週末の練習や子どものスクール送迎、あるいは応援しているチームの試合観戦。天気予報で雨マークを見た瞬間に「レインウェア、どれを買えばいいんだろう」と検索窓を開いた経験がある人は多いのではないでしょうか。通販サイトで「サッカー レインウェア」と調べると、上下セットのレインジャケット、フリーサイズのポンチョ、大手ブランドのウィンドブレーカーまで、見た目も価格帯もばらばらな商品がずらりと並びます。どれも同じ「雨具」に見えるかもしれませんが、実は「練習中に体を動かしながら着るもの」と「スタンドで座って観戦するあいだ羽織るもの」とでは、求められる性能がまったく違います。動きやすさを優先すべき場面でゆったりしたポンチョを選んでしまったり、逆に観戦用に本格的な防水ジャケットを選んで蒸れて後悔したりと、用途とアイテムがかみ合わないと「思っていたのと違った」ということになりがちです。この記事では、レインウェアの商品ページに並ぶ「耐水圧」「透湿性」「撥水」といった数値の読み方から、練習用と観戦用で見るべきポイントの違い、実際に候補になりやすい4点までを順番に整理しました。
この記事でわかること
- サッカーのレインウェア選び、「なんとなく」だと後悔しやすい
- そもそも見るべきは「耐水圧」「透湿性」「撥水」の3つ
- 「練習用」と「観戦用」で求められる性能はまったく違う
- 防水性と通気性、両立をどう考えるか
- 選び方の3ステップ
- サッカー向けレインウェアおすすめ4選
最終更新:
サッカー向けレインウェアおすすめ4選
ここからは実際の候補です。前提として、これを使えば必ず快適になる、という話ではありません。練習用・観戦用それぞれの性能バランスが異なる4点を選びました。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・選べるサイズやカラーを確認してください。
4点を並べると、練習用2点・観戦用2点という構成になっているのが分かります。アスレタの上下セットは3レイヤー素材を使った上位モデルで、価格は上がりますが防水・透湿のバランスを重視したい人向けです。ナイキの上下セットは撥水加工とメッシュ裏地の組み合わせで、価格を抑えつつ練習用として使いやすいモデルという位置づけです。
観戦用の2点は、いずれもポンチョタイプで価格も6,600円とほぼ同じですが、選び方の軸が異なります。プーマは耐水圧3,000mmという数値が明記されている安心感、アスレタは4色から選べるカラー展開の豊富さが特徴です。防水性能を数値で比較したいならプーマ、応援するチームカラーに合わせたいならアスレタ、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。
どれが合うかは、主な用途(練習か観戦か)、予算、そして重視したいポイント(数値の分かりやすさか、カラー展開か)によって変わります。価格・仕様は変動するため、購入前に必ず商品ページで最新情報を確認してください。
今回はいずれも「サッカー」「フットサル」向けとして商品ページに明記されているものを選びましたが、レインウェア選びに絶対の正解は一つではありません。同じ価格帯・同じタイプでも、メーカーごとに生地の厚みやシルエットの作り方には違いがあります。可能であれば、店頭で実際に羽織ってみたり、口コミレビューを参考にしたりしながら、自分の使い方に合う一着を探してみてください。
予算に余裕がなければ、まずはナイキの上下セットやアスレタのポンチョのように6,000円台のモデルから試してみるのも一つの手です。レインウェアは思っている以上に「実際に雨の中で使ってみないと分からない」部分が多い道具でもあります。1着目で自分の好みや必要な性能が見えてきたら、2着目でよりこだわったモデルを選ぶ、という順番でも十分間に合います。
■ スペック比較表
| 商品 | ATHLETA(アスレタ) 防水 防風 透湿 3レイヤー… | PUMA(プーマ) ユニセックス レイン ポンチョ Ra… | ATHLETA(アスレタ) レインポンチョ 大人用 サッ… | NIKE(ナイキ) パーク20 ウーブン レインジャケッ… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 25,300円 | 6,600円 | 6,600円 | 6,270円 |
| 素材 | 本体表面 ナイロン88%・ポリウレタン12%/本体裏面 ポリエステル100%(3レイヤーストレッチナイロン) | ポリエステル100%(裏面ポリウレタンコーティング) | ナイロン100% | ポリエステル100% |
| カラー | ブラック/ネイビー | — | イエロー・カーキ・ブラック・ネイビーの4色展開(在庫により変動) | ブラック(BK) |
| サイズ | S・M・L・O・XO(着丈62〜74cm・身幅52〜64cm、目安) | OSFA(フリーサイズ)長さ約109cm・幅約145cm | フリーサイズ | — |
| 構成 | プルーフパーカー(REI-1145)・プルーフパンツ(REI-1146)の上下セット | — | — | — |
| 注意事項 | 止水テープによる防水加工はされておらず、公式ページでも「完全防水ではない」と明記されている | — | — | — |
| 耐水圧 | — | 3,000mm(商品ページ公表値) | — | — |
| 仕様 | — | 撥水加工・シームテープ(縫い目からの浸水を軽減)・折り畳み収納可能 | — | 撥水加工ウィンドブレーカー素材+メッシュ裏地のジャケット&パンツセット |
| サイズ目安 | — | — | — | S〜XL(ジャケット着丈72〜77cm・パンツウエスト64〜82cm、メーカー計測値) |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
サッカーのレインウェア選び、「なんとなく」だと後悔しやすい
サッカーは屋外で行うスポーツの中でも、雨天中止になりにくい競技の一つです。多少の雨であれば練習や試合がそのまま行われることも多く、屋根のないスタンドで観戦する試合も珍しくありません。そのため、テニスやゴルフのように「雨が降ったら基本的に中止」という前提で雨具を考えるスポーツとは、少し事情が異なります。だからこそ、レインウェア選びを軽く見てしまうと、雨の日のたびに同じ後悔を繰り返すことになりかねません。
通販サイトで「サッカー レインウェア」を検索すると、上下セットになったレインジャケット、フリーサイズで羽織るだけのポンチョ、普段使いもできるウィンドブレーカーまで、見た目の似た商品が大量に表示されます。値段も5,000円台から2万円を超えるものまで幅があり、価格差が何に由来しているのかが分かりにくいのも悩みどころです。結果として「とりあえず安いもの」「なんとなくブランドで選んだもの」を選んでしまい、いざ雨の中で使ってみたら「体を動かすと蒸れて不快」「観戦中は裾がばたついて落ち着かない」と感じるケースは珍しくありません。
こうしたミスマッチが起きる一番の理由は、「練習・試合中に体を動かしながら着るレインウェア」と「観戦や待機の時間に羽織るレインウェア」とで、そもそも求められる性能が違うことにあります。前者は運動によって発生する汗や熱をどれだけ逃がせるかが重要になりますが、後者はそこまで気にする必要がなく、それよりも羽織りやすさや視界の広さ、着脱のしやすさが優先されます。この違いを知らずに商品ページのデザインや価格だけで選んでしまうと、用途に合わない一着を手に取ってしまいやすくなります。
この記事では「このレインウェアを買えば雨の日も快適そのもの」というような書き方はしません。快適さの感じ方には気温や湿度、運動強度による個人差があり、断定できるものではないからです。その代わり、商品ページの数値や表記が何を意味していて、練習用・観戦用それぞれでどこを重視すればよいのかを、できるだけ具体的に説明していきます。最後には、実際に候補になりやすい商品4点も紹介します。
実際に「サッカー レインウェア」を探す人は、大きく二つの立場に分かれます。一つは、子どもの部活動やサッカースクールに合わせて保護者が用意する場合。もう一つは、社会人チームや草サッカー、フットサルサークルなどで自分用に用意する場合です。保護者が選ぶ場合は、成長を見込んだサイズ感や洗い替えのしやすさも判断材料に加わりますし、自分用に選ぶ場合は普段のトレーニングウェアとの組み合わせやすさが気になるところでしょう。立場によって重視するポイントは多少変わりますが、まず「練習用か観戦用か」という軸から考え始めれば、どちらの立場でも商品を絞り込みやすくなります。
価格帯についても触れておきます。サッカー用レインウェアは5,000円台の撥水加工モデルから、2万円を超える防水・透湿素材のモデルまで幅があります。この価格差は主に生地の作り込み(撥水加工のみか、防水透湿の多層構造か)に由来しており、必ずしも高いほど良いというわけではありません。週末の練習で汗と泥にまみれながら使う人と、月に数回スタンドで観戦するために使う人とでは、そもそも求める性能も使用頻度も違います。価格だけで判断せず、自分がどれくらいの頻度で、どんな場面で使うのかを先にイメージしておくと、予算とのバランスも取りやすくなります。
この記事のスタンス
耐水圧・透湿性などの数値は、各商品ページに記載された公表値をそのまま紹介しています。実際の使用感には天候の強さや着用時間、運動量による個人差があるため、数値はあくまで商品同士を比較するための目安として参考にしてください。
そもそも見るべきは「耐水圧」「透湿性」「撥水」の3つ
レインウェアの商品ページには「耐水圧」「透湿性」「撥水」という、普段あまり目にしない用語が並んでいることがあります。この3つの意味を大まかに理解しておくだけで、見た目や価格だけで選んでしまうよりも失敗しにくくなります。すべての商品にこの3つが数値として明記されているわけではありませんが、載っている場合はぜひ比較材料にしてください。
耐水圧は、生地がどれくらいの水圧まで水を通さずに耐えられるかを示す数値で、単位は「mm」で表記されます。数値が大きいほど、強い雨や座ったときにかかる圧力にも耐えやすいとされています。目安として、2,000〜3,000mm程度あれば日常的な雨には対応しやすく、10,000mmを超えるモデルはより本格的な雨や長時間の着用を想定した設計とされています。ただし耐水圧が高くても、縫い目やファスナーの隙間から浸水することはあるため、数値だけを過信しないようにしてください。
透湿性は、着用中にこもった汗や湿気を外に逃がす性能を示す数値で、「g/m²」といった単位で表記されることがあります。数値が大きいほど蒸れにくいとされており、特に練習中は体を動かして体温が上がりやすいため、この数値の有無は快適さに大きく関わってきます。防水性だけを重視して透湿性の低い生地を選んでしまうと、雨は防げても内側が汗でびっしょり、ということも起こり得ます。
撥水は、生地の表面が水をどれだけ弾くかを示す性能です。商品ページでは数値化されていないことも多いですが、「撥水加工」「はっ水」といった表記があれば、生地表面で水を弾いて浸透を防ぐ加工がされていると考えてください。撥水加工は使用を重ねるうちに徐々に効果が落ちていく消耗品的な性質を持っており、市販の撥水スプレーで機能をある程度回復させられる場合があります。
なお、レインウェアの中には「完全防水ではない」と商品ページに明記されているものもあります。止水テープと呼ばれる、縫い目部分をふさぐ加工が施されていない製品では、長時間雨に降られ続けると縫い目から水がにじんでくることがあるためです。すべてのレインウェアが同じレベルの防水性能を持っているわけではない、という前提で商品ページを読み進めると、数値や注意書きの意味がより理解しやすくなります。
これら3つの数値は、単独ではなく組み合わせで見るのがポイントです。耐水圧だけが高くて透湿性の記載がないモデルは、雨は防げても内側が蒸れやすい可能性があり、逆に透湿性を売りにしていても耐水圧の記載がないモデルは、本降りの雨には心もとないことがあります。商品ページに複数の数値が明記されているモデルであれば、そのバランスも比較材料にしてみてください。数値がまったく載っていない商品も少なくありませんが、その場合は「撥水加工」「防水」「メッシュ裏地」といった言葉の有無から、おおよその性格を推測する手がかりにするとよいでしょう。
実際に通販サイトでこれらの数値を探すときは、商品名や商品説明の冒頭だけでなく、ページ下部の「素材」「仕様」「詳細」といった項目にまとめて記載されていることが多いです。写真だけを見て決めるのではなく、こうした詳細欄までひととおり目を通す習慣をつけておくと、耐水圧や素材構成といった比較材料を見落としにくくなります。ブランド公式のオンラインストアが出品している商品は、比較的こうした情報が丁寧に記載されている傾向があり、初めてレインウェアを選ぶ人にとっては参考にしやすい情報源になります。
「練習用」と「観戦用」で求められる性能はまったく違う
ここが、この記事で一番伝えたいポイントです。同じ「サッカー レインウェア」というくくりでも、練習・試合中に体を動かしながら着るものと、スタンドや芝生に座って観戦するあいだ羽織るものとでは、優先すべき性能が大きく異なります。この違いを意識しておくだけで、商品選びの迷いはかなり減らせます。
この違いが生まれる背景には、動いているときと座っているときとで、体から発生する熱や汗の量がまったく違うという事情があります。練習中は運動量に応じて大量の汗をかくため、透湿性の低いレインウェアを着ていると、雨は防げても内側が汗で濡れてしまい、結果的に体が冷えやすくなることもあります。一方、観戦中はじっとしていることが多いため、透湿性よりも防水性や羽織りやすさを優先したほうが、トータルでは快適に過ごしやすいとされています。
もちろん、これは絶対的なルールではありません。観戦中でも応援で立ったり座ったりを繰り返す人、逆に練習の待機時間が長い人など、実際の過ごし方によって最適な選択は変わってきます。あくまで「基本的な傾向」として捉え、自分がその日どのように体を動かす予定なのかをイメージしながら選ぶとよいでしょう。
ジュニア年代の練習でも、この考え方は基本的に変わりません。ただし子どもは大人以上に体温調整が苦手な面があるとも言われており、蒸れによる不快感を大人ほどうまく言葉で伝えられないこともあります。動きやすさと透湿性を優先したセパレートタイプを選び、練習の合間にこまめに水分補給や休憩を取らせる、といった配慮も合わせて考えておくと安心です。
ポジションによる違いも、わずかながら考慮の余地があります。ゴールキーパーは横っ跳びや飛び込みといった大きな動作が多く、フィールドプレーヤー以上に伸縮性のある生地が動きを妨げにくいとされています。一方、スローインやコーナーキックの待機時間が長いポジションの選手は、観戦用に近い「羽織りやすさ」もあわせて重視すると、ベンチで待つ時間も快適に過ごしやすくなります。とはいえ、これはあくまで細かな好みの範囲であり、最初の1着を選ぶ段階では神経質になりすぎる必要はありません。
■ 練習用に求められる性能
走る・切り返す・蹴るといった動作を妨げない軽さとストレッチ性、そして運動でこもった熱や汗を逃がす透湿性が重要になります。ジャケット丈も動きやすいよう短めに作られていることが多く、上下セパレートでパンツもセットになっているタイプが主流です。撥水・防水に加えてメッシュ裏地を採用し、蒸れを軽減する工夫がされているモデルが練習用としては扱いやすいとされています。
■ 観戦用に求められる性能
運動しないぶん透湿性の優先度は下がり、代わりにゆったり羽織れるシルエットと、着脱のしやすさが重要になります。ポンチョタイプが観戦用として選ばれやすいのは、上着や荷物ごとすっぽり覆えて、着たまま座ったり立ったりしやすいためです。視界を確保するためにフードのつばが透明になっているデザインや、長時間の着席でも蒸れにくいよう背中にベンチレーション(通気口)を設けたモデルもあります。
■ 兼用する場合の考え方
1着で練習用・観戦用を兼ねたい場合は、上下セパレートで撥水・透湿性を備えたレインジャケット&パンツのセットを選ぶと無難です。ポンチョは羽織りやすい反面、走る・かがむといった動作には不向きなため、練習用としてはあまり推奨できません。逆にレインジャケット&パンツは観戦時に着ても問題なく使えるため、迷ったら「練習でも使えるタイプ」から選ぶという考え方もできます。
防水性と通気性、両立をどう考えるか
防水性を上げようとすると生地の目を密にする必要があり、その結果、透湿性(通気性)が犠牲になりやすい、というのはレインウェア全般に共通するジレンマです。サッカー用レインウェアもこの例外ではなく、価格帯やモデルによって、このバランスの取り方に違いが出ています。
比較的安価なレインウェアの多くは、ポリエステルなどの生地に撥水加工を施しただけの、シンプルな構造になっていることが多いです。これは軽量でコストを抑えやすい一方、生地そのものに透湿の機能を持たせているわけではないため、運動量が多い場面では蒸れを感じやすい傾向があります。裏地にメッシュ素材を採用しているモデルであれば、体と生地のあいだに空気の通り道ができるため、多少なりとも蒸れを軽減しやすいとされています。
一方、上位モデルでは「3レイヤー」と呼ばれる、生地を3層構造にした素材が採用されていることがあります。表面で水を弾き、中間層で防水性を確保しながら微細な穴から水蒸気だけを逃がし、裏面で肌あたりを整えるという仕組みで、防水と透湿を同時に狙った作りです。当然ながら製造コストがかかるため、価格は撥水加工のみのモデルより高くなる傾向にありますが、練習のように運動量が多い場面では、この差が体感として現れやすいとされています。
「防水性と透湿性、どちらを優先すべきか」に絶対的な正解はなく、使う場面によって最適なバランスは変わります。土砂降りの中で長時間動き続けるなら防水性を、蒸し暑い時期の軽い小雨程度の練習なら透湿性を、というように、自分がよく遭遇する状況を思い浮かべながら選ぶと失敗しにくくなります。両方をそこそこ満たしたいなら、価格は上がりますが3レイヤー系の上位モデルを検討する価値があります。
気温によっても、優先すべきバランスは変わってきます。梅雨のような蒸し暑い時期は、多少防水性能を落としてでも透湿性を優先したほうが、汗による不快感を抑えやすいとされています。逆に、気温が低い時期の雨は体を冷やしやすいため、多少蒸れを感じても防水性をしっかり確保したほうが、結果的に快適に過ごせることもあります。季節ごとに「今日はどちらを優先したいか」を意識しておくと、1着だけでなく2着目を検討する際の判断材料にもなります。
裏地の作りにも注目してみてください。裏地がメッシュになっているモデルは、生地と体のあいだに空気の層ができるため、密着型の裏地に比べて蒸れを感じにくいとされています。一方で裏地がフラットな生地のモデルは、そのぶん軽量・コンパクトに作りやすいという利点があります。「動きながら長時間着るか」「短時間さっと羽織るか」という使い方の違いによって、どちらの裏地が向いているかも変わってくると考えるとイメージしやすいでしょう。
「防水」と「完全防水」は同じ意味ではない
商品ページに「防水」と書かれていても、止水テープなどの加工がされていない限り、縫い目から水がにじむ可能性はゼロではありません。メーカー自身が「完全防水ではない」と明記している商品もあります。土砂降りが長く続く状況では、レインウェアだけに頼らず、早めに屋根のある場所へ移動する判断も大切にしてください。
選び方の3ステップ
ここまでの知識を踏まえて、実際にレインウェアを選ぶ手順を3つのステップに整理しました。順番に沿って絞り込んでいくと、数字の羅列に振り回されずに、自分の使い方に合った一着を選びやすくなります。
この3ステップは、上から順に絞り込んでいくことを想定しています。最初に用途を決めてしまえば、検索結果に表示される商品の半分近くは候補から外すことができます。次に数値で比較できる商品に絞り込み、最後にサイズで最終確認をする、という流れです。逆の順番、たとえば見た目やブランドだけで先に1点に決めてしまうと、あとから「そもそも用途に合っていなかった」と気づいて選び直すことにもなりかねません。
迷ったときは、口コミレビューも参考になります。特に「思ったよりゴワゴワした」「動きやすかった」といった着用感に関するコメントは、商品ページのスペック表だけでは分からない情報です。ただしレビューの感じ方にも個人差があるため、一つの意見に振り回されすぎず、複数のレビューを見比べながら参考程度に活用するのがおすすめです。
店頭で実物を確認できる場合は、実際に羽織って腕を大きく振ってみる、しゃがんでみるといった動作を試してみることをおすすめします。カタログスペック上は同じような数値でも、生地の張り感やファスナーの位置によって、動いたときの引っかかり方が異なることがあります。通販で購入する場合でも、返品・交換のポリシーを事前に確認しておけば、サイズや着用感が合わなかったときの心理的なハードルを下げられます。
- 1「主に練習用か、観戦用か」をまず決める。走る・かがむといった動作をするなら上下セパレートのレインジャケット&パンツ、座って過ごす時間が長いならポンチョタイプが基本の選択肢になります。両方で使いたい場合は、動きやすさを優先してセパレートタイプから探すと失敗しにくくなります。
- 2耐水圧・透湿性の数値が明記されている商品を優先的に比較する。数値が載っていない商品がすべて悪いわけではありませんが、比較材料として使える情報が多いほど、自分の用途に合うかどうかを判断しやすくなります。特に耐水圧は3,000mm前後を一つの目安に、透湿性が明記されているモデルは練習用の候補として優先度を上げるとよいでしょう。
- 3サイズ表と自分の体格を照らし合わせる。レインウェアはメーカーによってサイズ表記や実測値の基準が異なります。特に上下セットのジャケットは、下に練習着や防寒着を着込むことを想定して、普段よりワンサイズ上を選ぶ人もいます。ポンチョはフリーサイズが多いですが、長さ・幅の実測値が公表されていれば、自分の身長や荷物の量と照らして確認しておくと安心です。
使用後のお手入れ・保管で気をつけたいこと
レインウェアは、買って終わりではなく使ったあとのお手入れによって、撥水性能の持ちや生地の劣化スピードが変わってくる道具です。特に週末ごとに使う人は、いくつかのポイントを押さえておくと長く使いやすくなります。
まず、使用後は必ず乾燥させてから収納することです。濡れたまま袋に入れて放置すると、生地に湿気がこもってニオイやカビの原因になることがあります。屋内で自然乾燥させ、完全に乾いたことを確認してから収納袋やバッグにしまう習慣をつけておくと安心です。
撥水性能は、使用を重ねるうちに徐々に落ちていく消耗品的な性質を持っています。生地の表面で水が玉のようにコロコロ弾かれず、べたっと広がるように染み込んでいくと感じたら、撥水性能が落ちてきているサインです。市販の撥水スプレーを使うことで、ある程度性能を回復させられる場合があります。使用前には商品の洗濯表示を確認し、素材に合った方法でお手入れしてください。
保管場所にも注意が必要です。直射日光が当たる場所や、夏場の車内のような高温になりやすい場所に長期間置いておくと、生地の劣化やコーティングの剥がれが早まると言われています。使わない時期は、風通しの良い日陰で保管するようにしてください。
ポンチョタイプは折りたたんで収納できるモデルが多いですが、濡れたまま強く圧縮して収納すると、生地に折りジワがつきやすくなります。可能であれば、完全に乾かしてから緩めにたたんで収納することをおすすめします。こうした細かなお手入れの積み重ねが、次にレインウェアを使うときの快適さにもつながっていきます。
洗濯の頻度についても触れておきます。毎回の使用後に洗濯する必要はありませんが、泥はねや汗が付着したまま長期間放置すると、生地の劣化やニオイの原因になります。目安として、シーズンの節目や、明らかに汚れが気になったタイミングで、洗濯表示に従って手入れをすると長持ちしやすくなります。洗濯機を使う場合は、撥水加工を傷めないよう、柔軟剤や漂白剤の使用を避けたほうがよいとされています。
観戦時にあると便利な小物もあわせて準備しておく
レインウェア本体だけでなく、いくつかの小物を一緒に用意しておくと、雨の日の観戦や練習の待機時間がぐっと過ごしやすくなります。ここでは、レインウェアと合わせて検討しておきたいアイテムを紹介します。
まず足元です。スタジアムの通路や芝生は、雨が降ると滑りやすくなったり水たまりができたりします。防水性のあるスニーカーやブーツを履いていく、あるいは携帯用の防水スプレーで普段のシューズに撥水加工をしておくだけでも、足元の不快感はかなり軽減できます。
座席にクッションやシートを敷いて観戦する人は、防水性のあるレジャーシートやクッションカバーを用意しておくと安心です。雨上がりでスタンドの座席が濡れていることもあり、レインウェアで体は守れても座る場所が濡れていては快適とは言えません。
カバンやリュックの中身を守るための、防水カバーやビニール袋も地味に役立ちます。双眼鏡やスマートフォン、タオルなど、濡らしたくない荷物をひとまとめにしておくだけで、急な雨でも慌てずに済みます。折りたたみ傘とレインウェアを併用する場面も多いため、傘を収納できる防水ポーチがあると、電車移動の際にも荷物をまとめやすくなります。
練習用に使う場合は、着替えを入れる防水バッグや、濡れたレインウェアをそのまま持ち帰るためのビニール袋も用意しておくと便利です。練習後にレインウェアと着替えを一緒のバッグに入れてしまうと、乾いた着替えまで湿ってしまうことがあるため、濡れたもの用の袋を分けておく習慣をつけておくと荷物の管理がしやすくなります。
こうした小物は、レインウェア本体ほど目立たない存在ですが、雨の日の過ごしやすさを大きく左右します。レインウェアを新調するタイミングで、バッグの中身も一度見直してみると、次に雨予報が出たときの準備がぐっと楽になるはずです。
よくある質問
Qサッカー用レインウェアは防水と撥水、どちらを選べばいいですか?
A練習など運動量が多い場面で使うなら、撥水加工のみのモデルより、耐水圧の数値が明記された防水寄りのモデルのほうが安心感があります。観戦用であれば、撥水加工のポンチョでも多くの場面で十分対応できます。予算と使う場面のバランスで選ぶとよいでしょう。
Q練習用と観戦用、1着で兼用してもいいですか?
A兼用したい場合は、上下セパレートのレインジャケット&パンツを選ぶのが無難です。ポンチョは羽織りやすい反面、走る・かがむといった動作には不向きなため、練習用としてはあまり推奨できません。逆にジャケット&パンツのセットは観戦時に着ても問題なく使えます。
Q耐水圧はどのくらいの数値を目安にすればいいですか?
A目安として、2,000〜3,000mm程度あれば日常的な雨には対応しやすいとされています。10,000mmを超えるモデルは、より本格的な雨や長時間の着用を想定した設計です。ただし数値が高くても、縫い目などから浸水する可能性はゼロではないため、過信しすぎないようにしてください。
Q透湿性の数値が書かれていない商品はどう判断すればいいですか?
A数値が明記されていない場合は、裏地の素材をチェックしてみてください。メッシュ素材が使われているモデルは、生地とメッシュのあいだに空気の通り道ができるため、多少なりとも蒸れを軽減しやすいとされています。観戦用であれば、透湿性をそこまで重視しなくても大きな問題にはなりにくいです。
Q子ども(ジュニア)用のレインウェアも同じ基準で選んでいいですか?
A基本的な考え方は同じです。ただしジュニア用はサイズ展開がセンチメートル表記(130cm・140cmなど)になっていることが多く、大人用のS・M・Lとは基準が異なります。練習用に着せるなら、動きやすさと透湿性を優先し、成長を見込んでワンサイズ上を選ぶ人も多いです。
Q雨の日でもサッカーの練習や試合は行われるのですか?
A多少の雨であれば、そのまま練習や試合が行われることは珍しくありません。ただし雷を伴う場合や、コート・ピッチの状態が著しく悪化した場合は中止になることもあります。実際に練習や試合を行うかどうかは、あくまでチームや大会運営の判断に従ってください。
Qレインウェアのお手入れで気をつけることはありますか?
A使用後は完全に乾かしてから収納することが基本です。濡れたまま放置するとニオイやカビの原因になります。撥水性能は使用とともに徐々に落ちていくため、水を弾きにくくなったと感じたら、市販の撥水スプレーで回復させる方法もあります。洗濯表示を確認したうえでお手入れしてください。
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