓球ボールの基本である「素材」「サイズ」「星の数(スターレーティング)」の読み方をやさしく整理し、メーカーごとの特徴や選び方の手順、そして候補になりやすい4商品の比較まで、一つずつ丁寧に解説していきます。
この記事でわかること
- 卓球ボール選びは「なんとなく」で失敗しやすい
- そもそも卓球ボールのどこを見ればいいのか
- 「星の数」の読み方 — スターレーティングの意味
- プラスチックボールとセルロイドボールの違い
- ブランドごとの技術・特徴を知る
- 選び方の3ステップ
最終更新:
卓球ボールのおすすめ4選
ここからは実際の候補です。試合球として実績のあるモデルを2点、コストパフォーマンス重視の練習球と、試合球に近い仕様の練習球をそれぞれ1点ずつ、合計4点を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、内容量やキャンペーンによって変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・内容量を確認してください。
4点を並べると、試合球としての実績を重視する2点(バタフライ、ニッタク)と、コストや実用性を重視する2点(ヤサカ、ヴィクタス)に分かれているのが分かります。バタフライとニッタクはどちらも3スター・ITTF公認の試合球で、内容量と価格帯の違いが選ぶ際の目安になります。ヤサカとヴィクタスはどちらも星の数の表示がない練習球ですが、コスト重視かクオリティ重視かという方向性が異なります。
どれが合うかは、大会に出る予定があるかどうか、普段の練習量、そして予算によって変わります。試合球としての安心感を優先したいなら1点目か2点目、コストを抑えて練習量を確保したいなら3点目、練習球にもある程度の品質を求めたいなら4点目、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。価格・内容量は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
価格だけで比較すると、内容量あたりの単価はヤサカのプラセレクトボールがもっとも抑えやすく見えます。ただし練習球と試合球では想定されている用途がそもそも異なるため、単純な価格比較だけで選ぶのではなく、自分がどの場面でボールを使うのかを踏まえて選ぶことをおすすめします。
また、今回は4つのブランドから1点ずつ紹介しましたが、卓球ボールにも正解は一つではありません。同じ3スターでも、メーカーによって打球感の印象には違いがあるとされています。可能であれば、この4点に近い価格帯・等級のボールを少量ずつ試してみて、自分のラケット・ラバーとの組み合わせで感覚が合うものを見つけていくとよいでしょう。
チームや部活動でまとめて購入する場合は、代表者が数種類のボールを事前に取り寄せて部員に試してもらい、投票やアンケートで意見を集めてから本発注をかけるという進め方をしているところもあるようです。個人で購入する場合よりも失敗したときの影響が大きくなるため、まとめ買いの前にひと手間かけておくと安心です。
■ スペック比較表
| 商品 | バタフライ(Butterfly)スリースターボールR40… | ニッタク(Nittaku)プレミアム40+(1ダース・1… | ヤサカ(Yasaka)プラセレクトボール A61(10ダ… | ヴィクタス(VICTAS)練習球 VP40+ トレーニン… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 924円(3個入・税込) | 3,377円(1ダース・12個入) | 3,690円(10ダース・120球入) | 3,960円(5ダース・60球入) |
| 品番 | 95820 | NB1301 | A61 | 015500 |
| タイプ | プラスチックボール(スリースター) | — | — | トレーニングボール(VP40+3スターボールの材料仕様に準拠) |
| 公認 | ITTF公認・JTTA公認 | ITTF公認(ITTF-116-B-03/14)・JTTA公認(No.231404NTB01) | — | — |
| カラー | ホワイト(270) | — | — | — |
| 原産国 | 中国 | 日本 | 中国 | — |
| 内容量 | 3個入 | 1ダース(12個入り) | 10ダース(120球入) | 5ダース(60球入) |
| 素材 | — | プラスチック(ABS樹脂) | ABS樹脂 | — |
| サイズ | — | 40mm | — | — |
| 用途 | — | — | 練習球(トレーニング用) | — |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
卓球ボール選びは「なんとなく」で失敗しやすい
卓球を始めたばかりの頃は、ラケットやラバーには気を配っても、ボールについては「体育館に置いてあるもの」「安いものをまとめ買いすればいい」と、あまり意識せずに選んでしまいがちです。ですが、ボールは毎回のラリーで直接ラケットに触れる道具であり、素材の品質や真円度のばらつきによって、回転のかかり方や跳ね方の感じ方が変わってくるとされています。
よくある失敗の一つが、価格の安さだけで大量の練習球を購入し、いざ試合前の仕上げ練習で使ってみると、普段の球と弾み方が違って戸惑ってしまうというケースです。逆に、普段の多球練習にまで公式戦仕様の試合球を使ってしまい、消耗の早さに対して出費がかさんでしまうという逆パターンもあります。ボールにも用途に応じた「適材適所」があることを知っておくと、こうしたミスマッチを避けやすくなります。
卓球ボールの商品ページを見ると「スリースター」「プレミアム」「ITTF公認」「トレーニングボール」など、聞き慣れない言葉が並んでいます。これらは主に、ボールの品質等級や公式戦での使用可否を示す表示ですが、統一された国際基準として明文化されているわけではなく、各メーカーが独自の基準で表示しているとされる部分も多くあります。そのため、同じ「3スター」という表示でも、メーカーが違えば厳密な品質は多少異なる可能性があります。
また、卓球のボールは2014年前後を境に、素材が大きく切り替わった歴史があります。かつて主流だったセルロイド製のボールから、現在主流となっているプラスチック(ABS樹脂など)製の「40+」ボールへと移行が進みました。今からラケットやラバーを揃える人であれば、基本的には現行のプラスチックボールを選ぶことになりますが、この移行の背景を知っておくと、商品ページの表記の意味がより理解しやすくなります。
この記事では「このボールを使えば必ず勝てる」というような書き方はしません。ボールによる違いは、素材の品質や製造管理の精度に由来するとされる部分が大きく、プレーヤーの技術そのものを底上げするものではないためです。その代わり、価格や表示の違いがどのような基準に基づいているのかを整理し、自分の用途に合ったボールを選びやすくする、という観点から解説していきます。
なお、公式戦や大会に出場する場合は、主催団体があらかじめ試合球の銘柄を指定していることも多くあります。大会要項に「使用球:〇〇」といった記載がある場合は、練習の段階からその銘柄に慣れておくと、本番での違和感を減らしやすくなります。逆に、大会要項に指定がない練習試合や部内リーグであれば、参加者同士で事前にどのボールを使うか揃えておくと、公平な条件で試合ができます。
この記事のスタンス
ボールの性能については、メーカーの商品ページに記載されている内容をもとに「〜とされる」「〜と言われている」という表現にとどめています。星の数や品質等級の基準は公的に統一されたものではなく、また打球感の感じ方にはラケットやラバーとの組み合わせ、プレーヤーの打ち方の癖による個人差もあります。断定はできないため、あくまで判断材料の一つとして参考にしてください。
そもそも卓球ボールのどこを見ればいいのか
卓球ボールの商品ページには、素材、サイズ、星の数(スターレーティング)、公認表示など、さまざまな情報が並んでいます。すべてを一度に理解する必要はありませんが、まず押さえておきたいのは「素材」「サイズ」「星の数」「公認の有無」の4つです。
素材は、現在主流のプラスチック(ABS樹脂など)製か、あるいは古い規格であるセルロイド製かを示します。サイズは直径を表し、現行の国際規格では40mm(表記上は「40+」とされることが多い)が標準です。星の数は品質等級の目安で、数字が大きいほど上位の品質として案内される傾向があります。そして公認の有無は、国際卓球連盟(ITTF)や日本卓球協会(JTTA)の基準を満たし、公式戦で使用できる球かどうかを示す表示です。
この4つは互いに関係し合っています。たとえば星の数が高いボールほど、真円度や重量のばらつきを抑えるための製造管理が厳しくなる分、価格も上がりやすい傾向があります。逆に、練習球として案内されているボールは、星の数の表示自体がない代わりに、大容量パックで1球あたりの価格を抑えた商品が多く見られます。
商品ページを読み慣れないうちは「ITTF-116-B-03/14」のような認証番号や、聞き慣れないブランド独自の表記に圧倒されてしまうかもしれません。ですが、こうした認証番号は基本的に「国際卓球連盟の基準をクリアした試合球である」という証明の一種と捉えておけば十分です。数字そのものを覚える必要はなく、認証番号や「ITTF公認」「JTTA公認」といった表示があるかどうかを目印にすると読み進めやすくなります。
なお、この記事で扱うのは主に日本国内の一般的な卓球(ラージボールではなく、通常の硬式卓球)で使われる40mmのプラスチックボールです。小学生向けの「ラージボール卓球」では、直径や素材の異なる専用ボールが使われるため、取り組んでいる競技がどちらなのかを踏まえたうえで商品を探すようにしてください。
価格帯についても大まかに触れておきます。試合球として案内されている3スターボールは、3個入りで1,000円前後、1ダース入りで3,000円台という価格帯が一つの目安になります。一方、練習球やトレーニングボールは、60球〜120球程度のまとめ売りで3,000円台〜4,000円台という商品が多く見られ、内容量あたりの単価で見ると練習球のほうが抑えやすい傾向があります。
「星の数」の読み方 — スターレーティングの意味
卓球ボールの商品名や商品ページには「1スター」「2スター」「3スター」といった星の数の表示がよく見られます。これはボールの品質等級を示す目安とされており、星の数が多いほど上位の品質として案内される傾向がありますが、国際卓球連盟が星の数そのものを厳密に規定しているわけではなく、各メーカーが自社の基準に沿って表示しているとされる部分が大きい点には注意が必要です。
このように整理すると、星の数は「品質の目安」であって「絶対的な合格・不合格の基準」ではないことが見えてきます。同じ3スターでも、メーカーによって重視しているポイント(回転のかかりやすさなのか、耐久性なのか)は異なるとされ、実際に使ってみたときの印象にも違いが出ることがあります。
初心者のうちは、星の数の細かい違いよりも、まず「試合球として案内されているか、練習球として案内されているか」という大きな区分で選ぶと分かりやすいでしょう。試合や大会に出る予定がある人は3スターの試合球を、普段の練習中心であれば練習球やトレーニングボールを軸に検討するのが基本的な考え方になります。
国際卓球連盟の公認球として認められるためには、直径や重量、真円度、跳ね方(バウンド)といった複数の項目について一定の基準を満たす必要があるとされています。商品ページに記載されている認証番号は、こうした検査を経て認められた証と考えることができますが、検査項目の詳細な数値まで一般消費者向けに公開されているわけではないため、この記事でも具体的な数値の断定は避け、公認表示の有無を目安として紹介しています。
■ 3スター(スリースター)
各メーカーのラインアップの中で最上位に位置づけられることが多い等級です。真円度や重量の均一性を高める製造管理が行われているとされ、公式戦の試合球として案内されている商品の多くがこの等級にあたります。ITTF公認・JTTA公認の表示とセットになっていることが一般的です。
■ 2スター
3スターに次ぐ等級として案内されることがある表示ですが、近年は取り扱い自体が少なくなっている傾向があります。3スターほどの品質は求めないものの、練習球よりは一定の品質を保ちたい、という中間的な位置づけで案内されることがあります。
■ 1スター
練習用として案内されることが多い等級です。3スターに比べると真円度や重量のばらつきが出やすいとされ、価格も抑えられている傾向があります。ラリー練習など、日常的な練習で数多く使う場面に向いているとされています。
■ ノースター(トレーニングボール)
星の数の表示自体がなく、商品名に「トレーニングボール」「練習球」とだけ記載されているタイプです。多球練習のように大量に球を消費する練習に向くよう、大容量パックで1球あたりの価格を抑えた商品が多く見られます。
プラスチックボールとセルロイドボールの違い
卓球ボールの素材は、2014年前後を境に大きく切り替わりました。それ以前はセルロイドと呼ばれる素材のボールが主流でしたが、現在はプラスチック(ABS樹脂など)製の「40+」ボールが国際規格として採用されています。今から用具を揃える場合は、基本的に現行のプラスチックボールを選ぶことになりますが、この経緯を知っておくと素材表記の意味が理解しやすくなります。
セルロイドは古くから卓球ボールに使われてきた素材ですが、可燃性が高く、製造や輸送、保管において取り扱いに注意が必要な素材だったとされています。国際卓球連盟がプラスチック製ボールへの移行を進めた背景には、こうした安全面への配慮があったと言われています。
素材の変更に伴い、ボールの直径も39.5mm前後から40mm以上(40+)へとわずかに大きくなりました。これにより、ボールの回転量やスピードにもわずかな変化が生じたとされていますが、この変化はルール変更に伴うものであり、選手個人の技術の優劣を示すものではありません。
現在市販されているプラスチックボールの多くは、ABS樹脂を主な素材としています。ABS樹脂は耐久性に優れるとされる一方、気温や湿度の影響を受けやすい面もあるとされ、商品ページに「常温で保管してください」といった注意書きが添えられていることがあります。極端な高温・低温の環境での保管は避けたほうが無難です。
なお、セルロイド製のボールは現在ではほとんど流通しておらず、店頭やネット通販で購入できるのは基本的にプラスチック製の40+ボールです。中古品やレトロな卓球用品を扱う専門店などで見かけることがあるかもしれませんが、現行の公式戦では使用できないため、通常の練習や試合用に購入する際は素材表記を確認しておくと安心です。
また、プラスチックボールへの移行後も、各メーカーは製造方法の改良を重ねてきたとされています。初期のプラスチックボールは、セルロイドボールに比べて回転がかかりにくい、打球音が違うといった声も一部にあったようですが、現在市販されている3スターボールは、そうした違和感をできるだけ抑える方向で改良が続けられているとされています。長く卓球から離れていた人が久しぶりに用具を揃える場合は、素材の変化による打球感の違いをある程度想定しておくとよいかもしれません。
ブランドごとの技術・特徴を知る
卓球ボールは、バタフライ(Butterfly)やニッタク(Nittaku)、ヤサカ(Yasaka)、ヴィクタス(VICTAS)など、複数のメーカーから販売されています。同じ3スターの試合球であっても、メーカーごとに訴求しているポイントや製造国、価格帯には違いがあります。
こうしたブランドごとの違いは、優劣というよりも「どこに重心を置いた設計・ラインアップにしているか」の違いと捉えるとよいでしょう。試合球としての実績を重視するならバタフライやニッタク、コストを抑えて練習量を確保したいならヤサカ、練習球にもできるだけ試合球に近い品質を求めたいならヴィクタス、というように、自分の優先順位に合わせて選ぶことができます。
なお、打球感の感じ方には、使用しているラケットやラバーとの相性、そしてプレーヤー自身の打ち方の癖による個人差があるとされています。カタログ上の情報だけで判断せず、可能であれば複数のブランドの練習球を少量ずつ試し、自分の感覚に合うものを見つけていくのも一つの方法です。
よくある誤解として「ボールのブランドをラケットやラバーのメーカーと揃えなければならない」というものがありますが、そのような決まりはありません。バタフライのラケットにヤサカのボールを合わせても問題はなく、実際にラケット・ラバー・ボールを異なるメーカーで組み合わせて使っているプレーヤーも多く見られます。ボール選びは、ラケット・ラバーとは切り離して、用途と予算に応じて検討して構いません。
海外メーカーのボールについても触れておきます。DHSやXushaofaなど、中国や他国のメーカーからも卓球ボールが販売されており、国内の大会でも使用されることがあります。ただし国内で購入できる正規流通量は国産・日本向けブランドに比べると限られる場合があり、この記事では入手のしやすさも考慮して、国内で広く流通しているブランドを中心に紹介しています。
■ バタフライ(Butterfly)
より厳しい品質管理のもとで製造されたプラスチック製スリースターボールを展開しており、均一性の高さや真円度、耐久性を訴求しています。全日本卓球選手権大会をはじめとする国内の大会で使用された実績を持つモデルもあり、国内で広く流通しているブランドの一つです。
■ ニッタク(Nittaku)
日本製にこだわった3スターボールを展開しているブランドです。長年の実績を持ち、世界選手権など国際大会でも使用されているとされるモデルがあります。国際卓球連盟・日本卓球協会の認証番号が明記されている商品が多く、公認球としての安心感を重視する人に向いています。
■ ヤサカ(Yasaka)
耐久性とコストパフォーマンスを重視した練習球のラインアップを持つブランドです。大容量パックで1球あたりの価格を抑えた商品が多く、部活動やクラブ活動でまとめて購入する用途に向いているとされています。
■ ヴィクタス(VICTAS)
試合球と同じ材料仕様に準拠したトレーニングボールを展開しているのが特徴の一つです。星の数の表示がある試合球ラインとは別に、普段の練習からできるだけ試合球に近い打球感を求める人向けの練習球を用意しているとされています。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にボールを選ぶ手順を3つのステップに整理しました。順番に沿って絞り込んでいくと、聞き慣れない表示に振り回されずに候補を決めやすくなります。
- 1使う場面を明確にする。大会や公式戦に向けた練習、あるいは試合そのものに使うのであれば3スターの試合球を、普段のラリー練習や多球練習が中心であれば練習球やトレーニングボールを軸に検討します。両方の場面がある人は、試合球と練習球を用途別に使い分けるのが基本的な考え方です。
- 2星の数と内容量で候補を絞る。試合球であれば3個入りや1ダース入りなど少なめの内容量から、練習球であれば数十球〜100球以上入った大容量パックまで、商品によって内容量に幅があります。自分がどのくらいの頻度・量で練習するかを踏まえて、1球あたりの単価も含めて比較してみます。
- 3可能であれば少量から試してみる。同じ3スターでもメーカーによって打球感の印象は異なるとされています。まとめ買いをする前に、まずは1箱や少量パックで試してみて、普段使っているラケット・ラバーとの相性を確かめてから、本格的にまとめ買いを検討するのが失敗しにくい進め方です。特に大会前に新しい試合球へ切り替える場合は、最低でも数回の練習セッションで使ってみてから本番に臨むと、当日の違和感を減らしやすくなります。
買ったあとに気をつけたいこと — 保管と寿命、使い分け
ボールは購入して終わりではなく、保管方法や交換のタイミングにも気を配りたい道具です。プラスチックという素材の特性上、保管環境によってはボールの状態に影響が出ることがあるとされています。
まず気をつけたいのが保管温度です。商品ページに「常温で保管してください」といった注意書きが添えられていることがあり、直射日光の当たる場所や、真夏の車内のような高温になりやすい環境での保管は避けたほうが無難とされています。極端な低温も同様に、素材への影響が懸念される場合があります。
ボールの寿命についても触れておきます。プラスチックボールはセルロイド製に比べて耐久性が高いとされていますが、使用を重ねるうちに小さな凹みや傷がつくことがあります。目に見える凹みやひび割れが生じたボールは、回転のかかり方や弾み方に影響が出るとされているため、練習用に格下げするか、思い切って交換することをおすすめします。試合球として保管していたボールも、長期間使わずに保管しているだけで劣化することは基本的にありませんが、購入から時間が経っている場合は使用前に一度状態を確認しておくと安心です。
練習球と試合球の使い分けも意識しておきたいポイントです。普段の練習は練習球やトレーニングボールで数をこなし、大会前の一定期間だけ試合球に切り替えて感覚を慣らす、という使い分けをしているプレーヤーも多く見られます。試合直前になって急に試合球に持ち替えると、普段の練習球との打球感の違いに戸惑ってしまうこともあるとされているため、大会が決まっている場合は早めに試合球で練習しておくと安心です。
複数個をまとめ買いする場合は、内容量あたりの単価だけでなく、保管場所やボールが劣化する前に使い切れるペースかどうかも考えておくとよいでしょう。特に部活動やクラブ活動でまとめて購入する場合は、部員全体でどのくらいのペースで消費するかを踏まえて、内容量を選ぶことをおすすめします。
季節による影響にも触れておきます。真冬の体育館など気温が低い環境では、ボールがやや硬く感じられることがあるとされ、逆に真夏の高温多湿な環境では素材がわずかに柔らかく感じられることがあるとも言われています。いずれも極端な環境でなければ大きな問題にはなりにくいとされていますが、大会会場の空調環境が普段の練習場所と大きく異なる場合は、当日のウォーミングアップで感覚を確かめておくと安心です。
凹んだボールは基本的に直せません
古いセルロイドボールの時代には、お湯につけて凹みを直すという方法が知られていましたが、現在主流のプラスチックボールでは同様の方法は推奨されていません。凹みや変形が生じたボールは、無理に直そうとせず、練習用として使うか処分することをおすすめします。
よくある質問
Q卓球初心者は、まずどのボールを選べばいいですか?
Aこれから始める場合は、星の数の細かい違いにこだわりすぎず、まずは練習球やトレーニングボールとして案内されている大容量パックから始めるのがおすすめです。大会への参加が決まった段階で、3スターの試合球を追加で用意するという順番でも十分間に合います。
Q練習球と試合球は本当に別々に用意したほうがいいですか?
A必須ではありませんが、多くのプレーヤーが使い分けているとされています。普段の練習は消耗を気にしなくて済む練習球で行い、大会前の一定期間だけ試合球に切り替えて感覚を慣らす、という使い方をすると、コストと本番対応の両方のバランスが取りやすくなります。
Qセルロイド製のボールは今でも購入できますか?
A現在の国内主要メーカーの商品ラインアップでは、プラスチック製の40+ボールが主流であり、セルロイド製のボールはほとんど流通していません。現行の公式戦でもプラスチック製ボールの使用が前提となっているため、通常はプラスチック製を選ぶことになります。
Qボールが割れやすい、凹みやすいと感じるのですが、選び方で改善できますか?
A真円度や重量の均一性を重視した製造管理がされているとされる3スター等級のボールを選ぶことで、品質のばらつきによる割れやすさをある程度抑えられる可能性はあります。ただし、保管環境(高温・直射日光を避けるなど)や使用頻度によっても状態は左右されるため、選び方だけがすべての要因ではない点には注意してください。
Qボールはどのくらいの頻度で買い替えればいいですか?
A明確な使用回数の目安が定められているわけではありませんが、目に見える凹みやひび割れが生じたボールは、回転や弾み方に影響が出るとされているため、その時点で練習用に格下げするか交換することをおすすめします。まとめ買いをしている場合は、劣化したボールから順に選別して使う方法もあります。
Qダース単位・大容量パックでのまとめ買いはお得ですか?
A1球あたりの単価で見ると、内容量が多いパックのほうが割安になる傾向があります。ただし、保管環境や使い切るまでのペースも考慮したうえで、部活動やクラブ活動など消費量が多い場面でのまとめ買いを検討するとよいでしょう。個人で使う場合は、まず少量パックで試してから検討しても遅くはありません。
Qバタフライ・ニッタク・ヤサカ・ヴィクタスで、品質に大きな差はありますか?
Aどのメーカーも、それぞれの等級(3スター試合球や練習球)に応じた品質管理をしているとされており、一概にどこが優れているとは言えません。バタフライやニッタクは試合球としての実績を、ヤサカはコストパフォーマンスを、ヴィクタスは練習球の品質を、それぞれ訴求する傾向があります。可能であれば実際に使い比べて、自分の感覚に合うものを見つけることをおすすめします。
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