子どもが卓球を始めることになったとき、多くの家庭が最初にぶつかる壁が「ラケット選び」です。スポーツ用品店の棚やネット通販のページには、似たような見た目のラケットがずらりと並んでいて、価格も数千円のものから2万円を超えるものまで幅があります。「とりあえず一番安いセットでいいか」「なんとなく有名メーカーのものを選んでおこう」という選び方をしてしまう保護者の方も少なくありません。ですが卓球のラケットは、グリップの太さやブレード(打球面)の大きさが数ミリ単位で異なり、この違いが子どもの握りやすさやスイングのしやすさに関わってくるとされています。合わないラケットを使い続けると、フォームが崩れやすくなったり、卓球そのものを楽しめなくなってしまったりすることもあると言われています。この記事では、ジュニア向けラケットを選ぶときに見ておきたい「グリップの種類とサイズ」「ブレードのコンパクトさ」「合板構成」「ラバー貼りの有無」を軸に、年齢・レベル別の選び方をやさしく整理しました。最後には、実際に候補になりやすい4本も比較して紹介します。
この記事でわかること
- ジュニアの卓球ラケット選びは「とりあえずセット」で失敗しやすい
- そもそも卓球ラケットのどこを見ればいいのか
- ジュニア向けラケットの3つのタイプ
- 選び方の3ステップ
- ジュニアにおすすめの卓球ラケット4選
- グリップ・サイズ選びで失敗しないために
最終更新:
ジュニアにおすすめの卓球ラケット4選
ここからは実際の候補です。前提として、ラケットを変えれば必ず上達する、という話ではありません。いずれもメーカーが対象年齢やレベルを明記して開発しているジュニア向けモデルを中心に、価格帯やレベルの異なる4本を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるグリップの種類を確認してください。
4本を並べると、対象年齢と価格帯で役割が分かれているのが分かります。ティモボルJは4〜9歳向けの入門モデル、ホープスタープリンスIIも同じく入門〜初級レベルの選択肢、ティモボルTJは10〜13歳向けの上級者用モデル、剛力ジュニアはさらに上のレベルを見据えた本格的な7枚合板モデルという位置づけです。
どれが合うかは、子どもの年齢やこれまでの卓球経験、そして予算によって変わります。始めたばかりでまず1本目を選ぶならティモボルJかホープスタープリンスII、基本が身についてきて次のステップに進みたいならティモボルTJ、大会での上位進出を目指すレベルになってきたら剛力ジュニアを検討する、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。
価格だけで比べると、ティモボルJがもっとも手が届きやすく見えるかもしれません。ただし剛力ジュニアのように7枚合板を採用した上級モデルは、価格が上がる分だけ威力のあるボールを打ちやすいとされ、レベルが上がってきた選手には価格差以上の価値を感じられることもあります。購入前に、子どもの現在のレベルと予算のバランスを考えて選ぶことをおすすめします。
なお、今回はバタフライ・ヤサカ・ニッタクの3ブランドから選びましたが、他にもミズノやヴィクタスなどさまざまなメーカーからジュニア向けラケットが販売されています。ブランドごとにグリップの形状や打球感の傾向には違いがあるとされているため、この記事で紹介した「グリップサイズ」「ブレードサイズ」「合板構成」という基準を参考にしながら、他のブランドのモデルもあわせて比較してみるのもよいでしょう。
また、ラケットとあわせてラバーの組み合わせも重要な要素です。今回紹介した4本のうち、ティモボルTJや剛力ジュニアはラケット単体での販売が中心のため、別途ラバーを選んで貼り付ける必要があります。ラバーにも回転重視・スピード重視などさまざまな種類があるため、まずはコーチや卓球専門店に相談しながら、ラケットとの相性が良いとされる組み合わせを選ぶと安心です。
■ スペック比較表
| 商品 | Butterfly(バタフライ) ティモボルJ シェーク… | Butterfly(バタフライ) ティモボルTJ シェー… | Yasaka(ヤサカ) ホープスタープリンスII シェー… | Nittaku(ニッタク) 剛力ジュニア FL シェーク… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 4,225円 | 6,710円 | 5,313円 | 23,100円 |
| 素材 | 5枚合板 | 3枚合板+TAMCA5000カーボン2枚 | — | — |
| サイズ | ブレード152×144mm×板厚6.1mm、グリップ92×22×30mm | ブレード154×146mm×板厚5.2mm、グリップ95×21×30mm | — | ブレード150×154mm、グリップFL 95×23mm |
| 重量 | 約71g | 約70g | — | 97±g |
| 特性 | タイプ/攻撃用、反発10.4、振動10.6 | タイプ/攻撃用、反発10.5、振動11.4 | — | ミッドスロー(スピード)、板厚4.9mm、打球感ソフト |
| 対象 | 4〜9歳ジュニア向け | 10〜13歳ジュニア上級者向け | — | — |
| 公認 | J.T.T.A | J.T.T.A | — | — |
| 原産国 | 中国 | 日本 | 中国 | 日本 |
| 品番 | — | — | D-103(ACB0268) | — |
| タイプ | — | — | オフェンシブタイプ(攻撃用) | — |
| グリップ | — | — | フレア | — |
| デザイン | — | — | 剣と盾のロゴ、ブルーベース(男子用プリンス) | — |
| 合板構成 | — | — | — | 7枚、木材 |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
ジュニアの卓球ラケット選びは「とりあえずセット」で失敗しやすい
子どもが卓球を始めるとき、多くの家庭ではスポーツ用品店や量販店で目についた「卓球ラケットセット」をなんとなく選んでしまいがちです。ラバーが貼られた状態ですぐに使える手軽さは魅力ですが、グリップの太さやブレードの大きさ、合板構成といった基準を知らないまま選ぶと、子どもの手に対してラケットが大きすぎたり重すぎたりして、フォームが崩れる原因になることもあると言われています。
卓球は野球のバットやテニスのラケットと違い、サイズにそれほど大きな差がないように見えるかもしれません。ですが実際には、グリップの長さや太さ、ブレード(打球面)の大きさは商品によって数ミリ〜1cm程度の違いがあり、この差が子どもの握りやすさに直結するとされています。特に小学校低学年など手の小さい選手にとっては、この数ミリの違いが素振りのしやすさやスイングのバランスに影響すると言われています。
また、ジュニア向けとして販売されているラケットには「4〜9歳向け」「10〜13歳向け」というように、年齢の目安が明記されているモデルも増えてきました。こうした年齢表記は、グリップの太さやブレードのコンパクトさを年齢に応じて調整して設計されていることを示すサインの一つです。年齢表記がないラケットであっても、仕様欄のサイズを見比べることで、おおよその対象年齢を推測する手がかりになります。
とはいえ「値段が高いラケットほど良い」というわけでもありません。上級者向けの高価なラケットは反発力が高く設計されている分、ボールをコントロールするのが難しくなる傾向があるとされ、卓球を始めたばかりの子どもにはかえって扱いにくく感じられることもあります。子どものレベルと将来的な目標を踏まえたうえで、無理のない一本を選ぶことが大切です。
兄弟姉妹がいる家庭では、上の子のお下がりをそのまま下の子に使わせたくなることもあるでしょう。年齢が近く体格も似ているのであれば問題ないケースもありますが、対象年齢の幅を大きく超えて使い回すと、グリップが合わずに握りにくく感じることもあるとされています。お下がりを検討する場合も、一度は子ども自身に握らせて確認しておくと安心です。
この記事では、ジュニア向けラケットを選ぶときに見ておきたい基準を整理したうえで、実際に候補になりやすい4本を比較して紹介します。すでにスクールや部活動に通っている子には次のステップの用具選びも参考になりますが、まずは基本の見方を押さえておくと、店頭やネット通販での商品選びがぐっとスムーズになります。
卓球専門店が近くにある場合は、一度足を運んでスタッフに相談してみるのもおすすめです。子どもの年齢や体格、これまでの卓球経験を伝えると、候補をいくつか絞り込んでもらえることがあります。専門店では実際に商品を手に取って重さやグリップの太さを確かめられることも多く、通販だけでは分かりにくい感覚をつかむ助けになります。
この記事のスタンス
ラケットの性能については、メーカーや販売店の商品ページに記載されている内容をもとに「〜とされる」という表現にとどめています。ラケットの操作感や打球感には子どもの体格や卓球経験による個人差があり、断定できるものではないためです。判断材料として使い、可能であれば購入前に実際に握ってみることをおすすめします。
そもそも卓球ラケットのどこを見ればいいのか
卓球ラケットの商品ページには、グリップの種類、ブレードのサイズ、合板の枚数、重量、ラバーの有無など、さまざまな情報が並んでいます。すべてを覚える必要はありませんが、ジュニア向けラケットを選ぶ際にまず押さえておきたいのは「グリップの種類とサイズ」「ブレードのコンパクトさ」「合板構成」「ラバー貼りの有無」の4つです。
グリップには大きく分けて「シェークハンド」と「ペンホルダー」の2種類があります。シェークハンドは握手をするように握る形状で、フォアハンドとバックハンドの両方を使いやすいとされ、現在の卓球指導では主流になっているとされています。ペンホルダーはペンを持つように握る形状で、フォア主体の速い展開を得意とする選手に向いているとされますが、近年はジュニア向けの新製品の選択肢がシェークハンドに比べて少なくなっている傾向があります。特にこだわりがなければ、まずはシェークハンドから検討するのが無難です。
ブレード(打球面)のサイズは、通常サイズのラケットに比べてジュニア向けモデルは一回り小さく作られていることが多く、小柄な体格でも振り切りやすいよう設計されているとされています。あわせてグリップの長さも短め・細めに作られており、小さな手でもしっかり握れることを狙っているとされています。
合板構成とは、ラケットの木材やカーボン素材が何枚重ねられているかを示す情報です。一般的に、5枚合板は扱いやすさを重視した入門向け、7枚合板は威力を重視した上級者向けとされる傾向があり、カーボンなどの特殊素材を組み込んだモデルはさらに攻撃的な性能を狙って設計されているとされています。合板の枚数が多いほど反発力が高まりやすい一方、扱いにくさも増す傾向があるため、子どものレベルに合わせて選ぶことが大切です。
ラバー貼りの有無も見落とせないポイントです。ラケット単体(木材のみ)で販売されている商品と、あらかじめ裏ソフトラバーが貼り付けられた状態で販売されている商品があります。卓球を始めたばかりで用具の知識がまだない場合は、ラバー貼り済みのモデルを選ぶと、届いてすぐに練習を始められて手間がかからないとされています。
商品ページを読み慣れないうちは、専門用語の多さに圧倒されてしまうかもしれません。ですが、数字を一つひとつ覚えるというより、メーカーごとに「入門向け」「上級者向け」といったおおまかな位置づけを把握しておく、という感覚で読み進めると気が楽になります。多くのメーカーは商品名やキャッチコピーに対象年齢やレベルを明記しているため、そこを最初の手がかりにするとよいでしょう。
重量についても触れておきます。ラケット本体の重さは、多くのジュニア向けモデルでおおよそ70〜100g程度の範囲に収まることが多いようです。軽いラケットほど振り抜きやすく、腕への負担も少ないとされる一方、極端に軽いモデルは打球時の安定感がやや控えめになる傾向もあるとされています。商品ページに重量の記載がある場合は、同じブランドの他モデルと比べてみると、そのラケットが軽めなのか標準的なのかの目安になります。
デザインやカラーリングも、機能面とは別の観点として意識しておきたいポイントです。好きな色やお気に入りのキャラクターが描かれたラケットを選ぶと、子どものモチベーションが上がり、練習に前向きに取り組みやすくなるとも言われています。性能面の基準を押さえたうえで、最終的な決め手としてデザインの好みを取り入れるのも、長く続けてもらうための工夫の一つです。
ジュニア向けラケットの3つのタイプ
ここまで見てきたブレードサイズや合板構成の組み合わせによって、ジュニア向けラケットはおおよそ3つのタイプに分けて考えることができます。すべてのモデルがきれいに当てはまるわけではありませんが、候補を絞り込むときの目安にしてください。
どのタイプが向いているかは、年齢だけでなく卓球経験や上達のペースによっても変わってきます。同じ小学4年生であっても、始めたばかりの子と、すでに2〜3年続けている子とでは、適したラケットのタイプは異なるとされています。年齢表記はあくまで目安として捉え、子どもの経験年数やプレーの様子もあわせて判断することをおすすめします。
また、体格の成長スピードには個人差があるため、購入時点でぴったり合うサイズを選んでも、半年後には窮屈に感じられる可能性があります。とはいえ、大きすぎるラケットを選ぶと振り切れずにフォームが崩れる原因になるとも言われているため、まずは今の体格に合ったタイプを基準に選び、成長に応じて買い替えていくという考え方が現実的です。
兄弟や友達と一緒に卓球を始める場合、同じタイプのラケットで揃えたくなることもあるかもしれません。ですが体格やプレースタイルの好みは一人ひとり違うため、周りと同じラケットが自分の子どもにとってもベストとは限りません。可能であれば、それぞれの子どもに合わせて個別に選ぶことをおすすめします。
スクールや部活動に通っている場合は、コーチや指導者に相談してみるのも一つの方法です。日頃の練習で子どものプレーを見ている指導者であれば、体格やスイングの特徴を踏まえて、どのタイプが合いそうかアドバイスをもらえることもあります。独学で選ぶよりも、周囲の意見を取り入れながら決めるほうが、結果的に納得感のある1本に出会いやすくなります。
■ 入門タイプ(未就学児〜小学校低学年向け)
グリップが特に短く細く作られ、ブレードもコンパクトなタイプです。5枚合板を中心に、扱いやすさとコントロール性を重視した設計になっているとされています。卓球を始めたばかりで、まずはラリーを続ける楽しさを知ってほしいという段階の子どもに向いているとされています。価格も比較的手頃なモデルが多く、初めての1本として選びやすい傾向があります。
■ 成長期対応タイプ(小学校中学年〜高学年向け)
入門タイプよりもやや大きめのブレードとグリップを持ち、5枚合板が中心です。基本のフォームが身についてきて、スピードやスピンをかけた攻撃的なプレーに挑戦し始める段階の選手に向いているとされています。カーボンなどの特殊素材を一部に組み込んだモデルも見られ、入門タイプからのステップアップとして選ばれることが多いタイプです。
■ 上級タイプ(部活動・大会出場を見据えた中学生前後向け)
7枚合板や特殊素材のカーボンを組み合わせた、反発力の高いモデルが中心です。威力のあるボールを打ちやすい一方、ボールコントロールにはある程度の技術が求められるとされ、大会での勝利を目指す選手や、より上のレベルを目指す選手向けの位置づけになっています。価格帯も上がる傾向があり、既に卓球経験を積んだ選手向けの選択肢といえます。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にラケットを選ぶ手順を3つのステップに整理しました。順番に沿って絞り込んでいくと、聞き慣れない専門用語に振り回されずに候補を決めやすくなります。
- 1子どもの年齢と卓球経験を大まかに把握する。始めたばかりで未就学児〜小学校低学年であれば入門タイプ、基本のフォームが身についてきた小学校中学年〜高学年であれば成長期対応タイプ、大会出場を見据えているなら上級タイプから検討すると外しにくくなります。迷ったときは、無理に上のタイプを選ばず、今の卓球経験に近いタイプから始めるのが失敗しにくい選び方です。
- 2グリップの種類とラバー貼りの有無を確認する。特にこだわりがなければシェークハンドを選び、卓球用具に不慣れなうちはラバーが貼り付け済みのモデルを優先すると、届いてすぐに練習を始められます。ラケット単体で販売されているモデルを選ぶ場合は、あわせてラバーも用意する必要がある点を忘れないようにしましょう。
- 3可能であれば実際に握ってみて、素振りをしてみる。グリップの太さや長さの感じ方は、カタログの数値だけでは分かりません。スポーツ用品店や卓球専門店で試し握りができる場合は、購入前に何本か握り比べてみるのが確実です。試し握りが難しい場合は、体格や年齢が近い子どもの保護者の口コミレビューを参考にするのもよいでしょう。オンラインのレビュー欄に子どもの年齢や体格が書かれていることも多く、判断材料の一つになります。
グリップテープで微調整もできる
グリップの太さが「あと少しだけ太ければ」と感じる場合は、市販のグリップテープを巻くことで太さを微調整できる場合があります。逆に細くすることは難しいため、迷ったときはやや細め・短めのモデルを選び、テープで調整する方向で考えると失敗しにくいとされています。
グリップ・サイズ選びで失敗しないために
卓球ラケットは、シューズのように「サイズが合わない」という失敗が目立ちにくい用具です。ですが、グリップの太さや長さが子どもの手に合っていないと、力の入れ方やスイングのバランスに影響が出ることがあるとされ、上達のスピードにも関わってくる可能性があります。
商品ページの仕様欄には「グリップ:92×22×30mm」のように、長さ・太さ・厚みの数値が記載されていることがあります。数字だけを見てもピンとこないかもしれませんが、同じブランドの他モデルと比較することで、そのラケットが太めなのか細めなのかを判断する目安になります。迷ったときは、なるべく細く短めのモデルから試してみることをおすすめします。
また、シェークハンドのグリップ形状にも「ストレート」「フレア」「アナトミック」といった種類があります。フレアは先端に向かって広がる形状で、指がかかりやすく初心者でも握りやすいとされ、ジュニア向けモデルの多くに採用されている傾向があります。ストレートはまっすぐな形状で、握る位置を自分で調整しやすいとされ、慣れてきた選手が好んで選ぶこともあります。
利き手についても触れておきます。卓球はテニスのように利き手専用のラケットが分かれているわけではなく、左右どちらの手でも同じラケットを使うことができます。ただし、左利きの子どもの場合、フォアハンドとバックハンドの打ち方の向きが右利きの子どもと逆になるため、指導者やコーチに相談しながら練習方法を調整してもらうと安心です。
通販で購入する場合は、返品・交換のポリシーを事前に確認しておくことも大切です。一度も握らずに購入すると、届いてから「思っていたよりグリップが太かった」と感じることも珍しくありません。店舗によってはサイズ交換に対応している場合もあるため、購入前に条件を確認しておくと安心して注文できます。
サイズ表記の見方に迷ったときは、同じ年齢向けとして販売されている複数のモデルを並べて比較するのも一つの方法です。ブランドが違っても対象年齢が同じであれば、グリップやブレードのサイズは近い数値になっていることが多く、大まかな相場感をつかむ手がかりになります。極端に数値が異なるモデルがあれば、その理由が対象年齢の幅の広さにあるのか、それとも設計思想の違いにあるのかを商品説明で確認しておくと安心です。
手汗をかきやすい子どもの場合、グリップが滑って握りにくく感じることもあります。グリップテープを巻いたり、市販の滑り止めスプレーを使ったりすることで改善できる場合があるとされています。練習中に「ラケットが手の中で動いてしまう」といった様子が見られたら、こうした対策も検討してみるとよいでしょう。
グリップテープ自体も、使っているうちに汗や汚れで劣化し、粘着力が落ちてくることがあります。テープの表面がべたついたり、逆にツルツルと滑りやすくなったりしてきたら、貼り替えのサインです。数百円程度で購入できる消耗品のため、定期的にチェックして早めに交換しておくと、グリップの状態を良好に保ちやすくなります。
買ったあとに気をつけたいこと
ラケットは買って終わりではなく、使っていくうちにメンテナンスや消耗品の交換のタイミングを見極める必要がある道具です。特にラバー部分は、ラケット本体よりも先に劣化が進む消耗品だと言われています。
まず気をつけたいのが、ラバーの弾力の低下です。ラバーの表面や内部のスポンジは、使用頻度に応じて徐々に反発力が落ちていきます。目安として、週2〜3回程度の練習であれば半年前後で「以前よりボールが弾まなくなった」「回転がかかりにくくなった」と感じ始める人が多いとされています。見た目の変化が分かりにくい部分だからこそ、体感の変化を交換のサインとして意識しておくとよいでしょう。
ラバーには保護用のフィルムやシートを貼って劣化を遅らせる方法もありますが、貼り方によっては打球感が変わることもあるとされています。初めて使う場合は、コーチや卓球専門店のスタッフに相談しながら試してみることをおすすめします。
保管方法にも触れておきます。ラバーは紫外線や高温に弱く、直射日光の当たる場所や車内に放置すると劣化が早まるとされています。練習後は専用のケースに入れ、風通しの良い涼しい場所で保管する習慣をつけておくと、ラバーを長持ちさせやすくなります。
ラケット本体についても、木材やカーボンの部分に強い衝撃を与えると、割れやひびの原因になることがあります。壁に立てかけたまま倒してしまったり、床に強く打ち付けてしまったりしないよう、練習後はケースにしまう習慣をつけておくと安心です。子どもが自分で管理する場合は、保護者が定期的に状態を確認してあげるとよいでしょう。
成長期の子どもの場合、半年〜1年ほどでラケットそのもののサイズが合わなくなることもあります。グリップを握ったときに手のひらから極端にはみ出す、あるいは逆に持て余すように感じる場合は、次のタイプへの買い替えを検討するサインの一つと捉えるとよいでしょう。
大会への出場が増えてきた選手であれば、予備のラケットをもう1本用意しておくという考え方もあります。試合当日にラバーの状態が思わしくなかったり、万が一の破損があったりした場合でも、普段から使い慣れた予備があれば安心して試合に臨めるとされています。すべての選手に必須というわけではありませんが、レベルが上がってきた段階で検討してみてもよいでしょう。
よくある質問
Qジュニア向けラケットは何歳から使えますか?
A商品によって対象年齢の目安は異なりますが、今回紹介したモデルの中には4〜9歳向けを想定して開発されたものもあります。年齢表記がない商品であっても、グリップやブレードのサイズを比較することで、おおよその対象年齢を推測する手がかりになります。
Qシェークハンドとペンホルダー、どちらを選ぶべきですか?
A特にこだわりがなければ、現在の卓球指導で主流になっているとされるシェークハンドから検討するのがおすすめです。ペンホルダーは近年、ジュニア向けの新製品の選択肢がシェークハンドに比べて少なくなっている傾向があります。
Qラケットは大きめを買って長く使ったほうがお得ですか?
A大きすぎるラケットは振り切りにくく、フォームが崩れる原因になるとも言われています。今の体格に合ったサイズを基準に選び、成長に応じて買い替えていく考え方のほうが、結果的に上達につながりやすいとされています。
Qラバー貼り済みとラケット単体、どちらを選べばいいですか?
A卓球を始めたばかりで用具の知識がまだない場合は、ラバー貼り済みのモデルを選ぶと、届いてすぐに練習を始められて手間がかかりません。上達してラバーにこだわりが出てきたら、ラケット単体とラバーを別々に選んで貼り付ける方法にステップアップするとよいでしょう。
Q予算はどれくらい見ておけばいいですか?
Aジュニア向けのモデルであれば、4,000円台から23,000円程度の範囲で選択肢が揃います。合板構成やカーボン素材の有無によって価格が変わる傾向があり、上級モデルほど価格も上がりやすいです。最初の1本であれば、無理に上位モデルを選ぶ必要はなく、まずは子どものレベルに近いタイプを優先して選ぶのがおすすめです。
Qラケットの寿命はどのくらいですか?
Aラケット本体は大きな衝撃を与えなければ比較的長く使えるとされていますが、ラバーは消耗品のため、週2〜3回程度の練習であれば半年前後で反発力の低下を感じ始める人が多いとされています。ラケット本体とラバーで交換のタイミングが異なる点に注意してください。
Q左利きの子どもでも同じラケットを使えますか?
Aはい、卓球のラケットに利き手専用の作りはなく、左右どちらの手でも同じラケットを使うことができます。ただし、フォアハンドとバックハンドの向きが右利きの子どもと逆になるため、指導者に相談しながら練習方法を調整してもらうと安心です。
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