卓球を始めようとラケット売り場やネットショップを覗くと、まず最初にぶつかる疑問が「シェークハンドとペンホルダー、どちらを選べばいいのか」というものではないでしょうか。学校の部活で先輩が使っているのを見て憧れる人もいれば、テレビで見た選手の握り方をなんとなく真似したいという人もいるはずです。とはいえ、この2つのグリップは握り方が違うだけでなく、打球感やプレースタイルの傾向、さらにはラケットの構造そのものにも違いがあるとされています。この記事では、シェークハンドとペンホルダーの基本的な違いから、日本式・中国式といったペンホルダーの種類、グリップ別の選び方の考え方までを整理しました。最後には、実際に候補になりやすいラケットを4本、比較しながら紹介します。すでにどちらかのグリップで練習を始めている人にとっても、グリップの特徴を改めて整理する機会になれば幸いです。
この記事でわかること
- そもそもシェークハンドとペンホルダーは何が違うのか
- シェークハンドの特徴とメリット・デメリット
- ペンホルダーの特徴と「日本式」「中国式」の違い
- グリップ選びで見ておきたい判断基準
- 自分に合うグリップを選ぶ3ステップ
- シェークハンド・ペンホルダーのおすすめラケット4選
最終更新:
シェークハンド・ペンホルダーのおすすめラケット4選
ここからは実際の候補です。シェークハンドとペンホルダーそれぞれから、構成やタイプの異なるラケットを2本ずつ、合計4本を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるグリップ形状を確認してください。
4本を並べると、グリップの種類と価格帯で役割が分かれているのが分かります。ビスカリアはシェークハンドの中でも上位に位置するカーボン入りモデル、バイオリンSTは弦楽器製法という独自の切り口を持つシェークハンド、覇者Vは桧単板にこだわった日本式ペンホルダー、SKカーボンCSは手に取りやすい価格の中国式ペンホルダーという位置づけです。
どれが合うかは、グリップの好みだけでなく、プレースタイルや予算によっても変わります。両ハンドでの攻撃力を重視するならビスカリアかバイオリンST、フォアハンド中心の日本式ペンホルダーに興味があるなら覇者V、価格を抑えつつ中国式ペンホルダーを試したいならSKカーボンCS、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
価格だけで比べると、SKカーボンCSがもっとも手に取りやすく見えるかもしれません。ただし価格が手頃なぶん、上位モデルに比べるとスイートエリアや安定感は控えめとされているため、必ずしも「一番安いものが一番の初心者向け」とは限らない点には注意が必要です。実際には、木材のみのさらにエントリー向けなラケットから始めるという選択肢もあります。
また、今回はバタフライ・ヤサカ・ニッタクの3ブランドから紹介しましたが、他にもミズノやヴィクタスなど、さまざまなメーカーからシェークハンド・ペンホルダー双方のラケットが販売されています。ブランドごとにグリップの形状や打球感の傾向には違いがあるため、この記事で紹介した「グリップの種類」「ブレード構成」「重量・厚さ」という基準を参考にしながら、他のブランドのモデルもあわせて比較してみるのもよいでしょう。
ラケットを購入する際は、本体だけでなくラバーの貼り合わせについても事前に確認しておくとスムーズです。今回紹介した4本のうち、ラバー貼り合わせサービスに対応している販売店であれば、ラケットとラバーを同時に注文して貼り合わせてもらうこともできます。届いてすぐに練習を始めたい場合は、貼り合わせ済みで届くかどうかも購入前にチェックしておくとよいでしょう。
■ スペック比較表
| 商品 | バタフライ Butterfly ビスカリア(VISCAR… | ヤサカ Yasaka 覇者V(HASHA V)日本式ペン… | ニッタク Nittaku バイオリン(VIOLIN)ST… | バタフライ Butterfly SKカーボン(SK CA… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 16,700円前後(グリップ・販売店により変動) | 12,300円前後 | 16,500円前後 | 6,680円前後 |
| グリップ | FL(フレア)/ST(ストレート) | 日本式ペンホルダー(角型) | ST(ストレート)※FLはNE-6757 | 中国式ペンホルダー(丸型) |
| タイプ | 攻撃用シェークハンド | オフェンシブ(攻撃用) | 攻撃用シェークハンド | — |
| ブレード構成 | 木材5枚合板+アリレートカーボン2枚 | — | 木材5枚(弦楽器製法) | 3枚合板+カーボン(TAMCA5000) |
| ブレードサイズ | 157×150mm(レギュラー) | — | 156×149mm | 161×150mm(丸型) |
| ブレード厚 | 5.8mm | — | 5.7mm | 5.2mm |
| 平均重量 | 87g前後(グリップにより差あり) | 90±g | 88g | 77g |
| 原産国 | 日本 | 日本 | 日本 | — |
| その他 | 日本卓球協会公認(JTTA公認) | — | — | — |
| スピード | — | ファースト | ミッドスロー | — |
| 打球感 | — | ミディアム | ソフト | — |
| 素材 | — | 桧(単板) | — | — |
| 板厚 | — | 10mm | — | — |
| グリップサイズ | — | — | — | 82×24×32mm |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
そもそもシェークハンドとペンホルダーは何が違うのか
シェークハンドとペンホルダーは、卓球のラケットを握る「グリップ(握り方)」の名称です。シェークハンドは、握手をするようにグリップを握り込むタイプで、ラケットの両面にラバーを貼り、フォアハンドとバックハンドの両方を同じ面の感覚に近い形で打ち分けられるのが特徴とされています。一方のペンホルダーは、ペン(筆記具)を持つようにグリップをつまむタイプで、主に片面にラバーを貼って使用します。世界的にはシェークハンドを使う選手が多数派とされていますが、ペンホルダーにも独自の利点があり、日本や中国を中心に根強い人気があります。
この2つのグリップの違いは、単に持ち方が違うというだけにとどまりません。シェークハンドはラケットの両面を使い分けられる分、バック面での打球にも同じような感覚で対応しやすいとされる一方、ペンホルダーは片面(主にフォア面)に集中して技術を磨く選手が多く、フォアハンドの攻撃力や小刻みな手首の動きを生かした技術に強みがあるとも言われています。どちらが優れているというよりも、それぞれ得意とするプレーの組み立て方が異なる、と捉えるのが実情に近いでしょう。
また、ペンホルダーの中にも「日本式(角型・丸型)」と「中国式」という2つの系統があります。日本式は昔ながらの角ばった形状のグリップが多く、中国式は丸みを帯びたグリップにシェークハンドに近いラバー構成を組み合わせることが多いとされています。同じ「ペンホルダー」という名前でも、握った感触やプレースタイルの幅はかなり異なるため、これから選ぶ人はこの違いも押さえておくと選択肢が広がります。
なお、どちらのグリップにも「絶対にこちらが上達しやすい」という優劣があるわけではありません。トップ選手の中にも、シェークハンドを極めた選手もいれば、ペンホルダーで世界の頂点に立った選手も存在します。プレースタイルや手の大きさ、そして何より「握ってみてしっくりくるかどうか」という感覚的な相性が、長く続けるうえでは意外と重要な要素になるとされています。
この記事はこれから卓球を始める人や、初めてマイラケットを選ぶ人を主な対象にしています。すでに競技経験がありグリップを変更したい人にとっても、基本的な考え方の整理として参考にしてもらえる内容を目指しました。
学校の部活動でラケットを選ぶ場合、顧問の先生や先輩から「まずはシェークハンドにしておきなさい」と勧められるケースも少なくないようです。これは指導のしやすさという実務的な理由が大きいとされていますが、だからといってペンホルダーを選んではいけないということではありません。最終的にどちらのグリップで卓球を続けていくかは、自分自身が長く楽しく続けられるかどうかを基準に考えるとよいでしょう。
なお、卓球経験がまったくない状態でどちらのグリップが「向いている」かを事前に判断するのは、正直なところ簡単ではありません。手の大きさや握力、利き手の使い方の癖などは人によって異なり、実際にラケットを振ってみて初めて分かることも多いとされています。この記事の内容はあくまで一般的な傾向の整理であり、最終的な決め手は自分の感覚になる、という前提で読み進めてもらえればと思います。
この記事のスタンス
ラケットの性能や打球感については、メーカーの商品ページや一般的に言われている傾向をもとに「〜とされる」という表現にとどめています。実際の感じ方には手の大きさや握り方の癖、組み合わせるラバーによる個人差があり、断定できるものではないためです。可能であれば、購入前にスポーツ用品店で実際に握ってみたり、経験者に相談したりすることをおすすめします。
シェークハンドの特徴とメリット・デメリット
シェークハンドは、現在の卓球界で最も広く使われているグリップとされています。ラケットの両面にラバーを貼れるため、フォアハンドとバックハンドの両方で攻撃的なプレーがしやすいと言われており、初めてラケットを選ぶ人にもまず候補として挙がりやすいタイプです。
シェークハンドのラケットは、グリップの形状によってさらに「FL(フレア型)」「ST(ストレート型)」「AN(アナトミック型)」などに分かれます。FLはグリップの先端がやや広がった形状で、握った際に手のひらに沿いやすいとされ、日本国内では最も選ばれることが多いタイプです。STはグリップが真っすぐな形状で、包み込むように握りたい人に向くとされています。どちらが正解ということはなく、実際に握った際のフィット感で選ぶのが基本です。
また、シェークハンドは両面にラバーを貼るため、フォア面とバック面で異なる特性のラバーを組み合わせることができます。攻撃的な裏ソフトラバーをフォア面に、安定性を重視したラバーをバック面に、というように役割分担をさせる選手も多く、この組み合わせの自由度もシェークハンドの強みの一つとされています。
シェークハンドのグリップ形状に迷ったときは、まずFL(フレア型)を試してみるという選び方も一つの目安になります。国内で流通しているシェークハンドラケットの中でも採用例が多く、手のひらの小さい人から大きい人まで比較的なじみやすい形状とされているためです。実際に握ってみて違和感が強い場合に、STやANといった他の形状を試すという順番でも遅くはありません。
■ メリット:バックハンドも同じ感覚で扱いやすい
ラケットの両面が使えるため、フォア側とバック側で持ち替える必要がありません。バックハンドでの打球やブロックも、フォアハンドに近い感覚で対応しやすいとされ、コート全体をカバーする動きにもつながりやすいと言われています。
■ メリット:世界的に情報や指導者が多い
国内外を問わずシェークハンドを使う選手が多いため、教則本や動画、指導者の数も豊富にあるとされています。基本のフォームを学ぶ際に、参考にできる情報が見つけやすいのは初心者にとって心強いポイントです。
■ デメリット:ラケットの回転や細かい操作にはやや不向きな面も
グリップをしっかり握り込む構造のため、ペンホルダーに比べると手首を使った細かい角度調整やレシーブ時の繊細な操作がやや難しいと感じる人もいるとされています。ただしこれはプレースタイルによる部分も大きく、シェークハンドでも卓越したレシーブ技術を持つ選手は数多く存在します。
ペンホルダーの特徴と「日本式」「中国式」の違い
ペンホルダーは、主に片面にラバーを貼って使用するグリップです。フォアハンドの威力や手首を使った小刻みな技術に強みがあるとされ、日本や中国を中心に長く親しまれてきました。ひとくちにペンホルダーと言っても、グリップの形状によって大きく2つの系統に分けられます。
ペンホルダーは片面(または反転式の場合は両面)でプレーを組み立てるため、シェークハンドに比べてバックハンド側の打球範囲が狭くなりやすいと言われています。その分、フォアハンドを中心に素早く回り込んで攻撃するプレースタイルが発達しやすく、台に近い位置での速いラリー展開を得意とする選手が多いとされています。
近年は中国式ペンホルダーに裏面ラバーを貼り、バックハンドドライブを覚える選手も増えているとされ、日本式と中国式の境界も以前より曖昧になってきています。「ペンホルダー=バックハンドが弱い」と単純に決めつけず、どのタイプのペンホルダーを選ぶかによって、対応できる技術の幅も変わってくると考えておくとよいでしょう。
テレビ中継などで見かける機会が多いのはシェークハンドの選手ですが、ペンホルダーを使うトップ選手が過去に世界大会で活躍してきた実績も数多く残っています。ペンホルダーは決して過去のグリップというわけではなく、現在も台上での短いラリーや素早いフォアハンドの連打を武器にする選手たちに選ばれ続けているとされています。
単板の日本式ペンホルダーは、合板ラケットに比べると木材そのものの感触が伝わりやすく、扱いに慣れが必要と言われることもあります。一方で、そのダイレクトな打球感に魅力を感じて日本式を選び続けるベテラン選手も少なくありません。
ペンホルダーを選ぶ際には、グリップの太さや形状も細かく見ておきたいポイントです。日本式は角型と丸型に分かれ、角型のほうが指を添えやすく安定感を得やすいとされる一方、丸型は手が小さい人でも握りやすいと言われることがあります。中国式は基本的に丸みのある一体成型のグリップが多く、シェークハンドに近い感覚で握れることを重視した設計になっているとされています。
ペンホルダーのラバーは、フォア面には裏ソフトラバーを貼るのが一般的ですが、日本式では表ソフトラバーや粒高ラバーを選ぶ選手も少なくありません。表ソフトラバーは球持ちが短く、テンポの速い攻撃がしやすいとされ、日本式ペンホルダーのスピード感のあるプレースタイルと相性が良いと言われています。どのラバーを選ぶかによっても、同じペンホルダーでもプレーの印象はかなり変わってきます。
■ 日本式ペンホルダー
角ばった、あるいは丸みのあるコンパクトなグリップが特徴です。桧などの木材を使った単板(1枚板)のラケットが多く、素早い振り抜きとダイレクトな打球感が持ち味とされています。裏面にラバーを貼らない、あるいは変化系のラバーを貼って裏面打法に対応するモデルもあります。
■ 中国式ペンホルダー
丸みを帯びたグリップに、シェークハンドに近い複数枚合板やカーボン素材を組み合わせることが多いタイプです。裏面にもラバーを貼り、シェークハンドのように裏面でバックハンドを打つ「横振り(バック系)」の技術が発達してきたとされ、近年はこの中国式が世界のトップシーンでも見られるようになっています。
■ 反転式ペンホルダー
グリップの角度を変えることで、フォア面とバック面の両方にラバーを貼って使えるタイプです。日本式の握りやすさを保ちながら、シェークハンドに近い両面の使い分けを実現しようとしたモデルで、日本式・中国式のいいとこ取りを狙った選択肢の一つとされています。
グリップ選びで見ておきたい判断基準
シェークハンドとペンホルダー、どちらを選ぶかを考えるときに、判断材料になりやすいポイントを整理しました。すべてに当てはまるわけではありませんが、候補を絞り込む際の目安として参考にしてください。
一つ目は「バックハンドをどう使いたいか」です。バック側でもフォアハンドに近い感覚で強く打ちたい、コートを広く動いて両ハンドで攻撃を組み立てたいという場合は、両面が使えるシェークハンドが候補になりやすいとされています。逆に、フォアハンドの威力や台上での細かい技術を磨きたい場合は、ペンホルダーが選択肢に入ってきます。
二つ目は「身近な指導者や仲間のグリップ」です。指導を受ける相手が自分と同じグリップであれば、握り方の細かい癖やフォームのポイントを直接教えてもらいやすいという実用的なメリットがあります。特に部活動などでこれから基礎を固めていく段階では、身近に相談できる相手がいるグリップを選ぶことも一つの合理的な判断です。
三つ目は「ラケットの構成素材」です。木材のみで作られたラケット(オールウッド)は、素直な打球感でクセが少なく、初心者向けとして案内されることが多いとされています。一方、カーボンやアリレートといった特殊素材を組み合わせたラケットは、反発力や安定性を高めることを狙ったものが多く、価格も上がる傾向にあります。商品ページに「カーボン」「アリレート」といった名称がある場合は、木材のみのモデルよりも上級者・中級者向けの傾向がある、という目安として捉えておくとよいでしょう。
四つ目は「重量とブレード厚」です。一般的に、重めのラケットほど威力が出やすい一方で振り抜きにはやや力が必要とされ、軽めのラケットほど操作性を重視した設計になっている傾向があります。ブレード厚(板の厚さ)も、厚いほど威力を、薄いほど操作性やコントロールを重視する傾向があるとされていますが、これも組み合わせるラバーやプレースタイルによって感じ方が変わってくる部分です。
五つ目は「予算」です。ラケット本体の価格は、木材のみのエントリーモデルで5,000円前後から、特殊素材を使ったフラッグシップモデルでは2万円前後まで幅があります。ラケットにラバーを貼り合わせる工賃が別途かかる場合もあるため、購入時にはラケットとラバーを合わせた総額で考えておくと予算が立てやすくなります。
六つ目は「グリップの取り扱いやすさ」です。特に日本式ペンホルダーの単板ラケットは、シェークハンドや合板のペンホルダーに比べて木材そのものの反発や振動が伝わりやすいとされ、慣れるまでに時間がかかると感じる人もいます。反対に、合板構成やカーボン入りのラケットは打球感が均一になりやすく、扱いやすさを重視したい初心者にはこちらのほうが取り組みやすい場合もあります。
自分に合うグリップを選ぶ3ステップ
ここまでの考え方を踏まえて、実際にグリップとラケットを選ぶ手順を3つのステップに整理しました。順を追って考えていくと、情報量の多さに振り回されずに絞り込みやすくなります。
- 1可能であれば、スポーツ用品店や卓球場で実際にシェークハンドとペンホルダーの両方を握ってみる。文字や画像だけでは伝わりにくい「握った瞬間のしっくりくる感覚」は、判断材料として非常に重要です。試し握りができる環境が近くにない場合は、家族や友人が持っているラケットを借りて感触を確かめてみるだけでも参考になります。
- 2自分がどんなプレーに憧れるか、あるいは身近な指導者・仲間がどのグリップを使っているかを考える。両ハンドでの攻撃に憧れるならシェークハンド、フォアハンド中心の鋭い攻撃に憧れるならペンホルダーという大まかな方向性が見えてきます。指導を受けられる相手のグリップに合わせるという実用的な視点も、初心者のうちは特に有効です。
- 3グリップの方向性が決まったら、素材と価格帯で候補を絞り込む。初めての1本であれば、木材のみのオールウッドモデルか、木材にカーボンを一部使用した中価格帯のモデルから探すのが無難とされています。慣れてきてから、特殊素材を使った上位モデルへのステップアップを検討するという順番でも十分間に合います。
ラケットとラバーはセットで考える
ラケット本体の性能だけでなく、貼り合わせるラバーの種類によっても打球感や威力は大きく変わるとされています。特に初めての1本を選ぶ際は、ラケット単体で悩みすぎず、店舗のスタッフや卓球経験者に「このラケットにはどんなラバーが合うか」まで相談してみると、実際の使用感のギャップを減らしやすくなります。
買ったあとに気をつけたいこと、上達のためのヒント
ラケットは選んで終わりではなく、使い始めてからの手入れや練習の積み重ねが上達につながる道具です。特にグリップを初めて選んだ段階では、慣れるまでに時間がかかることもあるという前提で付き合っていくとよいでしょう。
ラケットを購入したら、ラバーの貼り合わせ方にも注目してください。多くの卓球専門店では、ラケット購入時にラバーの貼り合わせサービスを無料または低価格で行っています。自分で貼る場合は、専用の接着剤やローラーを使い、空気が入らないよう丁寧に貼り付けることが、本来の性能を発揮させるうえで大切とされています。
グリップに悩んで購入前に試し握りができなかった場合でも、実際に数週間使ってみることで「思っていたより手になじんだ」「やはりしっくりこない」といった感覚がはっきりしてくることがあります。特に成長期の中学生・高校生は、握力や手の大きさの変化によって、以前は合わなかったグリップがしっくりくるようになることもあるとされています。
ラバーは消耗品であり、使用頻度に応じて弾みや回転のかかり方が徐々に落ちていくとされています。目安として、週2〜3回程度の練習であれば数か月から半年ほどで交換を検討する選手が多いようです。ラケット本体を長く使い続けるためにも、ラバーの状態は定期的にチェックする習慣をつけておくとよいでしょう。
最後に、グリップの変更は決して珍しいことではないという点にも触れておきます。シェークハンドからペンホルダーへ、あるいはその逆へと、途中でグリップを変える選手も一定数存在するとされています。もし今のグリップにどうしても違和感が拭えない場合は、指導者に相談したうえで、変更を検討してみるのも一つの選択肢です。焦らず、自分のプレーにしっくりくるグリップとラケットを見つけていってください。
ラケットの保管方法にも触れておきます。高温多湿な環境や直射日光の当たる場所に長時間置いておくと、木材の反りや接着剤の劣化につながりやすいと言われています。使用後は専用のケースに入れ、風通しの良い場所で保管する習慣をつけておくと、ラケットを長く使い続けやすくなります。特に単板の日本式ペンホルダーは、合板ラケットに比べて木材の状態変化が打球感に表れやすいとされているため、保管環境には少し気を配っておくと安心です。
最初のラケット選びで完璧な正解を出す必要はありません。実際に使ってみて初めて分かることも多く、多くの選手が最初の1本から少しずつラケットやラバーを変えながら、自分に合ったスタイルを見つけていっています。この記事で紹介した基準を参考にしつつ、まずは気になる1本を手に取ってみることから始めてみてください。
よくある質問
Qシェークハンドとペンホルダー、初心者にはどちらがおすすめですか?
A一概にどちらが良いとは言えませんが、世界的にはシェークハンドを使う選手が多く、教則本や指導者の情報も豊富にあるとされています。身近に指導してくれる人がいる場合は、その人と同じグリップを選ぶと基礎を学びやすいという実用的なメリットもあります。最終的には、実際に握ってみてしっくりくる方を選ぶことをおすすめします。
Q日本式ペンホルダーと中国式ペンホルダーは、途中で変更できますか?
Aグリップの握り方自体は大きく異なるため、変更にはある程度の慣れが必要とされています。ただし、どちらもペンホルダーという握り方の枠組みは共通しているため、シェークハンドから移行するよりは比較的スムーズに感じる人もいるようです。変更を検討する場合は、指導者に相談しながら進めることをおすすめします。
Qラケットにカーボンが入っていると、初心者には難しいですか?
Aカーボンなどの特殊素材が入ったラケットは、木材のみのラケットに比べて反発力が高く、扱いに慣れが必要と言われることがあります。とはいえ絶対に使えないというわけではなく、実際に使いこなしている初心者もいます。不安な場合は、まず木材のみのオールウッドラケットから始め、慣れてきてからステップアップする方法も検討してみてください。
Qラケットとラバーは別々に選ぶものなのですか?
Aはい、多くの卓球専門店ではラケット本体とラバーを別々に選び、購入時に貼り合わせてもらう形が一般的です。初心者向けにラバーがあらかじめ貼られたセット商品も販売されていますが、慣れてきたら自分のプレースタイルに合わせてラバーを選び直す選手も多いとされています。
Qグリップサイズや重さは、どのくらいを目安に選べばいいですか?
A手の大きさに合わないグリップは握りにくく、フォームにも影響が出ることがあるとされています。可能であれば店頭で実際に握ってみて、しっくりくるサイズを選ぶのがおすすめです。重量については、重いほど威力が出やすく、軽いほど操作性を重視する傾向があるとされていますが、組み合わせるラバーによっても体感の重さは変わってきます。
Q女性や子どもでも、同じラケットを選んで問題ありませんか?
A性別や年齢によってラケットが明確に分かれているわけではありませんが、力の弱い人や成長期の子どもは、比較的軽量で扱いやすいとされるモデルから試してみるのも一つの方法です。グリップサイズについても、小さめのモデルが用意されている商品もあるため、商品ページのサイズ表記を確認しておくとよいでしょう。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aラケット本体であれば、木材のみのエントリーモデルで5,000円前後から、特殊素材を使った上位モデルでは1万5,000円〜2万円程度まで幅があります。ここにラバー代(片面あたり数千円程度が目安とされています)や貼り合わせ工賃が加わることもあるため、ラケットとラバーを合わせた総額で予算を考えておくと安心です。最初の1本であれば、無理に上位モデルを選ぶ必要はなく、自分のプレースタイルの方向性が定まってから買い替えを検討するのでも十分間に合います。
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