バスケの部活やクラブチームで「マウスガードを用意してください」と言われたものの、スポーツ用品店やネット通販に並ぶ商品を前に、何を基準に選べばいいのか分からず立ち止まった経験はないでしょうか。既製品、成形式、ボイル&バイト、カスタムメイド……似たような言葉が並び、結局レビューの評価や見た目の価格だけで選んでしまう人も少なくありません。ですがマウスガードは、接触プレーの多いバスケにおいて歯や口の中を守るための道具であり、自分の口にしっかりフィットしているかどうかで、装着感も守られ方の実感も大きく変わります。この記事では、既製品の中にある「ノンフィットタイプ」と「成形タイプ(自分の歯型に合わせるタイプ)」の違いを中心に、初心者がどこを見て選べばいいかを整理しました。最後には、実際に候補になりやすい4点も比較しています。
この記事でわかること
- バスケでマウスガードが必要な理由と、選び方で失敗しやすいポイント
- 既製品にも2種類ある — ノンフィットタイプと成形タイプの違い
- 厚み・素材・付属品で見る、成形タイプの読み方
- ポジション・プレースタイル別に見る選び方の目安
- 自分で成形する手順 — お湯で温めて噛むだけ
- バスケ用マウスガードのお手入れと買い替えの目安
最終更新:
初心者から本格志向まで、バスケ用マウスガード4選
ここからは実際の候補です。前提として、価格が高いほど必ず優れているという話ではありません。いずれも成形タイプ(ボイル&バイトタイプ)で、既製品の中でもネット通販で入手しやすいものを中心に、価格帯と特徴が異なる4点を選びました。1点は5,000円以下で試せる入門向け、2点はブランドの中で機能の方向性が異なる定番モデル、残る1点は米国製の上位モデルという構成にしています。価格は記事作成時点の参考価格で、変動する場合があります。購入前に商品ページで最新の価格・在庫・対応カラーを確認してください。
4点を並べると、価格帯と構造の作り込みで役割が分かれているのが分かります。フィノアは1,000円前後で試せる入門向け、ジェルマックスとスーパーフィットはショックドクターというブランドの中で機能や厚みの方向性が異なるモデル、SISUは米国製で立体成形と薄さの両立をうたう上位モデルという位置づけです。
どれが合うかは、プレースタイルや予算、そして口の中の違和感にどれだけ慣れているかによって変わります。まず費用を抑えて試したいなら1本目、公式戦でのルール適合を明確にしたいなら2本目、薄さと呼吸のしやすさを重視したいなら3本目、フィット感やブランドの実績を重視したいなら4本目、という選び方をすると失敗しにくいでしょう。
価格だけで比べると、フィノアが突出して手頃に見えるかもしれません。ただし送料が別にかかる点は押さえておいてください。他の3点は本体価格に送料が含まれた表示のものが多く、単純な本体価格だけでなく総額で比較することをおすすめします。
いずれも成形タイプの既製品であるため、正しい手順で自分の歯に合わせて使うことが前提です。今回紹介した4点に近い商品を店頭で見かけた場合も、パッケージに記載された対象年齢・厚み・付属品を確認しながら、自分のプレースタイルに合いそうなものを選んでみてください。
なお、今回紹介した4点はいずれも国内の通販サイトで購入できる成形タイプの既製品です。歯科医院で作るカスタムメイドのマウスガードに比べると価格を抑えやすく、まず試してみるという意味でも取り入れやすい選択肢と言えます。実際に使ってみて、より高い保護性能やフィット感を求めるようになった段階で、カスタムメイドへの切り替えを検討するという流れも十分に現実的です。
これから初めてマウスガードを用意する人は、まず価格の手頃な1〜2点目から試してみて、成形の手順や装着感に慣れることを優先してみてください。慣れてきたタイミングで、より薄さやフィット感にこだわった上位モデルへ切り替えるという進め方であれば、大きな失敗をせずに自分に合う1本を見つけやすくなるはずです。
■ スペック比較表
| 商品 | Finoa(フィノア)マウスガード クリア ケース付き … | ショックドクター マウスピース GEL MAX(ジェルマ… | ショックドクター SUPERFIT(スーパーフィット)マ… | スポーツマウスピース SISU 3D MouthGuar… |
|---|---|---|---|---|
| 参考価格 | 695円(+送料550円) | 2,233円 | 2,580円 | 4,279円 |
| タイプ | 成形タイプ(ボイル&バイトタイプ) | 成形タイプ(ボイル&バイトタイプ) | 成形タイプ(ボイル&バイトタイプ) | 成形タイプ(3D立体プレフォーム+ボイル&バイト) |
| カラー | クリア | 型番により異なる(6100A/6140A/6150A/6190A/6210Aなど、クリアを含む複数展開) | ホワイト・ブラック・トリコロール・クリア・レッド・ロイヤルなど(型番により異なる) | 8色展開(在庫状況により選べる色は変動) |
| 素材 | ポリオレフィン系素材 | EVA・TPR(ラテックスフリー) | PCL・EVA・TPR(ラテックスフリー) | PVC・ラテックス・BPA・BPS・フタレート不使用の熱可塑性ポリマー |
| 原産国 | 台湾 | — | — | — |
| 付属品 | 専用ケース付き | — | — | 本体のみ(専用ケースは別売り) |
| 対象年齢 | — | 13歳以上(アダルトサイズ) | アダルト(13歳以上目安)/ユース(12歳以下目安)の2サイズ | — |
| 構造 | — | ジェルフィットライナー+外骨格フレーム | 薄型ポリマーフレーム+ジェルフィットライナー+通気孔 | — |
| 厚み | — | — | — | 1.6mm〜2.4mm(部位により異なる、目安) |
※ 表は横にスクロールできます。仕様は販売ページの記載にもとづく目安です。
※ 価格・在庫は変動します。最新情報は各ストアでご確認ください。当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。
バスケでマウスガードが必要な理由と、選び方で失敗しやすいポイント
バスケットボールは接触の多い競技です。リバウンドやスクリーンプレーでは、肘や頭、味方や相手の体が不意に顔面に当たることがあり、口の中を切ったり歯を痛めたりするケガは決して珍しくありません。マウスガードは、こうした接触時に歯や歯茎、唇、頬の内側を保護するための道具ですが、いざ用意しようとすると「既製品でいいのか」「自分で歯型を取るタイプとは何が違うのか」がわからず、なんとなく安いものを選んでしまう人も少なくありません。野球のヘルメットやアメフトのプロテクターのように見た目で存在感のある防具ではないぶん、後回しにされがちな道具でもありますが、口の中は一度傷つくと治りにくく、日常生活にも影響が出やすい部位です。
中学・高校の部活動でバスケを始めた人の中には、顧問やコーチから「マウスガードを用意してきてください」とだけ言われ、詳しい説明を受けないまま自分で探すことになったという人も多いはずです。スポーツ用品店の棚には、格闘技用・ラグビー用・アメフト用など似たような見た目の商品が並んでおり、パッケージの説明を読んでも専門用語が多く、結局レビューの評価や価格だけで選んでしまいがちです。中には「とりあえず一番安いものを買っておけばいい」と考えて、サイズや対象年齢を確認せずに購入してしまう人もいます。
マウスガードの役割は歯そのものを守るだけではありません。上下の歯の間にクッションを挟むことで、顎への衝撃を分散させ、脳震盪のリスクを下げる一助になるとも言われています。ただし、その効果はマウスガードが口の中でしっかりフィットしていることが前提です。合わないマウスガードは、プレー中にずれたり外れたりしやすく、本来の役割を果たしにくくなってしまいます。むしろ違和感が気になってプレーに集中できず、途中で外してしまうという本末転倒な事態も起こりえます。
実際に、学校の部活動中のケガに関する共済制度のデータを見ても、バスケットボールは球技の中で歯や口部のケガが一定数報告される競技のひとつとして挙げられることがあります。もちろんマウスガードを着けていれば絶対に防げるという話ではありませんが、接触の多いバスケというスポーツの特性を踏まえると、用意しておいて損はない道具だと考えられます。
この記事では「このマウスガードを使えばケガをしない」というような断定的な書き方はしません。マウスガードの効果や装着感には個人差があり、噛み合わせや歯並びによっても感じ方が変わるためです。その代わり、既製品の中にある2つのタイプの違いと、選ぶときに確認しておきたいポイントを、できるだけ具体的に整理していきます。
また、マウスガードは一度着けて終わりの道具ではなく、シーズンを通して繰り返し使うものです。だからこそ、最初の1本を選ぶ段階で「なんとなく」で決めてしまうと、違和感を我慢しながら使い続けることになったり、結局買い直すことになったりして、かえって遠回りになってしまうこともあります。少し時間をかけてでも、自分に合ったタイプを見極めておく価値は十分にあります。
この記事のスタンス
マウスガードの保護性能については「〜とされる」「〜と言われている」という表現にとどめています。効果や装着感には個人差があり、断定できるものではないためです。判断材料として使い、可能であれば購入前に商品ページの詳細や口コミを確認することをおすすめします。
既製品にも2種類ある — ノンフィットタイプと成形タイプの違い
スポーツ店やネット通販で「マウスガード」と検索すると、既製品と呼ばれる商品が数多く出てきます。ですが、この既製品というくくりの中にも、実は大きく分けて2つのタイプがあることはあまり知られていません。ひとつは、そのまま口にはめて使う「ノンフィットタイプ」、もうひとつは、お湯で温めてから自分の歯に合わせて成形する「成形タイプ(ボイル&バイトタイプ)」です。バスケ用として市販されている商品の多くは、実はこの成形タイプにあたります。この違いを知らないまま選んでしまうと、届いた商品が想像していたものと違い、戸惑ってしまうこともあります。
ノンフィットタイプは、あらかじめ決められた形のまま使うタイプで、成形の手間がかからない分、手軽に使い始められるという利点があります。ただし歯並びは人によって異なるため、既定の形のままではフィット感にばらつきが出やすく、プレー中に噛み締めた際にずれてしまうことがあるとも言われています。バスケのように激しく動き回る競技では、フィットしないマウスガードはかえって煩わしく感じられ、装着自体をやめてしまう原因にもなりかねません。価格の安さだけを基準に選ぶと、結果的にこのタイプに当たってしまうこともあるため注意が必要です。
一方の成形タイプは、80℃前後のお湯にマウスガードを浸して素材を柔らかくし、それを軽く噛んで自分の歯型に合わせてから、冷水で冷やして固定するという手順で作ります。既製品でありながら、ある程度自分の歯の形に近づけられるため、ノンフィットタイプに比べてフィット感が高く、ずれにくいとされています。この記事で紹介する4つの商品も、すべてこの成形タイプにあたります。手順さえ知っていれば、歯科医院に行かなくても自宅で完結できる手軽さも魅力のひとつです。
商品ページやパッケージで見分ける簡単な方法もあります。使用方法の欄に「お湯」「温める」「熱湯」「ボイル」といった言葉が書かれていれば成形タイプ、そうした記載がなく「そのまま装着」とだけ書かれていればノンフィットタイプである可能性が高いと考えられます。迷ったときは、購入前に商品説明の使用方法の欄を確認する習慣をつけておくと、届いてから戸惑うことを避けやすくなります。
なお、歯科医院で型を採って作る「カスタムメイドタイプ」というマウスガードも存在します。一人ひとりの歯型を精密に採取して作るため、フィット感や保護性能の面では既製品より優れているとされていますが、費用も時間もかかります。まずは成形タイプの既製品から始めて、より高いレベルで本格的に競技を続けると決まった段階で、カスタムメイドを検討するという順番でも遅くはありません。
ちなみに、フリマアプリなどで中古のマウスガードを見かけることもありますが、口に直接入れる道具である以上、中古品の使い回しはおすすめできません。成形タイプはすでに前の使用者の歯型に合わせて固まっているため、自分の歯にはフィットしにくいうえ、衛生面の懸念も残ります。マウスガードに関しては、新品を購入して自分で成形することを基本に考えてください。
成形タイプは「熱に弱い」ことも覚えておく
成形タイプのマウスガードは、お湯で柔らかくなる素材でできているため、夏場の車内や直射日光が当たる場所に置いておくと、意図せず変形してしまうことがあります。使わないときは専用ケースに入れ、高温になる場所を避けて保管するようにしてください。
厚み・素材・付属品で見る、成形タイプの読み方
成形タイプのマウスガードを商品ページで比較しようとすると、厚み(mm)、素材、対象年齢など、見慣れない項目が並んでいます。すべてを厳密に理解する必要はありませんが、初心者がまず押さえておきたいのは「厚み」「対象年齢・サイズ」「付属品」の3点です。この3つを見るだけで、そのマウスガードが装着感重視なのか、保護力重視なのかが、おおよそ判断できます。
厚みはマウスガードの保護力と装着感のバランスに関わる数値です。厚いほど衝撃を吸収しやすいとされる一方、口の中の違和感が増し、会話や呼吸がしにくく感じられることもあります。逆に薄いタイプは装着感が軽く、声を出しやすいとされていますが、保護力を優先した設計に比べるとクッション性は控えめになりがちです。商品によっては部位ごとに厚みを変え、奥歯側は厚く、前歯側は薄くするといった工夫がされているものもあります。数値だけを見て厚い・薄いを比較するのではなく、こうした部位ごとの作り込みも含めて商品説明を読むと理解が深まります。
対象年齢・サイズは、アダルト(13歳以上が目安)とユース・ジュニア(12歳以下が目安)で分かれていることが多く、顎の大きさに合わせて選ぶ必要があります。中学生・高校生でも体格差が大きいため、年齢だけで判断せず、口の中の大きさに近いサイズを選ぶという意識を持っておくと失敗しにくくなります。特に成長期は、去年ちょうど良かったサイズが今年は小さく感じられることもあるため、シーズンごとに確認しておくと安心です。
また、成形タイプの素材にはEVA・TPR・ポリオレフィンなど複数の種類が使われています。素材ごとに柔らかさや弾力性の出方が異なるとされていますが、初心者のうちはどの素材が優れているかを厳密に比較する必要はありません。まずは対象年齢とサイズが自分に合っているかを優先し、素材の違いは慣れてきてから比較検討する程度で十分です。
付属品としてよく挙げられるのが専用ケースの有無です。マウスガードは使用後に歯や口の中の汚れが付着するため、そのままバッグに入れるのは衛生面であまり好ましくありません。ケースが付属していない商品を選ぶ場合は、別途ケースを用意することも視野に入れておくと安心です。ストラップ(紐)付きのタイプもあり、プレー中に外れて紛失するのを防ぎたい人には選択肢のひとつになります。
なお、成形タイプの既製品は、おおよそ700円前後から5,000円程度までと幅広い価格帯で販売されています。価格だけで機能の優劣を判断するのは早計ですが、極端に安すぎる商品は、対象年齢や素材の記載が簡素であることも多いため、購入前に商品ページの説明をひと通り確認しておくと、届いてからのイメージのずれを防ぎやすくなります。
ポジション・プレースタイル別に見る選び方の目安
マウスガードは競技特性に合わせて選ぶという考え方もあります。ポジションによって求められる役割が異なるため、厚みやフィット感の優先順位を変えてみるのもひとつの方法です。あくまで目安として、参考にしてみてください。
ポジション別の目安はあくまで一般的な傾向であり、実際にプレーしてみないと自分に合うタイプは分からない部分もあります。可能であれば、練習の段階でいくつかのタイプを試してみて、プレー中に気になるかどうかを確かめてから本番用を決めるという進め方もおすすめです。1つのマウスガードで迷い続けるより、価格の手頃な成形タイプを複数試すほうが、結果的に自分に合うものを見つけやすいこともあります。
なお、これはあくまでひとつの考え方であり、同じポジションでも体格やプレースタイルによって感じ方は変わります。チームメイトが使っているものを参考にしつつも、最終的には自分の口の中での装着感を優先して選ぶようにしてください。ポジションが固定されていない選手や、複数のポジションをこなす選手であれば、厚みと薄さのバランスが取れた中間的なタイプから試してみるのもひとつの方法です。
■ ポイントガードなど、声で指示を出す機会が多いポジション
コート上で味方に指示を出したり、コミュニケーションを取ったりする場面が多いポジションでは、薄型で発声や呼吸のしやすさを重視したタイプが候補になりやすいとされています。装着したままでも会話がしやすいと感じられるモデルを選ぶと、プレー中のストレスを減らしやすくなります。
■ インサイドでの接触プレーが多いポジション
ゴール下でのリバウンド争いやスクリーンプレーなど、体の接触が多いポジションでは、衝撃吸収を重視した厚めの構造や、フレームで補強された構造を持つタイプが安心材料になりやすいとされています。多少の装着感の重さより、保護力を優先したい人に向いています。
■ 練習と試合で使い分けたい人
練習用と試合用でマウスガードを分けている選手もいます。練習では手頃な価格の成形タイプを消耗品として使い、公式戦では大会のルールに適合していることが商品ページに明記されたモデルを用意するという使い分け方も、選択肢のひとつとして知っておくと安心です。
自分で成形する手順 — お湯で温めて噛むだけ
成形タイプのマウスガードは、多くの商品で共通した手順で自分の歯に合わせることができます。商品によって細かい温度や時間は異なるため、必ず購入した商品の説明書に従う必要がありますが、大まかな流れを知っておくと、初めてでも落ち着いて取り組めます。
こうした成形の手順は、多くの成形タイプの商品で共通していますが、商品によっては推奨されるお湯の温度や浸す時間が異なります。パッケージや商品ページに記載された手順を無視して自己流で行うと、うまく歯型が取れなかったり、必要以上に薄くなってしまったりすることがあるため、必ず商品ごとの説明を確認してから取り組むようにしてください。
一度で理想的な形にならなくても、慌てる必要はありません。多くの成形タイプは、時間を置いてから再度お湯で温め直すことで、成形をやり直せる場合があります。ただし、素材によっては再加熱できる回数に制限が設けられていることもあるため、詳しくは商品の説明書を確認してください。初めての成形で完璧を求めすぎず、何度か試すつもりで取り組むくらいが、かえってうまくいくこともあります。
- 1マウスガードを購入時のケースから取り出し、鏡の前で口への入れ方を確認しておく。温めてから慌てて位置を探すと、うまく歯型を取れないまま固まってしまうことがあるため、事前のイメージトレーニングが大切です。
- 2商品の説明書に記載された温度・時間でお湯にマウスガードを浸し、柔らかくする。多くの商品は80℃前後のお湯を使用しますが、熱すぎるお湯は素材を傷める場合があるため、必ず記載の温度・時間を守ってください。
- 3柔らかくなったマウスガードを口に入れ、前歯からゆっくりと噛み込みながら、指で表面を歯や歯茎に押し付けるようにして密着させる。強く噛みすぎると薄くなりすぎてしまうことがあるため、軽い力で全体を押し当てるイメージで行います。
- 4形が決まったら、冷水に浸けてしっかり冷やし、素材を固定する。冷やす前に一度口から外して形を確認し、気になる部分があれば商品によっては再度お湯で温め直して成形をやり直せる場合もあります。
成形に自信がない場合は、周りの人に確認してもらう
自分では見えにくい奥歯側の噛み合わせは、成形後にずれていても気づきにくいものです。可能であれば、成形した直後に保護者やチームメイトに横や後ろから見てもらい、左右均等にフィットしているか確認してもらうと安心です。
バスケ用マウスガードのお手入れと買い替えの目安
マウスガードは口の中に直接入れる道具のため、購入後のお手入れも選び方と同じくらい大切です。ここでは、日々の手入れと買い替えのタイミングについて触れておきます。
使用後は流水でよく洗い、汚れや唾液を落としてから、風通しの良い場所で自然乾燥させるのが基本です。専用ケースに入れたまま濡れた状態で密閉してしまうと、雑菌が繁殖しやすくなるとも言われています。可能であれば、練習や試合のたびにケースを開けて乾燥させる習慣をつけておくと、衛生的に使い続けやすくなります。
洗浄には、水洗いだけでなく、専用の洗浄剤やスプレーを併用する選手もいます。ただし強い薬剤でこすり洗いをすると、素材の劣化を早めてしまう場合もあるため、商品によって推奨されているお手入れ方法があれば、それに従うのが安心です。特別な洗浄剤がなくても、こまめな水洗いと乾燥だけで、清潔さはある程度保てます。
成長期の中学生・高校生は、数か月〜1年ほどで顎や歯並びが変化することもあります。以前は問題なくフィットしていたマウスガードが、なんとなく緩く感じる、外れやすくなったと感じたら、買い替えのサインかもしれません。成形タイプは比較的低価格な商品が多いため、体の成長に合わせて定期的に見直すという考え方でも負担になりにくいはずです。
素材自体の劣化にも注意が必要です。使用を重ねるうちに厚みが薄くなったり、噛み跡が深くついて弾力が失われたりすることがあります。見た目に大きな破損がなくても、フィット感や噛み心地に違和感を覚えたら、無理に使い続けず新しいものに交換することを検討してください。
複数人でマウスガードを共有することも、衛生面から避けたほうがよいとされています。兄弟や友人同士で「ちょっと貸して」というやり取りをしてしまいがちですが、マウスガードは個人専用の道具として扱い、必ず自分の分を用意しておくようにしてください。
購入前に確認しておきたいルール・注意点
マウスガードを選ぶ際は、性能だけでなく、所属するチームや大会のルールも確認しておく必要があります。
中学校・高校の部活動やミニバスの大会では、大会や連盟ごとにマウスガードの使用に関する取り決めがある場合があります。色に関する指定(派手すぎる色を避ける、透明・白系を推奨するなど)が設けられているケースもあるため、所属チームの顧問やコーチに確認しておくと、当日になって慌てずに済みます。
商品ページに「バスケットボール公式ルール対応」といった記載がある商品は、こうした確認の手間を減らせる材料のひとつになります。ただし、記載内容は商品ごとに異なり、対応の範囲も変わる可能性があるため、実際に使用する大会のルールと照らし合わせて最終確認することをおすすめします。
また、歯列矯正装置(ブレース)を使用している場合は、通常のマウスガードがうまくフィットしないことがあります。矯正中の人は、購入前に商品ページで矯正装置への対応可否を確認するか、歯科医師に相談したうえで選ぶほうが安心です。
遠征や合宿など、荷物をまとめて移動する機会が多い時期は、マウスガードをうっかり自宅に忘れてしまうというトラブルも起こりがちです。ユニフォームやシューズと同じように、普段からバッグの決まった場所に収納しておく、価格が手頃な成形タイプを予備として1つ用意しておくといった工夫をしておくと、当日になって焦らずに済みます。
このように、マウスガードのルールは大会や年代によって細かい違いがあります。着用義務の有無や色の指定に迷ったときは、自分が出場する大会名と「マウスガード」というキーワードを組み合わせて調べてみると、必要な情報にたどり着きやすくなります。
「うまく着けられない」「すぐ外してしまう」ときに見直したいポイント
マウスガードを購入しても、実際に使ってみると「息苦しい」「気持ち悪くてすぐ外してしまう」という声が出ることがあります。これは商品そのものの問題とは限らず、成形の仕方や慣れの問題であることも少なくありません。
初めて成形タイプのマウスガードを使う人の多くは、最初の数回は違和感を強く感じるものです。舌や頬の内側に触れる感覚に慣れていないため、無意識に気になってしまい、練習中に何度も外してしまう人もいます。数回の練習で少しずつ違和感が薄れていくことも多いため、初日の感覚だけで「自分には合わない」と判断せず、1〜2週間ほど使い続けてみることをおすすめします。
成形が甘く、歯にしっかり沿っていない場合は、噛んだときにマウスガードだけが動いてしまい、余計に気になりやすくなります。この記事で紹介した成形の手順を踏まえ、特に奥歯側までしっかり指で押し付けられているかを見直してみてください。前歯側だけ成形して奥歯側が浮いていると、フィット感が大きく損なわれてしまうことがあります。
それでも違和感が続く場合は、サイズそのものが合っていない可能性もあります。アダルトサイズなのにユースサイズのほうが顎の大きさに近い、あるいはその逆といったケースは珍しくありません。無理に同じ商品を使い続けるより、別のサイズや厚みのタイプに買い替えるほうが、結果的に長く使い続けられることもあります。
保護者の立場からすると、子どもが「マウスガードが嫌だ」と言い出すと、そのまま使用をやめさせてしまいたくなることもあるかもしれません。ですが、多くの場合は違和感の原因を一つずつ確認していくことで解決できます。焦らず、成形のやり直しやサイズの見直しから試してみてください。
練習の最初の数分だけ着けてみる、休憩のたびに一度外して様子を見るなど、段階的に装着時間を延ばしていく方法も、慣れるまでの負担を減らすうえで有効とされています。いきなり試合本番でぶっつけ本番にするのではなく、練習の中で少しずつ慣らしておくことをおすすめします。
よくある質問
Q既製品と成形式は何が違うのですか?
A既製品はそのまま使うノンフィットタイプと、お湯で温めて自分の歯型に合わせる成形タイプ(ボイル&バイトタイプ)の2つに分かれます。バスケ用として市販されている商品の多くは成形タイプで、既製品でありながらある程度自分の歯に近づけられるため、ノンフィットタイプよりフィット感が高いとされています。
Q成形は自分ひとりでもできますか?
A多くの商品は、お湯で温めて噛み込み、冷水で冷やすという手順で自分ひとりでも成形できるように作られています。ただし奥歯側の噛み合わせは自分では確認しにくいため、可能であれば成形直後に周りの人に見てもらうと安心です。
Qバスケの公式戦でマウスガードの色に決まりはありますか?
A大会や連盟によって取り決めが異なる場合があります。商品ページに「バスケットボール公式ルール対応」と記載があるものは目安になりますが、実際に使用する大会のルールは所属チームの顧問やコーチに確認しておくことをおすすめします。
Q中学生やジュニア世代も大人用でいいですか?
A多くの商品はアダルト(13歳以上が目安)とユース・ジュニア(12歳以下が目安)でサイズが分かれています。年齢だけでなく、口の中の大きさに近いサイズを選ぶことを意識してください。成長期は数か月〜1年程度でフィット感が変わることもあります。
Qマウスガードをつけると呼吸や会話がしづらくなりませんか?
A厚みや構造によって感じ方は変わります。薄型で通気孔がついているタイプは、比較的呼吸や発声がしやすいとされています。ポイントガードのように指示を出す機会が多い人は、薄型タイプを目安に選ぶという考え方もあります。
Qどのくらいの頻度で買い替えるべきですか?
A明確な期限があるわけではありませんが、噛み跡が深くなって弾力が失われた、フィット感が緩くなったと感じたら買い替えのサインです。成長期の場合は、顎の成長に合わせて定期的に見直すことも検討してください。
Q歯科医院で作るカスタムメイドとの違いは何ですか?
Aカスタムメイドは歯科医院で個々の歯型を精密に採取して作るため、フィット感や保護性能の面で既製品より優れているとされていますが、費用や時間がかかります。まずは成形タイプの既製品から始めて、本格的に競技を続けると決めた段階で検討するという順番でも問題ありません。
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