「卓球を始めたいけれど、シェークハンドとペンホルダーのどちらが自分に合うか分からない」「ペンホルダー用のラケットは種類が少ないと聞いたけれど、実際どう選べばいいのか」——ペンホルダーでラケットを選ぼうとすると、こうした疑問にぶつかる人は少なくありません。卓球用品店の売り場でも、ペンホルダー専用のラケットはシェークハンド用に比べて数が少なく、情報も限られているように感じられることがあります。実際には、バタフライやヤサカ、ニッタクといった主要メーカーは今もペンホルダー専用モデルを継続して展開しており、日本式・中国式それぞれのグリップに合わせた設計がされています。この記事では、ペンホルダーラケットを選ぶときに見ておきたい「グリップの種類」「ブレードの構成」「スピードと打球感」を軸に、商品ページの読み方を整理しました。最後には、実際に候補になりやすい4本も比較して紹介します。
この記事でわかること
- ペンホルダーのラケット選びが「なんとなく」になりやすい理由
- ペンホルダーの基礎知識 — 日本式単板・日本式合板・中国式の違い
- ラケット選びで見ておきたい4つのポイント
- スピード表記と打球感の読み方 — メーカーごとの指標を知る
- 選び方の4ステップ
- ペンホルダーラケットのおすすめ4選
最終更新:
ペンホルダーラケットのおすすめ4選
ここからは実際の候補です。前提として、これらを使えば必ず上達する、という話ではありません。日本式単板・日本式合板・中国式という異なるタイプの中から、実際に主要メーカーが展開している代表的なモデルを4本選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・グリップの種類を確認してください。
4本を並べると、グリップ方式と合板構成で役割が分かれているのが分かります。アウターフォースZLC CSは唯一の中国式でカーボンを採用した上位モデル、ハッドロウJPV-Rは日本式の定番合板モデル、NE-6697雅Rと柳生Vはいずれも単板構成の日本式ペンホルダーですが、原産国や裏面の仕様に違いがあります。
どれが合うかは、グリップ方式・予算・プレースタイルによって変わります。両面攻撃を極めたいなら1本目、初めての合板でバランスを取りたいなら2本目、木の弾みを活かした伝統的な単板を試したいなら3本目、コストを抑えつつ安定した入門モデルを探しているなら4本目、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
価格だけで比べると、ハッドロウJPV-Rがもっとも手が届きやすく見えるかもしれません。ただしラケットのみの価格であり、ラバーや貼り合わせ料金は別途必要になる点に注意してください。単板の2本(雅Rと柳生V)は価格帯が近いため、原産国や裏面仕様の違いで選ぶとよいでしょう。
なお、今回はバタフライ・ニッタク・ヤサカの3ブランドから選びましたが、ヴィクタスやミズノなど他のメーカーからもペンホルダー専用ラケットが販売されています。ブランドごとに木材の選定や得意とする技術が異なるため、この記事で紹介した「合板構成」「ブレードサイズ・厚み」「重量とスピード表記」という基準を参考にしながら、他のブランドのモデルもあわせて比較してみるのもよいでしょう。
なお、ラケットのみを購入する場合、初めての方は「ラバーがどれくらい摩耗したら交換すべきか分からない」と感じることもあるかもしれません。多くの卓球専門店やメーカーの公式サイトには、ラバーの選び方や交換時期の目安を解説したコンテンツが用意されているため、ラケット選びと合わせて参考にすると安心です。
また、ペンホルダー専用のラケットケースを別途用意しておくと、持ち運び時の傷や汗による劣化を防ぎやすくなります。シェークハンド用のケースとは内部の形状が異なる場合があるため、ペンホルダー対応と明記されたケースを選ぶと安心です。
■ スペック比較表
| 商品 | バタフライ Butterfly アウターフォース ZLC… | バタフライ Butterfly ハッドロウ JPV-R … | ニッタク Nittaku NE-6697 雅R 単板角丸… | ヤサカ Yasaka 柳生V W-88 角丸型 日本式ペ… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 18,920円〜(カラー・在庫状況により変動) | 8,360円〜(クーポン適用時。カラー・在庫状況により変動) | 9,812円〜(在庫状況により変動) | 9,990円〜(在庫状況により変動) |
| 品番 | 24270 | 23830 | NE-6697 | W-88 |
| グリップ | CS(中国式ペン) | JP(日本式ペン) | — | — |
| ブレード構成 | 木材5枚合板+ZLカーボン2枚(アウター) | — | — | — |
| ブレードサイズ | 158×150mm(丸型) | 161×141mm(角丸) | 160×140mm | — |
| ブレード厚 | 5.9mm | 7.1mm | 9.0mm | 9.0mm |
| 平均重量 | 78g | 78g | — | — |
| 反発特性/振動特性 | 11.3/11.4(メーカー公表値) | — | — | — |
| 原産国 | 日本 | 日本 | 中国 | 日本 |
| 素材 | — | 5枚合板 | — | 桧単板 |
| 分類 | — | — | 攻撃用(角丸型) | — |
| 合板構成 | — | — | 単板(木曽桧) | — |
| 重量 | — | — | 85±g | 85±g |
| スピード表記 | — | — | ミッドファースト | ファースト |
| 打球感 | — | — | ソフト | ミディアム |
| タイプ | — | — | — | オフェンシブ(角丸型・単板) |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
ペンホルダーのラケット選びが「なんとなく」になりやすい理由
卓球のラケットというと、多くの入門書やウェブサイトでシェークハンドを前提に書かれていることがほとんどです。ペンホルダーは国内向けの情報が相対的に少なく、部活動の先輩や指導者から見よう見まねで受け継がれてきた選び方に頼っている人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、ペンホルダーには日本式・中国式という大きな分類があり、さらに日本式の中にも単板・合板という違いがあります。同じ「ペンホルダー」という言葉でくくられていても、実際の設計思想や打球感はモデルによって大きく異なるとされています。シェークハンド向けの「弾みが強い」「クッション性が高い」といった評価軸をそのまま当てはめて選んでしまうと、思っていた感触と違う一本を選んでしまうことにもなりかねません。
この記事では「このラケットを使えば勝てるようになる」というような書き方はしません。技術力や練習量による部分が大きく、ラケットだけで劇的にプレーが変わるものではないためです。その代わり、商品ページに書かれている情報をどう読み解けば自分に合う一本にたどり着きやすいか、という観点から整理していきます。
また、この記事は主に表ソフトラバーまたは裏ソフトラバーを片面、あるいは両面に貼って攻撃的にプレーすることを想定した、中上級者向けのラケット選びを中心に扱っています。カットマンや守備型のプレーヤーの場合は求められる特性が異なるため、別の観点での比較が必要になる点をご了承ください。
なお、ペンホルダーの中でも「日本式」と「中国式」ではグリップの持ち方自体が異なります。日本式は主に片面にラバーを貼って使うのに対し、中国式は原則として両面にラバーを貼り、指の使い方や角度の付け方も異なるとされています。どちらの方式で練習しているかによって選ぶべきラケットの傾向も変わってくるため、まずは自分がどちらのグリップを使っているかを前提に読み進めてください。
インターネットで卓球ラケットのランキングやレビューを検索すると、上位に表示されるのはシェークハンド用のモデルばかりということも珍しくありません。ペンホルダー人口がシェークハンドに比べて少ないことや、トップ選手の多くがシェークハンドを使用していることも影響しているとされています。だからこそ、ペンホルダー専用の情報を意識して探しにいく姿勢が大切になります。
この記事のスタンス
ラケットの打球感やスピードについては、メーカーの商品ページに記載されている内容をもとに「〜とされる」という表現にとどめています。感じ方には手の大きさや握り方の癖による個人差があり、断定できるものではないためです。判断材料として使い、可能であれば購入前に実際に握って試打することをおすすめします。
ペンホルダーの基礎知識 — 日本式単板・日本式合板・中国式の違い
ペンホルダーのラケットを理解するうえでまず押さえておきたいのが、グリップの方式による3つの大きな分類です。それぞれ木材の構成や打球感の傾向が異なるとされているため、自分がどのタイプを使っているか、あるいはこれから使いたいかを意識しながら商品を見ていくと選びやすくなります。
どのタイプが自分に合うかは、これまでのプレースタイルや、所属するチーム・指導者の方針によって変わってきます。中学・高校の部活動で日本式ペンホルダーとして基礎を固めてきた選手が、大学や社会人になってから中国式に転向するケースもありますが、グリップの握り方自体が変わるため、ラケット選びだけでなく基本的なフォームの見直しも必要になるとされています。
商品ページやパッケージには「日本式」「中国式」の表記に加えて、型番の末尾に「JP」「CS」といったアルファベットが付いていることがあります。JPは日本式ペン、CSは中国式ペンを指すことが多く、同じブレード形状でもグリップ違いのラインナップが展開されているモデルでは、この表記を見誤らないよう注意が必要です。
ペンホルダーという握り方自体は、日本や中国だけでなく韓国など東アジアを中心に古くから親しまれてきたグリップとされています。近年は世界的にシェークハンドを使用する選手が主流になっていますが、日本国内の学校の部活動などでは今でも一定数のペンホルダー選手がプレーしており、メーカー各社も専用モデルの開発を続けています。
■ 日本式単板
1枚の木材(多くはヒノキ)だけで作られたシンプルな構成のラケットです。木そのものの弾みを活かした設計とされ、スピードが出やすい一方でクッション性は控えめな傾向があるとされています。角丸型・角型といった形状のバリエーションがあり、古くからある伝統的な日本式ペンホルダーの姿ともいえます。片面にラバーを貼って使うのが一般的です。
■ 日本式合板
複数枚の木材を貼り合わせた構成のラケットです。単板に比べて反発の質が均一になりやすく、弾みの高さとコントロール性のバランスを取りやすいとされています。台から距離を取っても威力のあるボールを打ちやすい、という趣旨の説明がされているモデルも多く見られます。
■ 中国式ペン
グリップの握り方自体は日本式ペンホルダーに近いものの、ブレード(打球面)は丸型でシェークハンドに近い大きさを持つのが特徴です。原則として両面にラバーを貼って使い、フォアハンドだけでなくバックハンドも同じ面で打ち分けます。合板にカーボンなどの特殊素材を組み合わせたモデルも多く、上級者向けのラインナップが充実している傾向があります。
ラケット選びで見ておきたい4つのポイント
商品ページには、合板構成、ブレードサイズ、重量、スピードなど多くの情報が並んでいますが、ペンホルダーを選ぶときにまず見ておきたいのは「合板構成」「ブレードサイズ・厚み」「重量とスピード表記」「打球感の表現」の4つです。
合板構成は、そのラケットが単板か合板か、また合板の場合は木材が何枚重ねられているか、特殊素材(カーボンなど)が使われているかを示す情報です。一般に木材の枚数が増えるほど、また特殊素材が加わるほど反発力は高まりやすいとされていますが、その分コントロールのしやすさとのバランスが変わってくるとも言われています。
ブレードサイズと板厚も見逃せない項目です。ブレードが大きいほど打球面が広くなり初心者でも当てやすいとされる一方、大きすぎるとラケット全体の取り回しが重く感じられることもあります。板厚(ブレード厚)は数値が大きいほど弾みが強く出やすい傾向があるとされ、日本式単板では9mm前後、合板タイプでは7mm前後のモデルが多く見られます。
重量は「平均重量」として目安の数値が案内されていることが多く、多くのペンホルダーラケットはおおよそ75〜90g程度の範囲に収まっているようです。同じブレードサイズでも木材の密度や構成によって重さは変わるため、手に取ったときの振りやすさは実際に持ってみないと分かりにくい部分でもあります。
スピードや打球感については、メーカーごとに「ファースト」「ミッドファースト」といった段階的な表現や、独自の数値(反発特性・振動特性など)で示されていることがあります。数値の絶対的な基準はメーカーによって異なるため、同じメーカーのラインナップの中で相対的に比較する使い方がわかりやすいとされています。
また、同じ「日本式ペンホルダー」というカテゴリーの中でも、メーカーによって得意とする木材や製法には違いがあるとされています。たとえばヒノキを使ったモデルが多いメーカーもあれば、複数の樹種を組み合わせることで独自の打球感を追求しているメーカーもあります。商品ページの「素材」欄に記載されている木材の種類も、選ぶときの参考情報の一つになります。
型落ちモデルやモデルチェンジ前の旧モデルが、通販サイトで安く販売されていることもあります。性能が大きく劣るわけではないとされていますが、生産終了によって将来的にラバーの貼り替えや部品の入手がしにくくなる可能性もあるため、長く使い続けたい場合は現行モデルを選んでおくと安心です。
スピード表記と打球感の読み方 — メーカーごとの指標を知る
ペンホルダーラケットの商品ページを見比べていると「スピード:ファースト」「反発特性:11.3」「打球感:ソフト」など、メーカーごとに異なる指標が使われていることに気づきます。これらは共通の基準で測定されたものではなく、各メーカーが自社の理論と測定方法にもとづいて表示している数値・表現とされているため、他社製品と単純に比較することは難しい点に注意が必要です。
たとえばバタフライのラケットには「反発特性」「振動特性」という数値が記載されていることがあります。これはメーカー独自の測定にもとづく指標とされ、数値が大きいほど弾みや振動が大きい傾向にあることを示しているようです。一方でニッタクやヤサカのラケットには「スピード:ファースト」「打球感:ミディアム」というように、段階的な言葉で表現されていることが多く、数値表記とは形式が異なります。
このように指標の形式が統一されていないため、異なるメーカーのラケットを比較するときは、数値そのものよりも「同じメーカーのラインナップの中でどちらが弾みやすいとされているか」という相対的な見方をするのが実用的です。複数メーカーを比較したい場合は、実際に店頭で試打するか、同じ条件でレビューしている使用者の感想を探すことをおすすめします。
打球感の表現も参考になります。「ソフト」「ミディアム」「ハード」といった言葉は木材の硬さや弾み方の傾向を示しているとされ、ソフトに近いほどボールが吸い付くような感触、ハードに近いほど弾かれるような感触になりやすいと言われています。ラバーとの相性にも関わる部分のため、貼り合わせるラバーを選ぶ際にも意識しておくとよいでしょう。
これらの指標は、商品ページの「商品説明」や「仕様」といった見出しの下にまとめて記載されていることが多く、写真だけを見ていると見落としがちです。購入を検討する際は、価格や見た目だけでなく、こうしたテキスト情報にもひととおり目を通しておくことをおすすめします。表記があいまいで分かりにくい場合は、ショップに問い合わせて確認するという方法もあります。
ラケットとラバーは組み合わせで完成する
ここまで紹介してきたスピードや打球感は、あくまでラケット単体としての特性です。実際にはここにラバーの特性が加わり、最終的な打球感が決まります。ラケットの弾みが控えめでも回転量の多いラバーを組み合わせれば扱いやすくなることもあれば、逆に弾みの強いラケットに硬いラバーを組み合わせて威力を追求する選手もいます。ラケットとラバーは切り離さず、セットで考えることをおすすめします。
選び方の4ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にペンホルダーラケットを選ぶ手順を4つのステップに整理しました。順番に沿って絞り込んでいくと、聞き慣れない専門用語に振り回されずに候補を決めやすくなります。
なお、ステップ3と4は前後しても構いません。近くに試打ができる店舗がない場合は、先に候補を1本に絞ってから購入し、実際に使ってみて調整していくという進め方でも問題ありません。最初の1本で完璧な相性を求めすぎず、慣れてきたら次の1本でより自分に合うモデルを探す、というくらいの気持ちで選ぶと気が楽になります。
- 1自分がどちらのグリップ方式かを確認する。日本式ペンホルダー(単板・合板)か中国式ペンホルダーかで選ぶべきラインナップがまったく異なるため、まずはここを明確にします。これから始める場合は、所属するチームや指導者の方針、あるいは片面と両面のどちらでプレーしたいかを基準に選ぶとよいでしょう。
- 2単板か合板かで弾みの傾向を絞る。スピード重視で木そのものの弾みを活かしたいなら単板寄り、コントロールとのバランスを取りたいなら合板寄りというように、大まかな方向性を決めます。中国式の場合は、木材のみの合板か、カーボンなどの特殊素材を組み合わせたアウターファイバー系かで検討します。
- 3重量とスピード表記で候補を2〜3本に絞る。同じ分類の中でも重量や板厚、スピード表記には幅があります。極端に軽い・重い、極端に弾みが強い・弱いモデルよりも、まずは中間的な特性のモデルから候補に入れておくと、失敗しにくいとされています。
- 4可能であれば実際に握って試打する。ペンホルダーはグリップの握り心地がプレーに直結するため、数値だけでは分からない部分が多くあります。スポーツ用品店やスクールで試打ができる場合は、購入前に何本か握り比べてみるのが確実です。試打が難しい場合は、体格やプレースタイルが近い人の口コミレビューを参考にするのもよいでしょう。
ラバー貼りは購入店のサービスも活用を
ラケットとラバーを別々に購入する場合、自分で貼り合わせるには専用の接着剤や技術が必要です。多くの卓球専門店では、購入したラケットとラバーをその場で貼り合わせてくれるサービスを提供しています。特に初めての1本を選ぶときは、こうしたサービスを利用すると安心です。
グリップサイズ・ブレード形状で失敗しないために
ペンホルダーラケットは、シェークハンドに比べてグリップ部分の形状やサイズにばらつきが少ないと言われていますが、それでも手の大きさや握り方の癖によって感じ方は変わります。購入前に押さえておきたいポイントを整理します。
ブレードの形状には「角丸型」「角型」があり、角丸型のほうが主流とされています。角型は打球面の端まで使いやすいとされる一方、角丸型に比べて取り扱いモデルが少ない傾向があります。初めての1本であれば、角丸型から選ぶのが無難です。
グリップの長さ・厚みも商品ページに記載されていることがあります。手が大きい人はグリップが短く感じられることがあり、逆に手が小さい人はグリップが長く感じられることがあるとされています。数値だけで判断するのが難しい部分のため、可能であれば実際に握ってみることをおすすめします。
中国式ペンホルダーの場合、ブレードサイズがシェークハンドに近い大きさになるため、日本式ペンホルダーから持ち替えると最初は大きく感じることがあるとされています。グリップの握り方に加えて、ブレードサイズの違いにも慣れが必要になる点を踏まえておくとよいでしょう。
通販で購入する場合は、返品・交換のポリシーを事前に確認しておくことも大切です。一度も握らずに購入すると、届いてから「思っていたグリップの太さと違った」と感じることも珍しくありません。店舗によってはサイズ交換に対応している場合もあるため、購入前に条件を確認しておくと安心して注文できます。
グリップ部分に汗などで滑りやすさを感じる場合は、市販のグリップテープを巻いて調整する選手もいます。ただし大会によってはグリップの加工に関するルールが定められている場合があるため、公式戦での使用を考えている場合は事前にルールを確認しておくと安心です。
買ったあとに気をつけたいこと — ラバー貼りとメンテナンス
ラケットは買って終わりではなく、ラバーの貼り合わせや日々のメンテナンスによって性能を保っていく道具です。特にペンホルダーは片面(日本式)または両面(中国式)にラバーを貼るため、貼り方や保管方法にも気を配っておきたいところです。
ラバーの貼り合わせは、専用の接着剤(貼ってはがせるタイプが主流です)を使い、空気が入らないように貼るのがコツとされています。自分で貼るのが不安な場合は、ラケットとラバーを購入した店舗の貼り合わせサービスを利用すると安心です。多くの卓球専門店で無料または数百円程度のサービスとして提供されています。
日本式単板・合板ラケットの裏面(ラバーを貼らない面)は、汗や汚れが付着すると劣化が早まることがあるとされています。使用後は乾いた布で軽く拭き、直射日光を避けて保管することで、木材の変形や劣化を抑えやすくなるとされています。
ラバーは消耗品であり、使用頻度にもよりますが、目安として半年〜1年程度で弾みや回転のかかりが落ちてきたと感じ始める人が多いとされています。見た目のすり減りが分かりにくい部分だからこそ、打球感の変化を貼り替えのサインとして意識しておくとよいでしょう。
ラケット本体についても、グリップ部分の汗染みや、ブレードのふちの欠けなどが目立ってきたら買い替えのサインになります。特に単板ラケットは、長年使用すると木材の反りや弾みの変化が起きることがあるとも言われています。長く使うほど愛着も湧く道具だからこそ、定期的に状態を確認する習慣をつけておくことをおすすめします。
ラバーの表面にホコリや皮脂が付着すると、回転をかける性能が落ちやすくなるとされています。練習後は専用のクリーナーや柔らかい布で軽く拭き取る習慣をつけておくと、ラバー本来の性能を保ちやすくなると言われています。ケースに入れて保管する際も、ラバー同士がこすれ合わないよう保護シートを挟んでおくと安心です。
保管場所の湿度にも注意が必要です。木材を使ったラケットは、極端に乾燥した環境や湿度の高い環境に長時間置かれると、反りや接着面の剥がれにつながることがあるとされています。直射日光や高温多湿を避けた場所で保管することを心がけましょう。
最後に、ラケットのルール上の注意点にも触れておきます。日本卓球協会・国際卓球連盟のルールでは、ラケットに貼るラバーの色は黒と赤(またはそれに準ずる公認色)を左右非対称に使うことが定められています。あらかじめラバーが貼られた「貼り上げ済み」モデルを選ぶ場合も、大会で使用する際はラバーが公認品であるかを確認しておくと安心です。
よくある質問
Qペンホルダーとシェークハンド、どちらが初心者向けですか?
A一概にどちらが初心者向けとは言えません。ペンホルダーは手首を使った小さいスイングでの操作性に長け、シェークハンドはバックハンドの打ちやすさに長けるとされています。所属するチームや指導者の方針、あるいは実際に握ってみた感触で選ぶのが実用的です。
Q日本式ペンホルダーと中国式ペンホルダーはどちらを選ぶべきですか?
A片面だけで攻撃を組み立てたいなら日本式、両面を使って幅広い技術を身につけたいなら中国式が候補になりやすいとされています。中国式はブレードサイズがシェークハンドに近く、バックハンドに近い技術も習得しやすいと言われていますが、グリップの握り方自体が異なるため、基礎から練習し直す前提で選ぶことをおすすめします。
Q単板と合板はどちらが弾みますか?
A一般的には単板のほうが木そのものの弾みを活かした設計とされ、合板は複数の木材やカーボンなどを組み合わせることで反発と安定性のバランスを取っているとされています。ただしモデルによって差があるため、商品ページのスピード表記や打球感の記載も合わせて確認することをおすすめします。
Qラケットにラバーはあらかじめ貼られていますか?
Aモデルによって異なります。上級者向けのモデルの多くはラケット本体のみの販売で、別途ラバーを購入し貼り合わせる必要があります。一方でエントリーモデルの中には、あらかじめラバーが貼られた「貼り上げ済み」の商品も販売されています。購入前に商品ページで確認しておきましょう。
Q中国式ペンホルダーは日本式から持ち替えられますか?
A持ち替えること自体は可能とされていますが、グリップの握り方やブレードサイズの感覚が変わるため、一定の慣れが必要になると言われています。特にバックハンド側の技術は中国式独自の打ち方になるため、指導者のいる環境で基礎から練習し直すことをおすすめします。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aペンホルダー向けのモデルであれば、8,000円台から19,000円程度の範囲で選択肢が揃います。合板構成や採用している素材によって価格が変わる傾向があり、カーボンなどの特殊素材を使った上位モデルほど価格も上がりやすいです。最初の1本であれば、無理に最上位モデルを選ぶ必要はなく、まずは自分のグリップ方式に近いタイプを優先して選ぶのがおすすめです。
Qラケットの寿命はどのくらいですか?
Aラケット本体は使い方次第で数年単位で使い続けられるとされていますが、貼り合わせるラバーは消耗品で、目安として半年〜1年程度で弾みや回転のかかりが落ちてきたと感じ始める人が多いとされています。ラケット本体も、木材の反りやブレードのふちの欠けが目立ってきたら買い替えのサインとして意識しておくとよいでしょう。
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